JPS6335738Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は、紙袋フイルターを収納する集塵室の
上面開口を開閉する集塵蓋に付属部品収納部を形
成し、該収納部を収納部カバーで覆うようにした
電気掃除機に関するものである。

ロ 従来の技術 例えば、特願昭59−217001号明細書及び図面に
示すような、掃除機本体の前部に形成した集塵室
の上面開口を開閉する集塵蓋の上面に付属部品収
納部を設けると共に該収納部を覆う収納部カバー
を備えた電気掃除機においては、掃除機の吸込力
による変形を集塵蓋の内面側に設けた内壁板で受
けとめるようにしているが、この内壁板自体が集
塵蓋に取付けられているために集塵蓋の変形は免
れない。そしてこの集塵蓋に回動式クランプ体と
摺動式クランプ体を設けて集塵蓋を掃除機本体に
係着すると共に収納部カバーを集塵蓋に係着する
ようにしているので、前記変形に関係なく集塵蓋
と掃除機本体及び収納部カバーとの係着を行なう
ために、前記２つのクランプ体は強力なものが必
要で、夫々のクランプ体の構成も複雑となりコス
ト的にも高くなつている。

ハ 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、掃
除機の吸込力による集塵蓋の変形に影響されず、
しかも部品点数が少なく構成の簡単なクランプ体
で集塵蓋と収納部カバーを掃除機本体に係着する
ものである。

ニ 問題点を解決するための手段 本考案の電気掃除機は、図面に示すように、掃
除機本体の前部に形成した集塵室の上面開口を開
閉する集塵蓋の上面に付属部品収納部を設けると
共に該収納部を覆う収納部カバーを備え、前記掃
除機本体の前面上部には前記集塵蓋の前端部と前
記収納部カバーの前端傾斜面に係合するクランプ
体を回動自在に設け、前記収納部カバーの内面に
前記集塵蓋の一部に係合する補助係合体を設けた
ことを特徴としている。

ホ 作用 本考案によれば、集塵蓋に比較して強度の大き
い掃除機本体にクランプ体を設けているため吸込
力によつて集塵蓋が変形してもクランプ体に影響
しない。

そしてこのクランプ体の係合により集塵蓋及
び、該集塵蓋に設けた付属部品収納部を覆う収納
部カバーを掃除機本体に係着する。

ヘ 実施例 以下本考案を図に示す実施例について説明す
る。

１は後部に電動送風機（図示せず）等を内蔵す
ると共に前部にホース接続口２を有した上面開口
の集塵室３を形成する掃除機本体で該本体の後部
両側には一対の後車輪４，４が、また前部底面に
は自在前車輪（図示せず）が取付けられている。
前記掃除機本体１は船底形状の本体下ケース５と
該下ケースの後部に位置する本体上ケース６とに
より外殻体を構成している。

７は前記本体下ケース５の上端開口縁に沿つて
装着したバンパー兼用シールパツキンで本体上ケ
ース６との気密を保持している。

８は前記集塵室３に挿脱自在に設けた集塵箱で
該集塵箱の前壁９には前記ホース接続口２に対向
位置して弾力性のあるゴム成形品である吸気口パ
ツキン１０を装着した吸気口１１を形成すると共
に前記吸気口１１と相対向する後壁にはネツト状
の一次フイルター１２を一体形成し、更に前記一
次フイルター１２の背面側には濾紙による二次フ
イルターが着脱自在に装着されている。

１３は前記集塵箱８の上面開口に沿つて装着さ
れた環状の集塵箱用シールパツキンで、該パツキ
ンには前記バンパー兼用シールパツキン７に当接
して集塵室３と集塵箱８間の気密を保持するヒレ
片１４と前記集塵箱８を取出すための把手部１５
を一体形成している。前記集塵箱８内には袋口体
を有する紙袋フイルターが着脱自在に収納され
る。１６は前記集塵室３及び集塵箱８の上面開口
を開閉自在に閉塞する集塵蓋で上面に予備の紙袋
フイルター等の付属部品を収納する付属部品収納
部１７を形成すると共に後端部に設けた一対の突
起１８，１８は本体上ケース６の前面部に形成し
た係合孔１９，１９に係合し、更に前端部２０は
本体下ケース５の前面上部に回動自在に取付けら
れ且つコイルバネ２１により時計方向に付勢され
たクランプ体２２に係合される。２３は前記付属
部品収納部１７を覆う収納部カバーで該カバーは
後部両側において前記集塵蓋１６に回動可能に枢
支され、前端部２４は前記クランプ体２２に係合
すると共に内面に形成した補助係合体２５は前記
集塵蓋１６に設けた係止突部２６に係合してい
る。

而して前記クランプ体２２の先端爪部２７の一
部２８は集塵蓋１６の前端部２０と係合すると共
に傾斜面２９を有した残部３０は収納部カバー２
３の前端傾斜面３１と係合している。そして前記
クランプ体２２の先端爪部２７と集塵蓋１６の前
端部２０の係合領域はクランプ体２２の先端爪部
２７と収納部カバー２３の前端部２４の係合領域
より長くなつている。

従つて収納部カバー２３の前部に設けた手掛部
３２を持つて前記収納部カバー２３をはずす時は
前端傾斜面３１に沿つてクランプ体２２がはずれ
る。この時には収納部カバー２３の補助係合体２
５も同時に集塵蓋１６の係止突起２６よりはずれ
る。しかしながら集塵蓋１６とクランプ体２２の
係合領域は長いために解除されないから収納部カ
バー２３が開閉されても固定されたまゝとなつて
いる。集塵蓋１６を開く場合はクランプ体２２の
先端爪部２７を反時計方向に回転してはずすとよ
い。尚３２は運搬用ハンドルで本体下ケース５よ
り形成した本体側ハンドル部３３と集塵蓋１６よ
り形成した蓋側ハンドル部３４より構成される。

ト 考案の効果 本考案による電気掃除機は上述の如く構成した
ものであるから、掃除機本体の前面上部に設けた
単一のクランプ体で掃除機の吸込力による集塵蓋
の変形に関係なく集塵蓋と収納部カバーを同時に
掃除機本体に係着できると共に集塵蓋の開放時に
も収納部カバーの補助係合体と集塵蓋との係合に
より収納部カバーが落下することもない。

したがつてクランプ体の部品点数も少なく構成
が簡単となり取扱いも容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電気掃除機に要部切欠せ
る斜面図、第２図は電気掃除機全体の斜面図、第
３図は第２図の分解斜面図、第４図は第２図の平
面図、第５図及び第６図は第４図のＡ−Ａ及びＢ
−Ｂに相当する要部断面図である。 １……掃除機本体、３……集塵室、１６……集
塵蓋、１７……付属部品収納部、２２……クラン
プ体、２３……収納部カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掃除機本体の前部に形成した集塵室の上面開口
   を開閉する集塵蓋の上面に付属部品収納部を設け
   ると共に該収納部を覆う収納部カバーを備え、前
   記掃除機本体の前面上部には前記集塵蓋の前端部
   と前記収納部カバーの前端傾斜面に係合するクラ
   ンプ体を回動自在に設け、前記収納部カバーの内
   面に前記集塵蓋の一部に係合する補助係合体を設
   けたことを特徴とする電気掃除機。