JPS6352620B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6352620B2
JPS6352620B2 JP11073680A JP11073680A JPS6352620B2 JP S6352620 B2 JPS6352620 B2 JP S6352620B2 JP 11073680 A JP11073680 A JP 11073680A JP 11073680 A JP11073680 A JP 11073680A JP S6352620 B2 JPS6352620 B2 JP S6352620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystals
amino acid
crystallization
crystal
lower alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11073680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5735549A (en
Inventor
Toshio Kitahara
Shinya Nagashima
Kohei Kimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP11073680A priority Critical patent/JPS5735549A/ja
Publication of JPS5735549A publication Critical patent/JPS5735549A/ja
Publication of JPS6352620B2 publication Critical patent/JPS6352620B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 現在、アミノ酸の多くは発酵法で生産されてい
る。発酵液からアミノ酸を分離精製し、製品とし
ての結晶を取得する方法としては、一般にイオン
交換樹脂を用いる方法と晶析による方法を適宜組
合させることが行われている。従つて晶析時の溶
媒は特に新たな溶媒を添加しない限り水である
が、特定のアミノ酸の場合には晶析率を高めるた
めに低級アルコールを添加することが行われてい
る。このようなアミノ酸は、例えば溶解度が高
く、精製が比較的難しいもので、かつ少量生産さ
れるようなものである。低級アルコールは製品と
しての結晶を晶析させる最終晶析工程においても
添加されているが、この場合の問題点は得られた
乾燥品中に低級アルコールが相当量残存すること
である。
本発明はこの低級アルコールを簡便な手段で除
去する方法に関するものである。従来はこの最終
晶析工程においても専ら無水和物結晶を晶析させ
ていた。そのわけは、晶析率を確保するために低
級アルコール濃度を高める必要があつて、その結
果、晶析系が無水和物結晶安定領域になつてしま
うためである。また、製品形態が通例無水和物結
晶であることから、最終晶析工程におけるこの晶
析形態は好ましいものとして考えられてきた。し
かるに、本発明者はこの最終晶析工程において一
旦水和物結晶の形で晶析、分離し、この含水結晶
を乾燥により脱水して無水和物結晶に変えれば、
低級アルコールのほとんど残存しない乾燥品を得
ることができることを見出したものである。無水
和物結晶で析出させた場合に乾燥時に溶媒である
低級アルコールがなかなか取除けないのはこの溶
媒が結晶中に取込まれるためと考えられる。一
方、水和物結晶として析出させれば、乾燥工程に
おいて結晶水を揮散させる際に結晶構造が変わ
り、内包されている低級アルコールも一緒に揮散
するため容易に除去できるのであると考えられ
る。
本発明は、水と低級アルコールを含むアミノ酸
溶液からアミノ酸無水和物結晶を取得するにあた
り、該溶液からアミノ酸の水和物結晶を晶析させ
て分離し、乾燥して該水和物結晶を無水和物結晶
に変えることを特徴とするアミノ酸無水和物結晶
の取得方法に関するものである。
すなわち、アミノ酸の水和物結晶を晶析させる
溶液は水と低級アルコールを含むアミノ酸溶液で
ある。アミノ酸は水と低級アルコールを含む溶媒
系において水和物結晶を晶析させうるものであれ
ばよく、例として、L−セリン、L−プロリン、
DL−プロリン、L−アルギニン、L−リジンな
どを挙げることができる。このアミノ酸は晶析の
際に低級アルコールを添加する必要性の高いもの
が好ましく、この観点から、L−セリン、L−プ
ロリンおよびDL−プロリンの場合に本発明は特
に威力を発揮する。低級アルコールは炭素数が1
から4のものであつて、例えばエタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、メタノールの如きものである。このようなア
ミノ酸溶液はそこから晶析し、分離した結晶を乾
燥するのであるから、これは製品としての結晶を
晶析させる最終晶析工程のものであり、例えばア
ミノ酸発酵液から、イオン交換樹脂処理後晶析し
て得られた粗結晶を水に溶解し、脱色処理後低級
アルコールを添加して得られた液とか、アミノ酸
合成反応液をイオン交換樹脂処理等種々の精製手
段で精製して得られたアミノ酸溶液を例として挙
げることができる。アミノ酸溶液は低級アルコー
ルを含むものであるが最終晶析工程の晶析原液は
通例水溶液であるから、このアミノ酸溶液は晶析
原液に晶析のため低級アルコールを一部又は全量
添加した液である。しかしながら、合成法でアミ
ノ酸を製造する場合には最終晶析工程の晶析原液
に低級アルコールが含まれている場合があるが、
その場合の晶析原液は本発明における水と低級ア
ルコールを含むアミノ酸溶液の対象になる。
このようなアミノ酸溶液からアミノ酸の水和物
結晶を晶析させる。アミノ酸の水和物結晶は結晶
水を含むものであればよく、結晶水の数は問わな
い。例として、L−セリン1水和物結晶、L−プ
ロリン1水和物結晶、DL−プロリン1水和物結
晶、L−アルギニン2水和物結晶、L−リジン1
水和物結晶などを挙げることができる。
アミノ酸の水和物結晶を晶析させるためには晶
析の最終時に水和物結晶の安定領域にあればよ
く、その前の段階は問わない。例えば、冷却後低
級アルコールを徐々に添加する、水和物結晶の安
定領域で晶析する方法でもよく、低級アルコール
を添加して無水和物結晶を析出させ、冷却して水
和物結晶に転移させてもよい。冷却しながら低級
アルコールを添加していつてもよいことはいうま
でもない。L−セリン無水和物結晶のように転移
が遅い結晶の場合には溶液から直接水和物結晶を
晶析させるのがよい。
アミノ酸の水和物結晶の安定領域はアミノ酸お
よび低級アルコールの種類によつて異なり、不純
物によつても異なるから、予め実験して測定して
おくのがよい。例として、水−エタノールを溶媒
とした場合のL−セリンについての安定領域を第
1図に示す。図の縦軸は温度を、そして横軸は溶
媒のエタノール濃度を重量%でそれぞれ表わして
いる。また、図中のAは1水和物結晶安定領域
を、そしてBは無水和物結晶の安定領域をそれぞ
れ表わしている。
晶析終了後は必要により15分から2時間程度の
熟成を行い、遠心分離、過等の常法により固液
分離する。その際、通例少量の水、含水アルコー
ル又はアルコールで結晶を洗浄することはいうま
でもない。
得られた水和物結晶を乾燥して無水和物結晶に
転移させる。乾燥は減圧下で徐々に乾燥させるの
がよい。無水和物に完全に転移させる乾燥条件は
アミノ酸の種類等によつて異なるので、それぞれ
実験して定めるのがよい。例えばL−プロリン1
水和物結晶の場合には、圧力20mmHgの減圧下、
55℃に10時間加温し、その後80℃に温度を上げて
5時間減圧乾燥を続ければ無水和物結晶に変える
ことができる。
本発明の方法によれば結晶中のアルコール含量
を従来法に比し10分の1から100分の1に低下さ
せることができ、最終晶析工程における低級アル
コール添加法を実用可能ならしめたものである。
実施例 1 L−セリン500gに水1を加えて加熱溶解し
た。この溶液を40℃から10℃まで3時間かけて
徐々に冷却しながら同時にエタノール1.5を
徐々に添加して晶析した。10℃で1時間熟成した
後、結晶を分離した。この結晶の粉末X線回折図
形(以下、回折図形という。)は1水和物である
ことを示していた。この結晶を減圧下において予
め50℃、10時間、更に80℃、5時間乾燥したもの
の回折図形はこのものが無水和物であることを示
していた。
乾燥後の結晶重量は465gであり、エタノール
含量は3ppmであつた。
次に、同じ溶解液を50℃においてエタノール
1.5を2時間かけて徐々に添加しながら晶析し
たのち、20℃まで冷却晶析した。20℃で1時間熟
成した後、結晶を分離した。この結晶の回折図形
は無水和物であることを示していた。上記と同様
にして乾燥したものの重量は461gであり、エタ
ノール含量は683ppmであつた。
実施例 2 L−プロリン610gに水300mlを加えて加熱溶解
した。この溶液を50℃から10℃まで4時間かけて
徐々に冷却しながら同時にイソプロパノール1.5
を徐々に添加して晶析した。10℃で1時間熟成
した後、結晶を分離した。この結晶の回折図形は
1水和物であることを示していた。この結晶を減
圧下において予め55℃、10時間、更に80℃、5時
間乾燥したものの回折図形は無水和物であること
を示していた。
乾燥後の結晶重量は498gであり、イソプロパ
ノール含量は15ppmであつた。
次に、同じ溶解液を50℃においてイソプロパノ
ール1.5を3時間かけて徐々に添加しながら晶
析した後、20℃まで冷却晶析した。20℃で1時間
熟成した後、結晶を分離した。この結晶の回折図
形は無水和物であることを示していた。上記と同
様に乾燥後の結晶重量は482gであり、結晶のイ
ソプロパノール含量は438ppmであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はエタノール水系におけるL−セリン1
水和物結晶の安定領域を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水と低級アルコールを含むアミノ酸溶液から
    アミノ酸無水和物結晶を取得するにあたり、該溶
    液からアミノ酸の水和物結晶を晶析させて分離
    し、乾燥して該水和物結晶を無水和物結晶に変え
    ることを特徴とするアミノ酸無水和物結晶取得方
    法。
JP11073680A 1980-08-12 1980-08-12 Obtaining method of amino acid hydrate crystal Granted JPS5735549A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073680A JPS5735549A (en) 1980-08-12 1980-08-12 Obtaining method of amino acid hydrate crystal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073680A JPS5735549A (en) 1980-08-12 1980-08-12 Obtaining method of amino acid hydrate crystal

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5735549A JPS5735549A (en) 1982-02-26
JPS6352620B2 true JPS6352620B2 (ja) 1988-10-19

Family

ID=14543209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11073680A Granted JPS5735549A (en) 1980-08-12 1980-08-12 Obtaining method of amino acid hydrate crystal

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5735549A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5125908B2 (ja) * 2008-09-05 2013-01-23 味の素株式会社 シトルリンの晶析方法
US9216946B2 (en) 2012-08-03 2015-12-22 Ajinomoto Co., Inc. Method of producing basic amino acid or basic amino acid salt
WO2016159317A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 公立大学法人大阪市立大学 還元型グルタチオンの結晶

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5735549A (en) 1982-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3013995B2 (ja) 発酵媒体からの2―ケト―l―グロン酸の分離方法
US4215223A (en) Process for the preparation of D(-)αphenylglycine
KR930004052B1 (ko) 트립토판의 정제방법
JPS6352620B2 (ja)
US5618936A (en) Process for preparing (S) (+)-4,4'-(1-methyl-1,2-ethanediyl)-bis (2,6-piperazinedione)
EP0351127B1 (en) Method of purifying L-glutamine
JPH0311026A (ja) イノシトールの晶析法
KR830001465B1 (ko) 이소류우신 정제방법
JPH034532B2 (ja)
JP3001097B1 (ja) ソルビン酸の製造法
JP2571089B2 (ja) クエン酸とイソクエン酸との分離方法
JPH0342269B2 (ja)
SU412192A1 (ru) Способ выделения сальсолина и сальсолидина
ES2058270T3 (es) Procedimiento para purificar 4-aminofenol impuro.
US4263454A (en) Lithium ribonate, lithium arabonate and the preparation and purification of these salts
JP3815064B2 (ja) 1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチルインドール−3−酢酸の精製方法
JPH09255644A (ja) アジピン酸ジヒドラジドの製法
JPS60184054A (ja) 光学活性リジンの精製方法
JPH0512344B2 (ja)
JPS6030694A (ja) L−トリプトフアンの分離精製方法
JPS60256395A (ja) 生物学的変換によるブロスからフエニルアラニンを抽出する方法
JPS62440A (ja) ジヒドロキシ安息香酸異性体の分離法
CS201956B1 (cs) Způsob přípravy čistého uhličitanu lithného pro monokrystaly
JPH01102051A (ja) アラニンの取得方法
JPS6054940B2 (ja) 有機酸の製造方法