JPS6350297B2 - - Google Patents
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- JPS6350297B2 JPS6350297B2 JP59093508A JP9350884A JPS6350297B2 JP S6350297 B2 JPS6350297 B2 JP S6350297B2 JP 59093508 A JP59093508 A JP 59093508A JP 9350884 A JP9350884 A JP 9350884A JP S6350297 B2 JPS6350297 B2 JP S6350297B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/32—Non-oxide glass compositions, e.g. binary or ternary halides, sulfides or nitrides of germanium, selenium or tellurium
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、赤外線透過ガラスに関するものであ
る。本発明の赤外線透過ガラスは、光通信用のガ
ラスフアイバー、炭酸ガスレーザー用のエネルギ
ー伝送用ガラスフアイバー、赤外線透過レンズ等
の用途に有用である。 従来技術 光を透過させるガラス材料として、現在、石英
ガラスフアイバーが実用化されている。これは、
主に可視光域の光を対象にしたもので、3μm以上
の波長で石英ガラス固有の吸収があり、これより
長波長の光を透過させることができない。 一方、3μmより長波長の光を透過させるガラス
材料として、カルコゲナイドガラスやフツ化物ガ
ラスが知られている。しかし、それらの透過波長
もほぼ7μmが限界である。 最近、10.6μmに発振波長をもつ炭酸ガスレー
ザーに代表されるように、赤外域波長の光源が開
発されている。このような長波長の光を透過させ
る材料として、KBr、TlBr、TlIのような結晶材
料が知られている。しかしながら、これらの結晶
材料を赤外線透過材料として使用するためには、
結晶粒界のない単結晶を製造しなければならない
が、現在では、これらの結晶材料を使つた単結晶
としては、板状のものを製造できるのみである。 従つて、寸法及び形状に対する制約の少ないガ
ラスの特徴を生かす為、赤外線を透過させ得る新
たなガラス材料を開発することが強く望まれてい
る。 発明の目的及び構成 本発明は、上記の点に鑑み、赤外線を透過させ
るガラス材料を提供することを目的としたもので
ある。 即ち、本発明は、ZnBr2,PbBr2及びTlBrから
成り、その組成割合が、第1図に示すモル比三角
成分図において、A(45,0,55)、B(35,10,
55)、C(35,30,35)、D(45,30,25)、E(65,
10,25)及びF(65,0,35)の各点を結ぶ直線
で囲まれた領域内にあることを特徴とする赤外線
透過ガラスに係るものである。 本発明によると、上記組成範囲にあるガラス
は、全て無色透明のガラスとなり、25μm以下の
赤外線を透過させることができるため、赤外線透
過ガラスとして有効に使用することができる。 本発明のガラスを製造するための原料は、
ZnBr2、PbBr2及びTlBrである。これらが、水和
物や酸化物を含んでいると、できたガラスの赤外
線透過率を低下させる原因となるので、できるだ
け不純物の少ないものを使用することが望まし
い。 本発明のガラスを製造する方法としては、ま
ず、原料を秤量、混合した後、ルツボ内で加熱し
て溶融する。溶融温度は、250℃から700℃の範囲
とすることが必要である。250℃より低いと原料
が溶融せず700℃より高いと一部成分の逃散が起
こる危険性があり、通常は500℃前後の温度が望
ましい。溶融時間は、溶融体の均質化のために長
い程よいが通常30分間程度で充分均一なガラスを
得ることができる。この場合、途中、撹拌するこ
とも、均質なガラスを得るためには望ましい操作
である。 また、溶融時の雰囲気調整も赤外線透過率の高
いガラスを得るために重要である。空気中の酸素
や水分が存在すると、ガラス中に酸化物や水酸化
物を発生させる原因となり、これらの化合物は、
ガラスの赤外線透過率を低下させる。このため、
酸素や水分はN2やArガスなどの不活性ガス雰囲
気によつて除去することが必要である。更に、臭
素ガスを吹き付けることも、酸化物や水酸化物の
発生を防ぐためには望ましい操作であるが、不可
欠なものではない。 次いで、溶融体は、金属、黒鉛等で作られた型
枠に流し出し、冷却することで無色透明なガラス
とすることができる。 また、このようにして得られる赤外線透過ガラ
スは、通常知られている方法により、ガラスフア
イバーとすることができる。このようなガラスフ
アイバーは光通信用の光フアイバーなどとして有
効に使用できる。 発明の効果 本発明の赤外線透過ガラスは、25μmまでの赤
外線を透過することができ、かつ自由な形状とす
ることができる。よつて、25μmまでの波長範囲
にある赤外線を透過させる材料として、種々の用
途に使用することができ、例えば赤外線を透過光
とするエネルギー伝送用フアイバーや光通信用フ
アイバーとして有効に使用でき、またレンズ状に
成形して、赤外線透過レンズとしても使用するこ
とができる。 実施例 次に実施例を示して本発明を更に詳しく説明す
る。 実施例 1 ZnBr242.8g、PbBr214.0g及びTlBr43.2gを
秤量、混合し、白金ルツボを用いて420℃で30分
間溶融し、金属板上に流しだして70×70×5(mm)
程度の板状ガラスを得た。なお、ここまでの操作
は窒素ガス雰囲気下で行つた。できたガラスは、
ZnBr250モル%、PbBr210モル%及びTlBr40モル
%の無色透明なガラスであり、ガラス転移温度は
43℃、結晶化温度は110℃であつた。 この試料について、赤外線透過率の測定を行つ
た結果を第2図に示す。 比較例2及び3 従来品として実施例1と同一形状の石英ガラス
及びフツ化物ガラスについて赤外線透過率を測定
した結果を第2図に示す。 実施例1と比較例2,3より、本発明赤外線透
過ガラスは可視光線波長域の光から波長25μmの
赤外線まで高い透過率を示し、従来品と比較して
優れた赤外線透過ガラスであることがわかる。 実施例 2〜6 組成割合以外は実施例1と同様にして第1表の
組成の赤外線透過ガラスを製造した。
る。本発明の赤外線透過ガラスは、光通信用のガ
ラスフアイバー、炭酸ガスレーザー用のエネルギ
ー伝送用ガラスフアイバー、赤外線透過レンズ等
の用途に有用である。 従来技術 光を透過させるガラス材料として、現在、石英
ガラスフアイバーが実用化されている。これは、
主に可視光域の光を対象にしたもので、3μm以上
の波長で石英ガラス固有の吸収があり、これより
長波長の光を透過させることができない。 一方、3μmより長波長の光を透過させるガラス
材料として、カルコゲナイドガラスやフツ化物ガ
ラスが知られている。しかし、それらの透過波長
もほぼ7μmが限界である。 最近、10.6μmに発振波長をもつ炭酸ガスレー
ザーに代表されるように、赤外域波長の光源が開
発されている。このような長波長の光を透過させ
る材料として、KBr、TlBr、TlIのような結晶材
料が知られている。しかしながら、これらの結晶
材料を赤外線透過材料として使用するためには、
結晶粒界のない単結晶を製造しなければならない
が、現在では、これらの結晶材料を使つた単結晶
としては、板状のものを製造できるのみである。 従つて、寸法及び形状に対する制約の少ないガ
ラスの特徴を生かす為、赤外線を透過させ得る新
たなガラス材料を開発することが強く望まれてい
る。 発明の目的及び構成 本発明は、上記の点に鑑み、赤外線を透過させ
るガラス材料を提供することを目的としたもので
ある。 即ち、本発明は、ZnBr2,PbBr2及びTlBrから
成り、その組成割合が、第1図に示すモル比三角
成分図において、A(45,0,55)、B(35,10,
55)、C(35,30,35)、D(45,30,25)、E(65,
10,25)及びF(65,0,35)の各点を結ぶ直線
で囲まれた領域内にあることを特徴とする赤外線
透過ガラスに係るものである。 本発明によると、上記組成範囲にあるガラス
は、全て無色透明のガラスとなり、25μm以下の
赤外線を透過させることができるため、赤外線透
過ガラスとして有効に使用することができる。 本発明のガラスを製造するための原料は、
ZnBr2、PbBr2及びTlBrである。これらが、水和
物や酸化物を含んでいると、できたガラスの赤外
線透過率を低下させる原因となるので、できるだ
け不純物の少ないものを使用することが望まし
い。 本発明のガラスを製造する方法としては、ま
ず、原料を秤量、混合した後、ルツボ内で加熱し
て溶融する。溶融温度は、250℃から700℃の範囲
とすることが必要である。250℃より低いと原料
が溶融せず700℃より高いと一部成分の逃散が起
こる危険性があり、通常は500℃前後の温度が望
ましい。溶融時間は、溶融体の均質化のために長
い程よいが通常30分間程度で充分均一なガラスを
得ることができる。この場合、途中、撹拌するこ
とも、均質なガラスを得るためには望ましい操作
である。 また、溶融時の雰囲気調整も赤外線透過率の高
いガラスを得るために重要である。空気中の酸素
や水分が存在すると、ガラス中に酸化物や水酸化
物を発生させる原因となり、これらの化合物は、
ガラスの赤外線透過率を低下させる。このため、
酸素や水分はN2やArガスなどの不活性ガス雰囲
気によつて除去することが必要である。更に、臭
素ガスを吹き付けることも、酸化物や水酸化物の
発生を防ぐためには望ましい操作であるが、不可
欠なものではない。 次いで、溶融体は、金属、黒鉛等で作られた型
枠に流し出し、冷却することで無色透明なガラス
とすることができる。 また、このようにして得られる赤外線透過ガラ
スは、通常知られている方法により、ガラスフア
イバーとすることができる。このようなガラスフ
アイバーは光通信用の光フアイバーなどとして有
効に使用できる。 発明の効果 本発明の赤外線透過ガラスは、25μmまでの赤
外線を透過することができ、かつ自由な形状とす
ることができる。よつて、25μmまでの波長範囲
にある赤外線を透過させる材料として、種々の用
途に使用することができ、例えば赤外線を透過光
とするエネルギー伝送用フアイバーや光通信用フ
アイバーとして有効に使用でき、またレンズ状に
成形して、赤外線透過レンズとしても使用するこ
とができる。 実施例 次に実施例を示して本発明を更に詳しく説明す
る。 実施例 1 ZnBr242.8g、PbBr214.0g及びTlBr43.2gを
秤量、混合し、白金ルツボを用いて420℃で30分
間溶融し、金属板上に流しだして70×70×5(mm)
程度の板状ガラスを得た。なお、ここまでの操作
は窒素ガス雰囲気下で行つた。できたガラスは、
ZnBr250モル%、PbBr210モル%及びTlBr40モル
%の無色透明なガラスであり、ガラス転移温度は
43℃、結晶化温度は110℃であつた。 この試料について、赤外線透過率の測定を行つ
た結果を第2図に示す。 比較例2及び3 従来品として実施例1と同一形状の石英ガラス
及びフツ化物ガラスについて赤外線透過率を測定
した結果を第2図に示す。 実施例1と比較例2,3より、本発明赤外線透
過ガラスは可視光線波長域の光から波長25μmの
赤外線まで高い透過率を示し、従来品と比較して
優れた赤外線透過ガラスであることがわかる。 実施例 2〜6 組成割合以外は実施例1と同様にして第1表の
組成の赤外線透過ガラスを製造した。
【表】
得られたガラスはすべて無色透明であり、実施
例1の赤外線透過ガラスとほぼ同様な赤外線吸収
曲線を示した。
例1の赤外線透過ガラスとほぼ同様な赤外線吸収
曲線を示した。
第1図は、本発明を構成する組成領域を示した
モル比三角成分図である。第2図は、透過率曲線
を示すグラフである。 1は、実施例1の赤外線透過ガラス、2はフツ
化物ガラス、3は石英ガラスの透過率曲線であ
る。
モル比三角成分図である。第2図は、透過率曲線
を示すグラフである。 1は、実施例1の赤外線透過ガラス、2はフツ
化物ガラス、3は石英ガラスの透過率曲線であ
る。
Claims (1)
- 1 ZnBr2、PbBr2及びTlBrから成り、その組成
割合が、第1図に示すモル比三角成分図におい
て、A(45,0,55)、B(35,10,55)、C(35,
30,35)、D(45,30,25)、E(65,10,25)及び
F(65,0,35)の各点を結ぶ直線で囲まれた領
域内にあることを特徴とする赤外線透過ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59093508A JPS60235741A (ja) | 1984-05-09 | 1984-05-09 | 赤外線透過ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59093508A JPS60235741A (ja) | 1984-05-09 | 1984-05-09 | 赤外線透過ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60235741A JPS60235741A (ja) | 1985-11-22 |
JPS6350297B2 true JPS6350297B2 (ja) | 1988-10-07 |
Family
ID=14084286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59093508A Granted JPS60235741A (ja) | 1984-05-09 | 1984-05-09 | 赤外線透過ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60235741A (ja) |
-
1984
- 1984-05-09 JP JP59093508A patent/JPS60235741A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60235741A (ja) | 1985-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |