JPH0535226Y2 - - Google Patents

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JPH0535226Y2
JPH0535226Y2 JP1766689U JP1766689U JPH0535226Y2 JP H0535226 Y2 JPH0535226 Y2 JP H0535226Y2 JP 1766689 U JP1766689 U JP 1766689U JP 1766689 U JP1766689 U JP 1766689U JP H0535226 Y2 JPH0535226 Y2 JP H0535226Y2
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pulley
tension
cam
belt
fixed
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、伝動ベルトが巻き掛けられた1対の
可変プーリの各々のプーリ径を変化させて両プー
リ間の変速比を可変とするプーリ式変速装置の改
良に関する。
(従来の技術) 従来より、農業機械等においては、エンジンの
動力を変速して駆動車輪或いは各種の作業装置に
伝達するために、ベルト伝動を利用したプーリ式
の変速装置が多用されている。このベルト伝動を
利用したプーリ式変速装置の一例として、従来、
実開昭57−164352号公報に示されるように、互い
に平行に配置された1対の回転軸の各々に、回転
軸の各々に対して回転一体にかつ摺動不能に固定
された固定シエイブと、各軸に可動シエイブとの
間にV字状のベルト溝を形成するように対向配置
されて回転一体にかつ摺動自在に支持された可動
シエイブとからなり、一方の可動シエイブの固定
シエイブへの向きと他方の可動シエイブの固定シ
エイブへの向きとが互いに逆向きにされた1対の
可変プーリを設けるとともに、これら両可変プー
リのベルト溝間にベルト部材を巻き掛け、上記各
プーリの可動シエイブ背面側に、各々、回転軸回
りに回動可能な回動カムと固定体に連結されて回
動不能な固定カムとからなつていて回動カムの固
定カムとの相対回転により可動シエイブを固定シ
エイブに接近するように移動させるカム機構を配
設し、両カム機構の回動カムをロツド及び変速軸
で連結することにより、駆動及び従動プーリの一
方の可動シエイブがそれに対向する固定シエイブ
に接近すると、他方の可動シエイブがそれと対向
する固定シエイブから離れるように上記両カム機
構の回動カムを互いに連係して回動させ、各プー
リのベルト部材に対する有効半径を変化させて両
回転軸間の変速比を変化させるようにした可変プ
ーリ式のものが知られている。
上記従来のものでは、両カム機構の回動カムが
互いに連動可能に連結されているので、両回転軸
間の変速切換時に変速切換機構の作動により駆動
及び従動プーリの各可動シエイブが互いに逆方向
に同期して開閉し、駆動及び従動プーリ間の開閉
力が逆になつて両プーリ間の開閉力が部分的に互
いに相殺し合い、両回転軸間の変速切換えを小さ
な操作力でもつて敏速に行うことができると考え
られる。
しかし、実際には、回動カムを支持するベアリ
ングが可動シエイブのボス部先端に当接している
ことから、所期の効果が得られないという問題が
あつた。
すなわち、可動シエイブがその略半部に掛けら
れているベルトから推力を受けたときに、その可
動シエイブに回転軸に対し傾斜させる方向のモー
メントが働くが、回動カムを支持するベアリング
は可動シエイブのボス部先端に当接していて、該
ボス部はその先端部にてベアリングにより受け止
められているので、上記モーメントは大きく、そ
の分、可動シエイブのボス部内周の回転軸外周に
対する軸心方向の面圧分布が大きなピークを持つ
て集中し、該ボス部の摺動抵抗が大きくなる。こ
のため、両カム機構の回動カム同士を連結して、
一方のカム機構のベルト発生推力を取り出して他
方のカム機構のベルト推力に利用するようにして
はいても、上記大きな摺動抵抗に起因して変速操
作に大きな操作力を要し、両回転軸間の変速比を
小さな操作力でスムーズに切り換えることは難し
い。
また、回動カムと固定カムとがカム面により接
触しているので、その摺動抵抗が大きく、このこ
とも変速操作力の増大を招くことになる。
本考案の主たる目的は、上記カム機構の回動カ
ムを可動シエイブ背面側でそのボス部上に連結支
持するとともに、カム機構の回動カム又は固定カ
ムの一方にカム面を、また他方にカム面上を転動
するローラ等の転動体をそれぞれ設けることによ
り、変速切換操作を小さな操作力でスムーズに行
い得るようにすることにある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、この変速装置において、駆動及び従
動プーリの回転軸位置を軸間距離の変更不能に固
定して使用する場合、ベルトに張力を付与するた
めに、両プーリ間にテンシヨンプーリを配設する
とともに、該プーリをばね等の付勢手段により付
勢してベルトの緩み側スパンを押圧することによ
り、ベルトに張力を付与する逆テンシヨンと呼ば
れる方法が採用される。
しかしながら、この方法では、例えば農業機械
等が下り坂に差し掛かり、エンジンのアクセルレ
バーをゆるめてエンジンブレーキをかける場合、
車軸が回転しようとしているため、該車軸につな
がる従動プーリが駆動側に、またエンジン側の駆
動プーリが従動側にそれぞれ切り換わつて動力伝
達関係が逆転し、それに伴い、両プーリ間の1対
のスパンにおいて緩み側であつたスパンが緊張側
に、また緊張側であつたスパンが緩み側にそれぞ
れ変わつて張力バランスが変化する。そのとき、
付勢手段の付勢力が緩み側スパンのベルト張力よ
りも小さいと、テンシヨンプーリが跳ね上げら
れ、ベルトがだぶついた状態となつて、伝動能力
がなくなり、期待したエンジンブレーキ効果が得
られなくなるということが生じる。
さりとて、上記付勢手段の付勢力を大きくする
と、通常の状態でベルトに必要以上の力が加わ
り、その寿命低下を招く虞れがある。また、制動
のための本来のブレーキ装置の能力を増大させる
ことも考えられるが、ブレーキ装置の大形化やコ
ストアツプにつながり、必ずしも最良の解決策と
は言い難い。
本考案は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、
その目的は、上記のテンシヨン機構にその作動を
規制する手段を付設することにより、上記操作力
を大幅に低減し得る変速装置における駆動側と従
動側とで動力伝達関係が逆転したときにも、テン
シヨンプーリがベルトにより跳ね上げられないよ
うにして、変速装置の伝動能力を確保せんとする
ことにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の解決手段
は、上記テンシヨンプーリが本来のベルト押圧方
向と逆方向に所定以上変位するのを規制手段によ
つて規制するようにする。
具体的には、請求項(1)記載の考案では、第1図
及び第2図に示すように、上記した如く、互いに
平行に配置された1対の回転軸3,6と、この各
回転軸3,6に回転一体にかつ軸方向に移動不能
に固定された固定シエイブ12,18、及び各回
転軸3,6に回転一体にかつ軸方向に移動可能に
ボス部13a,19aにて支持され、上記固定シ
エイブ12,18との間に断面V字状のベルト溝
15,21を形成する可動シエイブ13,19か
らなり、一方の可動シエイブ13又は19の固定
シエイブ12又は18への向きと他方の可動シエ
イブ19又は13の固定シエイブ18又は12へ
の向きとが互いに逆向きにされた1対の可変プー
リからなる駆動及び従動プーリ10,16と、こ
れら両プーリ10,16のベルト溝15,21間
に巻き掛けられた伝動ベルトBと、各プーリ1
0,16の可動シエイブ13,19を固定シエイ
ブ12,18に対し接離させてプーリ10,16
のプーリ径を変化させる1対のカム機構22,3
0と、両プーリ10,16のプーリ径が互いに逆
方向に変化するように上記両カム機構22,30
を連動させて両回転軸3,6間の変速比を可変と
する変速切換機構48とを備えてなる。
さらに、上記各カム機構22,30は、プーリ
10,16の可動シエイブ13,19のボス部1
3a,19a上にベアリング23,31を介して
回転可能に支持された円筒状の回動カム24,3
2と、該回動カム24,32にカム接触する固定
カム27,37とを有し、回動カム24,32又
は固定カム27,37の一方にカム面24a,3
2aが形成されている一方、他方に該カム面24
a,32aに転動しながら接触する転動体29,
39が設けられていて、回動カム24,32と固
定カム27,37との相対回動により可動シエイ
ブ13,19を軸方向に移動させるように構成す
る。
また、上記変速切換機構48は、両カム機構2
2,30の回動カム24,32同士を連結する1
本のリンク41を有するものとする。
そして、上記両プーリ10,16間に配設さ
れ、駆動プーリ10の動力が従動プーリ16に伝
達されるときのベルト緩み側を押圧してベルトB
に張力を与えるテンシヨンプーリ53を有するテ
ンシヨン機構49と、上記テンシヨンプーリ53
がベルト押圧方向と逆方向に所定以上変位するの
を規制する規制手段とを設ける。
上記テンシヨン機構49及び規制手段を具体的
には以下の如き構成とするのが好ましい。すなわ
ち、請求項(2)記載の考案では、第1図に示すよう
に、テンシヨン機構49は、テンシヨンプーリ5
3を軸支したテンシヨンアーム51と、該テンシ
ヨンアーム51と固定体Cとの間に配設され、テ
ンシヨンアーム51をテンシヨンプーリ53がベ
ルトBを押圧するように付勢する付勢手段54と
を有するものとする。また規制手段は、固定体C
に固定されかつテンシヨンアーム51がテンシヨ
ンプーリ53のベルト押圧方向と逆方向へ所定以
上回動したときに該テンシヨンアーム51に当接
してそれ以上の回動を阻止する止め部材55で構
成する。
また、請求項(3)記載の考案では、テンシヨン機
構は上記請求項(2)記載の考案と同じであるが、第
9図又は第10図に示す如く、規制手段を、テン
シヨンアーム51と固定体Cとの間に上記付勢手
段54と並列に配設されかつテンシヨンアーム5
1がテンシヨンプーリ53のベルト押圧方向と逆
方向へ所定以上回動したときに緊張してそれ以上
の回動を阻止するリンク機構やワイヤ等の可撓機
構56,59で構成する。
さらに、請求項(4)記載の考案では、第11図に
示すように、規制手段を、テンシヨンアーム51
と固定体Cとの間に上記付勢手段54と並列に配
設されかつテンシヨンアーム51がテンシヨンプ
ーリ53のベルト押圧方向と逆方向へ回動したと
きに抵抗が増大してテンシヨンアーム51の所定
以上の回動を阻止するダンパ部材60で構成す
る。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)記載の考案では、
両回転軸3,6間の変速比を切り換える場合、両
プーリ10,16の各カム機構22,30におけ
る回動カム24,32同士は1本のリンク41を
有する変速切換機構48により連動可能に連結さ
れているため、一方のプーリ10又は16のカム
機構22又は30の回動カム24又は32を回転
軸3又は6回りに回動させて、その固定カム27
又は37とのカム接触により該プーリ10又は1
6の可動シエイブ13又は19を軸方向に移動さ
せると、それに伴つて他方のプーリ16又は10
の可動シエイブ19又は13が上記一方のプーリ
10又は16における可動シエイブ13又は19
の固定シエイブ12又は18に対する接離動作と
は逆の動作でもつて移動し、この両可動シエイブ
13,19の逆方向の移動によつて両回転軸3,
6間の変速比が切換変更される。
そのとき、第3図及び第4図に示すように、例
えば各カム機構22,30における回動カム2
4,32に回転軸3,6と直交する面に対し傾斜
角αで傾斜したカム面24a,32aがあり、固
定カム27,37に該カム面24a,32a上を
転動する転動体29,39が設けられているとす
ると、上記固定カム27,37上の転動体29,
39から回動カム24,32のカム面24a,3
2aに力Aがカム面24a,32aと直角方向に
作用し、この力Aは回転軸3,6と平行な方向の
分力A1と回転軸3,6と直交方向の分力A2と
に分けられ、後者の分力A2は回転軸3,6の軸
心と変速切換機構48の1本のリンク41への連
結点とを結ぶ線と直角に作用するが、この作用に
伴い、第4図に示す如く、回転軸3,6の軸心と
リンク41への連結点とを結ぶ線に対し変速比の
Lo〜Hiの変化に拘らず直角でかつ上記分力A2
と逆向きのカム回転反力Wが生じ、第5図にも示
すように、このカム回転反力Wは、回動カム2
4,32が支持されている可動シエイブ13,1
9のボス部13a,19aに対し、プーリ10,
16のベルトBが巻き掛けられている範囲の中央
位置においてボス部13a,19aを押圧するよ
うに作用する。つまり、このボス部13a,19
aに対するカム回転反力Wは、ボス部13a,1
9aと回転軸3,6との摺動部分におけるクリア
ランスで、可動シエイブ13,19がベルトBか
ら推力を受けたときに可動シエイブ13,19を
回転軸3,6に対し傾倒させる方向に働くモーメ
ントM1とは逆方向のモーメントM2が生じるよ
うに作用し、このモーメントM2によりモーメン
トM1が相殺されて小さくなり、第5図aに示す
如く可動シエイブ13,19のボス部13a,1
9a内周の回転軸3,6外周に対する面圧分布が
軸心方向に分散して、従来(第5図b参照)のよ
うな大きなピークがなくなり、ボス部13a,1
9aの摺動抵抗が小さくなる。この摺動抵抗が小
さくなつた分だけ、ベルト発生推力Fの回動カム
24,32による固定点に与える荷重(取出推力
F′)が大きくなり、換言すれば、ベルト発生推力
Fが大きな抵抗なく回動カム24,32に取出推
力F′として伝達されることとなる。
そして、変速装置は、可変プーリ10,16間
の開閉力が逆になつて両プーリ10,16間の開
閉力が部分的に互いに相殺し合うように両カム機
構22,30の回動カム24,32同士が1本の
リンク41で連結され、一方のカム機構22又は
30の取出推力F1′又はF2′を他方のカム機構
30又は22のベルト推力に利用するようにして
いることから、この関係を第6図に示すようなシ
ーソーに例えた場合、変速比が一定で変速切換え
を行わないときには、第7図に示す如く、上記取
出推力F1′,F2′自体は本考案の場合(第7図
a参照)が従来の場合(第7図b参照)よりも大
きくなるものの、駆動側及び従動側で取出推力F
1′,F2′は同じとなり、これらが互いに釣り合
つて推力F1′,F2′の取出効率は従来の場合と
同じである。
ところが、変速比を変化させるときには、第8
図に示す如く、ベルト発生推力F1,F2と取出
推力F1′,F2′との差が変速操作に必要な荷重
(操作力)であるので、従来の場合(第8図b参
照)では、取出推力F1′,F2′が小さい分だけ
残りの操作力が大きくなるのに対し、この考案
(第8図a参照)では、取出推力F1′,F2′が
大きいことから、その分、逆に操作力が小さくて
済むこととになる。その結果、回動カム24,3
2と固定カム27,37とが転動体29,39を
介してカム接触することと相俟つて、両回転軸
3,6間の変速切換えを小さな操作力でもつて敏
速に行うことができる。
また、この考案では、駆動プーリ10から従動
プーリ16に動力が伝達される通常の駆動状態に
おいて、テンシヨン機構49におけるテンシヨン
プーリ53がベルトBを押圧し、この押圧により
ベルトBに張力が付与され、この張力に基づいて
駆動プーリ10から従動プーリ16に動力が伝達
されるが、エンジンブレーキ等をかけるために、
上記両プーリ10,16間の動力伝達関係が逆転
し、従動プーリ16が駆動側に、また駆動プーリ
10が従動側にそれぞれ変化した場合、ベルトB
の緩み側張力が増大するために、上記テンシヨン
プーリ53がベルト押圧方向と逆方向に変位す
る。しかし、その変位が所定以上になると規制手
段によつて規制され、変位はそれ以上進まず、こ
のことによつて上記緩み側の張力が保たれて、ベ
ルトBのだぶつきがなくなり、よつて動力伝達関
係の逆転時であつても変速装置の伝動能力を確保
できることとなる。
請求項(2)記載の考案では、駆動及び従動プーリ
10,16の動力伝達関係が逆転したときには、
テンシヨンアーム51がテンシヨンプーリ53の
ベルト押圧方向と逆方向へ付勢手段54の付勢力
に抗して回動するが、その回動変位が所定以上に
達すると、該テンシヨンアーム51が規制手段と
しての止め部材55に当接し、この止め部材55
によりテンシヨンアーム51の回動が規制され、
よつてテンシヨンプーリ53の跳上げを抑えて伝
動能力を確保できる。
請求項(3)記載の考案では、駆動及び従動プーリ
10,16の動力伝達関係の逆転に伴つてテンシ
ヨンアーム51がテンシヨンプーリ53のベルト
押圧方向と逆方向へ所定以上回動すると、付勢手
段54と並列にある可撓機構56,59が引つ張
られて緊張し、この可撓機構56,59の緊張に
よりテンシヨンアーム51の回動が規制されてテ
ンシヨンプーリ53の跳上げが抑えられ、伝動能
力が確保される。
さらに、請求項(4)記載の考案では、テンシヨン
アーム51がテンシヨンプーリ53のベルト押圧
方向へ回動する通常時には、付勢手段54と並設
されているダンパ部材60のテンシヨンアーム5
1の回動に対する抵抗はなく、テンシヨンアーム
51はスムーズに回動してベルトBに張力が付与
される。しかし、両プーリ10,16の動力伝達
関係の逆転によりテンシヨンアーム51がテンシ
ヨンプーリ53のベルト押圧方向と逆方向へ回動
すると、この方向のテンシヨンアーム51の回動
に対する上記ダンパ部材60の抵抗が増大し、こ
の抵抗によりテンシヨンアーム51の所定以上の
回動が阻止され、よつて伝動能力が確保すること
ができる。
(第1実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図及び第2図は本考案を農業機械の変速
装置に適用した第1実施例の全体構成を示す。1
は図外の軸受部に回転自在に支持された第1回転
軸で、上記軸受部は車載エンジン(図示せず)と
共に農業機械の車体にマウントにより弾性支持さ
れている。2は車体に固定した軸受部に回転自在
に支持された第2回転軸であつて、農業機械の車
軸(図示せず)に連結されている。これら両回転
軸1,2は互いに平行に配置されている。上記第
1回転軸1には駆動軸3が回転一体に取り付けら
れている。すなわち、この駆動軸3には中心孔3
aが貫通形成されており、その中心孔3aに駆動
軸3の一端側(第2図で上側)から第1回転軸1
を挿通し、駆動軸3の他端から止め金4を介して
締結ボルト5を回転軸1の端部に螺合締結するこ
とにより、駆動軸3が第1回転軸1に回転一体に
取り付けられている。
また、第2回転軸2には従動軸6が上記駆動軸
3と同様の取付構造で回転一体に取り付けられて
いる。すなわち、この従動軸6の中心孔6aにそ
の一端側(第2図で下側)から回転軸2を挿通
し、従動軸6他端から止め金7を介して締結ボル
ト8を回転軸2の端部に螺合締結することによ
り、従動軸6が第2回転軸2に取り付けられてい
る。
上記駆動軸3の他端(第1回転軸1と反対側端
部)にはVプーリ9が回転一体に固定され、この
Vプーリ9は図示しないVベルトを介してエンジ
ンに駆動連結されており、エンジンの回転により
駆動軸3(第1回転軸1)が駆動される。また、
駆動軸3上の一端には駆動プーリ10が設けられ
ている。この駆動プーリ10は、駆動軸3にキー
11により回転一体にかつ摺動不能に固定された
フランジ状の固定シエイブ12と、該固定シエイ
ブ12に対向するように駆動軸3にボス部13a
にて摺動自在にかつ回転一体にキー14により結
合されたフランジ状の可動シエイブ13とからな
り、これら両シエイブ12,13間にはベルト溝
15が形成されている。
一方、上記従動軸16上には従動プーリ16が
設けられている。この従動プーリ16は、上記駆
動プーリ10と同様の構成であり、従動軸6にキ
ー17により回転一体にかつ摺動不能に固定され
たフランジ状の固定シエイブ18と、該固定シエ
イブ18に上記駆動軸3上の駆動プーリ10にお
ける固定シエイブ12に対する可動シエイブ13
の対向方向と逆方向でもつて対向するように従動
軸6にボス部19aにて摺動自在にかつ回転一体
にキー20により結合されたフランジ状の可動シ
エイブ19とからなり、これら両シエイブ18,
19間にはベルト溝21が形成されている。そし
て、上記駆動プーリ10のベルト溝15と従動プ
ーリ16のベルト溝21との間にはVベルトBが
巻き掛けられており、駆動及び従動プーリ10,
16の各可動シエイブ13,19をそれぞれ固定
シエイブ12,18に対して接離させて各プーリ
10,16のプーリ径(VベルトBに対する有効
半径)を変更する。例えば駆動プーリ10の可動
シエイブ13を固定シエイブ12に接近させ、か
つ従動プーリ16の可動シエイブ19を固定シエ
イブ18から離隔させたときには、駆動プーリ1
0のプーリ径を従動プーリ16よりも大きくする
ことにより、駆動軸3の回転を従動軸6に増速し
て伝達する。一方、逆に、駆動プーリ10の可動
シエイブ13を固定シエイブ12から離隔させ、
かつ従動プーリ16の可動シエイブ19を固定シ
エイブ18に接近させたときには、駆動プーリ1
0のプーリ径を小にし、従動プーリ16のプーリ
径を大きくすることにより、駆動軸3の回転を減
速して従動軸6に伝えるようになされている。
上記駆動軸3上には、駆動プーリ10における
可動シエイブ13を固定シエイブ12に対して接
離させるための第1カム機構22が設けられてい
る。このカム機構22は、可動シエイブ13のボ
ス部13a上にベアリング23を介して相対回転
可能にかつ軸方向に移動一体に外嵌合支持された
回動カムとしての円筒カム24を有する。このカ
ム24はその駆動プーリ10と反対側端面に1対
の傾斜カム面24a,24aが円周方向に等角度
間隔(180°間隔)をあけて形成され、外周には回
動レバー25が回動一体に突設されている。ま
た、駆動軸3の他端外周には固定カムとしてのロ
ーラ取付台27がベアリング26を介して相対回
転可能に支持され、該ローラ取付台27の外周に
は取付フランジ(図示せず)が一体に突設され、
該フランジは固定体としての例えば変速装置ケー
スCに連結されていて、ローラ取付台27が回転
不能に固定されている。このローラ取付台27の
外周にはその半径方向に延びる2つのピン28,
28が直径方向に対向して一体的に取り付けられ
ている。該各ピン28のヘツド側はローラ取付台
27から突出していて、その突出部分に上記カム
24の各カム面24aに当接して転動する転動体
としてのカム用ローラ29が回転自在に支持され
ている。
一方、従動軸6上には、従動プーリ16の可動
シエイブ19を固定シエイブ18に対して接離さ
せるための変速機構としての第2カム機構30が
設けられている。この第2カム機構30は、上記
第1カム機構22と同様の構成で、可動シエイブ
19のボス部19a上にベアリング31を介して
回転自在にかつ摺動不能に外嵌合支持された回動
カムとしての円筒カム32を有し、このカム32
の駆動プーリ16と反対側端面には1対の傾斜カ
ム面32a,32aが形成され、その外周には回
動レバー33が回動一体に取り付けられている。
該回動レバー33の先端には操作レバー取付部材
34がボルト35,35により取り付けられ、そ
の取付部材34の先端は図外の操作レバーに連結
されている。また、上記従動軸6の他端外周には
ベアリング36を介して固定カムとしてのローラ
取付台37(カムフオロワ)が支持され、該ロー
ラ取付台37は上記したケースCに固定されて回
転不能とされている。このローラ取付台37の外
周にはその半径方向に延びる1対のピン38,3
8が円周方向に等間隔をあけて取り付けられ、該
各ピン38のローラ取付台37からの突出部分に
は上記カム面32の各カム面32aに当接する転
動体としてのカム用ローラ39が回転自在に支持
されている。
そして、上記第1カム機構22の回動レバー2
5先端にはボールジヨイント40がその軸部40
aにて駆動軸3と平行の回転中心をもつて回動可
能に支持されている。該ボールジヨイント40は
リンク挿通孔40bを有し、該挿通孔40bには
1本の直棒状のリンク41の一端が摺動可能に挿
通されている。このリンク41には上記ボールジ
ヨイント40の両側に1対にばねストツパ42,
42が移動不能に固定されている。この各ばねス
トツパ42はリンク41に挿通されるナツト43
と、該ナツト43に螺合されたビス44とを有
し、ビス44の捩込みによりナツト43をリンク
41に摺動不能に固定している。さらに、ボール
ジヨイント40の両側のリンク41上にはリング
状のばね押え45,45がそれぞれボールジヨイ
ント40に当接して支持され、該各ばね押え45
とそれに対応するばねストツパ42との間にはそ
れぞれコイルばね46が縮装されており、この1
対のばね46,46によりボールジヨイント40
を両ばねストツパ42,42間の中央位置にバラ
ンスさせて付勢保持するようにしている。そし
て、リンク41は従動軸6側に延びていて、その
他端は上記操作レバー取付部材34にリンクボー
ル47を介して従動軸6と平行の回転中心をもつ
て回転可能に連結されている。よつて、上記ボー
ルジヨイント40、リンク41、ばね46,46
等により、操作レバーの切換操作に応じて、各カ
ム機構22,30におけるカム24,32を互い
に連係して可動シエイブ13,19のボス部13
a,19a周りに回動させ、そのカム面24a,
32a上でカム用ローラ29,39を転動させる
ことにより、可動シエイブ13,19を軸方向に
移動させて固定シエイブ12,18に対し互いに
相反して接離させ、そのベルト溝15,21の有
効半径つまりプーリ10,16のプーリ径を可変
とし、両回転軸3,6間の変速比を変化させるよ
うにした変速切換機構48が構成されている。
また、第1図に示すように、上記駆動及び従動
プーリ10,16間には、両プーリ10,16間
に張られたベルトBの1対のスパンB1,B2の
うち駆動プーリ10の駆動力が従動プーリ16に
伝達されるときに緩み側となる緩み側スパンB2
をその背面から押圧してベルトBに張力を与える
テンシヨン機構49が配設されている。このテン
シヨン機構49は、変速装置のケースC(固定体)
に軸50により揺動可能に支持されたテンシヨン
アーム51と、該アーム51の先端部に軸52に
より回転自在に支承されたテンシヨンプーリ53
と、上記テンシヨンアーム51の中間部と変速装
置ケースCとの間に伸装され、テンシヨンアーム
51をテンシヨンプーリ53がベルト緩み側スパ
ンB2背面を押圧するように第1図で時計回り方
向に回動付勢する付勢手段としてのばね54とか
らなる。
さらに、上記変速装置のケースCには所定位置
に、テンシヨンアーム51がテンシヨンプーリ5
3のベルト押圧方向と逆方向(第1図反時計回り
方向)へ所定量以上回動したときに該テンシヨン
アーム51の中間部に当接してそれ以上の回動を
阻止する止め部材55が固定されている。この止
め部材55は、ケースCに取り付けられたピン5
5aと、該ピンに外嵌合された円筒ゴム55bと
からなり、この止め部材55により、テンシヨン
プーリ53がベルト押圧方向と逆方向に所定以上
変位するのを規制するようにしている。
尚、上記駆動及び従動プーリ10,16の固定
シエイブ12,18における可動シエイブ13,
19との対向面には、それぞれベルト溝15,2
1底部に相当する内周縁部の所定位置に、可動シ
エイブ13,19側に向かつて駆動及び従動軸
3,6と同心状に延びるベルト規制手段としての
円筒状リング部12a,18aが一体に突設され
ている。一方、可動シエイブ13,19の固定シ
エイブ12,18との対向面には環状凹部として
の環状溝13b,19bが上記リング部12a,
18aに対応して形成されており、可動シエイブ
13,19が固定シエイブ12,18に接近した
ときにリング部12a,18aを環状溝13b,
19b内に収容するようにしている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
エンジンの動力を車軸に伝達して農業機械を走
行駆動する通常の駆動状態においては、テンシヨ
ン機構49におけるばね54の付勢力によりテン
シヨンアーム51が第1図時計回り方向に付勢さ
れ、その先端のテンシヨンプーリ53がベルトB
の緩み側スパンB1背面を押圧し、この押圧によ
りベルトBに張力が付与され、この張力に基づい
て駆動プーリ10から従動プーリ16にベルトB
を介して動力が伝達される。
そして、例えば、エンジンの回転を減速して車
軸に伝達する低速状態とするときには、変速切換
機構48の操作レバーを低速位置Loに位置付け
る。この操作レバーは第2カム機構30における
カム32外周の回動レバー33に取付部材34を
介して構造されているので、上記低速位置Loへ
の切換操作に伴い、上記カム32がそのカム面3
2a上で各カム用ローラ39を転動させながら従
動プーリ16の可動シエイブ19のボス部19a
周りに一方向に回動する。これにより、上記カム
面32aがローラ39に押されてカム32が第2
図で下方向に従動軸6上を移動し、該カム32に
ベアリング31を介して移動一体の可動シエイブ
19が同方向に移動して固定シエイブ18に接近
する。このことにより従動プーリ16が閉じてそ
のプーリ径が増大し、このプーリ径の増大により
VベルトBが従動プーリ16側に引き寄せられ
る。
また、上記取付部材34にはリンク41及びボ
ールジヨイント40を介して回動レバー25が駆
動連結されているため、操作レバーの低速位置
Loへの切換えに伴い、上記従動プーリ16の可
動シエイブ19の動きに同期して、第1カム機構
22のカム24が駆動軸3上を上記第2カム機構
30のカム32と同じ一方向に回動する。このカ
ム24の回動によりカム用ローラ29に対する押
圧がなくなる。このため、上記従動プーリ16側
に移動するベルトBの張力により、カム24及び
それにベアリング23を介して連結されている可
動シエイブ13は固定シエイブ12から離れる方
向(図で下方向)に駆動軸3上を移動し、この両
シエイブ12,13の離隔により駆動プーリ10
が開いてプーリ径が減少する。これらの結果、駆
動プーリ10のプーリ径が従動プーリ16よりも
小さくなり、駆動軸3の回転が減速されて従動軸
6に伝達される。
また、逆に、エンジンの回転を増速して車軸に
伝達する高速状態では、操作レバーを高速位置
Hiに位置付ける。この操作レバーの切換操作に
伴い、上記第1カム機構22のカム24がそのカ
ム面24a上でカム用ローラ29を転動させなが
ら駆動プーリ10における可動シエイブ13のボ
ス部13a周りに他方向に回動する。このカム2
4の回動によりカム面24aがカム用ローラ29
に押されて第2図で上方向に駆動軸3上を移動
し、可動シエイブ13も同方向に移動して固定シ
エイブ12に接近し、このことにより駆動プーリ
10が閉じてプーリ径が増大する。このプーリ径
の増大によりVベルトBが駆動プーリ10側に引
き寄せられる。
また、上記可動シエイブ13の動きに同期し
て、第2カム機構30のカム32が該従動軸6上
を上記カム24と同じ他方向に回動し、このカム
32の回動によりカム用ローラ39に対する押圧
がなくなり、ベルトBの張力により従動プーリ1
6の可動シエイブ19がカム32と共に固定シエ
イブ18から離れる方向(図で上方向)に従動軸
6上を移動する。この両シエイブ18,19の離
隔により従動プーリ16が開いてそのプーリ径が
減少する。その結果、駆動プーリ10のプーリ径
が従動プーリ16よりも大きくなり、駆動軸3の
回転が増速されて従動軸6に伝達される。
その場合、カム機構22,30における円筒カ
ム24,30によりそれぞれ駆動及び従動プーリ
10,16の可動シエイブ13,19を駆動する
ので、各プーリ10,16の開閉位置を強固に固
定することができ、よつて負荷変動が生じても変
速装置の変速比を一定に保持でき、農業機械を一
定の速度で安定して走行させることができる。
しかも、上記変速切換機構48が直棒状のリン
ク41を有しているので、両プーリ10,16の
カム機構22,30同士が該リンク41により高
い剛性で連結され、操作レバーの操作力が無駄な
く伝達されてそのロスを低減することができる。
また、上記の如き変速切換えの際、過渡的に、
リンク41とボールジヨイント40とが一方のば
ね46を縮めかつ他方のばね46を縮めながら相
対移動する。しかし、定常状態になると両ばね4
6,46の元の長さに戻り、両ばね46,46の
釣合いによつてボールジヨイント40が所定位置
に保持され、駆動軸3及び従動軸6間の変速比が
一定に保持される。この変速比が一定の定常状態
において、駆動プーリ10がエンジン側に、従動
プーリ16が車体側にそれぞれあつて、両者の振
動系が異なるため、エンジン側振動系である駆動
プーリ10側の振動がリンク41及びボールジヨ
イント40を通して車体側振動系である従動プー
リ16の第2カム機構30に伝達されようとす
る。すなわち、その振動に伴い、リンク41がボ
ールジヨイント40に対して相対移動するが、そ
の移動は上記ばね46,46が伸縮することで減
衰されることとなる。このため、エンジン振動の
伝達により第2カム機構30の作動状態が変化し
て従動プーリ16の可動シエイブ19が軸方向に
移動することはなく、従動プーリ16の不安定な
開閉をなくして変速比を定常状態に安定させるこ
とができる。その結果、可動シエイブ19と従動
軸6との間の摺動部等が早期に磨耗するのを防止
できるとともに、プーリ16の開閉に伴うベルト
Bの径方向の移動をなくし、その発熱を抑えてベ
ルトBの耐久性を向上させることができる。
また、その際、リンク41は直棒状であるの
で、変速切換機構48の配置スペースが小さくて
済み、そのレイアウトを容易化することができ
る。よつて変速切換機構48の配置レイアウトの
容易化と、直棒状のリンク41の採用による振動
伝達の抑制との両立を図ることができる。
また、カム24,32とカムフオロワたるロー
ラ取付台27,37との接触はカム24,32の
カム面24a,32a上をそれぞれ転動するロー
ラ29,39による転がり接触であるので、カム
面にカムフオロワを直接摺接させる場合に比べ、
摺動抵抗は大幅に小さくなる。このため、変速時
の切換操作力を軽くでき、緊急時に変速比を素早
く切り換えることができる。また、カム面24
a,32aの磨耗の度合が少ないので、プーリ1
0,16の位置決め精度が良くなるとともに、切
換操作力を長期間に亘つて軽減保持することがで
き、さらには潤滑油メンテンナンスを不要とする
ことができる。
さらに、この実施例では、VベルトBの緩み側
スパンB2の背面をテンシヨン機構49のテンシ
ヨンプーリ53によつて押圧付勢することによ
り、該VベルトBに張力が与えられ、この張力に
よりベルト推力が発生するとともに、駆動及び従
動プーリ10,16の双方における可動シエイブ
13,19を変速切換機構48による機械的な駆
動によつて軸方向に移動させるので、駆動及び従
動プーリ10,16間の開閉力は逆になり、この
両プーリ10,16間の開閉力が部分的に互いに
相殺し合い、残りが操作力となる。
そして、このように両プーリ10,16の可動
シエイブ13,19の逆方向の移動によつて駆動
及び従動軸3,6間の変速比が切換変更される
際、第3図及び第4図に示すように、各カム機構
22,30の円筒カム26,38におけるカム面
26a,38aにローラ取付台29,43のロー
ラ31,47から作用する力Aにより駆動又は従
動軸3,6と直交方向の分力A2が生じ、この分
力A2は駆動又は従動軸3,6の軸心と変速切換
機構48のリンク49への連結点とを結ぶ線と直
角に作用するが、この作用に伴い、第4図に示す
如く、駆動又は従動軸3,6の軸心とリンク49
への連結点とを結ぶ線と常に直角でかつ上記分力
A2と逆向きのカム回転反力Wが生じ、第5図に
示すように、このカム回転反力Wは円筒カム2
6,38が支持されている可動シエイブ13,1
9のボス部15a,21aに対し、プーリ10,
16のベルトBが巻き掛けられている範囲の中央
位置においてそのボス部15a,21aを押圧す
るように作用する。つまり、このボス部15a,
21aに対するカム回転反力Wは、ボス部15
a,21aと駆動又は従動軸3,6との摺動部分
におけるクリアランスで、可動シエイブ13,1
9がベルトBから推力を受けたときに可動シエイ
ブ13,19を駆動又は従動軸3,6に対し傾倒
させる方向に働くモーメントM1と逆方向のモー
メントM2が生じるように作用し、このモーメン
トM2によりモーメントM1が相殺されて低減さ
れ、第5図aに示す如く可動シエイブ13,19
のボス部15a,21a内周の駆動又は従動軸
3,6外周に対する面圧分布が軸心方向に分散し
て、従来(第5図b参照)のような大きなピーク
がなくなり、ボス部15a,21aの摺動抵抗が
小さくなる。この摺動抵抗が小さくなつた分だ
け、ベルト発生推力Fが円筒カム26,38の固
定点に与える荷重つまり取出推力F′が大きくな
り、換言すれば、ベルト発生推力Fが大きな抵抗
なく円筒カム26,38に取出推力F′として伝達
されることとなる。
そして、変速装置は、駆動及び従動プーリ1
0,16間の開閉力が逆になつて両プーリ10,
16間の開閉力が部分的に互いに相殺し合うよう
に両カム機構22,30の円筒カム24,36同
士が連結され、一方のカム機構22又は30の取
出推力F1′又はF2′を他方のカム機構30又は
22のベルト推力に利用するようにしていること
から、変速装置の変速比が一定で変速切換えを行
わないときには、第6図及び第7図に示すよう
に、上記取出推力F1′,F2′は本実施例の場合
(第7図a参照)が従来の場合(第7図b参照)
よりも大きくなるものの、駆動側及び従動側で取
出推力F1′,F2′は同じとなり、これらが互い
に相殺し合い、推力の取出効率は従来の場合と同
じである。ところが、変速比を変化させるときに
は、第8図に示すように、ベルト発生推力Fと取
出推力F1′,F2′との差が変速操作に必要な荷
重(操作力)であるので、従来の場合(第8図b
参照)では、取出推力F1′,F2′が小さい分だ
け残りの操作力が大きくなるのに対し、この実施
例(第8図a参照)では、取出推力F1′,F
2′が大きいことから、その分、逆に操作が小さ
くて済むこととになる。その結果、円筒カム2
4,32のカム面24a,32aにローラ取付台
27,37のローラ29,39が転動可能にカム
接触することと相俟つて、駆動及び従動軸3,6
間の変速切換操作を小さな操作力でもつてスムー
ズに行うことができる。
これに対し、下り坂等でエンジンブレーキをか
けるために、エンジンのアクセルレバーを弛めた
場合には、上記駆動及び従動プーリ10,16間
の動力伝達関係が逆転し、従動プーリ16が駆動
側に、駆動プーリ10が従動側にそれぞれ変化す
る。この状態では、ベルトBの緩み側スパンB2
の張力が増大するため、上記テンシヨンプーリ5
3が押し戻されてテンシヨンアーム51がばね5
4の付勢力に抗してテンシヨンプーリ63のベル
ト押圧方向と逆方向たる第1図反時計回り方向へ
回動する。そして、その回動変位が所定以上にな
ると、テンシヨンアーム51の中間部が止め部材
55に当接し、この止め部材55によりテンシヨ
ンアーム51のそれ以上の回動が規制され、この
ことによりベルトBのだぶつきがなくなる。よつ
て、プーリ10,16間の伝動能力を確保でき、
長い下り坂等でもエンジンブレーキを有効に利か
せて安定走行させることができる。
その際、上記止め部材55はテンシヨンアーム
51との当接部がゴム55bであるので、アーム
51と接触しても異常騒音は発生し難い。
また、このようにエンジンブレーキを確実に利
かせることができる結果、能力の高いブレーキ装
置が不要となり、ブレーキ装置の小形化、コスト
ダウン化を図ることができる。
(第2実施例) 第9図は本考案の第2実施例を示す。尚、第1
図と同じ部分については同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。この実施例では、テンシヨ
ンアーム51の中間部と変速装置ケースCとの間
に可撓機構としてのリンク機構56がばね54と
並列に配設されている。このリンク機構56は、
一端がテンシヨンアーム51にピン結合された第
1リンク57と、一端が該第1リンク57の他端
にピン結合され、他端がケースCにピン結合され
た第2リンク58とからなる折れリンクで構成さ
れており、テンシヨンアーム51がテンシヨンプ
ーリ53のベルト押圧方向と逆方向へ所定以上回
動したときに、リンク機構56は両リンク57,
58が一直線状に伸びる伸長状態(緊張状態)と
なつてテンシヨンアーム51を引つ張り、テンシ
ヨンアーム51のそれ以上の回動を阻止するよう
になつている。
したがつて、この実施例では、エンジンブレー
キの作動状態で、駆動及び従動プーリ10,16
の動力伝達関係の逆転に伴つてテンシヨンアーム
51がテンシヨンプーリ53のベルト押圧方向と
逆方向へばね54の付勢力に抗して所定以上回動
すると、リンク機構56が引つ張られて伸長し、
このリンク機構56の緊張によりテンシヨンアー
ム51の回動が規制されてテンシヨンプーリ53
の跳上げが抑えられ、よつて両プーリ10,16
間の伝動能力を確保することができる。
尚、上記リンク機構57に代え、第10図に示
すように可撓機構としてワイヤ59を使用しても
よく、上記第2実施例と同様の作用効果を奏する
ことができる。
(第3実施例) 第11図は本考案の第3実施例を示し、テンシ
ヨンアームの回動をダンパによつて規制するよう
にしたものである。すなわち、この実施例では、
テンシヨンアーム51の中間部と変速装置ケース
Cとの間にダンパ部材60がばね54と並列に配
設されている。そして、このダンパ部材60は、
変速装置ケースCに揺動可能にピン結合されたシ
リンダボデイ60aと、該シリンダボデイ60a
内に摺動可能に嵌装したピストン(図示せず)に
結合され、先端がテンシヨンアーム51に摺動可
能にピン結合されたピストンロツド60bとを有
する。そして、上記ピストンにはダンパ部材60
の伸長方向の摺動のみに抵抗を与える逆止弁等が
設けられており、この構造により、テンシヨンア
ーム51がテンシヨンプーリ53のベルト押圧方
向(図で時計回り方向)へ回動したときにダンパ
部材60の摺動抵抗が小さくなり、逆にテンシヨ
ンプーリ53のベルト押圧方向と逆方向(同反時
計回り方向)へ回動したときに摺動抵抗が増大す
るように構成されており、このダンパ部材60の
抵抗によりテンシヨンアーム51の所定以上の回
動を阻止するようにしている。
したがつて、この実施例の場合、テンシヨンア
ーム51がテンシヨンプーリ53のベルト押圧方
向へ回動する通常時には、ダンパ部材60のテン
シヨンアーム51の回動に対する抵抗はなく、テ
ンシヨンアーム51はばね54の付勢力によりス
ムーズに回動してベルトBに張力が付与される。
しかし、両プーリ10,16の動力伝達関係の逆
転によりテンシヨンアーム51がテンシヨンプー
リ53のベルト押圧方向と逆方向へ回動すると、
この方向のテンシヨンアーム51の回動に対する
上記ダンパ部材60の抵抗が増大し、この抵抗に
よりテンシヨンアーム51の所定以上の回動が阻
止され、よつて両プーリ10,16間の伝動能力
を確保することができる。
尚、本考案は、農業機械以外に車両やその他の
機械における変速装置に適用することができるの
は勿論のことである。
(考案の効果) 以上説明したように、請求項(1)記載の考案で
は、互いに平行に配置された1対の回転軸上にそ
れぞれ一方の可動シエイブの固定シエイブへの向
きと他方の可動シエイブの固定シエイブへの向き
とが互いに逆向きになるように設けられた駆動及
び従動プーリと、この両プーリ間に巻き掛けられ
たベルト部材と、各プーリの可動シエイブ背面側
に配置され、回転軸と同心で円筒状の固定及び回
動カムの相対回転により該可動シエイブを軸方向
に移動させて固定シエイブに接離させるカム機構
と、駆動及び従動プーリの一方の可動シエイブが
固定シエイブに接近すると、他方のプーリの可動
シエイブが固定シエイブから離れるように両カム
機構を連動させて、両回転軸間の変速比を変化さ
せる変速切換機構とを備えた可変プーリ式の変速
装置に対し、可動シエイブにベアリングを介して
連結される回動カムの連結位置を可動シエイブの
ボス部外周とするともに、固定及び回動カムの接
触構造をカム面と該カム面上を転動する転動体と
の接触構造とし、変速切換機構は1本のリンクを
有するものとし、さらに、ベルトの緩み側を付勢
してベルトに張力を付与するテンシヨン機構にお
けるテンシヨンプーリがベルト押圧方向と反対側
に所定以上変位したときに、その変位を規制する
規制手段を設けた。従つて、この考案によると、
可動シエイブのボス部外周をベアリングを介して
回転軸の軸心に向かう方向に作用するカム回転反
力を発生させて、可動シエイブにベルトからの推
力によつて生じるモーメントを上記カム回転反力
によるモーメントにより相殺して小さくし、可動
シエイブのボス部の軸心方向の面圧分布のピーク
を抑制してその軸方向の摺動抵抗を低減させるこ
とができ、ベルト発生推力がカムへの連結点に与
える取出推力を大きくして、これらベルト発生推
力と取出推力との差としての操作力を小さくする
ことができ、回動カムと固定カムとが転動体を介
してカム接触することと相俟つて、変速操作力の
大幅な低減を図ることができるとともに、傾斜し
た可動シエイブの背面側に入り込んだ状態で回動
カム及びベアリングを配置して、カム機構の配置
による軸方向長さの増大を抑え、変速装置のコン
パクト化を図ることができる。さらには、エンジ
ンブレーキ等により駆動及び従動プーリの間で動
力伝達関係が逆転したときでも、緊張側となるベ
ルトスパンの張力を大に保つてベルトのだぶつき
を抑制でき、よつて動力関係逆転時における変速
装置の動力伝達能力を確保することができる。
請求項(2)記載の考案では、上記テンシヨン機構
はアーム式のものとし、規制手段は、固定体に固
定されかつテンシヨンアームがテンシヨンプーリ
のベルト押圧方向と逆方向へ所定以上回動したと
きに該テンシヨンアームに当接してそれ以上の回
動を阻止する止め部材で構成した。また、請求項
(3)記載の考案では、規制手段を、テンシヨンアー
ムと固定体との間に付勢手段と並列に配設されか
つテンシヨンアームがテンシヨンプーリのベルト
押圧方向と逆方向へ所定以上回動したときに緊張
してそれ以上の回動を阻止するリンク機構やワイ
ヤ等の可撓機構で構成した。さらに、請求項(4)記
載の考案では、規制手段を、テンシヨンアームと
固定体との間に付勢手段と並列に配設されかつテ
ンシヨンアームがテンシヨンプーリのベルト押圧
方向と逆方向へ回動したときに抵抗が増大してテ
ンシヨンアームの所定以上の回動を阻止するダン
パ部材で構成した。従つて、これら考案による
と、上記規制手段が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本考案の第1実施例を示し、
第1図は変速装置の正面部、第2図は同断面図、
第3図はベルト発生推力とリンクとに加えられる
力の関係からカム回転反力の作用状態を示す概略
平面図、第4図は同概略正面図、第5図はカム回
転反力による可動シエイブのボス部の回転軸に対
する面圧分布を示す説明図、第6図は両プーリに
おけるベルト発生推力及び取出推力の関係を示す
説明図、第7図は非変速操作時の両プーリにおけ
る取出推力同士の関係を示す説明図、第8図は変
速操作時の図7相当図である。第9図は第2実施
例を示す第1図相当図、第10図はその変形例を
示す第1図相当図である。第11図は第3実施例
を示す第1図相当図である。 3……駆動軸(回転軸)、6……従動軸(回転
軸)、10……駆動プーリ、12……固定シエイ
ブ、13……可動シエイブ、13a……ボス部、
15……ベルト溝、16……従動プーリ、18…
…固定シエイブ、19……可動シエイブ、19a
……ボス部、21……ベルト溝、22……第1カ
ム機構、24……円筒カム(回動カム)、24a
……カム面、27……ローラ取付台(固定カム)、
29……カム用ローラ(転動体)、30……第2
カム機構、32……円筒カム(回動カム)、32
a……カム面、37……ローラ取付台(固定カ
ム)、39……カム用ローラ(転動体)、41……
リンク、48……変速切換機構、49……テンシ
ヨン機構、51……テンシヨンアーム、53……
テンシヨンプーリ、54……ばね(付勢手段)、
55……止め部材、56……リンク機構(可撓機
構)、59……ワイヤ部材(可撓機構)、60……
ダンパ部材、B……Vベルト(伝動ベルト)、B
2……緩み側スパン、W……カム回転反力、F,
F1,F2……ベルト発生推力、F′,F1′,F
2′……取出推力、C……変速装置ケース(固定
体)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 互いに平行に配置された1対の回転軸と、該
    各回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動不能に
    固定された固定シエイブ、及び各回転軸に回転
    一体にかつ軸方向に移動可能にボス部にて支持
    され、上記固定シエイブとの間に断面V字状の
    ベルト溝を形成する可動シエイブからなり、一
    方の可動シエイブの固定シエイブへの向きと他
    方の可動シエイブの固定シエイブへの向きとが
    互いに逆向きにされた1対の可変プーリからな
    る駆動及び従動プーリと、 該両プーリのベルト溝間に巻き掛けられた伝
    動ベルトと、 上記各プーリの可動シエイブを固定シエイブ
    に対し接離させてプーリのプーリ径を変化させ
    る1対のカム機構と、 上記両プーリのプーリ径が互いに逆方向に変
    化するように上記両カム機構を連動させて両回
    転軸間の変速比を可変とする変速切換機構とを
    備え、 上記各カム機構は、プーリの可動シエイブの
    ボス部上にベアリングを介して回転可能に支持
    された円筒状の回動カムと、該回動カムにカム
    接触する固定カムとを有し、回動カム又は固定
    カムの一方にカム面が形成されている一方、他
    方に該カム面に転動しながら接触する転動体が
    設けられていて、回動及び固定カムの相対回動
    により可動シエイブを軸方向に移動させるよう
    に構成され、 上記変速切換機構は、両カム機構の回動カム
    同士を連結する1本のリンクを有してなり、 さらに、上記両プーリ間に配設され、駆動プ
    ーリの動力が従動プーリに伝達されるときのベ
    ルト緩み側を押圧してベルトに張力を与えるテ
    ンシヨンプーリを有するテンシヨン機構と、 上記テンシヨンプーリがベルト押圧方向と逆
    方向に所定以上変位するのを規制する規制手段
    とを備えてなることを特徴とするプーリ式変速
    装置。 (2) テンシヨン機構は、テンシヨンプーリを軸支
    したテンシヨンアームと、該テンシヨンアーム
    と固定体との間に配設され、テンシヨンアーム
    をテンシヨンプーリがベルトを押圧するように
    付勢する付勢手段とを有し、 規制手段は、固定体に固定されかつテンシヨ
    ンアームがテンシヨンプーリのベルト押圧方向
    と逆方向へ所定以上回動したときに該テンシヨ
    ンアームに当接してそれ以上の回動を阻止する
    止め部材であることを特徴とする請求項(1)記載
    のプーリ式変速装置。 (3) テンシヨン機構は、テンシヨンプーリを軸支
    したテンシヨンアームと、該テンシヨンアーム
    と固定体との間に配設され、テンシヨンアーム
    をテンシヨンプーリがベルトを押圧するように
    付勢する付勢手段とを有し、 規制手段は、テンシヨンアームと固定体との
    間に上記付勢手段と並列に配設されかつテンシ
    ヨンアームがテンシヨンプーリのベルト押圧方
    向と逆方向へ所定以上回動したときに緊張して
    それ以上の回動を阻止する可撓機構であること
    を特徴とする請求項(1)記載のプーリ式変速装
    置。 (4) テンシヨン機構は、テンシヨンプーリを軸支
    したテンシヨンアームと、該テンシヨンアーム
    と固定体との間に配設され、テンシヨンアーム
    をテンシヨンプーリがベルトを押圧するように
    付勢する付勢手段とを有し、 規制手段は、テンシヨンアームと固定体との
    間に上記付勢手段と並列に配設されかつテンシ
    ヨンアームがテンシヨンプーリのベルト押圧方
    向と逆方向へ回動したときに抵抗が増大してテ
    ンシヨンアームの所定以上の回動を阻止するダ
    ンパ部材であることを特徴とする請求項(1)記載
    のプーリ式変速装置。
JP1766689U 1989-02-16 1989-02-16 Expired - Lifetime JPH0535226Y2 (ja)

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JP1766689U JPH0535226Y2 (ja) 1989-02-16 1989-02-16
EP90102833A EP0383282B1 (en) 1989-02-16 1990-02-13 Pulley type speed-shifting device
DE69008212T DE69008212T2 (de) 1989-02-16 1990-02-13 Kegelscheibengetriebe.
CA002010178A CA2010178C (en) 1989-02-16 1990-02-15 Pulley type speed-shifting device
US07/481,050 US4969856A (en) 1989-02-16 1990-02-16 Pulley type speed-shifting device

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