JPS63310764A - 配向性酸化物超伝導体及びその製造方法 - Google Patents

配向性酸化物超伝導体及びその製造方法

Info

Publication number
JPS63310764A
JPS63310764A JP62145188A JP14518887A JPS63310764A JP S63310764 A JPS63310764 A JP S63310764A JP 62145188 A JP62145188 A JP 62145188A JP 14518887 A JP14518887 A JP 14518887A JP S63310764 A JPS63310764 A JP S63310764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chemical formula
hours
oxidizing atmosphere
2rcu
rare earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62145188A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Omori
守 大森
Shoichi Tomiyoshi
昇一 冨吉
Hiroshi Yamauchi
宏 山内
Takashi Kamiyama
神山 崇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP62145188A priority Critical patent/JPS63310764A/ja
Publication of JPS63310764A publication Critical patent/JPS63310764A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 脣蕩よの利用分野 本発明は、超伝導体、特に斜方晶構造を有する配向性酸
化物超伝導体及びその製造方法に関連する。
従来の技術 極低温を含む特定の温度範囲で電気抵抗が零となる新し
い超伝導体の技術は最近急激に進展した。
特に、ランタンLa、バリウムBa、銅Cu及び酸素O
を含むLa−Ba−Cu−0系超伝導体が高温の超伝導
転移温度Tcを示す研究成果が発表されて以後の数ケ月
間は、高温超伝導体の特性に対する研究が著しく進展し
た。ごく最近の研究では、Y−Ba−Cu−0系超伝導
体は、従来の超伝導体より非常に高い転移温度Tc=9
0〜95にで超伝導特性を示すことが報告されている。
ここで、Yはイツトリウムである。この複合物は最適化
学式Y1e、Ba、、CuO,−zで表される多結晶体
として得られ、実際には数組からなる混合物であると菖
われている。この複合物の超伝導特性は複数の相聞の界
面での相互作用から得られるものと思料される。
従って、Y−Ba−Cu−0系超伝導体の超伝導転移温
度はほぼ90にであり、今まで発見された材料の中で最
も高い。この超伝導体は、斜方晶のペロブスカイト型結
晶構造を有し、層状となっている。化学式: Ba、Y
Cu3Oxと表したとき、酸素の量xはX=約6.7と
考えられている。この斜方晶から酸素が除去されると、
化学式Ba、YCuloyで表される正方晶のペロブス
カイトとなる。
その組成中、yは約6である。この正方晶は超伝導体で
はない。斜方晶構造及び正方晶構造の結晶形態は、いず
れも板状結晶であるが、斜方晶には多くの双晶が存在す
るため、斜方晶は脆弱化する。
斜方晶の層状構造を有するB a −R−Cu −0系
超伝導体は、結晶の異方性が大きく、C軸方向とそれに
垂直な方向とでは電気的性質及び磁気的性質が大きく相
違する。また、超伝導転移温度が一定以下の温度範囲で
は、磁束密度は超伝導転移温度の上昇と共に増加する特
性を有する。
発明が解決しようとする問題点 ところで、従来の超伝導体は、バリウム化合物、イツト
リウム化合物及び銅化合物を混合し、成形した後、酸化
雰囲気で850〜950℃の温度で焼成して製造してい
た。この超伝導体の超伝導転移温度(Tc)は90にで
あり、臨界電流密度(Jc)は100OA/mであり、
磁束密度(Hc、)は77にで最大約10テスラである
。これらの値中、実用的な値に達していないのは臨界電
流密度(Jc)と磁束密度(He、)であり、臨界電流
密度(Jc)の値は実際にはもう1桁人きい値が必要で
ある。また、磁束密度(He2)についても超伝導体を
電磁石として使用する場合に更に大きな値を得ることが
望ましい。このように、超伝導体を完全に実用化するた
めには、少なくとも90にの超伝導転移温度を維持しな
がら、より高い臨界電流密度及び磁束密度を有する超伝
導体の研究開発が緊急に要求されている。
本発明は、高い臨界電流密度及び磁束密度を有する配向
性酸化物超伝導体及びその製造方法を提供することを目
的とする。
即題点を解決するための手段 本願の第一の発明による配向性酸化物超伝導体は、希土
類元素をRとしたとき、化学式HBa2RCu3Ox 
(x=6.1〜7.2)で表されかつ8以上のC面配向
度及び斜方晶構造を有する。
本願の第二の発明によるハa向性酸化物超伝導体の製造
方法は、バリウム化合物、希土類化合物及び銅化合物を
2:1:3の原子比で混合し混合物を作る混合工程、該
混合物を酸化雰気中の20kgf /cm2以上の加圧
下でかつ600〜1050℃の温度範囲内で0.5〜2
0時間内の間ホットプレスする酸化高温圧縮工程からな
る。
また、本願の第三の発明による配向性酸化物超伝導体の
製造方法は、バリウム化合物、希土類化合物及び銅化合
物を2:1:3の原子比で混合し混合物を作る混合工程
、該混合物を非酸化雰気中の20kgf/cm2以上の
加圧下でかつ600〜1050℃の温度範囲内で0.5
〜20時間ホットプレスする非酸化高温圧縮工程、及び
該非酸化高温圧縮工程を経た混合物を酸化雰気中で40
0〜950℃の温度範囲でかつ1〜40時間内の間で焼
鈍する焼鈍工程からなる。
更に、本願の第四の発明による配向性酸化物超伝導体の
製造方法は、化学式: B a、 RCu30x (x
=6.1〜7.2)で表されかつ斜方晶構造を有する第
一の材料と、化学式: B am RCu30 Y (
146,0)で表されかつ正方晶構造を有する第二の材
料との中から選ばれる少なくとも1種の粉体を酸化雰気
中の20kgf/cm2以上の加圧下でかつ600〜1
050℃の温度範囲内で焼結してなる。
本願の第五の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法は、化学式: B a、 RCu、 Ox (x =
6 。
1〜7.2)で表されかつ斜方晶構造を有する第一の材
料と、化学式: B am RCu30 y (y ’
q 6−0 )で表されかつ正方晶構造を有する第二の
材料との中から選ばれる少なくとも1稙の粉体を非酸化
雰気中の20kgf/cn以上の加圧下でかつ600〜
1050℃の温度範囲で焼結した後、酸化雰気中で40
0〜950℃の温度範囲内で1〜40時間の間で焼鈍し
てなる。
本願の第六の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法は、化学式: Ba2RCu3Oy (y 坤6゜0
)で表されかつ正方晶構造を有する板状結晶を繊維状、
テープ状、シート状、又は板状に並べ、酸化雰気中で6
00〜1650℃の温度範囲で熱処理してなる。
本願の第七の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法は、化学式: B a−RC: us○y (y弁6
゜0)で表されかつ正方晶構造を有する板状結晶を繊維
状、テープ状、シート状、又は板状に並べ、非酸化雰気
中で600〜1050℃の温度範囲内で1〜50時間焼
成し、次いで酸化雰気中で400〜950℃の温度範囲
内で1〜40時間焼鈍してなる。
作    用 従来の斜方晶Ba2RCu3Ox超伝導体では結晶軸が
不規則に配列していたが、本発明では、0面で整列した
斜方晶Ba、RCu、3Oxを有する配向性酸化物超伝
導体が得られる。この超伝導体では、超伝導臨界温度T
cが91Kを示すとき、結晶の中を電気が三次元的に流
れ、30,0OOA/ff1以上の臨界電流密度Jc及
び25テスラ以上の磁東密度(HC,)が得られる。
発明の鳳灸 本発明の配向性酸化物超伝導体は、基本的に一般式: 
Ba2RCu3Oxで表されかつ8以上のC面配向度及
び斜方晶構造を有する。本明細書において使用する用語
「配向度」は斜方晶C面に関するものである。即ち、配
向度は、X線回折図の(006)面による回折強度S6
と(200)面による回折強度S2との回折強度比S 
s / S zとして表される。従来、作られた斜方晶
Ba、RCu、3Ox超伝導体の配向度はS、/S、=
2〜4である。これに対し、本発明考は、一般式: B
a2RCu3Oxで表される酸化物超伝導体の配向度を
S s / S s ” 8以上に制御すると、臨界電
流密度Jc及び磁束密度He2を大幅に改谷できること
を永年の研究の未発見したが、本発明はこの事実に基づ
くものである。
即ち、配向度S、/S、=8に満たない場合には、臨界
電流密度Jcと磁束密度He、を大きくする効果が少な
いためである。配向性の向上に伴い、回折強度比である
配向度は大きくなり、完全な単結晶の0面のX線回折で
は(200)面と−りはなくなる。
本願の第一の発明による配向性酸化物超伝導体は、化学
式:Baミオ Cu30 xで表されかつ8以上のC面
配向度及び斜方晶構造を有する。この式において、x=
6.1〜7.2であり、好ましくはX=6.5〜6.9
であり、通常6.7である。
本願の第二の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法は、バリウム化合物、希土類化合物及び銅化合物を2
:1:3の原子比で混合し混合物を作る混合工程を含む
。これは、この混合物を酸化雰気中の20kgf/a+
f以上の加圧下でかつ600〜1050℃の温度範囲内
で0.5〜20時間内の間ホットプレスするしたとき、
混合物が酸化され、化学式:Ba、RCu、40xで表
される斜方晶の配向性酸化物を得るためである。上記焼
成温度は、好ましくは600〜950℃である。
また、本願の第三の発明による配向性酸化物超伝導体の
製造方法は、バリウム化合物、希土類化合物及び銅化合
物を2:1:3の原子比で混合しして作った混合物を非
酸化雰気中の20kgf/cm2以上の加圧下でかつ6
00〜1050℃の温度範囲内で0.5〜20時間ホッ
トプレスする非酸化高温圧縮工程を含む、この場合も焼
成温度は、上記と同様に好ましくは600〜950℃で
ある。
圧縮焼成した混合物は、更に酸化雰気中で400〜95
0℃の温度範囲でかつ1〜40時間内の間で焼鈍される
更に、本願の第四の発明による配向性酸化物超伝導体の
製造方法は、化学式: Ba2RCu3Ox (X=6
.1〜7.2)で表されかつ斜方晶構造を有する第一の
材料と、化学式: B a2RCua OV (y46
.0)で表されかつ正方晶構造を有する第二の材料との
中から選ばれる少なくとも1種の粉体を酸化雰気中の2
0kgf/a#以上の加圧下でかつ600〜1050℃
の温度範囲内で焼結してなる。yは約6.0であるが、
正方晶構造であればこの値に限定されない。
本願の第五の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法では、化学式: Ba2RCu3Oxで表されかつ斜
方晶構造を有する第一の材料と、化学式:B a、 R
Cui Oyで表されかつ正方晶構造を有する第二の材
料との中から選ば孔る少なくとも1種の粉体を非酸化雰
気中で焼結させる。この場合、焼成時に、20kgf/
cd以上の圧力を加えながら、600〜1050℃の温
度範囲で加熱する。その後、酸化雰気中で400〜95
0℃の温度範囲内で1〜40時間の間で焼鈍する。
本願の第六の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法では、化学式: Ba、RCu、Oyで表されかつ正
方晶構造を有する板状結晶を繊維状、テープ状、シート
状、又は板状に並べ、酸化雰気中で600〜1050℃
の温度範囲で熱処理する。
本願の第七の発明による配向性酸化物超伝導体の製造方
法では、化学式: Ba2RCu、Oyで表されかつ正
方晶構造を有する板状結晶を繊維状、テープ状、シート
状、又は板状に並べ、非酸化雰気中で600〜1050
℃の温度範囲内で1〜50時間焼成し、次いで酸化雰気
中で400〜950℃の温度範囲内で1〜40時間焼鈍
する。
本発明の配向性酸化物超伝導体及びその製造方法に使用
する元素は、バリウムBa、銅Cu及び希土類元JRで
あり、希土類元素Rにはスカンジウム(Sc)、イツト
リウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、
プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム
(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリウム(Gd)
、テレビラム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホロ
ミウム(Ho )、エルビウム(Er)、ツリウム(T
m)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)が
含まれる。これらの元素は化合物の形で使われる。化合
物としては酸化物が適当であるが、その他の多くの化合
物1例えば炭酸塩、塩化物、硝酸塩、硫酸塩等の無機酸
塩、シュウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩等の有機酸塩これらの
水酸化物又はこれらの混合物を必要に応じて使うことが
できる。
バリウムは酸化物より炭酸塩や水酸化物で使われる。こ
れらの化合物の混合方法は通常の溶媒を使用しない乾式
混合方法で行うが、前記化合物を溶媒に溶解し、共沈さ
せて湿式混合することにより均一に混合できる。前記化
合物の酸化物を使用するとき、そのままホットプレス用
原料となる。また、酸化物以外の化合物を使用するとき
、600〜850℃の温度範囲で、1〜5時間仮焼し、
ガス成分を除去し、ホットプレス用原料とする。この原
料をホットプレスにつめ、ホットプレスする。
その温度範囲は600〜1050℃であり、圧力は20
kgf/altから500kgf/dであり、時間は0
.5〜20時間である。酸化雰気中でホットプレスして
も配向性の斜方晶B a、 RCu、 Ox (x=6
.1〜7.2)は得られない。例えば窒素ガス又はアル
ゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガス並びに真空等の
非酸化雰囲気では、配向性の生成物が得られるが、斜方
晶より酸素の少ない正方晶又は更に酸素の少ない化合物
となるため、酸化雰気中で焼鈍する必要がある。不活性
ガス中で焼鈍した場合には、真空中で400〜950℃
の範囲で1〜40時間かけて熱処理した後、酸化雰気中
で焼鈍を行うと効果的である。焼鈍温度は400〜95
0℃であり、時間は1〜40時間が適当である。
配向性の超伝導体を得る・ためには、形状異方性の大き
い原料を使うと、すぐれた結果が得られる。
斜方晶、正方晶とも板状結晶で形状異方性が大きい、斜
方晶BatRCu3Oxはバリウム化合物、銅化合物、
希土類化合物を酸化雰気中で600〜1050℃の温度
範囲で、0.5〜20時間、例えば1時間焼成して得ら
れ、正方晶は600〜1050℃の温度範囲で1〜40
時間焼成して得られる。この板状結晶を軽く粉砕して5
0μm以下の板状粉としそれをホットプレス用の黒鉛鋳
型につめて圧力をかけてホットプレスすると、配向した
結晶が焼結する。このため、配向性は一段とよくなり、
8以上の配向度を得ることができる。ホットプレスを酸
化雰気中で行えば、配向性の斜方晶成形体が得られるが
、一部に正方晶が残る場合もあるので、生成物を真空中
で400〜950℃の範囲で1〜40時間熱処理した後
、酸化雰気中で焼鈍すると効果的に斜方晶に変換するこ
とができる。焼鈍の条件は下記と同じである。非酸化雰
気中でホットプレスを行うと、正方晶又は更に酸素の少
ない化合物が生成するので、酸化雰気中で焼鈍して斜方
晶にする必要がある。不活性ガス中でホットプレスしに
時には、前述の真空中での熱処理を行ってから焼鈍を行
うと効果的である。焼鈍の温度は400〜950℃であ
り時間は1〜40時間が適当である。原料に用いる斜方
晶と正方晶の粉末のうち、正方晶から合成した方が形状
異方性が大きいので、大きい配向性の生成物が得られる
ホットプレスでの製造では、成型体の形状が限られる。
正方晶と斜方晶とも板状結晶であるが、斜方晶の結晶は
正方晶に比べて脆いため、粉体を作るとき形状異方性は
小さくなる。正方晶は安定した結晶のため、大きい形状
異方性の板状の微粉を合成することができる。
無加圧下で配向性の超伝導体を合成するためには、形状
異方性の大きい出発原料を使用することが好ましく、出
発原料としては斜方晶より正方晶粉末を使う方が配向性
が向上する。正方晶Ba2RCu、Oy粉を必要に応じ
て有機ポリマーと混合し、繊維状、テープ状、フィルム
状、板状に加工する。
この時使用する有機ポリマーは、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエー
テル、ポリケトン、ポリウレタンその他である。
混合方法には第1の有機高分子を加熱溶融する方法と、
第2の溶媒に有機高分子を溶解して粉と混合する2つが
ある。これらの方法で得られた混合原料を押出し成形に
より板状の正方晶を並べて生成形態を作る。混合原料を
口金の大きさを変えて押出し成形すれば、板状正方晶が
並んだ繊維状、テープ状、シート状、板状の生成形態が
得られる。
1軸または2軸成形機を使い、圧縮成形によりテープ状
、シート状、板状の生成形態が得られる。
一旦成型したテープ状、シート状、板状の生成形態を積
層成形し、厚い生成形態を作ることもできる。カレンダ
ー加工によりシート状、テープ状の生成形態が得られる
。ドクターブレード法によりテープ状、シート状に生成
形態を加工できる。この生成形態中の有機高分子は10
0〜600℃の温度範囲を2〜20時間かけて除いた後
、酸化雰気中で600〜950℃の温度範囲で、1〜5
0時間焼成すると、配向性あ斜方晶Ba、RCu、OX
が得られる。非酸化雰囲気で焼成すると、酸素含有社の
少ない非斜方品の生成物が得られるため、この生成物を
酸化雰気中で焼鈍する必要がある。
焼鈍温度は400〜950℃であり、焼鈍時間は1〜4
0時間が適当である。
不活性ガス中で生成した正方晶又は更に酸素の少ない化
合物を酸化雰気中で焼鈍して斜方晶とする場合、前処理
として400〜950℃の温度範囲で、1〜40時間真
空中で熱処理を行うと、更に効果的に斜方晶へ相変態さ
せることができる。
本発明の配向性酸化物超伝導体における斜方晶Ba、 
RCu、、 Oxの配向度は8以上必要であるが、配向
度が8に満たないと、臨界電流密度Jcと磁束密度Hc
tをあまり向上できない。
製造中にホットプレスの圧力が50kgf/aif以下
では充分に配向した生成物が得られず、500kgf/
a#を越える圧力に耐える金型が通常使用できないため
、圧力は50〜500 kgf/dの範囲が適当である
。しかし、これは更に堅牢なホットプレスの使用により
500 kgf/ajを越える圧力でも可能である。ホ
ットプレス温度が600℃以下では配向性の良いものが
得られず、1050℃以上では不純物が生成してくるた
め、600〜1050℃の温度範囲がよい、ホットプレ
ス時間が0.5時間以下では配向性の良い試料が得られ
ず、20時間以上ホットプレスしても配向性はさほど改
善されないため、0.5〜20時間が適当である。無加
圧焼結において、焼成温度を600〜1050℃とする
のは、600℃に満たないと焼結が充分進行せず、10
50℃を越える温度では不純物が生成するためである。
焼成の時間が1時間以下では焼結が充分進行せず、50
時間以上焼成しても焼結の状態は同じである。正方晶又
は更に酸素の少ない化合物を斜方晶へ相変態させる焼鈍
では、温度が400℃以下では結晶の中に充分に酸素が
侵入せず、950℃以上では侵入する酸素より脱出する
酸素の意が多くなる。焼鈍の時間が1時間以下では酸素
が充分に侵入せず、40時間以上かけても酸素の侵入量
は増加しない。
以下、本発明の実施例を詐細に説明する。
実施例1 10種類の希土類酸化物、酸化第二銅及び炭酸バリウム
を2:1:3の原子比でそれぞれ混合し、800℃で1
時間仮焼した後、粉砕して200メツシユ以下の粉末を
作った。各粉末を静水圧プレスを用い5000 kgf
/a#の圧力で成形し、空気中で24時間600℃の温
度で焼成して正方晶Ba、 RCu、 Oyを得た。各
粉体を粉砕して325メツシユ以下の板状粉に成形した
。この板状粉を2軸プレスを用い、100100O/−
の圧力で厚さ1mmの板状試料に成形した。これを80
0℃の真空中で10時間熱処理した後、P!11索ガス
中で930℃に10時間焼鈍し、930℃から室温まで
10時間かけて冷却して配向性の斜方晶Ba2RCu。
Oxを得た。その結果を第1表に示す。この表から明か
なように、希土類酸化物、炭酸バリウム及び酸化第二銅
はそれぞれ1/2.2及び3モルでである。
7種類の希土類酸化物、酸化第2銅及び水酸化バリウム
をそれぞれ1:3:2の原子比で混合し、700℃で1
時間仮焼した後、粉砕して200メツシユ以下の粉末状
混合物を作った。こらの混合物を空気中で970℃で1
0時間焼成して正方晶Ba、RCu、Oyを得た。この
正方晶を50μm以下の粉に砕き、黒鉛製鋳型内に充填
し、300kgf/ciの圧力下、真空中、700℃で
3時間ホットプレスして厚さ5mmの成形体を得た。こ
の成形体を酸素中、900℃で20時間焼鈍し、900
℃から室温まで5時間かけて冷却して配向性の斜方晶B
a2RCu3Oxを得た。この結果を第2表に示す。
第2表 実施例2と同様の方法で合成した正方晶Ba2RCu、
Oyを平均粒径0.4μmの微粉に粉砕した。
各微粉の50重量%を215℃に加熱した50重量%の
溶融ナイロン中に浸漬して混合し、195℃の温度に加
熱した口金から押し出して繊維状に成形して生繊維を得
た。この生繊維を空気中で200〜600℃の温度範囲
を50℃/時間の昇温速度で加熱し、800℃で5時間
真空中で熱処理した後・酸素中で930℃に2時間焼鈍
し、930℃から室温まで5時間かけて冷却して、配向
性の斜方晶13a、Rcu30xからなる8種の繊維を
得た。その結果を第3表に示す。
第3表 実施例2と同様の方法で合成した正方晶Ba2RCu、
Oyを325メツシユ以下の粉に粉砕し、それの90重
量%と10重斌%のポリエチレングリコールの水溶液と
混合してコロイド溶液を作った。
このコロイド溶液をテフロン膜上にドクターブレッド法
により瞑を作り、その上からローラーをかけて、正方晶
を配向させ厚さ1mmの膜を作った。
この股を室温で乾燥した後100〜600℃まで空気中
で100℃/時間の昇温速度で昇温し、次に950℃ま
で1時間昇温し、950℃に5時間保持した。950℃
焼成後、真空中で900℃に5時間保持して熱処理し、
更に酸素中で900℃に10時間焼鈍した後、900℃
から室温まで5時間かけて冷却して7種類の配向性斜方
品Ba2RCu3Oxを得た。この結果を第4表に示す
尖−凰一族一五 希土類酸化物、酸化第二銅及び炭酸バリウムを混合し、
930℃の酸素中で20時間焼成して斜方晶Ba、RC
u*Oxを得た。この斜方晶を400メツシユ以下に粉
砕して、アルミナ製の鋳型に充填した。この混合物につ
いてを酸素中で150kg第4表 希土類酸化物、酸化第二銅及び炭酸バリウムを混合し、
930℃の酸素中で20時間焼成して斜方晶B am 
RCu30xを得た。この斜方晶を400メツシユ以下
に粉砕して、アルミナ製鋳型に充填した。酸素中で15
0kgf/−の圧力を加えながら、900℃で5時間上
記混合物のホットプレスを行い、900℃から室温まで
5時間かけて冷却し、厚さ5m+mの板状形状の6種の
配向性斜方晶Ba、 RCu、 Oxを得た。その結果
を第5表に示す。
第5表 酸化バリウム、希土類酸化物及び酸化第二銅をメノー製
乳鉢で1時間混合した後、黒fiG製鋳型に充填し、真
空中で900℃で450 kgf/ ciの加圧下で2
時間ホットプレスした。この試料を酸素ガス中で900
℃で10時間焼鈍した後、900℃から室温まで5時間
かけて冷却して厚さ2mmの斜方晶Ba2RCu3Ox
超伝導体を得た。その結果を第6表に示す。
発明の効果 以上、本発明の配向性酸化物超伝導体では、従来の未配
向斜方品超伝専体に比べ、最大電流密度(Jc)が30
,0OOA/cm2以上であり、磁束密度(HCt)が
25テスラ以上であるから、これらの点で著しく改善さ
れた。従って、本発明の配向性酸化物超伝導体は、優れ
た磁性材料として使用することができ、超伝導体による
エネルギ貯蔵システム、ジョセフソン素子、IC,LS
I、光LSI、IC回路等の電子素子材料として使用可
能である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バリウムをBa、希土類元素をR、銅をCu、及
    び酸素をOとしたとき、化学式:Ba_2RCu_3O
    _x(x=6.1〜7.2)で表されかつ8以上のC面
    配向度及び斜方晶構造を有することを特徴とする配向性
    酸化物超伝導体。
  2. (2)バリウム化合物、希土類化合物及び銅化合物を2
    :1:3の原子比で混合し混合物を作る混合工程、該混
    合物を酸化雰囲気中の20kgf/cm^2以上の加圧
    下でかつ600〜1050℃の温度範囲内で0.5〜2
    0時間内の間ホットプレスする酸化高温圧縮工程からな
    り、バリウムをBa、希土類元素をR、銅をCu、及び
    酸素をOとしたとき、化学式:Ba_2RCu_3O_
    x(x=6.1〜7.2)で表されかつ8以上のC面配
    向度及び斜方晶構造を有する配向性酸化物超伝導体の製
    造方法。
  3. (3)バリウム化合物、希土類化合物及び銅化合物を2
    :1:3の原子比で混合し混合物を作る混合工程、該混
    合物を非酸化雰囲気中の20kgf/cm^2以上の加
    圧下でかつ600〜1050℃の温度範囲内で0.5〜
    20時間ホットプレスする非酸化高温圧縮工程、及び該
    非酸化高温圧縮工程を経た混合物を酸化雰囲気中で40
    0〜950℃の温度範囲でかつ1〜40時間内の間で焼
    鈍する焼鈍工程からなり、バリウムをBa、希土類元素
    をR、銅をCu、及び酸素をOとしたとき、化学式:B
    a_2RCu_3O_x(x=6.1〜7.2)で表さ
    れかつ8以上のC面配向度及び斜方晶構造を有する配向
    性酸化物超伝導体の製造方法。
  4. (4)バリウムをBa、希土類元素をR、銅をCu、及
    び酸素をOとしたとき、化学式:Ba_2RCu_3O
    _x(x=6.1〜7.2)で表されかつ斜方晶構造を
    有する第一の材料と、化学式:Ba_2RCu_3O_
    y(y≒6.0)で表されかつ正方晶構造を有する第二
    の材料との中から選ばれる少なくとも1種の粉体を酸化
    雰囲気中の20kgf/cm^2以上の加圧下でかつ6
    00〜1050℃の温度範囲内で焼結してなり、化学式
    :Ba_2RCu_3O_xで表されかつ8以上のC面
    配向度及び斜方晶構造を有する配向性酸化物超伝導体の
    製造方法。
  5. (5)バリウムをBa、希土類元素をR、銅をCu、及
    び酸素をOとしたとき、化学式:Ba_2RCu_3O
    _x(x=6.1〜7.2)で表されかつ斜方晶構造を
    有する第一の材料と、化学式:Ba_2RCu_3O_
    y(y≒6.0)で表されかつ正方晶構造を有する第二
    の材料との中から選ばれる少なくとも1種の粉体を非酸
    化雰囲気中の20kgf/cm^2以上の加圧下でかつ
    600〜1050℃の温度範囲で焼結した後、酸化雰気
    中で400〜950℃の温度範囲内で1〜40時間の間
    で焼鈍してなり、化学式:Ba_2RCu_3O_xで
    表されかつ8以上のC面配向度及び斜方晶構造を有する
    配向性酸化物超伝導体の製造方法。
  6. (6)バリウムをBa、希土類元素をR、銅をCu、及
    び酸素をOとしたとき、化学式:Ba_2RCu_3O
    _y(y≒6.0)で表されかつ正方晶構造を有する板
    状結晶を繊維状、テープ状、シート状、又は板状に並べ
    、酸化雰気中で600〜1050℃の温度範囲で熱処理
    してなり、化学式:Ba_2RCu_3O_x(x=6
    .1〜7.2)で表されかつ8以上のC面配向度及び斜
    方晶構造を有する配向性酸化物超伝導体の製造方法。
  7. (7)バリウムをBa、希土類元素をR、銅をCu、及
    び酸素をOとしたとき、化学式:Ba_2RCu_3O
    _y(y≒6.0)で表されかつ正方晶構造を有する板
    状結晶を繊維状、テープ状、シート状、又は板状に並べ
    、非酸化雰囲気中で600〜1050℃の温度範囲内で
    1〜50時間焼成し、次いで酸化雰囲気中で400〜9
    50℃の温度範囲内で1〜40時間焼鈍してなり、化学
    式:Ba_2RCu_3O_x(x=6.1〜7.2)
    で表されかつ8以上のC面配向度及び斜方晶構造を有す
    る配向性酸化物超伝導体の製造方法。
JP62145188A 1987-06-12 1987-06-12 配向性酸化物超伝導体及びその製造方法 Pending JPS63310764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62145188A JPS63310764A (ja) 1987-06-12 1987-06-12 配向性酸化物超伝導体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62145188A JPS63310764A (ja) 1987-06-12 1987-06-12 配向性酸化物超伝導体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63310764A true JPS63310764A (ja) 1988-12-19

Family

ID=15379461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62145188A Pending JPS63310764A (ja) 1987-06-12 1987-06-12 配向性酸化物超伝導体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63310764A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6487548A (en) * 1987-07-14 1989-03-31 Us Government Manufacture of fine superconductive ceramic oxide product
JPH01111768A (ja) * 1987-10-26 1989-04-28 Ngk Spark Plug Co Ltd 高温超伝導酸化物の製造方法
US5851954A (en) * 1991-01-04 1998-12-22 Alcatel Alsthom Compagnie Generale D'electricite Superconducting oxide-based composite material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6487548A (en) * 1987-07-14 1989-03-31 Us Government Manufacture of fine superconductive ceramic oxide product
JPH01111768A (ja) * 1987-10-26 1989-04-28 Ngk Spark Plug Co Ltd 高温超伝導酸化物の製造方法
US5851954A (en) * 1991-01-04 1998-12-22 Alcatel Alsthom Compagnie Generale D'electricite Superconducting oxide-based composite material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1991019029A1 (en) Oxide superconductor and production thereof
JPH02164760A (ja) 線状又は帯状セラミック高温超伝導体の製造法
JPH0780710B2 (ja) 酸化物高温超電導体の製造法
JPS63310764A (ja) 配向性酸化物超伝導体及びその製造方法
EP0800494B1 (en) LOW TEMPERATURE (T LOWER THAN 950 oC) PREPARATION OF MELT TEXTURE YBCO SUPERCONDUCTORS
EP0309169A2 (en) Superconducting shaped article
US5049542A (en) La123 superconductor materials
JP2840349B2 (ja) 高Tc超伝導体とその製造方法
EP0463506B1 (en) Oxide superconductor and its manufacturing method
Abdullah et al. Superconducting properties of niobium-doped Y Ba Cu Nb O superconductors
JP2980650B2 (ja) 希土類系酸化物超電導体の製造方法
JP2573256B2 (ja) 超電導体部材の製造方法
JP2598055B2 (ja) 電子デバイス用酸化物超電導薄膜
JPH02204358A (ja) 酸化物超電導体及びその製法
JP3257000B2 (ja) 銅酸化物超電導体及びその製造方法
JP2789103B2 (ja) 酸化物超電導体およびその製造方法
JPS63270340A (ja) 超伝導酸化物セラミクス焼結体の製造方法
JP2675998B2 (ja) 粒子高配向性高緻密焼結体の製造法
JP2585621B2 (ja) 超電導材料の作製方法
US5153170A (en) La123 Superconductor materials
JPH01246173A (ja) 酸化物超電導体及びその製法
JPH0238311A (ja) 酸化物超電導体及びその製法
JPH01301555A (ja) 酸化物超電導成形体の製造方法
JPS63274654A (ja) 超伝導性材料の製造方法
JPH01157455A (ja) 酸化物超電導焼結体の製造方法