JPH069665Y2 - 医療用ドリップチャンバー - Google Patents

医療用ドリップチャンバー

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JPH069665Y2
JPH069665Y2 JP3147388U JP3147388U JPH069665Y2 JP H069665 Y2 JPH069665 Y2 JP H069665Y2 JP 3147388 U JP3147388 U JP 3147388U JP 3147388 U JP3147388 U JP 3147388U JP H069665 Y2 JPH069665 Y2 JP H069665Y2
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JP
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drip chamber
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filter
blood
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JP3147388U
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JPH01135946U (ja
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丈二 石川
真啓 尾崎
三郎 池田
浩 佐々木
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Kawasumi Laboratories Inc
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Kawasumi Laboratories Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、血液透析、血液ロ過、血漿交換等の体液の体
外循環回路の途中に設置して使用される医療用ドリップ
チャンバーの改良に関する。
[従来の技術] 第7図は従来の医療用ドリップチャンバー21の概略図
を示す。ドリップチャンバー21は、基本的に圧力モニ
ターラインの接続口25及び/又は液面レベル調整ライ
ンの接続口26を装着したキャップ31とフィルター2
9、血液流入口23を内部に配置した本体22から構成
され、体液流入口23、体液流出口24、フィルター2
9の開口端部を前記本体22の下端部28に高周波ウェ
ルダーにより溶着して装着していた。
該ドリップチャンバー21は、第8図に示す体外循環回
路内に配置される(第8図は、減抗凝固剤透析を行なう
場合である)。
体外循環回路は、基本的に血液透析器35と該血液透析
器35の下流側に装着される静脈回路36と上流側に装
着される動脈側回路37から構成され、静脈側回路36
の途中には、前述したドリップチャンバー21と圧力検
出器38が設置されている(圧力検出器38が体外循環
回路中に設置されている場合は、ドリップチャンバー2
1には、圧力モニターラインの接続口25を装着する必
要はない)。
圧力検出器38は、硬質の外管40中に可とう性の内管
39を液密に収納して構成され、これにより形成される
空間部に通じるよう圧力モニターライン41が装着され
ている。
患者から導出された血液は、動脈側回路37、血液透析
器35、圧力検出器38を径て、ドリップチャンバー2
1のフィルター29でロ過されて静脈側回路36を径て
患者へ戻されていた。
使用に際しては、プライミングにより、ドリップチャン
バー21内に生理食塩水を密に充填し、血液流入口23
から血液をドリップチャンバー本体22内に導入して、
該本体22内の生理食塩水と置換してから体外循環を行
うものであった。
[従来技術の課題] しかしながら、該ドリップチャンバー21では、体液流
入口23及び体液流出口24が本体22内に突出して形
成されているので、体液流入口23及び体液流出口24
の下端部28の近傍に体液が滞留し長時間使用すると例
えば体液が血液の場合はクロット、血漿の場合はフィブ
リン等の沈殿物が生成し、血液、血漿等の損失を招く原
因となったり、また体液流出口24内に、これらの詰ま
りが発生し、治療を中止して該ドリップチャンバー21
を交換する必要があった。
[考案が解決しようとする課題] そこで以上の課題を解決するために本考案者らは鋭意検
討を重ねた結果、次の考案を提案するに到った。
すなわち (1)少なくとも液面レベル調整ラインの接続口5及び
/又は圧力モニターライン6の接続口6を装着した上端
部2 (2)少なくともフィルター7を内部に装填した本体3 (3)少なくともフィルター7の開口端部10、体液流
入口8、体液流出口9を装着してなる下端部4 から構成され (4)体液流入口8の直径D1と体液流出口9の直径D
2の比R(R=D2/D1)を1<R<3 (5)体液流入口8と体液流出口9との距離Lを10mm
<L<20mm (6)体液流入口8と体液流出口9の開口端部が本体3
内に突出しないように装着してなる医療用ドリップチャ
ンバーを提供するものである。
[作用] 体液流入口8を径て体液と共に本体3内に流入した気泡
は本体3内壁面に沿って勢い良く本体3上部へ移動し液
面レベルは調整ライン5を径て排出され、他方、体液は
まず本体3内壁面に沿って上昇し、上端部2付近に達っ
したら、逐次本体3内に流入される体液の流体圧におさ
れて、本体3の上部→中部→左壁面→フィルター→体液
の流出口9を径て排出される。
[実施例] 第1図は、本考案の医療用ドリップチャンバー1の概略
図を示す。本考案の医療用ドリップチャンバー1は、基
本的に上端部2、本体3、下端部4から構成され、 上端部2は、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、硬質
塩化ビニル等の硬質の合成樹脂からなり、圧力モニター
ラインの接続口5及び液面レベル調整ラインの接続口6
が一体に形成されている(前述した第8図のように体外
循環回路中に、圧力検出器38を設置して使用する場合
は、圧力モニターラインの接続口6は不要である)。
本体3は、硬質若しくは半硬質の塩化ビニルからなり、
内部にフィルター7が配置されている。
下端部4は、上端部2と同様にポリカーボネート、ポリ
プロピレン、硬質塩化ビニル等の硬質の合成樹脂からな
り体液流入口8、体液流出口9が一体に形成されてい
る。
体液流入口8の直径D1は、体液流出口9の直径D2よ
りも小さく形成されている。これは、体液流入口8から
本体3内へ流入する体液の流出速度を速くして、体液が
速かに本体3の上部へ移動できるようにして本体3内で
のかくはんを向上させるためである。D1がD2より単
に小さければ良いわけではなく、具体的には、D1とD
2の比をR(R=D2/D1)と定義するとRは1<R
<3の範囲に設定するのが好ましい。
R<1では、体液流入口8からの体液の流入スピードが
弱く、本体3の上部まで到達することができず本体3内
に流入後、比較的短時間にフィルター7を径て気泡と共
に体液流出口9から排出される(体液のショートパス現
象)ことにより、気泡の除去が充分にできないこと、ま
た、攪拌が不充分で血栓が発生して体液流出口9が詰ま
る危険性がある。
R>3では、体液流出口9の直径D1が実質的に下端部
4の底部12に占める面積が大となるか又は体液流入口
8の直径D2が底部12に占める面積が小となるため体
液の体外循環の実施が困難となる。また本体3内に流入
する勢いが大きくなりすぎて本体3内に乱流を生じさせ
るので好ましくない。
血液流入口8と血液流出口9との間の距離をLと定義す
るとLは10mm<L<20mmの範囲に設定するのが好ま
しい。
L<10mmでは、体液流入口8から本体3内に流入した
体液の一部が、前述したようにショートパスをおこすの
で体液と共に本体3内に流入した気泡の除去及び本体3
内の体液のかくはん効果が充分に得られない(本体3の
上部付近の体液は本体3の下部方向へ移動することがで
きず本体3の上部付近で滞留することになる。
L>20mmでは、体液流入口8と体液流出口9の間隔が
大きくなりすぎて体液流入口8と体液流出口9を下端部
の底部12に形成することが困難になる。
フィルター7は、ポリアミド、ポリエステル等のメッシ
ュ状フィルターや又は硬質のポリ塩化ビニルからなりリ
ング部とメッシュ部を一体に成形したフィルター等を使
用することができる。該フィルター7は、開口端部10
を下端部4の体液流出口9の開口端の周囲に形成された
溝11に装着される。
フィルター7の高さをh、ドリップチャンバー1の高さ
をHとしhとHの比を(Rh=H/h)と定義するとR
hは3<Rh<15の範囲に設定するのが好ましい。
Rh>15では、前述した様に体液流入口8かな本体3
内に流入した体液の一部がショートパスをおこすので、
気泡の除去及び本体3内の体液のかくはん効果が充分に
えられない。
Rh<3では、フィルター7の体液のロ過面積が充分に
確保できずフィルター7としての機能を果たしえない。
次に本考案のドリップチャンバー1の使用方法を減抗凝
固剤透析の場合について説明する。
本体3内に生理食塩水を満たして本体3内の気泡を追い
出した後、体液流入口8から血液を流入させて血液と完
全に置換する。
続いて血液を、逐次、体液流入口8から本体3内に流入
させると血液は勢いよく本体3の右壁面に沿って本体3
の上部に移動する(前述したRが大であるほど血液が本
体3内に流入する勢いが大きくなる)。
血液と共に本体3内に流入した気泡は、本体3の右壁面
に沿って勢いよく本体3の上部へ移動し、液面レベル調
整ラインの接続口5を径て排出される。
本体3の上部に達した血液は次の血液が体液流入口8か
ら流入されると、該血液の流体圧により本体3の上部→
中部→左壁面→フィルター7→体液の流出口9を径て排
出される。体液流出口8及び体液流出口9の開口端部は
下端部4の底部12から突出することなく形成されてい
るのでフィルター7を除いては、体液の移動を防げる障
害物がないので体液は本体3の底部12に滞留すること
なく体液流出口9よりすみやかに排出される。
このように本体3内へ流入された血液はスムーズに体外
循環されるので血液中にクロットが生じるおそれはな
い。
第2図は、本考案のその他の実施例を示す。
ドリップチャンバー1aの上端部2a及び下端部4aは
高周波溶着して形成したものである。液面レベル調整ラ
インの接続口5a、圧力モニターラインの接続口6a、
血液流入口8a、血液流出口9a、フィルター7aは次
の様にして本体3aに装着される。まずこれらを金属棒
に嵌挿し、本体3aの開口端部間に配置して本体3aの
端部を金型よりクランプし、該金型、金属棒の順に通電
すると融着部として形成される上端部2aと下端部4a
と共に本体3aに装着される。
さらに本考案では、本体3内での体液のかくはん効率、
気泡の除去を向上させるために、例えば第3図及び第4
図に示すように、体液流入口8b、8cの本体3b、3
c側の開口端部の一部(本体3b、3cの右壁面)をテ
ーパー状に拡径したり(この場合、体液は第1図及び第
2図のドリップチャンバー1、1aと比較してより本体
3b、3cの右壁面に沿って上昇しやすくなるため気泡
の除去、かくはん効率が良好となる。)、あるいは第5
図及び第6図に示す様に、体液流入口8d、8eの本体
3d、3e側の開口端部先細り形状にしたテーパーにし
ても良い(この場合、体液流入口8d、8eから流入さ
れる体液の流出速度が早くなり体液は本体3d、3eの
上部に移動しやすくなる分だけ体液と共に本体3d、3
e内に流入する気泡も本体3d、3eの上部から抜けや
すくなる。一方本体3d、3e内での体液の移動も活発
になるため特定位置での滞留もなくなる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案では、本体3内に導入された
体液のかくはん効率が向上して、気泡の除去が完璧に行
なえかつ本体3内で体液が滞留することもないので血液
のクロット、フィブリン等の沈殿で生じるおそれもない
ので効率の良い体外循環過を行うことができる。
等の優れた効果を有する考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の医療様ドリップチャンバーの概略
図、第2図から第6図は本考案のその他の実施例を示す
概略図、第7図は従来の医療用ドリップチャンバーを示
す概略図、第8図は体外循環回路の概略図を示す。 図中、1は医療用ドリップチャンバー、2は上端部、3
は本体、4は下端部、5は液面レベル調整ラインの接続
口、6は圧力モニターラインの接続口、7はフィルタ
ー、8は体液流入口、9は体液流出口、10は開口端
部、11は溝、12は底部を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】体液を体外循環させる体外循環回路の途中
    に配置されるドリップチャンバーであって (1)少なくとも液面レベル調整ライン及び/又は圧力
    モニターラインを装着した上端部 (2)少なくともフィルターを内部に装填した本体 (3)少なくともフィルターの開口端部、体液流入口、
    体液流出口を装着してなる下端部から構成され (4)体液流入口の直径D1と体液流出口の直径D2の
    比R(R=D2/D1)を1<R<3 (5)体液流入口と体液流出口との距離Lを10mm<L
    <20mm (6)体液流入口と体液流出口の開口端部が本体内に突
    出しないように装着 した事を特徴とする医療用ドリップチャンバー。
JP3147388U 1988-03-09 1988-03-09 医療用ドリップチャンバー Expired - Lifetime JPH069665Y2 (ja)

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JPH01135946U JPH01135946U (ja) 1989-09-18
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