JPS63309756A - 気化器の燃料調整装置 - Google Patents

気化器の燃料調整装置

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JPS63309756A
JPS63309756A JP14642887A JP14642887A JPS63309756A JP S63309756 A JPS63309756 A JP S63309756A JP 14642887 A JP14642887 A JP 14642887A JP 14642887 A JP14642887 A JP 14642887A JP S63309756 A JPS63309756 A JP S63309756A
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JP
Japan
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fuel
throttle
air
valve
passage
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JP14642887A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yamamoto
均 山本
Teruo Yuzawa
湯沢 照夫
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、気化器の燃料調整装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、車両、特に二輪車においてスロットル急開時には
、車種により異なるが、例えばエンジン極低回転域(約
400Orpm以下)、中回転域(約600(1−70
0Orpm )等で空燃比(A/F)がリーンの状態と
なり、スロットルレスポンスを低下させるという問題点
がある。このため、スロットルバルブが所定値以上開か
れた際に、加速ポンプ等を用いて燃料を追加供給してこ
のスロットルレスポンスの悪さを改善することが行われ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来は、加速ポンプ等の燃料追加供給機構をエ
ンジン回転数の高低の如何に拘わらず、その全域で作動
させるようにしているため、極低回転域、中回転域等の
空燃比がリーンとなる領域以外では燃料がオーハーリン
チ化して燃費を低下させるとともに、排ガス特性も悪化
させるという問題点があった。
本発明の目的はエンジンの極低回転域、中回転域等のよ
うに何ら対策をしないと空燃費がリーンとなる回転域に
おりる急加速時のスロットルレスポンスを良好にする一
方、それ以外の回転域における燃費等を改善できる気化
器の燃料調整装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、スロットルバルブの所定値以上の開放により
作動される加速ポンプ等の燃料追加供給機構の燃料追加
供給動作を、エンジン回転数およびスロットル開度の信
号に応じて制御する制御手段を設けた構造である。
〔作用〕
制御手段は、燃料追加供給機構の燃料追加供給動作を制
御する、例えば燃料追加供給機構の燃料供給通路を開閉
する弁機構を構成するソレノイドバルブ等を作動させる
コンピュータからなり、このコンピュータはエンジン回
転数センサおよびスロットル開度センサからの信号によ
り制御される。
この制御は、エンジン回転数が所定回転数、例えば極低
回転域、中回転域等の空燃比がリーンとなる回転域にあ
るときにおいて、スロットル開度が所定開度以上、例え
ば65%以上となった場合、燃料の追加供給を可能とす
るように、例えば前記弁機構を開放するように作動され
、一方、エンジン回転数が前記回転域以外のときは、ス
ロットル開度の如何に拘わらず燃料の追加供給を不能に
するように、例えば弁機構を閉止状態とするように行わ
れる。また、この制御は、例えばコンピュータ内に組み
込まれたプログラムにより、いわゆるマツプコントロー
ルで行う。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
全体の模式的構成が示される第1図において、2連とさ
れた第1、第2の気化器10.30のボデーIf、31
にはそれぞれ吸気通路12.32が形成され、これらの
各吸気通路12.32にはそれぞれメインノズル13.
33および加速ポンプノズル51.52が開口されてい
る。前記メインノズル13.33は、燃料チャンバ(フ
ロートチャンバ)2OA、20B内に設けられたメイン
ノズル)15.35と燃料通路16.36を介して連通
されている。これらの燃料通路16.36にはエア通路
17.37の下流側が接続されるとともに、これらのエ
ア通路17.37の上流側はそれぞれ2系統のエア通路
17A、17B、37A、37Bに分岐され、各通路1
7A、17B。
37A、37Bの途中にはそれぞれメインエアジェツト
18A、18B、38A、38Bが設けられている。
前記分岐されたエア通路のうち一方のエア通路17A、
37Aはエア取入口2Iに常時連通されるとともに、他
方のエア通路17B、37Bは連通路22により互いに
連通され、この他方のエア通路17B、37Bは互いに
連通部23を介してエア取入口21に連通される七とも
に、このi1通部23には当該連通部23、すなわち、
他方のエア通路17B、37Bを開閉する弁機構として
の第1のソレノイドバルブ40が設けられている。
ソレノイドバルブ40は、連通部23を開閉する弁体4
1と、この弁体41を常時連通部閉止方向に付勢するば
ね42と、このばね42の付勢力に抗して弁体41を連
通部開放方向に移動させるソレノイド43とから構成さ
れ、このソレノイド43は後に詳述する制御手段80に
よりその動作を制御されている。
前記加速ポンプノズル51.52は、連通路53を介し
て互いに連通されるとともに、この連通路53は、前記
燃料チャンバ2OA、20Bのいずれか一方(以下、こ
の一方のチャンバの符号は20で示す)内に設けられた
加速ポンプジェット54とこのジェット54側からの流
れのみを許容する1方向弁55とを有する燃料通路56
を介して燃料チャンバ20内に連通されている。また、
この通路56から分岐され途中に通路56側からの流れ
のみを許容する一方向弁57を有する分岐燃料通路58
を介して燃料チャソノX20内は、ダイヤフラム式加速
ポンプ59内にも連通され、この加速ポンプ59内は、
ポンプ59側からの流れのみ許容する一方向弁60を有
する加速ポンプ燃料通路61を介して前記連通路53に
連通され、ポンプ59内に分岐燃料通路58を介して供
給された燃料を連通路53に供給しうるようになってい
る。また、加速ポンプ59内は、絞りを有する戻り通路
62を介してチャンバ20内と連通され、ポンプ59内
の燃料がチャンバ20内に戻りうるようにされている。
さらに、加速ポンプ59は、ダイヤフラム63を備える
とともに、このダイヤフラム63には先端を外部に突出
された口・ンド64の基端が固定され、この口・ンド6
4はばね65により常時突出する方向に付勢されている
。このロッド64の先端は、スロットルバルブ(図示セ
ず)を駆動するためのスロットルドラム66に設けられ
たポンプ作動アーム67により押圧駆動されるようにな
っている。ここにおいて、加速ポンプノズル51からポ
ンプ作動アーム67に至る一連の部材で燃料追加供給機
構50が構成されている。
前記加速ポンプ燃料通路61には、燃料通路61を開閉
する弁機構としての第2のソレノイドバルブ70が設け
られている。このソレノイドバルブ70は、燃料通路6
1を開閉する弁体71と、この弁体71を常時通路閉止
方向に付勢するばね72と、このばね72の付勢力に抗
して弁体71を通路開放方向に移動させるソレノイド7
3とから構成され、このソレノイド73も前記第1のソ
レノイドバルブ40のソレノイド43と同様に、制御手
段80によりその動作を制御されている。
また、燃料通路56の途中であって分岐通路58が分岐
された位置よりも連通路53側には、燃料通路56を開
閉する弁機構としての第3のソレノイドバルブ74が設
けられている。このソレノイドバルブ74は、燃料通路
56を開閉する弁体75と、この弁体75を常時通路閉
止方向に付勢するばね76と、このばね76の付勢力に
抗して弁体75を通路開放方向に移動させるソレノイド
77とから構成され、このソレノイド77も前記第1、
第2のソレノイドバルブ40.Toのソレノイド43,
73と同様に、制御手段80によりその動作を制御され
ている。
制御手段80は、いわゆるマイクロコンピュータからな
り、CPU81と記憶手段82とを備え、CPU81に
は、エンジン回転数センサ91およびスロットル開度セ
ンサ92からエンジン回転数およびスロットル開度の各
信号が入力されている。
また、記憶手段82には、前記CPtJ81により作動
される第1のソレノイドバルブ40が所定の条件のとき
の開放時間を規定するために用いられる時定数、同じ(
CPU81により作動される第2のソレノイドバルブ7
0の作動をスロットルの加速操作間隔に応じて規制する
ために用いられるスロットル操作間隔等の事項が記憶さ
れ、かつ、マツプコントロールするための制御手順等の
所定のプログラムが記憶されている。
前記エンジン回転数センサ91としては、クランク軸の
回転を磁石と磁気ヘッドで検出するセンサ、イグニッシ
ョンパルスセンサ、その他のエンジン回転数検出手段が
用いられ、また、スロットル開度センサ92には、スロ
ットルドラム66あるいはこのドラム66に接続される
図示しないスロットルグリップと機械的に接続されて、
これらの動きに応じて角度を検出できる手段が用いられ
る。
第2図および第3図には、本実施例の気化器10.30
の外観が示され、各ボデー11.31には吸気通路12
.32が形成されるとともに、この吸気通路12.32
にはメインノズル13,33、パワージェットノズル1
4.34および加速ポンプノズル51.52が設けられ
いる。また、吸気通路12.32内には吸気通路12.
32を仕切るようにスロットルバルブ115,135が
それぞれ設けられ、これらのスロットルバルブ115.
135に取付けられたニードル116,136が前記メ
インノズル13.38内に挿入されている。さらに、各
ボデー11.31の図中上部には、それぞれボデー11
.31内に収納されたスロットルバルブ駆動用スロット
ルリンク(図示せず)の一端が連結された駆動軸19.
39が回動自在に支持され、これらの駆動軸19.39
のボデー11.31からの突出端は、その近接した端部
において連結具25を介して連結されている。
さらに、一方の駆動軸19の連結具25とは反対側の突
出端には前記スロットルトラム66が固定されるととも
に、このスロットルドラム66とボデー11との間には
トラム戻しばね26が設けられてスロットルドラム66
の回動操作力が解除された際、スロットルドラム66が
初期位置、すなわち、スロットルバルブ115,135
が閉じたアイドル位置に戻るようにされている。なお、
スロットルドラム66には、図示しないワイヤが連結さ
れ、スロットルグリップの操作に応して回動されるよう
になっている。
前記スロットルトラム66には、前記ポンプ作動アーム
67が取り付けられ、この作動アーム67は、ボデー1
1に揺動可能に一端を支持されたレバー68を介して加
速ポンプ59のロッド64に当接され、作動アーム67
の動きを拡大してロッド64に伝達するようになってい
る。また、揺動レバー68とボデー11との間にはレバ
ー68をロッド64側に弱い力で付勢し、レバー68の
自由な揺動を防止する揺動防止ばね69が設けられてい
る。
次に、本実施例の作用につき、第4図をも参照して説明
する。
第4図にはエンジン全開近傍(本実施例において全開近
傍とはスロットルバルブ115,135の開度が75%
以上の状態をいう)における線図が示され、上部にはエ
ンジン回転数(N、)と気化器10.30により創出さ
れる混合気の空燃比(A/F)との関係が示され、実線
の曲線は従来−Gの特性を示し、破線の曲線は本発明の
実施例により修正される特性を示している。また、同図
中央には、第1のソレノイドバルブ40のエンジン回転
数(NE )に対する開閉動作状態が示され、下部には
第3のソレノイドバルブ74のエンジン回転数(NE)
に対する開閉動作状態が示されている。
マス、スロットルバルブが全開近傍にあるときにおける
動作を説明する。
第4図において、スロットルバルブ115,135が全
開近傍すなわち高負荷時で、エンジン回転数(N、)が
極低回転域、例えば約300Orpm以下のときは、エ
ンジンが低回転数のため吸入負圧が小さくなって空燃比
が適正値よりリーン側にあり、エンジンにはいわゆる息
つき現象が生じる。
従って、この極低回転域にあることがエンジン回転数セ
ンサ91からの信号で検知されるとともに、スロットル
開度センサ92によりスロットルバルブ115,135
の開度が全開近傍であることが検知されている間は、制
御手段80は、第1のソレノイドバルブ40に開放信号
を出力することはせず、ソレノイドバルブ40はばね4
2の作用により閉止されている。これにより、気化器1
0゜30にお&Jる2系統のエア通路17A、17B。
37A、37Bのうち一方のエア通路17B、37Bが
閉じられ、メインノズル13.33に通じる燃料通路1
6.36へのエア供給量が減少し、ノズル13.33か
ら噴出される燃料は濃厚となり、空燃比がリッヂ化する
。従って、本来リーン側にあった空燃比は略適正にされ
、スロットルレスポンス等が改善される。
ついで、エンジン回転数が低回転域、例えば約3000
〜5000rpmのときには、第4図からも分るように
、空燃比が適正値よりもリッチ化し、エンジンにはいわ
ゆる不整、ボコ現象が生じる。従って、この低回転域に
あることがエンジン回転数センサ91で、また、スロッ
トルバルブの全開近傍であることがスロットル開度セン
サ92でそれぞれ検知されると、制御手段80から第1
のソレノイドバルブ40に開放信号がだされる。これに
より、弁体41によるエア通路17B、37Bの閉止が
解除され、2系統のエア通路17A、17B、37A、
37Bは両方とも開放され、燃料通路16゜36へのエ
ア供給量が増加して空燃比がリーン化される。従って、
この場合も、本来リッチ側の空燃比が適正化される。
ついで、エンジン回転数が中回転域、例えば約5000
〜7000rpmのときには、空燃比が再びリーン化し
、息つき現象が生じる。従って、この中回転域にあるこ
とがエンジン回転数センサ91で、また、スロットルバ
ルブの全開近傍であることがスロットル開度センサ92
でそれぞれ検知されると、制御手段80から第1のソレ
ノイドバルブ40に出力されていた開放信号が中止され
、ソレノイドバルブ40は連通部23を閉止する。これ
により、エア通路17B、37Bから燃料通路16.3
6へのエア供給がなくなるため、空燃比がリッチ化され
、適正化される。この中回転域につづく高回転域、例え
ば、約7000〜1l1000rpにあっても制御手段
80から第1のソレノイドバルブ40の開放信号は出さ
れず、閉止状態が継続される。
また、最高回転域、例えば約1l100Orp以上にお
いて何ら対策を行わないと、空燃比がリッチ側となり、
出力不足をきたし、最高出力の限界となる。
このため、この領域においても制御手段8oがら第1の
ソレノイドバルブ40に開放信号がだされ、弁体41で
閉止されていたエア回路17B、37Bが開放されて空
燃比がリーン化され、出力向上が図られる。
しかし、この領域で長時間両エア通路17A。
17B、37A、37Bを開放しておくと、燃焼室の温
度上昇を招く可能性があるため、この領域でのエア通路
17B、38Bの開放は、予め実験により求められ、制
御手段80の記憶手段82内に記憶されている一定時間
に限って、すなわち、所定時定数に従って行われる。こ
のため、エア通路17B、37Bは、時定数に従って開
放、閉止を繰り返されることとなって燃焼室温度の上昇
は生じないようにされる。
また、第4図中下部の線図に示されるように、第3のソ
レノイドバルブ74は、エンジン極低回転時および中回
転時の空燃比がリーンになる領域で開放される。従って
、この領域では燃料通路56が開放状態にあり、燃料チ
ャンバ2o内の燃料は吸気通路12.32の吸気負圧に
より吸引され、空燃比のリッチ化に寄与する。
このような制御は、制御手段80の記憶手段82に組み
込まれたプログラムにより、いわゆるマツプコントロー
ルで行われる。
以上は、スロットルバルブ115,135の全開近傍に
おける制御についての説明であるが、スロットルバルブ
115.135が部分開度(パーシャル)状態、すなわ
ち部分負荷の状態では前述とは異なった制御が必要とな
る。例えば、スロットル開度センサ92によりスロット
ル開度が40%未満のパーシャル状態であることが検知
された場合、第1のソレノイドバルブ40は、パーシャ
ル負荷における空燃比がリッチ側となる中間領域までは
開放操作され、一方、これ以上では閉止操作されてリー
ン状態の空燃比のリッチ化が行われる。また、スロット
ル開度が40%以上75%未満の状態が検知された場合
には、第1のソレノイドバルブ40は常時開放され、リ
ッチ状態の空燃比のリーン化が行われる。
次に、本発明の特徴部分であるパーシャル負荷からの急
加速における動作を説明する。
エンジン極低回転域(4000rpm以下)および中回
転域(6000〜7000rpm )において、パーシ
ャル負荷時からスロットルバルブ115,135を急開
すると、スロットルレスポンスが低下するので、燃料追
加供給機構50の加速ポンプ59により対応する。
極低回転域あるいは中回転域であることがエンジン回転
数センサ91により検出され、かつ、スロットルバルブ
開放速度が一定値以上であることがスロットル開度セン
サ92からの信号に基づいてCPU81で演算され判断
されると、第2のソレノイドバルブ70には制御手段8
0から一定時間だけ開放信号が出され、燃料追加供給機
構50における加速ポンプ燃料通路61が開放される。
このため、燃料は加速ポンプノズル51.52から噴出
し得る状態にされるから、スロットルグリップの加速動
作により、加速ポンプ59が第1図中矢印方向に作動さ
れると、加速ポンプ59のダイヤフラム63の上側内に
既に収納されている燃料は、一方向弁60を有する加速
ポンプ燃料通路61を介して加速ポンプノズル51.5
2から噴出され、空燃比をリッチ化し、空燃比を適正化
する。この際、第2のソレノイドバルブ70の開放時間
は、エンジン回転数に応じて変化される。すなわち、エ
ンジン回転数が400Orpm以下でスロットル操作速
度が一定速度以上の場合は、例えば1〜2秒間開放され
、6000〜7000rpmの領域では0゜5〜1秒間
開放される。
一方、スロットルグリップが減速方向に回動されると、
ダイヤフラム63はばね65の作用により下方に移動さ
れ、加速ポンプ59内は負圧となり、各一方向弁55,
57.60の作用とも相俟ってチャンバ20内の燃料は
加速ポンプジェット54で流量を規制された後、燃料通
路56、分岐燃料通路58を経て加速ポンプ59内に供
給され、次回の加速操作に備えられる。
燃料追加供給機構50によるリッチ化は、特に極低回転
域におけるスロットル急開時において、大きな効果を有
している。一方、中回転域における加速ポンプ59によ
るリッチ化は、あまり大きな効果はないが、前記第1の
ソレノイドバルブ40の閉止によるリッチ化の効果と相
俟って全体としては十分なリッチ化を行え、空燃比の適
正化がなされる。従って、中回転域でのクルージング(
定速走行)状態からスロットル開度を急激に増し、急加
速しようとするときの加速の追従遅れが生じることがな
く、十分なスロットルレスポンスをもって動作する。
ところで、スロットルグリップによる加速操作が頻繁に
繰り返されると、この加速操作のたびに空燃比がリッチ
化されてリッチになりすぎる傾向にあるため、本実施例
では、スロットル開度センサ92により検出されるスロ
ットル開度信号に基づいてCPU81内で演算される加
速操作間隔が、記憶手段82に記憶されたスロットル操
作間隔以下、例えば数秒以下で繰り返された場合には、
この時間内では1回しか燃料追加供給機構50からの燃
料の噴出がなされないように、後の操作時には第2のソ
レノイドバルブ70の開放信号が停止される。これによ
り、短時間の繰り返し加速に基づく過リッチ化が防止さ
れる。
これに対し、前記エンジン極低回転域(4000rpm
以下)および中回転域(6000〜7000rpm )
以外の回転域においては、空燃比はリッチ側にあるため
、第2のソレノイドバルブ70への開放信号は出力され
ず、弁体71により燃料通路61の閉止状態が維持され
、加速ポンプノズル51.52からの燃料の噴出はなさ
れない。このような第2のソレノイドバルブ70の閉止
状態で、スロットルグリップが危、開され、ポンプ作動
アーム67、レバー6Bを介してロンドロ4が押圧され
ると、加速ポンプ59内の圧力が上昇するため、ポンプ
59内の燃料は戻り通路62を介して燃料チャンバ20
内に戻される。
以下、前述の各エンジン回転数に応した制御が繰り返さ
れ、エンジン回転数の全域にわたり、常に適正な空燃比
の混合気が創出され、出力特性の向上、スロットルレス
ポンスの向上がなされる。
なお、以上の説明における各回転領域を規定するエンジ
ン回転数の具体的な数値は、あくまで−例であってエン
ジンの機種毎にその値は異なるものである。従って、実
際の制御にあたっては、何ら制御をしない場合のエンジ
ン回転数に対する空燃比特性を調べておき、この特性を
修正するように各回転域を設定して前述の制御を行うこ
とは勿論である。
前述のような本実施例によれば、次のような効果がある
すなわち、本実施例では、加速ポンプ59を備えた燃料
追加供給機構50を設け、この燃料追加の有無を単にス
ロットル開度のみによらず、エンジン回転数をも考慮し
て制御するようにしたから、本来、燃料追加を必要とし
ないエンジン回転数に対しては燃料追加を行うことがな
く、燃費を向上できるとともに、高出力を達成できる。
一方、燃料追加を必要とする場合は十分な追加を行なえ
るから、従来生じていた急開操作時のスロットルレスポ
ンスの遅れという不都合を解消できる。さらに、燃料追
加が可能な状態においても、急加速が短時間に繰り返さ
れると、必要以上に空燃比がリッチ化される可能性があ
るが、これもスロットル操作間隔のチェックにより、極
く短時間に連続する加速操作は、その操作の全てに対し
て燃料を追加するということをなくしたから、この点か
らも燃費の向上、出力の向上を回れる。
また、燃料通路16.36に連通されたエア通路17.
37の2系統に分岐されたエア通路17A、17B、3
7A、37Bの一方は弁機構としての第1のソレノイド
バルブ40により、エンジン回転数に応じて開閉制御さ
れるため、エンジン回転数により異なる空燃比を常に適
正な値に近づけることができ、燃費の向上、出力特性の
向上、スロットルレスポンスの向上等を行うことができ
る。この際、ソレノイドバルブフ゛40の制御卸は、エ
ンジン回転数のみならず、スロットル開度とも対応され
るから、より適正な空燃比を得れる。また、空燃比を適
正にするための構成も、エア通路17゜37を2系統に
分岐し、一方を開閉操作すれば足りる構成であるから、
比較的簡単であり、安価に提供できる。さらに、開閉制
御されるエア通路17B、37Bは連通路22を介して
連通部23でまとめられているから、弁機構としての第
1のソレノイドバルブ40はこの連通部23に1偏設け
れば足り、この点からも安価にできる。また、最高回転
域におけるリーン化作用は、時定数の設定により断続的
に行われるから、燃焼室の温度上昇を招くこともない。
以上の全ての対策により、本実施例では、エンジン回転
数の全域にわたり、気化器10.30で創出される混合
気の空燃比を最適の状態にでき、エンジン回転数−空燃
比線図の特性曲線をなだらかな曲線にできる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の目的を達成し得る範囲の変形は本発明に含まれ
るものである。例えば、燃料追加供給機構は、ダイヤフ
ラム式加速ポンプを用いるものに限らず、ピストン式、
その他の形式の加速ポンプを用いてもよく、さらには、
加速ポンプの代りに燃料噴射装置を用いてもよい。さら
に、燃料追加供給機構における燃料の追加を行わせない
手段としては、ソレノイドバルブによる燃料通路の閉止
に限らず、加速ポンプそのものを作動させないもの、例
えば第5図に示されるように、加速ポンプ59のロット
64に対向して第4のソレノイドバルブ78を設け、こ
のソレノイドバルブ78の動作は制御手段80によりエ
ンジン回転数およびスロットル開度に応じて制御され、
燃料追加供給が不要のときは、スロットル操作に拘わら
ず作動しないようにしたものでもよく、要するに燃料を
加速ポンプノズルから噴出させないものであればよい。
さらに、燃料通路を開閉する弁機構の開閉動作は、前記
実施例のように必ずしも0N−OFF動作するデジタル
的制御に限らず、サーボモータ駆動の弁機構として構成
する等してエンジン回転数に応じて弁開度をアナログ的
に制御するものであってもよい。また、エア通路の2系
統化は、本発明には必ずしも設けなくともよいが、設け
れば前述の効果がある。
〔発明の効果〕
前述のように本発明によれば、象、加速時に燃料追加供
給を必要とする回転域では追加供給でき、一方、不要な
回転域では追加供給しないようにできて、急加速時のス
ロットルレスポンスの向上と燃費の改善とを両方共に達
成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す模式図、第2回は本発
明に用いられる気化器の外観を示す側面図、第3図は第
2図の正面図、第4回はエンジン回転数に対する空燃比
ならびに第1、第3のソレノイドバルブの動作状態を示
す線図、第5図は本発明の他の実施例を示す模式図であ
る。 10.30・・・第1.第2の気化器、12.32・・
・吸気通路、2OA、20B、20・・・燃料チャンバ
、50・・・燃料追加供給機構、51.52・・・加速
ポンプノズル、59・・・加速ポンプ、61・・・加速
ボ゛ ンプ燃料通路、7o・・・弁機構としての第2の
ソレノイドバルブ、78・・・第4のソレノイドバルブ
、80・・・制御手段、82・・・記憶手段、91・・
・エンジン回転数センサ、92・・・スロットル開度セ
ンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スロットルバルブの所定値以上の開放により作動
    される燃料追加供給機構を設けるとともに、エンジン回
    転数およびスロットル開度の信号により前記燃料追加供
    給機構の動作を制御する制御手段が設けられていること
    を特徴とする気化器の燃料調整装置。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、前記燃料追加供
    給機構は、スロットル操作に対応して操作される加速ポ
    ンプを備え、この加速ポンプの作動により加速ポンプノ
    ズルから燃料を噴出させるための燃料通路にはこの燃料
    通路を開閉する弁機構が設けられ、この弁機構の開閉動
    作が前記制御手段により制御されることを特徴とする気
    化器の燃料調整装置。
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項において、前
    記制御手段は、スロットルバルブの加速操作の間隔が所
    定時間以下になされたときは、この後の加速操作によっ
    ては燃料追加機構による燃料追加をさせないように制御
    することを特徴とする気化器の燃料調整装置。
JP14642887A 1987-06-12 1987-06-12 気化器の燃料調整装置 Pending JPS63309756A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03151553A (ja) * 1989-11-09 1991-06-27 Keihin Seiki Mfg Co Ltd 多連気化器の燃料増量装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157149B2 (ja) * 1979-10-31 1986-12-05 Toyoda Machine Works Ltd

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