JPS6344762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はフオトメータに関するものである。

（考案の開示） 本考案に係るフオトメータは、光源を備えてお
り、この光源から測定光はレンズ及びフイルタを
通過し光路上に好ましくは45゜の角度で取付けら
れている半透明鏡上に案内され、光の基準ビーム
は該鏡を通過し、基準検出器上に案内され、光の
測定ビームは該鏡で反射され測定検出器に案内さ
れるように構成されている。

本考案の目的は手軽に使用でき、外形寸法の小
さい、簡潔な構成のフオトメータを提供すること
にある。本考案に係るフオトメータは特に、光
源、レンズ、フイルタ、半透明鏡、基準検出器及
び測定検出器が１つの光学フレーム内に収納され
ており、該光学フレームの凹部にキユベツトセツ
トが挾まれ、光学フレームが１つ又は複数のガイ
ドに添つて移動可能になつていることを特徴とす
る。

（実施例） 第１図および第２図に示すように水平ガイド２
及び３がフオトメータのフレーム及びケース１内
に水平に取り付けられており、光学フレーム４は
前記ガイドに添つて移動可能に設けられている。
光学フレーム４をガイド２及び３に添つて移動さ
せるには、例えば、この目的のために好適なモー
タ１４及びプーリ１５間に設けられたコグ（はめ
歯）ベルト１６により行なうことができ、コグベ
ルトの一端は光学フレームに固定されている。モ
ータ１４の動作はこの目的に好適な公知の自動制
御システムにより制御されている。

光源５、レンズ６、フイルタ７、半透明鏡８、
基準検出器１１及び測定検出器１２はフレーム及
びケース１に対して移動可能な光学フレーム内に
収納されている。

レンズ６、フイルタ７及び半透明鏡８を介して
伝播される光源５からの光ビームは基準検出器１
１に水平に入射される。半透明鏡８により反射さ
れる光１０の垂直方向の測定ビームは図面に示し
た場合には、測定すべきキユベツトの底部を通過
し、キユベツトセツト１３の外へと、キユベツト
内の測定すべき液体内を通過し、測定検出器１２
へ入射される。

これらの基準検出器１１及び測定検出器１２か
らの結果は出力として出力され、公知の方法で処
理される。フイルタ７のユニツトの一端側に突出
するハンドル１７はフレーム及びケース１の側面
から外部へと突出しているので、光学フレーム４
内のフイルタを引き出し、他のフイルタをその場
所に挿入することにより、フイルタを簡単に交換
することができる。半透明鏡８は水平面に対して
及びランプ５からの光ビームに対して好ましくは
45゜の角度で取り付けられているので光１０の測
定ビームは鏡８で直角上方に反射される。

光学フレーム内の半透明鏡８と測定検出器１２
間に測定すべきイン・ライン・キユベツトセツト
１３のための凹部が設けられ、この凹部をキユベ
ツトセツト１３が通るようにフレーム４およびケ
ース１内にはガイド２，３に沿つて平行なサンプ
ル・チヤンネル１８がキヤリアとして設けられて
いる。キユベツトセツト１３はフオトメータの側
面からサンプル・チヤンネル１８内の特定の位置
へと差し込まれ、この状態でキユベツトセツト１
３は測定の全プロセスが終了するまで停止されて
おり、一方光学フレーム４は静止している測定対
称物に対して手動又は機械的にシフトされる。す
なわちキユベツトセツト１３の各測定すべきキユ
ベツトが交互にシフトされる。

キユベツトセツトが静止している光学部分に対
してシフトされる場合は、これは通常の場合であ
るが、キユベツトセツトがシフトされる方向のト
ラツクはキユベツトセツトの少なくとも２倍の長
さとなる。キユベツトセツトが固定されており、
光学部分がキユベツトセツトに対してシフトされ
る場合には、移動の所要最大長はキユベツトセツ
トの長さに等しい。

本考案は光の基準ビームが光源から水平に基準
検出器上に入射し、かつ光の測定ビームが半透明
鏡で反射し、測定すべき試料を含むキユベツトに
垂直に通過するようにフレームに水平通路と垂直
通路を設け、光源、レンズ、フイルタ、半透明
鏡、基準検出器及び測定検出器が１個の移動可能
なフレーム内に取付けられている。またフレーム
の凹部はガイド２，３と平行に垂直通路を横切る
ように延びてフレーム４の側方を開口させ、測定
すべき試料を含むキユベツトを垂直通路の間に配
置できるようになつている。

そして特にキユベツトセツトがフレームの凹部
に挾まれて移動し、上記フオトメータの各構成要
素はほぼ断面直角三角形となるフレーム内に納ま
るので、フオトメータ装置全体をコンパクトに
し、その構造を簡潔にする。

また、水平に半透明鏡を通過するものは基準検
出器に入射し、この基準検出器の信号が測定結果
の計算に利用され、光源からの光の強さにおける
偏差が実際の測定において考慮される。

さらに測定ビームは半透明鏡によつて反射さ
れ、キユベツト内の試料を垂直に通過するので試
料の上下層間での濃度変化等に関係なく試料の測
定内容を確実に把握する。

このように本考案はフレームの凹部にキユベツ
トセツト挾み、このセツトに対してフレームが移
動することにより多数の試料を正確に測定するこ
とができフオトメータ装置全体をコンパクトに
し、かつ操作を簡潔にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はフオトメータのカバーを除去した状態
でのフオトメータの平面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ線に沿つて見た断面図である。 １…ケース、２，３…ガイド、４…フレーム、
５…光源、６…レンズ、７…フイルター、８…半
透明鏡、１１…基準検出器、１２…測定検出器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース１と、ケース内に水平に配置された１つ
   又は複数のガイド２，３に沿つて移動可能な一体
   構造のフレーム４とからなり、 前記フレームはその一端から他端に測定光を導
   くための水平通路と、該水平通路に連通して垂直
   上方に延び、その端部に測定検出器１２を配設し
   た垂直通路と、前記ガイドと平行に垂直通路を横
   切るように、前記フレームの側方を開口させ、測
   定すべき試料を含むキユベツトを垂直通路の間に
   配置可能とする凹部とを有するとともに、前記フ
   レームにはその水平通路の一端から順次光源５、
   レンズ６、フイルタ７、前記垂直通路直下に配し
   た半透明鏡８、他端に基準検出器１１を備え、か
   つ前記ケースにはキユベツトセツトが前記凹部を
   通るように前記ガイドに沿つて平行なキヤリア１
   ８を設けてなるフオトメータ。