JPS6349869B2 - - Google Patents

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JPS6349869B2
JPS6349869B2 JP56038425A JP3842581A JPS6349869B2 JP S6349869 B2 JPS6349869 B2 JP S6349869B2 JP 56038425 A JP56038425 A JP 56038425A JP 3842581 A JP3842581 A JP 3842581A JP S6349869 B2 JPS6349869 B2 JP S6349869B2
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JP
Japan
Prior art keywords
inductor
magnetic pole
core
metal plate
main magnetic
Prior art date
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Expired
Application number
JP56038425A
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English (en)
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JPS57152694A (en
Inventor
Suetoshi Hikichi
Hiroshi Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPS57152694A publication Critical patent/JPS57152694A/ja
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  • General Induction Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金属板端部を加熱する誘導加熱イン
ダクターに関するものである。
金属板端部の部分加熱用として効率の良いトラ
ンスバースフラツクスによる誘導加熱が最近注目
され多用される傾向にあり、種々のインダクター
が提案されている。ところで第1図に本願発明者
の1人等が先に出願(特願昭55−96392号)した
端部加熱用の4脚2巻線式インダクターを用いる
金属板端部加熱の概念図を示す。
第1図において、インダクターのコア1は例え
ば珪素鋼板を積層したものである。このコア脚部
を磁極と称し、中の2つを主磁極2と、両端を補
助磁極2′と呼んでいる。主磁極2にはコイル3
が巻いてあり、これらの磁極とコイルでインダク
ター7を構成している。インダクター7を被加熱
金属板5を挾んで、対向して設け第1図に示す極
性になるよう接続し、コイル3に交番電流を流す
と、これによる起磁力により磁界が生じ、磁束4
及び磁極4′が誘導される。これらの磁束4,
4′が被加熱金属板5を貫通することにより、渦
電流が該金属板5内に発生し、その渦電流損によ
り該金属板5が加熱される。而して、インダクタ
ー7のコイル効率はコア1の形状に大きく左右さ
れる。
ところで従来のインダクター7の形状決定手法
として若干の提案がなされているが、その大略は
主磁極2,2間の間隔d、主磁極2と補助磁極
2′の間隔bを問わず、等間隔にする等、適当に
きめ、試行錯誤で寸法を種々変えて所要コイル効
率が得られるまで試作実験して実機寸法を決定し
ていた。然しながら被加熱金属板製造ラインの機
械設備との取合い等により、インダクター7の長
さが制限されることが多く、従つてインダクター
7のコア1の長さLが条件により種々変ることに
なる。又、高速で移動する被加熱金属板5の反
り、上下動等によるインダクター7との接触損傷
を防止するため、適当なエアーギヤツプを設ける
必要がある。即ち上下のインダクターコア1間ギ
ヤツプGがラインの使用条件により種々変わるこ
とになる。従つて、制約条件としてインダクター
7のコア1の長さLおよび上下のインダクター7
のコア1間ギヤツプGが与えられると、その都度
試作実験して実機寸法を決めざるを得ない状態で
あつた。そのため実機化までに長期間を要し、そ
の為の費用も大きかつた。また、その実機寸法が
必らずしもコイル効率が最適値であるとは限らな
かつた。
この発明は前述の問題を解決することを目的と
し、トランスバースフラツクスヒーテイング型イ
ンダクターにおいて、別途外部条件で制約される
インダクターコア1の長さL,被加熱金属板5の
厚みtおよび上下のインダクターコア間ギヤツプ
Gからその条件下で効率が最大となるように主磁
極間隔dを簡単な式から求め、それを基準に他の
寸法を決めるインダクター形状の簡便な決定方法
およびインダクターの最適形状を提供するもので
ある。
この発明の一実施例を熱間圧延に適用した場合
について図面を参照して説明する。
熱間圧延工程において粗圧延機で圧延されてか
ら仕上圧延機で圧延される金属板の端部は、巾方
向中央部に比較して温度降下が大である。このた
め粗大混粒による品質低下,ロールの偏摩耗によ
る作業性の低下等で好ましくないので、その対策
として金属板端部は第1図に示す如く誘導加熱に
より加熱する。
本願発明者らは第1図に示すインダクター7の
コイル効率を向上させるために、該インダクター
7の形状を種々変えて各種実験を行つた。これに
つき第2図を参照して詳述する。この第2図は第
1図に示す態様において各磁極間隔を等間隔とし
たインダクター7であり、コア1の磁極形状を分
りやすくするためコイル3の図示を省略し、図中
には各磁極の或る瞬間におけるN極S極の極性と
各磁極間の磁束の流れを示す。磁束量は矢印の線
の本数で表わしている。また第2の図においてa
は補助磁極2′の巾、cは主磁極2の巾、dは主
磁極2,2間の間隔、bは主磁極2と補助磁極
2′の間隔である。hはスロツト深さである。H
はコア1の高さ、Lはコア1の長さ、およびWは
コア1の厚みである。Gは上下インダクターのコ
ア1間ギヤツプ、gはコア1と被加熱金属板5の
ギヤツプである。
ところで、コアの長さLが一定のもとで、主磁
極2,2間の間隔dを変えてコイル3に電流を通
したときのコイル効率を調査したところ、第3図
に示す如く、コアの長さLと主磁極2,2間の間
隔dとの比d/Lによつてコイル効率が大きく変
ることが見出され、コイル効率を所定以上とする
には前記d/Lを考慮してコア1の形状を決定す
ることが重要であることをつきとめた。第3図に
示される現象は次のように考えられる。すなわ
ち、磁束4及び磁極4′特に磁束4が主として被
加熱金属板5の加熱に寄与する主磁束である。実
際には磁束4および磁束4′以外に漏洩磁束6お
よび6′が存在し、その一部は被加熱金属板5の
表層付近を長手方向に通過し該金属板5の加熱に
寄与するが、大部分は該金属板5の加熱に寄与し
ない磁極間の漏洩磁束である。さて、インダクタ
ーコア1の長さL,上下インダクターコア1間ギ
ヤツプG及び起磁力等の条件が同じ場合、コアの
長さLに占める主磁極間隔dの大小によつて各磁
束分布が変化する。例えば、主磁極間隔dが第2
図から第4図のように大きくなると、磁気抵抗が
距離に比例して増大するので漏洩磁束6が減少
し、他方の漏洩磁束6′は間隔bが小さくなるの
で磁気抵抗が減少する故に増加する。いま、主磁
極間隔dをΔdだけ大きくしてd′=d+Δdとなつ
た場合、コア1の全長Lが一定なので主磁極2
(N極)と補助磁極2′(S極)の間隔bはΔd/2だ け小さくなる。即ち、前記間隔bの変化をΔbと
すると、 Δd=2Δb となる。磁気抵抗は磁極間の距離に比例して増減
するから主磁極間の漏洩磁束6の減少の方が主磁
極2と補助磁極間漏洩磁束6′の増加よりも大き
い。言いかえれば全体的にみて漏洩磁束6に対す
る磁気抵抗が増加するため漏洩磁束6が減少し、
その代りに被加熱金属板5の加熱に寄与する主磁
束4が増加することになり、したがつてコイル効
率が高くなると考えられる。
然し、上下インダクターコア間ギヤツプGに比
べて主磁極2と補助磁極2′間の間隔bがある限
度を越えて小さくなると、磁気抵抗の減少のため
漏洩磁束6′が急激に増加し、主磁束4が逆に減
少してくるためコイル効率も低下してくる。この
様子は第2図→第4図→第5図と順次に図面を参
照して比較して見ることにより理解できるであろ
う。
以上のことから被加熱金属板5を効率的に加熱
する主磁極間隔dとコア長さLの比d/Lに適値
が存在すると考えられる。
また第3図において、破線で示したものは最大
コイル効率ηcMAXを表すバランス点である。ま
た上下インダクターコア間ギヤツプGを種々変化
させると第2図の,,のような曲線が得ら
れた。以上のことから発明者らは第3図の各曲線
はy=−A(x−B)2+Cの形の2次式で近似で
きるとの知見を得、次式を導いた。即ち、 ηc=−(G/Lα1+β1){d/Lα2 −(G/Lα3+β2)}2+(γ−G/Lα4)……
(1) また(1)式を変形すると次式が得られる。
ただし ηc:コイル効率 L:インダクターコアの長さ G:上下インダクターコア間ギヤツプ d:インダクターコ主磁極間隔 α1,α2,α3,α4,β1,β2:定数 γ:被加熱金属板板厚tによつてきまる定数 前述のy=−A(x−B)2+Cにおいてx=B
でyは最大値Cの値をとることが分る。従つて(1)
式においてd/Lα2=(G/Lα3+β2)即ちd=L
/α2 (G/Lα3+β2)のときコイル効率ηcは最大値とな
り その値は、 ηc(MAX)=γ−G/Lα4 である。
以上から本願発明によると、インダクターコア
1の長さL,被加熱金属板5の厚みtおよび上下
インダクターコア間ギヤツプGが条件として与え
られれば、その値を(1)式に代入し、インダクター
コイル効率コアの長さLにおける最大コイル効率
を与える主磁極間隔dが求められる。
本願発明のインダクター7における前記主磁極
間の間隔dとコアの長さLとの最適比d/Lは0.20 〜0.27である。その理由は前記d/Lが0.20未満お よび0.27超になるとコイル効率の低下が大となり
所定のコイル効率が得られないからである。イン
ダクターコア1の他の形状決定にさいしては、例
えば主磁極の巾cはインダクターの所要容量,使
用電圧,周波数及び被加熱金属板5の所要加熱巾
によつてきまるインダクターコアの厚みW及びコ
イル3の巻数等より主磁極2の磁束密度を所要値
に選ぶことにより決定される。また補助磁極2′
の巾aおよびインダクターコア1の高さHも同様
に適切な磁束密度を得るように選定されるもであ
るが、特に補助磁極2′の巾aは磁束密度からい
えば主磁極の巾cの1/4〜1/3で充分である。しか
し極端に狭くならないよう加工性も考慮して決定
されるべきである。更にスロツト深さhはコイル
3のスロツト内に占める所要寸法から決められ
る。
コイル効率を高めるインダクターのコア1の形
状は、主磁極の巾cおよび補助磁極の巾aを単独
に定めるのではなく、その比が重要であり、補助
磁極の巾aと主磁極の巾cの比a/cを0.28〜0.40 にすればよい。この比a/cが小さくなるとコイル 効率が低下し、さらに補助磁極2′の製作が難し
くなるので下限を0.28とする。またこの比a/cが 大きくなりすぎると磁束4が減少しコイル効率が
低くなるので、上限を0.40とする。また主磁極2
と補助磁極2′の間隔bと、主磁極間の間隔dも
それぞれ単独に定めるのではなく、その比b/dを 適正にするとコイル効率が向上する。従つて主磁
極2と補助磁極2′の間隔bと、主磁極間の間隔
dの比b/dを0.42〜0.58とする。この比b/dの値が 適正範囲より小さくても、また大きくても、コイ
ル効率が低下するので下限を0.42と、上限を0.58
とした。
以上の如くして形状が定められたインダクター
7はコイル効率が高く、効率的に被加熱金属板を
誘導加熱せしめる作用がある。
またコア1の長さLに対する主磁極の巾cの比
c/Lは0.18〜0.22とし、スロツト深さhと主磁極 間の間隔dとの比h/dは0.50〜0.68とし、コアの 高さHはスロツト深さhと主磁極の巾cから定め
てH=h+c(1.0〜1.2)とするとよい。
本発明は以上の如くであるから、インダクター
の設置場所により定まるインダクターの長さ,被
加熱金属板の厚さおよび上下のインダクターコア
間ギヤツプに応じて、コイル効率が所定以上とな
る最適形状の4脚2巻線式インダクターが得られ
る。また本発明による形状をもつインダクターコ
ア1はコイル効率が高く、省エネルギーに寄与す
る。さらに本発明によると被加熱金属板製造ある
いは通板ラインの諸条件に対応可能であり、従来
法で大きなウエイトを占めていた試作実験及びそ
の費用が不要となる上、工期が大巾に短縮できる
等の効果がある。
本発明は熱延金属板のみに限定適用されるもの
ではなく各種金属片の加熱例えば加工部分の歪取
り加熱に適用される。
【図面の簡単な説明】
第1図はトランスバースフラツクスヒーテイン
グ型4脚2巻線式インダクターによる金属板の端
部加熱を示す斜視図、第2図は第1図の各磁極間
隔を等しくしたものにおいて、コイルを省略して
各磁極間の磁束の流れを見やすくした側面図、第
3図は主磁極間隔dとコイル効率ηcとの関係を
示すグラフである。第4図及び第5図は第2図と
の比較において主磁極間隔dを順次大きくした場
合に各磁極間の磁束分布が変化する様子を示す側
面図である。 1……コア、2……主磁極、2′……補助磁極、
3……コイル、4……主磁束、4′……主磁束の
バイパス、5……金属板、6……主磁極間漏洩磁
束、6′……主磁極と補助磁極間漏洩磁束、φ…
…磁束、N……磁極のN極、S……磁極のS極、
L……インダクターコアの全長、W……インダク
ターコアの厚み、a,g……補助磁極の巾、b,
b′,b″,f,f′,f″……主磁極と補助磁極の間隔、
c,e……主磁極の巾、d,d′,d″……主磁極間
隔、h……スロツト深さ、H……インダクターコ
アの高さ、g0……インダクターコアと被加熱金属
板のギヤツプ、G……上下インダクターコア間の
ギヤツプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コイルを巻回した主磁極をインダクターコア
    の長さ方向の中間部に少なくとも2個設け、コイ
    ルを巻回しない補助磁極をインダクターコアの長
    さ方向の両端部にそれぞれ設けたトランスバース
    フラツクスヒーテイングインダクターにおいて、
    インダクターコアの長さをL,主磁極間の間隔を
    d,主磁極の幅をc,主磁極と補助磁極の間隔を
    b,補助磁極の幅をaとするとき、 d/L=0.20〜0.27, a/c=0.28〜0.40、および b/d=0.42〜0.58 としたことを特徴とするトランスバースフラツク
    スヒーテイングインダクター。
JP3842581A 1981-03-17 1981-03-17 Transvers flux heating inductor Granted JPS57152694A (en)

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JPS57152694A JPS57152694A (en) 1982-09-21
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5477340A (en) * 1977-11-30 1979-06-20 Mitsubishi Electric Corp Induction heating apparatus
JPS5477338A (en) * 1977-11-30 1979-06-20 Mitsubishi Electric Corp Induction heating apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5477340A (en) * 1977-11-30 1979-06-20 Mitsubishi Electric Corp Induction heating apparatus
JPS5477338A (en) * 1977-11-30 1979-06-20 Mitsubishi Electric Corp Induction heating apparatus

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JPS57152694A (en) 1982-09-21

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