JPS633056A - 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JPS633056A
JPS633056A JP14667586A JP14667586A JPS633056A JP S633056 A JPS633056 A JP S633056A JP 14667586 A JP14667586 A JP 14667586A JP 14667586 A JP14667586 A JP 14667586A JP S633056 A JPS633056 A JP S633056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unsaturated polyester
curable resin
resin composition
anhydride
block copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14667586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH062872B2 (ja
Inventor
▲高▼山 雄二
Yuji Takayama
Mitsuo Kinoshita
光男 木之下
Shigeru Imamura
今村 繁
Koichi Matsueda
松枝 弘一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority to JP14667586A priority Critical patent/JPH062872B2/ja
Priority to CA000530185A priority patent/CA1313433C/en
Priority to EP87301544A priority patent/EP0234902B1/en
Priority to DE8787301544T priority patent/DE3778730D1/de
Publication of JPS633056A publication Critical patent/JPS633056A/ja
Priority to US07/518,288 priority patent/US5122553A/en
Publication of JPH062872B2 publication Critical patent/JPH062872B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物に関する
SMC(板状成形材料〕やBMC(塊状成形材料)等を
代表として、その他に所謂マツチドダイ法のようなウェ
ットモールド法、樹脂射出法であるRIM法等に、不飽
和ポリエステル硬化性樹脂組成物が広く利用されている
ところで、熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂は、成形硬
化時において、成形収縮の大きいことが知られておシ、
その成形物の寸法精度向上のため、また他の物性例えば
耐衝撃性改良のだめに、該不飽和ポリエステル樹脂に他
の熱可塑性高分子化合物を添加することが広く行なわれ
ている。しかし、双方を単純に混合しただけの組成物で
は、その成形物の表面は著るしく不良となり、収縮低減
や耐衝撃性向上の程度も誠に悪い。しかも−般的K、そ
のような組成物は充分な相溶乃至分散安定性を持たない
ため、成形作業性も劣る。
そこで、充分な相溶乃至分散安定性を持ち、成形作業性
がよく、その成形物に表面特性や低収縮性更には耐衝撃
性等で明らかに優れた物性を与え得る不飽和ポリエステ
ル硬化性樹脂組成物の出現が強く要請される。
本発明はかかる要請に応える不飽和ポリエステル硬化性
樹脂組成物に関するものである。
〈従来の技術、その問題点〉 従来、熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂に添加する高分
子化合物の分子中にカルボン酸基を存在させ、そのカル
ボン酸基と熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂の末端遊離
カルボン酸基との間を酸化マグネシウムのようなアルカ
リ土類金属酸化物やその水酸化物を介して結合すること
が広く行なわれている。この場合、添加する高分子化合
物が、メタクリル酸やアクリル酸と、メチルメタクリレ
ートや酢酸ビニル或いはスチレン等との共重合物のよう
なものであれば、部分的効果は認められる。
しかし、この種の手段による組成物では、その成形物へ
前述したような物性改良を施すに程遠い。
−方、成形物の耐衝撃性等を改良する目的で、添加する
高分子化合物としてジエン系ポリマーを対象とし、これ
を上記と同様の従来手段で使用することも考えられるが
、そのような組成物から得られる成形物の表面は著るし
い光沢斑を生じ、他の諸物性も不良で、ジエン系ポリマ
ーにカルボキシル基を存在させる効果はない。カルボキ
シル基を有するジエン系ポリマーそれ自体は、不飽和ポ
リエステル硬化性樹脂組成物に用いられる単量体成分で
あるスチレンモノマーに溶解するが、そこに例えばα、
β−エチレン系不飽和ポリエステル等が共存すると、著
るしく速く層状に分離する。
カルボキシル基を有するジエン系ポリマーは熱硬化性不
飽和ポリエステル樹脂と余シにも相溶性乃至分散性が悪
過ぎ、これらに酸化マグネシウムの如きものを添加して
も、これを介して双方が造塩結合をする前に分離する部
分が相当量存在し、これが結局はそのような組成物から
得られる成形物の物性改良に至らない原因と推定される
。またジエン系ポリマーは、その本質的な特性として、
オレフィン性二重結合によシ、耐熱性や耐光性等が劣る
という欠点も指摘されている。
そこで従来、熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂に対する
相溶性乃至分散性を改良するものとして、スチレン系ポ
リマーのブロック共重合体を含有する組成物が提案され
ているが(特開昭53−74592、特開昭6O−99
158)、このものは相溶性乃至分散性をある程度改良
しているものの、本質的に靭性の乏しいスチレン系ポリ
マーを骨格とするブロック共重合体を使用するため、該
組成物から得られる成形物の低収縮性並びにとりわけ耐
衝撃性の点で著るしく劣る。
〈発明が解決しようとする問題点、その解決手段〉 本発明は叙上の如き従来の問題点を解決し、前述した要
請に応える新たな不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
を提供するものである。
しかして本発明者らは、上記観点で鋭意研究した結果、
熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂に1セグメントとして
ポリエステル部分と部分的に又は完全に水素添加がされ
たポリジエン系化合物部分とを共有するブロック共重合
体を含有させた組成物が正しく好適であることを見出し
、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、 それを構成するセグメントとしてポリエステル部分と部
分的に又は完全に水素添加がされたポリジエン系化合物
部分とを共有するブロック共重合体、及び不飽和ポリエ
ステルの双方を含有することを特徴とする不飽和ポリエ
ステル硬化性樹脂組成物に係る。
本発明において、ブロック共重合体は、分子内に水酸基
やカルボキシル基の如き活性水素基を1個又は2個以上
有する部分的に又は完全に水素添加がされたポリジエン
系化合物(以下、水添LGPと略記する)を出発物質と
し、触媒存在下に、有機ジカルボン酸無水物と1.2−
エポキシドとを交互に反応させ、水添LGPの活性水素
基を介してポリエステル鎖を縮合形成することにより、
工業上有利に安定して得ることができるが、水添LGP
へポリエステル鎖を直接に又は架橋剤を用いて間接に連
結させたものでもよい。
本発明のブロック共重合体において肝要な点は、それを
構成するセグメントとしてポリエステル部分と水添LG
P部分とを共有するところにあシ、本発明はブロック共
重合体の製造方法やその他の構造等を特に限定するもの
ではない。例えば、水添LGPに存在する活性水素基は
、該化合物の鎖中であっても又は末端であってもよく、
鎖に直接連結されていても又は任意の原子団を介して間
接連結されていてもよい。またセグメントを構成する水
添LGPは、ラジカル重合、イオン重合、リビング重合
等によって得られるポリジエン系化合物を水素添加した
ものであって、その重合方法の相違による立体異性や構
造異性を問題とするものではない。
水添LGPを構成することとなる単量体ジエン化合物は
、ブタジェン、インプレン、クロロプレン、1,3−ペ
ンタジェン等であるが、本発明で有利に使用できろ水添
LGPを例示すると、水素添加α、ω−1.2−ポリブ
タジェングリコール(Nisso  PB−GIシリー
ズ)、水素添加α、ω−1,2−ポリブタジェンジカル
ボン酸(Nisso  PB−CIシリーズ、以上2点
は日本曹達社製)等が挙けられる。
また前記製造例において、有機ジカルボン酸無水物とし
ては、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、アルケニル
コハク酸無水物等の脂肪族ジカルボン酸無水物、フタル
酸無水物、ナフタレンジカルボン酸無水物等の芳香族ジ
カルボン酸無水物、シクロヘキサンジカルボン酸無水物
、シクロヘキセンジカルボン酸無水物、エンドメチレン
シクロヘキセンジカルボン酸無水物等の脂環族ジカルボ
ン酸無水物等が挙げられる。
更に前記製造例において、1,2−エポキシドとしては
、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1.2
−ブチレンオキサイド等が挙げられる。
そして前記製造例において、触媒としては、塩化リチウ
ムや臭化リチウム等のハロゲン化リチウム、テトラメチ
ルアンモニウムブロマイド、トリブチルメチルアンモニ
ウムブロマイド、テトラプロピルアンモニウムクロライ
ド等のテトラアルキル第四級アンモニウム塩が挙げられ
る。
いうまでもなく、以上例示したいずれについても、本発
明がそれらに限定されるというものではない。
本発明の基本的な考え方は、水素添加によって耐熱性や
耐光性の向上されたポリジエン化合物の本来的特性を利
用しつつ、熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂との相溶性
乃至分散性を高めるために、そのような水添LGPにセ
グメントとしてポリエステルを結合したブロック共重合
体を用いるところにある。
上記ブロック共重合体において、ポリエステルセグメン
トの内容はともに用いられる熱硬化性不飽和ポリエステ
ル樹脂の内容との関係で適宜選定することができる。−
般的に、ポリエステルセグメントとしては、ポリ(プロ
ピレングリコールフ11V −) )、ホI7 (エチ
レングリコール7タレート・サクシネート)、ポリ(ブ
チレングリコールサクシネート)等が比較的広く種々の
熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂と相溶性乃至分散性が
よい。
また場合によって、ポリエステルセグメント中に、α、
β−エチレン系不飽和ジカルボン酸に基づく不飽和基を
存在させるのも有効である。
熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂との相溶性乃至分散性
に関する試験は後述するが、該樹脂とブロック共重合体
との相溶性乃至分散性が多少不足気味であっても、ポリ
エステルセグメント鎖の末端基をカルボン酸型にしてお
き、増粘剤として酸化マグネシウムや水酸化マグネシウ
ムの類を添加することによって、充分な相溶性乃至分散
性を得ることができる。同様に、ポリエステルセグメン
ト鎖の末端基が水酸基型になっているときには、増粘剤
としてメチレンージ(4−7エニルインシアネート)の
如きジイソシアネート類を用いれば、相溶性乃至分散性
の不足を充分に補うことができる。また、ブロック共重
合体中に占めるポリエステルセグメントの含有率も熱硬
化性不飽和ポリエステル樹脂との相溶性乃至分散性に関
与する。−般に、ポリエステルセグメントの含有率を高
くすれば相溶性乃至分散性は増し、逆に低くすれば相溶
性乃至分散性は減する。
そして、ブロック共重合体を熱硬化性不飽和ポリエステ
ル樹脂と共存させる主目的が、成形物の耐衝撃性の向上
並びに表面特性の改善にあるときは、ブロック共重合体
中の水添LGP部分として、水添ポリブタジェン又は他
の単量体の共重合比率ができるだけ低い水添ポリブタジ
ェン系のものが好ましく、この場合、該ブロック共重合
体中のポリエステルセグメント含有率を、熱硬化性不飽
和ポリエステル樹脂との相溶性乃至分散性に配慮しつつ
、できるだけ低くする。また、成形物の熱間強度の改良
すなわち成形物の曲げや引張シ強度の温度依存性を低く
して、且つ成形物の表面特性を維持することが主目的の
ときには、ブロック共重合体中のポリエステルセグメン
ト含有率を少し高めにするか、又はこれに加えてポリエ
ステルセグメント中に不飽和基を存在させることが好ま
しい。
−般に、本発明に係る組成物に用いるブロック共重合体
中のポリエステルセグメント含有率は、10〜60重量
%とするのが好ましい。
本発明においてブロック共重合体は、通常25〜40%
の重合性単量体例えばスチレンモノマー溶液になし、熱
硬化性不飽和ポリエステル樹脂に対してその溶液を20
〜50%混合して用いるのが普通である。もつとも、ブ
ロック共重合体の種類によっては、熱硬化性不飽和ポリ
エステル樹脂へ添加するに前もって、スチレンモノマー
等の重合性単量体に溶解しておく必要はなく、熱硬化性
不飽和ポリエステル樹脂に所要量の重合性単量体を加え
、それにブロック共重合体を添加してもよい0 本発明に係る組成物に有利に使用できる熱硬化性不飽和
ポリエステル樹脂は、α、β−エチレン系不飽和ジカル
ボン酸とグリコール類の縮合型ポリエステル又は該縮合
型ポリエステルに含まれる不飽和基に共役ジエン系化合
物が付加された変性不飽和ポリエステルの他に1ノボラ
ツク型不飽和ポリエステルやビニルエステル型不飽和ポ
リエステルであるが 本発明は熱硬化性不飽和ポリエス
テル樹脂の内容に何等制限を加えるものではない。
これらの樹脂に含まれる溶剤としては、スチレン、メタ
クリル酸エステル、ジアリルフタレート等の重合性単量
体があるが、普通スチレンが用いられ、固形分が60〜
65チに調整されているものが使用し易い。
以上説明したように、本発明に係る組成物中の溶剤は普
通スチレンモノマーであるが、成形物に難燃性を付与す
るためには、その−部又は全部をクロルスチレンモノマ
ーとすることもできる。また成形物の耐候性や光沢を向
上するためには、スチレンモノマーの一部をメタクリル
酸メチルとすることもできる。その他、目的に応じて種
々の重合性モノマーを組成物中に存在させることができ
る0 本発明に係る組成物の最も簡単な組成は前述したような
ブロック共重合体と熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂と
の混合物である0成形方法がマツチドダイ法、樹脂圧入
法(RIM法)、ハンドレーアツブ法、フィラメントワ
インデインク法等である場合には、このような最も簡単
な組成に適宜硬化触媒や離型剤等の微少添加物を加えた
ものが用いられるが、この際必要に応じて従来公知の高
分子化合物を添加してもよい。SMCやB M C等の
プレミックス成形材料としては、これ等の所謂樹脂の他
に、充填剤として炭酸カルシウム等、要すれば増粘剤と
してアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物又はジイソシ
アネート等、離型剤として金属石けん等、補強剤として
ガラス繊維等が更に添加されるが、それらの混合割合や
混合方法等は従来公知の組成物の場合と特に異なるとこ
ろはない0 以下、本発明をよシ具体的にするため、ブロック共重合
体の製造参考例、実施例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。これらの例示を含めて、以上
説明した本発明に基づく核質思想内の変更や修正は本発
明に包含されるものである。
〈実施例等〉 ・製造参考例1 無水7タル酸52.3g(0,35モル)、無水コハク
酸82.5g(0,825モル)、触媒として塩化リチ
ウム0.71及び水素添加α、ω−1,2−ポリブタジ
エングリコール(NissoPB−G11000.平均
分子量1400、ヨウ素価6、日本曹達社製)700f
C0,5モル)をオートクレーブに仕込み、反応系を窒
素ガス置換した後、攪拌しなから130°Cにまで加熱
した。次いで、プロピレンオキサイド42,7グ(0,
74モル)を1時間かけて圧入した。130°Cで2時
間熟成を行ない、反応を完結させ、淡黄色透明粘液状の
生成物875gを得た。ここで得られた水添ポリブタジ
ェン−ポリエステルブロック共重合体の分子量は175
5(計算値、以下分子量は計算値)、ポリエステルセグ
メントの比率は20.2重量%(以下チは重量%)、酸
価28、水酸基価39であった0 ・製造参考例2 製造参考例1で得られたブロック共重合体786gC0
,448モル)及び無水コハク酸54.2 g(0,5
4モル)をフラスコに仕込み、120〜125°Cの温
度下、窒素気流中にて、2時間反応させた。内容物を5
0°Cに冷却後、スチレンモノマー21 Ofを加えて
、ブロック共重合体80重量%を含むスチレン溶液を調
整した。このブロック共重合体を含むスチレン溶液の酸
価51.5、水酸基価0.8であり、ポリエステル鎖の
末端がカルボキシル変性された水添ポリブタジェン−ポ
リエステルブロック共重合体が得られた。
・製造参考例3 無水コハク酸130.2g(1,3モル)、無水フタル
酸105.2グ(0,71モル)、無水マレイン酸35
.8 f (0,365モル)、水素添加α、ω−1,
2−ポリブタジェングリコール(製造参考例1に記載の
もの)1400g(1モル)及び塩化リチウム0.6g
をオートクレーブに仕込み、窒素ガスで反応系内を置換
後、攪拌しながら130°Cまで加熱した。次いで、プ
ロピレンオキサイド86.3g(1,49モル)を40
分間かけて125〜130℃の温度下で圧入した。この
温度で2時間熟成を行ない、反応を完結させ、水添ポリ
ブタジェン−ポリエステルブロック共重合体を得た。冷
却後、これにスチレンモノマー439gを加えて希釈溶
解し、上記ブロック共重合体80重量%を含むスチレン
溶液を調整した。
ここで得られた水添ポリブタジェン−ポリエステルブロ
ック共重合体は、分子量1758、ポリエステルセグメ
ント部の比率20.4%、そのスチレン溶液の酸価26
.0、同水酸基価26.7であった0 囃製造参考例4 無水マレイン酸98g(1モル)、無水7タル酸148
y(1モル)及ヒフロピレングリコール159、6グ(
2,1モル)を窒素気流中で215°Cに加熱して反応
させ、反応物の酸価が60になった時点で縮合反応を停
止させて不飽和ポリエステルを得た。この不飽和ポリエ
ステルの数平均分子量は754、水酸基価は89.3で
あった。
得られた不飽和ポリエステル151fI(0,2モル)
及び水素添加α、ω−1,2−ポリブタジェングリコー
ル(Nisso  PB−GI3000、数平均分子量
3000、ヨウ素価10、日本曹達社製)300f(0
,1モル)をトルエン1000−に溶かし、次いでメチ
レンージ(4−フェニルイソシアネー) ) 50 g
(0,2モル)を加えて、攪拌しながら50°Cで1時
間反応させた。反応物よシトルエンを減圧下に留去させ
、黄色粘稠な液状生成物を得た。
ここで得られたものは主として不飽和ポリエステルと水
素添加α、ω−1,2−ポリブタジェングリコールの各
々に存在する水酸基同士がメチレンージ(4−フェニル
イソシアネート)で架橋されたブロック共重合体である
。−部側生物として、不飽和ポリエステル同士又は水添
ポリブタジェングリコール同士が架橋されたものも含ま
れるが、本発明では、反応混合物からこれらの副生物を
除去して精製したブロック共重合体を使用しても或いは
反応混合物をそのまま使用してもよい。精製したブロッ
ク共重合体は、水添ポリブタジェンセグメント1個当た
シ、ポリエステルセグメントが平均2個、ウレタン結合
を介して連結されており、ポリエステルセグメントの比
率は30%であった。
・実施例1 製造参考例1.同2で得られた2種のブロック共重合体
の33チスチレン溶液を調整し、各溶液について、以下
の熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂との相溶性乃至分散
性を試験した。用いた熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂
は、ユビカ7507(日本ユピカ社製)、ポリセット9
120、ポリセット9107、ポリセット2212、ポ
リセット6200(以上4点は日立化成社製)の5種で
ある。製造参考例2のブロック共重合体とポリセラ)9
107の組合わせの場合のみ、24時間で10%程度の
相分離を認めたが、他の組合わせはいずれも、増粘剤な
しでも、相分離は認められなかった。
したがって、上記のような組合わせの組成物は全て、種
々の成形方法で表面の光沢が均一の美しい成形物を与え
ることが予想された。
そこで、2種のブロック共重合体について各々33チス
チレン溶液40部に対し、ユビカ7507t−60m、
ターシャリ−ブチルパーベンゾエート1.5部及びステ
アリン酸亜鉛3.0部の液をバンバリーミキサ−中に用
意し、それに200部の炭酸カルシウム粉末を加え、よ
く均一にした後、1グ2インチ長のガラス繊維60部を
添加して、1分後にバンバリーミキサ−を停止し、プレ
ミックスを作った。このプレミックスは本発明の組成物
に基づくものであるが、これを型温145°Cで成形し
たところ、ともに均一な表面光沢を呈す・る成形物が得
られ、その成形収縮率は、製造参考例1のブロック共重
合体を用いた場合にO,OO4%弱、製造参考例2のブ
ロック共重合体を用いた場合にo、oos%弱であった
これに対し、ブロック共重合体に代えて水素添加α、ω
−1,2−ポリブタジェングリコール(製造参考例1に
記載のもの)を用いること以外は全て同一条件で作られ
たプレミックスの場合、その成形物の表面は光沢斑が著
るしく、見るに耐えないものであった。
・実施例2 製造参考例3で得られたブロック共重合体の33チスチ
レン溶液を調整し、この溶液40部に、ボリセソ)91
20を60部、ステアリン酸亜鉛3部、ターシャリ−ブ
チルパーベンゾエート1.5部、炭酸カルシウム粉末1
40部及びバラベンゾキノン0.3部を均一混合し、次
いで酸化マグネシウム2部を加え、直ちに1インチ長の
ガラス繊維10チを含むSMC用組成物を作った。この
組成物は本発明に基づくものであるが、これを型温14
0″Cで成形したところ、成形物の表面にわずかな曇り
はあるが、光沢具合は均一であり、成形収縮率は0.0
5チであった。
これに対し、ブロック共重合体に代えて水素添加α、ω
−1,2−ポリブタジェングリコール(製造参考例1に
記載のもの)を用いること以外は全て同一条件で作られ
たSMC用組成物の場合、その成形物の表面は光沢斑が
著るしく、流れ模様も認められ、成形収縮率は−0,2
5%であった。
まだ、この場合は酸化マグネシウム添加前のドープの安
定性も悪く、明らかに相分離し、この面からも工業的操
作の至難が明白であった。・・実施例3 製造参考例1.同2で得られた2種のブロック共重合体
の各々33係スチレン溶液500部に対し、熱硬化性不
飽和ポリエステル樹脂としてポリライトPC−670(
大日本インキ社製)を500部加え、更にナフテン酸コ
バルト60部を溶解し、粘度830センチポイズの液を
得た。この液を、予めガラスマットをセットしである樹
脂射出金W(RIM又はRTMと通称される)へ送入す
るに当たシ、アセチルアセトンパーオキサイドを該送入
液の1チとなるように混合しつつ金型ヘポンプで送入し
た。その際、金型の液受入れ口は直径20mであり、送
入時の凰温は25°Cであった。
2時間後、凰温は重合熱で上昇をはじめ、その後3時間
で最高温度70°Cに達した。更に3時間経過後、金型
を開いて、成形物を取り出しだ。成形物の外観は一様で
あって特に光沢斑はなく、ブロック共重合体を用いない
で他は全て同一にして得た成形物に比べ、表面は滑らか
で、ガラス繊維の浮き出しは殆んど認められカかった。
・実施例4 製造参考例4で得られたブロック共重合体を精製するこ
となくそのまま使用し、その33チスチレン溶液を調整
した。この溶液40部、熱硬化性不飽和ポリエステル樹
脂としてポリセット9127(日立化成社製〕を60部
及びターシャリ−ブチルパーベンゾエート1.5部を均
一混合し、更に炭酸カルシウム粉末140部を混合した
ドープに攪拌しながらMDIを5部加え、直ちに1イン
チ長のガラス繊維27チを有するSMC用組成物を作っ
た。この組成物は本発明に基づくものであるが、これを
145°Cで平板に成形した。成形物の表面は、MDI
増粘方式であるにもかかわらず、着色の程度は軽微であ
り、光沢斑は殆んど無く、成形収縮率は0.02%、ア
イゾツト衝撃強度(ノツチ付)は16,8フイート・ポ
ンド/インチであった0 これに対し、本発明におけるブロック共重合体の製造に
用いだ水添LGPに代えて、α、ω−1゜2−ポリブタ
ジェングリコール(NisaoPB−G3000、数平
均分子量3000、日本曹達社製)を用いて製造したブ
ロック共重合体を用いること以外は全て同一条件で得た
成形物の表面は、光沢斑やガラス繊維の浮き出しが認め
られないものの、黄褐色に着色していた。まだアイゾツ
ト衝撃強度(ノツチ付)は16.5フイート・ポンド/
インチとほぼ同程度であった。
尚、各側において、部及び係はいずれも重量表示である
〈発明の効果〉 各実施例からも明らかなように、以上説明した本発明に
は、充分な相溶乃至分散安定性を持ち、成形作業性がよ
く、その成形物に表面特性や低収縮性等の面で優れた物
性改良を施すことができる効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 それを構成するセグメントとしてポリエステル部分
    と部分的に又は完全に水素添加がされたポリジエン系化
    合物部分とを共有するブロック共重合体、及び不飽和ポ
    リエステルの双方を含有することを特徴とする不飽和ポ
    リエステル硬化性樹脂組成物。 2 特許請求の範囲第1項の記載において、更に重合性
    単量体、充填剤、硬化触媒、離型剤及び補強用繊維を含
    有するSMC又はBMC用の不飽和ポリエステル硬化性
    樹脂組成物。 3 特許請求の範囲第1項又は第2項の記載において、
    更に増粘剤を含有する不飽和ポリエステル硬化性樹脂組
    成物。 4 特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一つの項
    の記載において、ポリジエン系化合物がポリブタジエン
    系化合物である不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物。 5 特許請求の範囲第4項の記載において、ポリブタジ
    エン系化合物がブタジエンの単独重合体である不飽和ポ
    リエステル硬化性樹脂組成物。 6 特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つの項
    の記載において、ポリエステル部分が部分的に又は完全
    に水素添加がされたポリジエン系化合物部分に存在する
    カルボキシル基又は水酸基を出発基質としてこれに有機
    ジカルボン酸無水物と1,2−エポキシドとを触媒存在
    下に交互に縮合形成させたものである不飽和ポリエステ
    ル硬化性樹脂組成物。 7 特許請求の範囲第6項の記載において、有機ジカル
    ボン酸無水物が無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレ
    イン酸、シクロヘキサンジカルボン酸無水物、シクロヘ
    キセンジカルボン酸無水物及びエンドメチレンシクロヘ
    キセンジカルボン酸無水物から選ばれる1種又は2種以
    上である不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物。 8 特許請求の範囲第6項又は第7項の記載において、
    1,2−エポキシドがエチレンオキサイド、プロピレン
    オキサイド及びブチレンオキサイドから選ばれる1種又
    は2種以上である不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
    。 9 特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれか一つの項
    の記載において、ブロック共重合体中の10〜60重量
    %がポリエステル部分である不飽和ポリエステル硬化性
    樹脂組成物。 10 特許請求の範囲第1項〜第9項のいずれか一つの
    項の記載において、不飽和ポリエステルがα,β−エチ
    レン系不飽和ポリエステル、ノボラック型不飽和ポリエ
    ステル及びビニルエステル型不飽和ポリエステルから選
    ばれる1種又は2種以上である不飽和ポリエステル硬化
    性樹脂組成物。
JP14667586A 1986-02-22 1986-06-23 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH062872B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14667586A JPH062872B2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
CA000530185A CA1313433C (en) 1986-02-22 1987-02-20 Hardenable unsaturated polyester resin compositions
EP87301544A EP0234902B1 (en) 1986-02-22 1987-02-23 Hardenable unsaturated polyester resin compositions
DE8787301544T DE3778730D1 (de) 1986-02-22 1987-02-23 Verhaertbare harzzusammensetzungen aus ungesaettigtem polyester.
US07/518,288 US5122553A (en) 1986-02-22 1990-05-04 Hardenable unsaturated polyester resin compositions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14667586A JPH062872B2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS633056A true JPS633056A (ja) 1988-01-08
JPH062872B2 JPH062872B2 (ja) 1994-01-12

Family

ID=15413061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14667586A Expired - Lifetime JPH062872B2 (ja) 1986-02-22 1986-06-23 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062872B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6228530B1 (en) 1997-09-03 2001-05-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dry cell and method of manufacturing outer metal jacket thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6228530B1 (en) 1997-09-03 2001-05-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dry cell and method of manufacturing outer metal jacket thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPH062872B2 (ja) 1994-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1313433C (en) Hardenable unsaturated polyester resin compositions
US4851474A (en) Block copolymer and method of preparing same
US4400478A (en) Molding compounds comprising a mixture of block copolymers employed as a modifier for thermosetting unsaturated polyester resin compositions
JPS63120719A (ja) 合成樹脂材料用改質剤
EP0242027B1 (en) Block copolymers comprising rubber and polyester segments, method of preparation
JPS633056A (ja) 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
JPS63120718A (ja) 合成樹脂材料用改質剤
JPS62195041A (ja) 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
KR900000163B1 (ko) 블록 공중합체의 제조방법
JPS636048A (ja) 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
US5773517A (en) Process for the production of thermoplastic resin composition
JPS63117027A (ja) ブロツク共重合体の製造方法
KR900006526B1 (ko) 불포화 폴리에스테르 경화성 수지 조성물
JPH0381312A (ja) 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物
KR970011470B1 (ko) 강도가 개선된 금형내의 코팅
KR910000747B1 (ko) 합성수지재료용 개질제
JPS62190219A (ja) ブロツク共重合体の製造方法
JPH041787B2 (ja)
JPS6013808A (ja) 熱硬化性組成物
US4268431A (en) Colorant-thickener dispersions for unsaturated polyester resin compositions
EP0097383B1 (en) Polyester moulding compositions
JPS59215351A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US4273701A (en) Colorant-thickener dispersions for unsaturated polyester resin compositions
JPH08120069A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂
JPS5947710B2 (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物