JPH0141349Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、建物の壁面に取付ける棚やハンガー
掛け等の支持装置に関する。

（従来技術） 例えば、台所、洗面所の壁面に棚を設置する場
合、支持部材を壁面に固着し、この支持台上に棚
板を取付ける。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、この種棚等の支持部材は、一般
にその端面側を壁面に固着する構造となるため、
取付作業が面倒であるとともに、該支持部材の上
に棚板などを取付ける作業も煩わしいという問題
があつた。

本考案は、前記従来の支持装置における問題点
を解消するためになされたもので、その目的とす
るところは、棚等の支持装置を壁面に簡単に取付
けることができる組立式支持装置を提供すること
にある。

（問題を解決するための手段） 本考案によれば、壁面に固定される板状本体
と、該板状本体に垂直に立設された脚部の先端に
該脚部の径より大径の頭部を有する係止部材とか
らなる取付部材、および該取付部材に対向する端
面に凹部を備えた支持部本体と、該支持部本体の
凹部内に取付けられ前記係止部材の頭部が挿通可
能な穴と該穴に連通して形成され前記頭部の径よ
り小さい幅の長穴を備えた係合部材とからなる支
持部材とによつて構成される組立式支持装置が提
供される。

（作用） 本考案による組立式支持装置は、壁面に取付部
材を固定し、支持部材を構成する係合部材に形成
された穴に前記取付部材を構成する係止部材の頭
部を挿通した後、該支持部材を押し下げて前記係
合部材の長穴を前記係止部材の脚部に係合させる
ことにより支持部材を壁面に取付けることができ
る。

（実施例） 以下、本考案による組立式支持装置を図示の実
施例に基づいて説明する。

第１図乃至第５図は本考案を棚に適用した一実
施例を示すもので、第１図は組立状態を示す断面
図、第２図は取付部材の一例を示す斜視図、第３
図は支持部材の一例を示す斜視図、第４図は棚板
の一例を示す斜視図、第５図は組立状態を示す斜
視図である。

図において、１は取付部材で、上部および下部
に取付穴１１ａ，１１ｂおよび中央部に穴１１ｃ
を備えた金属板からなる板状本体１１と、該板状
本体１１の中央部に設けられた穴１１ｃに端部を
嵌合しロウ付或はネジ固定等によつて本体１１に
対して垂直に立設された係止部材１２とからなつ
ている。なお、該係止部材１２は脚部１２ａと、
該脚部１２ａの先端に設けられ脚部１２ａの径よ
り大径の頭部１２ｂを有している。このように構
成された取付部材１は、第１図に示すように板状
本体１１に形成された取付穴１１ａ，１１ｂにビ
ス３ａ，３ｂを各々挿通し、該ネジを壁面１０に
ネジ込むことにより、取付けられる。

２は後述する棚板３を支持する支持部材で、集
成材或は合板等により形成された支持部本体２１
と、該支持部本体２１に取付けられ前記係止部材
１２を係合する係合部材２２とからなつている。
前記支持部本体２１は前記取付部材１と対向する
端面に取付部材１を嵌合するための中央部が深く
形成された２段形状の凹部２１ａが設けられてい
るとともに、上端面には楔状の係合凸部２１ｂが
形成されている。前記係合部材２２は金属板材か
らなつており、中央部には前記係止部材１２の頭
部１２ｂの径より大きい径を有し該頭部１２ｂが
挿通可能な穴２２ａと、該穴２２ａと連通して形
成され前記頭部１２ｂの径より小さい幅の長穴２
２ｂが設けられているとともに、上部および下部
には取付穴２２ｃおよび２２ｄが設けられてい
る。このように構成された係合部材２２は、前記
支持部本体の凹部２１ａ内に嵌合され、取付穴２
２ｃ，２２ｄに挿通されたビス４ａ，４ｂによつ
て支持部本体２１に取付けられる。該支持部本体
２１の上端面に取付けられる棚板３は、第４図に
示すように下面中央に支持部本体２１の上端面に
形成された楔状の係合凸部２１ｂを係合するため
の係合凸部２１ｂに対応した蟻溝３ａが形成され
ている。

本実施例は以上のように構成されており、以下
その組付けについて説明する。

組付けに際しては、先ず、取付部材１を壁面１
０の所定位置にビス３ａ，３ｂによつて固定す
る。次に、支持部材２の凹部２１ａが形成されて
いる端面を前記取付部材１に対向させ、凹部２１
ａ内に取付けられた係合部材２に形成された穴２
２ａに前記支持部材１を構成する係止部材１２の
頭部を挿通した後、支持部材２を下方に押し下げ
ることにより、支持部材２を取付部材１に組付け
支持することができる。このようにして、壁面１
０に固定された取付部材１に支持部材２が組付け
支持されたならば、該支持部材２の上端面に形成
された楔状の係合凸部２１ｂに、棚板３の下面に
形成された蟻溝をその端部から係合することによ
り、第５図に示すように壁面１０に棚を取付ける
ことができる。

第６図は本考案をハンガー掛けに応用した一実
施例を示すものである。なお、壁面に固定する取
付部材は、前記実施例における取付部材１と同様
のものを使用できるので省略してある。また、前
記実施例における支持部材２と同一部品には同一
符号を符しその説明は省略する。本実施例におい
ては、支持部材２０にハンガー等を掛ける掛止部
材５を装着したものであり、前記実施例における
取付部材１を壁面に固定した後、該取付部材１に
支持部材２０を前記実施例と同様の要領で組付支
持することにより、壁面１０にハンガー掛けを取
付けることができる。

（考案の効果） 以上のように、本考案による組立式支持装置
は、壁面に固定する取付部材と、該取付部材に組
付支持される支持部材とによつて構成し、前記取
付部材を構成する係止部材に支持部材を構成する
係合部材を係合することにより支持部材を壁面に
組付支持することができるので、その組付作業が
極めて簡単となる。

また、本考案による組立式支持装置は、前記取
付部材を共通化することができ、該取付部材に組
付支持する支持部材を変えることにより、同じ場
所に棚を設置したり、ハンガー掛け等を設置する
ことができる等の作用効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案を棚に適用した一実
施例を示すもので、第１図は組付状態を示す断面
図、第２図は取付部材の一例を示す斜視図、第３
図に支持部材の一例を示す斜視図、第４図は棚板
の一例を示す斜視図、第５図は組付状態を示す斜
視図、第６図は本考案をハンガー掛けに応用した
一実施例を示す支持部材の断面図である。 １……取付部材、１１……板状本体、１２……
係止部材、２……支持部材、２１……支持部本
体、２２……係合部材、３……棚板、５……掛止
部材、１０……壁面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面に固定される板状本体と、該板状本体に垂
   直に立設された脚部の先端に該脚部の径より大径
   の頭部を有する係止部材とからなる取付部材、お
   よび該取付部材に対向する端面に取付部材を嵌合
   する凹部を備えた支持部本体と、該支持部本体の
   凹部内に取付けられ前記係止部材の頭部が挿通可
   能な穴と該穴に連通して形成され前記頭部の径よ
   り小さい幅の長穴を備えた係合部材とからなる支
   持部材とによつて構成される組立式支持装置。