JPS6350330Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は建物の内部を適宜区画する間仕切り
壁の壁パネル支持装置に関する。

従来、この種の間仕切り壁は、間柱を天井と床
両面間に固定金具で立設固定させると共に、間柱
と間柱間、あるいは、間柱と隅柱間に壁パネルを
螺子止め固定等するため、壁パネルの表面に螺子
頭等が露出し、壁面が平滑に仕上がらないばかり
か、組立設置に手間と時間がかかる欠点があつ
た。

又、床面に固定した支持部材に壁パネルを嵌着
して張設するものも見受けられるが、間柱が表面
に露出すると共に、間柱を強固に固定する手段が
必要となり、その施工が複雑となる欠点があつ
た。

この考案は間仕切り壁の壁パネルを簡単に組立
設置できるようにした支持装置であつて、その主
たる構成とするところは、両側に側辺を設けた溝
形取付基枠と、この側辺に嵌着して垂直に立設さ
れる間柱を有し、間柱は相対する側壁と内部の隔
壁とで断面略Ｈ形に形成され、前記側壁には隔壁
と平行した係止突条を対設して係止溝を設け、該
間柱の下端両側に縦方向の嵌合溝を形成する。
又、前記係止溝にＬ形の固定金具の起立部を挿嵌
し、取付基枠の側辺には二条の挟持突辺を設けた
挟持体を隣接固定すると共に、挟持突辺間に壁パ
ネルの下端を嵌合支持したものである。従つて、
この考案によれば、簡単な施工法で壁パネルを能
率よく張設できるばかりか、取付基枠上に強固に
間柱を立設でき、又、壁パネルが外圧によつて撓
んだり、歪んだり、ガタつくのを防止する効果が
ある。

次に、この考案の実施例を図面について説明す
ると、床面に敷設する取付基枠１は両側に側辺
６，６を対設させて溝形に形成され、その底部に
は所定間隔毎に取着孔７が穿設してある。前記側
辺６，６に嵌合する間柱２には、相対向する側壁
８，８と、側壁８，８を連繋する隔壁９とで断面
が略Ｈ形に形成されると共に、前記側壁８，８の
内面に隔壁９と平行し、相対向する係止突条１
０，１０を隔壁９の片側、時には両側に形成し、
隔壁９と係止突条１０間に係止溝１１，１１を設
けてある。前記間柱２の下端両側には縦方向の嵌
合溝１２，１２が係止突条１０から隔壁９に連続
して設けられている。次に、取付基枠１の溝内に
取付されるＬ形の固定金具３は、前記係止溝１
１，１１内に差込まれる起立部１３と、取付基枠
１の溝内に固定される水平部１４とを有し、前記
起立部１３と水平部１４には各々螺子等の取着孔
１５，１５を穿設してある。更に、各壁パネル
５，５の下辺を支持する挟持体４には、底板１６
の端部と中央部に挟持突辺１７，１８が突設され
ている。なお、前記挟持突辺１７は同１８より稍
高く形成する。１９は底板１６に穿設した取着孔
を示すものである。又、壁パネル５は、例えば、
石膏ボードの間に発泡体等の緩衝材を介在した積
層構造のパネルから構成されている。

以上の如く構成されたこの考案の支持装置の用
法を図面について詳述すると、間仕切り壁を構成
する床面の所定位置に取付基枠１を固定する。次
に、間柱２の下端の係止溝１１，１１に起立部１
３を挿入させて固定金具３を取付け、この状態で
間柱２の嵌合溝１２，１２を取付基枠１の側辺
６，６に嵌合させ、前記取付基枠１の溝内に位置
した固定金具３の取着孔１５から釘止めして間柱
２を垂直に立設固定する。このようにして立設し
た間柱２，２……間、あるいは、間柱２と隅柱
（図示せず）間の表裏両面に壁パネル５を順次当
接して固定する。その際、壁パネル５の下端全長
の挟持体４を取付け、この状態で取付基枠１の側
辺６，６に挟持体４の挟持突辺１７側を当接し、
取着孔１９，１９から床面に釘止めして固定す
る。

以上の如く、この考案によれば、床面に固定し
た取付基枠の両側に壁パネルを沿わせて直線的に
支持設置でき、室内の適宜な場所を自由に区画で
きる効果と、間仕切り壁で手間のかかる床面固定
を簡単な組立施工で安全強固に行える効果があ
る。更に、取付基枠の側辺に嵌合する間柱の係止
突条及び隔壁に設けた縦方向の嵌合溝によつて、
間柱は容易に所定位置に嵌入して組立できる効果
がある。又、相対向する側壁に隔壁と平行した係
止突条を設け、内側に係止溝を形成した構造なの
で、固定金具の起立部を確実強固に嵌合固定で
き、固定金具の固着によつて間柱の起立状態が安
定すると共に、著しく強靭化され、間柱と壁パネ
ルの捻れやガタつくのを防止する効果がある。更
に、取付基枠の側辺に隣接して設置した二条の挟
持突辺を設けた挟持体によつては壁パネルの下端
を確実に嵌合挟持して支持でき、挟持体は外側か
ら釘等で固定できるので施工が簡単で敏速にでき
ると共に、床面からの湿気を防止する効果と、取
付基枠に緊密に接合するので、壁パネルの直線的
精度が達成され、面一の美しい壁面が得られると
いう優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる間仕切り用壁パネル
の支持装置の一部欠除した全体の斜面図、第２図
は要部の分解斜面図、第３図は挟持体の斜面図で
ある。符号１は取付基枠、２は間柱、３は固定金
具、４は挾持体、５は壁パネル、６は側辺、８は
側壁、９は隔壁、１０は係止突条、１１は係止
溝、１２は嵌合溝、１３は挿入辺、１４は取付
辺、１６は底板、１７，１８は挟持突辺である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床に敷設する取付基枠に縦柱を立設し、該縦柱
   の表裏に壁パネルを張設する間仕切り用壁パネル
   の支持装置において、取付基枠は相対する側辺を
   設けた断面溝形に形成され、該側辺に嵌合立設さ
   れる間柱は、相対向する側壁と隔壁とで断面略Ｈ
   形をなし、前記側壁には隔壁と平行する係止突条
   を対設して隔壁と係止突条間に係止溝を形成し、
   前記間柱の下端両側には縦方向の嵌合溝を設け、
   前記係止溝間に固定金具の起立辺を嵌挿し、更
   に、取付基枠の側辺に二条の挟持突辺を設けた挟
   持体を隣接すると共に、前記挟持突辺間に壁パネ
   ルの下端を嵌合支持せしめたことを特徴とする間
   仕切り用壁パネルの支持装置。