JPS6341167B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6341167B2
JPS6341167B2 JP3560781A JP3560781A JPS6341167B2 JP S6341167 B2 JPS6341167 B2 JP S6341167B2 JP 3560781 A JP3560781 A JP 3560781A JP 3560781 A JP3560781 A JP 3560781A JP S6341167 B2 JPS6341167 B2 JP S6341167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nylon
weight
parts
insulated wire
coating layer
Prior art date
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Expired
Application number
JP3560781A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57149366A (en
Inventor
Bunichi Sano
Katsuyuki Yamazaki
Masanori Nakai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP3560781A priority Critical patent/JPS57149366A/ja
Publication of JPS57149366A publication Critical patent/JPS57149366A/ja
Publication of JPS6341167B2 publication Critical patent/JPS6341167B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は巻線加工性に優れた絶縁電線に関する
ものである。 近年電気機器メーカーにおいては、急激に合理
化が進められており、モーター、トランス等のコ
イル巻き作業においても高速自動巻線機の導入が
盛んに行われている。 このような高速巻線機によりコイル巻作業を行
う場合、通常の絶縁電線ではその絶縁皮膜の強度
が弱いため高速度による摩擦力による損傷をうけ
易く、且つ導体も伸び易くなりコイルとして不良
率が高まり歩留りが悪化する等の現象が生ずるも
のであつた。 この高速巻作業にたえうる絶縁電線としては、
主として種々のエナメル線の外層にポリアミド樹
脂からなる潤滑層を設けた所謂ナイロンオーバー
コート電線が提案されている。これはポリアミド
樹脂の摩擦係数が低いことを利用して巻線時の絶
縁皮膜の損傷等を防止しているものである。な
お、ポリアミド樹脂としては例えば6,6−ナイ
ロン、6−ナイロン等の高融点のものが使用され
ている。 然しながら従来のナイロンオーバーコート電線
には次の如き欠点を有するものであつた。 (1) 従来のナイロンオーバーコート電線はその潤
滑性即ち表面の摩擦係数は優れているが、その
反面耐摩耗性を向上せしめることが出来ず、反
つて下層の絶縁被膜層の耐摩耗性を阻害するこ
ともある。 (2) 従来のナイロンオーバーコート電線において
はポリアミド層の融点が250℃程度であるため、
その熱軟化性が下層の絶縁被膜層より低くな
る。従つてナイロンをオーバーコートすること
により絶縁電線全体としての耐熱性が低下す
る。 本発明はかかる欠点を改善せんとしてポリアミ
ド樹脂の優れた表面潤滑性を保持しつつ耐摩耗性
及び耐熱性を具備せる絶縁電線を提供せんとする
ものである。即ち本発明は導体上に絶縁被膜層を
設け、更にその外側に6,6ナイロン、6−ナイ
ロン、6−10ナイロンの群から選らばれた何れか
1種または2種以上の混合物100重量部と、安定
化イソシアネート化合物およびフエノールホルム
アルデヒド樹脂、エポキシ変性フエノール樹脂の
群から選らばれた何れかの樹脂を混合した混和物
10−100重量部とを溶剤に溶解してなる絶縁塗料
を塗布焼付けてなる被膜層を設けたことを特徴と
するものである。 本発明においてポリアミド樹脂として6,6−
ナイロン、6−ナイロン、6−10ナイロンに限定
した理由はこれらの樹脂はその融点が高いためで
ある。 又、安定化イソシアネートとしては4,4′−ジ
フエニルメタンジイソシアネート、トルイレンジ
イソシアネート等の活性基をフエノール、クレゾ
ール等によりマスキングしたもの又はトリメチロ
ールプロパン1モルとトルイレンジイソシアネー
ト3モルより得られるイソシアネート化合物をフ
エノールでマスキングしたもの例えばAP−
Stable(独国バイエル社製商品名)である。 又フエノールホルムアルデヒド樹脂としてはレ
ゾール型或はノボラツク型の何れでもよい。 又エポキシ変性フエノール樹脂としては例えば
プライオーフエン5592(日本ライヒホールド社製
商品名)などが使用できる。 本発明は上記の群から選らばれたポリアミド樹
脂に対して安定化イソシアネート化合物、および
フエノールホルムアルデヒド樹脂、エポキシ変性
フエノール樹脂の群から選らばれた何れかの樹脂
との混和物のポリアミド樹脂100重量部に対して
の配合量を10〜100重量部に限定した理由は10重
量部未満では得られる被膜の耐摩耗性、耐熱性を
向上せしめることが出来ないものであり、又100
重量部を越えた場合には潤滑性が低下するためで
ある。 又、安定化イソシアネート化合物、フエノール
ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ変性フエノール
樹脂の群から選らばれる何れかの樹脂を混合する
において、その配合割合については特に限定され
るものではないが通常1:2〜1:1の範囲が望
ましい。 なお、本発明においては絶縁塗料中にシリコー
ンオイルを少量配合することにより得られる被膜
の表面潤滑性を更に向上せしめることが出来有効
である。 次に本発明の実施例について説明する(以下部
とあるは何れも重量部を示す) 実施例1〜6、比較例1〜3 直径0.5mmの銅線上にポリエステルワニス(日
本電工社製商品名デラコートE220G)を塗布焼付
けて厚さ23μの絶縁被膜を設けた絶縁電線の外側
に第1表に示す如き組成のものをクレゾールキシ
レン混合溶媒に溶解した濃度15%の絶縁塗料を塗
布焼付けて厚さ2μの被膜層を形成して本発明絶
縁電線及び比較例電線をえた。
【表】
【表】 斯くして得た本発明絶縁電線及び比較例絶縁電
線について夫々耐摩耗性、摩耗係数及び軟化温度
を測定したその結果は第2表に示す通りである。
【表】 第2表より明らかの如く本発明絶縁電線は従来
のナイロンオーバーコート電線に比して耐摩耗性
及び耐熱軟化性において著しく優れた特性を有
し、高速自動巻線機によるコイル巻加工を行うも
何等の弊害を生ぜしめることがない等顕著な効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明絶縁電線について静摩擦係数を測
定するための装置の概略説明図である。 1……荷重、2……おもり、3……絶縁電線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導体上に、絶縁被膜層を設け、更にその外側
    に6,6ナイロン、6−ナイロン、6−10ナイロ
    ンの群から選ばれた何れか1種または2種以上の
    混合物100重量部と安定化イソシアネート化合物、
    およびフエノールホルムアルデヒド樹脂、エポキ
    シ変性フエノール樹脂の群から選らばれる何れか
    の樹脂を混合した混和物10−100重量部とを溶剤
    に溶解してなる絶縁塗料を塗布焼付けてなる被膜
    層を設けたことを特徴とする絶縁電線。
JP3560781A 1981-03-12 1981-03-12 Insulated wire Granted JPS57149366A (en)

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JP3560781A JPS57149366A (en) 1981-03-12 1981-03-12 Insulated wire

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JP3560781A JPS57149366A (en) 1981-03-12 1981-03-12 Insulated wire

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Publication Number Publication Date
JPS57149366A JPS57149366A (en) 1982-09-14
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JPS57149366A (en) 1982-09-14

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