JP5968854B2 - 格子構造および施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の間仕切り等に用いられる格子構造と、その施工方法に関する。
この種の格子構造の一つとして、天井側に固定される上側横桟と、床側に固定される下側横桟と、これら上下の横桟に上端部と下端部とが固定される左右の縦枠と、これら左右の縦枠間に配置される格子ユニットと、を備えた縦格子状の格子パネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる格子ユニットは、複数の縦材と、これら複数の縦材を所定の間隔で並列に保持して、それぞれの縦材を固定する横材と、を備えている。そして、住宅等の建物の内部(建物内)における部屋などの空間において、所望の位置に上述した格子パネルを設けることで、当該建物内の空間を間仕切り可能になっている。
特開2010−018963号公報
しかしながら、上述した格子構造では格子パネルがユニット化されているため、そのユニット単位での寸法や設置数、設置間隔等の各種設定の変更には対応可能であるものの、格子材一つ一つが単独で構成されていない分、当該各種設定における任意な変更に対しては柔軟に対応することができなかった。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、寸法や設置数、設置間隔等の各種設定における任意な変更に柔軟に対応可能とすると共に、空間を遮蔽することなく採光と通風を確保して閉塞感を和らげつつ、外部からの進入や視界を制限するように間仕切り可能な格子構造および施工方法を実現することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、天井Tと床Yとの間に設けられて、空間を間仕切り可能な格子構造において、
前記天井T側と前記床Y側とにそれぞれ固定される一対の被取付部(例えば、天井板1および床板2)と、
前記一対の被取付部(天井板1および床板2)間に架設される複数の格子材3…と、を備え、
各前記格子材3…は、
複数に分割されて外周側に配置され、少なくとも一つが前記一対の被取付部(天井板1および床板2)に取り付けられる化粧部材4,4と、
前記一対の被取付部(天井板1および床板2)に前記化粧部材4を取り付けるための一対の接合部材5,5と、
各前記化粧部材4,4によって周囲が覆われるように配置される芯材6(6a,6b)と、を有しており、
各前記化粧部材4,4には、分割された化粧部材4,4同士が組み合わされた際にそれぞれ対峙する内部側に、前記芯材6と前記接合部材5とを収容する収容部7を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部41,41が設けられており、
前記化粧部材4は二つに分割されて各々断面コ字状をなし、互いに対峙する面に前記収容部7を構築する開口部41が設けられており、
前記やとい実は、前記収容部7内の前記接合部材5が配置される部位と、それ以外の部位とで厚みが異なっており、
前記一対の接合部材5,5は、一対の被取付部(天井板1および床板2)のそれぞれに固定される水平な固定部と、一方の化粧部材4の開口部41を構築する凹部の底面に固定される鉛直な固定部とを有するL字アングル形状に形成されており、
前記二つに分割された化粧部材4の一方は、前記一対の接合部材5,5で前記一対の被取付部(天井板1および床板2)間に固定されるとともに、この一方の化粧部材4に、前記芯材6および他方の化粧部材4が接着剤で固定されていることを特徴とする。
ここで、やとい実とは、接合する部材(例えば、化粧部材4,4)同士の各接合面を各々凹状に彫り込んで形成された溝(例えば、開口部41,41)間に嵌め込まれるものであり、これら部材同士を接合するものである。
請求項1に記載の発明によれば、天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される天井板1および床板2間に接合部材5,5を介して架設される化粧部材4,4が、複数に分割されてなり、そのうちの少なくとも一つが接合部材5,5を介して天井板1および床板2に取り付けられると共に、分割された化粧部材4,4同士が組み合わされた際に対峙する内部側に、芯材6と接合部材5とを収容する収容部7を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部41,41が設けられている。これにより、従来のようにユニット化された格子構造ではなく、単独で設置可能となっているので、寸法や設置数、設置間隔等の各種設定における任意な変更に柔軟に対応可能とすると共に、空間を遮蔽することなく採光と通風を確保して閉塞感を和らげつつ、外部からの進入や視界を制限するように間仕切りできる。
また、請求項に記載の発明によれば、化粧部材4は二つに分割されて各々断面コ字状をなし、互いに対峙する面に開口部41を構築する凹部が設けられているので、部品点数の増加を抑えつつ、簡単な構成で格子構造を構築することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、芯材6は、任意に強度を選定可能なやとい実からなるので、分割された化粧部材4,4同士を確実に接合できるばかりか、必要に応じて剛性や強度の変更が可能である。従って、例えば格子材3に対して棚などの収納部を設ける場合に、必要な強度(剛性)を容易に確保することができる。しかも、やとい実は、開口部41内における接合部材5が配置された部位と、それ以外の部位とで厚みが異なっているので、化粧部材4の開口部41自体に、やとい実を収容するための形状変更などの加工が必要ない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の格子構造において、
前記化粧部材4,40は、開口部41の形状が同一で、開口部の幅方向おける幅寸法が異なる種類のものが用いられ、幅寸法が異なる格子材3,30が間隔をおいて交互に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、格子材3,30の配置にバリエーションをつけることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1〜図11に示すように、天井Tと床Yとの間に設けられて、空間を間仕切り可能な格子構造の施工方法において、
前記天井T側と前記床Y側とに一対の被取付部(例えば、天井板1および床板2)をそれぞれ固定し、
前記一対の被取付部の互いに対向する位置に、一対の被取付部のそれぞれに固定される水平な固定部と、一方の化粧部材に固定される鉛直な固定部とを有するL字アングル形状に形成された一対の接合部材5,5をそれぞれ固定し、
これら固定された接合部材5,5と接合することで、当該接合部材5,5間に二つに分割されてなる化粧部材4,4の一方を架設し、
各前記化粧部材4,4は、分割された化粧部材4,4同士が組み合わされた際に、それぞれ対峙する内部側に、各前記化粧部材4,4によって周囲が覆われるように配置される芯材6と、前記接合部材5と、を収容する収容部7を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部41,41が設けられており、
前記一対の接合部材5,5は、一方の化粧部材4の開口部41を構築する凹部の底面に固定されてなり、
前記開口部41に前記芯材6と前記接合部材5とを配置した後、
前記一方の化粧部材4と分割された他方の化粧部材4,4同士を組付固定することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、天井T側と床Y側とにそれぞれ対応する天井板1および床板2を固定し、各天井板1および床板2の互いに対向する位置にそれぞれ接合部材5,5を固定する。そして、当該固定された接合部材5,5に接合することで、これら接合部材5,5間に、二つ以上に分割されてなる化粧部材4,4のうちの少なくとも一つを架設する。そして、これら化粧部材4,4によって周囲が覆われるように芯材6を配置した後、分割された化粧部材4,4同士を組付固定するようにした。これにより、従来のようにユニット化された格子構造ではなく、単独で設置可能となっているので、寸法や設置数、設置間隔等の各種設定における任意な変更に柔軟に対応可能とすると共に、空間を遮蔽することなく採光と通風を確保して閉塞感を和らげつつ、外部からの進入や視界を制限するように間仕切りできる。
請求項に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項に記載の格子構造の施工方法において、
前記一対の被取付部(例えば、天井板1および床板2)の互いに対向する位置にそれぞれ前記接合部材5,5を固定する際、予め任意の間隔で取付位置が印された取付治具10によって、これら接合部材5,5の取付位置を位置決めすることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、一対の天井板1および床板2の互いに対向する位置にそれぞれ接合部材5,5を固定する際、予め任意の間隔で取付位置が印された取付治具10によって、これら接合部材5,5の取付位置を位置決めするので、当該位置決めのための作業を簡略化でき、作業効率を格段に向上させることができる。
本発明によれば、寸法や設置数、設置間隔等の各種設定における任意な変更に柔軟に対応可能とすると共に、空間を遮蔽することなく採光と通風を確保して閉塞感を和らげつつ、外部からの進入や視界を制限するように間仕切りできる。
本発明の一実施例に係る格子構造を全体的に示す斜視図である。 図1の格子材を示す分解斜視図である。 図2の接合部材を示す斜視図である。 本実施形態の格子構造の施工に使用する取付治具を示す斜視図である。 接合部材の取付作業を示す側方からの部分的断面図であり、(a)は正しい取付作業の様子を示す図、(b)は誤った取付作業の様子を示す図である。 格子構造の施工方法の説明に供する図であり、(a)は化粧部材および芯材を切り出す様子を示す斜視図、(b)は固定された接合部材に化粧部材を取り付ける様子を示す斜視図である。 格子構造の施工方法の説明に供する図であり、(a)は固定された接合部材と化粧部材とを接合する様子を示す斜視図、(b)は固定された化粧部材に芯材を取り付ける様子を示す斜視図である。 格子構造の施工方法の説明に供する説明図である。 格子構造の施工方法の説明に供する図であり、(a)は固定された化粧部材に芯材を固定する様子を示す斜視図、(b)は固定された化粧部材に他の芯材を取り付ける様子を示す斜視図である。 格子構造の施工方法の説明に供する図であり、(a)は固定された化粧部材に他の化粧部材を組み付ける様子を示す斜視図、(b)は分割された化粧部材同士を接合する様子を示す斜視図である。 格子構造における格子材の配置態様の説明に供する水平方向の断面図であり、(a)バリエーション1を示す図、(b)はバリエーション2を示す図、(c)はバリエーション3を示す図、(d)はバリエーション4を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る格子構造は、天井Tと床Yとの間に設けられて、空間を間仕切り可能となっている。この格子構造は、天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される一対の被取付部としての天井板1および床板2と、これら一対の天井板1および床板2間に架設される複数の格子材3…と、を備えている。本実施形態の場合、これら格子材3…は、天井板1および床板2間にそれぞれ同一方向を向いて平行に配置された状態で、直線状に架設されている。
具体的に、各格子材3…は図2に示すように、複数(ここでは、二つ)に分割されてなる化粧部材4,4と、この化粧部材4,4を一対の天井板1および床板2に取り付けるための接合部材5,5と、各化粧部材4,4によって周囲が覆われるように配置される芯材6と、を有している。このとき、化粧部材4,4は、芯材6の外周側に配置され、複数に分割されるうちの少なくとも一つが、接合部材5,5によって天井板1および床板2(図1参照)にそれぞれ取り付けられている。
各化粧部材4,4には、分割された化粧部材4,4同士が組み合わされた際にそれぞれ対峙する内部側に、接合部材5,5と芯材6とを収容する収容部7を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部41が設けられている。この場合、開口部41は化粧部材4,4の長手方向に沿って設けられており、これによって化粧部材4,4は、断面コ字状をなしている。
すなわち、本実施形態の場合、化粧部材4,4は二つに分割されて各々断面コ字状をなしており、互いに対峙する面に収容部7を構築する開口部41,41が設けられている。
この開口部41には、両端部にL字アングル等の接合部材5,5が固定されるようになっている(後述の図3参照)。また、開口部41には芯材6が配置される。このとき、芯材6は、任意に強度(剛性)を選定可能なやとい実からなることが好ましい。
ここで、やとい実とは、接合する部材同士の各接合面(ここでは、化粧部材4,4同士の互いに対峙する面)を各々凹状に彫り込んで形成された溝(開口部41,41)間に嵌め込まれるものであり、これら部材同士を接合するものである。
また、本実施形態の場合、やとい実としての芯材6は、収容部7内の接合部材5が固定される部位に配置される上下やとい実としての芯材6aと、それ以外の部位に配置される中やとい実としての芯材6bと、で厚みが異なっている。すなわち、開口部41における両端部以外の部位には、芯材6bが配置され、開口部41の接合部材5,5が固定された部位には、他の部位の芯材6bよりも短手方向の寸法が小さい(厚みが薄い)芯材6aが配置されるようになっている。
そして、これら分割された化粧部材4,4は、収容部7に配設した芯材6(6a,6b)および接着剤などの接着部材を介して接合されるようになっている。つまり、芯材6(6a,6b)が、やとい実として機能することで、化粧部材4,4を確実に接合ようになっている。
次に、本実施形態における天井Tと床Yとの間に設けられて、空間を間仕切り可能な格子構造の施工方法について、図3〜図10を参照しながら詳細に説明する。
まず、天井T側と床Y側とにそれぞれ対応する一対の天井板1および床板2を固定し(図1参照)、これら天井板1および床板2の互いに対向する位置に対し、化粧部材4の一つ(図1,2を参照)を固定するための接合部材5,5を、ネジ等の固定部材8によって固定する(図3参照)。
このとき、天井板1および床板2に対して接合部材5,5を固定する位置は、予め任意の間隔で取付位置が印された取付治具10(図4参照)を用いて、当該取付位置を罫書いておくことにより、これら接合部材の取付位置を位置決めするようになっている。なお、この取付治具10に罫書作業時の設置向きがある場合、当該設置向きを間違えると格子材3の取付位置にずれが生じてしまう。このため、取付治具10に予め設置方向を印しておけば、設置向きを間違えることなく、格子材3の取付位置にずれが生じるのを未然に防止できる。
また、接合部材5を天井板1および床板2に固定する際、図5(a)に示すように、ネジ等の固定部材8をインパクトドライバ(電動ドライバ)等の工具9によって固定する。このとき、固定部材8は天井板1および床板2に対し、手前側から奥側に向かって斜めに打ち込むことが好ましい。これは、接合部材5がL字状である場合、天井板1および床板2に対して鉛直な一辺側と工具9とが接触し、当該接合部材5が変形する(図5(b)参照)ことを未然に回避すると共に、この接合部材5を天井板1および床板2に対して垂直に取り付けるためである。
一方、化粧部材4,4および芯材6は、図6(a)に示すように、設置する天井板1および床板2間の寸法に合わせて鋸11等によってカットされる。このとき、化粧部材4,4は、取付位置の寸法誤差を吸収する観点から実寸より2mm程度短めにカットしておくことが好ましい。また、芯材6は、収容部7(開口部41,41)における両端部側の接合部材5と共に配置される上下やとい実である芯材6aと、それ以外の中央側に配置される中やとい実である芯材6bとで、それぞれ対応する寸法および厚みにカットされる。
次いで、図6(b)に示すように、カットされた化粧部材4,4のうちの一つを、天井板1および床板2に取り付けられた接合部材5,5と接合する。このとき、接合部材5,5は、それぞれ化粧部材4の開口部41における両端部に位置するように固定部材8によって固定される(図7(a)参照)。このようにして、天井板1側の接合部材5と、床板2側の接合部材5との間に、分割された化粧部材4,4のうちの一つを架設する。
続いて、このように固定された化粧部材4の開口部41内の中央側に、酢ビ系木工ボンドからなる接着剤などの接着部材12を配設(塗布)する(図7(b)参照)。このとき、接着部材12は図8に示すように、化粧部材4の開口部41内における両側部に、長手方向に沿って線状に塗布されることが好ましい。そして、開口部41内の中央側に中やとい実である芯材6bを挿入し、接着部材12を介して固定する(図9(a)参照)。
次いで、図9(b)に示すように、化粧部材4の開口部41内における接合部材5が固定された両端部の両側部に接着部材12を塗布し、上下さとい実としての芯材6a,6aを挿入して固定する。そして、残りの化粧部材4の開口部41内における両側部に接着部材12を塗布し(図10(a)参照)、これら残りの化粧部材4と、接合部材5,5によって天井板1および床板2間に架設された化粧部材4とを組み合わせて接合する(図10(b)参照)。このとき、粘着テープ13などの養生部材を用いて養生(仮止め)しておくことで、組み付けられた化粧部材4,4同士の接合状態を確実に保持できる。
このようにして、化粧部材4,4の開口部41,41による収容部7に接合部材5,5と芯材6a,6bを収容して、複数に分割された化粧部材4,4を接合することで、天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される天井板1および床板2間に格子材3が架設される。
なお、かかる格子材3の取付作業は、一本ずつ行うことも可能であるが、上述した取付治具10によって取付位置を罫書いた複数本ずつ平行して行うことも可能となっている。
以上、説明したように、本実施形態の格子構造によれば、天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される天井板1および床板2間に接合部材5,5を介して架設される化粧部材4,4が、複数に分割されてなり、そのうちの少なくとも一つが接合部材5,5を介して天井板1および床板2に取り付けられると共に、分割された化粧部材4,4同士が組み合わされた際に対峙する内部側に、芯材6と接合部材5とを収容する収容部7を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部41,41が設けられている。これにより、従来のようにユニット化された格子構造ではなく、単独で設置可能となっているので、寸法や設置数、設置間隔等の各種設定における任意な変更に柔軟に対応可能とすると共に、空間を遮蔽することなく採光と通風を確保して閉塞感を和らげつつ、外部からの進入や視界を制限するように間仕切りできる。
また、化粧部材4は二つに分割されて各々断面コ字状をなし、互いに対峙する面に開口部41を構築する凹部が設けられているので、部品点数の増加を抑えつつ、簡単な構成で格子構造を構築することができる。
さらに、芯材6は、任意に強度を選定可能なやとい実からなるので、分割された化粧部材4,4同士を確実に接合できるばかりか、必要に応じて剛性や強度の変更が可能である。従って、例えば格子材3に対して棚などの収納部を設ける場合に、必要な強度(剛性)を容易に確保することができる。しかも、やとい実は、開口部41内における接合部材5が配置された部位と、それ以外の部位とで厚みが異なっているので、化粧部材4の開口部41自体に、やとい実を収容するための形状変更などの加工が必要ない。
また、本実施形態による格子構造の施工方法によれば、天井T側と床Y側とにそれぞれ対応する天井板1および床板2を固定し、各天井板1および床板2の互いに対向する位置にそれぞれ接合部材5,5を固定する。そして、当該固定された接合部材5,5に接合することで、これら接合部材5,5間に、二つ以上に分割されてなる化粧部材4,4のうちの少なくとも一つを架設する。そして、これら化粧部材4,4によって周囲が覆われるように芯材6を配置した後、分割された化粧部材4,4同士を組付固定するようにした。これにより、従来のようにユニット化された格子構造ではなく、単独で設置可能となっているので、寸法や設置数、設置間隔等の各種設定における任意な変更に柔軟に対応可能とすると共に、空間を遮蔽することなく採光と通風を確保して閉塞感を和らげつつ、外部からの進入や視界を制限するように間仕切りできる。
さらに、一対の天井板1および床板2の互いに対向する位置にそれぞれ接合部材5,5を固定する際、予め任意の間隔で取付位置が印された取付治具10によって、これら接合部材5,5の取付位置を位置決めするので、当該位置決めのための作業を簡略化でき、作業効率を格段に向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜、種々の改良および設計の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される一対の被取付部として、天井板1および床板2を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば一対の被取付部として、天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される縦桟(図示省略)を適用するようにしても良い。この場合、一対の縦桟間に天井Tと床Yとに平行する方向(すなわち、水平方向)に任意の間隔で格子材3…を架設することが可能となる利点を得られる。
また、上述した実施形態においては、複数の格子材3が、天井板1および床板2間にそれぞれ同一方向を向いて平行に配置された状態で、直線状に架設されている場合について述べたが、本発明はこれに限ることはなく、要は天井T側と床Y側とにそれぞれ固定される一対の被取付部(例えば、天井板1および床板2)間に架設されていれば、この他種々の配置を広く適用することができる。
例えば、バリエーション1として、各格子材3…を全体として湾曲するように配置したり(図11(a)参照)、バリエーション2として、各格子材3…を鉛直方向と直交する水平な配列方向に対してそれぞれ傾斜した状態で配置したり(図11(b)参照)、バリエーション3として、各格子材3…をそれぞれの配置間隔を異ならせて配置したり(図11(c)参照)、バリエーション4として、格子材3と、これとは大きさの異なる格子材30とを交互に配置したり(図11(d)参照)しても良い。ここで、かかる格子材30は、格子材3の化粧部材4,4と比べて分割方向(幅方向)に長尺な複数の化粧部材40,40からなり、その他の構成については、同様であるため同一符号を付して示している。
1…天井板(被取付部)
2…床板(被取付部)
3,30…格子材
4,40…化粧部材
41…開口部
5…接合部材
6,6a,6b…芯材
7…収容部
10…取付治具
12…接着部材

Claims (4)

  1. 天井と床との間に設けられて、空間を間仕切り可能な格子構造において、
    前記天井側と前記床側とにそれぞれ固定される一対の被取付部と、
    前記一対の被取付部間に架設される複数の格子材と、を備え、
    各前記格子材は、
    複数に分割されて外周側に配置され、少なくとも一つが前記一対の被取付部に取り付けられる化粧部材と、
    前記一対の被取付部に前記化粧部材を取り付けるための一対の接合部材と、
    各前記化粧部材によって周囲が覆われるように配置される芯材と、を有しており、
    各前記化粧部材には、分割された化粧部材同士が組み合わされた際にそれぞれ対峙する内部側に、前記芯材と前記接合部材とを収容する収容部を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部が設けられており、
    前記化粧部材は二つに分割されて各々断面コ字状をなし、互いに対峙する面に前記収容部を構築する開口部が設けられており、
    前記芯材は、任意に強度を選定可能なやとい実からなり、
    前記やとい実は、前記収容部内の前記接合部材が配置される部位と、それ以外の部位とで厚みが異なっており、
    前記一対の接合部材は、一対の被取付部のそれぞれに固定される水平な固定部と、一方の化粧部材の開口部を構築する凹部の底面に固定される鉛直な固定部とを有するL字アングル形状に形成されており、
    前記二つに分割された化粧部材の一方は、前記一対の接合部材で前記一対の被取付部間に固定されるとともに、この一方の化粧部材に、前記芯材および他方の化粧部材が接着剤で固定されていることを特徴とする格子構造。
  2. 請求項1に記載の格子構造において、
    前記化粧部材は、開口部の形状が同一で、開口部の幅方向おける幅寸法が異なる種類のものが用いられ、幅寸法が異なる格子材が間隔をおいて交互に配置されていることを特徴とする格子構造。
  3. 天井と床との間に設けられて、空間を間仕切り可能な格子構造の施工方法において、
    前記天井側と前記床側とに一対の被取付部をそれぞれ固定し、
    前記一対の被取付部の互いに対向する位置に、一対の被取付部のそれぞれに固定される水平な固定部と、一方の化粧部材に固定される鉛直な固定部とを有するL字アングル形状に形成された一対の接合部材をそれぞれ固定し、
    これら固定された接合部材と接合することで、当該接合部材間に二つに分割されてなる化粧部材の一方を架設し、
    各前記化粧部材は、分割された化粧部材同士が組み合わされた際に、それぞれ対峙する内部側に、各前記化粧部材によって周囲が覆われるように配置される芯材と、前記接合部材と、を収容する収容部を構築可能な、互いに対向する側へ向けて開口した開口部が設けられており、
    前記一対の接合部材は、一方の化粧部材の開口部を構築する凹部の底面に固定されてなり、
    前記開口部に前記芯材と前記接合部材とを配置した後、
    前記一方の化粧部材と分割された他方の化粧部材同士を組付固定することを特徴とする格子構造の施工方法。
  4. 請求項に記載の格子構造の施工方法において、
    前記一対の被取付部の互いに対向する位置にそれぞれ前記接合部材を固定する際、予め任意の間隔で取付位置が印された取付治具によって、これら接合部材の取付位置を位置決めすることを特徴とする格子構造の施工方法。
JP2013226153A 2013-10-31 2013-10-31 格子構造および施工方法 Active JP5968854B2 (ja)

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