JPS6340511Y2 - - Google Patents

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JPS6340511Y2
JPS6340511Y2 JP8527883U JP8527883U JPS6340511Y2 JP S6340511 Y2 JPS6340511 Y2 JP S6340511Y2 JP 8527883 U JP8527883 U JP 8527883U JP 8527883 U JP8527883 U JP 8527883U JP S6340511 Y2 JPS6340511 Y2 JP S6340511Y2
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JP
Japan
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shaped groove
shaped
groove body
drainage
rear end
Prior art date
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JP8527883U
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JPS59188535U (ja
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Priority to JP8527883U priority Critical patent/JPS59188535U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、水田の畔に形成する水量調整兼用
の排水溝の改良された構造に関するものである。
近年、農政の一環としての圃場整備が着々と進
み、水田一区画の面積が大きくなるにつれて、水
田と排水路との境に形成される畔も広く高く作ら
れるようになつてきた。これに伴つて、水田の水
を排水路に排出するには、畔に斜め下向きの長い
排水溝または排水管を設けることが必要になつて
きた。現在のところでは、畔に一体ものの長いコ
ンクリート製U字溝を埋設して排水溝としている
ものも一部には見受けられるが、これは大変重く
て容易に設置できるものではないため、多くの場
合は軽便な土管あるいは塩ビ管等の排水管を埋設
して排水の用に供しているのが普通であつて、中
には更に簡便に畔に直接溝を掘つただけの排水溝
としているものすらあつた。
しかし乍ら、これらの排水溝ないし排水管は、
水田の水量を管理する上で十分なものであるとは
言い難かつた。即ち、畔内には多くの鼠穴が随所
に存在し、そこから随時漏水してしまうからであ
る。そのため、従来は畔側面にビニールシート等
を当てがつて漏水防止に努めていたが、それも鼠
によつて簡単にかじり破られるため、それほど有
効な手段とする訳にもいかなかつたし、鼠による
穴形成を阻止するという積極的な対策というより
も、事後の消極的対策でしかなかつた。
この考案は、そのような従前までの実情に対処
すべく研究改良したものであつて、その構成の詳
細を以下において、この考案の実施例を示す添付
図面と共に説明する。
この考案の畔排水溝は、第1図および第2図に
示したこの考案の代表的な実施例による使用状態
斜視図からも理解できるように、前端1aを水田
A内に臨ませて略水平状態に設置されるU字溝胴
体1と、該U字溝胴体1の後端1bに斜め下向き
状態に嵌着繋合されて後端2bを排水路Bに臨ま
せるU字溝尾体2と、U字溝胴体1の前端1aに
その両側方ないし底方に延拡する如く直立状態に
嵌着されるU字状フランジ体3との、分割された
三体1,2,3から成るものである。
U字溝胴体1は、コンクリート製のU字溝であ
つて、前端1aの両側壁の外側に縦長の迫出し鍔
4,4が形成され、後端1bは、この後端1bと
U字溝尾体2の前端2aとの嵌合により、U字溝
尾体2をU字溝胴体1の後端1bから排水路Bま
で畔Cの側面にほぼ沿つた状態で設置し得るよう
な斜め下向きの屈曲状態に形成されている。ま
た、U字溝胴体1の両側壁の内側には、適宜間隔
をおいた二対の縦長の堰溝5,5……が形成さ
れ、これに二枚の堰板6,6を嵌入して堰の開閉
ができるようにしてある。このU字溝胴体1の高
さは、鼠が穴を掘削する範囲であるところの畔C
上面から土盤D面までの間、即ち畔Cと作土Eと
の深さに相当すべく形成されている。
U字溝尾体2は、コンクリート製の真直ぐなU
字溝であつて、前端2aの両側壁の外側に縦長の
迫出し鍔7,7が形成されると共に、その内側に
はU字溝胴体1の後端1bに嵌着繋合し得るよう
な縦長の半欠溝8,8が形成されている。
U字状フランジ体3は、コンクリート製の板状
体であつて、その中程には、U字溝胴体1の前端
1aに直立状態に嵌合し得るような縦長の半欠溝
9,9を有するU字状の開口10が形成されてい
る。
なお、U字溝胴体1とU字溝尾体2の形状に関
し、この実施例では、U字溝胴体1の後端1bを
斜め下向きの屈曲状態に形成し、U字溝尾体2全
体を真直状態に形成してあるが、これとは逆に、
U字溝胴体1全体を真直状態に形成し、U字溝尾
体2の後部側を斜め下向きの屈曲状態に形成した
ものでもよく、あるいは両者1,2を共に真直状
態に形成して、両者の接合する端面同志をU字溝
尾体2が斜め下向きになるような適宜の角度をも
つて形成したものでも差し支えはない。また、両
者1,2の嵌着する端部形状に関しても、この実
施例では、U字溝尾体2の前端2aに案内嵌合用
の半欠溝8,8を形成してあるが、これとは逆に
U字溝胴体1の後端1bにそれを形成してもので
もよく、あるいは両端1b,2aに対をなす半欠
溝を夫々形成するか、場合によつては全くそれを
形成しないフラツトな端面同志の接合であつても
差し支えはない。更に同じく、U字溝胴体1とU
字状フランジ体3の嵌着する形状に関しても、U
字溝胴体1の前端1aに迫出し鍔4,4を形成
し、U字状フランジ体3の開口10にそれと対を
なす半欠溝9,9を形成してあるが、場合によつ
てはそれらを共に形成しないフラツトな側面同志
の嵌合であつても差し支えはない。
次に、この考案の畔排水溝の組立て設置につい
て説明する。
まず、U字状フランジ体3を水田内方の畔側面
に沿つた水田位置に立設する。この状態における
U字状フランジ体3は、その下部が水田Aの作土
Eおよび土盤Dに埋設され、かつ、開口10の半
欠溝9,9が水田内方に面した状態でなければな
らない。そして、U字状フランジ体3の開口10
付近における水田Aの作土Eは、開口10方向に
入り込まないように取り除き突き固めておくこと
が好ましい。
次に、U字溝胴体1を予め掘つてある畔溝に畔
を横断する如く略水平状態に埋設する。この状態
におけるU字溝胴体1は、その底部が水田Aの土
盤D面と概ね同位置であつて、しかも前端1aの
迫出し鍔4,4がU字状フランジ体3の半欠溝
9,9に嵌着した状態でなければならない。
最後に、U字溝尾体2を予め掘つてある畔側面
溝に斜め下向きの状態に埋設する。この状態にお
けるU字溝尾体2は、その前端2aがU字溝胴体
1の後端1bに嵌着繋合し、かつ、後端2bが排
水路Bに臨んだ状態でなければならない。
なお、U字溝胴体1の前端1aとU字状フラン
ジ体3の開口10との嵌着、およびU字溝胴体1
の後端1bとU字溝尾体2の前端2aとの嵌着に
は、周囲の土をある程度突き固めておけば特にセ
メントを使用するには及ばない。
この畔排水溝による水田の水の塞き止めは、U
字溝胴体1の堰溝5,5に堰板6,6を差し込
み、その間に土Fを圧入するようにすれば完全な
ものとなる。水の排出は、後方の堰板6を引き抜
き、土を取り除いてから、前方の堰板6を引き上
げるようにすれば簡単に実施し得る。また、水田
内の水深調整には、堰板6,6を図示した実施例
のようにU字溝胴体の溝深さ一杯の長さのもので
はなく、水深調整に応じた長さのものを適宜用意
をし、それらを状況に合わせて使用するようにす
れば、随時望み通りの水深調整が可能となる。
この考案の畔排水溝によれば、畔内を掘り進ん
で来た鼠がU字溝胴体1に突き合たつてしまい、
鼠の習性として上下方向には殆んど掘り進まない
ので、そこから水田A側に掘り進んだ場合に、U
字状フランジ体3に突き合たり、仮りにそこから
下方へ掘り進んでも更に同フランジ体3により遮
られる。また排水路B側に掘り進んだ場合にも、
U字溝尾体2によつて遮れてなかなか畔方向に前
進することはできなくなる。しかして、鼠はこの
畔には近づかず、穴も掘らなくなり、水田の漏水
も極めて少なくなる。このようなことから、この
畔排水溝を畔の両端近傍の二ケ所に設置すれば、
より効果的な鼠穴形成と漏水の防止策になる。
また、この考案の畔排水溝は、U字溝胴体1と
U字溝尾体2とU字状フランジ体3との三体の分
割、組合わせから成るため各農家単位での設置作
業ができる外、U字溝胴体1に対してU字溝尾体
2がその後端を必ず排水路Bに望む如く規制され
た接続関係に形成されているため、水田から排出
される水は、正しく排水路Bに誘導され、従前ま
での真直ぐな排水溝や排水管のように、排水が勢
い余つて排水路の反対側の畔まで到達してその畔
を削り取つてしまうといつた事態を完全に防止す
ることができる。
叙上のとおり、この考案の畔排水溝は、畔の鼠
害防止に大きな真価を発揮すると共に、取り扱い
が簡便で且つ製造容易なために安価に提供し得る
こと、更には、水田からの水を完全に排出する機
能だけではなく、簡単な操作で所望する水量調整
を可能とする機能をも兼備すること、それ自体耐
久性に富む構造を有するばかりではなく、漏水防
止のための構造を組み込むことによつて畔の崩壊
を防止し、畔を補強する効果をも奏することがで
きる等、農家にとつて最も重要な作業の一つであ
る水田における水の管理を簡便且つ確実なものと
する秀れた特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案による代表的な実施例を示し
たものであつて、第1図は排水路側から見た使用
状態斜視図、第2図は水田側から見た使用状態拡
大斜視図、第3図は組立てた全体斜視図、第4図
はU字溝胴体の拡大斜視図、第5図はU字溝尾体
の拡大斜視図、第6図はU字状フランジ体の拡大
斜視図である。 1……U字溝胴体、1a……U字溝胴体の前
端、1b……U字溝胴体の後端、2……U字溝尾
体、2a……U字溝尾体の前端、2b……U字溝
尾体の後端、3……U字状フランジ体、A……水
田、B……排水路、C……畔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前端を水田内に臨ませて略水平状態に設置され
    るU字溝胴体と、該U字溝胴体の後端に斜め下向
    き状態に嵌着繋合されて後端を排水路に臨ませる
    U字溝尾体と、U字溝胴体の前端にその両側方な
    いし底方に延拡する如く直立状態に嵌着されるU
    字状フランジ体との、分割された三体から成る畔
    排水溝。
JP8527883U 1983-06-03 1983-06-03 畔排水溝 Granted JPS59188535U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8527883U JPS59188535U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 畔排水溝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8527883U JPS59188535U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 畔排水溝

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59188535U JPS59188535U (ja) 1984-12-14
JPS6340511Y2 true JPS6340511Y2 (ja) 1988-10-24

Family

ID=30215246

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8527883U Granted JPS59188535U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 畔排水溝

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102433866A (zh) * 2011-12-31 2012-05-02 张俊岭 田埂多能排灌闸

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JPS59188535U (ja) 1984-12-14

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