JPS634842Y2 - - Google Patents

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JPS634842Y2
JPS634842Y2 JP6151384U JP6151384U JPS634842Y2 JP S634842 Y2 JPS634842 Y2 JP S634842Y2 JP 6151384 U JP6151384 U JP 6151384U JP 6151384 U JP6151384 U JP 6151384U JP S634842 Y2 JPS634842 Y2 JP S634842Y2
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JP
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pulley half
pulley
fixed
flange
cylinder
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JP6151384U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、固定プーリ半体と可動プーリ半体と
を備えたベルト式無段変速機のプーリ装置に関す
るものである。
従来技術 駆動軸と被動軸にそれぞれ固定プーリ半体とこ
れに対し進退できる可動プーリ半体とから成る伝
動プーリを設け、駆動軸および被動軸上の伝動プ
ーリ間に無端Vベルトを懸回し、駆動軸および被
動軸上の可動プーリ半体を移動調整して駆動軸の
回転を無段に変速して被動軸に伝達するようにし
た無段変速機は従来公知であり、例えば自動二輪
車等に広く使用されている。
このような無段変速機において、特に被動軸側
では、回転軸のまわりに互いに摺動自在に嵌合し
た内外両筒を設け、内筒の端部に固定プーリ半体
を固着し、外筒の端部に可動プーリ半体を固着す
ることが多く、例えば特公昭38−366号公報にこ
のようなプーリ装置が示されている。このプーリ
装置は、第2図に示すように、回転軸01のまわ
りに互いに摺動可能な内筒02および外筒03が
設けられており、内筒02の軸線方向外端部に固
定プーリ半体04の基部が固着され、外筒03の
軸線方向外端部に可動プーリ半体05の基部が固
着されている。
このような従来のプーリ装置においては、第2
図に示すように、固定プーリ半体04は内筒02
の端部に直接溶接等の手段で固着されていた。と
ころでこの固定プーリ半体04は、Vベルト06
との間にトルクの伝達が行われる時、同時にVベ
ルト06から軸方向の推力を受け、この推力によ
る曲げモーメントが前記固着部07に作用する
が、この固着部07は固定プーリ半体04の半径
方向最内端部に位置しているので上記曲げモーメ
ントは大きくなる。一方、内筒端部と固定プーリ
半体基部を溶接する場合、両者間に充分大きな溶
着面積がとれないので、前記大きな曲げモーメン
トにより固着部07に生ずる集中応力に耐えるよ
うにプーリ半体基部の板厚および溶接部強度を充
分なものにする必要があつた。
考案が解決しようとする問題点 本考案は、上記のような従来のプーリ装置を改
良し、内筒とプーリ半体との溶着部に作用するモ
ーメント荷重が小さく、かつ溶接部に応力が集中
せず、しかも全体としてコンパクトにまとめ上げ
ることのできる無段変速プーリ装置を得ようとす
るものである。
問題点を解決するめの手段および作用 このため本考案においては、内筒の端部に半径
方向外方へ延びるフランジを設け、該フランジの
外周を前記外筒を覆う方向へ折り曲げ、この折り
曲げた内周面にプーリ半体の筒状の外周面を嵌
合、溶着する。
本考案によれば、内筒から半径方向外方へ延び
るフランジの外周部にプーリ半体が溶着されるの
で、Vベルトにより生ずる軸方向推力の作用点か
ら前記溶着部までの距離が小さく、従つて該溶着
部に作用するモーメント荷重が小さくなる。
また、プーリ半体はフランジの折り曲げた外周
面に該プーリ半体の筒状の外周面を嵌合させて溶
着してあり、両者間の接触面積が大きく、かつ溶
接線長が長くなるので、応力が分散し、溶接部に
応力集中を生ずることなく、固着部の強度が向上
する。
さらに、フランジの外周は外筒を覆う方向へ該
外筒と重なり合うように折り曲げられているの
で、固定プーリ半体と可動プーリ半体を互いに接
近させて設置することができ、巾の狭いコンパク
トなプーリ装置が得られる。
実施例 以下添付図面により本考案を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図であ
る。本実施例はスクータ型自動二輪車の無段変速
機における被動軸側のプーリ装置で、回転軸1は
車輪に連結されている。回転軸1にはニードル軸
受2およびボール軸受3を介して内筒4が回転自
在に支承されており、この内筒4の外端部(図に
おいて右端)には固定プーリ半体5が固着されて
いる。内筒4の外周には外筒6が軸方向に摺動自
在に嵌合されており、この外筒6の右端部に可動
プーリ半体7が固着されている。前記プーリ半体
5,7には互いに相対向する円錐面8,9が形成
され、これらの円錐面8,9間に形成されるV字
状環状溝内に無端Vベルト27が装入され挾持さ
れている。前記外筒6には軸方向に沿い、かつ円
周方向に多少傾斜する長孔10が穿設され、この
長孔10には前記内筒4に突設したガイドピン1
1に回転自在に軸支したガイドローラ12が係合
されており、外筒6はガイドローラ12に案内さ
れて軸方向に左右に摺動できるようになつてい
る。外筒6の外周にはOリング13を介して筒状
のカバー14が嵌合され、このカバー14によつ
て前記長孔10の開口面は油密に被覆されてい
る。
内筒4の内端(図において左端)には、遠心ク
ラツチCの一部材であるクラツチプレート15が
ナツト16によつて固定され、このクラツチプレ
ート15と可動プーリ半体7との間に圧縮ばね1
7が介設され、この圧縮ばね17によつて可動プ
ーリ半体7は固定プーリ半体5の方向へ付勢され
ている。圧縮ばね17は、クラツチプレート15
に設けられた段部151と、カバー14の外端部
に設けられた案内部141とによつて位置決めさ
れ、案内される。
遠心クラツチCは従来公知のものであり、前記
クラツチプレート15に支持ピン18を介してク
ラツチウエイト19が揺動自在に支持されてお
り、遠心力により、クラツチウエイト19の外周
に固着されたクラツチシユー20が、クラツチア
ウタ21の内周面に連関する。クラツチアウタ2
1は回転軸1の端部に固定されているので、内筒
4の回転数すなわちプーリ半体5,7によつて構
成されるプーリの回転数が所定値以上になると、
遠心クラツチCが〓接〓となつて、前記プーリの
回転が遠心クラツチCを介して回転軸1に伝達さ
れる。
本実施例においては内筒4の外端すなわち図に
おける右端に、半径方向外方へ延びるフランジ2
2が一体に設けられており、該フランジ22の外
周部は左方へ、すなわち外筒6を覆うように折り
曲げられ、筒状の外周面23を有する折り曲げ部
24となつている。一方、固定プーリ半体5の半
径方向内方部は前記外周面23と同径の筒状の内
周面25となつており、この内周面25を前記外
周面23に嵌合させ、これらの周面に沿う溶接部
26によつて固定プーリ半体5をフランジ22に
固着してある。
固定プーリ半体5にはVベルト27により、第
1図に示すように、軸方向の推力Tが作用し、こ
の推力Tにより前記溶接部26にモーメントT・
Lが生ずる。ただしLは推力Tの作用線と溶接部
26との間の距離である。しかしこのLは、従来
のように固定プーリ半体が内筒4の端部に直接溶
接されている時の距離L1に比して小さいので、
上記モーメントT・Lが小さくなり、従つて溶接
部26に生ずる曲げ応力も小さい。その上、溶接
部26の全長は該溶接部の半径に比例して増大す
るので、溶接部26の応力はさらに減少し、充分
な強度を有する溶接部が得られる。
また固定プーリ半体5とフランジ22は、比較
的広い内外周面25,23を介して接しているの
で、これら両面間に生ずる反力が上記モーメント
に対抗して固定プーリ半体5の転倒を阻止し、か
つ応力を分散させる。さらに、フランジ22の前
記折り曲げ部24は外筒6の上方へ重なり合うよ
うに折り曲げられているので、固定プーリ半体5
を可動プーリ半体7に接近させて取り付けること
ができ、巾の狭いコンパクトなプーリ装置が得ら
れる。
考案の効果 以上の通り、本考案においては、内筒の端部に
半径方向外方へ延びるフランジを設け、該フラン
ジの外周を外筒を覆う方向へ折り曲げ、この折り
曲げた外周面にプーリ半体の筒状の内周面を嵌
合、溶着したので、外筒とプーリ半体との固着部
に作用するモーメント荷重が小さく、かつ固着部
において応力が分散し溶接部に集中することがな
く、固着部の強度が向上する。また両プーリ半体
を接近させてコンパクトなプーリ装置とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の軸線方向断面図、
第2図は従来の無段変速プーリ装置を示す同様な
断面図である。 4……内筒、5……固定プーリ半体、6……外
筒、7……可動プーリ半体、8,9……円錐面、
22……フランジ、23……フランジ外周面、2
4……折り曲げ部、25……プーリ半体内周面、
26……溶接部、27……Vベルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに摺動可能に嵌合した内、外筒にそれぞれ
    プーリ半体を固着し、これら両プーリ半体の相対
    向する円錐面間にVベルトを挾持するようにした
    無段変速プーリ装置において、前記内筒の端部に
    半径方向外方へ延びるフランジを設け、該フラン
    ジの外周を前記外筒を覆う方向へ折り曲げ、この
    折り曲げた外周面にプーリ半体の筒状の内周面を
    嵌合、溶着したことを特徴とする無段変速プーリ
    装置。
JP6151384U 1984-04-27 1984-04-27 無段変速プ−リ装置 Granted JPS60173749U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6151384U JPS60173749U (ja) 1984-04-27 1984-04-27 無段変速プ−リ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6151384U JPS60173749U (ja) 1984-04-27 1984-04-27 無段変速プ−リ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60173749U JPS60173749U (ja) 1985-11-18
JPS634842Y2 true JPS634842Y2 (ja) 1988-02-08

Family

ID=30589862

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JP6151384U Granted JPS60173749U (ja) 1984-04-27 1984-04-27 無段変速プ−リ装置

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JP5268746B2 (ja) * 2009-03-31 2013-08-21 本田技研工業株式会社 Vベルト無段変速機のプーリ構造

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JPS60173749U (ja) 1985-11-18

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