JPS6350330B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6350330B2
JPS6350330B2 JP1340082A JP1340082A JPS6350330B2 JP S6350330 B2 JPS6350330 B2 JP S6350330B2 JP 1340082 A JP1340082 A JP 1340082A JP 1340082 A JP1340082 A JP 1340082A JP S6350330 B2 JPS6350330 B2 JP S6350330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lysophospholipids
anticancer agent
phospholipids
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1340082A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57145811A (en
Inventor
Hiroshi Kodama
Kaoru Ooyama
Ryusaku Shimizu
Masao Nakabayashi
Yoshifumi Nakajima
Takashi Sano
Masaaki Shibata
Kyoshi Goda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyama Chemical Co Ltd filed Critical Toyama Chemical Co Ltd
Priority to JP1340082A priority Critical patent/JPS57145811A/ja
Publication of JPS57145811A publication Critical patent/JPS57145811A/ja
Publication of JPS6350330B2 publication Critical patent/JPS6350330B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、式() 〔式中、R1はC5〜22アシルオキシ基またはC5〜22
ルコキシ基を、R2は水素原子、ヒドロキシル基、
C1〜5アルコキシ基またはC1〜5アシルオキシ基を、
R3は水素原子またはC1〜5アルキル基を示し(た
だし、R1がC14〜18アルカノイルオキシ基、R2がヒ
ドロキシル基およびR3がメチル基である化合物
は除く)、R1とR2は交換可能である。〕で表わさ
れるリゾリン脂質類またはそれを主成分とするリ
ゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制癌剤、
式()で表わされるリゾリン脂質類またはそれ
を主成分とするリゾリン脂質類、リン脂質および
油脂を含有する制癌剤、式()で表わされるリ
ゾリン脂質類またはそれを主成分とするリゾリン
脂質類、リン脂質および脂肪乳剤を含有する制癌
剤およびそれらの製造法に関する。 そして、その目的とするところは、式()で
表わされるリゾリン脂質類またはそれを主成分と
するリゾリン脂質類(以後、これらを単に“リゾ
リン脂質類”と記載する)の有する制癌作用に影
響を与えることなく、溶血作用を減少させ、非経
口的に連用しても血管障害のない、安全性の高い
制癌剤およびその製造法を提供することにある。 リゾリン脂質類は、制癌作用を有しているが、
その一方で強い溶血作用の如き欠点がある。 本発明者らは、上述のようなリゾリン脂質の制
癌作用を低下させることなく、溶血作用を低下さ
せれば、リゾリン脂質の医薬品としての有用性が
飛躍的に向上すると考え、鋭意研究した結果、リ
ゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制癌剤ま
たはリゾリン脂質類、リン脂質および油脂を含有
する制癌剤、もしくはリゾリン脂質類、リン脂質
および脂肪乳剤を含有する制癌剤が、前述の目的
を完全に達成し得ることを見出し本発明を完成し
た。 本発明におけるリゾリン脂質類およびリン脂質
を含有する制癌剤、およびリゾリン脂質類、リン
脂質および油脂を含有する制癌剤、並びにリゾリ
ン脂質類、リン脂質および脂肪乳剤を含有する制
癌剤とは、単にそれらの構成々分を混合したもの
でも、ミセル状態または脂質小胞体状態で分散し
ている場合のいずれでもよいが、特にミセル状態
または脂質小胞体状態で分散している場合が好ま
しい。 本発明の制癌剤の粒径は、1μ以下のもの、と
りわけ0.5μ以下が良い。これは、粒径が小さいほ
ど主作用に影響せず溶血性が低下し、安全性も高
く、さらに体内での移行性、制癌効果などが優れ
ているからである。 本発明に使用されるリン脂質としては、天然由
来のリン脂質、たとえば、卵黄、大豆、綿実、ナ
タネ、トウモロコシ、落花生由来のリン脂質、ま
たは純合成的に製造されたもののいずれでもよ
く、不飽和脂肪酸残基を有するリン脂質の場合、
水素添加などの操作により飽和脂肪酸残基を有す
るリン脂質に変えて使用してもよい。リン脂質と
しては、具体的に、たとえば、レシチン、ホスフ
アチジルエタノールアミン、ホスフアチジルセリ
ン、スフインゴミエリン、ホスフアチジルイノシ
トールまたはホスフアチジン酸などが挙げられ
る。これらは一種以上の混合物であつてもよく、
好ましいリン脂質としては天然の、とりわけ卵黄
由来のレシチンを挙げることができる。 また、式()においてR1はC5〜22アシルオキ
シまたはC5〜22アルコキシ基を、R2は水素原子、
ヒドロキシル基、C1〜5アシルオキシ基またはC1〜5
アルコキシ基を、R3は水素原子またはC1〜5アル
キル基を示す(ただし、R1がC14〜18アルカノイル
オキシ基、R2がヒドロキシル基およびR3がメチ
ル基である化合物は除く)。なお、R1およびR2
相互に交換し得る。式()で表わされるリゾリ
ン脂質類またはそれを主成分とするリゾリン脂質
類は天然由来のもの、および前述したリン脂質か
ら酵素的または化学合成的に誘導されるもののい
ずれでもよい。()式におけるR1のC5〜22アシル
オキシ基としては、C5〜22アルカノイルオキシま
たはC5〜22アルケノイルオキシ基が挙げられる。
これらの中で好ましいリゾリン脂質類としては、
C14〜18アルカノイルオキシまたはC14〜18アルケノ
イルオキシ基を有するリゾレシチンまたはエーテ
ル型リゾレシチン〔()式中、R1=オクタデシ
ルオキシ基、R2=メトキシ基およびR3=メチル
基〕を挙げることができる。 本発明において使用されるリン脂質およびリゾ
リン脂質には、通常D、LおよびDL体のいずれ
も使用することができるが、特にL体の使用が好
ましい。 また、リゾリン脂質類、リン脂質および油脂を
含有する制癌剤に使用することのできる油脂とし
ては、医薬上許容されるものであれば特に限定さ
れることなく使用できるが、食用油、たとえば、
綿実油、大豆油、トウモロコシ油、ココナツツ
油、ナタネ油、ゴマ油または落花生油などの使用
が好ましい。 また、リゾリン脂質類、リン脂質および脂肪乳
剤を含有する制癌剤に使用できる脂肪乳剤として
は、重量比で油脂10に対し、乳化剤、たとえば、
卵黄リン脂質など、0.1〜50および水5.0〜200か
ら構成されるものが挙げられ、特に大豆油10に対
して卵黄リン脂質1.2、水86.3および等張化剤で
ある濃グリセリン2.5から成るイントラフアツト
またはイントラリピツド(登録商標)、あるいは
フアツトゲン(登録商標)、Lipofundin−S(ド
イツ国:Braun Melsungen社品)、Lipinysan(フ
ランス国:Egic社品)などを使用してもよい。 リゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制癌
剤におけるリゾリン脂質類およびリン脂質の混合
割合は、重量比でリゾリン脂質類1に対してリン
脂質1.0〜500であればよく、特にリン脂質5〜20
の場合が好ましい。また、リゾリン脂質類、リン
脂質および油脂を含有する制癌剤におけるリゾリ
ン脂質類、リン脂質および油脂の混合割合は、重
量比でリゾリン脂質類1に対してリン脂質1.0〜
500および油脂0.1〜200、特にリン脂質5〜20お
よび油脂0.5〜20の場合が好ましい。そして、こ
れらを分散液として使用する際には、水をリゾリ
ン脂質類およびリン脂質に対して当量以上添加す
ればよい。 また、リゾリン脂質類、リン脂質および脂肪乳
剤を含有する制癌剤におけるリゾリン脂質類、リ
ン脂質および脂肪乳剤の混合割合は、上に述べた
と同様の割合でリゾリン脂質類およびリン脂質を
混合し、その分散液1に対して容量比で脂肪乳剤
0.5〜10であればよい。 以上述べた構成々分の外に医薬上常用される物
質、たとえば、グリセリン、ソルビトール、キシ
リトール、食塩またはブドウ糖などの等張化剤、
ビタミンAまたはビタミンEなどの抗酸化剤、コ
ンステロール、ステアリルアミンもしくはジセチ
ルホスフエイトなどを適宜添加してもよい。 次に薬理効果について述べる。 (イ) 溶血性 溶血性は、家兎赤血球浮遊液と被検薬剤を混
合し、37℃で1時間振盪させ遠沈上清の550m
μにおける吸光度(以下、O.D.と記す)を測
定し、蒸留水で完全溶血した場合のO.D.を100
%として判定した。その結果を表−1に示す。
【表】 (ロ) 癌細胞最小発育阻止濃度(MIC) Hela S−3癌細胞を2×104cells/mlを用
いて、次の条件で被検薬剤の抗腫瘍効果を測定
した。 (i) 培養液 イーグル(Eagle′s)MEM+20
%牛胎児血清 (ii) 培養時間 96時間 (iii) マイクロプレート法(microplate assay)
5000μg/mlより12段階希釈 (iv) 判定法 Geimsa染色により50%以上細胞増植が抑
制された濃度(MIC)を測定した。 (v) 結果 以上のようにして測定した前述の薬剤
NCS.1と4、2と5および3と6とのMICの
比(増減率)を表−2に示す。
【表】 (ハ) 急性毒性(LD50値) ddN系マウス(♀、6週令)の腹腔内または
静脈内に各被検薬剤を投与し、急性毒性値
(LD50値)をリツチフイールド・ウイルコツク
ソン法によつて算出した。その結果を表−3に
示す。
【表】 上の表−1〜3から明らかなように、本発明の
リゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制癌
剤、リゾリン脂質類、リン脂質および油脂を含有
する制癌剤、並びにリゾリン脂質類、リン脂質お
よび脂肪乳剤を含有する制癌剤は、本来リゾリン
脂質類の有する制癌効果に対してはほとんど影響
せず、優れた効果を発揮し、その溶血性は著しく
低下して極めて安全性の高い薬物である。 一般に、粒径の小さい粒子から成る混合物を得
るには、従来超遠心、透析またはカラムクロマト
グラフイーなどの手段を用いているが、かかる操
作は繁雑であるため工業的スケールで大量に製造
する手段としては好ましくない。 このため、本発明者らは、工業的に有利な方法
を見出すべく鋭意研究した結果、リゾリン脂質類
およびリン脂質を含有する分散液をメンブランフ
イルター過する方法により粒径の小さい粒子の
みを得ることができ、極めて簡単な操作で、かつ
無菌処理も同時に行えるなどの優れた特長がある
ことを見出した。 次に具体的に本発明の製造法について述べる。 リゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制癌
剤を得るには、リゾリン脂質類およびリン脂質を
水(必要ならば水の代わりにブドウ糖液または生
理食塩水などの等張化液を使用してもよい。)に
十分混合する。たとえば、リゾリン脂質類および
リン脂質を水(必要ならば等張化液を使用しても
よい)に添加し、機械的に十分混合するか、また
はリゾリン脂質類およびリン脂質を窒素気流下、
クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭
化水素類または、メタノール、エタノールなどの
アルコール類またはそれらの混合溶媒に均一に溶
解させた後、溶媒を留去し得られたものに、水
(必要ならば等張化液を使用してもよい)を添加
して十分混合すれば懸濁液が得られる。またリン
脂質を上で述べた有機溶媒に均一に溶解させた
後、溶媒を留去し得られたものにリゾリン脂質類
を水(必要ならば等張化液を使用してもよい)に
均一に溶解させた液を添加し、十分混合しても懸
濁液が得られる。このような操作に使用される有
機溶媒の量は特に限定されないが、溶質を完全に
溶解しうる量以上であればよい。使用した溶媒を
留去するにはなるべく低温下、好ましくは40℃以
下で実施する。混合するときの温度および混合時
間は、一般に室温ないしそれ以下が好ましく、30
分〜3時間で十分である。混合操作自体は、たと
えば、適量のガラスビーズを添加して容器自体回
転させて混合するか、またはミキサーなどで機械
的に混合する方法が利用できる。リゾリン脂質類
およびリン脂質を含有する懸濁液の粒子の粒径を
さらに小さくするためには、(ガラスビーズを使
用した場合は除去した後)超音波処理または加圧
噴射処理などの機械的分散処理、たとえば、9〜
200KHz、50〜1500Wの条件下にて10分〜10時間
超音波処理を行い分散液を得る。さらにメンブラ
ンフイルター過、たとえば、孔径0.1μ〜1μ、好
ましくは0.1μ〜0.5μのメンブランフイルターを使
用して常圧、加圧または減圧下に過すれば、最
も好ましい分散液が得られる。また、こうして得
られた分散液は通常の方法により、好ましくは二
次乾燥温度を30℃以下に保つて真空凍結乾燥して
固型物とすることもできる。 さらに、リゾリン脂質類、リン脂質および油脂
を含有する制癌剤を得るには、リゾリン脂質類お
よびリン脂質を窒素気流下、クロロホルム、塩化
メチレンなどのハロゲン化炭化水素類またはメタ
ノール、エタノールなどのアルコール類またはそ
れらの混合溶媒に均一に溶解させた後、溶媒を留
去し得られたものに水(必要ならば水の代わりに
ブドウ糖液または生理食塩水などの等張化液を使
用してもよい)を添加し十分に混合して得られる
懸濁液または前述の製造法で得られた分散液に油
脂を添加して十分混合した後、前述したと同様の
超音波処理およびメンブランフイルター過を行
つて分散液を得るか、もしくはリゾリン脂質類、
リン脂質および油脂を、上述と同様な有機溶媒に
均一に溶解させた後、溶媒を留去し、得られたも
のに水(必要ならば水の代わりにブドウ糖液また
は生理食塩水などの等張化液を使用してもよい)
を添加し、十分に混合することによつて得ること
ができる。更に、機械的分散処理およびメンブラ
ンフイルター過してもよい。 リゾリン脂質類、リン脂質および脂肪乳剤を含
有する制癌剤を得るには、前述した方法で得られ
たリゾリン脂質類およびリン脂質を含有する分散
液に脂肪乳剤を添加し、2〜3回振盪すればよ
い。尚、これらの操作を行うに当つての諸条件は
前述した製造法の条件と同様である。 本発明のリゾリン脂質類およびリン脂質または
リゾリン脂質類、リン脂質および油脂またはリゾ
リン脂質類、リン脂質および脂肪乳剤を含有する
制癌剤には、使用々途または製剤化に応じて通常
知られている添加剤を使用して、通常の剤形に調
製することができる。 叙上の操作によつて得られる本発明の制癌剤を
患者に投与する場合、その投与方法、投与回数お
よび投与量は、一般に患者の症状に応じて適宜最
適条件が選択されるが、通常は成人1日当たりリ
ゾリン脂質類0.1〜200mg/Kgを含有する薬剤を1
〜4回、経口的または非経口的に投与する。特
に、静注または筋注、とりわけ静脈内点滴で投与
する方法が好ましい。 次に、本発明を代表的な製剤の具体例を挙げて
説明する。 製剤例 1 1−デカノイル−3−DL−グリセリルホスホ
リルコリン200mgおよび卵黄レシチン1.8gを注射
用5%ブドウ糖液18ml中に加え、ミキサーを用い
て混合撹拌した。この混合液を超音波処理(装
置:久保田製200M型;条件:200W、3時間)し
た後、孔径0.3μのメンブランフイルターを用い
て、窒素圧約0.2Kg/cm2で過して分散液約18ml
を得る。これを無菌処理し、静脈注射用バイヤル
に封入し、注射剤を得る。 製剤例 2 1−エイコサノイル−3−DL−グリセリルホ
スホリルコリン200mgおよび卵黄レシチン1.8gを
注射用5%ブドウ糖液18ml中に加え、ミキサーを
用いて混合撹拌した。この混合液を超音波処理
(装置:久保田製200M型;条件:200W、3時間)
した後、孔径0.3μのメンブランフイルターを用い
て、窒素圧約0.2Kg/cm2で過して分散液約18ml
を得る。これを無菌処理し、静脈注射用バイヤル
に封入し、注射剤を得る。 製剤例 3 2−メチル−1−オクタデシル−3−DL−グ
リセリルホスホリルコリン200mgおよび卵黄レシ
チル1.8gを注射用5%ブドウ糖液18ml中に加え、
ミキサーを用いて混合撹拌した。この混合液を超
音波処理(装置:久保田製200M型;条件:
200W、3時間)した後、孔径0.3μのメンブラン
フイルターを用いて、窒素圧約0.2Kg/cm2で過
して分散液約18mlを得る。これを無菌処理し、静
脈注射用バイヤルに封入し、注射剤を得る。 製剤例 4 1−デカノイル−3−DL−グリセリルホスホ
リルコリン200mg、卵黄レシチン1.8gおよびトウ
モロコシ油200mgを注射用5%ブドウ糖液18ml中
に加え、ミキサーを用いて混合撹拌した。この混
合液を超音波処理(装置:久保田製200M型;条
件:200W、3時間)した後、孔径0.3μのメンブ
ランフイルターを用いて、窒素圧約0.2Kg/cm2
過して分散液約18mlを得る。これを無菌処理
し、静脈注射用バイヤルに封入し、注射剤を得
る。 製剤例 5 1−エイコサノイル−3−DL−グリセリルホ
スホリルコリン200mg、卵黄レシチン1.8gおよび
綿実油200mgを注射用5%ブドウ糖液18ml中に加
え、ミキサーを用いて混合撹拌した。この混合液
を超音波処理(装置:久保田製200M型;条件:
200W、3時間)した後、孔径0.3μのメンブラン
フイルターを用いて、窒素圧約0.2Kg/cm2で過
して分散液約18mlを得る。これを無菌処理し、静
脈注射用バイヤルに封入し、注射剤を得る。 製剤例 6 2−メチル−1−オクタデシル−3−DL−グ
リセリルホスホリルコリン200mg、卵黄レシチン
1.8gおよびゴマ油200mgを注射用5%ブドウ糖液
18ml中に加え、ミキサーを用いて混合撹拌した。
この混合液を超音波処理(装置:久保田製200M
型;条件:200W、3時間)した後、孔径0.3μの
メブランフイルターを用いて、窒素圧約0.2Kg/
cm2で過して分散液約18mlを得る。これを無菌処
理し、静脈注射用バイヤルに封入し、注射剤を得
る。 製剤例 7 製剤例1で調製された静脈注射用分散液18mlを
市販の脂肪乳剤イントラフアツト注180mlに添加
し、2〜3回振盪し、静脈注射点滴剤を得る。 製剤例 8 製剤例2で調製された静脈注射用分散液18mlを
市販の脂肪乳剤イントラフアツト注180mlに添加
し、2〜3回振盪し、静脈注射点滴剤を得る。 製剤例3で調製された静脈注射用分散液18mlを
市販の脂肪乳剤イントラフアツト注180mlに添加
し、2〜3回振盪し、静脈注射点滴剤を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式() 〔式中、R1はC5〜22アシルオキシ基またはC5〜22
    ルコキシ基を、R2は水素原子、ヒドロキシル基、
    C1〜5アルコキシ基またはC1〜5アシルオキシ基を、
    およびR3は水素原子またはC1〜5アルキル基を示
    し(ただし、R1がC14〜18アルカノイルオキシ基、
    R2がヒドロキシル基およびR3がメチル基である
    化合物は除く)、R1とR2は交換可能である。〕で
    表わされるリゾリン脂質類またはそれを主成分と
    するリゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制
    癌剤。 2 リゾリン脂質類およびリン脂質を含有する制
    癌剤が、分散液形態である特許請求の範囲第1項
    記載の制癌剤。 3 分散しているリゾリン脂質類およびリン脂質
    が、脂質小胞体状態にある特許請求の範囲第2項
    記載の制癌剤。 4 脂質小胞体の粒径が、0.5μ以下である特許請
    求の範囲第3項記載の制癌剤。 5 リン脂質が、天然由来のリン脂質である特許
    請求の範囲第1〜4項いずれかの項記載の制癌
    剤。 6 リゾリン脂質類1に対して重量比でリン脂質
    1.0〜500を含有する特許請求の範囲第1〜5項い
    ずれかの項記載の制癌剤。 7 式() 〔式中、R1はC5〜22アシルオキシ基またはC5〜22
    ルコキシ基を、R2は水素原子、ヒドロキシル基、
    C1〜5アルコキシ基またはC1〜5アシルオキシ基を、
    R3は水素原子またはC1〜5アルキル基を示し(た
    だし、R1がC14〜18アルカノイルオキシ基、R2がヒ
    ドロキシル基およびR3がメチル基である化合物
    は除く)、R1とR2は交換可能である。〕で表わさ
    れるリゾリン脂質類またはそれを主成分とするリ
    ゾリン脂質類、リン脂質および水または等張化液
    を混合して得られる混合物を機械的分散処理に対
    し、次いでメンブランフイルターで過すること
    を特徴とする式()で表わされるリゾリン脂質
    類またはそれを主成分とするリゾリン脂質類およ
    びリン脂質を含有する制癌剤の製造法。 8 孔径が0.5μ以下のメンブランフイルターであ
    る特許請求の範囲第7項記載の制癌剤の製造法。 9 式() 〔式中、R1はC5〜22アシルオキシ基またはC5〜22
    ルコキシ基を、R2は水素原子、ヒドロキシル基、
    C1〜5アルコキシ基またはC1〜5アシルオキシ基を、
    R3は水素原子またはC1〜5アルキル基を示し(た
    だし、R1がC14〜18アルカノイルオキシ基、R2がヒ
    ドロキシル基およびR3がメチル基である化合物
    は除く)、R1とR2は交換可能である。〕で表わさ
    れるリゾリン脂質類またはそれを主成分とするリ
    ゾリン脂質類、リン脂質および油脂を含有する制
    癌剤。 10 リゾリン脂質類、リン脂質および油脂を含
    有する制癌剤が分散液形態である特許請求の範囲
    第9項記載の制癌剤。 11 分散しているリゾリン脂質類、リン脂質お
    よび油脂が脂質小胞体状態にある特許請求の範囲
    第10項記載の制癌剤。 12 脂質小胞体の粒径が0.5μ以下である特許請
    求の範囲第11項記載の制癌剤。 13 式() 〔式中、R1はC5〜22アシルオキシ基またはC5〜22
    ルコキシ基を、R2は水素原子、ヒドロキシル基、
    C1〜5アルコキシ基またはC1〜5アシルオキシ基を、
    R3は水素原子またはC1〜5アルキル基を示し(た
    だし、R1がC14〜18アルカノイルオキシ基、R2がヒ
    ドロキシル基およびR3がメチル基である化合物
    は除く)、R1とR2は交換可能である。〕で表わさ
    れるリゾリン脂質類またはそれを主成分とするリ
    ゾリン脂質類、リン脂質および脂肪乳剤を含有す
    る制癌剤。
JP1340082A 1982-02-01 1982-02-01 Carcinostatic agent containing lysophospholipid and phospholipid and preparation thereof Granted JPS57145811A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1340082A JPS57145811A (en) 1982-02-01 1982-02-01 Carcinostatic agent containing lysophospholipid and phospholipid and preparation thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1340082A JPS57145811A (en) 1982-02-01 1982-02-01 Carcinostatic agent containing lysophospholipid and phospholipid and preparation thereof

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11726279A Division JPS5840929B2 (ja) 1979-03-05 1979-09-14 リゾレシチンおよびリン脂質を含有する制癌剤およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57145811A JPS57145811A (en) 1982-09-09
JPS6350330B2 true JPS6350330B2 (ja) 1988-10-07

Family

ID=11832066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1340082A Granted JPS57145811A (en) 1982-02-01 1982-02-01 Carcinostatic agent containing lysophospholipid and phospholipid and preparation thereof

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57145811A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6396834U (ja) * 1986-12-16 1988-06-22

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01203330A (ja) * 1988-02-05 1989-08-16 Rikagaku Kenkyusho 制癌剤
JP2007176868A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nagase Chemtex Corp β−グルクロニダーゼ阻害剤
AU2015242791B2 (en) * 2014-04-04 2017-08-17 Osaka University Drug Delivery Enhancer Comprising Substance For Activating Lysophospholipid Receptors

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6396834U (ja) * 1986-12-16 1988-06-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57145811A (en) 1982-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4372949A (en) Treatment of cancer with carcinostatic and immunostimulating agent containing lysophospholipid and phospholipid
JP3577312B2 (ja) 定義された脂質系を含有する薬剤組成物
US5662931A (en) Process for preparing liposome composition
JPH08208522A (ja) 医薬担体
JPS6030652B2 (ja) 静脈注射用脂肪乳剤
TW416849B (en) New pharmaceutical composition based on taxoids
JPS60155109A (ja) リポソ−ム製剤
US5283067A (en) Parenteral suspensions
NL8802657A (nl) Geneesmiddeldragers.
US20020165205A1 (en) Polyalkylene oxide-modified phospholipid and production method thereof
JPS6350330B2 (ja)
FI99080C (fi) Menetelmä ruoansulatuskanavan ulkopuoliseen annosteluun tarkoitettujen emulsioiden valmistamiseksi
JPH02502719A (ja) 薬理学的剤‐脂質溶液製剤
DK173610B1 (da) Stabil, parenteral opløsning af 2-phenyl-1,2-benzisoselenazol-3(2H)-on og fremgangsmåde til fremstilling deraf
JP2922017B2 (ja) 経口用脂質膜構造体
JPS6410499B2 (ja)
JPH07187995A (ja) 実質的に不溶性の薬剤物質を非経腸、経腸および皮膚投与するための薬学的調製物およびその製造方法
JPH05502878A (ja) 静脈内適用可能なet18―och↓3の医薬調合物
JPS6348848B2 (ja)
JPH0469340A (ja) プロスタグランジンe↓1脂肪乳剤
JPS5840929B2 (ja) リゾレシチンおよびリン脂質を含有する制癌剤およびその製造法
JP3074732B2 (ja) 脂肪乳剤
JP2583066B2 (ja) Ara−C誘導体の新規な医療用製剤
EP0313617B1 (en) Lipid emulsion and method for intravenous infusion
JPH0651109B2 (ja) 脂質膜構造体