JPS6351438A

JPS6351438A - 包装用積層フィルム

Info

Publication number: JPS6351438A
Application number: JP19551886A
Authority: JP
Inventors: Hirohide Hamazaki; 博英濱崎; Yoshitaka Hironaka; 芳孝廣中
Original assignee: Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Current assignee: Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority date: 1986-08-22
Filing date: 1986-08-22
Publication date: 1988-03-04
Also published as: JPH0511549B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は重合体躯ｙ：物及びそれを用いた包装用フィル
ムおよび／または積層フィルム殊にピーラブル・フュー
ジョンゾールの包装に関する。

〔従来の技術〕

チューブ状またはフラットフィルム状の包装材料ヲヒー
トシールで密封しくフュージョンシール）。

内容物を保存中および運搬中保護することは従来から行
なわれてきた。またフュージョンシールの強度を高める
ことは：８Ｌ装材料、包装機械あるいは包装条件等の面
から種々検討され、包装材料についてはポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のエチレン系重合体が
この分野で要求される各種物性をバランス良く備えてい
るので広く使用されている。なかでもアイオノマー樹脂
は熱間シール性、低温シール性、耐油性等にすぐれてい
る物性が活用され、開業的にも広範囲に使用されている
。

一方保存中および運搬中はシール部の剥離することがな
く、内容物を保護しながら、消費者が包装袋から内容物
を取り出したい時にはシール部を容易に開封し得るよう
な比較的低いシール強度レベルでシールする方法（ピー
ラブルシール）も検討されている。

例えば特開昭６０−７１６５３号公報には、アイオノマ
ー樹脂８０〜９３重ｉｋ％とプロピレン−エチレン共重
合体７〜２０重ｔ％からなる組成物が開示されている。

この組成物を用いてフィルムおよび／または積層物を成
形し、包装機で充填包装する場合、例えば背張りおよび
底部を高い温度条件でフュージョンシールし、トップを
低い温度条件でピーラブルシールとすると、一つの包装
袋にピーラブルシール部分とツユ−ジョンシール部分を
併せ持ったピーラブル・フュージョン包装全行うことが
できる。

このようなピーラブル・フユーソヨン包装用に使用し得
るフィルムは図１のシール温度とシール強度の関係図で
低温シール条件下例えば１００〜１４０℃の温度範囲で
２〜７好１しくは３〜６Ｎ／１５ｍ巾のシール強度を示
すことと、１４０〜１８０℃の高温シール条件下で７Ｎ
以上好ましくは８〜１２Ｎ　／　１５　ｍ中以上のシー
ル強度を有することが必要である。さらに商業的に安定
してピーラブル・フュージョンシール包装を行うために
は特にピーラブルシール温度範囲が広く、かつその範囲
内でシール強度が一定であることが必要である。

このような観点から特開昭６０−７１６５３号公報記載
の組成物について本発明者らが検討したところ、ピーラ
ブルシール性については、はぼ前記要求を満足している
が、比較例で示すようにフュージョンシールカが低くて
、商業的に採用するには今−歩という段階であることが
判明した。

−万市場では、このようなピーラブル・フュージョンシ
ール包装に適した原料樹脂開発に対する要請が高い。本
発明者らは、この要請に答えるため鋭意研兄全行った結
果、アイオノマー樹脂と特定のエチレン系共重合体より
なる一重合体組ｇ、物から成形したフィルムを用いるこ
とによって商業化し得るピーラブル・フュージョンシー
ル包装袋の得られることを見出し、本発明を完成した。

〔問題点全解決するための手段〕および〔作用〕従って
本発明はＡ、エチレン−α、β不飽和カルボン犯供重合
体の金属塩６０〜９５重電部とＢ２エチｌ／ンーα、β
不飽和カルデン酸エステル共重合体４０〜５重童部から
なる重合体Ｍｉ成物である。

甘たこの重合体組成物は単層あるいは積層フィルムとし
て包装用途に使用することができる。

さらにシール条件を選択することによってピーラブル・
フュージョンシール包装が可能である。

不発明のＡ成分として使用するエチレン−１１、β不飽
和カルボン酸系共重合体の金属塩は、例えば特公昭３９
−６８１０号公報に記載される方法によって製造される
。すなわちエチレンとアジリル酸、メタクリル酸、エタ
クリ／Ｉ／酸、イタコン酸、フマル酸などの炭素数３〜
８の不紀相カルボン酸との共重合体、またはこれに更に
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イノ
ブチル、メタクリル酸メチル、メタク：ノルｒ７７エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、フ
マル酸ジメチルなどの炭素数４〜８のα不飽和不飽和カ
ルボン酸エステルを第３成分として包゛有する６元共重
合体中のカルボン酸基の一部または全部金、金属イオン
架橋きせた。ものである。共重合体中の不飽和カルボン
酸の含量は、一般に約０．５〜１５モルチであり、好ま
しくは約１〜６モル儂である。また、第３成分として共
重合さ汎る不飽和カルボン酸エステルの含量は、一般に
約０．２〜１０モルチ、好ましくは約１〜６モル儂であ
る。

金属イオン架憫に使用される金ＮＡイオンと１−、では
、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなどの１
１曲金属イオン、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、バリウム、鋼、亜鉛などの２６Ｉｉ金属イオン
またはアルミニウム、鉄ナトの３価金属イオンが挙げら
れる。金属化合物の形で用いられる金属イオンは、共重
合体中の酸の含量、メルトインデックス、イオンの筏顛
およびその用途などによってその添加蓋が変化するが、
一般には約１０％以上、好ましくは約１５〜８０％のカ
ルビン酸基を中和する量で用いられる。

共重合体およびその金属塩のメルトインデックスは、約
０．１〜５００．？／１０分、好ましくは約１〜１００
Ｎ／１０分であることが望ましく、これ以下では成形性
が不良となり、逆にこれ以上では、成形品の強度が不足
するようになる。

本発明のＢ成分として使用するエチレン−α、β不飽和
カルゴン酸エステル共重合体は、エチレンとアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ｎ−ブチル、ア
クリル酸インブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ｎ−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチルなどの共重合体であって、不飽和カルビン酸エス
テル含有ｔｈｌ−が２〜１５モルチ、好１しくけ３〜１
０モルチのもの等が挙げられる。不飽和カルビン酸エス
テルの割合がこすし↓り多くなると強度が低下し、粘着
性が増大し好ましくない。逆にこれより少くなるとピー
ラブルシール可能な温度範囲が狭くな・りて本発明の目
的を達成することができない。

樹脂組成物の調製は、前記Ａ、Ｂ成分を同時的にまたは
逐次的にトライブレンドまたはメルトブレンドすること
によって行われる。トライブレンドの場合には成形機中
でＡ、Ｂ両成分が溶融可塑化され、均一に溶融混合され
押し出される。メルトブレンドの場合には、単軸押出機
、２軸押出機、バンバリーミキサ−などの各種ミキサー
、ロール、各種ニーグーなどを用いて溶融混合すればよ
く、その混合順序には特に制限がない。

ま之組成物中には、組成物の性能を損わない範囲内にお
いて、酸化防止剤、耐候安定剤、滑剤、防曇剤などを添
加することも可能である。

同様に本発明の組成物中には、組成物の性能を損わない
範囲で、組ｇ物のピーラブルシール性とフュージョンシ
ール性のバランスを改良する目的でポリプロピレン系樹
脂、胚筐度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレン等を１５重量％程度まで加えることも
できる。

Ａ、Ｂ両成分の混合割合は、Ａ成分６０〜９５１董部、
好ましくは７０〜９０重倉部に対して、Ｂ成分４０〜５
重量部、好ましくは３０〜１０重量部である。混合割合
がこの範囲外の場合には、ピーラブルシール可能な温度
範囲が狭くなって、本発明の目的を達成することができ
ないので好ましくない。

本発明の組成物は成形後、単層または積層体の形体で用
いられ、本発明の組成物からなるシール面同志をヒート
シールして使用される。単層フィルムバインフレージョ
ン法、キャスト法等により成形することが可能である。

また積層体はポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
リデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリ
スチレン、ポリブテン、ポリプロピレン、ポリエチレン
、紙等の各種基材と接着剤の使用または不使用下積層さ
せる。積層体の製造方法は特に限定しないが、例えばつ
き゛の方法によって行われる。

（１）熱融着法予め成形した基材とシール層フィルムに、接着剤を用い
る場合には基材、接着剤、シール層フィルムを熱圧着す
る方法、あるいは基材、シール〜の少くとも一方の面に
共押出法、押出被覆法等により予め接着剤を積層した後
熱圧着する方法（２）サンドイッチラεネーション法Ｔ−グイ法などによる接着剤の溶融膜を介して、基材と
シール層を貼り合せる方法（３）共押出法基材とシール層を、あるいは基材、接着剤層、シール層
を共押出成形法で積層する方法（４）接着剤法基材せたけシール層の少くとも一方の面に接着剤を塗布
し圧着、接着させる方法。

もちろん、これらの方法は、例えば（４）接着剤性で接
層剤を吾：布１７た基材を、（２）サンドイッチラミ坏
−ション法により別の接着剤の溶融膜を介し７てシール
層と貼り合わせる方法のように組合せて使用することも
可能である。

なお基材、シール層は接着力を向上させるために、その
表面を公知の方法例えばコロナ処理等の操作を事前に行
っておくことも可能である。

本発明の組成物からなるシール面の厚みは特に駆足され
ないが、一般に５〜２００μ、好まシ、＜は１０〜５０
μの厚みである。

〔発明の効果〕

本発明者は未だその作用機構を明確にすることはできな
いが、エチレン−α不飽和不飽和カルボン醒系共重合体
の金属塩とエチレン−α不飽和不飽和カルボン酸エステ
ル共重合体を特足の割合で混合した組成物から成形した
単層ｔｆ／−は積層フィルムを、本発明のＭｉ成物から
なる面同志をシール面トし、ヒートシールした場合、１
００〜１４０゛Ｃの広い低温＠度範囲で比較的低くかつ
一定のシール強度が得られ、１４０〜１８０℃の高温シ
ール条件下で高いシール強度２示すことを見い出した。

この結果を包装作業に応用することによって、包装後、
保存中および運搬中にシール部が剥離するようなことが
なく、内容物を確実に包装保護するとともに、消費者が
包装袋を開封し、内容物を取り出す時は僅かの力で袋の
シール部を引張るだけで、容易に開封し、内容物を取り
出し得るピーラブルシール包装あるいはピーラプルーフ
ニージョンシール包装が可能となったことは工業的に極
めて意義のあることである。

〔実施例〕

つぎに実施例により本発明を説明する。

なお実施例で使用した重合体およびシール強度の測定法
を以下に示す。

（１）使用した重合体（ａ）　　アイオノマーＡ：エチレンーメタクリル酸共
重合体（ＩＳｔ含［１５重ｉ％）のＺｎ塩（イオン化度
２０％）で■ｔは５　！ｉ／１０分。

（ｂｌ　　アイオノマーＢ−同上のＮ＆塩（イオン化度
２０％）でＭＦＲは、ｍ６Ｊ／１０分。

（ｃ）　　ＥＦＪＡａ　：　エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体（エステル含［１９重１１でＮグＲは５ｇ／
１０分。

（ｄｉ　　ＢＥＡｂ　：エチレンーアクリル酸エチル共
重合体（エステル含−［９重世襲）でＭＦＲは６．９／
１０分。

（ｅｌ　　ＥＥＡｃ：エチし／ンーアクリル酸エチル共
重合体（エステル含量２５重量％）でＭＦＲは５．？／
１０分。

（ｆｌ　　ＰＰ：三井石油化学工業製ポリプロピレンＦ
−６５１密度０．９１１／ｃｍ３．　ＭＦＲ６ｊｊ／　
１０分（測定Ｖ４Ａ度２３０°Ｃ）。

（ｇ）　　ＨＤＰＥ　：　　三井石油化学工業共高密度
ポリエチレンハイセックス３３００Ｆ　、　＠度０．９
５１５ｇ／ｃｍ’　。

ＭＦＰ、　１　ｊｉ７１０分。

０、）　　Ｌ−ＬＤ：三井石油化学工業製直鎖状低密度
ポリエチレンウルトゼックス２０２１Ｌ、密度０．９２
０１／ｃ１ｎ３．３［’Ｒ２ｇ　／　１０分。

（＋）　　ミラノンＭ−１６：三井・デュポン、＋？リ
ケミカル製低密度ポリエチレンｔ［ｏ、９２３ｇ／α３
゜ＭＦＲ４ｇ／１０分。

（２）シール強度の測定法片面加熱方式のヒート／−ラを用いてシール温度：　１１０，１２０，１３０，１４０，１５
０゜１６０．１７０，１８０℃ シール圧力（実圧）：０．１９６ＭＰａシール時間二０
．７秒シールバー巾＝１ｏｎのシール条件でヒートシールを行った。

またシール強度の測定は１５朋巾の試片全、引張速度３
００　ｘｘ／　ｍｌ　ｎの条件で行った。

実施例１アイオノマーＡ８０重量部とエチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体ａ２０重量部を樹脂温度１７０℃の条件下で
単軸押出機を用いて浴融混練した。

得られた組成物のＭＦＲは７．（１／１０分であった。

この組成物を樹脂温度１７０　’Ｃの条件下、空冷イン
フレーションフィルム成形機を用いて厚さ３０μのフィ
ルムに成形し１片面にコロナ処理を施した。

つぎにラミネータを用いて、前記作成フィルムとイソシ
アネート系アンカーコート剤を塗布した厚さ１２μのポ
リエチレンテレフタレートフィルムをミランンｈｘ−１
６（樹脂温度３２０°Ｃ）の溶融膜２０μを介して貼り
合せた。

得られた積層物をアイオノマー人とエチレン−アクリル
酸エチル共重合体ａからなる組成物のフィルム層をシー
ルＲＪとして、ヒートシールバーい。

引張試験機を用いてシール強度を測定した。

結果を図に示す。この図より、ピーラブルシール強度（
２〜７Ｎ／１５ｙ＋ｘ巾）が得られるヒートシールバー
の温度範囲は１１０〜１４３℃であることがわかる。実
施例１のシール層は目的とするピーラブルシール強度が
得られる温度範囲が広いので、このようなシール層を用
いて、工業的に包装作業を行うと、作業中にシールパー
の温度、圧力。

フィルムの厚み等条件がバラついても安定したピーラブ
ルシールの包装作業を行うことが可能である。言い換え
ると、実施例１のシール層は長時間の包装置′￥業中シ
ール条件がバラついても、シール強度が変化しシール強
度の弱い箇所を生じて保管、運搬中にここからシール面
の剥離する事故を生ずることがなく、逆にシール強度の
強い箇所を生じて、ピーラブルな開封が困難になると言
うようなこともない、安定したシールを行い得ることを
示している。

また図から実施例１のシール層はシール温度を昇温させ
ることによってフュージョンシールを行い得ることもわ
かる。

実施例２，３実施例１においてアイオノマーＡとエチレ７−アクリル
酸エチル共重合体ａの使用割合を８５：１５（実施例２
）または７５：２５（実施例３）に変更した以外は実施
例１と同様の試験を行なった。結果を表に示す。

実施例４実施例１においてアイオノマーＡの代りにＢを用いた以
外は実施例１と同様の試験を行なった。

結果を表に示す。

実施例５．６実施例１においてエチレン−アクリル酸エチル共重合体
ｂ（実施例５）またはＣ（実施例６）を用いた以外は実
施例１と同様の試験を行なった。

結果を表に示す。

実施例７，８．９実施例１において、アイオノマーＡ　８５　Ｘｋ部、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体ａｌｏｉｔｈｔ部お
よびポリプロピレン（実施例７）、晶密度ポリエチレン
（実施例８）−！たは線状低密度ポリエチレン（実施例
９）５部を用いた以外は実施例１と同様の試験を行なっ
た。結果を表に示す。

比較例１実施例１においてエチレン−アクリル〔λエチル共重合
体ａを使用せず、アイオノマー人単独を用いた以外は実
施例１と同様の試験を行った。結果を表に示す。

比較例２，３実施例ＩにおいてアイオノマーＡとエチレン−アクリル
酸エチル共重合体ａの使用割合ｔ９８：２（比較例２）
、または５０：５０（比較例３）に変更した以外は実施
例１と同様の試験を行なった。

結果を表に示す。

比較例４実施例１においてアイオノマーｈ９ｏＮｆｔｘ部とポリ
プロピレン１０重量部に変更した以外は実施例１と同様
の試験を行なった。結果を表に示す。

ａ＋　　　：　　　：　　　Ｓ　　　ｃｄ　　　：　　
　＝　］−ｅＪ　　　ｅＪ　　　、ＣＱ　　　　　　　
　　ｌ

【図面の簡単な説明】

第１図は冥施例１でシールパー（７）温度ｔ　１１０℃
から１８０℃の温度範囲で変化した場合のシールバー盈
度とヒートシール強度の関係を図示したものでちる。特許出願人　　三井・デュポンポリケミカル株式会社−
１−一−第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）Ａ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸系共重
合体の金属塩６０〜９５重量部と、Ｂ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸エステル共重
合体４０〜５重量部、からなる重合体組成物。
（２）Ａ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸系共重
合体の金属塩６０〜９５重量部と、Ｂ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸エステル共重
合体４０〜５重量部、からなる包装用フィルム。
（３）Ａ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸系共重
合体の金属塩６０〜９５重量部と、Ｂ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸エステル共重
合体４０〜５重量部、からなる包装用積層フィルム。
（４）Ａ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸系共重
合体の金属塩６０〜９５重量部と、Ｂ、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸エステル共重
合体４０〜５重量部、からなるピーラブル・フュージョンシール包装。