JPS6350027B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は弾発する打球を１個単位でも一定数
単位でも遊技できるばかりでなく、パチンコ球を
供給してもコインを供給しても遊技できるように
したパチンコ機に関するものである。

周知の様にパチンコ機は弾発した打球が遊技部
を流下する過程でセーフとなつたりアウトにな
り、セーフになつた場合に一定数の賞球を遊技者
に与えるものである。したがつて記憶装置等と組
み合せて賞態様の確率を高める遊技や、変化に富
む遊技をすることができない。そこで１枚のコイ
ンにより一定数の打球を弾発して１ゲームとし、
各ゲームの結果の態様によつて遊技者に特定の利
益を与える所謂コリントゲーム機、省球機などが
知られている。しかしこの機械も打球１個ごとに
遊技をすることができないのでパチンコ機との互
換性に欠け、多種の遊技を楽しむことができな
い。

又、上記した通常のパチンコ機と、一定数の打
球を１ゲームとするゲーム機とが併存するパチン
コ店では、パチンコ球ではパチンコ機でしか遊技
できないしゲーム機ではコインでしか遊技できな
いので、遊技者はいずれか１種を選択して遊技し
なければならない。したがつて遊技するパチンコ
機の種類を変える場合にはパチンコ球又はコイン
を別途に購入しなければならない不便、煩わしさ
が有る。

本発明は上記に鑑み提案されたもので、以下図
示の実施例に基いて説明する。

パチンコ機１の遊技盤２表面にはガイドレール
３で囲まれる遊技部４を有し、該遊技部４には無
数の障害釘やセーフ口５………を設けるとともに
下端にアウト口６を開設し、また遊技部４の途中
に表示装置７や複数の検出部８………を設ける。

表示装置７は例えばランプは内蔵した表示部を
縦横に配設したものである。

また各検出部８は上下端開放の打球通過枠内部
に、打球が通過したとき電気信号を発するスイツ
チを臨ませたもので、遊技部４を横切るようにし
て上方又は下方に並列状に設けてあり、検出部８
と表示装置７の表示部数とを等しくし、打球がい
ずれかの検出部を通過すると対応する表示部が点
灯するのである。

検出部８を遊技盤上方に並列すれば、各打球は
いずれかの検出部を通過して信号を発した後に遊
技部を流下し、セーフ口に入つたりアウト口に入
つて遊技される。また検出部を遊技部の下方に並
列すれば打球は遊技部で遊技されてセーフ口５に
入らなかつたものが検出部を通過し、信号を発し
てアウト口６に入る。なお、アウト口６を省略し
たパチンコ機においては検出部８で通過した球を
遊技盤の裏側に直接案内してアウトにする。更に
各検出部８を遊技盤の適宜位置に任意に配置する
こともできる。この場合には打球は検出部を通ら
ないしセーフ口にも入らないこともあるし、検出
部を通つただけでアウトになることがある。

パチンコ機１の前面には打球の供給皿９を設
け、該供給皿９から延出して打球を一列に流下さ
せる導出樋１０の傾斜下端開口部１１をパチンコ
機内部に設けた打球供給樋１２に接続し、該供給
樋の傾斜下端を前記したガイドレール３の発射位
置３′に臨ませる。

発射位置３′にはパチンコ機表面に設けた操作
部１３によつて作動する発射杆１４を有し、また
供給樋１２の先端には周知の様に発射位置３′に
供給する打球供給装置１５が設けられているの
で、供給樋１２の先端に打球が有れば操作部１３
によつて発射杆１４の作動ごとに発射位置３′の
打球を弾発してガイドレール３から遊技部４に発
射する。

また前記した供給樋１２の途中には一定数の打
球を通過させる送り装置１６を設ける。この送り
装置１６は、供給樋１２内の打球を所定数計数す
る打球制御装置として機能するもので、第２図で
示すように、ほぼ中央を枢着した揺動杆１７の両
端部に、いずれか一方が供給樋１２に下から突入
して打球の通過を阻止する阻止片１８，１９を突
設し、揺動杆１７と電磁石２０とを連結杆２１で
連結したものである。そして電磁石２０が消磁し
ているとき傾斜下方側の阻止片１８が供給樋１２
を流下する球を止め、電磁石２０が励磁すると連
結杆２１により揺動杆１７が傾動して阻止片１８
が供給樋１２から外れて阻止片１９が突入する。
したがつて両阻止片１８，１９間隔に並列する打
球は供給樋１２を流下して球供給装置１５に導び
かれ、電磁石２０が消磁すると揺動杆１７がバネ
などの付勢で戻り回動して阻止片１８が供給樋１
２に突入し、阻止片１９で止められていた打球が
阻止片１８にまで流下する。

このように送り装置１６は供給樋１２を通過す
る打球を電磁石２０の作動により一定数に制御し
て球供給装置１７に導くものである。

したがつて供給皿９にパチンコ球を入れると、
このパチンコ球は送り装置１６により一定数に規
制され、遊技の開始信号があつたとき供給樋１２
の先端に送られて順次遊技に供される。

なお、打球制御装置は、供給樋１２内の打球を
所定数計数する機能を有するものであればどこに
配置しても、又どのような構成でもよく、例えば
供給樋１２の先端に打球供給装置を兼ねて構成
し、打球を１個宛カウントしながら発射位置に供
給するようにしてもよい。供給樋１２の送り装置
１６上流側には阻止装置２２を設ける。阻止装置
２２はソレノイド２３で作動するストツパー片２
４を有し、遊技が打止めになつたときソレノイド
２３が励磁してストツパー片２４が供給樋１２内
部に突入し、内部の球が送り装置１６により発射
位置３′に導かれるのを防止する。この場合、遊
技者はパチンコ機表面の操作レバー２５の操作に
より、供給樋１２内部の球をパチンコ機表面下方
の受皿２６に排出して他のパチンコ機へ移つた
り、景品に交換することができる。

一方、パチンコ機１の裏面には賞球用補給樋２
７から分岐された技樋２８を伝わり、定量補給装
置２９から定量数宛補給される球を貯留しておく
貯留部分として賞球タンク３０を有し、該賞球タ
ンク３０から延出する賞球整列樋３１の傾斜下端
に賞球排出装置３２を設ける。この賞球排出装置
３２は周知の様に信号が入るとソレノイドが励磁
し、連絡樋３３により供給皿９に一定数の賞球を
排出するものである。

またパチンコ機１の裏面には各セーフ口５に入
つた打球を受ける集合樋３４、アウト口６に入つ
た打球を案内する排出樋３５を設け、集合樋３４
の先端にセーフ球の検出器３６を臨ませ、セーフ
口５に入つた打球は検出器３６で検出して揚送機
構３７に、アウト口６に入つた打球はそのまゝ揚
送機構３７に夫々導き、賞球タンク３０に供給す
るようにするとよい。

一方、パチンコ機１の表面には遊技者が操作す
るスタートスイツチ３８、清算スイツチ３９を設
けるとともに、コインの投入口４０と返却ボタン
４１及び不適性コインの返却口４２を設ける。

遊技者がコインを投入口４０に挿入すると、該
コインはセレクタ４３で選別されて適正であれば
排出樋４４を流下し、コイン検出器４５で検出さ
れて下方に落下し、回収されるが不適性であれば
返却口４２に戻される。

コイン検出器４５がコインを検出すると、補給
樋２７又は賞球タンク３０の球が定量数だけ供給
皿９に排出する。図面の実施例では賞球タンク３
０内の球を供給皿９に排出する場合を示したもの
で、賞球整列樋３１と連絡樋３３との間に補助樋
４６を設けて途中にソレノイドなどで作動する定
数排出装置４７を位置させ、該排出装置４７を前
記コイン検出器４５に電気的に接続してある。

したがつて遊技者が適正コインを投入口４０に
挿入すると、検出器４５により排出装置４７が作
動するので、補助樋４６に溜る球が適正コインの
価値に該当するだけの数だけ供給皿９に排出す
る。なお補助樋４６を補給樋２７に接続し、補給
樋２７の球を直接供給皿９に排出することもでき
る。即ち、供給皿に排出する球を貯留しておくタ
ンク等の貯留部分の下流側に遊技球排出装置を設
け、投入された適正コインの価値に対応する数量
の打球を遊技球排出装置から供給皿に排出できれ
ば、どのような構成でもよい。なお、入賞信号に
より遊技球排出装置を作動して賞球を排出するよ
うにすると、排出装置が統合できる。

このように供給皿９にはコインを投入すること
によつて打球を供給できるし、玉貸機などから取
得した打球を手で供給することもできる。

供給皿９に供給された打球は導出樋１０、供給
樋１２を流下し、送り装置１６で止められて待機
する。この状態で遊技者がスタートスイツチ３８
を操作すると、パチンコ機１の裏面に有る電気的
制御装置４８は開始信号を発し、送り装置１６が
作動して一定数の打球が供給樋１２の先端にまで
流れる。そして遊技者ぎが操作部１３を操作する
と一定数の打球が順次遊技部４に弾発され、セー
フ口５に入ると検出器３６により賞球排出装置３
２が作動して一定数の賞球が供給皿９に排出す
る。

また一定数の打球をすべて弾発して１ゲーム単
位が終了し、打球が個々の検出部８を通つて表示
装置７が入賞態様を構成していれば、遊技者が清
算スイツチ３９を操作することにより制御装置４
８が入賞態様を検知して賞球排出装置３２を適宜
に作動し、入賞態様に対応するだけの球を賞とし
て供給皿９に排出する。

したがつて遊技者はスタートスイツチ３８を操
作することにより、次の一定数の１ゲーム単位を
行うことができる。

第３図に示す本発明の他の実施例はコインによ
つて与えられる打球、又は手動で供給される打球
を一定数単位でパチンコ機内部に取込み、代りに
一定数の封入球により遊技させるようにしたもの
である。

即ち供給樋１２の下端パチンコ機の内部下方に
向け、送り装置１６の作動で送られる一定数の打
球をパチンコ機列下方に落下させたり、受箱に収
納する。一方、セーフ口５又はアウト口６に入つ
た遊技盤はすべて貯溜樋４９に導き、該貯溜樋４
９の先端にソレノイで作動する流下装置５０を設
け、貯溜樋４９から延長する待機樋５１の先端を
打球供給装置１５に臨ませるのである。なおこの
実施例において説明していない符号は前記実施例
の同一符号と同一構成である。

この実施例において遊技者がスタートスイツチ
を操作すると送り装置１６が作動して一定数の打
球が取り込まれ、同時に流下装置５０が作動して
封入してある貯留樋４９内の球が待機樋５１を流
下する。

したがつて遊技者が操作部１３を操作すると待
機樋５１の球が順次弾発されて１個ごと又は封入
してある一定数の打球で遊技できるものである。

このように封入球で遊技するようにすれば遊技
盤、ガイドレール、球が通る樋などの汚損が軽減
し、長期の使用に耐えることができる。

なおこの実施例においても遊技盤にはセーフ
口、アウト口、検出部などが有り、弾発した打球
の１個ごとに遊技できるし、封入した球すべてを
弾発したとき表示部７により遊技できるし、玉貸
機などから供給することもできる。

なお、前記したコインはゲーム機専用のコイン
でも、或は通貨でもよいことは勿論である。

以上要するに本考案によれば、電気的制御装置
によつて遊技球排出装置の作動を制御し、遊技球
を貯留部分から供給皿に流下させ、供給皿に直接
投入した球、或はコイン投入により流下する球に
よつて所定の遊技を可能としたので、遊技者はは
コインによつてでも、又はパチンコ球によつてで
も遊技をすることができ、汎用性の高いパチンコ
機を提供できる。したがつて、遊技者は入賞だけ
を競う一般のパチンコ機やコイン式ゲーム機での
遊技に飽きたら、パチンコ球やコインを持つて本
発明のパチンコ機に移動するだけでまたパチンコ
遊技に興じることができ、一層便利となる。

また、本発明は、パチンコ機の構成に大きな変
更や改造を必要としないので、従来のパチンコ機
をそのまま利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略正面図、
第２図は同上の要部の概略正面図、第３図は本発
明の他の実施例を示す要部の概略正面図である。 １……パチンコ機、２……遊技盤、４……遊技
部、５……セーフ口、６……アウト口、８……検
出部、９……供給皿、１３……操作部、４０……
投入口、４７……排出装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 予め設定した一定数の球の弾発で一ゲーム単
   位とし、遊技盤には複数の球通過検出部とセーフ
   口とを設け、球通過検出部からの信号にもとづく
   賞態様により所定数の賞球を排出させ、また球が
   セーフ口に入つたときにも賞球を排出させるとと
   もに、遊技者の一ゲーム単位ごとに供給皿内の一
   定数の球を使用するようにしたパチンコ機におい
   て、 パチンコ機表面に設けた供給皿から導出樋を延
   出してパチンコ機内部の供給樋に接続し、該供給
   樋には該樋内の球を所定数計数する打球制御装置
   を設け、供給皿に排出する球を貯留しておく貯留
   部分から遊技球を流下させる遊技球排出装置を上
   記貯留部分の下流側に配設し、投入口から投入さ
   れた適正コインの流路にコイン検出器を配設し、
   該検出器を上記遊技球排出装置に電気的制御装置
   を介して電気的に接続し、上記電気的制御装置に
   コインの投入にもとづくコイン検出器からの信号
   と、前記検出部からの検出信号にもとづく賞態様
   に対応した信号と、セーフ口より入賞した打球の
   入賞信号とを供給して電気的制御装置によつて遊
   技球排出装置の作動を制御し、遊技球を前記貯留
   部分から供給皿に流下させ、供給皿に直接投入し
   た球、或はコイン投入により流下する球によつて
   所定の遊技を可能としたことを特徴とするパチン
   コ機。