JPS6349146Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、走行機体に駆動機構により昇降自在
に苗植付装置を連結し、前記苗植付装置に、その
植付泥面に対するレベルを検出するためのセンサ
ーフロートを昇降自在に付設し、前記センサーフ
ロートの昇降変位に基き、前記駆動機構を自動的
に操作して前記センサーフロートを設定高さ範囲
内に維持させる昇降制御機構を備えた田植機に関
し、センサーフロートの昇降変位にかかわらず、
対地姿勢の変化を極力抑制し、微小な凹凸に起因
するセンサーフロートの昇降を防止して苗植付装
置のレベル検出精度を向上できるようにすること
を目的とする。

次に、本考案実施の態様を例示図に基いて詳述
する。

走行車体１の後部に、４連リンク機構２と、駆
動機構の一例としての油圧シリンダ３を介して駆
動昇降自在に苗植付装置４を連動連結し、乗用型
田植機を構成してある。

前記苗植付装置４の下部に、苗植付部に対する
整地を行うと共に苗植付装置４の植付泥面に対す
るレベルを検出するためのセンサーに兼用構成さ
れた左右一対のセンサーフロート５，５を、平行
４連リンク機構６を介して昇降自在に設け、前記
センサーフロート５を前記苗植付装置４に対して
平行に昇降変位させるように構成してある。

前記平行４連リンク機構６を構成するもののう
ちの一個のリンク６ａからレバー部分７を一体延
設し、前記レバー部分７と、前記油圧シリンダ３
に対するコントロールバルブＶのスプール８と
を、１次シリンダ９とそれより大径の２次シリン
ダ１０とから成る倍力機構１１を介して連動連結
し、センサーフロート５の昇降変位に基き、前記
バルブＶを自動的に操作し、油圧シリンダ３を伸
縮操作して、センサーフロート５，５を設定高さ
範囲内に維持させるように、即ち、苗植付装置４
の植付泥面に対するレベルをほぼ一定に維持する
ように昇降制御機構１２を構成してある。

前記センサーフロート５としては、上述のよう
に、植付部に対する整地フロートに兼用構成する
ものに限らず、整地フロートを別途設けて、レベ
ル検出用に専用構成するものでも良い。

又、センサーフロート５を苗植付装置４に対し
て平行に昇降変位させるのに、上述のような平行
４連リンク機構６による揺動構成に限らず、ガイ
ド等によつて摺動させる構成を採用する等、各種
の変形が可能であり、それらをして連結機構６と
総称する。

又、センサーフロート５と油圧シリンダ３を連
係するに、上述のような倍力機構１１に限らず、
例えばレリーズワイヤで連係する等、各種の変形
が可能である。

以上要するに、本考案は、冒記した田植機にお
いて、前記センサーフロート５を、前記苗植付装
置４に、それに対する昇降が平行移動になるよう
に構成した連結機構６によつて取付けてある事を
特徴とする。

つまり、レベル変化に伴つてセンサーフロート
５が昇降変位しても、苗植付装置４に対して平行
に昇降変位するから、対地的にほぼ一定の姿勢を
維持しながらセンサーフロート５を昇降変位させ
ることができ、昇降変位いかんにかかわらず、常
にほぼ同一の条件下で土圧を受止めさせられると
共に、例えば、センサーフロート５の整地面をほ
ぼ水平にする等、微小な凹凸に起因するセンサー
フロート５の昇降を防止しやすく、苗植付装置４
のレベル検出精度を向上できるようになつた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機の実施の態様を例示
し、第１図は全体側面図、第２図はセンサーフロ
ートを示す斜視図、第３図は要部の側面図であ
る。 ３……駆動機構、４……苗植付装置、５……セ
ンサーフロート、６……連結機構、１２……昇降
制御機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行機体に駆動機構３により昇降自在に苗植付
   装置４を連結し、前記苗植付装置４に、その植付
   泥面に対するレベルを検出するためのセンサーフ
   ロート５を昇降自在に付設し、前記センサーフロ
   ート５の昇降変位に基き、前記駆動機構３を自動
   的に操作して前記センサーフロート５を設定高さ
   範囲内に維持させる昇降制御機構１２を備えた田
   植機であつて、前記センサーフロート５を、前記
   苗植付装置４に、それに対する昇降が平行移動に
   なるように構成した連結機構６によつて取付けて
   ある事を特徴とする田植機。