JPS63307216A - 板厚中心部の靭性にすぐれた厚鋼板の製造方法 - Google Patents

板厚中心部の靭性にすぐれた厚鋼板の製造方法

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JPS63307216A
JPS63307216A JP13985287A JP13985287A JPS63307216A JP S63307216 A JPS63307216 A JP S63307216A JP 13985287 A JP13985287 A JP 13985287A JP 13985287 A JP13985287 A JP 13985287A JP S63307216 A JPS63307216 A JP S63307216A
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尾上 泰光
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は板厚の中心部まで優れた強靭性を有する厚鋼板
の製造法に関するものである。
[従来の技術] 海洋構造物や橋梁等の構造部材として使用される厚鋼板
は、要求される強度が高強度化する場合のみならず、使
用される環境が厳しくなる場合にも必要な板厚は増す傾
向にある。
一方、鋼材の性質は化学成分や熱処理により決まる。最
近では低温での圧延を主体とした制御圧延法および圧延
後に引続いて冷却をおこなう加速冷却法により良好な強
度、靭性を有する厚鋼板の製造が可能となってきた。
こういった技術に特公昭49−7291号公報、特公昭
57−21007号公報、さらに特公昭59−1453
5号公報等がある。
しかしこの方法では厚鋼板の厚みが増すに従って、板厚
中心部におよぶ圧延の効果および冷却時の板厚中心部の
冷速は小さくなるため、板厚中心部の靭性が良好な厚手
材を製造することは極めて困難であった。
[発明が解決しようとする問題点コ 本発明は板厚方向中心部の靭性にすぐれた板厚の大きな
鋼板の製造方法を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記のような従来法の欠点を有利に排除しうる
板厚の中心部まで優れた強靭性を持った厚鋼板の製造法
であり、その要旨とする所は重量%でc : o、oa
〜0.25%、Si:0.01〜0.5%、Mn  :
 0.6〜1.8%、Aρ: 0.005〜0.1%、
N : 0.001〜0.010%及び必要に応じて更
にNb :0.05%以下、Ti:0.05%以下、C
u:0.5%以下、Ni:1.5%以下、Mo:0.5
%以下、Cr:1.0%以下、V : 0.05%以下
、B : 0.002%以下の1種または2種以上を含
有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼を、
鋳造後冷片にす−ぺ   − ることなくあるいは、冷片をAC3点以上の温度に加熱
し抽出後、可及的速やかに圧下を加えた後圧下を中断し
、引続き板厚平均温度がAr3点+50℃以下でかつA
ra点以上の温度域になるまで2℃/s以上でかつ30
℃/s以下の冷却速度で冷却し、冷却終了後板厚中心部
の温度がArs点以上でかつA r s +50℃以下
の温度域に低下するまで放置し、しかる後に累積圧下率
で80%以上でかつ99%以下で、なおかつ平均の1パ
スあたりの圧延真歪が0.2以下となるような圧下を加
えることを特徴とする。
以下本発明について詳細に説明する。
まず本発明鋼材の成分限定理由について説明する。
Cは鋼材を強化するために不可欠の元素であって、0.
03%未満では所要の高強度が得られにくく、また0、
25%を超えると溶接部の靭性が損なわれるためO,O
S%以上0.25%以下に限定した。
Slは脱酸を促進しかつ強度をあげることで効果的な元
素であるので0.01%以上添加するが、添加しすぎる
と溶接性を劣化させるため0.5%以下にとどめる。
Mnは低温靭性を向上させる元素として有効であるので
0.6%以上添加するが、1,8%超添加すると溶接割
れを促進させるおそれがあるので、1.8%以下にとど
める。
AΩは脱酸剤として有効であるので0.005%以上添
加するが、過量のAΩは材質にとって有害な介在物を生
成するため上限を0.1%とした。
NはAρとともに窒化物を生成し結晶粒の微細化に有効
であるが、過量のNは溶接部の靭性を損なうため0.0
0L%以上0.’010%以下に限定した。
Nb、Tiはいずれも微量の添加で結晶粒の微細化に有
効であるので、溶接部靭性を劣化させない程度の量を添
加しても良い。そのため添加量の上限はNb、Tiとも
0.05%とする。
Cu 、 Ni 、  Cr 、 M’oはいずれも焼
入れ性を向上させる元素として知られており、本発明鋼
に添加した場合鋼の強度を」二昇させることができるが
、過度の添加は溶接性を損なうことになるため、Cuは
0.5%以下、Niは1.5%以下、Crは1.0%以
下、MOは0.5%以下に限定した。
■は析出効果により強度の上昇に有効であるが、過度の
添加は靭性を損なうことになるため、上限を0.05%
とした。
Bは焼入れ性を向上させる元素として知られており、本
発明鋼に添加した場合鋼の強度を上昇させることができ
るが、過度の添加はBの析出物を増加させて靭性を損な
うことになるため、上限を0.002%とした。
次に本発明の技術思想について述べる。
従来、厚鋼板の靭性を向上させる加工方法としては、オ
ーステナイトの未再結晶温度域において圧下を加えるこ
とが有効とされてきた。しかしこの方法では、板厚が厚
くなった場合に板厚中心部まで十分に圧下の効果がゆき
わたらず、圧下による靭性の向上効果は飽和してしまう
そこで板厚方向に故意に温度差をつけた状態で圧下を加
えることにより、板厚表層部を板厚中心部より硬化せし
め、板厚方向の変形抵抗差を増大させることにより、板
厚中心部を強圧下する手法がとられてきた。
もちろんこの方法で圧下する場合でも、板厚中心部の温
度をオーステナイトの未再結晶温度域にまで低下させる
ことが必要であることに変わりは無いが、あまり温度が
下がりすぎると板厚表層部で変態が開始しフェライトが
出現する。このフェライトは引続いて行われる圧下によ
り加工を受は靭性を損なう。
そのため板厚方向に付与できる温度差は制限されること
になり、この方法が適用できる厚鋼板の板厚にも限界が
あった。
しかるに、本発明者らは上記の限界を打破することを可
能とする新しい事実を発見し、それをもとに板厚中心部
の靭性にすぐれた本発明を完成した。
一般に高温からの冷却による降温過程で生じる変態温度
域と、低温からの加熱による昇温過程で生じる変態温度
域との間には100℃から200℃程度の温度差があり
、昇温過程で生じる変態温度域Q− の方が高い。
そのため本発明の場合のように厚鋼板を適切な温度域ま
で一度冷却した後に復熱させる過程においては、板厚表
層部は昇温中にフェライトからオーステナイトへ変態し
、板厚中心部はいまだにフェライト変態が開始せずにオ
ーステナイト−相の状態である。
そのため復熱がある程度進行して両者の温度差が小さく
なった時点でも、板厚表層部ではフェライト主体の金属
組織を有し、板厚中心部ではオーステナイト主体の金属
組織を有するため、両者の間には大きな変形抵抗差が生
じ、板厚表層部の変形抵抗のほうがきわめて大きい。
これは第1図に示すように、フェライト主体の金属組織
とオーステナイト主体の金属組織とではその応カー歪関
係が異なり、圧延真歪で0.2以下の範囲ではフェライ
ト主体の金属組織の方が同じ歪を与えた場合の変形抵抗
が大きいためである。
以下に本発明の製造方法の限定理由を詳細に説明する。
本発明においては鋳造後冷片にすることなく鋳片を直接
圧延しても良いし、また鋳造後冷片としたものを再加熱
して用いても良い。加熱温度はAc3点以上とし、特に
上限を定める必要はない。
また冷却後に板厚中心部靭性の向上をはかるための圧下
として、累積圧下率で30%以上の圧下が必要なため、
冷却前にある程度の厚みを残して圧下を中断する必要が
ある。この場合冷却前にとくに圧下を加えなくても差支
えない。
また冷却により到達する温度域を板厚平均温度でAr 
 点+50℃以下でかつArs点以上としたのは、Ar
s点+50℃以」二では、板厚中心部の温度が復熱過程
で未再結晶温度域にまで下がらないためであり、またA
rs点以下では復熱後の板表面温度が低すぎて、引続い
て行われる圧延により多量の加工フェライトを生じて靭
性に悪影響を与えるためである。
また板厚表層部は冷却により一度オーステナイトからフ
ェライトに変態させた後、再びオーステナイトへ変態さ
せる必要があるが、冷却により到達する温度域を板厚平
均温度でArs点以上と制限する必要があるため、冷却
時の冷却速度が小さすぎると板厚表層部で変態をする部
分の割合が小さくなりすぎて、板厚中心部を強圧下でき
なくなるため、冷却速度の下限は2℃/sとした。
また冷却速度が大きすぎると板厚表層部の復熱に時間が
かかりすぎるため、冷却速度の上限を30℃/sとした
また冷却終了後板厚中心部の温度がA r a点+50
℃以下の温度域に低下するまで放置する理由は、板厚中
心部の温度をオーステナイトの未再結晶温度域に低下さ
せた後圧下を加えるためである。
ただし放置しすぎると、板厚中心部においても変態が開
始してしまい靭性に悪影響をおよぼすため、放置後の板
厚中心部の温度の下限はArs点とした。
また平均の1パスあたりの圧延真歪を0.2以下に制限
した理由は、圧延真歪が0.2以上となると板厚中心部
と板厚表層部の変形抵抗の大きさが逆転してしまうため
であり、これについては第1図に示したとおりである。
本発明は板厚中心部の靭性におよぼす圧延の効果をより
有効とするものであるため、圧延終了後に加速冷却をし
ても焼き入れ焼戻し処理をしても同等本発明の効果を損
なうものではない。
[実 施 例コ まず第1表に示す成分の本発明鋼および比較鋼について
、第2表に示す本発明方法および比較方法を適用した場
合、第3表に示した強度、靭性となり、明らかに本発明
鋼は優れた特性を示した。
一  12 − [発明の効果] この発明は、以上述べたように、板厚の大きな鋼材にあ
っても、板厚方向中心部の靭性に優れた製品を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧延真歪と変形抵抗の図表である。 代 理 人  弁理士  茶野木 立 夫圧廷真盈

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で C:0.03〜0.25% Si:0.01〜0.5% Mn:0.6〜1.8% Al:0.005〜0.1% N:0.001〜0.010% 残部がFeおよび不可避的不純物よりなる 鋼を、鋳造後冷片にすることなくあるいは、冷片をAc
    _3点以上の温度に加熱し抽出後、可及的速やかに圧下
    を加えた後圧下を中断し、引続き板厚平均温度がAr_
    3点+50℃以下でかつAr_3点以上の温度域になる
    まで2℃/s以上でかつ30℃/s以下の冷却速度で冷
    却し、冷却終了後板厚中心部の温度がAr_3点以上で
    かつAr_3+50℃以下の温度域に低下するまで放置
    し、しかる後に累積圧下率で30%以上99%以下で、
    なおかつ平均の1パスあたりの圧延真歪が0.2以下と
    なるような圧下を加えることを特徴とする板厚中心部の
    靭性にすぐれた厚鋼板の製造方法。
  2. (2)重量%で C:0.03〜0.25% Si:0.01〜0.5% Mn:0.6〜1.8% Al:0.005〜0.1% N:0.001〜0.010% 更に Nb:0.05%以下 Ti:0.05%以下 Cu:0.5%以下 Ni:1.5%以下 Mo:0.5%以下 Cr:1.0%以下 V:0.05%以下 B:0.002%以下 の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可
    避的不純物よりなる鋼を、鋳造後冷片にすることなくあ
    るいは、冷片をAC_3点以上の温度に加熱し抽出後、
    可及的速やかに圧下を加えた後圧下を中断し、引続き板
    厚平均温度がAr_3点+50℃以下でかつAr_3点
    以上の温度域になるまで2℃/s以上でかつ30℃/s
    以下の冷却速度で冷却し、冷却終了後板厚中心部の温度
    がAr_3点以上でかつAr_3+50℃以下の温度域
    に低下するまで放置し、しかる後に累積圧下率で30%
    以上でかつ99%以下で、なおかつ平均の1パスあたり
    の圧延真歪が0.2以下となるような圧下を加えること
    を特徴とする板厚中心部の靭性にすぐれた厚鋼板の製造
    方法。
  3. (3)最終圧延終了後引続き加速冷却することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項および第2項記載の板厚中心
    部の靭性にすぐれた厚鋼板の製造方法。
  4. (4)最終圧延終了後引続き焼入れ焼戻し処理をするこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項および第2項記載
    の板厚中心部の靭性にすぐれた厚鋼板の製造方法。
JP13985287A 1987-06-05 1987-06-05 板厚中心部の靭性にすぐれた厚鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JPH066742B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0344417A (ja) * 1989-07-11 1991-02-26 Nippon Steel Corp 内質の優れた溶接構造用厚鋼板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0344417A (ja) * 1989-07-11 1991-02-26 Nippon Steel Corp 内質の優れた溶接構造用厚鋼板の製造方法

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