JPS6335990Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は各種の荷物輸送に使用されるフラツト
ラツクコンテナの荷物固定装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

フラツトラツクコンテナはサイドパネルを有せ
ずフロアーメンバーの両端に、不使用時にフロア
ーメンバー上に折畳むことができるようにエンド
パネル（コーナーポストとエンドトツプレールの
みの場合もある。）を設けたものであり、フロア
ーメンバー上に積載された荷物の固定は、フロア
ーメンバー両側に設けられたラツシングリング等
を利用し、ロープ等により行つていた。

しかしながら、荷物固定作業及び荷おろし時の
荷ほどき作業に時間と人手を要する欠点があつ
た。

〔考案が解決しようする問題点〕

本考案は荷物の固定作業及び荷おろし時の荷ほ
どき作業に時間と人手を要する点を解決しようと
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題点を解決するため、フラツト
ラツクコンテナに積載された荷物のそれぞれ両側
上端角部に適合させるアングル材、その上片間を
連結する適数の骨材、コンテナ両端のエンドトツ
プレール部に設けられたピンと適合するように両
端に構成された適合孔及び上記アングル材のそれ
ぞれの垂下片の外側に適当間隔をあけて設けた頭
付きピンに上端長孔部が係止され、下端にコンテ
ナのボトムサイドレール部に適当間隔をあけて設
けた頭付きピンと係合係止する開口部を有する長
孔部を設けた固定バーとから構成したものであ
る。

〔作用〕

本考案は予め積載された荷物の大きさ（寸法）
に合わせて構成しておけば、積荷後にワンタツチ
で全体の荷物を固定することができ、さらに、荷
ほどき時にも簡単に取外すことができ、しかも不
使用時にはコンテナと一体状態に折畳むことがで
きる作用を有するものである。

〔実施例〕

フラツトラツクコンテナは強固に構成されたフ
ロアーメンバー１の両端にエンドパネル２がそれ
ぞれ折畳み自在に設けられる。フロアーメンバー
１は両側にＨ型鋼からなるボトムサイドレール３
が設けられ、その間には適当間隔をあけてクロス
メンバーが設けられ、その上面にフロアーボード
を張設して構成される。

また、エンドパネル２はフロアーメンバー１の
両端に設けられ、そのそれぞれ両側にコーナーポ
スト４を設けて構成され、コーナーポスト４の上
端をエンドトツプレール５で連結し、下端にそれ
ぞれ取付金具６を設け、該取付金具６の他端をフ
ロアーメンバー１側にピン７で軸支することによ
りフロアーメンバー１上に折畳み自在に構成され
る。

さらに、本考案では両端のエンドトツプレール
５のそれぞれ内側に第１図、第６図示のごとくブ
ラケツト８を介してピン９が設けられる。

さらに、上記ボトムサイドレール３部には第２
図、第４図示のごとく、適当間隔をあけて頭付き
ピン１０が設けられる。

本考案の荷物固定装置は第１図、第２図及び第
５図示のごとく、フラツトラツクコンテナに積載
された荷物ａのそれぞれ両側上端角部に適合させ
るアングル材１１，１２と、その上片１１ａ，１
２ａ間を連結する適数の骨材１３と、コンテナ両
端のエンドトツプレール５部に設けた前記ピン９
に適合するように両端部に構成した適合孔１４
と、さらにアングル材１１，１２のそれぞれ垂下
片１１ｂ，１２ｂの外側に適当間隔をあけて設け
た頭付きピン１５に上端長孔部１６ａが係止さ
れ、下端にコンテナのボトムサイドレール３部に
適当間隔をあけて設けた頭付きピン１０と係合係
止する開口部１６ｃを有する長孔部１６ｂを設け
た固定バー１６によつて構成される。

図中１８は骨材１３間に上方に少し突出させて
設けたフオーク掛け棒であり、本考案の荷物固定
装置をフオークリフトで運搬する場合に利用され
るものである。

また、１９は必要に応じて設けられる荷物位置
決め用ストツパーである。

上記構成の本考案は固定バー１６及び適合孔１
４部が積載される荷物ａに合わせて予め調整さ
れ、固定バー１６は頭付きピン１５によりアング
ル材１１，１２の垂下片１１ｂ，１２ｂ部に取付
けた状態とされている。

上記固定バー１６の取付けに際しては頭付きピ
ン１５を完全にアングル材１１，１２の垂下片１
１ｂ，１２ｂに固着しても上端長孔部１６ａによ
り固定バー１６は上下動自在かつ回動自在であ
る。

つぎに、積載された荷物ａの上面にフオークリ
フト、クレーン等を使つて運ばれ、アングル材１
１，１２が荷物ａのそれぞれ両側上端角部に適合
させられ、同時に適合孔１４がエンドトツプレー
ル５側に設けたピン９と適合させられる。

その結果、荷物ａ上に位置決めされ、前後、左
右の動きが止められる。

つぎに、固定バー１６の下端の開口部１６ｃを
有する長孔部１６ｂをボトムサイドレール３に設
けた頭付きピン１０に係合係止させればよい。

該係合係止は固定バー１６を少し上方に持上げ
て開口部１６ｃから頭付きピン１０に係合し、手
を離すことにより、頭付きピン１０が長孔部１６
ｂの上端に係止され、安定させられるものであ
る。

〔考案の効果〕

本考案の荷物固定装置はフオークリフト、クレ
ーン等を使つて積荷ａの上に運ばれ、適合孔１４
をエンドトツプレール５側に設けたピン９と適合
させ、その後に固定バー１６の下端を、その開口
部１６ｃから頭付きピン１０に係合させればよい
ものであり、荷物ａは前後、左右方向の他、上方
への動きも押えられるものであり、それら荷物固
定作業を迅速に行うことができ、さらに荷おろし
時の荷ほどき作業は上記固定作業と逆に行えばよ
いものであり、これまた迅速に行うことができる
効果を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は積荷固定状態を示す平面図、第２図は積荷固定
状態を示す一部省略正面図、第３図は折畳み状態
を示す一部省略正面図、第４図は固定バー部の一
部省略斜視図、第５図は荷物固定装置の全体斜視
図、第６図はエンドトツプレールに構成したピン
部の拡大斜視図である。 １……フロアーメンバー、２……エンドパネ
ル、３……ボトムサイドレール、４……コーナー
ポスト、５……エンドトツプレール、８……ブラ
ケツト、９……ピン、１０，１５……頭付きピ
ン、１１，１２……アングル材、１１ａ，１２ａ
……上片、１１ｂ，１２ｂ……垂下片、１３……
骨材、１４……適合孔、１６……固定バー、１６
ａ……上端長孔部、１６ｂ……（下端）長孔部、
１６ｃ……開口部、１８……フオーク掛け棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フラツトラツクコンテナに積載された荷物のそ
   れぞれ両側上端角部に適合させるアングル材、そ
   の上片間を連結する適数の骨材、コンテナ両端の
   エンドトツプレール部に設けられたピンと適合す
   るように両端部に構成された適合孔及び上記アン
   グル材のそれぞれの垂下片の外側に適当間隔をお
   けて設けた頭付きピンに上端長孔部が係止され、
   下端にコンテナのボトムサイドレール部に適当間
   隔をあけて設けた頭付きピンと係合係止する開口
   部を有する長孔部を設けた固定バーとからなるこ
   とを特徴とするフラツトラツクコンテナの荷物固
   定装置。