JPS59111849A - 易滑性ポリエステルフイルム - Google Patents

易滑性ポリエステルフイルム

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JPS59111849A
JPS59111849A JP22028182A JP22028182A JPS59111849A JP S59111849 A JPS59111849 A JP S59111849A JP 22028182 A JP22028182 A JP 22028182A JP 22028182 A JP22028182 A JP 22028182A JP S59111849 A JPS59111849 A JP S59111849A
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polyester
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三浦 陸男
三浦 定美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多数の微小突起を有するコーティング層をフィ
ルム面上に持つ易滑性ポリエステルフィルムに関する。
ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレー
トの二軸延伸フィルムは、優れた機械的性質、耐熱性あ
るいは耐薬品性等を有するため、磁気テープ、写真フィ
ルム、包装用フィルム、コンデンサー用メタライジング
フィルム。
電気絶縁フィルムあるいは書写フィルム等の素材として
、その需要の伸びは最近特に著しい。
しかしながら、ポリエステルフィルムの生産および上記
の如き用途への適用を円滑に行うためには、ポリエステ
ルフィルムの滑り性を改善することが必至である。
すなわち、特に薄いポリエステルフィルムの場合にフィ
ルムの滑り性が不足すると、例えば捲取り、捲返し、塗
布をノるいはスリット等の作業に重大な支障を及ぼし、
例えばj@き皺の発生あるいは発生した静電気による塵
埃吸着などの好ましからざる現象をもたらす。例えば、
ポリエチレンテレフタレートの未延伸あるいh−軸延伸
のフィルムを加圧成形おるいは真空成形に付して製造し
た種々の成形物を重ね合せると、表面滑性が不足してい
る場合には成形物を相互に円滑に抜き取ることができず
、従って加工工程における流れ作業性が著しく低下する
従来、ポリニスデルフィルムの滑り性を改善する手段と
して、例えば酸化珪素、カオリン。
タルク、炭酸カルシウムあるいはアルミナ等の檎にのフ
ィラーの微小粒子を添加り、たポリエステルを用いて製
膜し、次いで二軸延伸工程でフィルム厚が減る際にフィ
ラーがフィルム面に微小突起として突出する現象を利用
することが実用化されている。同様に微小突起を利用す
る滑り性の改善技術としては、ポリエステルの重合時に
用いる触媒を重合体に不溶性の粒子に変換させる方法も
知られている。
これらの技術は、フィルムの滑り性を改善する点では事
実ある程度の成功をおさめているが1フィルム組成内に
微小粒子が存在するため当然のことながらフィルムの透
明度を低下させたりあるいはフィルム組成内にボイドを
生成するなどの改善されるべき問題を残している。特に
、ジアゾフィルム、メタライジングフィルム、写真フィ
ルムあるいは磁気テープフィルム等の素材としてのポリ
エステルフィルムにとって、フィルムの透明度の低下お
よびボイドの生成は重大な障害となる。例えば、最近と
みに需要の伸びが茗しいビデオ用磁気フィルムは、ドロ
ップアウト(記録損失)あるいはカラーノイズの如き望
甘しく外い現象の発生を助産するため特に優れた電磁特
性を持つことを要求されている。
このようなビデオ用磁気テープのための素材としてのポ
リエステルフィルムに、それ故、フィラーに基づく微小
突起がフィルムの両面にほぼ等しく発生する上記の如き
フィルムを用いることはビデオ用磁気テープの滑り伯を
改善することにはなってもボイドが生成してドロップア
ウトやカラーノイズを発生することが少なくなく望まし
くない。
すなわち、両表面に等しく微小突起を有するフィルムを
素材とした磁気テープは、磁気塗料を塗布した面では微
小突起の上に磁気塗料層が形成されるためとの微小突起
の影響が該磁気塗料層の外表面にまで及ぶことは少々<
比較的平担な磁気塗料層表面を形成するが、磁気塗料層
を持たない他方の面には該微小突起が存在する。
そのため、巻取らバた磁気テープにおいて、上記他方の
面の微小突起が比較的平担な磁気塗料層に押し付けられ
るため、この微小突起が磁気塗料層に転写されるのを完
全に防止することは不可能となる。微小突起を形成せし
める方法によシ得られたフィルムは、加えて、在住にし
て、比較的粗大な粒子に基づく比較的粗大な突起を有し
ていることが多く、このような粗大な突起は上記の如き
転写をもたらすことになる。
磁気塗料層に凹凸を有する磁気テープはビデオハードの
ヘッドとの接触に際し、スペースロスを発生し、ドロッ
プアウト、カラーノイズをもたらす。
微小突起によるこのような欠点を改善するため、微小粒
子の粒径を一層小さくする工夫もなされているが、結局
転写と滑り性との妥協が必要とされる。
一方、微小粒子をポリエステルに添加してフィルム面に
微小突起を形成せしめる上記方法とは異なり、そのよう
な微小粒子を含有しないポリニスデルから製造したフィ
ルムの両面に特定の塗布液を塗布する方法によって、フ
ィルムの両面にミミズ状皮膜構造を形成せしめてフィル
ムに易滑性を付与する方法が提案されている。
この方法は、シリコーンあるいはスチレン−ブタジェン
ゴムの少なくとも1つと水浴性高分子化合物を含む特定
の塗布液を用いるものではあるが、フィルムに後処理に
よって易滑性を付与する点で、ポリエステルに微粒子を
添加してフィルムに易滑性を付与する方法とは相違する
しかしながら、上記方法はフィルムの両面に塗布液を塗
布しフィルムの両面にミミズ状皮膜構造を形成しなけれ
ば十分な易滑性を得られないのが難点である。フィルム
の片面のみにミミズ状皮膜構造を形成せしめた場合には
、ミミズ状皮膜構造を有する面と有さない面との摩擦係
数が依然として大きく、十分な易滑性が得られない。
そこで、本発明の目的は、フィルムの少なくともいずれ
か一方の表面上に、多数の微小突起を有する特定の組成
から成るコーティング層を持つ、新規な易滑性ポリエス
テルフィルムを提供することにある。
本発明の他の目的は、本発明の好筐しい易滑性ホリエス
テルフイルムとして、フィルムの片面上にのみ多数の微
小突起を有するコーティング層を持ち、フィルムの他方
の面上にはそのようなコーティング層を持たす、他方の
■Jは実質的に平担であるデュアル構造の易滑性ポリエ
ステルフィルムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、種々の用途、例えば磁気テー
プ用等の用途に対して、障害となる程度の転写を起さな
いか、または実質的に起さない易滑性ポリニスデルフィ
ルムを提供することにある。
本発明の別な目的は、熔融ポリエステルをスリットから
押出して未延伸薄膜を形成し、更に逐次二軸延伸する連
続工程のうちに、フィルムの連続生産を維持しながら、
フィルム表面に多数の微小突起を有するコーティング層
を形成せしめる手順を組入れて、工業的に極めて有利に
易滑性ポリエステルフィルムを製造する方法を提供する
ことにある。
なお本発明では水を溶媒とした組成物を用い得るため、
工程的、経済的及び安全上の点からも好ましい。従来技
術におっては、ポリエステルフィルム表面の易渭性表匍
への変性方法は、多くの場合、有機溶剤に熔解せしめた
組成物をフィルム表層部に塗設することによって達成さ
れてきた。かかる方法をフィルム製膜中に施す場合、逸
散有機溶剤による周囲環境の汚染、安全および衛生上好
ましからざる状態を招来し、製膜工程にも少なからざる
悪影響を及ぼすため、有機溶媒の使用は優力最少限にと
どめるべきである。
本発明の上記の目的は結晶配向が完了する前のポリエス
テルフィルムの表面に、自己架橋性ポリウレタンと平均
粒径1μm以下の粗面化物質を主成分とする水溶液、水
分散液または乳化液組成物を塗布し、この塗膜を架橋反
応させて固化し、多数の微小突起をもつ塗膜に形成せし
めた易滑性ポリエステルフィルムによって達成される。
本発明においてポリエステルとは、芳香族二塩基酸また
はそのエステル形成性誘導体とジオールまたはそのエス
テル形成性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステ
ルである。ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
インフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等が例
示でき、これらの共重合体またはこれらとの小割合の他
樹脂とのブレンド物なども含まれる。上記の線状飽和ポ
リエステル樹脂を熔融押出し、常法でフィルム状となし
、配向結晶化並びに熱処理結晶化せしめたものが本発明
のポリエステルフィルムである。このポリエステルフィ
ルムは、結晶融解熱として走査型熱量計゛によって窒素
気流中(io℃/分の昇温速度において〕で測定した値
が通常4 cal / f 以上を呈する程度に結晶配
向したものである。
本発明において、結晶配向が完了する前のポリエステル
フィルムとは、該ポリマーを熱熔融してそのままフィル
ム状となした未延伸状フィルム;未延伸フィルムをタテ
方向またはヨコ方向の何れか一方に配向せしめた一軸延
伸フィルム;さらにはタテ方向およびヨコ方向の二方向
に低倍率延伸配向せしめたもの(最終的にタテ方向また
はヨコ方向に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる
前の二軸延伸フィルム)等を含むものである。
本発明のフィルムは結晶配向が完了する前の未延伸或は
−軸延伸された状態のフィルムに特定の組成物を適用し
、そのままタテ延伸及び/またはヨコ延伸と熱固定とを
施す所謂インラインコーティング方式で製造するもので
ある。
未延伸或は−軸延伸フィルムに前記の水系組成物(液)
を塗布し、そのまま経時させたあと二軸延伸を完結せし
めても効果的な表面状態を得ることはむづかしく、あく
までも塗布、延伸。
熱固定の一連の工程が連続して行なわれることが本発明
を達成する上で極めて重要な条件となる。
本発明のフィルムの塗膜となる自己架橋性ポリウレタン
とは、主たるポリウレタン重合体が分子中に反応性基を
含有し、水性液の状態では反応が起らず安定化している
が、加熱やエネルギー線の照射によって反応が起って架
橋構造が生成するものである。
自己架橋性ポリウレタン重合体中に含まれる反応性基と
してはエポキシ基、ブロックトイソシアネート基、水酸
基、カルボキシル基、カルボン酸塩基、メチロール基、
アルコキシアルキル基、エチレンイミノ基、アミノ基、
酸無水物基、ハロゲン基等を例示することか出来る。こ
れらの反応性基がポリウレタン重合体中に適当に糾合さ
れて存在する。反応性基の胡合せとしてはエポキシ基/
カルボキシル基、エポキシ基/アミノ基、ブロックドイ
ノシアネ二ト基/水酸基、水酸基/アルコキシアルキル
基、エポキシ基/酸無水物基等が例示でき、またカルボ
ン酸塩基やメチロール基のように単独でも自己架橋性を
有する場合もある。これらの反応性基又は2種以上の反
応性基の組合せは1種のポリウレタン分子又は2種以上
のポリウレタン分子に導入することができる。
例えば■ポリウレタンAの中にエポキシ基が含まれ、ポ
リウレタンBの中にアミン基が含まれる場合;■ポリウ
レタンAの中にエポキシ基と酸無水物基とが含笠れる場
合;■ポリウレタンAの中にエポキシ基とアミノ基が含
まれる場合;■ポリウレタン原料中にエポキシ基が含ま
れ、ポリウレタンBの中に酸無水物基が含まれる場合;
■ポリウレタンAの中にエポキシ基とカルボキシル基と
が含まれる場合;■ボリウレクンAの中にプロツクトイ
ノンアネート基と水酸基とが含まれる場合;■ポリウレ
タンAの中にブロックトイソシアネートが含まれ、ポリ
ウレタンBの中に水酸基が含まれる場合;■ポリウレタ
ンAの中にカルボン酸亜鉛基が含まれる場合;■ポリウ
レタンAの中にメチロール基と水酸基とが含まれる場合
;@ノポリウレタンAの中にアルコキシメチル基が含ま
れる場合;OポリウレタンAの中にエチレンイミノ基が
含まれ、ポリウレタンBの中にカルボキシル基が含まれ
る場合等を挙げることができる。
これらの反応性基は加熱等によって互に反応して架橋構
造を形成するが、ポリウレタン分子としては1種又は2
種以上がこの架a構造に関与することができる。ポリウ
レタン分子以外に他の抑類の重合体でポリウレタン中の
反応性基と加熱時互に反応しうる基を有するものf1種
以上添加することができるし、低分子ぶ°物質で、l−
’ IJタウレタン中反応性基と加熱時互に反応しうる
基を有するものを1種以上添加することもできる。本発
明の自己架橋性ポリウレタンの製造は公知の任意の方法
で実施することができる。
前記反応性基はポリウレタンの原料であるポリヒドロキ
シ化合物、ポリイソシアネート、鎖延長剤、その他の原
料1等のいずれかに導入することができる。自己架橋性
ポリウレタン親水性金付力させて水性液を造る方法とし
又は種々のものを採用しうる。ポリウレタン分子中にス
ルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、アンモニウム塩
等の水溶性塩型の基を導入することができる。これらの
水溶性塩基の導入はポリウレタン原料にこれらの基を計
む物質を使う方法、ポリウレタン生成後にポリウレタン
分子中の官能基を中和等の塩形成反応によって変性させ
る方法等任意の方法を選定し9る。自己架橋性ポリウレ
タン原料としては次の物質を使用することができる。
(1)ポリヒドロキシ化合物二末端に水酸基を有する化
合物でアシ、脂胞族ポリエステル、ポリラクトン、芳香
族ポリエステル、脂胞族ポリエーテル、ポリエチレンオ
キシド、ポリチオエーテル、ポリアセタール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ビスフェノールA −エ
チレンオキシド付加物、ジメチロールフロピオン酸、ソ
ルビット、トリエタノールアミン、エポキシ基含有グリ
コール、アミノ基含廟グリコール、塩素含有グリコール
、カルボン酸塩含有グリコール、スルホン酸塩含有グリ
コール、ブロックトイソシアネート基含有グリコール等
を挙げることができる。
0ポリイソシア床−ト:1,4−ブタンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサンジインシアネート。
2.2.4−及び2,4.4− )リメチルへキサメチ
レンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、  4.4’−ジイソシアネート−ジフェニルメタ
ン、  4.4’−ジイソシアネート−ジシクロヘキシ
ルメタン、2,4−またハ2,6−トルイレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、第3級アミノ
基含有ポリイソシアネート、エポキシ基含有ポリイソシ
アネート、ポリイソシアネートと多価アルコールの反応
生成物、ポリインシア、゛ネートとポリアミンの反応生
成物、ブロックトポリイソシアネート、m分ブロックト
ポリイソシアネート、スルホン酸塩基含有ポリイソシア
ネート等を挙げることができる。
(叩鎖延長剤:エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブタジェンジオール−1,3゜1.4−ヘキサン
ジオール、ネオベンナルグリコール、シクロヘキサンジ
オール、2.2’−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)フロノくン、ジエチレンクリコール、ジプロピレン
グリコール、エチレンジアミン、ヒドラジン。
ピペラジン、ジアミノジフェニルメタン、スルホン酸塩
基含有グリコール、ブロックトイソシアネート基含肩ポ
リオール、カルボン酸塩基含有ポリオール、エポキシ基
含有ポリオール等ヲ挙げることができる。
(rV)他の原料;アミノ基含有カルボン市埴、アミン
基含有スルホン酸墳、エポキシ基含有フルコール、エポ
キシ基含有カルボン酸、エチレンイミノ基含有アルコー
ル、酸無水物基含有アルコール、ノ・ロゲン含有エポキ
シ化合物。
ブロックイソシアネート基含有アルコール等を挙げるこ
とができる。
これらの原料から任意の方法でポリウレタンを生成させ
、場合によっては中和、ブロック化等の後処理を施し、
最終的には実質的に溶剤を含有しない水性ポリウレタン
液を得ることができる。
かくして得られた自己架橋性ポリウレタン単独、2種以
上の混合物もしくはこれと通常の非架橋性ポリウレタン
との混合物、低分子架橋剤との混合物、又は反応性のあ
る他の高分子樹脂もしくは反応性を有しない他の高分子
樹脂との混合物をバインダー成分として用い得る。
自己架橋性ポリウレタン水性液の一例としては、花王石
けん■のUp−296A(商品名;)・−ドタイプ)お
よびソフテツクスU−100(商品名;ソフトタイプ)
が代表的に例示される。
ハードタイプのUE−296Aは主鎖構造中にポリヒド
ロキシ成分として、芳香族−化合物を含有し、ソフトタ
イプのソフテツクスU−Zoo  は脂胞族化合物を含
有している。
UE−296AとソフテソクスU−100との混合割合
は通常、9/1〜4/6重量%(固型分)でおシ、好ま
しくは7/3〜515!ft%(固型分)である。この
割合が9/1を超えると、ハードタイプの比率が高くな
り、塗膜が固く脆くなり、走行時の摩耗による塗膜の削
れが助長されるなど好ましくない。
また、この割合が4/6禾満になると、ソフトタイプの
比率が高くなり、塗膜が柔軟性となり且つ7ラソト化す
るなどして、走行性能が低下して易滑化効果が発現しな
い。
二軸延伸熱固定して結晶配向を完了した後のフィルムに
上記の水溶液ないし水分散液を塗布し、次いで加熱して
も、塗膜表面に多数の微小突起を有する本発明の易滑性
フィルムを製造することはできない。
本発明によれば上記水溶液ないし水分散液は−軸延伸さ
れたフィルムの表面に塗布され、次いで二軸延伸および
熱固定のだめのテンターに導びかれる。塗布物はポリエ
ステルフィルムの延伸に伴いその面積を拡大し、且つ力
1熱されて水を揮散し、架橋反応によシニ軸延伸された
フィルムの上に多数の微小突起を有する薄い固体塗膜層
に変換され、二軸延伸されたフィルム面上に強固に塗設
される。非架橋性ポリウレタン水溶液ないし水分散液で
は、基材の延伸工程および熱処理工程を経ても、単に水
が揮散されて、はぼ平担な塗膜層を形成するのみで、易
滑性発現の効果は低い。
かかる非架橋性ポリウレタンの水分散液の一例としては
、日本ライヒホールド社のハイトランHW−140,ボ
ンデイック1150 、同115ONSなどやバイエル
社のインプラニルDLH、同DLN。
或ケ住友バイエル社のデスモコールKA−8100゜同
80’66(何れも商品名)等が挙げられる。
本発明における被覆層の微小突起発現の理由は充分に判
っていないが、加熱されることKよって;仏性する塗膜
の自己架橋反応による構造変化に基づく自己架橋性ポリ
ウレタン塗膜特有の効果とポリエステルフィルムの延伸
に伴う面積拡大に基づく塗膜の延伸効果との相乗効果に
よって発現するものと推定される。
次に1本発明に供する自己架橋性ポリウレタン水性液(
水溶液またはの散液看しくは乳化液)と混合させる粗面
化物質としては、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリビニリデンフルオライド若しくはポリアク
リ′ロニトリル、ベンゾグアナミン樹脂等の如き有機質
微粉末、μたLンリカ、アルミナ、二酸化チタン。
カオリン、タルク、グラファイト、炭酸カルシュラム、
長石、二硫化モリブデン、カーボンブラックもしくは硫
酸バリュウム等の如き無機質微粉末等が挙げられ、これ
らは乳化剤等を用いて水性分散液としたものであっ又も
よく、また、微粉末状でポリウレタン水性液に添加でき
るものでおってもよい。
との粗面化物質は平均粒径111m以下の微粒子であり
、好ましく社平均粒径o、o o s〜0.5μm特に
好ましくけ0.01〜0.3μmである。また、これら
の水不溶性の固体物質は水分散液中で沈降するのを避け
るため、比重が3を超えるものは超微粒子を選ぶべきで
ある。
本発明における粗面化物質は自己架橋性ポリウレタン塗
膜自体の微小突起の均一形成を促進する効果と微粉末自
体による塗膜の補強効果とを奏し、ポリエステルフィル
ムに優れた易滑性効果を賦与することにある。
本発明における主成分たる自己架橋性ポリウレタンと粗
面化物質との混合割合は、自己架橋性ポリウレタン/粗
面化物質=98/2〜40/60(固型分換算:重量%
)であり、好ましくは9515〜80/20  (重量
比)である。この111合が9872を超えると、添加
される粗面化物質のポリウレタン塗膜中での微細突起形
成物質として突起均一形成の効果の減少、微粉末自体と
しての塗膜への補強効果が減少によりフィルムの易滑性
が低減してしまう。
また、この割合が40/60未満になると、粗面化−物
質の比率が高くなり、被覆材と基材との密着性が低下し
たシ、塗膜が脆くなるなどにより、微小突起が使用前に
フィルムに負荷される程度の摩擦力で破壊され、被覆層
が摩滅することがら易滑化効果の持続性が損われる。
ウレタン系樹脂と粗面化物質との混合は、水分散液の状
態として混合を行なってもよく、ポリウレタン水分散液
の中処粉末状粗面化物質と要すれば乳化剤とを添カロし
、撹拌分散してもよV・。
次に、粗面化物質を含むポリウレタン水分散液の被覆組
成物を、配向結晶化の過程が完了する前のポリエステル
フィルムの表面に塗布するに当っては、円滑に塗設でき
るよr)にするための予備処理とり、てフィルム表面に
コロナ放1tlL理を施すか又は組成物と化学的に不活
性な界面活性剤を併用する。有効な界面活性剤は組成物
水溶液の表面張力を40 dyne/crn以下に降下
できるようなポリエステルフィルムへの閘れを促進する
ものであり、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸ニスデル
、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン
酸塩。
アルキルスルホコノ蔦り酸塩、第4級アンモニウムクロ
ライド、アルキルアミン−塩酸塩等を挙げることができ
る。
本発明の組成物は、その寄与効果を消失しない限F)に
おいて、架橋剤、架橋促進剤、帯電防止剤、潤滑剤、紫
外線吸収剤、樹脂類尋の種々の添加剤を混合して併用す
ることは差し支えない。また、迅速乾燥や溶解性向上を
けかるため、製膜工程での至境を著(2く妨げない範囲
で組成物水性液にアルコール、エステル、エーテル系溶
tl!、などを追加することもできる。
本発明傾よれば、かぐして調整された水溶液または分散
液は結晶配向が完了する前の未延伸または一軸延伸ポリ
エステルフイルム表面に塗布される。その際の水溶液ま
たは水分放液の固形分濃度は、通常50 wt%以下、
好ましくは20 wt%以下、が・適当であり、粘度は
200cp11以下、好ましくは50 ape  以下
、が適当である。
これらの水溶液または水分散液は走行しているフィルム
1−当り約0.5〜約201、好ましくは約2〜約10
2の量が耐着されるように適用される。換言すれば、o
:P:的に得られる二軸延伸フィルムにおいて、フィル
ムの一表面に1−当り約o、o o i〜約11、好ま
しくは約0.O1〜約0.5f、より好ましくは約0.
03〜約0.31の固型分が形成されるぶ゛でフィルム
に適用される。
本発明によれば、上記水溶液または水分散液は走行して
いる未延伸または一軸延伸フイルムに塗布される。二利
)延伸熱固定(−て結晶配向を完了した後のフィルムに
1この水溶液や水分散液を塗布し、次いで加熱しても、
フィルム表面に多数の微細突起を有する易滑性フィルム
を製造することはできない。
本発明によれば、上記水溶液または水分散液は、好寸し
くけ一軸延伸フイルムが施された直後のフィルムに塗布
され、次いで二軸延伸および熱固定のためのテンターに
導びかれる。
上記水溶液または水分散液は、本発明によれば未延伸又
は−軸延伸フィルムの片面ヌは両面に適用され得る。片
面のみに塗布されて得られた本発明の易滑性二軸延伸フ
ィルムは、一方の面が多数の微小突起を有し他方の面が
円滑であるデュアルサーフェス(dual 5urfa
ce )構造を有し、磁気テープ用素材として特に好適
に使用できる。
水溶液ないし水分散液の適用は、それ自体公知の技術手
段例ターぼりパースコート(ボトムフィー ト3 、T
リバース、ボトムフィード4本リバース、2本ロールリ
バースあるいけトップフィード3本リバース等)、キス
マイヤーコート。
グラビアコート(タイレフトグラビアあるいはオフセッ
トグラビア)f スロットダイコート又はカーデンコー
ト等によって行うことができる。
本発明によれば、上記デュアルサーフェス構造を有する
本発明の易滑性フィルムは好ましくは上記水溶液寸たは
水分散液を、ニップローラ一群を離れた実質的に水平に
走る一軸延伸フィルムの下面からロールコータ−を用い
て塗布する方法によシ有利に製造することができる。
ポリエステル表面上に上記の如き手段によって均一な厚
さに塗布された水浴液や水分散液は、未固化の塗膜の状
態でフィルムの延伸に伴いその面積が拡大されかつ加熱
さilで水を揮赦し、−二軸延伸されたフィルム表面上
で多数の微小突起を有する満い固体塗膜層に変換され、
二軸延伸されたフィルム表面に強固に固着される。
本発明によれば、上記水溶液ないし水分散液は基材の延
伸工程および熱部理工8fcよって、上記の如く、多数
の微小突起を有する固体塗膜に変換される。
なお、上記多数の微小突起の形成には加熱が必要であり
、例えば−軸延伸フィルムに水溶液や水分散液を適用し
、次いで加熱せずに風乾せしめた場合には、フィルムの
被覆層に実質的に形態保゛持性を有する多数の微小突起
を形成せしめることはできないものである。
この加熱は好ましくは約Zoo〜約240℃の温度で約
1〜約20秒間行われる。3さらに、多数の微小突起を
有する固体塗膜層の形成は、例えば延伸倍率、フィルム
に適用する水溶液や水分散液の組成あるいは塗布量等に
よっても微妙に影響される。
本発明の易滑性二軸延伸ポリエステルフィルムは、後に
実施例において具体的なデータを用いて説明するとおり
、極めて優れた滑り性を有しており、優れた滑シ性が要
求される花々の分野に特に磁気テープの索胴として好適
に用いられる。
本明a書における種々の値は下記のとおりにして測定さ
れ、かつ定義される。
(i) pv値;粗面化されたフィルムを東京精9社製
触針式表面相さ計(Surcom 3 B )を使用し
て針の半径2μm、荷重0.19 rの条件下にフィル
ム基準長26tranKついて基準長方向を50倍表面
粗さ方向を2万倍に拡大しチャートを書かせ断面曲線か
ら基準長さだけ抜きとった部分の平均線に平行な直線の
うち高い方から1番目の谷底を通るものを選びこの2直
線の間隔を縦倍率で割った値をミクロン単位で表わして
このpv値lO個の平均値で表わす。
(21CLA値 (1)と同様の装置でフィルム粗さ曲線を求めその中心
線の方向に測定長さL(基準長2wI)の部分を抜きと
シこのぬきとり部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY
軸として粗さ曲線をY=f((転)で表わした時次の式
で与えられた値をμm単位で表わす。
この測定は基準長を0.25.とじて8個測定し値の大
きい方向から3個除外し5個の平均値で表わす。
(3)  動摩擦係数(走行性) 第1図はフィルム走行性を評価するための動摩擦係数1
tkを測定する模式図である(使用装置2日本自動制御
に、K JSIOI型)。図面で1 ハm 出L +)
−ル、2はテンションコントローラ、’3,5,6,8
,9,11はフリーロール、4はテンション検出機(入
口)、7はクロムメッキ固定ピン(5間φ)、xOはテ
ンション検出器(出口)、12はガイドローラ、13は
捲取シリールを夫々示す。
第1回に示す如く20℃60%RH雰囲気下で、易滑化
をはかった処理面が外径5膿の固定ピンに(15271
80) kラジアンで接触するようフィルムを通し、毎
秒33αの速さで移動摩擦させる。そして入口テンショ
ンが30りrとなるようテンションコントローラー2を
調整した時の出口テンションT!(10)を求め下式で
動摩擦係数μkを算出する。
なお検出するテープ長さは891mとした。
(4)  削れ性 その動摩擦係数を測定しながら走行状態の良否を観察し
、同時に固定ピン上にフィルムが接触する時に何か堆積
する物質があるかどうかを観察した。堆積物が全く認め
られないものを○、附耐着形跡のあるものを△、多いも
のを×で表示する。
(5)  フィルム摩擦係数 東洋テスター社製のスリッパリー測定器を使用し、塗設
面とポリエチレンテレフタレート(非処理)フィルムと
の摩擦係数を測定した。
比較例1 25℃のオルソクロロフェノール中で測定した極限粘度
数が0.62の無機質フィラーを全く含まないポリエチ
レンテレフタレート(結晶融解熱9.8 、、Ii /
 f )をエクストルーダーで口金から押出し、これを
40℃に冷却したドラム上で静電印加を行すながら厚さ
152μmの押し出しフィルムとし、続いてこれを93
℃に加熱した金属ロール上で長手方向に3.6倍に延伸
した。
次いで、テンター内に導き98℃の予熱ゾーンを通過せ
しめ、105℃で横方向に3.9倍に延伸し、更に22
5℃で6.3秒間熱固定を行い結晶配向を完結させたあ
とエツジをスリットしながら、捲取テンション9.8に
9の条件において500 m1y1− 繕巾で捲取υを
行った。最終的にフィルムは平均12.1μmの厚みを
有していた。
フィルム間相互の滑シが悪いためフィルムロールに皺が
発生した。一度この皺が発生すると、それが次々と表層
部へ伝播集中して、ロール端部の一方側は固く、中央部
が柔くなると云った到底商品形態をなさない捲姿となっ
た。
別に捲取テンションを極度におとし4.68に9で捲取
ったが端部が不揃いとなる以外に捲皺も与られ、完全な
ものが得られなかった。このフィルムを172インチ巾
にマイクロスリットしようと試みたが、不可能であった
得られた結果を第1表に示した。
実施例1 自己架橋性ポリウレタンの30 Wt俤自己乳化液〔花
王石鹸@製、商品名UE−296A、 )・−ドタイプ
〕53M量部(固型分として)、自己架橋性ポリウレタ
ンの1−0wt%自己乳化液〔花王石鹸側製、商品名ン
フテツクスU−100,ソフトタイプ)35ffi汎部
(固型分として)、コロイダルシリカの19 wt%水
分散液(平均粒径40〜5(1?P!μ)10M量部(
固型分として)、およヒホリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル[HLB=12.8:日本油脂@製、商品
名N5208.5 ] 2 ffli部を、最初ホモジ
ナイザーで次いで超音波分散機で充分に混合して塗布用
組成物を調製した。この塗布用組成物をイオン交換水に
て稀釈溶解せしめ、全固型分濃度9チの塗布液とした。
次いで、比較例1のタテ延伸が終了した一軸延伸フイル
ムがテンターに入る直前の位置で、このフィルムの片面
上に、上記の塗布液を3本のロールから成るコーターヘ
ッドから均一に塗布した。
塗布液の塗布量は上記−軸延伸フイルム1−当り約41
とした(この量は、下記の二軸延伸フィルムでは1−当
り約0.092 Fに相当する)。
片面塗布を施した一軸廷伸フイルムをテンター内に導き
98℃の予熱ゾーンを通過せしめ、105℃で横方向に
3.9倍に延伸し、更に225℃で6.3秒間熱固定し
た(塗布液を覆布されたフィルムが加熱を受けた時間は
合計で11秒間に相当する)。
かくして、二軸延伸されたフィルムは9.8にりのテン
ションでしわの発生もなくし7て捲取ることができた。
このフィルムを半インチ巾にマイクロスリットし、50
0m捲きのチーブ52本を製造した。この間、フィルム
のスリン)(f[何んらのトラブルもなく良好に行われ
た。
上記本発明フィルムの表面竹性、走行性等を第1表に示
した。
比較例1で得られたフィルム(塗布液を塗布されていな
い)と比較すれば明らかな通り、本発明のフィルムは特
に磁気テープ用のベースフィルムとして極めて優れた基
本特性を有することが判った。
なお、処理面をアルミニウム蒸着し、微分干渉顕微鏡で
400倍に拡大して観察したところ、多数の微小突起が
形成されている事が確認できた。
比較例2 比較例1の製膜条件で得られた二軸延伸フィルムの片面
に、実施例1と同じ塗布組成物をマイヤーバーを用いて
、約12/η?(ウェット)と約4f/rr?(ウェッ
ト)になるように2椙類コーテイングし、100℃で1
分間予備乾燥し、次いでフィルムを木枠で周囲を緊張固
定し、約225℃の温度雰囲気下で10秒間熱処理を施
した。このあと、塗布面側にアルミニウム蒸着を施して
、これを微分干渉顕微鏡を用いて400倍に拡大し表層
を観察したが、微小突起状表面が殆ど形成されておらず
、平担フィルム面が存在するにすぎなかった。一方、処
理面と非処理面のスリッパリーは静摩擦係数及び動摩擦
係数とも0.5〜0.6であり、塗布の効果d認められ
たものの、際立って良いとは云えないレベルであった。
比較例3 非架橋性ポリウレタンの40%自己乳化液〔バイエル社
製、商品名インプラニルDLH)53重量部(固型分と
して)、コロイダルシリカ水分散液〔平均粒径40〜5
0fiμ 、〕lO重量部(固型分として)、およびポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(8本油脂■
製。
商品名N5208.5 ) 27i(東部を実施例1と
同様にして刺整し、全固型分濃度9チの塗布液とした。
尚、−軸延伸フィルムでの塗布量もきめ、実施例1と全
く同様にして、二軸延伸フィルムを製造した。
比較例1と同様な現象がみられ、フィルム間相互の滑り
が悪く、皺が発生した。更に、シリカの負を3o!JI
部(固型分として)に増加させてみたところ、捲取り性
は?\改嵜されるものの、催皺の発生を回避することが
できず、1i2インチ幅のテープの走行性テストも滑り
が悪かった。
実施例2 自己架橋性ポリウレタンの:30飴自己乳化液〔花王石
鹸■製、商品名tJE−296A ] 29重量部(固
型分として)、自己架橋性ポリウレタンのi o wt
%自己乳化液〔花王石嵯■製、商品名ソフテツクスU−
100119重屋部(固型分として)、コロイダルシリ
カ水分散液(平均粒径12〜15F?tμ)48丸量部
(固型分として)。
およヒポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルC、
HLB = 1.2.8 、 13本油脂■製、商品名
N5208.5 ) 4 Jlji部を、実施例1と同
様にして調整し、全固勉分濃度5%の塗布液とした。
尚、−軸延伸フィルムでの塗布量的2゜52/−〔ウェ
ット;二軸延伸フィルムで約0.032f/1f?ドラ
イに相当〕で塗布する以外は実施例1と全く同様にして
二軸延伸フィルムを製造した。
実姉例1と同様に、良好に捲取ることができ、スリット
化にも何のトラブルも発生しなかった。
本実施例のフィルムの表面特性及び走行性等を第1表に
示した。
実施例3 自己架橋性ポリウレタンの30%自己乳化液〔花王石鹸
■製、商品名UE−296A ] 51重量部(固型分
として)、自己架橋性ポリウレタンの10 wt%自己
乳化液〔花王石鹸■製、商品名ンフテックスU−100
、] 34 重量部(固型分として)、コロイダルシリ
カ水分散液(平均粒径40〜SO,−、μ)9重量部(
固型分として)、ポリエチレンワックス−エマル237
0M4約110℃)5重量部(固型分として)、および
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルCHI、B
 = 12.8 :日本油脂((9)↑(、商品名N5
208.5  ’)1重量部を、実施例Jと同様にして
調整し、全固型分濃度9チのζ−布液とした。
尚、−軸延伸フィルムでのp ;r’、; uも含め、
実施例1と全く同様にして、二軸分(!1′!]フィル
ムを製造したところ良好に捲取ることができ、スリット
化にも何のトラブルも発生し7なかった。
この実施例のフィルムの表面特性及び走行性等を第1表
に示しブこ。
実施例4 自己架橋性ポリウレタンの30 wt%自己乳化液〔花
玉石m % 製、 nG品名U[’ニー296A ”3
50 k量部(固型分として)、汁溶計エボキン化合物
〔花王石鹸m19製、商品名UT8.−2Q6B 〕5
 M置部(固型分として)、自己架a fitポリウレ
タンの10wt%自己乳化液〔イ七王石鹸9和製、閤昂
名ソフテツクスU−100〕33重団部(固型分として
)、四弗化ポリエチレン〔ダイキン工業@製。
商品名ルブロンL−2;平均粒径約0.2μm〕10重
量部および非イオン性界面活性剤NS208.5 [:
日本油脂■製、商品名〕2重量部を、実施例1と同様に
して調整し、全固型分濃度16饅の塗布液とした。
次いで、比較例1のタテ延伸が終了した一軸延伸フイル
ムがテンターに至る直前の位置で、このフィルムの片面
上に、上記塗布液を3本のロールから成るコーターヘッ
ドから均一に塗布した。塗布量は一軸延伸フイルムで約
72/靜〔ウェット;二軸延伸フィルムで約0.2 s
 7 f//−ドライに相当する〕とした。片面塗布を
受けた一軸延伸フイルムをテンター内に導き、98℃の
予熱ゾーンを通過せしめ、105℃で横方向に3.9倍
に延伸し、更に235℃で10秒間熱固定しfr、(塗
布液を塗布されたフィルムが加熱を受けた時間は合計で
20秒間に相当する)ところ、良好に捲取ることができ
、スリット化にも何のトラブルも発生しなかった。この
実施例の表面特性及び定行性等を第1表に示した。
【図面の簡単な説明】
図面はフィルムの走行性を試験する測定器の原理を示す
模式図である。図面において、1は繰出しロール、4及
び10はテープのテンション検出器、13は捲取ロール
である。 特許出願人 帝人株式会社 z1図 士       工3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ポリエステルフィルムの表面に平均粒径が1μm以
    下の粗面化物質が分散された自己架橋型ポリウレタン組
    成物よシなる塗膜が形成されてなる易滑性ポリエステル
    フィルム。 2)結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムの夢
    面に、平均粒径が1μη;以下の粗面化物質と自己架橋
    型ポリウレタンとよりなる組成物の水性液を塗布し、該
    フィルムの表面において組成物を架橋反応せしめて、多
    数の微小突起をもつ塗膜を形成せしめてなる特許請求の
    範囲第1項記載の易滑性ポリエステルフィルム。
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