JPS6340338Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は座席の一部に操作盤を取付けた車両
の操作盤装置に関する。

従来建設車両や産業車両などの車両には、作業
機などを操作するのに多くの操作レバが用いられ
ており、これら操作レバは通常運転室のダツシユ
ボードなどに取付けられている。このため、座席
を前後すると操作レバまでの距離が変化して操作
がし難くなつたり、また簡単に着脱できないため
変更が難しいなどの欠点があつた。

この考案はかかる欠点を除去する目的でなされ
たもので、座席の一部に操作レバなどを設けた操
作盤を取付けて、座席とともに移動できるように
することにより、操作レバの操作を容易にすると
共に、着脱や変更なども容易とした車両の操作盤
装置を提供しようとするものである。

以下この考案を図示の一実施例により詳述する
と、図において１は図示しない車両の運転室に設
けられた車体フレームで、このフレーム１上に左
右方向へ離間してガイドレール２が布設されてお
り、これらガイドレール２上に座席３の底部フレ
ーム３ａが前後方向に移動自在に載置されてい
る。座席３は底部フレーム３ａ上に設けられた座
席シート３ｂと、底部フレーム３ａの後方より立
設された逆Ｖ字形の支持杆３ｃ及び支持杆３ｃの
頂部に固着された背当て部３ｄとよりなり、支持
杆３ｃの下部間にはＵボルト４によりチヤンネル
状の取付け部材５が固着されている。また取付け
部材５の一端側には、上下に透孔５ａが穿設され
ていて、これら透孔５ａにボルト６によりブラケ
ツト７の一端側が回動自在に枢着されている。こ
のブラケツト７には上記座席シート３ｂの一側に
沿つて設けられた操作盤８の後端部が固着されて
いる。操作盤８は操作箱８ａの上面を覆うように
設けられていて操作レバや操作スイツチなどの操
作部８ｂを有しており、上記ボルト６を中心に座
席シート３ｂの接離方向へ回動できるようになつ
ていると共に、ボルト６の近傍には操作盤８を係
止する係止ピン９が設けられている。係止ピン９
は摘子９ａが取付け部材５の上面に突出するよう
取付け部材５に上下動自在に支承され、途中に係
止されたスナツプリング１０と取付け部材５の上
部との間に係止ピン９を下方へ付勢する圧縮ばね
１１が介在されていると共に、係止ピン９の先端
をブラケツト７の係止孔７ａ及び取付け部材５の
下側の透孔５ｂに挿通することにより操作盤８の
位置を係止することができるようになつている。
なお第３図に示すようにブラケツト７に透孔７ｂ
を中心とする複数個、例えば３個の係止孔７ｂを
穿設しておけば、操作盤８が第４図に示すように
３段階に係止することができるようになる。

この考案は以上詳述したように、座席３の一部
に操作盤８を取付けたので、座席３を移動しても
操作盤８までの距離が変らないため操作部８ｂの
操作がしやすいと共に、座席３に対して操作盤８
が回動するので座席３への乗り降りが容易であ
る。また操作盤８の角度が複数段に切換えられる
ようにすれば、もつとも操作しやすい位置に係止
して操作できるので操作性が一段と向上する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は座
席後方からの斜視図、第２図は取付け部の分解
図、第３図及び第４図は他の実施例の説明図であ
る。 ３は座席、３ｂは座席シート、５は取付け部
材、８は操作盤、９は係止ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前後方向に移動自在な座席３の一部に、取付
   部材５を固着し、この取付部材５の少なくとも
   一端側に座席シート３ｂの側部に沿つて設けた
   操作盤８の一端側を水平方向に回動自在に枢着
   してなる車両の操作盤取付け装置。 (2) 取付け部材５に係止ピン９を設けて操作盤８
   を任意な角度に係止するようにしてなる実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の車両の操作盤装
   置。