JPS63310983A - 水酸化アルカリの製造方法 - Google Patents

水酸化アルカリの製造方法

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JPS63310983A
JPS63310983A JP62145155A JP14515587A JPS63310983A JP S63310983 A JPS63310983 A JP S63310983A JP 62145155 A JP62145155 A JP 62145155A JP 14515587 A JP14515587 A JP 14515587A JP S63310983 A JPS63310983 A JP S63310983A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水酸化アルカリ水溶液の製造方法に関するも
のであり、特にイオン交換膜法において、好ましくは4
2重量%以上の比較的高濃度の水酸化アルカリを製造す
る方法に関するものである。
[従来の技術] 含フッ素陽イオン交換膜を隔膜として使用し、塩化アル
カリ水溶液を電解して、水酸化アルカリと塩素とを製造
する所謂イオン交換膜法アルカリ電解は高純度の水酸化
アルカリが、それまでの従来法に比べて低エネルギー消
費量にて製造できることから、近年国際的に普及しつつ
ある。
かかるイオン交換膜法アルカリ電解においては、初期の
頃はスルホン酸基をイオン交換基とする含フッ素陽イオ
ン交換膜が使用されていたが、電流効率を高くすること
ができないことからして、近年は膜の少なくとも陰極側
にカルボン酸基を有する陽イオン交換膜に置換され、こ
の結果、電解における電流効率は、はぼ92〜97%に
まで達し、工業的にはほぼ完璧な域に達している。
しかしながら、上記のカルボン酸型陽イオン交換膜を使
用した場合、長期にわたって低電圧で優れた電流効率が
得られるのも濃度がおよそ36〜40重量%までの水酸
化アルカリを製造する場合に限られることが見出された
0本発明者の研究によると、水酸化アルカリの濃度がお
よそ40重景%までは94〜98%の高い電流効率が得
られるが、それよりも高濃度になると電流効率が急に低
下することが見出された。また、このように高濃度にな
ると、膜抵抗も急に大きくなり電解電圧が上昇し、−週
間ないし一年間の長期にわたって運転した場合には、電
流効率も次第に低下してゆく現象が見られた。このよう
な高濃度の水酸化アルカリで長期間運転した膜の陰極側
表面のイオン交換容量を測定してみるとカルボン酸基の
分解により表面のイオン交換容量が低下していることが
明らかになった。
かくして膜の陰極側にカルボン酸基を有する陽イオン交
換膜では、上記のような高濃度の水酸化アルカリを工業
的に製造するのは好ましくない。
一方、米国特許4455210号には、スルホンアミド
基をもつ含フッ素重合体フィルムの陰極側にスルホン酸
基をもつ含フッ素重合体フィルムを積層した陽イオン交
換膜を使用して、高濃度の水酸化アルカリを製造するこ
とが提案されている。しかしこの方法においては、そも
そも初期の電流効率が低いばかりでなく、長期にわたっ
て運転した場合には、更に電流効率が低下してしまう。
特公昭57−9589号には、カルボン酸基含有層の陰
極側に2μm程度のスルホン酸基含有層を有する含フッ
素陽イオン交換膜を使用して40重量%のNa’OKを
得る方法が示されている。膜の陰極側に薄いスルホン酸
基含有層を有するその他の例は特開昭58−83030
号、特公昭60−23776号にも見られ、特開昭59
−22930号には膜の両側に、スルホン酸基含有陽イ
オン交換体とジルコニアの混合層を設けた例が記載され
ているが、これらはいずれも35重量%前後のNaOH
を得る場合の電解電圧の低減に関するものである0本発
明者の研究によれば、陰極側スルホン酸基含有層が薄い
場合には、40重量%の水酸化アルカリでは95%前後
の高い電流効率が得られたが、45重量%以上の水酸化
アルカリの場合には、90%前後の電流効率しか得られ
ず、電流動率は経時的に低下することが明らかになった
このような高濃度の水酸化アルカリを高い電流効率、低
い電解電圧で製造できるようになると、従来水酸化アル
カリの濃縮に要していたエネルギーを節減もしくは不要
にすることができる。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明は、好ましくは濃度42重量%以上、特には45
重量%以上の水酸化アルカリを製造するにあたり、初期
において高電流効率を与えるばかりでなく、長期間運転
した場合も高い電流効率を保持できるイオン交換膜を使
用した高濃度水酸化アルカリの製造方法を提供すること
を目的とする。
C問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであり
、耐アルカリ性無機粒子又は小繊維を分散して含有する
耐アルカリ性を有する陽イオン交換体からなる厚さ5μ
m以上の第一の層と、45重量%NaOH水溶液中の含
水率が2〜7重量%の範囲にあり、厚さが5μm以上の
一002M基(Mはアルカリ金属)を有するパーフルオ
ロカーボン重合体の第二の層との少なくとも二層からな
る含フッ素陽イオン交換膜の第一の層を陰極側に向けて
配した電解槽の陽極室に塩化アルカリを供給して電解す
ることを特徴とする水酸化アルカリを製造する方法を提
供するものである。
本発明の耐アルカリ性無機粒子又は小繊維を分散して有
する耐アルカリ性−陽イオン交換体からなる第一の層の
厚さは、5μm以上、好ましくは10〜200μmであ
る。5μmよりも薄い場合には、45重量%以上の水酸
化アルカリを製造する場合に十分な電流効率が得られず
、カルボン酸基の高濃度アルカリによる劣化も十分に防
止できない。200μmを超えると膜抵抗が大きくなり
、電解電圧が高くなるため好ましくない、第一の層を形
成する耐アルカリ性陽イオン交換体としては、スチレン
/ジビニルベンゼン共重合体のスルホン化物、ヒドロキ
シスチレン/ジビニルベンゼン共重合体等の炭化水素系
陽イオン交換体の他に、好ましくは−SO3M基又は−
0M基(Mはアルカリ金属)を有するフルオロ又はパー
フルオロカーボン重合体が用いられる。
第二の層を形成する陽イオン交換体としては、厚さ5μ
m以上の、好ましくは−CO3M基(Mはアルカリ金属
)を含むパーフルオロカーボン重合体が用いられる。−
CO3M基(Mはアルカリ金属)を有するフルオロ又は
パーフルオロカーボン重合体の第二の層は、45重量%
NaOH水溶液中の含水率が、好ましくは2〜7重量%
、特には2.5〜5重量%の範囲にあることが好ましい
、この範囲から外れると十分に高い電流効率が得られな
い、ここで本発明において45重量%NaOH中の含水
率とは、陽イオン交換膜を電解運転温度の45重量%N
a011水溶液に16時間浸せきし、25°Cに冷却後
、膜表面のアルカリ水溶液を拭きとった後の重量をag
、その膜を90°Cのイオン交換水に16時間浸せきし
た後、130’Cで16時間真空乾燻した後の重量をb
gとしなとき、含水率(%) = (a−b) /b 
xlOOで与えられるものをいう。
本発明において、第一の層を形成する陽イオン交換体は
、好ましくは一3o3M基又は−0ト1基を有するパー
フルオロカーボン重合体であり、−3o3M基含有パー
フルオロカーボン重合体のイオン交換容量は、好ましく
は0.6〜1,8ミリ当量/g乾燥樹脂、特には0.8
5〜1.6ミリ当*/g乾燥樹脂を有し、45重量%N
a0T(中の含水率が、第二の層のそれよりも好ましく
は少なくとも3%、更に好ましくは少なくとも5%大き
いが、30%以上、好ましくは25%以上大きくないほ
うが好ましい。
一方、−OM基含有パーフルオロカーボン重合体のイオ
ン交換容量は、好ましくは0.6〜2.8ミリ当量/g
乾燥樹脂、特には0.85〜2.5ミリ当量/g乾燥樹
脂を有する。また第二の層は、好ましくは−CO□M基
(Mはアルカリ金属)を有するパーフルオロカーボン重
合体からなり、そのイオン交換容量は好ましくは0.6
〜1.8ミリ当量/g乾燥樹脂、特には0.85〜1.
6ミリ当量/g乾燥樹脂を有する。
本発明において、パーフルオロカーボン重合体とは炭素
原子に結合した水素原子又はハロゲン原子に対してその
中のフッ素原子の占める割合が90%以上のものをいい
、上記第一の層及び第二〇層を構成するフルオロ特には
パーフルオロカーボン重合体は少なくとも二種の単量体
の共重合体がらなり、好ましくは次の(イ)及び(ロ)
の重合単位をもつ共重合体からなる。
(イ)  −(CF2−CXX’)−、(0)  −(
CF2−CX)−■ −A ここで、x、x’は、−F、−CI、−H又は−CF3
テあり、Aは−SO3M 、 −CRfRf ’ ON
又は−C02M  (Mは水素、アルカリ金属、Rf、
Rf’は炭素数1〜1oのパーフルオロアルキル基)又
は加水分解等により、これらの基に転化する基を表し、
Yは、次のものから選ばれるが、そこで、z、z’は−
F又は炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基であり
、工、y、zは1〜10の整数を表す。
−(CF2)x−、−0−(CF2)X−、−(0−C
Fa CF)x 。
−(0−CF−CF2) Y O−(CF) z−ZZ
さらに、(イ)及び(ロ)の重合単位の他に、次のよう
な重合単位を含んでいてもよい。
啜 Z′ なお、上記重合体中の(ロ)の含有量は、含フッ素重合
体が上記イオン交換容量を形成するように’tlAばれ
る。
上記含フッ素重合体は、・好ましくは加水分解されたも
のがパーフルオロカーボン重合体であることが適切であ
り、その好ましい例は、CF2・CF2とCF2=CF
OCF2CF (CF3) 0CF2CF2SO2Fと
の共重合体1、CF2・CF2とCF2=CF2 (C
F2) 2〜5SO□Fとの共重合体、CF2=CF2
とCF2=CFOCF2CFaC(CF3)aO!Iと
の共重合体、−CF2・CF2とCF2・CFO(CF
2) 2〜5CO8CH3との共重合体、更には、CF
2=CF2とCFa=CFOCF2CF (CF3)0
 (CF2) 2−C02C1(、との共重合体が例示
される。
本発明において、第一の層中に分散して含有される無機
粒子又は小!!li維は耐アルカリ性を有し、電解温度
の45重量%NaOH水溶液中において溶解しないもの
が好ましい、かかる耐アルカリ性無機物質としては、好
ましくは、長周期型周期表の■1、Ib、 Nb、vb
、I[a、 Na族の第三周期以降の元素の酸化物、窒
化物、炭化物、水酸化物あるいは炭化ホウ素の単独又は
それらの混合物から選択され、なかでも具体的に好まし
い例としては、チタン、ジルコニウム、ニオブ、ハフニ
ウム、タンタル、インジウム、スズ等の酸化物、窒化物
、炭化物、水酸化物、ケイ素の窒化物、炭化物の単独又
は混合物から選択される。該耐アルカリ性無機物は第一
の層中、容積比率(耐アルカリ性無1!I!J質の容積
/(耐アルカリ性無機物質の容積+陽イオン交換樹脂の
容積))として、好ましくは75%以下、更に好ましく
は20〜60%を、好ましくは均一に含有せしめるのが
適切である。この場合、該粒子の平均粒径又は小繊維の
平均線径は、第一の層の厚みの二層の一以下であって、
且つ20μrn以下、特には10μm以下であることが
好ましい、この範囲からはずれると、理由は明らかでは
ないが、電流効率の低下もしくは耐久性の低下を招く。
本発明の陽イオン交換膜は予め製造した第一の層及び第
二の層のフィルムを積層する通常の押し出し製膜のほか
以下の如き湿式製膜法などにより製造することができる
0例えば、−303M’基(ト1゛はH2又はアルカリ
金属)を有するパーフルオロカーボン重合体の溶液又は
分散液に耐アルカリ性無機物粒子または小繊維を分散さ
せた混合液を第二の層又はその前駆体からなる層を形成
するフィルムの上に直接塗布、乾燥・したり、上記混合
液を他の井水やフィルム等の上に塗布し、乾燥して得ら
れる第一の層のフィルムと第二の層又はその前駆体から
なる層と合わせたのち、好ましくは、熱プレスすること
により積層することができる。また、第一の層以外の層
も湿式製膜することができる。
これら含フッ素重合体を溶解又は分散させた重合体液は
、例えば特開昭56−72022号、特公昭48−13
333号及び特開昭57−192464号によって知ら
れており、これらが利用できる。
本発明ではまた、上記第一の層には、前述のような耐ア
ルカリ性無機物粒子又は小繊維を分散して含有せしめる
だけでなく、例えばポリテトラフルオロエチレン製の多
孔質膜や布、フィブリルを採用して、陽イオン交換体又
は他の耐アルカリ性物質を含有する陽イオン交換体を補
強することにより、該層の剥離やクラック発生に対する
耐性が向上し、MXF’iを補強していない膜に比べて
、膜全体の機械的強度が向上するばかりでなく、電流効
率の長期安定性の更に優れた陽イオン交換膜を得ること
ができる。
本発明で使用される含フッ素陽イオン交換膜においては
、第一の層及び第二の層に加えて必要により、更に第三
の層を積層することができる。かかる好ましい例として
、第二の層の陽極側に、厚み30〜356μmのイオン
交換基、好ましくは、−303M基又は−CO2)1基
(Mはアルカリ金属)を有する含フッ素重合体からなり
、第二の層よりも比抵抗の小さい層が採用される。更に
、第二の層又は第三の層の陽極側に、厚み10〜450
71mの気孔率30〜95%を有し、表面及び内部を親
水性無機粒子又は有機ポリマーを被覆することにより親
水化した多孔性含フッ素重合体からなる第四の層を71
/Iすることができる。かかる第三の層や第四の層をf
i層することにより、第一の層及び第二の層のみからな
る膜に比べて、膜の機械的強度等の特性を更に大きく安
定化することができる。
更に、上記に加えて、本発明で使用される含フッ素重合
体は、上記第一の層、第二の層、第三の層更には第四の
層の積層を強固に行なうために、必要により結合層を設
けることができる。かかる結合層としてはスルホン酸基
又は水酸基をもつ含フッ素重合体とカルボン酸基をもつ
含フッ素重合体との好ましくは471〜1/4(重量比
)のブレンドしてなる層、更にはスルホン酸基又は水酸
基とカルボン酸基を好ましくは271〜1/2の比率で
併有する含フッ素重合体からなる、厚みが好ましくは5
〜50μmの層が選ばれる。かがる結合層とは、上記第
一の層、第二の層更には第三の層の結合時に挿入され、
加熱、融着される。
また、本発明の含フッ素陽イオン交換膜は、好ましくは
陽極側近傍の第二、第三又は第四の層に、必要に応じて
例えばポリテトラフルオロエチレンなどの織布又は不織
布などのウェブなどの補強材を埋め込むこともできる。
かくして形成される本発明で使用される含フッ素陽イオ
ン交換膜は、全体の厚みが、好ましくは50〜600μ
m、特には150−400μmであるのが好ましい。
上記含フッ素陽イオン交換膜は、そのままでも使用でき
るが、好ましくは、陽イオン交換膜の少なくとも一表面
に、特に好ましくは、少な(ともイオン交換膜の陽極側
表面に塩素ガス解放のための処理を施すことにより、電
流効率の長期安定性を更に改良することができる。
該イオン交換膜の表面にガス解放のための処理を施す方
法としては、膜表面に微細な凹凸を施す方法(特公昭6
0−26495号)、電解槽に鉄、ジルコニア等を含む
液を供給して、膜表面に親水性無機粒子をデポジットす
る方法(特開昭56〜152980号)、ガス及び液透
過性の電極活性を有しない粒子を含む多孔質層を設ける
方法(特開昭56−75583号及び特開昭57−39
185号公報)等が例示される。
かかるイオン交換膜の表面のガス解放層は電流効率の長
期安定性を改良する効果の他に電解下における電圧を更
に低減することができる。
本発明の含フッ素陽イオン交換膜を使用して塩化アルカ
リ水溶液の電解を行なうプロセス条件としては、上記し
た特開昭54−112398号公報におけるような既知
の条件が採用て′きる0例えば、陽極室には好ましくは
2.5〜5.0規定(N)の塩化アルカリ水溶液を供給
し、陰極室には必要に応じて水又は希釈水酸化アルカリ
を供給し、好ましくは50〜120°C,5+−100
A/dm2で電解される。かがる場合、塩化アルカリ中
のカルシウム及びマグネシウムなどの重金属イオンは、
イオン交換膜の劣化を招くので、可及的に小さくせしめ
るのが好ましい。また、陽極における酸素の発生を極力
防止するために塩酸などの酸を塩化アルカリ水溶液に添
加することができる。
本発明において電解槽は、上記+14成を有する限りに
おいて単極型でも複極型でもよい。また電解槽を構成す
る材料は、例えば、塩化アルカリ水溶液の電解の場合に
は、陽極室の場合には塩化アルカリ水溶液戻び塩素に耐
性があるもの、例えば弁金属、チタンが使用され、陰極
室の場合には水酸化アルカリ及び水素に耐性がある鉄、
ステンレス又はニッケルなどが使用される。
本発明において電極を配置する場合、電極は複層膜に接
触して配置しても、また適宜の間隔において配置しても
よいが、特に本発明の場合、隔膜に電極を接触して配置
した場合、支障を伴うことなく低い膜抵抗に伴なう、有
利な摺電圧が達成できる。
[実施例] 実施例1 孔径が2μm、膜厚が120μmのポリテトラフルオロ
エチレン製多孔体と、イオン交換容量1.25ミリ当量
/g乾燥樹脂のCFa□CFa/ CF2=CFO(C
F2)3−COOCH3共重合体(共重合体A)からな
る厚さ40μmのフィルムとを積層し、共重合体AJi
l上にCF2=CF2/CF2=CFOCF2CF(C
F3)O(CFa) 2SO31((共重合体B)と平
均粒径5μmのZ「02粒子を372の体積割合で含む
エタノール混合液を塗布、乾燥することにより、厚さ5
0μmの共重合体BとZrO2混合層を形成し、120
°Cにて熱プレスを施した。次に、多孔体の内部に、共
重合体Bと塩(ヒジルコニルを含有する溶液を含浸せし
め、次いで乾燥することにより、該多孔体内壁に親水性
を付与せしめた複層隔膜を得た。
次いで、共重合体Bの溶液にZrO□粒子を分散させた
溶液を、上記多層隔膜の両面にスプレー塗布し、ZrO
3微粒子を付着せしめた複層隔膜を得た。
かくして得られた該複層隔膜を、苛性ソーダ水溶液で加
水分解した後、共重合体BとZrO3からなる厚さ50
μmの層側に、5tlS 304製パンチトメタルを5
2重1%の苛性ソーダ水溶液中、150°Cで52時間
エツチング処理して得られた低水素過電圧陰極が、該膜
の反対側に、チタンのパンチトメタルに酸化ルテニウム
と酸化イリジウムと酸化チタンの固溶体を被覆した低塩
素過電圧陽極が接触するように配置させ、陰極室のN 
aO)を濃度を45重量%に保ちつつ、陽極室に210
g/lの食塩水を供給しつつ、90°C,電流す度3O
A/dm”にて電解せしめたところ、電流効率95′%
、摺電圧3.Ovであった。3ケ月に及ぶ電解をしても
電流効率の低下は見られなかった。
共重合体A及び共重合体Bのフィルムの45重量%Na
OH中の含水率は、それぞれ3.1%、16.6%であ
った。
比較例1 実施例1において、共重合体BとZrO2の混合層の代
わりに、共重合体Bのみのエタノール溶液を塗布して、
厚さ50μmの共重合体Bの層を形成させた以外は同様
に電解したところ、電流効率95%、摺電圧3.0■で
あった。3ケ月電解後の電流効率は93%であった。該
膜を取り出して膜観察を行なったところ電解面周辺の一
部に共重合体BJWの剥離が見られた。
比較例2 実施例1において、共重合体BとZrO2の混合層を積
層しなかった以外は同様に試験したところ初期の電流効
率92%、摺電圧3.1■であった。−ケ月に及ぶ電解
で、電流効率は87%まで低下した。
実施例2 塩素及び水素の気泡解放のための処理を行なわなかった
以外は実施例1と同様の電解試験を行なったところ、初
期の電流効率95%、摺電圧3.5■であった。
比較例3 実施例1において、弁型・合体A層の陰極側に共重合体
BとZrO2の混合層を設けず、更に塩素及び水素の気
泡解放のための処理を行なわなかった以外は、同様に試
験を行なったところ、初期の電流効率92%、摺電圧3
.6vで、経時的に電流効率が低下した。
実施例3 実施例1において共重合体A層の陽極側にポリテトラフ
ルオロエチレン製の多孔質膜のがわりに、CFa=CF
z/CF2=CFOCF2CF (CF3) Q(CF
2) 2SORF共重合体からなるイオン交換容量1.
1ミリ当i/g乾燥樹脂の厚さ160μmのフィルムを
使用した以外は実施例1と同様に試験したところ、電流
効率95%、摺電圧3.2■で、−ケバ間、性能は安定
していた。
実施例4 実施例1においてZrO2粒子の代わりに平均線径4μ
mのSiCウィスカーを、共重合体Bに対する容積比率
40%で使用した以外は、実施例1と同様に試験したと
ころ、電流効率94%、摺電圧3.Ovであった。
実施例5〜8 実施例1においてZrO□粒子の代わりに、種々の無機
粒子を、様々な割合で共重合体B中に分散させた膜を用
いて電解試験をした。結果を表1に示す。
表1゜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐アルカリ性無機物粒子又は小繊維を分散して含
    有する耐アルカリ性を有する陽イオン交換体からなる厚
    さ5μm以上の第一の層と、45重量%NaOH水溶液
    中の含水率が2〜7重量%の範囲にあり、厚さが5μm
    以上の−CO_2M基(Mはアルカリ金属)を有するパ
    ーフルオロカーボン重合体の第二の層との少なくとも二
    層からなる含フッ素陽イオン交換膜を、第一の層を陰極
    側に向けて配した電解槽の陽極室に塩化アルカリを供給
    して電解することを特徴とする水酸化アルカリの製造方
    法。
  2. (2)第一の層に含有される耐アルカリ性無機物が、長
    周期型周期表のIIa、IIIb、IVb、Vb、IIIa、IVa
    族の第三周期以降の元素の酸化物、窒化物、炭化物、水
    酸化物あるいは炭化ホウ素の単独又はそれらの混合物か
    ら選択され、平均粒径又は平均線径が、それぞれ20μ
    m以下で第一の層の厚さの二分の一以下の粒子又は小繊
    維からなる特許請求の範囲(1)の方法。
  3. (3)無機物粒子の含有量が、第一の層中、容積比率2
    0〜60%以下である特許請求の範囲(1)又は(2)
    の方法。
  4. (4)第一の層を構成する耐アルカリ性陽イオン交換体
    が−SO_3M基又は−OM基(Mはアルカリ金属)を
    有するパーフルオロカーボン重合体であり、該層の厚さ
    が10〜200μmである特許請求の範囲(1)、(2
    )又は(3)の方法。
  5. (5)第二の層が、厚さ5〜300μm、イオン交換容
    量0.85〜1.6ミリ当量/g乾燥樹脂の−CO_2
    M基含有パーフルオロカーボン重合体からなる層である
    特許請求の範囲(1)、(2)、(3)又は(4)の方
    法。
  6. (6)第一の層を構成する耐アルカリ性陽イオン交換体
    が、イオン交換容量0.85〜1.6ミリ当量/g乾燥
    樹脂の−SO_3M基含有パーフルオロカーボン重合体
    である特許請求の範囲(5)の方法。
  7. (7)含フッ素陽イオン交換膜が、第二の層の陽極側に
    陽イオン交換基を有するパーフルオロカーボン重合体か
    らなり、且つ比抵抗が第二の層よりも小さく、厚みの大
    きい第三の層を有する特許請求の範囲(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)又は(6)の方法。
  8. (8)含フッ素陽イオン交換膜が、第二の層又は第三の
    層の陽極側に、厚さ10〜450μm、気孔率30〜9
    5%を有し、表面及び内部が親水化された多孔性含フッ
    素重合体からなる第四の層を有する特許請求の範囲(1
    )、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は(7
    )の方法。
  9. (9)含フッ素陽イオン交換膜の表面に塩素の気泡解放
    のための処理を有する特許請求の範囲(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)又は(8)の
    方法。
  10. (10)水酸化アルカリの濃度が、42〜55重量%で
    ある特許請求の範囲(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)又は(9)の方法。
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JP2009142814A (ja) * 2009-01-22 2009-07-02 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素陽イオン交換膜

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