JPS63318911A

JPS63318911A - リクライニング装置

Info

Publication number: JPS63318911A
Application number: JP15701587A
Authority: JP
Inventors: 徳満　修一; 田川　優治; 石田　英夫
Original assignee: Ikeda Bussan Co Ltd
Current assignee: Ikeda Corp
Priority date: 1987-06-24
Filing date: 1987-06-24
Publication date: 1988-12-27
Also published as: JPH0464246B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、遊星歯車機構を利用した常時噛合い式のロッ
ク機構によってシートクッションに対するシートバック
の傾動位とを調節自在に構成してなるリクライニング装
置の改良に関する。

〔従来の技術〕

たとえば車両用シートなどにおいて、シートクッション
とシートバックとの間にリクライニング装置を設け、シ
ートバックをシートクッションに対し傾動可ず彪に構成
することが一般に行なわれている。この種のリクライニ
ング装置は、シートクツジオン側に設けられるベースと
、シートバック側に設けられるアームと、これらベース
およびアーム間に介在して設けられこれらを所要の傾動
角度でロックし得るロック機構などによって構成される
ものであり、従来から種々の構成を有するものが周知で
ある。

ところで、このようなリクライニング装置において、そ
のロック機構として常時噛合い式のものを用いたものが
、たとえば特開昭１３１−４８３１１号公報や実開昭８
０−１８７８４５号公報等によって提案されるようにな
っており、従来のラチェット式等によるものに比べ、無
段階で傾動角度をｙＪ節でき、しかもその調節操作も簡
単で、さらに着座者による荷重に抗して適切かつ充分な
係止状態を維持し得る等の利点を備えている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述したような常時噛合い式のロック機
構を有するリクライニング装置を構成するうえで、若干
の問題を生じている。すなわち、従来装置では、ロック
機構を構成する遊星歯車が１−合する内歯部を、ベース
およびアームの一部に設けた円形凹部内に一体に形成し
ており、このためこれらの内歯部等の強度を確保するた
めに、ベースやアームを厚肉の板材で形成することが必
要で、この装置全体が厚くなり重量も重くなってしまう
ものであり、しかも内歯部等の加工性等からも問題で、
コスト高を招く等の欠点をもつものであった。さらに、
上述した内歯部を形成する部分は、ベースやアームの外
縁部分までの距離が異なっている偏った所であり、内歯
部をプレス加工などで形成するときに外縁部分までの距
離が短い片側部分の変形量が必然的に太きくなるために
、内歯部が変形し易く、加Ｔ精度を確保することが困難
で、これによりロック機構として遊星歯車を【１合わせ
たときに、がた付き等を生じ易いという問題もあった。

また、上述した従来装置では、ベースおよびアームの重
なり合い部分を可動可能に組合わせるために、それぞれ
の端縁部分を係止する複数本のかしめピン等を用いるこ
とが必要で、構造が複雑化するとともに、組立性の面で
も、動作性能面でも問題をもつものであった。すなわち
、従来装置では、ベースおよびアームを組合わせた状態
でかしめピンをかしめ付けることが必要で、この作業が
面倒であるばかりでなく、かしめピンによる必要とされ
るクリアランスをおいた係止状態を得ることが難しく、
安定性に欠ける等の問題をもつもので、このような点を
も考慮し、前述した問題点を一掃し得る何らかの対策を
講じることが望まれている。

〔問題点を解決するための手段〕

このような要請に応えるために、本発明に係るリクライ
ニング装置は、ベースおよびアーム間に介在されてこれ
らを傾動調節可能に連結する常時噛合い式のロック機構
を構成する一対の機構部プレートを、前記ベースおよび
アームのロック機構の対応する部位から分離して形成す
るとともに、これらの機構部プレートの一方にベースを
、他方にアームを固着し、かつ相手側に固着される機構
部プレートを回動可能に係止する係止手段を、ベースと
アームとに別体または一体に設けるようにしたものであ
る。

〔作用〕

本発明によれば、ロック機構を構成する一対の機構部プ
レートを、薄肉に形成されているベースおよびアームに
対しそれぞれ固着して連結するとともに、この連結時に
おいて相手側に固着される機構部プレートを、適切なり
リアランスをもって可動可能に組付は係止し得るもので
ある。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第１図および第２図は本発明に係るリクライニング装置
の一実施例を示すものであり、これらの図において、全
体を符号ｌＯで示すリクライニング装置は、シートを構
成するシートクッションとシートバック（共に図示せず
）にそれぞれ取付けられる一対のプレートとしてのベー
ス１１およびアーム１２と、これらベース１１およびア
ーム１２を相対的に傾動調整可使に連結する遊星歯車機
構を利用した常時噛合い式のロック機構１３を構成する
一対の機構部プレート１４．１５とから構成されている
。なお、前記機構部プレート１４．１５（７）内側面に
は、第３図（ａ）、（ｂ）に示されるように、互いに対
向する円形凹部１６が形成されるとともにその内周縁に
内歯部１７が形成され、かつその内部に遊星歯車や太陽
歯車（共に図示せず）等といったロック機構１３を構成
する要素部品が適宜内設されることは１周知の通りであ
る。ここで、図中１８はこのロック機構１３の操作軸で
ある。

さて、本発明によれば、上述したようにベース１１およ
びアーム１２間に介在されてこれらを傾動調節可能に連
結する常時噛合い式のロック機構１３を構成する一対の
機構部プレー）１４，１５を、前記ベース１１およびア
ーム１２のロック機構１３の対応する部位から分離して
形成するとともに、これらの機構部プレート１４．１５
の一方（１４）にベースｌｌを、他方（１５）にアーム
１２をリベット等の締結ビン２０で固着し、かつ相手側
に固着される機構部プレー）１５．１４を可動可能に係
とする係止手段となる係止ブラケット２１．２２（本実
施例では別体構成を採用している）を、ベース１１とア
ーム１２とに設けるようにしたところに特徴を有してい
る。なお、図中１４ａ、１５ａは前記機構部プレート１
４．１５の一部から突設されたベース１１．アーム１ｚ
への取付は片である。

そして、このような構成によれば、ロック機構を構成す
るために厚肉に形成される部分を一対の機構部プレート
１４．１５として、ベース１１およびアーム１２側から
分離して形成しているために、これらベース１１．アー
ム１２の板厚を薄肉に形成することができ、これにより
装置全体の小型化や軽量化、さらにはコスト低減化を達
成し得るものである。また、上述した構成によれば。

ロック機構１３部分が分割して構成されているため、こ
のロック機構１３を予めユニットとして組立てておくこ
とができ、これにより構成が簡素化されるとともに、装
ご全体の組立性の面でも有利である。さらに、従来加工
精度や加工性の面で問題であった内歯部１７を形成する
部分が、その周りの全内部が略々均一である機構部プレ
ート１４．１５により分離して構成されているため、加
工時における偏った変形等といった従来の不具合は生ぜ
ず、その真円度を確保し、ロック機構１３としての高精
度化を図れ、しかもがた付きなどもなく、動作上での信
頼性を確保し得るものである。

また、本発明によれば、相手側に固着される機構部プレ
ート１５．１４を重なり合い状態で係止するための係止
ブラケッ）２１，２２を、プレート１４．１５のベース
１１、アーム１２に対する固着時において簡単に組付け
ることができ、作業が簡単であるばかりでなく、相手側
を可動可能に係止するためのクリアランスを、ブラケッ
ト２１．２２の加工時において一定に確保することがで
き１品質が安定し、生産性を向上させ得るものである。

なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、機構
部プレー）１４．１５や係止ブラケット２１．２２等を
始めとする各部の形状、構造等を必要に応じて適宜変形
、変更することは自由である。たとえば上述した実施例
では、機構部プレート１４．１５同士を、ベース１１と
アーム１２との間で重なり合い状態で組付は係止するた
めの係止手段として、係止ブラケット２１．２２を用い
た場合を説明したが、第４図に示すように、ベース１１
側等を変形させて形成することにより、このベース１１
の一部を係止部２３として利用してもよいことは容易に
理解されよう。

さらに、本発明に係るリクライニング装置は、車両用シ
ートに採用して効果を発揮し得るものであるが、勿論こ
れに限定されるものではない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係るリクライニング装置
によれば、ベースおよびアーム間に介在されてこれらを
傾動調節可能に連結する常時噛合い式のロック機構を構
成する一対の機構部プレートを、ベースおよびアームの
ロック機構の対応する部位から分離して形成するととも
に、これらの機構部プレートの一方にベースを、他方に
アームを固着し、かつ相手側に固着される機構部プレー
トを回動可能に係止する係止手段を、ベースとアームと
に別体または一体に設けるようにしたので、簡単かつ安
価な構成にもかかわらず、ベース、アーム等の板厚を薄
くし、全体の小型、軽量化、さらにコスト低減化を達成
でき、さらにロック機構としての精度や動作上での信頼
性をも向上させ得る等の種々優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係るリクライニング装置
の一実施例を示す概略側面図およびその要部を断面して
示す側面図、第３図（ａ）　、　（ｂ）は機構部プレー
トの概略形状を示す正面図および側断面図、第４図は本
発明の別の実施例を示す要部断面図である。１０・・・リクライニング装置、１１・・・ベース、１
２・・・アーム、１３・・・ロック機構、１４．１５・
・・機構部プレート、１６・・・円形凹部、１７・・・
内歯部、２０・・・締結ピン、２１．２２・・・係止ブ
ラケット、２３・・・係止部。特許出願人　　池田物産株式会社第２図

Claims

【特許請求の範囲】

シートクッション側に設けられるベースとシートバック
側に設けられるアームとを常時噛合い式のロック機構を
介して相対的に傾動調節可能に連結してなるリクライニ
ング装置において、前記ロック機構を構成する一対の機
構部プレートを、前記ベースおよびアームのロック機構
の対応する部位から分離して形成するとともに、これら
の機構部プレートの一方に前記ベースを、他方にアーム
をそれぞれ固着し、かつ相手側に固着される機構部プレ
ートを回動可能に係止する係止手段を、前記ベースとア
ームとに設けたことを特徴とするリクライニング装置。