JPH08308648A - 組立式棚装置におけるキャビネット構造 - Google Patents

組立式棚装置におけるキャビネット構造

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JPH08308648A
JPH08308648A JP31205995A JP31205995A JPH08308648A JP H08308648 A JPH08308648 A JP H08308648A JP 31205995 A JP31205995 A JP 31205995A JP 31205995 A JP31205995 A JP 31205995A JP H08308648 A JPH08308648 A JP H08308648A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場において構成部品を棚装置に組み付けて
キャビネットを形成する。 【構成】 左右1対のブラケット6の間に底板11を架
設し、この底板11の上面両側部に側板12を、突子嵌
合により立設し、これら側板12の内側面後部に設けた
上下方向の長溝12cに、背板13の両側端部を嵌挿し
て、背板13を立設し、かつ左右の支柱3、3の後面に
おけるブラケットより上方に位置するブラケット6間
に、左右側板12と突子嵌合するようにして、天板14
を架設してなるキャビネット10を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支柱、ブラケッ
ト、棚板などを基本構成部品とする現地組立式の棚装置
に使用される箱状のキャビネットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】立設した支柱の後面より、後方を向くブ
ラケットを突設し、このブラケットの上に棚板を架設し
てなる現場組立式の棚装置は、例えば特開昭56−11
010号公報に記載され公知である。この種の棚装置に
キャビネットを取り付ける場合があるが、このようなキ
ャビネットは、従来、現場へ搬入する以前に、工場にお
いて箱状に完成されており、このように既に箱状となっ
ているキャビネットを、ブラケット等によって支柱に固
定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような箱状に完
成されたキャビネットは、その大きさと重量のために、
現地に納入するまでの搬送効率が悪く、コスト高となる
ばかりでなく、棚装置への取り付けに当たっても、特に
床面より高い位置に設置するのは容易ではなかった。
【0004】本発明は、上述の従来技術の欠点に鑑み、
現場において、構成部品を棚装置に組み付けて、簡単に
キャビネットを形成させるようにしたキャビネット構造
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 左右に間隔を隔てて立設した1対の支柱に、対を
なすブラケットを突設し、その上に棚板を架設してなる
組立式棚装置におけるキャビネット構造において、前記
ブラケットのひとつの対の間に底板を架設するととも
に、この底板の上面両側部に側板を立設し、かつ前記底
板を支持するブラケットの上方において前記支柱に突設
した1対のブラケット間に天板を架設し、天板と前記側
板とを結合してなるキャビネットを配設する。
【0006】(2) 上記(1)項において、底板と側板、
及び側板と天板を、突子嵌合により互いに結合する。
【0007】(3) 上記(1)または(2)項において、両
側板の内側面後部に設けた上下方向の嵌溝に、背板の両
側端部を嵌挿することにより、背板を底板上に立設す
る。
【0008】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、上下2対のブラケットを各支柱の後面より後方へ向
けて突設し、左右に並ぶブラケット上に、支柱の前方へ
張り出すキャビネットの天板及び底板を支持させる。
【0009】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、キャビネットの前面に、開き戸を設ける。
【0010】(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおい
て、キャビネット内に、適数の引き出しを配設する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用する棚装置
(A)の側面図であり、(1)は床面、(2)は壁面を示す。
壁面(2)から、例えば約30cm前方に、左右2本の支柱
(3)を、棚板(4)の長さに見合う距離を隔てて平行に立
設してある。図2の拡大斜視図に示すように、これらの
支柱(3)の後面には、多数の係止スリット(5)が、縦方
向に列設されている。
【0012】図2では、支柱は、丸形の鋼製パイプとし
てあるが、角形のパイプ、アングル材、あるいはチャン
ネル材とすることもある。左右の支柱(3)(3)の同じ高
さにある係止スリット(5)に、図2に示すブラケット
(6)の前縁フック(6a)を引っかけて係止させる。これら
左右のブラケット(6)(6)の上に棚板(4)を載せて固定
すると、ひとつの棚ができる。
【0013】このような棚は、任意の高さの個所に、任
意の段数だけ設けられるが、その中の比較的上方のブラ
ケット(6)を、図1に示すように、壁面(2)に固定した
取付部材(7)に連結する。
【0014】従って、棚装置(A)は、この取付部材(7)
を上部支点とし、支柱(3)の脚端金具(8)を下部支点と
して支持される。
【0015】本発明のキャビネット構造は、図1及び図
2に符号(10)により示すキャビネットに適用されてい
る。このキャビネット(10)は、底板(11)、左右の側板(1
2)(12)、背板(13)、天板(14)を主要構成部品としてい
る。これら構成部品は、組付け前の状態で現場に搬入さ
れる。
【0016】現場においては、棚装置(A)の支柱(3)
(3)の後面に係止した同じ高さのブラケット(6)(6)
に、まず底板(11)を取り付ける。この実施例の場合、底
板(11)の前部(11a)が、支柱(3)(3)の前方に張り出す
ようにして位置させ、ブラケット(6)のビス孔(6b)に挿
通したビス(15)により、底板(11)を固定する。
【0017】ついで、底板(11)の両側縁付近に設けた嵌
合孔(11b)に、側板(12)の下部の突子(12b)を差し込ん
で、側板(12)を立設する。この場合、側板(12)の前部(1
2a)は、底板(11)の前部と同様に、支柱(3)の前方に張
り出している。
【0018】ついで、底板(11)の上面後部に形成した左
右方向の保持溝(11c)、及びこの保持溝(11c)と整合する
ようにして、側板(12)(12)の内面後部に形成された上下
方向の嵌溝(12c)(12c)に、背板(13)を上部から差し込
む。場合によっては、予め背板(13)を嵌溝(12c)(12c)に
差し込んだ状態の両側板(12)(12)を、底板(11)に取り付
けてもよい。
【0019】上方のブラケット(6)(6)を両支柱(3)
(3)に取り付け、両側板(12)の上部の突子(12d)、背板
(13)の上縁部(13a)、ブラケット(6)の上部突縁(6c)
を、天板(14)の下面の対応する嵌合孔または長溝(図示
していない)に合わせて、天板(14)を載せる。
【0020】最後に、図3に示すように開き戸(16)を、
または図4に示すように引き出し(17)を取り付ければ、
キャビネット(10)が完成する。
【0021】上述の実施例においては、左右のブラケッ
ト(6)を互いに平行をなして後方を向くようにして、支
柱(3)の後面に係止し、その上に、底板(11)や天板(14)
を載置してあるが、ブラケット(6)を前方を向くように
して支柱の前面に係止し、その上に、底板(11)や天板(1
4)を載置したり、または左右のブラケット(6)を、互い
に内向きまたは外向きに傾斜させて支柱に係止させても
よい。
【0022】底板(11)と側板(12)、及び側板(12)と天板
(14)を、上述のような突子嵌合によらず、他の結合手段
により結合してもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、天板及び底板が、それ
ぞれ独立して上下の異なるブラケット間に架設されるの
で、キャビネット全体にかかる垂直方向の荷重がそれぞ
れのブラケットに分散して掛かり、各ブラケットにかか
る荷重を軽減することができるとともに、全体としての
支持強度が増す。
【0024】完成されたキャビネットは、組立式のもの
でありながら、各板部材同士の結合部、手段を外観上露
呈させることなく、また特殊な連結手段、接着手段を用
いることなく、ユーザ自身の手により、簡単に体裁の良
い箱形のキャビネットを棚装置に組み付けることができ
る。
【0025】請求項2記載の発明のように、底板と側
板、及び側板と天板を、突子嵌合により互いに結合する
と、側板の上下は、天板、底板にそれぞれ嵌合するの
で、側板は、接着することなく、天板と底板との間に確
実に支持される。
【0026】請求項3記載の発明のように、両側板の内
側面後部に設けた上下方向の嵌溝に、背板の両側端部を
嵌挿して、背板を底板上に立設すると、背板も、接着手
段等を用いることなく、天板と底板との間に確実に支持
される。
【0027】請求項4記載の発明のように、上下2対の
ブラケットを支柱の後面より後方へ突設し、その上に、
前部を支柱の前方にまで張り出させたキャビネットの天
板及び底板を支持させると、棚装置の奥行きが深くなく
ても、キャビネットの収容容積を増加させることができ
る。なお、この場合、支柱より前方の天板前部に大きな
荷重がかかっても、側板の存在のため、天板が浮くおそ
れはない。
【0028】請求項5記載の発明のように、キャビネッ
トの前面に開き戸を設けると、天井近くの高さ位置にお
いても、収納物の出入れは容易となる。
【0029】請求項6記載の発明のように、キャビネッ
ト内に引き出しを配設すると、下部に位置するキャビネ
ットの利用価値が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した棚装置の側面図である。
【図2】本発明キャビネット構造によるキャビネットを
展開して示す斜視図である。
【図3】開き戸を設けたキャビネットの正面図である。
【図4】引き出しを設けたキャビネットの正面図であ
る。
【符号の説明】
(A)棚装置 (1)床面 (2)壁面 (3)支柱 (4)棚板 (5)係止スリット (6)ブラケット (6a)フック (6b)ビス孔 (6c)上部突縁 (7)取付部材 (8)脚端金具 (10)キャビネット (11)底板 (11a)前部 (11b)嵌合孔 (11c)保持溝 (12)側板 (12a)前部 (12b)突子 (12c)嵌溝 (12d)突子 (13)背板 (13a)上縁部 (14)天板 (15)ビス (16)開き戸 (17)引き出し

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に間隔を隔てて立設した1対の支柱
    に、対をなすブラケットを突設し、その上に棚板を架設
    してなる組立式棚装置におけるキャビネット構造におい
    て、 前記ブラケットのひとつの対の間に底板を架設するとと
    もに、この底板の上面両側部に側板を立設し、かつ前記
    底板を支持するブラケットの上方において前記支柱に突
    設した1対のブラケット間に天板を架設し、天板と前記
    側板とを結合してなるキャビネットを配設したことを特
    徴とする組立式棚装置におけるキャビネット構造。
  2. 【請求項2】 底板と側板、及び側板と天板を、突子嵌
    合により互いに結合したことを特徴とする請求項1記載
    の組立式棚装置におけるキャビネット構造。
  3. 【請求項3】 両側板の内側面後部に設けた上下方向の
    嵌溝に、背板の両側端部を嵌挿することにより、背板を
    底板上に立設したことを特徴とする請求項1または2記
    載の組立式棚装置におけるキャビネット構造。
  4. 【請求項4】 上下2対のブラケットを各支柱の後面よ
    り後方へ向けて突設し、左右に並ぶブラケット上に、支
    柱の前方へ張り出すキャビネットの天板及び底板を支持
    させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の組立式棚装置におけるキャビネット構造。
  5. 【請求項5】 キャビネットの前面に、開き戸を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組立
    式棚装置におけるキャビネット構造。
  6. 【請求項6】 キャビネット内に、適数の引き出しを配
    設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の組立式棚装置におけるキャビネット構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0965254A1 (en) 1997-03-06 1999-12-22 Willsher & Quick Ltd. Enclosure for telecommunications equipment
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CN111491478A (zh) * 2020-06-05 2020-08-04 大连俱进科技有限公司 多媒体机柜

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