JPS6337137Y2 - - Google Patents

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JPS6337137Y2
JPS6337137Y2 JP14294779U JP14294779U JPS6337137Y2 JP S6337137 Y2 JPS6337137 Y2 JP S6337137Y2 JP 14294779 U JP14294779 U JP 14294779U JP 14294779 U JP14294779 U JP 14294779U JP S6337137 Y2 JPS6337137 Y2 JP S6337137Y2
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cutting
blade
milling cutter
twisted
blades
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JP14294779U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、切削工具のうち特に多刃のフライ
スカツターに関わるものである。
〔従来の技術〕
従来、たとえば被加工物に溝を切削加工する場
合のように、被加工物の平面と側面を同時に切削
加工する作業には、一般に外周刃と底刃(エンド
刃)の付いたエンドミルカツターが用いられてい
る。その一例を第4図A,Bに示す。第4図のエ
ンドミルカツター20は、シヤンク部(図示せ
ず)に連続して設けられた刃部21の外周に4本
のねじれ刃22を形成すると共に、先端面にねじ
れ刃22に連続して4本の底刃23を形成してい
る。そして、底刃23によつて被加工物の平面
(溝の底面)を切削し、ねじれ刃22によつて被
加工物の側面(溝の側面)を切削するようになつ
ている。
このエンドミルカツター20は、縦送り(カツ
ターの中心軸方向の送り)をすれば底刃23によ
つて被加工物を縦方向に切削加工することがで
き、横送り(カツターの中心軸に直角な方向の送
り)をすれば底刃23および外周のねじれ刃22
によつて被加工物を横方向に切削加工することが
できるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記エンドミルカツター20を用いて
切削加工すると、ねじれ刃22と底刃23がいず
れも断続切削をするため、両方の断続切削が相互
に影響し合つて大きな切削振動を生じさせ、これ
によつて被加工物の仕上面の精度が低下しやすい
傾向がある。この傾向は、工作機械や被加工物の
剛性が低い場合には特に著しい。仕上加工におい
て上記現象が生じると、仕上加工の目的が達成で
きないことになり、また、荒加工の場合であつて
も、加工能率を著しく低下させることになる。
そこで、この考案は、高精度の仕上面が得られ
ると共に荒削りと仕上削りとを1回の送りで完了
させることができ、また高速切削が可能であつ
て、しかも深切込み時にも刃先の受ける切削抵抗
が高くならないフライスカツターを提供すること
を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、この考案では次のよ
うな技術的手段を講じている。
すなわち、シヤンク部2と、当該シヤンク部2
に連続して設けられかつ外周に複数のねじれ刃4
を有する刃部3とから成るフライスカツターにお
いて、上記刃部3は先端面7が凹状に形成されて
いると共に、当該先端面7には刃付けがされてい
なく、また上記各ねじれ刃4が上記先端面7と交
差する部分に形成して切欠部9に、切刃8を備え
ており、しかも、上記ねじれ刃4の数は、同一切
削条件で使用する同一直径のエンドミルカツター
に設けられるねじれ刃の数よりも多いことを特徴
とするものである。
〔作用〕
この考案は、以上のように構成しているので、
切削振動の要因となる底刃が存在せず、しかも、
ねじれ刃4の数が、同一切削条件で使用する同一
直径のエンドミルカツターに設けられるねじれ刃
の数よりも多いことから、ねじれ刃4に起因する
切削振動自体も生じ難いため、切削振動が大きく
減少する。
また、上述のように、ねじれ刃4の数を多く設
けてあることから、一つのねじれ刃4および切刃
8当たりの切削量が少なくなるだけでなく、切屑
幅も狭くなるため、切削振動が非常に少ないこと
と相まつて高速切削が可能となり、しかも深切込
時のねじれ刃4および切刃8の受ける抵抗を低く
押えることもできる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
第1図及び第2図は、この考案の第1実施例を
示したもので、この考案に係るフライスカツター
1は、シヤンク部2とそれに続いて形成された刃
部3とより成り、刃部3の外周には多数(この実
施例では、8本)のねじれ刃4が先端まで形成さ
れている。ねじれ刃4の数は、同一の切削条件
(被切削材の種類、カツターの材質、回転数等の
条件)で使用する同一直径のエンドミルカツター
に通常設けられるねじれ刃の数よりも多く設定さ
れている。好ましくは、その数の1.5〜2倍とさ
れ、また刃部3の径の増加に応じて多くする。例
えば、フライスカツター1の直径が6〜7mmであ
れば、ねじれ刃4を6±2本、8〜9mmであれ
ば、8±2本、10〜11mmであれば、10±2本、12
〜13mmであれば、12±2本とする。この実施例で
は、刃部3は、全長にわたつて同一直径とされた
ストレート状である。尚、5はねじれ溝、6はラ
ンドである。
刃部3の先端面7は、第1図に見るように、断
面円弧状となるように、すなわち、球面の一部を
形成するように掘込まれている。すなわち、先端
面7は、従来のエンドミルカツター20とは異な
つてシヤンク部2の方向(内側)に窪んでいるの
であり、先端面7の周縁部からその中心に向かつ
て滑らかに深くなつているのである。この先端面
7には、刃付けはされていない。
また、各ねじれ刃4の螺旋状のすくい面4a
が、凹状の先端面7と交差する部分には、第2図
cに最も明瞭に示すように、凹状の先端面7に沿
つてほぼ半径方向に延びる鋭利な端縁(エツジ)
4bが形成されている。これらの端縁4bは、刃
部3に螺旋状のねじれ刃4とねじれ溝5を形成す
ると、ねじれ刃4のすくい面4aと先端面7とは
互いに鋭角をなして交差することから生じるもの
である。この実施例では8本のねじれ刃4を設け
ているので、凹状の先端面7の外周付近に8個の
端縁4bが周方向に等間隔に並列している。
なお、先端面7の断面形状は、凹状に窪んでい
れば、円弧に限られることなく、楕円弧等の他の
種々の形状であつてもよいことは勿論である。
各ねじれ刃4の先端コーナー部すなわち、ねじ
れ刃4が先端面7と交差する部分には、面取りが
施され、ねじれ刃4と端縁4bを連結するように
直線状の切刃8が設けられている。面取りによつ
て切欠された部分9は、この実施例では、第2図
Bに見るようにフライスカツター1の中心軸に対
して後方(シヤンク部2の方向)に傾斜した平面
状であるが、これは断面が凸円弧となるように丸
める等、種々の形状にしてもよいことが勿論であ
る。凸円弧とした場合は、切刃8も凸円弧状とな
る。このように切欠部9に切刃8を設けるのは、
切欠部9を設けることなくねじれ刃4を刃部3の
先端まで設けると、ねじれ刃4の先端のチツピン
グが生じ易いので、これを防ぐためである。
次に、この考案に係るフライスカツター1の使
用状態について説明する。
このフライスカツター1を用いて被加工物を切
削する場合には、従来のエンドミルカツター20
とは異なり、フライスカツター1の縦送りは行わ
ず、横送りのみを行う。なぜなら、このフライス
カツター1の先端面7は、凹状に窪んでいると共
に、刃付けはなされていないため、従来のエンド
ミルカツター20の底刃23に相当するものが存
在せず、従つて縦送りをしても切削加工ができな
いからである。
この考案のフライスカツター1を回転させなが
ら、刃部3の外周を被加工物の側面(フライスカ
ツター1の中心軸に平行な面)に接触させると、
刃部3の外周に設けたねじれ刃4および切刃8に
よつて、被加工物の側面が切削される。
また、被加工物の平面(フライスカツター1の
中心軸に直角な面)については、この考案のフラ
イスカツター1では、先端面7を凹状にすると共
に刃付けをしていないため、先端面7では切削を
行わない。しかし、各ねじれ刃4のすくい面4a
が先端面7と交差する部分に、先端面7に沿つて
ほぼ半径方向に延びる鋭利な端縁4bが形成され
ているので、これらの端縁4bにより被加工物の
平面が切断される。
従つて、フライスカツター1を回転させながら
横方向に送ると、ねじれ刃4、切刃8および端縁
4bによつて被加工物を溝等を加工することがで
きるのである。
なお、この考案では、刃付けのされていない端
縁4bによつて被加工物の平面が切断されること
になるが、これによつて何ら加工上の問題は生じ
ない。なぜなら、この考案では、フライスカツタ
ー1の1刃当たりの送り量は非常に小さく、また
端縁4bの数も多いので、一つの端縁4bが切断
する被加工物の厚みと幅は非常に小さいものであ
り、端縁4bは容易にこれを切断することができ
るからである。従来のエンドミルカツター20に
おいても、横送りのみで切削加工をする場合には
底刃23はほとんど作用しておらず、実質的には
外周のねじれ刃22のみによつて切削しているた
め、底刃23を設ける必要性はほとんどないので
ある。
この考案のフライスカツター1は、以上のよう
にして切削するものであるから、最初からフライ
スカツター1のねじれ刃4を被加工物の側面に当
接させるようにして加工を始め、そのまま横送り
をする等して、縦送りを不要とした状態で使用す
ることが必要である。
第3図は、この考案の他の実施例を示したもの
で、第3図の実施例が第1図及び第2図に示した
実施例と異なるのは、刃部3が先細のテーパー状
とされている点のみである。切削加工の種類に応
じて、刃部3の形状をたとえばこのように変える
ことが可能である。
この考案に係るフライスカツター1を実際に使
用した場合の結果の一例を示すと、次の通りであ
る。
デイーゼルエンジンの噴射ポンプ用デリバリバ
ルブの切削において、カツター径8mm、ねじれ刃
数8本、材質超硬合金としたこの考案のフライス
カツター1を多軸自動旋盤に取り付け、材質
SCM2の棒材をコレツトチヤツクにてその片側
のみを保持して切削加工を行つた。従来のエンド
ミルカツターでは、切削振動が激しくこのような
作業が困難であつたが、この考案のフライスカツ
ター1では、切削速度57/min、回転数
2500rpm、切込深さ3mm、送り量1回転当たり
0.05〜0.1mmの条件で、加工長9mmの切削加工が
容易に行えた。また、フライスカツター1の寿命
は、刃の再研磨まで8000個の被切削物を切削でき
るものであつた。
〔考案の効果〕
この考案は上述のような構成を有しており、従
つて、次のような優れた効果を有するものであ
る。
(a) 刃部3先端面7は、凹状に形成されていると
共に刃付けがされていなく、しかもねじれ刃4
の数は、同一切削条件で使用する同一直径のエ
ンドミルカツターに設けられるねじれ刃4の数
よりも多いので、切削振動が非常に少なくな
り、被加工物の加工面を高精度のものとするこ
とができる。これは、低剛性状態での切削作業
において特に有効である。
また、加工面が高精度となるため、荒削りと
仕上削りを1回の送りで完了することができ
る。
(b) ねじれ刃4および切刃8は、上述のように多
数設けられているので、1刃当たりの切削量は
少なくなり、また切削振動も少ないので、切削
速度(フライスカツターと被加工物の相対運動
の速度)が50〜70m/minの高速切削が可能で
ある。
(c) ねじれ刃4および切刃8は多数設けられてい
るので、切屑幅が狭くなり、しかも1刃当たり
の切削量が少ないので、深く切込んだ時にも各
刃の受ける切削抵抗はあまり大きくならない。
また、これによつてフライスカツター1自体の
寿命も長くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るフライスカツターの
一実施例を示す、一部を切欠した正面図。第2図
Aは、同底面図、第2図Bは、第2図AのA−A
線に沿つた部分拡大断面図。第2図Cは、刃部の
先端部分を示す部分拡大斜視図。第3図は、この
考案に係るフライスカツターの他の実施例の正面
図。第4図Aは、従来のエンドミルカツターの正
面図。第4図Bは、その底面図。 1……フライスカツター、2……シヤンク部、
3……刃部、4……ねじれ刃、4a……すくい
面、4b……端縁、5……ねじれ溝、6……ラン
ド、7……先端面、8……切刃、9……切欠部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シヤンク部2と、当該シヤンク部2に連続し
    て設けられかつ外周に複数のねじれ刃4を有す
    る刃部3とから成るフライスカツターにおい
    て、 上記刃部3は先端面7が凹状に形成されてい
    ると共に、当該先端面7には刃付けがされてい
    なく、また上記各ねじれ刃4が上記先端面7と
    交差する部分に形成した切欠部9に、切刃8を
    備えており、しかも、上記ねじれ刃4の数は、
    同一切削条件で使用する同一直径のエンドミル
    カツターに設けられるねじれ刃の数よりも多い
    ことを特徴とするフライスカツター。 2 上記先端面7が、その中心において最も深く
    なるように形成した凹状球面である実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のフライスカツター。
JP14294779U 1979-10-15 1979-10-15 Expired JPS6337137Y2 (ja)

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JP14294779U JPS6337137Y2 (ja) 1979-10-15 1979-10-15

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JP14294779U JPS6337137Y2 (ja) 1979-10-15 1979-10-15

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Publication Number Publication Date
JPS5662822U JPS5662822U (ja) 1981-05-27
JPS6337137Y2 true JPS6337137Y2 (ja) 1988-10-03

Family

ID=29374205

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