JPH0238124Y2 - - Google Patents

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JPH0238124Y2
JPH0238124Y2 JP15075687U JP15075687U JPH0238124Y2 JP H0238124 Y2 JPH0238124 Y2 JP H0238124Y2 JP 15075687 U JP15075687 U JP 15075687U JP 15075687 U JP15075687 U JP 15075687U JP H0238124 Y2 JPH0238124 Y2 JP H0238124Y2
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pulley
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movable sheave
sheave
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、農業機械等において使用される可変
プーリ式変速機における制動装置の改良に関する
ものである。
(従来の技術) 従来より、互いに平行に配置された1対の入出
力軸の各々に、該入出力軸の各々に対して回転一
体にかつ摺動不能に固定された固定シエイブと、
各軸に可動シエイブとの間にV字状のベルト溝を
形成するように対向配置されて回転一体にかつ摺
動自在に支持された可動シエイブとからなる可変
プーリを設けるとともに、これら両可変プーリの
ベルト溝間にベルト部材を巻き掛け、各可変プー
リの可動シエイブを軸方向に移動させて固定シエ
イブに接離させ、両シエイブ間のベルト溝に巻き
掛けられるベルト部材に対する有効半径を可変と
することにより、入出力軸間の変速比を変えるよ
うにしたベルト式無段変速機は一般によく知られ
ている。
そして、この種のベルト式無段変速機において
は、例えば駆動プーリの有効半径が最小となりか
つ従動プーリの有効半径が最大となつて、入出力
軸間の変速比が低速側限界値になつたときを、入
出力軸間の動力伝達が遮断されたいわゆるニユー
トラル状態とするようになされているが、農業機
械等の車体に移動慣性力が働いていた場合には、
上記ニユートラル状態に切り換えても車体がその
まま移動することとなり、車体を直ちに急停止さ
せることができない。このため、ニユートラル状
態になると、出力軸側の慣性回転を制動する目的
の制動装置が必要である。
このような制動装置として、従来、例えば実公
昭38−19424号公報に開示されるように、駆動プ
ーリにおける可動シエイブの摺動に連係して揺動
する操作レバーを設けるとともに、該操作レバー
の先端に従動プーリにおける固定シエイブに接触
するライニングを取り付け、駆動プーリの有効半
径が最小になるニユートラル状態では、上記操作
レバーを回動させてライニングを固定シエイブに
接触させることにより、従動プーリの回転を制動
するようにしたものが知られている。
(問題点を解決するための手段) しかしながら、この従来のものでは、固定シエ
イブにライニングを押し付けて制動するため、ニ
ユートラル時、その制動力の分だけ操作力が増大
するのみならず、操作レバーの追加やライニング
の磨耗による調整手間を要し、さらには制動力の
不均一等を招くという問題があつた。
本考案の目的は、操作力の影響を受けることな
く常に一定の制動力を発揮し、しかも操作レバー
を要することなく制動し得るベルト式無段変速機
用制動装置を提供しようとすることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、両回転軸間の動力伝達が遮断されるニユート
ラル状態では、従動プーリの有効半径が最大とな
るように、その可動シエイブが固定シエイブに接
近することに着目し、その可動シエイブの動きを
利用して、ニユートラル状態となると共に該可動
シエイブに対しブレーキ部材を接触させて制動す
ることとする。
具体的には、本考案は、互いに平行に配置され
た1対の回転軸上にそれぞれ設けられ、各々、回
転軸に回転一体にかつ摺動不能に固定された固定
シエイブと、回転軸に軸方向に摺動自在にかつ回
転一体に支持された可動シエイブとからなる駆動
および従動プーリと、該駆動および従動プーリ間
に巻き掛けられたベルト部材とを備え、上記各プ
ーリの可動シエイブを相対向する固定シエイブに
対し接離させて各プーリのベルト部材に対する有
効半径を変化させることにより、両回転軸間の変
速比を可変としたベルト式無段変速機が前提であ
る。
そして、上記従動プーリの可動シエイブに接触
して従動プーリを制動するブレーキ部材と、該ブ
レーキ部材を上記可動シエイブと接触する方向に
付勢するスプリング部材とを設ける。
さらに、上記駆動プーリの有効半径が最小にな
りかつ従動プーリの有効半径が最大となつて両回
転軸間の動力伝達が遮断されるニユートラル時に
上記ブレーキ部材を上記可動シエイブに接触させ
る一方、非ニユートラル時にはブレーキ部材を可
動シエイブから離隔させるようにブレーキ部材を
位置決めして支持する支持部材を設ける。
(作用) この構成により、本考案では、両回転軸間で動
力が伝達される非ニユートラル時には、ブレーキ
部材が可動シエイブから離隔した状態にあり、従
動プーリの回転は制動されない。
この非ニユートラル状態から、駆動プーリの有
効半径が最小になりかつ従動プーリの有効半径が
最大となつて、両回転軸間の動力伝達が遮断され
たニユートラル状態となると、上記ブレーキ部材
が上記可動シエイブに接触し、この接触により従
動プーリが制動される。
その際、上記ブレーキ部材はスプリング部材に
よつて可動シエイブと接触する方向に付勢されて
いるので、その付勢力によりブレーキ部材が一定
の押圧力でもつて可動シエイブに接触することと
なり、よつて外部からの操作力の影響を受けるこ
となく安定した制動力で従動プーリを制動できる
のである。
また、従動プーリに対する制動力を変えるとき
には、上記スプリング部材のばね力を調整するだ
けでよく、その調整が容易となる。
さらに、従動プーリの固定シエイブに接近する
可動シエイブの動きを利用し、自動的にブレーキ
部材を可動シエイブに接触させて従動プーリを制
動するのでブレーキ部材を駆動する操作レバー等
は不要となる。
尚、上記ニユートラル状態から非ニユートラル
状態に戻ると、上記両回転軸が動力伝達可能に連
結されるとともに、従動プーリの可動シエイブが
固定シエイブから離れてその有効半径が小さくな
り、この可動シエイブの移動に対しブレーキ部材
が支持部材により停止規制されて、該可動シエイ
ブとブレーキ部材とが互いに離れ、このことによ
り従動プーリに対する制動が解除される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案を農業機械としてのコンバイン
における変速機Aに適用した実施例の全体構成を
示し、1は一方の回転軸としての入力軸、2は該
入力軸1と平行に配設された他方の回転軸として
の出力軸であつて、上記入力軸1はコンバインに
搭載されたエンジン(図示せず)に、出力軸2は
車輪等(図示せず)にそれぞれ駆動連結され、こ
れら入出力軸1,2は図示しないケースにベアリ
ング3,3,…を介して回転自在に支持されてい
る。上記入力軸1上には駆動プーリ4が、出力軸
2上には従動プーリ10がそれぞれ設けられてい
る。上記駆動プーリ4は、入力軸1にキー5によ
り回転一体にかつ摺動不能に固定されたフランジ
状の固定シエイブ6と、該固定シエイブ6に対向
するように入力軸1にボス部7aにてキー8によ
り摺動自在にかつ回転一体に結合されたフランジ
状の可動シエイブ7とからなり、これら両シエイ
ブ6,7間には断面略V字状のベルト溝9が形成
されている。
一方、上記出力軸2上の従動プーリ10は上記
駆動プーリ4と同様に構成されている。すなわ
ち、この従動プーリ10は、出力軸2にキー11
により回転一体にかつ摺動不能に固定されたフラ
ンジ状の固定シエイブ12と、該固定シエイブ1
2に上記入力軸1上の駆動プーリ4における固定
シエイブ6に対する可動シエイブ7の対向方向と
逆方向でもつて対向するように出力軸2に上記キ
ー11により摺動自在にかつ回転一体に結合され
たフランジ状の可動シエイブ13とからなり、こ
れら両シエイブ12,13間には断面略V字状の
ベルト溝14が形成されている。また、上記従動
プーリ10の可動シエイブ13背面側の出力軸2
にはスプリング受座15が回転一体に固定され、
このスプリング受座15と可動シエイブ13背面
との間には可動シエイブ13を固定シエイブ12
側に向かう方向(図で右方向)に付勢するスプリ
ング16が縮装されている。そして、上記駆動プ
ーリ4のベルト溝9と従動プーリ10のベルト溝
14との間にはベルト部材としてのVベルト17
が巻き掛けられており、駆動プーリ4の可動シエ
イブ7を固定シエイブ6に対して接離させて駆動
プーリ4および従動プーリ10のVベルト17に
対する有効半径を可変調整し、駆動プーリ4の可
動シエイブ7を固定シエイブ6に接近させたとき
には、駆動プーリ4の有効半径を大にし、Vベル
ト17の張力により従動プーリ10の可動シエイ
ブ13をスプリング16の付勢力に抗して固定シ
エイブ12から離隔させて従動プーリ10の有効
半径を駆動プーリ4よりも小さくすることによ
り、入出力軸1,2間の変速比を大きくする一
方、駆動プーリ4の可動シエイブ7を固定シエイ
ブ6から離隔させたときには、駆動プーリ4の有
効半径を小にし、Vベルト17の張力によつて従
動プーリ10の可動シエイブ13をスプリング1
6の付勢力によつて固定シエイブ12に接近させ
て従動プーリ10の有効半径を駆動プーリ4より
も大きくすることにより、入出力軸1,2間の変
速比を小さくするように構成されている。
さらに、上記駆動プーリ4の両シエイブ6,7
間の入力軸1上(ベルト溝9の底部)にはベアリ
ングからなる内周クラツチ18が回転自在に支持
されており、駆動プーリ4の有効半径が最小にな
りかつ従動プーリ10の有効半径が最大となつた
ときに、Vベルト17を内周クラツチ18の外周
面に乗り上げさせることにより、入力軸1とVベ
ルト17との連結を断ち、入出力軸1,2間の動
力伝達を遮断してニユートラル状態とするように
なされている。
また、本考案の特徴として、上記従動プーリ1
0の可動シエイブ13におけるボス部13aには
そのスプリング受座15側(図で左側)の端部に
フランジ状のデイスクプレート部13bが一体に
形成され、該デイスクプレート部13bの固定シ
エイブ12側側面には制動面13cが形成されて
いる。一方、上記デイスクプレート部13bの周
辺にはケースと一体的に固定支持された支持部材
19が配置され、該支持部材19には入出力軸
1,2と同方向に延びる貫通孔20が形成され、
この貫通孔20にはロツド21が摺動可能に挿通
支持されている。このロツド21の固定シエイブ
12側端部には上記可動シエイブ13のデイスク
プレート部13cに対応して延びる先端部を有す
るブレーキライニング22が一体的に固定され、
該ブレーキライニング22の先端側面には上記デ
イスクプレート部13bの制動面13cに接触す
る円弧状のシユー23が接合されている。よつて
本実施例では上記ロツド21、ブレーキライニン
グ22およびシユー23によりブレーキ部材24
が構成される。
一方、上記ロツド21のスプリング受座15側
端部にはナツト25が螺動可能に支持され、該ナ
ツト25と支持部材19との間には調整スプリン
グ26が縮装されており、この調整スプリング2
6のばね力によりブレーキ部材24をそのブレー
キライニング22のシユー23が可動シエイブ1
3のデイスクプレート部13bの制動面13cと
接触する方向に付勢するようになされている。
そして、上記支持部材19により、そのブレー
キ部材24のブレーキライニング22との間隙S
が所定値になるようにブレーキ部材24を位置決
め支持し、上記内周クラツチ18の作動に伴い入
出力軸1,2間の動力伝達が遮断されるニユート
ラル時には上記ブレーキ部材24を上記可動シエ
イブ13に接触させる一方、非ニユートラル時に
はブレーキ部材24を可動シエイブ13から離隔
させるように構成されている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
定常状態から、例えば入出力軸1,2間の変速
比を増大させて高速モードにするときには、駆動
プーリ4の可動シエイブ7が固定シエイブ6に近
付く方向(図で左方向)に駆動されて駆動プーリ
4の有効半径が増大する。この駆動プーリ4の有
効半径の増大に伴い、Vベルト17がスプリング
16の付勢力に抗して全体的に駆動プーリ4側に
引き寄せられるとともに、このVベルト17の移
動により従動プーリ10の可動シエイブ13が固
定シエイブ12から離れて、従動プーリ10の有
効半径が減少する。その結果、駆動プーリ4の有
効半径が従動プーリ10よりも大きくなり、よつ
て入力軸1の回転が増速されて出力軸2に伝達さ
れる。
一方、逆に、入出力軸1,2間の変速比を減少
させて低速モードにするときには、上記駆動プー
リ4の可動シエイブ7が固定シエイブ6から離れ
る方向(図で右方向)に駆動されて駆動プーリ4
の有効半径が減少する。そして、この駆動プーリ
4の有効半径の減少に伴い、Vベルト17がスプ
リング16の付勢力によつて全体的に従動プーリ
10側に引き寄せられるとともに、このVベルト
17の移動により従動プーリ10の可動シエイブ
13が固定シエイブ12に接近し、従動プーリ1
0の有効半径が増大する。その結果、駆動プーリ
4の有効半径が従動プーリ10よりも小さくな
り、入力軸1の回転が減速されて出力軸2に伝達
される。
そして、上記駆動プーリ4の可動シエイブ7が
固定シエイブ6から最も離れ、それに伴い上記従
動プーリ10の可動シエイブ13が固定シエイブ
12に近付いた限界状態では、上記駆動プーリ4
の両シエイブ6,7間にあるベアリングからなる
内周クラツチ18上にVベルト17が乗り上げ、
このことにより入出力軸1,2間の動力の伝達が
遮断されてニユートラル状態となる。また、これ
と同時に、上記従動プーリ10における可動シエ
イブ13の固定シエイブ12側への移動に伴い、
該可動シエイブ13のデイスクプレート部13b
がブレーキ部材24のブレーキライニング22側
に向かつて移動して、その制動面13cがブレー
キライニング22上のシユー23に接触し、この
接触により可動シエイブ13つまり従動プーリ1
0および出力軸2の回転が制動される。このた
め、コンバインの車体に移動慣性力が働いていて
も、直ちに出力軸2に従つて車輪等を制動してそ
れを停止保持することができる。
その場合、上記ブレーキ部材24は調整スプリ
ング26によつて可動シエイブ13のデイスクプ
レート部13bと接触する方向に付勢されている
ので、その付勢力によりブレーキライニング22
上のシユー23が一定の押圧力でもつてデイスク
プレート部13bの制動面13cに接触すること
となる。このため、外部からの操作力の影響を受
けることなく安定した制動力で従動プーリ10お
よび出力軸2を制動することができる。
また、上記制動力を変えるときには、ブレーキ
部材24のロツド21に螺合されたナツト25を
螺動させて上記調整スプリング26のばね力を調
整するだけでよく、その制動力の可変調整を容易
に行うことができる。
さらに、このように従動プーリ10の固定シエ
イブ12に接近する可動シエイブ13の動きを利
用し、自動的にブレーキライニング22上のシユ
ー23を可動シエイブ10の制動面13cに接触
させて出力軸2を制動するので、ブレーキ部材2
4を駆動する操作レバー等は不要となり、よつて
構造を簡略化することができる。
この後、上記駆動プーリ4の可動シエイブ7を
固定シエイブ6から離して駆動プーリ4の有効半
径を増大させると、それに伴い、Vベルト17が
内周クラツチ18上から駆動プーリ4のベルト溝
9面に乗り移り、入出力軸1,2が動力伝達可能
に連結されて非ニユートラル状態に戻る。この動
きにより、従動プーリ10の可動シエイブ13が
固定シエイブ12から離れてその有効半径が小さ
くなり、この可動シエイブ13の移動に対しブレ
ーキ部材24のブレーキライニング22が支持部
材19により停止規制されて、該可動シエイブ1
3のデイスクプレート部13bとブレーキライニ
ング22とが互いに離れ、このことにより従動プ
ーリ10および出力軸2に対する制動が解除され
る。
第2図は本考案の他の実施例を示し(尚、第1
図と同じ部分については同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する)、ブレーキ部材24を付勢
する調整スプリング26を従動プーリ10の固定
シエイブ12内に配設したものである。
すなわち、本実施例では、従動プーリ10′に
おける可動シエイブ13′のボス部13′aにおい
て固定シエイブ12′のボス部12′aとの対向面
(ベルト溝14の側面)に制動面13′cが形成さ
れている。
一方、上記固定シエイブ12′のボス部12′a
はその出力軸1との間に空間27が形成されるよ
うに筒状とされている。また、上記従動プーリ1
0′の両シエイブ12′,13′間における出力軸
2の周りには円板状の支持部材19′がその貫通
孔20′に出力軸2を所定の間隙をあけて挿通せ
しめた状態で配置され、該支持部材19′は連結
ロツド部19′aを介してケースに移動不能に固
定されている。上記支持部材19′の貫通孔2
0′には内部に出力軸2を貫通せしめた円筒状の
ブレーキ部材24′が摺動可能に挿通支持され、
該ブレーキ部材24′は可動シエイブ13′側端部
(図で右端部)にフランジ状のブレーキライニン
グ22′が、固定シエイブ12′側端部(図で左端
部)にフランジ状のスプリング受部28がそれぞ
れ一体形成され、上記ブレーキライニング22′
の側面には上記可動シエイブ13′の制動面1
3′cに接触するリング状のシユー23が一体に
接合されている。さらに、上記支持部材19′に
は上記ブレーキ部材24′のスプリング受部28
の周りを通つて上記固定シエイブ12′のボス部
12′aと出力軸2との間の空間27内まで延び
る円筒状のスプリング受部19′bがその一端部
にて固定され、該スプリング受部材19′bの内
向フランジ状の他端部と上記ブレーキ部材24′
のスプリング受部28との間には、ブレーキ部材
24′をそのブレーキライニング22′のシユー2
3が可動シエイブ13′の制動面13′cに接触す
るように付勢する調整スプリング26が縮装され
ている。
したがつて、この実施例の場合、従動プーリ1
0′の可動シエイブ13′が固定シエイブ12′に
最も接近して入出力軸1,2間で動力伝達が遮断
されるニユートラル状態になつたときには、それ
に伴い、上記可動シエイブ13′の制動面13′c
がブレーキ部材24′のブレーキライニング2
2′上のシユー23と接触し、このことにより、
自動的に従動プーリ10′および出力軸2の回転
が制動を受けて停止することとなる。よつて、こ
の実施例でも上記実施例と同様の作用効果を奏す
ることができる。
尚、本考案は、上記実施例の如きコンバイン用
の変速機に限らず、その他の農業機械や自動車等
の車両、その他の一般産業用機械におけるベルト
式無段変速機に対しても適用することができるの
は勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によると、有効半
径可変の駆動および従動プーリをベルト部材で連
結してなるベルト式無段変速機に対し、両回転軸
間の動力伝達が遮断されるニユートラル状態で
は、従動プーリの可動シエイブが固定シエイブに
接近してその有効半径が最大となる上記可動シエ
イブの動きを利用して、ニユートラル状態となる
と同時に該可動シエイブに対しブレーキ部材を接
触させて従動プーリを制動するようにしたことに
より、従動プーリに対する操作力の影響を受ける
ことなく常に一定の制動力を発揮でき、しかも操
作レバーを要することなく制動することができ、
よつてベルト式無段変速機用制動装置の構造の簡
単化、制動力の安定化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
その全体構成を示す断面図、第2図は他の実施例
の要部断面図である。 A……変速機、1……入力軸、2……出力軸、
4……駆動プーリ、6……固定シエイブ、7……
可動シエイブ、10,10′……従動プーリ、1
2,12′……固定シエイブ、13,13′……可
動シエイブ、13c,13′c……制動面、17
……Vベルト、19,19′……支持部材、24,
24′……ブレーキ部材、26……調整スプリン
グ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに平行に配置された1対の回転軸上にそれ
    ぞれ設けられ、各々、回転軸に回転一体にかつ摺
    動不能に固定された固定シエイブと、回転軸に軸
    方向に摺動自在にかつ回転一体に支持された可動
    シエイブとからなる駆動および従動プーリと、該
    駆動および従動プーリ間に巻き掛けられたベルト
    部材とを備え、上記各プーリの可動シエイブを相
    対向する固定シエイブに対し接離させて各プーリ
    のベルト部材に対する有効半径を変化させること
    により、両回転軸間の変速比を可変としたベルト
    式無段変速機において、上記従動プーリの可動シ
    エイブに接触して従動プーリを制動するブレーキ
    部材と、該ブレーキ部材を上記可動シエイブと接
    触する方向に付勢するスプリング部材と、上記ブ
    レーキ部材を、上記駆動プーリの有効半径が最小
    になりかつ従動プーリの有効半径が最大となつて
    両回転軸間の動力伝達が遮断されるニユートラル
    時に上記ブレーキ部材を上記可動シエイブに接触
    させる一方、非ニユートラル時には可動シエイブ
    から離隔させるように位置決めして支持する支持
    部材とを備えてなることを特徴とするベルト式無
    段変速機の制動装置。
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DE102007061028A1 (de) * 2007-12-18 2009-06-25 Piv Drives Gmbh Stufenlos verstellbares Kegelscheibengetriebe mit Zugmittelstrang

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