JPS6337198B2 - - Google Patents
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- JPS6337198B2 JPS6337198B2 JP58146842A JP14684283A JPS6337198B2 JP S6337198 B2 JPS6337198 B2 JP S6337198B2 JP 58146842 A JP58146842 A JP 58146842A JP 14684283 A JP14684283 A JP 14684283A JP S6337198 B2 JPS6337198 B2 JP S6337198B2
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Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
本発明は、優れた加工性を有し、種々の用途、
例えば自動車用鋼板として適用できる電気Zn系
合金めつき鋼板に関するものである。 （従来技術及び問題点） 自動車用鋼板は大気中の塩素イオンを含んだ雰
囲気、さらにはそれに乾湿、冷熱等がくり返され
るような腐食環境下で使用されることが多い。 北米、北欧の寒冷地においては冬期道路凍結防
止の目的で岩塩が散布されるが、これらを含む飛
沫を浴びて水濡れ状態となり、特に、車体の下部
やドアのインナー部、フエンダー等の鋼板が著し
い湿式腐食を受け易い。 一般に自動車用の表面処理鋼板は内板用として
は、化成処理、電着塗装（現在カチオン電着が
主）され、外板用としては、それにさらに中塗
り、上塗り塗装されて使用される。よつて前述の
ような腐食環境下での耐食性能として、耐赤錆性
等の裸耐食性のみならず、塗装耐食性、すなわ
ち、内板では塗膜に傷がはいつた際の塗膜密着
性、耐穴あき性（Perforation）、外板では塗膜の
密着性、傷がはいつた際の耐赤錆性（Cosmetic）
等が要求される。 一方、自動車鋼板、プレス成形等の加工を受け
て使用されるため優れた加工性も必要である。 従来から使用されているZn−Fe合金めつき鋼
板は塗装耐食性は優れているが、加工性に欠点を
有しておりその改良が切望されてきた。 即ち、車体用鋼板はプレス等の成形加工をして
使用されるため、耐食性のみならず、加工性、特
に深絞り性が重要な性質となる。Zn−Feめつき
鋼板は、塗装耐食性は優れているが深絞り加工を
うける際にめつき層が粉末状になるパウダリング
現象を起こす欠点を有している。 このように、従来から、Zn−Fe合金めつき鋼
板は塗装耐食性は優れているが加工性に欠点を有
することが知られているが、本発明者等は上記実
情に鑑み、種々の実験を重ねた結果、Zn−Feめ
つき層のFeの特定組成範囲に対し、特定組成範
囲のCoを添加することにより得られるZn−Fe−
Co合金めつき鋼板が従来のZn−Fe合金めつき鋼
板よりも加工性が優れることを見い出した。 これは、特定組成範囲において、めつき層中で
Coが１種のバインダーの役割を果たしているも
のと思われる。 （発明の構成） 本発明は以上のごとき知見に基づいてなされた
ものであつて、その要旨とするところは、鋼板の
片面又は両面それぞれにFe5〜25％、Co0.1〜５
％を含有するZnめつき層を３〜150ｇ／m2有する
ことを特徴とする加工性に優れたZn−Fe−Co合
金めつき鋼板にある。 以下、本発明を詳細に説明する。 まず、本発明において鋼板の片面又は両面にめ
つき層を有することと定めたのは、腐食環境が片
面のみによる場合と、両面による場合それぞれに
対処するためである。 Feの範囲を５〜25％、Coの範囲を0.1〜５％と
定めたのは、Zn−Feめつき層のFe5〜40％の範
囲に対してのみ、Co0.1〜５％添加することによ
り、耐パウダリング性が改善されるが、その効果
はFe5〜25％の範囲で著しいためである。この場
合、Fe5％未満であつても25％を超えても、Coの
加工性への効果は減少する。図面はZn85％、
Fe15％組成のZn−Feめつき鋼板において、めつ
き組成中にCo％を種々変えて添加した場合の耐
パウダリング性とCo％の関係を示したものであ
つて、耐パウダリング性は深絞り加工後のテープ
テストによる黒化度（％）から求めたものであ
る。図面に示すようにCo0.1％未満であつても５
％を超えてもCoの効果は減少することがわかる。
Zn−Feめつき層の性状、構造はめつき層中のFe
％で決定されるため、特定組成のFe％のZn−Fe
めつき層のバルクに対してのみCoのバインダー
効果が現われるものと思われる。 また、目付量を片面または両面それぞれに３〜
150ｇ／m2と定めたのは３ｇ／m2未満では耐穴あ
き性が150ｇ／m2を超えると加工性がそれぞれ劣
化するためである。 本発明めつき鋼板の製造は、通常の電気Znめ
つきラインで可能である。例えばPH１〜３の硫酸
塩浴、塩化物浴を用いて電流密度10〜200A／ｄ
m2、ラインスピード10〜250m／minのめつき条
件下で作製できる。下地鋼板としては、Alキル
ド、ハイテン材等種々のものが適用できる。めつ
き層組成の決定は、深絞り加工による耐パウダリ
ング性試験結果をもとに行なうことができる。 以上、詳述したごとく本発明は、加工性に優れ
た気Zn−Fe−Co合金めつき鋼板であり、以下実
施例によりさらに具体的に本発明の効果も併せて
説明する。 実施例 下地鋼板にPH１〜３の硫酸浴、塩化物浴を用い
て電流密度10〜200A／ｄm2、ラインスピード10
〜250m／minの条件下で電気めつきを施し種々
のサンプルを作製した。第１表にNo.１〜No.139の
本発明鋼板及びNo.210〜No.215、×印の比較材めつ
き層組成を性能評価結果と共に示す。 また、これらのめつき鋼板に通常のリン酸塩デ
イツプ型化成処理及びカチオン電着塗装を施し、
耐食性試験も行なつた。耐食性試験としては冷熱
サイクル腐食試験（CCT）を用いた。 各試験の評価基準は次の通りである。 耐パウダリング性…深絞り成形後テープテスト黒
化度25％以下〇、25％を超える場合
×。 塗装耐食性…CCT4週後最大穴あき深さ0.1mm未満
〇、0.1mmを超える場合×。CCT4週
後クロスカツト部塗膜最大ふくれ幅
３mm未満〇、３mmを超える場合×。 試料No.１〜139に示す通り、めつき層中のFe
％、Co％及びめつき目付量が本発明の範囲内に
あるものはいずれも塗装耐食性耐パウダリング性
共に良好となる。 一方、Coが本発明の範囲内であつても、Feが
下限を外れる場合（No.210）あるいは、上限を外
れる場合（No.211）には耐パウダリング性が悪く
なることがわかる。 また、Feが本発明の範囲内であつても、Coが
下限を外れる場合（No.212）あるいは上限を外れ
る場合（No.213）も同様である。さらに、目付量
については、本発明の範囲の下限を外れた場合
（No.214）には耐穴あき性が悪くなり、上限を外れ
た場合（No.215）に耐パウダリング性が悪くなる
ことが明らかである。
例えば自動車用鋼板として適用できる電気Zn系
合金めつき鋼板に関するものである。 （従来技術及び問題点） 自動車用鋼板は大気中の塩素イオンを含んだ雰
囲気、さらにはそれに乾湿、冷熱等がくり返され
るような腐食環境下で使用されることが多い。 北米、北欧の寒冷地においては冬期道路凍結防
止の目的で岩塩が散布されるが、これらを含む飛
沫を浴びて水濡れ状態となり、特に、車体の下部
やドアのインナー部、フエンダー等の鋼板が著し
い湿式腐食を受け易い。 一般に自動車用の表面処理鋼板は内板用として
は、化成処理、電着塗装（現在カチオン電着が
主）され、外板用としては、それにさらに中塗
り、上塗り塗装されて使用される。よつて前述の
ような腐食環境下での耐食性能として、耐赤錆性
等の裸耐食性のみならず、塗装耐食性、すなわ
ち、内板では塗膜に傷がはいつた際の塗膜密着
性、耐穴あき性（Perforation）、外板では塗膜の
密着性、傷がはいつた際の耐赤錆性（Cosmetic）
等が要求される。 一方、自動車鋼板、プレス成形等の加工を受け
て使用されるため優れた加工性も必要である。 従来から使用されているZn−Fe合金めつき鋼
板は塗装耐食性は優れているが、加工性に欠点を
有しておりその改良が切望されてきた。 即ち、車体用鋼板はプレス等の成形加工をして
使用されるため、耐食性のみならず、加工性、特
に深絞り性が重要な性質となる。Zn−Feめつき
鋼板は、塗装耐食性は優れているが深絞り加工を
うける際にめつき層が粉末状になるパウダリング
現象を起こす欠点を有している。 このように、従来から、Zn−Fe合金めつき鋼
板は塗装耐食性は優れているが加工性に欠点を有
することが知られているが、本発明者等は上記実
情に鑑み、種々の実験を重ねた結果、Zn−Feめ
つき層のFeの特定組成範囲に対し、特定組成範
囲のCoを添加することにより得られるZn−Fe−
Co合金めつき鋼板が従来のZn−Fe合金めつき鋼
板よりも加工性が優れることを見い出した。 これは、特定組成範囲において、めつき層中で
Coが１種のバインダーの役割を果たしているも
のと思われる。 （発明の構成） 本発明は以上のごとき知見に基づいてなされた
ものであつて、その要旨とするところは、鋼板の
片面又は両面それぞれにFe5〜25％、Co0.1〜５
％を含有するZnめつき層を３〜150ｇ／m2有する
ことを特徴とする加工性に優れたZn−Fe−Co合
金めつき鋼板にある。 以下、本発明を詳細に説明する。 まず、本発明において鋼板の片面又は両面にめ
つき層を有することと定めたのは、腐食環境が片
面のみによる場合と、両面による場合それぞれに
対処するためである。 Feの範囲を５〜25％、Coの範囲を0.1〜５％と
定めたのは、Zn−Feめつき層のFe5〜40％の範
囲に対してのみ、Co0.1〜５％添加することによ
り、耐パウダリング性が改善されるが、その効果
はFe5〜25％の範囲で著しいためである。この場
合、Fe5％未満であつても25％を超えても、Coの
加工性への効果は減少する。図面はZn85％、
Fe15％組成のZn−Feめつき鋼板において、めつ
き組成中にCo％を種々変えて添加した場合の耐
パウダリング性とCo％の関係を示したものであ
つて、耐パウダリング性は深絞り加工後のテープ
テストによる黒化度（％）から求めたものであ
る。図面に示すようにCo0.1％未満であつても５
％を超えてもCoの効果は減少することがわかる。
Zn−Feめつき層の性状、構造はめつき層中のFe
％で決定されるため、特定組成のFe％のZn−Fe
めつき層のバルクに対してのみCoのバインダー
効果が現われるものと思われる。 また、目付量を片面または両面それぞれに３〜
150ｇ／m2と定めたのは３ｇ／m2未満では耐穴あ
き性が150ｇ／m2を超えると加工性がそれぞれ劣
化するためである。 本発明めつき鋼板の製造は、通常の電気Znめ
つきラインで可能である。例えばPH１〜３の硫酸
塩浴、塩化物浴を用いて電流密度10〜200A／ｄ
m2、ラインスピード10〜250m／minのめつき条
件下で作製できる。下地鋼板としては、Alキル
ド、ハイテン材等種々のものが適用できる。めつ
き層組成の決定は、深絞り加工による耐パウダリ
ング性試験結果をもとに行なうことができる。 以上、詳述したごとく本発明は、加工性に優れ
た気Zn−Fe−Co合金めつき鋼板であり、以下実
施例によりさらに具体的に本発明の効果も併せて
説明する。 実施例 下地鋼板にPH１〜３の硫酸浴、塩化物浴を用い
て電流密度10〜200A／ｄm2、ラインスピード10
〜250m／minの条件下で電気めつきを施し種々
のサンプルを作製した。第１表にNo.１〜No.139の
本発明鋼板及びNo.210〜No.215、×印の比較材めつ
き層組成を性能評価結果と共に示す。 また、これらのめつき鋼板に通常のリン酸塩デ
イツプ型化成処理及びカチオン電着塗装を施し、
耐食性試験も行なつた。耐食性試験としては冷熱
サイクル腐食試験（CCT）を用いた。 各試験の評価基準は次の通りである。 耐パウダリング性…深絞り成形後テープテスト黒
化度25％以下〇、25％を超える場合
×。 塗装耐食性…CCT4週後最大穴あき深さ0.1mm未満
〇、0.1mmを超える場合×。CCT4週
後クロスカツト部塗膜最大ふくれ幅
３mm未満〇、３mmを超える場合×。 試料No.１〜139に示す通り、めつき層中のFe
％、Co％及びめつき目付量が本発明の範囲内に
あるものはいずれも塗装耐食性耐パウダリング性
共に良好となる。 一方、Coが本発明の範囲内であつても、Feが
下限を外れる場合（No.210）あるいは、上限を外
れる場合（No.211）には耐パウダリング性が悪く
なることがわかる。 また、Feが本発明の範囲内であつても、Coが
下限を外れる場合（No.212）あるいは上限を外れ
る場合（No.213）も同様である。さらに、目付量
については、本発明の範囲の下限を外れた場合
（No.214）には耐穴あき性が悪くなり、上限を外れ
た場合（No.215）に耐パウダリング性が悪くなる
ことが明らかである。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
以上述べたごとく、本発明の電気Zn−Fe−Co
合金めつき鋼板は、裸耐食性、塗装耐食性共に優
れかつ加工性にも優れた高性能を持つた鋼板であ
りその実用的価値は誠に大きい。
合金めつき鋼板は、裸耐食性、塗装耐食性共に優
れかつ加工性にも優れた高性能を持つた鋼板であ
りその実用的価値は誠に大きい。
図面は、めつき層中のCoの割合と耐パウダリ
ング性との関係を示したグラフである。
ング性との関係を示したグラフである。
Claims (1)
- １ 鋼板の片面又は両面それぞれにFe5〜25％、
Co0.1〜５％を含有するZnめつき層を３〜150
ｇ／m2有することを特徴とする加工性に優れた
Zn−Fe−Co合金めつき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14684283A JPS6039191A (ja) | 1983-08-11 | 1983-08-11 | 加工性に優れたΖｎ−Ｆｅ−Ｃｏ合金めつき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14684283A JPS6039191A (ja) | 1983-08-11 | 1983-08-11 | 加工性に優れたΖｎ−Ｆｅ−Ｃｏ合金めつき鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6039191A JPS6039191A (ja) | 1985-02-28 |
| JPS6337198B2 true JPS6337198B2 (ja) | 1988-07-25 |
Family
ID=15416764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14684283A Granted JPS6039191A (ja) | 1983-08-11 | 1983-08-11 | 加工性に優れたΖｎ−Ｆｅ−Ｃｏ合金めつき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6039191A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0377587A (ja) * | 1989-08-18 | 1991-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アイロン |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101192081B1 (ko) | 2008-03-25 | 2012-10-17 | 츠키시마기카이가부시키가이샤 | 고액 분리 장치, 여과 장치 및 고액 분리 방법 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4919979A (ja) * | 1972-04-17 | 1974-02-21 | ||
| JPS5029821A (ja) * | 1973-04-05 | 1975-03-25 | ||
| JPS57192284A (en) * | 1981-05-21 | 1982-11-26 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Manufacture of iron-zinc alloy electroplated steel sheet |
| JPS5891191A (ja) * | 1981-11-24 | 1983-05-31 | Kobe Steel Ltd | 塗装性に優れた合金亜鉛メツキ鋼板 |
-
1983
- 1983-08-11 JP JP14684283A patent/JPS6039191A/ja active Granted
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4919979A (ja) * | 1972-04-17 | 1974-02-21 | ||
| JPS5029821A (ja) * | 1973-04-05 | 1975-03-25 | ||
| JPS57192284A (en) * | 1981-05-21 | 1982-11-26 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Manufacture of iron-zinc alloy electroplated steel sheet |
| JPS5891191A (ja) * | 1981-11-24 | 1983-05-31 | Kobe Steel Ltd | 塗装性に優れた合金亜鉛メツキ鋼板 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0377587A (ja) * | 1989-08-18 | 1991-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アイロン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6039191A (ja) | 1985-02-28 |
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