JPS633932A - 粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化ビニル系樹脂フイルムの製造方法 - Google Patents

粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化ビニル系樹脂フイルムの製造方法

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JPS633932A
JPS633932A JP61146561A JP14656186A JPS633932A JP S633932 A JPS633932 A JP S633932A JP 61146561 A JP61146561 A JP 61146561A JP 14656186 A JP14656186 A JP 14656186A JP S633932 A JPS633932 A JP S633932A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、粘着性及び表面外観を改良した軟質塩化ビニ
ル系フィルムの製造方法に関する。更に詳しくは従来の
粘着性を改良するために粘着防止微粉末をフィルム表面
に散布するために生じる粘着防止微粉末のフィルム表面
へのめり込み、透明性の低下、7バタ状の発生、ロール
巻状物のシワ及び7シの発生等を改良した粘着性及び表
面外観の良好な軟質塩化ビニル系樹脂フィルムの製造方
法に関するものである。
「従来の技術」 塩化ビニル系樹脂に多量の可塑剤を配合した軟質塩化ビ
ニル系樹脂フィルムは、−般にはカレンダー成形法文は
押出成形法によって連続的に製造され、フィルムはロー
ル状に巻き取られる。
軟質塩化ビニル系樹脂フィルムは日用雑貨品、衣類等の
包装用、農業用ハウス被覆用等用途は多岐にわたる。そ
して、−般に各々の用途に応じて、ロール巻状物から巻
き戻し1、裁断、ウヱルグー加工、印刷等のいわゆる二
次加工がほどこされる。
塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤を25重
量部以上配合してフィルム化した軟質塩化ビニル系樹脂
フィルムは、表面の平滑度が高(、透明性が良好である
が、フィルム表面が粘着性を示し、ロール状に巻いた時
にフィルム表面同士が付着しあう。このように表面同士
が相互に付着しあったロール状フィルムは、二次加工す
る際に巻き戻しに((、作業性が極めて悪(なるばかり
でなく、場合によっては二次加工により得られた製品の
表面同士が付着しあい、不良品となることもある。
このような問題を排除する方法として、軟質塩化ビニル
系樹脂フィルムをカレンダー成形法又は押出成形法によ
り連続的に製造し、これをロール状に巻き取る直前に、
フィルム表面にデンプン、タルク等の粘着防止微粉末を
散布する方法が提案され、実用化されている。
[発明が解決すべき問題点」 一般的に軟質塩化ビニル系樹脂フィルムをカレンダー成
形法、又は押出成形法により連続的に製造し、これをロ
ール状に巻き取る直前に粘着防止微粉末を散布する方法
においては、フィルム温度が十分に冷却されていないた
め、散布したデンプン、タルク等の粘着防止微粉末がフ
ィルム表面にめり込み、フィルム表面が梨地状となり、
平滑度を失ない、透明性が悪くなる傾向があった。
上記の問題を解決するために、巻き取る時のフィルムの
温度を低くしてみた結果、巻き取りフィルムにシワが発
生したり、巻き取ったフィルムのロール巻状物がリンク
ルと称する波うち(凸凹)を生じる傾向があった。
又、カレンダー成形法、押出成形法により連続的に製造
し、これをロール状に巻き取る直前に粘着防止微粉末を
散布した場合、フィルム表面がすべりやすくなるため、
エアーを巻き込み、このエアーを巻き込んだ部分が7バ
タ状になり、外観を悪くしたり、又巻き硬さがゆる(な
り、巻き上がったロール巻状フィルムを移送する時や保
管時に打痕が発生する等の傾向があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らはかかる状況にあって、軟質塩化ビニル系樹
脂フィルムの表面の平滑性、透明性を失わず粘着防止剤
のフィルム表面へのめり込みやエアーの巻き込みによる
アバタ状の発生がな(、ロール巻状物に7シ、シワ入り
、リンクルの発生がなく、ロール巻状物の巻きが硬く、
打痕のつかない、粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化
ビニル系樹脂フィルムの製造方法を提供することを目的
として、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った
ものである。
しかして、本発明の要旨とするところは、塩化ビニル系
樹脂100重量部及び可塑剤25〜100重量部を含む
樹脂組成物をカレンダー成形法又は押出成形法によりフ
ィルム化し、ロール巻状に巻き取り、冷却し、後にこの
ロール巻状物を巻き戻し、少なくともフィルムの片面に
粘着防止微粉末を散布して巻き取ることを特徴とする粘
着性及び表面外観良好な軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
の製造方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において塩化ビニルP、樹脂とは、ポリ塩化ビニ
ルおよび塩化ビニルを主体とする共重合体を意味する。
塩化ビニルと共重合しうるモノマーとしでは、ビニルエ
ステル類、ビニルエーテル類、アクリル酸またはメタク
リル酸およびこれらの工ステル類、マレイン酸または7
マール酸およびこれらのエステル類、ならびに無水マレ
イン酸、芳香族ビニル化合物、ハロゲン化ビニリデン化
合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレ
ン、プロピレンなどがあげられる。
上記塩化ビニル系樹脂を軟質化するには、樹脂100重
量部に対して、可塑剤25〜100重量部を配合する。
使用しうる可塑剤としては、ジオクチル7タレート、ジ
ブチル7タレート、ブチルペンシル7タレート、ノペン
シル7タレート、ジイソデシル7タレート、ジドデシル
7タレー1、ジドデシル7タレート等の7タル酸エステ
ル類; アジピン酸ジオクチル、7ジビン酸−n−ブチ
ル、セバシン酸ジブチル等の脂肪族二塩基酸エステル類
; ペンタエリスリトールエステル、ジエチレングリコ
ールベンゾエート等のグリコールエステル類;アセチル
リシノール酸メチル等の脂肪酸エステル;トリクレジル
ホス7z−F、)リキシレニルホス7エート等のりん酸
エステル類: エポキシ北大豆油、エポキシ化アマニ油
、ジグリシジルビスフェノールA等のエポキシ化合物:
 アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリオクチ
ルシトレート、トリーn−ブチルシトレート等のクエン
酸エステル類;)リアルキルトリメリテート、テトラ−
n−オクチルピロメリテート、ポリプロピレンアジペー
ト、その他ポリエステル系等の種々の構造の可塑剤があ
げられる。
塩化ビニル系樹脂には、上記可塑剤のほか、必要に応じ
て通常の各種樹脂添加物、例えば安定剤、滑剤、防曇剤
、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
染料、顔料、充填材、難燃剤等を配合することができる
これら樹脂添加物は、通常の配合量、例えば基体の塩化
ビニル系樹脂100重量部当り、10重量部以下の範囲
で選ぶことができる。
塩化ビニル系樹脂の可塑剤、各種樹脂添加物を配合する
には、通常の混合、配合技術、例えばリボンブレンダー
、バンバリーミキサ−、スーパーミキサーその他従来か
ら知られている配合機、混=7− 今磯を使用すればよい。
本発明方法では、前記可塑剤の配合された塩化ビニル系
樹脂組成物を、フィルム状とする。前記塩化ビニル系樹
脂組成物をフィルム化するには、Tグイ法、インフレー
ション法等の押出成形法、及びカレンダー成形法の技術
が採用される。
フィルムは所望幅に、0.03論論〜11の範囲の所望
の厚さにフィルム状に製膜後−旦ロール状に巻き取る。
巻き取り方式は従来公知のものでよく、例えばセンター
ワイングー、サーフェスワイングー等によって巻き取り
、ロール状の製品とする。
この時の巻き取り温度はシワが入らない温度で良いが、
好ましくは20℃〜60℃が良い。巻き取り温度を20
℃より低くすると巻き取り時のシワの発生が生じ易くな
り好ましくない。又、巻き取り温度を60℃より高くす
るとフィルム巻き戻しが重くなるので好ましくない。
本発明方法では上記ロール状に巻き取ったフィルムの各
部分が均一に冷却固化したのち巻き戻し、このフィルム
の少なくとも片面に粘着防止微粉末を散布し、再度ロー
ル状に巻き取る。
本発明方法で用いられる粘着防止微粉末は、ジャがイモ
、トウモロコシ、コムギなどの植物から得られるデンプ
ン微粉末、タルク、四ケイ素雲母等、従来粘着防止微粉
末として使用されているいずれのものでも良い。
上記デンプン微粉末、タルク、四ケイ素雲母は吸湿性が
あるので、これを表面に散布したフィルムを長期間保存
しておくと、粒子が吸湿して凝集する性質があるので、
フィルム同士の粘着防止の機能が低下することがある。
この経時変化による粘着防止機能の低下を防止または抑
制する目的で、デンプン微粉末の表面を、あらかじめ他
の物質で被覆されたものを用いるのが好ましい。
デンプン微粉末、タルク、四ケイ素雲母の粒子表面を被
覆するのに好ましい物質としては、シリコンオイル、フ
ッ素化合物等があげられる。
シリコンオイルの具体例としては、シロキサン結合を骨
格とし、ケイ素原子にメチル基、フェニル基、水酸基等
をもったシリコンオイルであり、ジメチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、ジメチル−メチルフェニルポリシロキサン、
ジメチル−ジフェニルポリシロキサン、メチルハイドロ
ジエンポリシロキサン等があげられる。フッ素系化合物
としては、四7ツ化エチレン樹脂のオリゴマー、末端に
7クリレート、メタクリレートなどの官能基を有するパ
ーフルオロアルキル基を含むフッ素系化合物があげられ
る。
デンプン微粉末、タルク、四りイ素雲母等の粒子の表面
を上記物質で被覆するには、上記シリコンオイル、フッ
素系化合物等を溶媒に分散または溶解し、これにデンプ
ン微粉末を加えて混合し、溶媒を揮散させればよい。
本発明に従い、フィルム表面の少なくとも片面に上記デ
ンプン微粉末、タルク、四ケイ素雲母等の粘着防止微粉
末の散布は、カレンダー系列、あるいは押出系列で製膜
された塩化ビニル系樹脂フィルムを一旦長尺広巾のロー
ル巻に巻き取り、フィルムの各部分の温度が均一になる
よう冷却固化したのち、このロール巻状のフィルムを巻
き戻し、静電気除去装置によr)フィルム表面の静電気
を除去した後とする。
ロール巻状のフィルムを巻き戻す時のフィルム温度は、
デンプン微粉末、タルク、四ケイ素雲母等の粘着防止微
粉末がフィルム表面にめり込み、粘着防止微粗末がフィ
ルムに凹みを生じさせたり、フィルムに付着しない温度
ならよく、フィルムに含まれる可塑剤量により異なるが
、好ましくは10℃〜30℃が良い。フィルム温度が1
0”Cより低くなるとフィルムの柔軟性がなくなり、両
端をトリムした場合に破れる等のトラブルが生じ易くな
るので好ましくない。
又フィルム温度が30℃より高くなるとフィルム表面が
柔らかくなり、粘着防止剤がフィルムにめり込んだり、
フィルムに付着し、フィルム外観が梨地状になり、透明
性も悪くなるので好ましくない。
又本発明において用いるデンプン微粉末、タルり、四ケ
イ素雲母等の粒子径は1〜30ミクロンの範囲が好まし
い。平均粒子径が1ミクロンより小さいと、粒子同士が
凝集し、ボタ落ちと称する大きながたまりとなってフィ
ルム表面に落下し、フィルム表面の平滑性を失うことが
あり、好ましくない。又平均粒子径が30ミクロンより
大きいと、フィルムをロール巻状にする時フィルムの闇
にエアーの巻き込みが多くな9硬巻にできず、ロール巻
の移送、保管時に打痕を生じる等の問題が発生し、好ま
しくない。
フィルム表面へのデンプン微粉末、タルク、西ケイ素雲
母等の粘着防止剤の散布法は、静電気による粒子の帯電
を利用した静電ダスター、回転ドラムによるスプレー機
等の従来から知られている装置を用いる方法によればよ
い。
フィルム表面への散布量は、フィルムに配合する可塑剤
の種類、可塑剤の配合量、フィルムの二次加工方式等に
よって種々選ぶことができ、フィルム1論2あたり0.
01〜5グラムの範囲とするのが好ましい。散布量が0
,01g7m2より少ないと、フィルム表面の粘着防止
効果が少なくなり、5g/論2より多いとフィルム間が
すべり過ぎて十分な硬巻のロール巻ができなかったり、
二次加工時トラブルが生じることがあり好ましくない。
「発明の効果」 以上のような方法でカレンダー成形法、押出成形法によ
り製膜された軟質塩化ビニル系樹脂フィルムを長尺広巾
のロール巻状に巻き取り、均一に冷却固化したのち巻き
戻し、このフィルムの少なくとも片面に粘着防止微粉末
を散布し、再度ロール巻に巻き取ったフィルムは、従来
のカレンダー成形法、押出成形法により製膜された塩化
ビニル系樹脂フィルムをロール状に巻き取る前に、フィ
ルム粘着防止微粉末を散布したフィルムと比較すると、
下記に示すような特別に顕著な効果を奏し、その産業上
の利用価値は極めて大である。
(1)本発明方法によって得られた軟質塩化ビニル系樹
脂フィルムは粘着防止微粉末が軟質塩化ビニル系樹脂フ
ィルムにめり込まず、又フィルム表面に粘着しないため
、フィルムの平滑性が良く、透明性も極めて良好である
(2)本発明方法によれば粘着防止微粉末がフィルムに
めり込まず、又フィルム表面に粘着しないため従来方法
と比較し、少量の粘着防止微粉末の散布により粘着防止
効果が生じるため経済的、衛生的であり、また二次加工
後の製品において粘着防止微粉末による悪影響を防止で
きる。
(3)本発明によれば粘着防止微粉末がフィルムにめり
込まず、又フィルム表面に粘着しないため、特別に粘着
防止効果が必要で多量の粘着防止微粉末を散布した場合
にもフィルムの表面外観への悪影響はない。
(4)本発明によればロール巻状のフィルム闇のエアー
の巻き込みによるアバタ状の外観不良が生じず、表面平
滑性、透明性が良好なフィルムが得られる。
(5)本発明によれば粘着防止微粉末を散布するフィル
ムは均一に冷却固化されているため、従来法に比較し、
大きな張力で巻き取ってもフィルムに歪みが生じに<<
、巻きの硬いロール巻が得られるため、ロール巻の移送
時、保管時におこる打痕(凹み)が生じにくく、フィル
ムの表面外観が損なわれない。
(6)本発明によればフィルム各部が均一に冷却固化さ
れているため、従来法に比較してシワ(巻き込みシワ)
の発生がない表面外観の良好なフィルムが得られる。
(7)本発明によれば粘着防止微粉末を均一に冷却固化
されたフィルム表面に散布した後、ロール状に巻き取る
ため、ロール巻き後のフィルム収縮がほとんど発生せず
、フィルム厚薄部分によるロール巻状物の7シ(凸凹)
の発生がなく、ロール巻状物の均一な円筒形が、維持さ
れ、ロール巻状物からフィルムを巻き戻した場合の平滑
性(レイフラット性)が良好である。
以下、本発明を実施例、比較例にもとづいて詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に
限定されるものではない。
実施例1 ポリ塩化ビニル(P=1100)  100重量部ジオ
クチル7タレート  第1表に示した通りバリウム−亜
鉛系複合安定剤    2重量部エポキシ化大!油  
       3 〃よりなる原料、樹脂添加物を秤量
した。これらをスーパーミキサーで10分間撹拌混合し
た後、170℃に加温したロール上で混練し、逆り型カ
レンダー装置により、幅1000箇論、厚さ0.1論/
IIlの透明な軟質塩化ビニルフィルムに圧蓋し、フィ
ルム化した。このフィルムをクーりング装置により45
℃まで冷却したのちワイングー装置により1000論の
長さに、ロール状に巻き取った。
上記ロール巻きを24時間放置し、フィルム温度が20
℃にてこのロール巻きからフィルムを巻き戻し、このフ
ィルムの片面に、ドラム方式の微粉末スプレー機(二ツ
カ・スプレー装置)で、デンプン微粉末にツカ株式会社
製AS−100、平均粒子径15ミクロン)をフィルム
1平方論当り0.1g散布し、フィルム両端を切断後、
中970論り巻き長さ100醜巻きのロール状に巻き取
った。
実施例2〜17 実施例1の粘着防止剤の種類、散布量、原反可塑剤の配
合量、原反巻取温度、粘着防止剤散布時のフィルム温度
を第1表のように変化させ、それ以外は実施例1と同一
の方法で16種のロール巻きを製造した。
比較例1〜6 実施例1と同一のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を実施例
1と同一の方法で混合、混練し、逆り型カレンダー装置
により幅1000論/m、厚さ0.1論/論の透明な軟
質塩化ビニルフィルムに圧延した。
カレンダーロールから出たあとのフィルムを、クーリン
グロールに接触させてフィルム温度を第1表に示した種
々の温度まで冷却し、第1表に示した種々の微粉末を第
1表に示した散布量に調節して散布した。このフィルム
をワイングーにて100論長さのロール巻状に巻き取っ
た。実施例及び比較例で製造した23種の軟質塩化ビニ
ル系樹脂フィルムのロール巻きを温度25℃、相対湿度
90%とした雰囲気下で、2週間放置したあと次の方法
によってフィルムの粘着性、表面平滑性、透明性、アバ
タ発生、シワ発生、7シの発生、レイフラット性、巻き
硬さについて観察評価を実施した。第1表に示した評価
結果は次の意味を有する。
[フィルムの粘着性J ○・・・粘着性はとんどなし Δ・・・粘着性若干あり ×・・・粘着性着しくあり 「表面平滑性」 上の粘着性の評価を行なったフィルムの表面を、肉眼で
観察した。第1表に示した評価結果は、次の意味を有す
る。
O・・・表面は極めて平滑である Δ・・・表面に粉のめり込みによる若干の凹凸が認めら
れる X・・・表面に粉のめり込み、付着によるかなりの凹凸
が認められる 「透明性] ロール状物から切り出したフィルムを、光源に向けてか
ざし、透明性を肉眼で判定した。第1表に示した評価結
果は次の意味を有する。
O・・・透明性良好 Δ・・・透明性若干力る ×・・・透明性力る 「アバタ発生J ロール状物から切り出したフィルムの表面の7バタ発生
を目視で観察した。第1表で示した評価結果は、次の意
味を有する。
O・・・表面は極めて平滑である Δ・・・表面に若干のアバタ状が認められるX・・・表
面にかなりのアバタ状が認められる「シワ発生」 ロール巻状物を巻き戻し、フィルム表面にシワ入りの有
無を目視で観察した。
O・・・シワ入りは認められない Δ・・・若干シワ入りが認められる ×・・・かなりのシワ入りが認められる「7シ発生」 ロール巻状物の巻の上から目視で観察し、色目の均−度
及び7シの発生有無を評価した。第1表に示した評価結
果は次の意味を有する。
○・・・表面の光沢、色調は均一であり、7シの発生は
認められない Δ・・・表面が黒っぽく見える部分と白っぽく見える部
分が若干ある ×・・・表面が黒っぽく見える部分と白っぽく見える部
分があり、7シの発生が認め られる 「レイフラット性」 ロール巻状物を巻き戻し、フィルム表面の波打ちの有無
を目視で観察した。
○・・・波打ちは認められない Δ・・・若干波打ちが認められる ×・・・波打ちがかなり多い [打痕発生 ・・・ 巻き硬さ」 2個のΔ状の木材の上にロール巻きを2週間放置し、木
材と接触部分のフィルムの凹みを目視で観察した。
O・・・凹みはほとんど認められない Δ・・・若干口みが認められる ×・・・かなり凹みが認められる 木1 ニツカ(株)製AS−100 木2 ニツカ(株)製AS−18O8 *3 コンスターチ(株)製

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂100重量部及び可塑剤25〜
    100重量部を含む樹脂組成物をカレンダー成形法又は
    押出成形法によりフィルム化し、ロール巻状に巻き取り
    、冷却し、後にこのロール巻状物を巻き戻し、少なくと
    もフィルムの片面に粘着防止微粉末を散布して巻き取る
    ことを特徴とする粘着性及び表面外観良好な軟質塩化ビ
    ニル系樹脂フィルムの製造方法。
  2. (2)樹脂組成物をカレンダー成形法又は押出成形法に
    よりフィルム化した際の巻き取り温度が20℃〜60℃
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の粘
    着性及び表面外観良好な軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
    の製造方法。
  3. (3)冷却したロール巻状物を巻戻す時のフィルムの温
    度が10〜30℃であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化ビ
    ニル系樹脂フィルムの製造方法。
  4. (4)粘着防止微粉末がシリコンオイル、フッ素化合物
    によって表面処理されたデンプン微粉末又は四ケイ素雲
    母であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化ビニル系樹脂フィ
    ルムの製造方法。
  5. (5)粘着防止微粉末の平均粒子径が1〜30ミクロン
    であり、フィルム1m^2当りの散布量が0.01〜5
    gであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    4項記載の粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化ビニル
    系樹脂フィルムの製造方法。
JP61146561A 1986-06-23 1986-06-23 粘着性及び表面外観の良好な軟質塩化ビニル系樹脂フイルムの製造方法 Granted JPS633932A (ja)

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