JPS6332461B2 - - Google Patents

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JPS6332461B2
JPS6332461B2 JP59101733A JP10173384A JPS6332461B2 JP S6332461 B2 JPS6332461 B2 JP S6332461B2 JP 59101733 A JP59101733 A JP 59101733A JP 10173384 A JP10173384 A JP 10173384A JP S6332461 B2 JPS6332461 B2 JP S6332461B2
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JP
Japan
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blood
filter
mesh
section
chamber
Prior art date
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Application number
JP59101733A
Other languages
English (en)
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JPS60246762A (ja
Inventor
Hiroaki Watanabe
Yasuo Suzuki
Hiromi Ikada
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Publication date
Application filed by Kawasumi Laboratories Inc filed Critical Kawasumi Laboratories Inc
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Publication of JPS6332461B2 publication Critical patent/JPS6332461B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は体外循環方式の人工透析、血漿交換等
で使用する無抗凝固剤用血液回路のドリツプチヤ
ンバーの改良に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 人工透析、血漿交換等の体外循環の血液回路に
は、気泡除去と圧力監視用を兼ね、また血栓など
凝固物の体内への侵入防止のために、フイルター
付きドリツプチヤンバーが使用されている。
ところで、従来の体外循環療法においては、循
環する血液の凝固を防ぐため、回路中に多量の抗
凝固剤が投入されていたが、術後の患者や出血性
素因を有する患者にはかえつて不利であることか
ら、最近では抗凝固剤をまつたく使用しないか、
使用しても極わずかな量を投与する無抗凝固剤療
法が注目されている。
このためには体外循環回路において、血液が空
気と接触したり、部分的に滞留することを回避す
る必要があるが、前記したドリツプチヤンバー
は、とりわけ空気との接触や血液滞留が生じやす
い環境にあり、凝血が生じやすい場所であるた
め、その抜本的な改善が要求されていた。
第5図は、最も一般的に用いられているもで、
内径約20mmのポリ塩化ビニル製の外筒部1の下端
部に、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維製の
袋状フイルター2と、この袋状フイルター2内に
挿入され、側面に切欠部4を有する芯チユーブ3
とを高周波ウエルダー溶着し、上部には流体流入
口6と、圧力監視モニターや薬剤注入用ライン7
を備えたトラツプキヤツプ8を接着したものであ
る。
前記芯チユーブ3の切欠部4は通常1個、まれ
に2個あり、ドリツプチヤンバー内の流体はこの
切欠部4から大部分下方に流出し、上面開口部か
ら少量流出することになる。この流体の流れ状態
を第5図のA−A断面部において概念的に示した
ものが第6図(切欠部1個)及び第7図(切欠部
2個)である。
第6図の切欠部が1個の場合、切欠部の正面に
面した部分のみ流体が移動するが、切欠部と反対
側部やウエルダー溶着部5付近での流体の移動状
態は極端に悪い。
また第7図の切欠部が2個の場合、1個の場合
と比べ流体の移動状態は良好になるが、切欠部付
近での流れが良いに過ない。
なお、第8図及び第9図は芯チユーブに流入す
る流体の状態を示す模式図であり、第8図は、切
欠部が1個の場合、第9図は切欠部が2個の場合
を示している。
このようにドリツプチヤンバーでは、流体とし
て血液を使用した場合、高周波ウエルダー接着面
5及び芯チユーブ3の上部付近で、時として血栓
の発生がみられる。この血栓の発生原因として
は、体外循環回路部品内での(イ)空気と血液の接触
や、(ロ)血液の部分的な滞留が、患者自身の血液機
能の欠陥との相乗効果として引き起こされるもの
であると考えられる。
この中で(イ)の空気は、気泡の形で人工腎臓本体
から付着してきたり、臨床使用前での脱泡が不充
分なため、ドリツプチヤンバー内のフイルター2
に付着して残存したりするものである。こうした
気泡は普通ドリツプチヤンバー外筒部1を外から
叩くなど衝撃を与えて、上方に追い出す操作をし
たり、フイルター2の表面を親水性基を有する高
分子でコーテイングすることにより気泡の付着を
防止する対策が試みられている。
また前記(ロ)の部分的な滞留は、滞留しやすい所
へ気泡が残りやすく、あるいは滞留そのものが原
因となつて血栓が発生するものと考えられる。前
記した従来のドリツプチヤンバーでは、内部の流
体の移動状態の観察の結果、臨床使用状況から総
合的に判断すると、この部分的な滞留が血栓発生
の主因となつているものと思われる。
このため近時、第10図及び第11図に示すよ
うな円筒状のフイルターも知られるようになつ
た。すなわち、これらは基部となるリング部10
とメツシユ部11とから構成されており、第10
図では上面部を閉塞し、第11図ではその上面部
を開口した形状となつている。
このようなフイルターでは前記第5図のフイル
ター部に比較して実開口面積が大きくなるため、
血液が流れ易く、血液の滞留や血栓の発生が減少
することになる。
しかし、かかるフイルターではメツシユ部11
をリング部10に溶着したような場合、強度を保
持するためメツシユ部11を支える支持部材12
が必要となり、それだけ開口面積が挟まることに
なる。またその支持部材12付近で血液の乱流を
生じたり、支持部材12とメツシユ部11の境目
に血液凝固を生じたりする問題があり、さらに製
造も面倒である等の問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明はこのような従来の不利欠点を解決する
ために提案されたものである。すなわち、本発明
は、無抗凝固剤用体外循環回路に設けられ、かつ
体液をチヤンバー内に完全に満たして使用するド
リツプチヤンバーであつて、実施例に対応する第
1図に示すように外筒部20とこの下部に設けら
れるフイルター部24とから構成され、前記外筒
部の下部はフイルター部の外周面と接する垂直軸
30に対して10゜〜60゜内方に傾斜させると共に、
前記外筒部の上部には横方向に向けて液体流入口
23を設け、さらに前記フイルター部は、リング
部25とメツシユ部26とから構成せしめ、メツ
シユ部に支持部材を設けることなく、これらリン
グ部とメツシユ部を射出成形により一体化した成
形品としたものである。
(実施例) 以下本発明の実施例を第1図以下の添付図面に
従つて説明すると、まず第1図は本発明に係るド
リツプチヤンバーの一例を示す概念図であり、図
中20は塩化ビニル等の合成樹脂製の外筒部、2
1はこの外筒部20の上部に嵌着されるトラツプ
キヤツプである。
前記トラツプキヤツプ21には気泡抜きライン
22が接続されるとともに、キヤツプ側部には横
方向に延びる体液流入口23が設けられている。
また、前記外筒部20に内部下端部にはフイル
ター部24が設けられており、このフイルター部
の下部に体液流出チユーブ27が接続されてい
る。
第2図及び第3図は前記フイルター部24の詳
細図である。まず第2図は、リング部25に釣鐘
状のメツシユ部26を設けたものであつて、これ
らは射出成形により一体成形されている。こうし
た釣鐘状のメツシユ部26は力学的に強固であ
り、容易に変形しないため、従来のような支持部
材12が不要となる。またコーナー部がないた
め、その周辺部の血液乱流や、コーナー部での凝
血を防ぐこともできる。
もつとも本発明は、所定の強度が保持される限
り、第3図に示すようにメツシユ部26を円筒状
としてもよい。
このように、本発明におけるメツシユ部26は
単にリング部25とメツシユ部26から構成さ
れ、メツシユ部26の何等の支持部材を設けない
ことを1つの特徴とするものである。
このようなメツシユ部24は、そのリング部2
5を外筒部20の底部に接着あるいは溶着等の手
段で固定するとともに、リング部25に前記体液
流出チユーブ27を挿入固定するものである。
一方、本発明では前記外筒部20の傾斜角、す
なわちフイルター部24のリング部25の外周面
と接する垂直軸30と外筒部20の下部壁面が形
成する角度(α)を10゜〜60゜に限定するものであ
る。すなわち、前記角度(α)はできるだけ小さ
くするのが好ましいが、10゜以下にすることは実
質的に製造が不可能であり、また60゜以上になる
と、上記したような流体の部分的滞留が生じやす
くなり、血液凝固が発生する心配がある。
第4図は本発明に係るドリツプチヤンバーを組
み込んだ体外循環回路の一例を示すものである。
図中40は患者から回路に血液を導入するシヤ
ントジヨイント、41は血液を送給するローリン
グポンプ、42は血液を浄化するためのダイアラ
イザー、43は本発明に係るドリツプチヤンバ
ー、44は血液返還用シヤントジヨイントであ
る。
本発明において体液硫入口23が横方向に設け
られている場合、チヤンバーが全部体液で満たさ
れるため、圧力モニターはドリツプチヤンバー4
3よりも上流側に設けられた圧力検出部45にお
いて行なわれる。この圧力検出部45は公知のい
ずれの手段でもよい。たとえば、体液が通過する
内筒を可撓性の合成樹脂とし、外筒を硬質の合成
樹脂で二重管方式に構成することにより、内筒と
外筒の間に生ずる空間部の圧力変化を検知するよ
うにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、特に外筒
部の下部をフイルター部の外周面に接する垂直軸
に対して10゜〜60゜内方に傾斜させ、しかもフイル
ター部はリング部とメツシユ部とで構成せしめ、
メツシユ部に支持部材を設けることなくこれらリ
ング部とメツシユ部を射出成形により一体成形す
るようにしたので、ドリツプチヤンバー内に入つ
た体液は、外筒部20の下部全周方向から流出チ
ユーブ27に流出し、体液の滞留時間がきわめて
短くなり、血液凝固すなわち血栓の発生が抑制さ
れ、抗凝固固剤の注入が不要もしくは少なくする
ことができる。
また体液流入口23を横方向に設けると、ドリ
ツプチヤンバー内部を体液で完全に満たすことが
でき、従来のようにチヤンバー上部に空気層が生
じない。このためドリツプチヤンバー内において
血液が空気に触れるのを防ぐことができる。しか
も横方向から流入した血液は、対面の壁面に当つ
て分散し、チヤンバー内の血液層を撹拌しながら
出口方向に移動するため、血液の滞留を防ぐこと
ができる。また血液流入口から血液と共に気泡が
混入しても、その気泡は軽く、前記撹拌効果との
相乗効果により気泡抜きラインから抜け出るた
め、血栓の発生がさらに抑制されることになる。
このように、本発明によれば、前記したフイル
ター部の特性と、ドリツプチヤンバーの形状によ
る特性、及び体液流入口の取り付け位置からくる
特性が相まつて、ドリツプチヤンバー内での凝血
(血栓)の発生が著しく抑制され、このため抗凝
固剤をまつたく使用しない、または極わずかしか
使用しない無抗凝固剤体外循環療法が可能となる
ものである。
さらに本発明によればメツシユ部に何等の支持
部材を設けないため、メツシユ部との境目に血液
凝固を生ぜず、またさらに射出成形による一体成
形であるから製造も簡単である等、種々のすぐれ
た効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るドリツプチヤンバーの概
念図、第2図及び第3図は本発明におけるフイル
ター部の斜視図、第4図は本発明に係るドリツプ
チヤンバーを適用した体外循環回路の回路図、第
5図は従来のドリツプチヤンバーの概念図、第6
図及び第7図は第5図のA−A断面図であつて、
第6図は切欠部が1箇所の場合、第7図は2箇所
の場合、第8図及び第9図はそれぞれ従来の芯チ
ユーブの側面図、第10図及び第11図は従来の
フイルター部の斜視図である。 図中20は外筒、23は体液流入口、24はフ
イルター部、25はリング部、26はメツシユ
部、30は垂直軸である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無抗凝固剤用体外循環回路に設けられ、かつ
    体液をチヤンバー内に完全に満たして使用するド
    リツプチヤンバーであつて、外筒部とこの下部に
    設けられるフイルター部とから構成され、前記外
    筒部の下部はフイルター部の外周面と接する垂直
    軸に対して10゜〜60゜内方に傾斜させると共に、前
    記外筒部の上部には横方向に向けて液体流入口を
    設け、さらに前記フイルター部は、リング部とメ
    ツシユ部とから構成せしめ、メツシユ部に支持部
    材を設けることなく、これらリング部とメツシユ
    部を射出成形により一体化した成形品としたこと
    を特徴とする体外循環回路用ドリツプチヤンバ
    ー。
JP59101733A 1984-05-22 1984-05-22 体外循環回路用ドリツプチヤンバ− Granted JPS60246762A (ja)

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JPS60246762A JPS60246762A (ja) 1985-12-06
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