JPS6337814B2 - - Google Patents

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JPS6337814B2
JPS6337814B2 JP56005974A JP597481A JPS6337814B2 JP S6337814 B2 JPS6337814 B2 JP S6337814B2 JP 56005974 A JP56005974 A JP 56005974A JP 597481 A JP597481 A JP 597481A JP S6337814 B2 JPS6337814 B2 JP S6337814B2
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JP
Japan
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copolymer
acid
weight
resin composition
thermosetting resin
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Application number
JP56005974A
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English (en)
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JPS57121027A (en
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Shuhei Imon
Tomohide Yokoo
Kenji Ema
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP597481A priority Critical patent/JPS57121027A/ja
Publication of JPS57121027A publication Critical patent/JPS57121027A/ja
Publication of JPS6337814B2 publication Critical patent/JPS6337814B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は成形材料、積層材料、塗料、接着剤等
広汎な用途に利用可能な熱硬化性樹脂組成物に関
する。 さらに詳しくは硬化性、貯蔵安定性が良好であ
り、成形時の作業性がすぐれ、しかも、耐熱性、
接着性、寸法安定性にすぐれた硬化物を与える熱
硬化性樹脂組成物に関する。 従来、エポキシ樹脂にフエノール性水酸基を有
する化合物を配合してなる熱硬化性樹脂組成物は
公知である。例えば、エポキシ樹脂にノボラツク
型フエノール樹脂を配合してなる熱硬化性樹脂組
成物は成形材料、積層材料、塗料等の分野に利用
されている。しかし、硬化物の寸法安定性が悪
く、寸法精度の要求される電子工業材料等には使
用できないという欠点があつた。また、耐熱性、
とくに熱変形温度が100℃前後と低く、電気部品、
機械部品、自動車、航空機、車両等の産業機器へ
のいわゆるエンジニアリングプラスチツクとして
の利用が困難であつた。 しかるに、近年、パライソプロペニルフエノー
ル重合体、パラビニルフエノール重合体とエポキ
シ樹脂を配合してなる熱硬化性樹脂組成物が開発
されている。この組成物よりなる硬化物は、従来
のエポキシ樹脂とノボラツク型フエノール樹脂と
を配合してなる硬化物に比し、耐熱性、寸法安定
性はすぐれているものの次のような欠点があるた
め用途面で制約を受けていた。すなわち、接着性
が悪く、例えばガラスクロスをベースとする銅張
積層板に使用した場合、接着強度が不十分なため
ガラスクロス間の層間はくりを生じ、さらに銅は
くと積層材の間に別に接着剤を必要とする欠点が
あつた。さらに、耐熱性では200℃以下で使用す
る場合、機械強度等の諸物性の強度保持率は十分
であるが、300℃以上の高温下では硬化物が熱分
解を受け、物性低下をもたらすため、このような
条件下で使用する用途には使用できない欠点があ
る。 また、上記ノボラツク型フエノール樹脂、パラ
イソプロペニルフエノール重合体、パラビニルフ
エノール重合体のようなフエノール性水酸基を有
する化合物は、エポキシ樹脂を配合して硬化させ
る場合、通常第3級アミン等の硬化促進剤を用い
て硬化時間を短縮させる方法がとられている。こ
の場合、硬化は速くなるが配合時または成形作業
時にアミンが一部揮発し、悪臭をもたらしさらに
は揮発したアミン蒸気に接触すると皮膚炎症を起
すなど作業上の問題がある。さらにアミンを用い
る場合の問題点は貯蔵安定性が悪く、長期間保存
した場合、増粘またはゲル化を起し、成形材料、
積層材料、塗料などに利用する場合、品質管理上
に問題がある。 本発明者らは以上のような欠点を解決すべく鋭
意検討した結果、塩基性基を有する重合性単量体
とアルケニルフエノールを必須成分とする共重合
体(以下「A共重合体」と略称)、エポキシ樹脂、
および酸性物質を配合してなる熱硬化性樹脂組成
物が、硬化性、貯蔵安定性が良好であり、成形時
の作業性がすぐれ、しかも、耐熱性、接着性、寸
法安定性にすぐれた硬化物を与えることを見出し
本発明を完成するに到つたものである。 本発明の熱硬化性樹脂組成物を用いることによ
り耐熱性にすぐれ寸法精度の高い成形体が得ら
れ、また、成形体の熱時剛性が高く、成形後の金
型からの取りはずしが容易になり成形能率を一段
と向上させることができる。 積層材料に用いた場合には、接着強度が大きく
銅張積層板の場合、紙、ガラスなどの基材間の層
間はくり強度が極めて大であり、また銅はくと積
層材との間の銅はく引きはがし強度も極めて大き
い。 本発明の熱硬化性樹脂組成物はまた、第3級ア
ミン等の硬化促進剤を用いずに、硬化促進剤を用
いた場合と同等以上の十分な硬化速度が得られる
という特徴を有し、また、アミンの揮発による亜
臭や、皮膚障害などが全くないというすぐれた作
業性を有している。さらには貯蔵安定性にすぐ
れ、長期間保存しても増粘またはゲル化などが全
く起きないなどの特徴がある。 また、得られた硬化物の接着強度が大きいため
塗料、接着剤に用いた場合、広汎な用途の拡大が
期待できる。 さらに、本発明の熱硬化性樹脂組成物の特徴
は、A共重合体のアルケニルフエノール成分の含
有量を変えることにより、幅広い熱変形温度をも
つ硬化物を得ることができ、可撓性に富んだもの
から剛性の高いものまで任意に製造できることに
ある。しかも、耐熱性特に熱分解開始温度を例に
とると、アルケニルフエノール成分の量によらず
すべて350℃付近以上という高い値を示すという
すぐれた特徴を有している。 本発明に用いるA共重合体中の塩基性基を有す
る重合性単量体としては、例えば、アクリル酸
N,N−ジメチルアミノエチル、アクリル酸N,
N−ジメチルアミノプロピル、アクリル酸N,N
−ジエチルアミノエチル、などのアクリル酸N,
N−ジアルキルアミノアルキルエステル類、メタ
クリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、メタク
リル酸N,N−ジエチルアミノエチル、メタクリ
ル酸N,N−ジメチルアミノプロピルなどのメタ
クリル酸N,N−ジアルキルアミノアルキルエス
テル類、ビニルアニリン、イソプロペニルアニリ
ン、N−ビニルジメチルアミン、N−ビニルジエ
チルアミン、N−ビニルジフエニルアミン、N−
ビニルピロール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルカルバゾール、N−ビニルイミダゾール、N
−ビニルピロリドン、2−メチル−N−ビニルイ
ミダゾール、2−ビニルキノリン、3−ビニルピ
ペリジン、N−メチル−3−ビニルピペリジン、
ビニルピラジン、2−ビニルピリジン、3−ビニ
ルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−
5−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニルピ
リジン、N−(2−ジメチルアミノメチル)アク
リルアミド、N−(2−ジメチルアミノエチル)
アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミ
ノエチル)アクリルアミド、N−(2−モルフオ
リノエチル)アクリルアミド、N−(2−ジメチ
ルアミノメチル)メタアクリルアミド、N−(2
−ジエチルアミノエチル)メタアクリルアミド、
N−(2−ジブチルアミノメチル)メタクリルア
ミド、などがあり、これらを1種以上用いること
ができる。 A共重合体中のアルケニルフエノールとしては
ビニルフエノール、イソプロペニルフエノール、
1−ブテニルフエノール、2−ブテニルフエノー
ル、3−ブテニルフエノール等があり、オルソ
体、メタ体、パラ体またはこれらの混合体のいず
れであつてもよい。 本発明のA共重合体中の塩基性基を有する重合
性単量体、およびアルケニルフエノールの含有量
は次の範囲のものが好ましい。 すなわち、塩基性基を有する重合性単量体につ
いてはA共重合体100重量部中0.01重量部以上20
重量部未満、好ましくは0.05重量部以上10重量部
未満がよい。塩基性基を有する重合性単量体が
0.01重量部未満の場合は、硬化性が悪くなり、ま
た20重量部以上の場合は耐熱性、接着性、寸法安
定性に十分な性能が得られない。 またA共重合体中のアルケニルフエノールの含
有量は、A共重合体100重量部中5重量部以上90
重量部未満、好ましくは、10重量部以上80重量部
未満がよい。アルケニルフエノール含有量が5重
量部未満の場合は、耐熱性、寸法安定性が低下
し、90重量部以上の場合は接着性が低下してしま
う。 次に、A共重合体中の塩基性を有する重合性単
量体、アルケニルフエノールが上記範囲にあれ
ば、公知の重合性単量体、例えば、スチレン、ク
ロルスチレン、ブロムスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、ビニルキシレン等のスチ
レン類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−
ブチル等のメタクリル酸エステル類、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、
アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、イソプレン、
ブタジエン等を一種以上併用してもよい。 A共重合体の分子量は300以上200000未満好ま
しくは500以上50000未満のものがよい。300未満
または200000以上の場合は本発明の目的とする硬
化性、耐熱性、接着性、寸法安定性のすぐれた熱
硬化性樹脂組成物は得られなくなる。 また、本発明に使用するエポキシ樹脂は1分子
中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するも
のであればいずれも用いることができる。例えば
ビスフエノールA型、ハロゲン化ビスフエノール
型、レゾルシン型、ビスフエノールF型、テトラ
ヒドロキシフエニルメタン型、ノボラツク型、ポ
リグリコール型、グリセリントリエーテル型、ポ
リオレフイン型、エポキシ化大豆油、脂環式など
各種エポキシ樹脂があり、これらを二種以上併用
してもよい。 次に本発明による熱硬化性樹脂組成物のA共重
合体とエポキシ樹脂の構成割合は必要に応じて
種々の割合で配合することができる。すなわち、
A共重合体中のフエノール性水酸基の数と、エポ
キシ樹脂中のエポキシ基の数との比(OH基/エ
ポキシ基比)が0.2以上5未満好ましくは0.5以上
2未満にするのがよい。OH基/エポキシ基比が
0.2未満および5以上の場合は本発明の特徴とす
る耐熱性、接着性、寸法安定性は得られない。 本発明に用いる酸性物質としては、ルイス酸、
ブレンズテツド酸のいずれでもよく、ルイス酸で
は、塩化アルミニウム、五塩化アンチモン、三フ
ツ化ホウ素、三フツ化ホウ素エチルエーテル錯
体、三塩化ホウ素、塩化第二鉄、臭化第二鉄、塩
化第二スズ、四塩化チタン、四塩化ジルコニウ
ム、塩化亜塩、塩化ニツケル等があり、ブレンズ
テツド酸では塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、クロル
スルホン酸、フルオロスルホン酸、ポリリン酸、
ホウ酸、フツ化水素、臭化水素、ヨウ化水素、過
塩素酸、亜硫酸、チオ硫酸、スルフイン酸、亜ホ
スフイン酸、亜ホスホン酸、亜リン酸、ホスフイ
ン酸、ホスホン酸、ヒ酸等の無機酸類、および、
酢酸、クロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、
安息香酸、サリチル酸、フタル酸、マレイン酸、
トリメリツト酸、ピロメリツト酸等の有機酸類が
ある。これら酸性物質の添加量は、A共重合体と
エポキシ樹脂との混合物100重量部に対し0.01重
量部以上20重量部未満好ましくは0.05重量部以上
10重量部未満がよい。この範囲内において上記酸
性物質の種類および添加量を変えることにより、
本発明の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度を任意に
変化させることができ、また、貯蔵安定性を大巾
に改善することができる。 本発明による熱硬化性樹脂組成物は次のように
して使用できる。すなわち、A共重合体、エポキ
シ樹脂、および酸性物質を混合後粉砕して使用す
るかまたは混合後80〜170℃で数分間加熱し部分
硬化させた後粉砕して使用することもできる。さ
らには、A共重合体、エポキシ樹脂及び酸性物質
の共通溶剤例えばメタノール、エタノール、プロ
パノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアル
コール、などのアルコール類、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノンなどのケトン類、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メチルセロソルブ、セロソルブな
どのエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、など
のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなど
の含窒素溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの炭化水素、ジメチルスルホキシド等の一種以
上の溶剤を使用してワニスの状態で使用すること
もでき、またワニスから脱溶剤して粉砕して使用
することもできる。 次に、以上のようにして得られた組成物の用途
例について述べる。 成形材料とする場合には混合した粉末品、また
は部分硬化させた粉末品を圧縮成形、トランスフ
アー成形、射出成形により80〜250℃の温度で成
形体とすることができる。この場合充填剤として
シリカ、炭酸カルシウム、タルク、クレー、木
粉、アスベスト、ガラス粉、ガラス繊維等を加え
てもよい。 積層材料とする場合は、本発明の組成物を溶剤
に溶解させたワニスを紙、またはガラスクロスに
含浸後溶剤を除去してプリプレグとし、これを数
枚〜数十枚重ねて、100〜200℃の温度、20〜100
Kg/cm2の圧力により積層板を得ることができる。
積層板はさらに必要に応じて150〜250℃で数時間
ポストキユアさせてもよい。 塗料に用いる場合は、本発明の組成物のワニス
を支持体に塗布し、100〜200℃で加熱乾燥するこ
とにより、または、混合した粉末品もしくは部分
硬化させた粉末品を静電塗装機等により例えば鋼
板上に塗布し100〜200℃で焼付けを行なつて厚さ
の均一な塗膜を得ることができる。 また接着剤には本発明の組成物に必要に応じフ
エニルグリジシルエーテル等の反応性希釈剤、シ
リカ、アスベスト等の充填剤等を加え被着材に塗
布後被着体をあてがい、80〜200℃に加熱するこ
とにより硬化、接着させることができる。 以下、製造例、実施例等により、本発明の効果
を具体的に説明するが、本発明はこれらの製造
例、実施例に限定されるものではない。 製造例 1 2−ビニルピリジン1g、パライソプロペニル
フエノール50g、メタクリル酸メチル30g、アク
リロニトリル20g、メチルエチルケトン200g、
およびアゾビスイソブチロニトリル3.6gをフラ
スコ内に仕込み、還流温度で、10時間重合させ、
固型分濃度31重量%の共重合体溶液を得た。この
溶液を170℃の温度で4時間真空乾燥させた後、
粉砕して、共重合体粉末(1)93gを得た。この共重
合体中の2−ビニルピリジン含有量はジオキサン
溶媒中での過塩素酸標準液を用いた非水滴定によ
り測定した所、0.8重量%であつた。また、ゲル
パーミエイシヨンクロマトグラフイー(以下
GPCと略称する)による共重合体の重量平均分
子量は10000であつた。 製造例 2 N−(2−ジエチルアミノエチル)アクリルア
ミド3g、パライソプロペニルフエノール50g、
メタクリル酸メチル30g、アクリロニトリル20
g、メチルエチルケトン200gおよびアゾビスイ
ソブチロニトリル3.6gをフラスコ内に仕込み還
流温度で10時間重合させ固型分濃度31重量%の共
重合体溶液を得た。この溶液を170℃の温度で4
時間真空乾燥させた後粉砕して共重合体粉末(2)92
gを得た。この共重合体中のN−(2−ジエチル
アミノエチル)アクリルアミド含有量は製造例1
と同様に測定した所、2.6重量%であつた。また、
GPCによる共重合体の重量平均分子量は10000で
あつた。 製造例 3 アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル1.5
g、パライソプロペニルフエノール70g、アクリ
ロニトリル30g、メチルエチルケトン200g、お
よびアゾビスイソブチロニトリル4gをフラスコ
内に仕込み、還流温度で10時間重合させ、固型分
濃度32重量%の共重合体溶液を得た。この溶液を
170℃の温度で4時間真空乾燥させた後、粉砕し
て共重合体粉末(3)97gを得た。この共重合体中の
アクリル酸ジエチルアミノエチル含有量は製造例
1と同様に測定した所、1.4重量%であつた。ま
たGPCによる共重合体の重量平均分子量は8000
であつた。 製造例 4 メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル
0.5g、パライソプロペニルフエノール30g、ア
クリロニトリル30g、スチレン40g、メチルエチ
ルケトン200gおよびアゾビスイソブチロニトリ
ル4.6gをフラスコ内に仕込み、還流温度で10時
間重合させ、固型分濃度33重量%の共重合体溶液
を得た。この溶液を170℃の温度で4時間真空乾
燥させた後、粉砕して、共重合体粉末(4)98gを得
た。この共重合体中のメタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル含有量は製造例1と同様に測定した所、
0.5重量%であつた。また、GPCによる共重合体
の重量平均分子量は5000であつた。 製造例 5 3−ビニルピペリジン1g、パライソプロペニ
ルフエノール20g、α−メチルスチレン50g、ア
クリロニトリル30g、メチルエチルケトン200g
およびアゾビスイソブチロニトリル4.6gをフラ
スコ内に仕込み、還流温度で10時間重合させ、固
型分濃度32重量%の共重合体溶液を得た。この溶
液を170℃の温度で4時間真空乾燥させた後、粉
砕して、共重合体粉末(5)95gを得た。この共重合
体中の3−ビニルピペリジン含有量は製造例1と
同様に測定した所0.8重量%であつた。また、
GPCによる共重合体の重量平均分子量は6000で
あつた。 製造例 6 パライソプロペニルアニリン1g、パライソプ
ロペニルフエノール50g、アクリル酸メチル50
g、メチルエチルケトン200gおよびアゾビスイ
ソブチロニトリル4.6gをフラスコ内に仕込み、
還流温度で10時間重合させ固形分濃度29重量%の
共重合体溶液を得た。この溶液を170℃の温度で
4時間真空乾燥させた後粉砕して共重合体粉末(6)
90gを得た。この共重合体中のパライソプロペニ
ルアニリン含有量は製造例1と同様に測定した
所、0.9重量%であつた。また、GPCによる共重
合体の重量平均分子量は4500であつた。 本発明に用いるその他の塩基性基を有する重合
性単量体およびアルケニルフエノールも製造例1
〜6に準じて同様に使用できる。 実施例 1 製造例1で得た共重合体粉末(1)59g、ビスフエ
ノールA型エポキシ樹脂(シエル化学(株)製エピコ
ート828、エポキシ当量190、以下「エピコート
828」と略称)41g、およびパラトルエンスルホ
ン酸1gをアセトン100gに溶解し、均一な溶液
とした。この溶液を室温にて24時間真空乾燥し大
部分のアセトンを除去した後、熱硬化性樹脂組成
物102gを得た。 実施例 2 製造例2で得た共重合体粉末(2)59g、エピコー
ト828 41g、およびメタンスルホン酸1.0gをア
セトン100gに溶解し均一な溶液とした。この溶
液を室温にて24時間真空乾燥し大部分のアセトン
を除去した後、熱硬化性樹脂組成物103gを得た。 実施例 3 製造例3で得た共重合体粉末(3)50g、エピコー
ト828 50g、および三フツ化ホウ素エチルエーテ
ル錯体0.6gをアセトンに溶解し、均一な溶液と
した。この溶液を室温にて24時間真空乾燥し、大
部分のアセトンを除去した後熱硬化性樹脂組成物
101gを得た。 実施例 4 製造例4で得た共重合体(4)70g、エピコート
828 30g、および塩化アルミニウム0.3gを90℃
で溶融混合した。 これを粉砕して熱硬化性樹脂組成物粉末96gを
得た。 実施例 5 製造例5で得た共重合体粉末(5)78g、エピコー
ト828 22g、およびトリクロル酢酸0.5gをアセ
トン100gに溶解し、均一な溶液とした。この溶
液を室温にて24時間真空乾燥し、大部分のアセト
ンを除去した後、熱硬化性樹脂組成物102gを得
た。 実施例 6 製造例6で得た共重合体粉末(6)59g、エピコー
ト828 41gおよびクロルスルホン酸0.5gをアセ
トン100gに溶解し均一な溶液とした。 この溶液を室温にて24時間真空乾燥し大部分の
アセトンを除去した後、熱硬化性樹脂組成物102
gを得た。 本発明に用いるエピコート828以外の前記エポ
キシ樹脂も実施例1〜6に準じて同様に使用でき
る。 比較例 1 軟化点92〜98℃の汎用ノボラツク型フエノール
樹脂(三井東圧化学(株)製ノボラツク2000)35g、
エピコート828 65gおよび硬化促進剤としてN,
N−ジメチルベンジルアミン0.7gをアセトン100
gに溶解し、均一な溶液とした。この溶液を室温
にて24時間真空乾燥し大部分のアセトンを除去し
た後、熱硬化性樹脂組成物99gを得た。 比較例 2 重量平均分子量10000のパライソプロペニルフ
エノール重合体59g、エピコート828 41gおよび
硬化促進剤としてトリエタノールアミン0.5gを
アセトン100gに溶解し均一な溶液とした。この
溶液を室温にて24時間真空乾燥し大部分のアセト
ンを除去した後熱硬化性樹脂組成物103gを得た。 比較例 3 クロルスルホン酸を加えない以外は実施例6と
全く同様にして熱硬化性樹脂組成物102gを得た。 以上、実施例1〜6、比較例1〜3の熱硬化性
樹脂組成物につき、次のような物性を測定した。 (A) ゲル時間 JISK6910に準じ160℃の熱板上に上記各組成
物をのせ糸引きがなくなるまでの時間。 (B) アミン臭の有無 20ml容の試験管に上記組成物を各10gとり、
100℃の恒温槽に浸し、30分後に試験管上部に
てアミン臭の有無。 (C) ワニスの貯蔵安定性 上記各組成物を、メチルエチルケトンに溶解
し、濃度50重量%のワニスを作製した。 この溶液を室温にて3ケ月放置し、粘度上昇
の有無。 〇………粘度上昇なし ×……… 〃 あり (D) 銅張積層板のはんだ耐熱性および銅はく引き
はがし強さ。 銅張積層板の作製 上記組成物各100gをメチルエチルケトン100
gに溶解し、均一な溶液とした。この溶液にガ
ラスクロス(日東紡績(株)製WE18K104BZ−2、
厚さ0.16mm)を浸漬しワニス含浸したガラスク
ロスを取り出し、10分間風乾した。これを140
℃の乾燥器中で5分間乾燥しプリプレグとし
た。このプリプレグを9枚重ね上下両面を厚さ
35μの銅はくではさみ、プレスにより、160℃
30Kg/cm2の条件で20分間圧縮成形した。次に温
度を170℃、圧力を70Kg/cm2にあげさらに3時
間加熱加圧を行い、厚さ1.6mmの両面銅張積層
板を得た。 はんだ耐熱性 JIS C6481によつた。 銅はく引きはがし強さ JIS C6481によつた。 (E) 成形収縮率 成形粉の作製 上記組成物各100gに対しシリカ粉末200g、
ステアリン酸マグネシウム1gを加え100℃の
熱ロールにて4分間溶融混練した。 次に20メツシユ以下に粉砕し成形粉とした。 成形収縮率 この成形粉を用いて、JIS K6911に準じ成形
収縮率を求めた。 (F) 熱分解開始温度 上記各組成物を170℃の乾燥器中で5時間加
熱、硬化させた。次に熱重量分析(TGA)に
よりこの硬化物の熱分解開始温度(5%重量減
少温度)を求めた。 以上の測定の結果を第1表に示す。 この表からわかるように本発明の熱硬化性樹脂
組成物は、硬化性、貯蔵安定性が良好で、作業性
にすぐれ、しかも耐熱性、接着性、寸法安定性に
すぐれた硬化物を与えることが示された。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩基性基を有する重合性単量体0.05〜10重量
    部とアルケニルフエノール5〜90重量部を必須成
    分とする共重合体、エポキシ樹脂、および酸性物
    質を配合してなる熱硬化性樹脂組成物において、 (1) 該共重合体中のフエノール性水酸基の数とエ
    ポキシ樹脂中のエポキシ基の数の比(OH基/
    エポキシ基比)が0.2〜5であり、 (2) 該共重合体中の塩基性基を有する重合性単量
    体がアクリル酸N、N−ジアルキルアミノア
    ルキルエステル類、メタクリル酸N、N−ジ
    アルキルアミノアルキルエステル類、アルケ
    ニルアニリン類、ビニルピリジン類、ビニ
    ルピペリジン類、N−ジアルキルアミノアル
    キルアクリルアミド類、よりなる群より選ばれ
    たものであることを特徴とする硬化性樹脂組成
    物。
JP597481A 1981-01-20 1981-01-20 Thermosetting resin composition Granted JPS57121027A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53114900A (en) * 1977-03-15 1978-10-06 Cosmo Co Ltd Polyalkenyl phenolic resin composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53114900A (en) * 1977-03-15 1978-10-06 Cosmo Co Ltd Polyalkenyl phenolic resin composition

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