JPS6335559A - マレイミド類の製造方法 - Google Patents

マレイミド類の製造方法

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JPS6335559A
JPS6335559A JP17876786A JP17876786A JPS6335559A JP S6335559 A JPS6335559 A JP S6335559A JP 17876786 A JP17876786 A JP 17876786A JP 17876786 A JP17876786 A JP 17876786A JP S6335559 A JPS6335559 A JP S6335559A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマレイミド類の製造方法に関する。詳しく述べ
ると、本発明は第1級アミン類と無水マレイン酸とを原
料として用い、工業的に有利に対応するマレイミド類を
製造する方法に関し、とぐに第1級アミン類をあらかじ
め有機または無機の強酸と反応せしめてアミン塩とし、
これを無水マレイン酸との閉環イミド化反応に供するこ
とにより、高い選択性で目的とするマレイミド類を取得
する方法に関する。
〔従来の技術〕
マレイミド類の製造方法については古くから研究されて
いる。
その中で最も一般的な方法は、マレインアミド酸を無水
酢酸のような脱水剤を用いて脱水環化せしめマレイミド
を製造する方法であり、たとえば米国特許第24445
36号明細書にも開示されている。
即ち、無水マレイン酸とアミン化合物とを反応させ、生
成するマレインアミド酸を無水酢酸および酢酸すl−’
Jウムの存在下で、脱水閉環イミド化させる方法である
。この方法はイミド化反応に於いて、高価な無水酢酸を
マレインアミド酸に対し当量以上必要とし、さらに、イ
ミド化反応後の液から生成したマレイミドを分離・回収
するために多くの水を必要とすることから酢酸を含有す
る大量の廃水を処理するのに、多大の費用を要する欠点
を有する。かかる理由から、この方法は工業的にイミド
化合物を製造するには余りにも高価な方法と言わざるを
えない。
また、特開昭53−68770号公報明細書のように、
無水マレイン酸とアミン化合物とを有機溶媒中で反応せ
しめ生成したマレインアミド酸を単離することなしにツ
メチルホルムアミド、ツメチルスルホキシドなどの非プ
ロトン性極性溶媒および酸触媒の共存下で脱水閉環反応
させる方法もある。
しかしながらこの方法は、高価でかつ毒性のあるジメチ
ルホルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒を多く用い
るために、マレイミドの製造コストが高くなってしまう
こと、および反応に用いる酸触媒の作用によりツメチル
ホルムアミドなどの溶媒が変質してしまうために、損失
が大きくなること、さらにこれら非プロトン性極性溶媒
の沸点が高いために製品マレイミドの中から、これら溶
媒を除去することが困難であるなどの問題を有しており
、すぐれた方法とは言えない。
さらに、特公昭51−40078号公報明細書に開示さ
れているように、稀釈剤として沸点80℃以上(01,
!:、tl”!’)ルエン、キシレン、クロルベンゼン
などの溶媒およびクロルスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ベンゼンヌルホン酸、オルソリン酸、ビロリン
酸、亜リン酸などの酸触媒と共に加熱脱水閉環させ、こ
の時生成する水を溶媒との共沸により糸外に留去する方
法もある。この方法は、前記2つの方法に比べて無水酢
酸のような高価な脱水剤を多量に必要としないばか9で
なく、生成マレイミドの分離・回収が容易であるという
点がすぐれている。
しかしながら、この方法においてはクロルスルホン酸、
p −)ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、オル
ソリン酸、ビロリン酸、亜リン酸などの様な高価な酸触
媒を比較的多く用いているし、しかもマレイミド類の収
率も低く工業的製法としては経済的に満足できるもので
はない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように現在存在するマレイミド類の製造方法は多く
の問題を有しており工業的に実施するにあたシいずれも
満足出来るものではない。
かくして、本発明の目的はマレイミド類を工業的規模で
生産するにあたり、安全かつ単純な方法で高収率かつ安
価に製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は長くマレイミド類の合成反応について研究
を続けてきた。そして、ここに酸と第1アミン類とから
生成せしめたアミン塩と無水マレイン酸との反応により
1段階でマレイミド類を収率よく合成出来ることを発見
し本発明を完成させるに至った。
通常、公知の方法によればマレイミド類の合成は第1ア
ミン類と無水マレイン酸との反応によりえられるマレイ
ンアミド酸類を脱水環化させることによって達成される
しかしながら、マレイミド類の原料であるところのマレ
インアミド酸類は熱的にきわめて不安定であるために、
マレインアミド酸類の加熱脱水時にシス型からトランス
型への転位反応が起こり易く、フマルアミド酸類が生成
すること、またマレインアミド酸類の分子内脱水反応に
よるマレイミド類の生成以外にも分子間でも脱水反応を
起こしてマレインアミド酸類が三量化してしまうなど好
ましくない副反応が多く起こるためにマレインアミド酸
からマレイミド類への反応収率は大変低いものであった
またかかる副反応を抑制するために、反応系中にマレイ
ンアミド酸類を連続的に添加し閉環イミド化反応をする
試みもなされている。しかしながらこの方法においても
マレインアミド酸類そのものは閉環イミド化時には高温
にさらされてしまうため上述のような副反応を効果的に
防止できない。
このように現存するマレイミド類合成反応はマレインア
ミド酸類の脱水閉環反応にもとづく方法であっていずれ
の方法をもってしてもマレインアミド酸類の熱的な不安
定さによるマレイミド類の収率の低さは回避することが
出来なかった。
ところが、本発明者等は、アミン塩類と無水マレイン酸
とによる閉環イミド化反応を行うことによりかかる問題
が一挙に解消されることを知見したのである。というの
は第1級アミン類と有機または無機酸類とから製造され
たアミン塩そのものは熱的に全く安定であり、他方、無
水マレイン酸そのものも熱的に十分安定であってその沸
点(202℃)においても変質することはないことによ
る。
かくして、100〜250℃という高温の閉環イミド化
反応中においてもこれら2つの反応原料は熱的にほとん
ど変質することなく、反応に供せられる。
すなわち、前述したような副反応がほとんど生起するこ
となく収率よくマレイミド類が合成されうるのである。
有機または無機酸類と第1級アミン類との反応によりえ
られるアミン塩が化学的に安定と考えられることから見
れば、反応温度が比較的高いとはいえこのアミン塩が無
水マレイン酸と容易に反応しマレイミド類が収率よく生
成するということは全り篤<べきことであると言わざる
をえない。
すなわち、本発明は第一級アミン類と有機あるいは無機
酸類とのアミン塩を、水と共沸可能な有機溶媒の存在下
高温において反応により生成する水を当該有機溶媒と共
に系外に排出させながら、無水マレイン酸と閉環イミド
化反応させることを特徴とするマレイミド類の製造方法
である。
〔作 用〕
本発明の最も特徴とするところは第1級アミン類と酸と
の反応によジ見られるアミン塩を無水マレイン酸と反応
させることによって1段階でマレイミド類を製造すると
ころにある。
本発明が用いる第1級アミン類として列挙すれば以下の
如くである。メチルアミン、エチルアミン、n−グロビ
ルアミン、イングロビルアミン、n−ブチルアミン、5
ec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ローヘ
キシルアミン、n−ドデシルアミン、アリルアミン、ベ
ンジルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリン、ニト
ロアニリン、アミノフェノール、          
アミン安息香酸、アニシジン、エトキシフェニルアミン
、モノクロルアニリン、クロロルアニリン、トルイジノ
、キシリジノ、エチルアニリン、トリクロルアニリン、
トリブロムアニリン、等々である。
下 なお無機あるいは有機の酸としては、pKa3以キの強
酸が好ましく、具体的には硫酸、亜硫酸、無水硫酸、p
−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンス
ルホン酸、エチルスルホン酸、オクチルスルホン酸、デ
カンスルホン酸、クロロベンゼンスルホン酸、す/酸、
亜リン酸、ピロリン酸、メタリン酸、クロロ酢酸、ノク
ロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、マロン酸、
シュウ酸などのカルボン酸類が用いられる。
なお、酸とアミンの量は酸の持つ水素が全部第1級アミ
ン類と反応し、アミン塩となってしまう化学量論的な1
以下であればよく、第1級アミンと反応していない酸が
残存しても差しつかえはない。たとえば酸が3塩基醗の
場合にはこの酸は第1アミンと反応し各々の量のちがい
によってモノアミン塩、ノアミン塩、トリアミン塩の3
形態をとりうる、したがって第1アミンと酸との反応に
より生成した原料アミン塩の形態としてはモノアミン塩
と酸との混合物、モノアミン塩、モノアミン塩とノアミ
ン塩との混合物、ノアミン塩、ノアミン塩とトリアミン
塩との混合物、トリアミン塩などが考えられるが、いず
れの場合でも反応原料として用いることができる。
反応に用いられる溶媒は無水マレイン酸との反応により
生成する水を共沸除去できかつ不活性であり反応に関与
しない溶媒がよく、たとえばベンゼン、トルエン、沸点
50〜120℃の石油留分、キシレン類、エチルベンゼ
ン、イングロビルベンゼン、ツメ/、メシチレン、te
rt−ブチルベンゼン、グンイドクメン、トリメチルヘ
キサン、オクタン、テトラクロルエタン、ノナン、クロ
ルベンゼン、エチルシクロヘキサン、沸点120〜17
0℃の石油留分、m−ノクロルベンゼン、5ec−ブf
 /l/ベンゼン、p−ノクロルベンゼン、デカン、p
−シメン、o−ノクロルベンゼン、ブチルベンゼン、デ
カハイドロナフタリン、テトラハイドロナフタリン、ド
デカン、ナフタリン、シクロヘキシルベンゼン、沸点1
70〜250℃の石油留分等がある。
この溶媒の使用量は反応を円滑に行ないかつ経済的条件
を満足させる点から第1級アミン類に対し0.1〜50
倍量(容量〕、好ましくは1〜10倍量使用される。
また、マレイミド類の溶解度、価格、取扱いやすさ等も
考慮しながら反応条件に合った沸点を有するものが選ば
れる。さらに反応終了後のマレイミド類と溶媒との分離
を考えると、低沸点の溶媒を使用し、加圧下で反応せし
めた方が有利な場合もある。
アミン塩の製造条件については第1級アミン類の物性に
よって好ましい条件が選択されるが、通常100℃以下
の温度で酸と第1級アミン類とを反応させることにより
合成することが出来る。
この反応ハベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン等
の不活性な溶媒中で行ってもよいし、水中での反応も可
能である。しかしこの反応に続くマレイミド類の製造工
程のことを考慮すれば次の工程でも使用される溶媒を用
いた方が好ましいことは言うまでもない。
本発明の実施方法としては、まず第1アミン類と酸との
反応により生成したアミン塩と無水マレイン酸とが有機
溶媒中場合により安定剤を加え加熱される。温度の高い
方が閉環イミド化反応速度は速くな9イミド化収率は向
上する。したがって通常100〜250℃、好ましくは
130〜200℃で、1時間〜15時間加熱され、反応
により生成した水は有機溶媒と共に系外に留出せしめな
がら反応を行なうことにより、高収率にマレイミド類を
製造することができる。
安定剤としては、メトキシベンゾキノン、p−メトキシ
フェノール、フェノチアジン、ハイドロキノン、アルキ
ル化ノフェニルアミン類、メチレンブルー、tert−
ブチルカテコール、tert−ブチルハイドロキノン、
ゾメチルノチオカルパミン酸銅、ノメテルノチオカル・
9ミン酸亜鉛、ジブチルノチオカルパミン酸銅、サリチ
ル酸鋼、チオノゾロピオン酸エステル類、メルカプトベ
ンズイミダゾール、トリフェニルホスファイト、アルキ
ルフェノール類、アルキルビスフェノール類などが用い
られる。
これら安定剤の効果は閉環イミド化反応により生成した
マレイミド類を閉環イミド化反応の高温下においても変
質することなく安定に存在せしめることにある。
その添加量について言えば第1級アミン類に対して0.
00505モルチル0.ルチであり、好ましくは005
〜0.3モルチである。
また特に好ましい実施方法にあっては、無水マレイン酸
は反応系での無水マレイン酸消費速度に見合った速度で
連続式または半連続式に供給される。
無水マレイン酸は生成水を系外に排出しつつアミン塩1
モルに対して0.1〜0.85モルの範囲で供給使用さ
れる。
反応原料のアミン塩は本発明に用いられる有機溶媒には
溶解しないため反応系は実質、有機層とアミン塩層との
2層に分離する。この状態は反応中も反応終了時におい
ても同様でちゃ、分離操作は容易である。
ただ、反応終了後アミン塩中のアミン成分はマレイミド
類に変化してしまい、アミン塩層中には遊離の酸分が増
加する。この時の酸成分の増加量は生成したマレイミド
類の化学量論量にほぼ等しい−0たとえば、反応原料と
してノアミン塩単独を用いた場合には反応において使用
した無水マレイン酸の量によっても変化するが、閉環イ
ミド化反応終了後のアミン塩層はノアミン塩とモノアミ
ン塩あるいはモノアミン塩と酸などの混合物となってい
る。
続いて次の反応を行なうに際し、前回の反応において消
費されたアミン量に相当するアミンをア、ミン塩層に添
加し、遊離の酸分をアミン塩とせしめることによりアミ
ン塩を前回の反応の初期の状態に調整しなおす。このの
ち無水マレイン酸を添加し、前回と同様の反応条件でイ
ミド化反応させることによってマレイミド類を収率よ〈
製造出来る。
アミン塩からマレイミド類をどの程度生成させるかにつ
いてはアミン塩、無水マレイン酸、溶媒、反応温度、反
応時間によって決まるがくりかえしこの反応を行なうに
際し反応において消費されるアミン量だけをアミン塩の
層に添加することにより高収率にマレイミド類を製造す
ることが好ましい。より具体的には、アミン塩中のアミ
ンをほとんど無水マレイン酸と反応せしめることも可能
であるが、反応系を安定に維持し、生成マレイミド類の
二重化なども防止するためには、アミン塩中のアミンの
うち30〜90%、好ましくは50〜のほど生成マレイ
ミド類の三量化反応活性が高いため、通常アミン塩から
遊離する酸濃度としても50重量%を越えないように留
意するとよい。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例などによりさらに詳細に明らかに
するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定されない
ことは、言うまでもない。
実施例1 温度計、水分離器をそなえた冷却管、滴下ロートおよび
攪拌機をそなえたフラスコに85チ純度のオルソリン酸
115ノとオルソキシレン100Fを入れ内温を90℃
に調整した。
ついでこの酸溶液に、オルソキシレン500Fにシクロ
ヘキシルアミン149Fを溶解した液を滴下した。この
とき発熱するがバス温を調整することにより内温を90
℃に保った。滴下終了後比較的粘度の高い乳白だく液が
えられた。
続いて無水マレイン酸74yを加えたのちこのスラリー
液を攪拌下に145℃にまで加熱し、閉環イミド化反応
せしめた。反応中生成する水を溶媒と共に系外に留去せ
しめながら5時間反応させた。反応終了後、フラスコ中
にアミン塩層だけをのこし、2層に分離している反応液
から有機層だけを分離した。この有機層の重量は740
ノであり、この中のN−シクロヘキシルマレイミドの濃
度をガスクロマトグラフィーで分析したところ18重量
%であった。これはN−シクロへキシルマレイミド13
3.2F(0,74モル)に相当した。
またアミン塩の層は170Fであった。この中に存在す
る窒素弁を元素分析法により測定したところ5.9重量
%であり、これはシクロヘキシルアミン分として7L、
09Lに相当した。かくして反応に消費されたシクロヘ
キシルアミンは71!(0,79モル)であり、他方生
成したN−シクロへキシルマレイミドは133.2P(
0,74モル〕であるから、これは消費されたN−7ク
ロヘキシルアミンに対し93.7モル優に相当するとと
もに、アミン塩中の反応によって消費されたアミンは5
2.3%であることがわかる。
次にひきつづいてフラスコ中に残っているアミン塩層に
オルソキシレン100Fを加え内温を90℃に調整した
。ついでオルンキシレ:y500yとともにシクロヘキ
シルアミンを消費されたシクロヘキシルアミン相当分の
782を添加しアミン塩を形成せしめた。続いて無水マ
レイン酸7617を加えたのち、前回の反応と同じ条件
で5時間反応させ生成したN−シクロヘキシルマレイミ
ドの量を測定したところ134.6F(0,75モル)
であった。これは加えたシクロヘキシルアミンに対し9
4.9モル優に相当する。
以下同様の反応をくりかえし表1に示す様な結果をえた
。なお反応の5回目と6回目は無水マレイン酸添加時に
、ノブチルノチオ力ルパミン酸銅を0.2F加えて反応
させた。
実施例2 実施例1で用いたのと同じ反応装置に硫酸(98チ)1
00ノを入れ内温を50℃に調整した。ついでエチルベ
ンゼン300Pにn−ブチルアミン73Fを溶解した溶
液を滴下した。この時発熱するがパス温を調整すること
により内温を50℃に調整した。
反応終了後やや白くにごった反応液かえられた。
つづいて、このアミン塩液に無水マレイン酸982とジ
ブチル・ノチオカルバミン酸銅0.05Pを加えたのち
スラリー液を13’t℃に加熱し、10時間生成水をエ
チルベンゼンと共に系外に留去させつつ、反応させた。
反応終了後、反応フラスコ中の2層に分離している反応
液からフラスコ中にアミン塩層だけをのこし有機層だけ
を分離し反応生成物液430Fをえた。
この中のN−ブチルマレイミドの濃度をガスクロマトグ
ラフィーで分析したところ19.6重量%であった。こ
れはN−ブチルマレイミド84.3F(0,55モル)
に相当する。またアミン塩層126ノ中に存在する窒素
を元素分析により測定したところ4.3重量%であり、
これはn−ブチルアミン成分として28.39に相当す
る。
したがって反応に消費されたn−ブチルアミンは44.
7F(0,61モル)であり、他方生成したN−ブチル
マレイミドは84.3ノ(0,55モルってこれは消費
されたアミンに対し90.2モルチに相当する。
ひきつづいてフラスコに残存しているアミン塩層を50
℃に加熱しエチルベンゼン300P、n−プチルアミン
を44.7F加えアミン塩液を調製した。ついで無水マ
レイン酸98P1加えたのち前回と同じ条件で10時間
反応させ生成したN−ブチルマレイミド量を測定したと
ころ85.1 、!1E(0,56モル)であった。こ
れは加えたn−ブチルアミンに対し91.5モルチに相
当する。
実施例3 した。ついでp−シメン500ノにシクロヘキシルアミ
/99yを溶解した液を滴下し、メタンスルホン酸のシ
クロヘキシルアミン塩のp−シメンヌラリー液全えた。
続いてこのスラリーに無水マレイン酸100Fを加えた
のち、このスラリー液を攪拌下に180℃に加熱し、反
応により生成する水を溶媒と共に系外に留去せしめなが
ら2時間反応させた。
反応終了後2層に分離している反応液からフラスコ中に
アミン塩層だけをのこし有機層だけを分離した。この有
機層の重量は656Fであり、この中のN−シクロへキ
シルマレイミドの濃度ヲガスクロマトグラフィーで分析
したところ18.5重量%であった。これはN−シクロ
へキシルマレイミド121.4Fに相当する。またアミ
ン塩の層は126yであった。
この中に存在する窒素分を元素分析により測定したとこ
ろ3.4重1%であシ、これはシクロヘキシルアミンと
して30.3Fに相当する。
したがって、反応に消費されたシクロヘキシルアミンは
68.71であり、他方生成したN−シクロへキシルマ
レイミドは121.45Eでこれは消費サレタシクロヘ
キノルアミンに対し97.8モル%に相当する。
次にひきつづいてフラスコ中に残っているアミン塩層に
50℃で7クロヘキシルアミン69ノとp−7メン30
0yとの混合溶液を添加し、アミン塩液とした。ついで
無水マレイン酸100yを加えたのち前回の反応と同じ
条件で2時間反応させ生成したN−シクロへキシルマレ
イミドの量を測定したところ122.1Pであった。
これは加えたシクロヘキシルアミンに対して97.9モ
ルチに相当する。
実施例4 温度計、水分離器をそなえかつ冷却管、滴下ロートおよ
び攪拌機をそなえた加圧容器に85チ純度のオルソリン
酸115ノとトルエン200yを入れ内温f、30℃に
加温調整した。ついでこれにメチルアミン62ノとトル
エン800ノとの混合溶液を滴下した。滴下終了後比較
的粘度の高い白だく液かえられた。続いて無水マレイン
酸200ノを加えたのちこのスラリー液を攪拌、2.8
atm。
加圧下150℃に加熱し反応により生成する水を溶媒と
共に系外に留去せしめながら3時間反応させた。反応終
了後反応液中のN−メチルマレイミドの濃度を測定した
ところ11.0重量%であった。
これはN−メチルマレイミド133.9Fに相当する。
またアミン塩の層は121Fであった。
この中に存在する窒素分を元素分析法により測定したと
ころ8.6重量%であり、これはメチルアミン分として
239に相当する。
したがってこれは反応に消費されたメチルアミン分に対
して95.9モルチに相当する。
次にひきつづいて反応器中にのこっているアミン塩層に
メチルアミン39yとトルエン600Pとの混合溶液を
加えアミン塩層を再度調整した。
続いて無水マレイン酸200yを加えたのち前回の反応
と同様の条件で3時間反応させ生成したN−メチルマレ
イミドを測定したところ133.C)Pであった。これ
は加えたメチルアミンに対して95.2モルチに相当す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1級アミン類と有機および/または無機酸類と
    から生成したアミン塩を、水と共沸可能な有機溶媒の存
    在下高温において反応により生成する水を当該有機溶媒
    と共に系外に排出させながら、無水マレイン酸と閉環イ
    ミド化反応させることを特徴とするマレイミド類の製造
    方法。
  2. (2)当該アミン塩が、当該閉環イミド化反応終了後に
    えられるアミン塩層中に当該反応によって消費されたア
    ミン量に相当するアミンを新たに追加し遊離の酸分をア
    ミン塩とせしめたものであることを特徴とする特許請求
    の範囲(1)記載の方法。
JP17876786A 1986-07-31 1986-07-31 マレイミド類の製造方法 Granted JPS6335559A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0421668A (ja) * 1990-05-15 1992-01-24 Daihachi Chem Ind Co Ltd N―置換マレイミド類の製造方法
EP2311804A4 (en) * 2008-08-11 2012-01-25 Korea Kumho Petrochem Co Ltd PROCESS FOR THE PREPARATION OF N-SUBSTITUTED MALEIMIDES

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