JPS6321622Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は各種建物の内壁面を構成する壁板の
組立張設に使用する間柱に棚板装置機能を付与し
た棚板装置用壁板接続間柱（以下間柱という）に
関する。

従来、室内の壁面に書架等の棚板や、組立棚を
構成する際、一対の棚受バーを柱や壁面に固定
し、該棚受バー間に棚腕を介して棚板を載置して
いたが、この方法によると、棚板の支持が不十分
となりやすく、棚板を安定よく装置できないばか
りか、棚の位置替えが困難である欠点があつた。

この考案は上記欠点の除去を目的とし、壁板を
張設する間柱に棚腕を直接取付け可能とすること
によつて棚の設置が簡便にでき、位置替えも容易
に行えるものである。そして、間柱には取付基板
を形成すると共に、取付基板に相対する起立片を
形成する。この起立片に懸吊用の隔壁を架設し、
該起立片の先端を外方に折曲して棚板当辺を形成
する。そして、隔壁には所定間隔に多数の懸吊孔
を穿設し、この懸吊孔に棚腕を係止して棚板を載
置する。また、取付基板と棚板当辺との間に壁板
の端部を嵌装したものである。

次に、この考案を図面について詳しく説明する
と、各種の壁面１３に適宜、間隔を設けて併設さ
れる間柱１は、アルミニウム等の構成材料から棒
状に押出成形され、所定幅の取着基板５を形成す
ると共に、該取付基板５の一方に相対する起立片
６，６を形成する。この起立片６，６には懸吊用
の隔壁７を架設すると共に、隔壁７に各種の棚板
３を載置する棚腕２を係止する多数の懸架孔８，
８……を穿設してある。また、この起立片６，６
の先端に外方に折曲した棚板当辺９，９を一体形
成してある。１０は、取付基板５と棚板当辺９，
９の間に設けた嵌込凹条で、嵌込凹条１０には、
例えば、石膏ボード間に発泡体等の緩衝材を介在
した積層構造の壁板４，４の端部を嵌合するもの
である。１１は、取付基板５と起立片６，６との
間に形成される中空部で各種の配線に便利なよう
に構成せしめてある。１２は壁面１３に添付する
当木で、１４は天井を示し、１５は床面を示した
ものである。

この考案は上記の如き構成からなり、この間柱
を装設するに当つては、先ず、各種の壁面１３に
予め当木１２，１２を取付し、該当木１２，１２
に間柱１の取付基板５を釘等を以つて取付け、該
間柱１，１間の嵌込凹条１０，１０に壁板４，４
の端部を嵌合する。次に、間柱１，１の隔壁７，
７に設けた懸架孔８，８に棚腕２，２の基部を停
止し、該棚腕２，２間に各種の棚板３，３を載置
して壁面に書棚等を構成するのである。

以上の如く、この考案の間柱によれば、各種の
壁板を容易に建付けできると共に、棚が容易に構
成できる効果と、従来の如く柱や壁に棚受バーを
固定して棚板を載置するものゝ様に、支持が不十
分とならず強固に設置できる効果がある。また、
必要に応じて多数段に棚板を設けたり、棚の移動
が容易にできると云う実利的な効果がある。そし
て、間柱には、取付基板に相対する起立片を設
け、この起立片に懸架用の隔壁を架設すると共
に、先端に外方に折曲した棚板当辺を各々形成せ
しめたので、間柱は著しく強靭化されると共に、
内部に各種の配線が容易に収納される効果と、棚
板当辺によつて棚板の背面が安定的に接合し、且
つ、隔壁に穿設した多数の懸架孔は、棚板を載置
する棚腕を容易に係止できると共に、隔壁の内方
に位置している棚腕の基部が内部に隠れ棚板の仕
上がりが大変に美麗となる効果がある。また、間
柱の取付基板と棚板当辺との間に設けた嵌込凹条
によつては、壁板の固定が容易となり、施工が極
めて簡便となる実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は全体
組立状態の正面図、第２図は同じく一部欠除した
平面図、第３図は間柱の斜面図、第４図は要部の
１部欠除した斜面図である。符号１は間柱、２は
棚腕、３は棚板、４は壁板、５は取付基板、６は
起立片、７は隔壁、８は懸架孔、９は棚板当辺、
１０は嵌込凹条、１３は壁面である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面に併設する一対の間柱と、該間柱間に建付
   けする壁板と、間柱に係止される棚腕及び該棚腕
   に載置する棚板とからなる棚板装置用壁板接続間
   柱において、前記間柱はアルミニウム等の軽金属
   より構成され、幅方向に取付基板を形成すると共
   に、取付基板に相対する起立片を形成し、該起立
   片には懸架用の隔壁を架設すると共に、起立片の
   先端を外方に折曲して棚板当辺を形成し、前記隔
   壁には所定間隔に多数の懸吊孔を穿設した事を特
   徴とする棚板装置用壁板接続間柱。