JPH07327754A - 収納体 - Google Patents

収納体

Info

Publication number
JPH07327754A
JPH07327754A JP14409894A JP14409894A JPH07327754A JP H07327754 A JPH07327754 A JP H07327754A JP 14409894 A JP14409894 A JP 14409894A JP 14409894 A JP14409894 A JP 14409894A JP H07327754 A JPH07327754 A JP H07327754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
partition plates
wall surface
partition plate
storage space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14409894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Suzuki
利彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noda Corp
Original Assignee
Noda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noda Corp filed Critical Noda Corp
Priority to JP14409894A priority Critical patent/JPH07327754A/ja
Publication of JPH07327754A publication Critical patent/JPH07327754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Assembled Shelves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内収納空間部に設置される収納体におい
て、デッドスペースをなくして空間の有効利用を図り、
組立施工を容易にし、更に設置後における収納部の内部
形態の変更の必要性にも柔軟に対応させる。 【構成】 収納空間部10の一方の側壁面11に対して
第1の仕切り板20aを固定し、この固定された仕切り
板に対して順次収納空間部の他方側壁面14に向けて任
意枚数の仕切り板20bを固定棚23aを介して固定す
ることにより、収納体を構成する。固定棚は仕切り板同
士の間の各々において同一高さレベルに設けられ、収納
空間部の側壁面間において突っ張り棒のような作用を果
たし、構造強度に優れた収納体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁、間仕切り等により
略コの字形の平面形状に形成された比較的大きな空間
部、たとえば押し入れ等の空間部を任意に仕切って収納
部を構成するための収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押し入れ等の空間部を仕切って収
納部を構成するには、大工が現場作業にて該空間部に作
り付けを行う、予め箱体として作られた収納体を該空間
部に嵌め込む、箱体を任意組み合わせて設置する、等の
手法がとられている。
【0003】更に、近年においてはいわゆる組立式収納
が提案されている。これは、長尺の天板、側板、仕切り
板および棚板を準備し、まず収納部幅に合わせて長尺の
天板を切断調整した後、この天板を寝かせた状態として
その下面に側板、仕切り板および棚板を組み付け、これ
を立て起こして所定の収納部に搬入設置するものであ
る。そして、設置後、その側板および壁面を利用して開
口枠を取り付け、扉体を設置する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、大工が現場
作業にて作り付けをする場合、室内造作の一部として固
定化されてしまうため、施工後に収納部の内部形態を変
更する必要が生じた場合に対応することが実際上不可能
であった。
【0005】また、箱体を用いる場合には、収納用に設
けられた空間部と用いられる箱体との間の寸法上の整合
性を確保することが困難であり、空間部にデッドスペー
スが生じたり、逆に箱体の一部が空間部から居住空間に
突出して居住空間を減少させる等の不具合があった。
【0006】更に、たとえば2つの箱体を横に並べて空
間部に収容することを想定した場合、中央部において2
つの箱体の側板が隣接して存在することとなり、側板の
厚さ分だけ有効収納スペースが減少してしまう。このよ
うに、複数の箱体を任意に組み合わせて空間部に設置す
る場合には、上述したデッドスペースの出現または居住
空間の減少の問題に加えて、複数の箱体を組み合わせる
際に重なり合う板材が余分となって収納スペースを減少
させるという問題がある。
【0007】組立式収納は、収納部空間を有効に利用す
ることができるが、長尺の天板を用いるために1人作業
で組み立てることができない、設置場所と異なる場所で
組み立てるため組立後に設置場所にまで搬入しなければ
ならず人手を要する、組立時や搬入時に疵や汚れがつき
やすい、等の問題がある。
【0008】更に、仕切り板はすべて天板の下面側にの
み取り付け可能であり、高さのある収納部に設置する場
合に天板を任意レベルに設置して天板上部空間を天袋と
する使い方は可能であるが、たとえば該天板上部空間を
も仕切って収納部とすることはできず、内部仕様の自由
度に制限を伴うものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来技術の問題点に鑑み、収納空間部を自由に仕切るこ
とができ、且つ施工後の内部仕様の変更も簡単であり、
デッドスペースや居住空間の減少を招くことがなく、更
に施工も容易である新規な収納体を提供することを目的
とする。
【0010】この目的を達成するために創案された本発
明による収納体は、前面が開口された略コの字形の平面
形状を有する収納空間部を利用して設置される収納体で
あって、該収納空間部の天井面と床面との間に立設され
る複数の仕切り板と、該仕切り板間に固定される少なく
とも一の固定棚とを有してなり、前記仕切り板の両面に
は非貫通のダボ穴が所定間隔で複数列に形成され、該仕
切り板間には任意高さ位置の該ダボ穴に挿入されるダボ
上に移動棚を載置可能であることを特徴とする背板を持
たない収納体である。
【0011】収納体を構成する仕切り板、固定棚、移動
棚等の板状体には、いずれも、合板、MDF、ハードボ
ード、パーティクルボード、ストランドボード、ウエハ
ーボード、ウッドスティックボード、単板積層材(LV
L)、集成材等の木質板が、単独であるいは任意積層し
た積層板として、基板として用いられる。
【0012】これら基板の長さ方向の木口面および幅方
向の片側木口面を除く全表面には、予め任意化粧が施さ
れる。この化粧は、たとえば、化粧を施すべき表面に亙
って化粧紙、化粧合成樹脂シート、化粧樹脂含浸紙、化
粧単板、人工突板等の化粧シートを貼着したり、木口面
を除く表面にこれら化粧シートを貼着して残る木口面に
はこれと同一または異なる化粧シートを縁貼り貼着した
り、木口面を除く表面に着色塗装や柄模様印刷を施して
残る木口面には化粧シートを縁貼り貼着する等によって
行われる。また、前述の木質基板を芯材とし、合板、M
DF、ハードボード、パーティクルボード、ストランド
ボード、ウエハーボード、ウッドスティックボード、単
板積層材等の表面に予め化粧紙、化粧合成樹脂シート、
化粧樹脂含浸紙、化粧単板、人工突板等の化粧シートを
接着してなる化粧板の裏面にVカットを施して、前記芯
材の化粧を施すべき表面に巻き込み貼着することによっ
て化粧を施すことができる。
【0013】仕切り板の側面には、一定間隔で複数列の
ダボ穴が設けられる。ダボ穴は、仕切り板の両面に貫通
しないように形成される。
【0014】仕切り板は、L金具を用いて、収納空間部
の床板、奥壁面あるいは天井に対して固定することによ
って立設される。特に、仕切り板を収納空間部の奥壁面
に密接させることが好ましく、この場合は、仕切り板の
化粧の施されていない木口面を奥壁面に密接させるよう
にして施工する。このようにして、仕切り板の化粧の施
された一側木口面が収納空間部の前面側に露出される。
【0015】仕切り板の固定に際しては、その下端を基
準として床面上に載置し、必要に応じてその上端部を切
断して長さ調整を行う。また、仕切り板の奥行調整が必
要な場合は、化粧の施されていない幅方向の木口面を任
意切断することによって行い、このようにして奥行調整
された該後端部を基準として収納空間部の奥壁面に密接
した状態で仕切り板を固定する。
【0016】固定棚の、化粧の施されない両端木口面近
傍の裏面側には、仕切り板に設けられるダボ穴に着脱可
能に設けられる締付金具用ビスを嵌合可能な締付金具が
埋設固定される。
【0017】収納空間部の一方側壁面に密接して第1の
仕切り板を立設固定した後、この仕切り板と収納空間部
の他方側壁面との間に、用いるべき固定棚の略幅寸法だ
け該仕切り板と離れた位置に、第2の仕切り板を床面上
に載置立設し、前記締付金具と締付金具用ビスとの嵌合
を介して少なくとも1枚の固定棚で連結する。この状態
で、第2の仕切り板の後端部は収納空間部の奥壁面に略
密接している。そして、第1の仕切り板の場合と同様に
して、前記L金具を用いることにより第2の仕切り板が
固定される。
【0018】次いで、このようにして固定された第2の
仕切り板と収納空間部の他方側壁面との間に第3の仕切
り板を、同様にして、任意枚数の固定棚および締付金具
と締付金具用ビスとの嵌合を介して床面上に載置立設
し、L金具を介して固定する。この繰り返しにより、任
意枚数の仕切り板を固定することができる。
【0019】第1の仕切り板を収納空間部の一方側壁面
に密接させずに、該側壁面から所定間隔離れた位置に立
設固定してもよい。この場合、該側壁面と第1の仕切り
板との間において固定棚は、側壁面側においてはL金具
を用い、仕切り板側においては締付金具用ビスと締付金
具との嵌合により、それぞれ固定される。また、この場
合には固定棚を設けるに代えて、側壁面と第1の仕切り
板との間にハンガーパイプを架け渡してこれを木ネジや
釘等で固定し、衣類収納用のクローゼットとして利用す
ることもできる。
【0020】収納空間部の他方側壁面には仕切り板を密
接して設ける必要がない。最後の仕切り板と収納空間部
の他方側壁面との間に形成される空間部は、また、最後
の仕切り板と該他方側壁面との間に固定棚を設置する場
合は、その間隔に応じて適宜固定棚の幅寸法を切断調整
した後、仕切り板に対しては前記締付金具と締付金具用
ビスとの嵌合により棚板を締め付け固定し、収納空間部
の他方側壁面に対してはL金具により固定することがで
きる。
【0021】本発明の好適な一態様によれば、収納空間
部の一方側壁面には仕切り板が密接して固定されるが、
他方側壁面には仕切り板が密接固定されず、該他方側壁
面自体が収納体の側板として代用される。他方側壁面に
はもちろんダボ穴が設けられていないので、最後の仕切
り板と他方側壁面との間に形成される空間は、長尺物等
の収容や、ハンガーパイプを取り付けることによりクロ
ーゼットとして利用することが好適である。
【0022】隣接する仕切り板同士の間に形成される空
間においては、その両側に配置される仕切り板にそれぞ
れ対応するダボ穴列が設けられているので、これを利用
して、任意の高さ位置のダボ穴に棚受け具ないしダボを
挿入してその上に移動棚を載置したり、引き出し用のす
り桟や網かご用フレームのすり桟を取り付けて引き出し
や網かごを設置することができる。また、仕切り板間に
一文字状のハンガーパイプを取り付け、あるいは仕切り
板と固定棚との間にL字状のハンガーパイプを取り付け
ることができる。
【0023】必要であれば、収納空間部の他方側壁面に
も、反対側の対向側壁面におけると同様に、仕切り板を
密接させて固定することができる。この場合には、前記
したと同様に、該対向側壁面に密接する仕切り板と該仕
切り板に隣接する仕切り板におけるダボ穴の対応する高
さ位置にそれぞれ締付金具用ビスを取り付け、これを棚
板木口近傍裏面側の締付金具と嵌合させることによっ
て、固定棚が固定される。また、上記したと同様に、ダ
ボ穴に挿入したダボ上に移動棚を載置したり、ダボ穴を
利用して取り付けたすり桟により引き出しや網かごを設
置することができる。
【0024】収納空間部の側壁面に密接して固定される
仕切り板には、必ずしもその両面にダボ穴列を設ける必
要はなく、その片側面のみにダボ穴列が設けられている
ものであってもよい。
【0025】仕切り板間に締付金具を介して嵌合固定さ
れる少なくとも一の固定棚は、仕切り板間の各々におい
て同一高さ位置に固定することが好ましい。
【0026】以上のようにして本発明による収納体が構
成される。
【0027】収納体において、仕切り板同士の間には収
納空間部の床面が現出されている。必要に応じて、これ
ら仕切り板間に床面に接する敷台を設置することができ
る。敷台の設置は、台輪に予め天板を取り付けたものを
設置し、あるいは台輪のみを設置した後に天板を該台輪
上に取り付けることによって行い得る。また、仕切り板
の床面近くに位置するダボ穴を利用して前記と同様に固
定棚を取り付け、この固定棚を敷台として用いることも
可能である。
【0028】このようにして構成される収納体の内部収
納空間部には、単独で自立するジャケットハンガー、回
転ハンガー等を設置することができる。また、この収納
体内部の床面上あるいは固定棚や移動棚上には、その空
間スペースに応じた大きさの予め箱体として作られた箱
形収納体を設置することができる。
【0029】
【作用】収納空間部の一方の側壁面に密接してあるいは
離して第1の仕切り板が立設固定され、この固定された
第1の仕切り板に対して順次収納空間部の他方側壁面に
向けて任意枚数の仕切り板が固定棚を介して固定され
て、収納体が構成される。この収納体においては収納空
間部の奥壁面が背板として代用される。
【0030】仕切り板は、収納空間部の一方側壁面から
他方側壁面に向けて一空間ずつ順次組み立てられること
となり、しかも、それら後端部を収納空間部の奥壁面に
密接させた状態で収納空間部の床面上に載置させて施工
することができる。
【0031】仕切り板は収納空間部の床面から天井高さ
まで延長しており、収納空間部の有効利用が図られる。
【0032】収納体の幅方向においては、仕切り板の位
置および固定棚の幅寸法を任意に選択することにより、
自由度の大きな収納空間を得ることができ、一旦設置し
た後の内部仕様の変更も簡単である。
【0033】仕切り板同士の間にはそれぞれ固定棚が架
設され、仕切り板間の突っ張りとして機能するため、構
造強度に優れた収納体となる。
【0034】収納体内部には、仕切り板に設けられるダ
ボ穴を利用して、任意高さ位置に移動棚を架け渡した
り、すり桟を介して引き出しや網かごを設置することが
できる。
【0035】
【実施例】本発明の一実施例による収納体について、図
1および図2を参照して、その取付作業工程の順を追っ
て説明する。
【0036】まず、収納空間部10の一方の側壁面(図
示実施例では左側の側壁面)11に沿って第1の仕切り
板20aを固定する(図1)。この第1の仕切り板20
aおよび用いられるその他すべての仕切り板は、収納空
間部10の天井高に合致する高さ寸法を有している。仕
切り板の高さ寸法は必要に応じてその切断代において切
断調整される。また、この第1の仕切り板20aを含め
てすべての仕切り板には、予めその両側面に、一定間隔
をおいて多数のダボ穴21が複数列(図示実施例では3
列)設けられている。
【0037】第1の仕切り板20aの固定は、その一側
面を収納空間部の一方の側壁面11に密接させ、且つ、
その後端を収納空間部の奥壁面12に密接させた状態に
て、収納空間部の床面13上に立設し、L金具22によ
り収納空間部の奥壁面12、床面13および天井面15
に対して固定することによって行われる。
【0038】次に、このようにして固定された第1の仕
切り板20aに対して、第1の固定棚23aを介して第
2の仕切り板20bを固定する。前記したように、第2
の仕切り板20bの両側面には、第1の仕切り板20a
におけるダボ穴21と対応する位置に、同様にダボ穴2
1が複数列設けられている。一方、固定棚23aには、
その両側木口端近傍の裏面側に予め締付金具26が取り
付けられている。第1の仕切り板20aと第2の仕切り
板20bとにおける同一高さ位置のダボ穴21、21に
はそれぞれ締付金具用ビス27が取り付けられ、これら
仕切り板20a、20bの間に固定棚23aを挿入して
上方から下方に向けて下降させることにより、これら締
付金具用ビスがそれぞれ固定棚23aに取り付けた締付
金具26に嵌合され、第2の仕切り板20bが立設され
る。次いで、第1の仕切り板20aと同様にして、L金
具22を用いて、収納空間部の奥壁面12、床面13お
よび天井面15に対して第2の仕切り板20bを固定す
る。第2の仕切り板20bは、第1の仕切り板20aと
同様に、その後端が収納空間部の奥壁面12に密接され
た状態で床面13と天井面15との間に立設固定され
る。
【0039】次に、このようにして固定された第2の仕
切り板20bの図示右側面におけるダボ穴21に締付金
具用ビス27を取り付けて、第3の仕切り板20cを第
2の固定棚23bを介して設置し、同様にL金具22を
用いて第3の仕切り板20cを立設固定する(図2)。
第2の棚板23bは第1の棚板23aと同一高さ位置に
設けられる。
【0040】この実施例では3枚の仕切り板20a、2
0bおよび20cが設けられているが、より多くの仕切
り板を設置すべき場合には、上記と同様にして固定棚を
介して立設固定されることは言うまでもない。
【0041】このようにして立設固定された第3の仕切
り板20c(最後の仕切り板)と収納空間部の他方の側
壁面14との間に残された空間をたとえば衣類収納用の
クローゼットとして利用するために、下面側に伸縮ハン
ガーパイプ28が取り付けられた第3の固定棚23cを
第3の仕切り板20cと他方側壁面14との間に架設す
る。この第3の固定棚23cは、仕切り板20cと他方
側壁面14との間の内寸に応じて任意切断調整した上で
用いられる。もちろん、この空間を単なる収納スペース
として利用する場合には、第3の固定棚20cにハンガ
ーパイプ28を取り付ける必要はない。このような収納
スペースは、スキー等の長尺物の収納に適した収納スペ
ースとなる。
【0042】第3の固定棚23c(最後の固定棚)の架
設に際しては、仕切り板20cにはダボ穴21が予め設
けられているのでこれを利用して前記したと同様に締付
金具用ビス27を取り付け、これを固定棚23cの木口
端近傍裏面側に埋設固定されている締付金具26と嵌合
することによって固定し、一方、側壁面14にはダボ穴
が設けられていないので、該締付金具用ビス27の取付
位置と略同一高さ位置にL金具22を取り付け、固定棚
23cの他方木口端を該L金具上に載置して固定する。
【0043】固定棚23(23a〜23c)の木口端近
傍裏面側に取り付けられる締付金具26および仕切り板
20(20a〜20c)の側面ダボ穴21に挿入して取
り付けられる締付金具用ビス27は、好ましくは、それ
らの嵌合により仕切り板同士の間に固定棚を着脱可能に
架設し、しかもその架設状態においては仕切り板同士の
間の間隔が該固定棚の略幅寸法によって規制保持される
作用効果を有するものが用いられる。
【0044】このような締付金具としては各種のものが
公知であり、たとえば、円筒型や円盤型の偏心カムに締
付金具用ビスの頭部を挿入し、該偏心カムをドライバー
等で回転させることにより締付金具用ビスの頭部を引き
寄せつつ緊結する構成のものが知られている。緊結状態
から再度ドライバー等で偏心カムを逆方向に回転させれ
ば、締付金具用ビスの頭部が解放されるので、取り外し
も容易である。
【0045】以上のようにして固定された任意枚数の仕
切り板20にはそれぞれダボ穴21が設けられているの
で、これらダボ穴を利用して、移動棚を支持するための
棚受け具(ダボ)、引き出し用のすり桟等を設けること
ができる。
【0046】図3には、隣接する一対の仕切り板の間の
収納部構成の一例が示されている。この構成例において
は、略中間の高さ位置に架設された固定棚23dを介し
て立設固定された隣接する一対の仕切り板20dおよび
20eの間において、固定棚の上方には、これら仕切り
板に形成されているダボ穴21にダボ(図示せず)を挿
入して任意枚数の移動棚33a、33bを載置すると共
に、固定棚の下方には引き出し自在の網かご34を複数
段(図示の例では5段)に設置している。
【0047】網かご34の設置要領は図4に示される通
りである。すなわち、仕切り板20d、20eに形成さ
れているダボ穴21を利用してハンガーフレーム30を
ビス29を用いてこれら仕切り板の内側面にそれぞれ固
定する。固定された一対のハンガーフレーム30の下端
前方および奥方にパイプ31、31をビス32で固定し
て、これら一対のハンガーフレーム同士を連結する。網
かご設置部分の上方には固定棚23dが架設されている
ので、この固定棚23dとパイプ31、31とによっ
て、網かご設置部分における幅寸法が一定に保持され
る。このようにして固定されたハンガーフレーム30の
内側面に形成されているレールもしくはすり桟にそれぞ
れ網かご34の上方側端を係止することにより、多段の
網かご34を引き出し自在に設置することができる。
【0048】図4に示される構成例において、固定棚2
3dの下方の網かご設置部分に引き出しを設置してもよ
い。また、固定棚23dの上方の移動棚33a、33b
設置部分に引き出しを設置してもよい。引き出しの設置
に際しては、上記した網かごの設置の場合と同様に、仕
切り板に形成されているダボ穴21を利用してすり桟を
固定することが好ましい。
【0049】
【発明の効果】本発明の収納体は、作業現場にて容易且
つ効率的に組立作業を行うことができる。
【0050】本発明の収納体によれば、収納空間部を有
効利用して任意の内部造作を得ることができ、しかもこ
の収納体は設置後の仕様変更も容易である。
【0051】各仕切り板同士の間の同一高さレベルに固
定棚が設置されているため、これら固定棚が収納空間部
の側壁間の突っ張りとして機能し、きわめて大きな構造
強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による収納体の組立作業にお
ける第1工程を図解する説明的斜視図である。
【図2】図1に示す第1工程に引き続いて行われる第2
工程を図解する説明的斜視図である。
【図3】本発明の収納体における一対の隣接する仕切り
板間の収納部における構成例を示す正面図である。
【図4】図3の構成例における網かごの設置要領を図解
する説明的斜視図である。
【符号の説明】 10 収納空間部 11 一方側壁面 12 奥壁面 13 床面 14 他方側壁面 15 天井面 20 仕切り板 21 ダボ穴 22 L金具 23 固定棚 26 締付金具 27 締付金具用ビス 28 ハンガーパイプ 34 網かご

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口された略コの字形の平面形
    状を有する収納空間部を利用して設置される収納体であ
    って、該収納空間部の天井面と床面との間に立設される
    複数の仕切り板と、該仕切り板間に固定される少なくと
    も一の固定棚とを有してなり、前記仕切り板の両面には
    非貫通のダボ穴が所定間隔で複数列に形成され、該仕切
    り板間には任意高さ位置の該ダボ穴に挿入されるダボ上
    に移動棚を載置可能であることを特徴とする背板を持た
    ない収納体。
  2. 【請求項2】 前記複数の仕切り板が前記収納空間部
    の奥壁面に密接して立設されることを特徴とする請求項
    1の収納体。
  3. 【請求項3】 前記複数の仕切り板のうちの一の仕切
    り板が前記収納空間部の一側壁面に密接して立設される
    ことを特徴とする請求項1の収納体。
  4. 【請求項4】 前記収納空間部の前記一側壁面と対向
    する側壁面との間には間隔を置いて仕切り板が立設され
    ることを特徴とする請求項3の収納体。
  5. 【請求項5】 前記固定棚が前記仕切り板同士の間の
    各々において同一高さレベルに設置されることを特徴と
    する請求項1の収納体。
  6. 【請求項6】 前記仕切り板間には任意高さ位置の前
    記ダボ穴に挿入されるすり桟を介して引き出し可能に引
    き出しおよび/または網かごが設置されることを特徴と
    する請求項1の収納体。
  7. 【請求項7】 前記仕切り板間あるいは仕切り板と前
    記固定棚との間にハンガーパイプが取り付けられること
    を特徴とする請求項1の収納体。
JP14409894A 1994-06-03 1994-06-03 収納体 Pending JPH07327754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14409894A JPH07327754A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 収納体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14409894A JPH07327754A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 収納体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07327754A true JPH07327754A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15354157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14409894A Pending JPH07327754A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 収納体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07327754A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039881A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Wood One:Kk 収納装置
JP2016116609A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社ノーリツ アッパーキャビネット
CN108887943A (zh) * 2018-07-03 2018-11-27 安徽和久馨物业服务有限公司 一种物业小区的便民柜
CN108903382A (zh) * 2018-07-06 2018-11-30 董玉凤 一种照片墙照片固定装置
CN110811185A (zh) * 2019-12-05 2020-02-21 徐州达济电子科技有限公司 一种电子产品技术服务用储存柜
CN110897389A (zh) * 2019-12-06 2020-03-24 徐州达济电子科技有限公司 一种信息工程施工用储物装置
CN111473597A (zh) * 2020-04-23 2020-07-31 长虹美菱股份有限公司 一种冰箱自动升降搁架装置
CN111649529A (zh) * 2020-06-05 2020-09-11 长虹美菱股份有限公司 一种用于冰箱的智能升降搁架

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039881A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Wood One:Kk 収納装置
JP2016116609A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社ノーリツ アッパーキャビネット
CN108887943A (zh) * 2018-07-03 2018-11-27 安徽和久馨物业服务有限公司 一种物业小区的便民柜
CN108903382A (zh) * 2018-07-06 2018-11-30 董玉凤 一种照片墙照片固定装置
CN110811185A (zh) * 2019-12-05 2020-02-21 徐州达济电子科技有限公司 一种电子产品技术服务用储存柜
CN110897389A (zh) * 2019-12-06 2020-03-24 徐州达济电子科技有限公司 一种信息工程施工用储物装置
CN111473597A (zh) * 2020-04-23 2020-07-31 长虹美菱股份有限公司 一种冰箱自动升降搁架装置
CN111649529A (zh) * 2020-06-05 2020-09-11 长虹美菱股份有限公司 一种用于冰箱的智能升降搁架
CN111649529B (zh) * 2020-06-05 2021-12-17 长虹美菱股份有限公司 一种用于冰箱的智能升降搁架

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7451535B2 (en) Semi-frameless cabinet and method for making the same
CA2380663C (en) Storage track
US6241107B1 (en) Modular ventilated storage system
JP3205757B2 (ja) 仕事空間管理システム
US20080000863A1 (en) Modular closet systems and method for constructing a storage structure
JPH07327754A (ja) 収納体
US2865476A (en) Wall mounted cantilever partition
US20080001511A1 (en) Wall cabinet arrangement with a frame construction
WO2003016645A1 (en) Wall construction
JP6190566B1 (ja) 収納体の壁面固定方法
US3829187A (en) Counter fixture
JPH07275051A (ja) 収納装置およびその取付方法
JPH078335A (ja) 家具および家具の製造方法
JP6826179B2 (ja) 収納リフォームユニット及びその施工方法
US5193697A (en) Rail element for the reception of article supports
JPH0535715Y2 (ja)
JP2011089360A (ja) 間仕切り家具の組付構造
KR200266673Y1 (ko) 조립식 수납 선반
JP2004183323A (ja) 収納部材システム
JPH0633858Y2 (ja) 組立て式収納家具
JPH09112019A (ja) 木造収容庫及び木造収容庫の構築方法並びに木造収容庫構築用の金具
JPH01113003A (ja) 収納棚
JP2892197B2 (ja) 家屋の押入れ構造及びその施工法
KR0174352B1 (ko) 분해결합이 용이한 칸막이판넬과 그 판넬을 이용하는 케비넷 시스템
JP3060294B2 (ja) 収納部構造