JPH062872B2 - 不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物

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JPH062872B2
JPH062872B2 JP14667586A JP14667586A JPH062872B2 JP H062872 B2 JPH062872 B2 JP H062872B2 JP 14667586 A JP14667586 A JP 14667586A JP 14667586 A JP14667586 A JP 14667586A JP H062872 B2 JPH062872 B2 JP H062872B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物に関す
る。
SMC(板状成形材料)やBMC(塊状成形材料)等を
代表として、その他に所謂マッチドダイ法のようなウエ
ットモールド法、樹脂射出法であるRIM法等に、不飽
和ポリエステル硬化性樹脂組成物が広く利用されてい
る。
ところで、不飽和ポリエステルは、成形硬化時におい
て、成形収縮の大きいことが知られており、その成形物
の寸法精度向上のため、また他の物性例えば耐衝撃性改
良のために、該不飽和ポリエステルに他の熱可塑性高分
子化合物を添加することが広く行なわれている。しか
し、双方を単純に混合しただけの組成物では、その成形
物の表面は著しく不良となり、収縮低減や耐衝撃性向上
の程度も誠に悪い。しかも一般的に、そのような組成物
は充分な相溶乃至分散安定性を持たないため、成形作業
性も劣る。
そこで、充分な相溶乃至分散安定性を持ち、成形作業性
がよく、その成形物に表面特性や低収縮性更には耐衝撃
性等で明らかに優れた物性を与え得る不飽和ポリエステ
ル硬化性樹脂組成物の出現が強く要請される。
本発明はかかる要請に応える不飽和ポリエステル硬化性
樹脂組成物に関するものである。
<従来の技術、その問題点> 従来、不飽和ポリエステルに添加する高分子化合物の分
子中にカルボン酸基を存在させ、そのカルボン酸基と不
飽和ポリエステルの末端遊離カルボン酸基との間を酸化
マグネシウムのようなアルカリ土類金属酸化物やその水
酸化物を介して結合することが広く行なわれている。こ
の場合、添加する高分子化合物が、メタクリル酸やアク
リル酸と、メチルメタクリレートや酢酸ビニル或はスチ
レン等との共重合物のようなものであれば、部分的効果
は認められる。しかし、この種の手段による組成物で
は、その成形物へ前述したような物性改良を施すに程遠
い。
一方、成形物の耐衝撃性等を改良する目的で、添加する
高分子化合物としてジエン系ポリマーを対象とし、これ
を上記と同様の従来手段で使用することも考えられる
が、そのような組成物から得られる成形物の表面は著し
い光沢斑を生じ、他の諸物性も不良で、ジエン系ポリマ
ーにカルボン酸基を存在させる効果はない。カルボン酸
基を有するジエン系ポリマーそれ自体は、不飽和ポリエ
ステル硬化性樹脂組成物に用いられる単量体成分である
スチレンモノマーに溶解するが、そこに例えばα,β−
エチレン系不飽和ポリエステル等が共存すると、著しく
速く層状に分離する。カルボン酸基を有するジエン系ポ
リマーは不飽和ポリエステルと余りにも相溶性乃至分散
性が悪過ぎ、これらに酸化マグネシウムの如きものを添
加しても、これを介して双方が造塩結合をする前に分離
する部分が相当量存在し、これが結局はそのような組成
物から得られる成形物の物性改良に至らない原因と推定
される。
そこで従来、不飽和ポリエステルに対する相溶性乃至分
散性を改良するものとして、スチレン系ポリマーのブロ
ック共重合体を含有する組成物が提案されているが(特
開昭53−74592、特開昭60−99158)、こ
のものは相溶性乃至分散性あるいは程度改良しているも
のの、本質的に靭性の乏しいスチレン系ポリマーを骨格
とするブロック共重合体を使用するため、該組成物から
得られる成形物の低収縮性並びにとりわけ耐衝撃性の点
で著しく劣る。
<発明が解決しようとする問題点、その解決手段> 本発明は叙上の如き従来の問題点を解決し、前述した要
請に応える新たな不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物
を提供するものである。
しかして本発明者らは、上記観点で鋭意研究した結果、
不飽和ポリエステルに、ブロックとしてポリエステルセ
グメントと部分的に又は完全に水素添加がされたポリジ
エンセグメントとを共有する特定のブロック共重合体を
所定割合で含有させたものが正しく好適であることを見
出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 一つの部分的に又は完全に水素添加がされたポリジエン
セグメントに一つ又は二つ以上のポリエステルセグメン
トがエステル結合したブロック共重合体であって、該ポ
リエステルセグメントが部分的に又は完全に水素添加が
された変性ポリジエンに存在するカルボキシル基又は水
酸基を出発基質としてこれに飽和脂肪族ジカルボン酸無
水物及び飽和脂環族ジカルボン酸無水物並びに芳香族ジ
カルボン酸無水物から選ばれる1種又は2種以上の有機
ジカルボン酸無水物と1,2−エポキシドとを交互に縮
合形成させたものであるブロック共重合体、及び不飽和
ポリエステルの双方を含有しており、且つ該ブロック共
重合体を不飽和ポリエステル固形分に対し20〜50重
量%含有することを特徴とする不飽和ポリエステル硬化
性樹脂組成物に係る。
本発明において、ブロック共重合体は、分子内に水酸基
又はカルボン酸基を一つ又は二つ以上有する部分的に又
は完全に水素添加がされた変性ポリジエン(以下、水添
LGPと略記する)を出発基質とし、触媒存在下に、所
定の有機ジカルボン酸無水物と1,2−エポキシドとを
交互に反応させ、上記水添LPGの水酸基又はカルボン
酸基を介してポリエステル鎖を縮合形成することにより
得られるものである。
本発明のブロック共重合体において肝要な点は、部分的
に又は完全に水素添加がされたポリジエンセグメント一
つに対してポリエステルセグメントが一つ又は二つ以上
結合した形の構造のものである処にあり、本発明は該ブ
ロック共重合体においてポリエステルセグメントの結合
位置を特に限定するものではない。ポリエステルセグメ
ントが結合することとなる水添LPGの水酸基又はカル
ボン酸基は該水添LPGの鎖中であっても末端であって
もよいのである。また、セグメントを構成することとな
る水添LPGは、ラジカル重合、イオン重合、リビング
重合等、その重合方法の相違による立体異性や構造異性
を問題とするものでもない。
部分的に又は完全に水素添加がされたポリジエンセグメ
ントを構成することとなる単量体ジエン化合物は、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3−ペンタジ
エン等であるが、本発明で有利に使用することができる
水酸基又はカルボン酸基を有する水添LPGを例示する
と、水素添加α,ω−1,2−ポリブタジエングリコー
ル(Nisso PB−GIシリーズ)、水素添加α,
ω−1,2−ポリブタジエンジカルボン酸(Nisso
PB−CIシリーズ、以上3点は日本曹達社製)等が
挙げられるが、なかでも数平均分子量1000〜500
0のものが好ましい。
また本発明において、有機ジカルボン酸無水物として
は、コハク酸無水物の如き飽和脂肪族ジカルボン酸無水
物、フタル酸無水物やナフタレンジカルボン酸無水物の
如き芳香族ジカルボン酸無水物、シクロヘキサンジカル
ボン酸無水物やエンドメチレンシクロヘキサンジカルボ
ン酸無水物の如き飽和脂環族ジカルボン酸無水物などが
挙げられる。
そして本発明において、1,2−エポキシドとしては、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−
ブチレンオキサイド等が挙げられる。
更に本発明のブロック共重合体を製造する際に使用され
る触媒としては、塩化リチウムや臭化リチウム等のハロ
ゲン化リチウム、テトラメチルアンモニムブロマイド、
トリブチルメチルアンモニウムブロマイド、テトラプロ
ピルアンモニウムクロライド等のテトラアルキル第四級
アンモニウム塩が挙げられる。
いうまでもないが、以上例示したいずれについても、本
発明がそれらに限定されるというものではない。
本発明の基本的な考え方は、水添LPGの本来的特性を
利用しつつ、不飽和ポリエステルとの相溶性乃至分散性
を高めるために、該水添LPGにセグメントとしてポリ
エステルを結合したブロック共重合体を用いる処にあ
る。
上記ブロック共重合体において、ポリエステルセグメン
トの内容はともに用いられる不飽和ポリエステルの内容
との関係で適宜選定することができる。一般的に、ポリ
エステルセグメントとしては、ポリ(プロピレングリコ
ールフタレート)、ポリ(エチレングリコールフタレー
ト・サクシネート)、ポリ(ブチレングリコールサクシ
ネート)等が広く種々の不飽和ポリエステルと相溶性乃
至分散性がよい。
不飽和ポリエステルとの相溶性乃至分散性に関する試験
は後述するが、不飽和ポリエステルとブロック共重合体
との相溶性乃至分散性が多少不足気味であっても、ポリ
エステルセグメント鎖の末端基をカルボン酸基にしてお
き、好ましくは該末端基の50モル%以上をカルボン酸
基にしておき、増粘剤として酸化マグネシウムや水酸化
マグネシウムの類を添加することによって、充分な相溶
性乃至分散性を得ることができる。ポリエステルセグメ
ント鎖の末端基をカルボン酸基とするのは、該ポリエス
テルセグメント鎖のヒドロキシ末端基に対し、コハク酸
無水物及び/又はフタル酸無水物を所定量反応させる方
法で行なうことができる。またブロック共重合体中に占
めるポリエステルセグメントの含有率も不飽和ポリエス
テルとの相溶性乃至分散性に関与する。一般に、ポリエ
ステルセグメントの含有率を高くすれば相溶性乃至分散
性は増し、逆に低くすれば相溶性乃至分散性は減ずる。
そして、ブロック共重合体を不飽和ポリエステルと共存
させる主目的が、成形物の耐衝撃性の向上並びに表面特
性を改善にあるときは、ブロック共重合体中の部分的に
又は完全に水素添加がされたポリジエンセグメントとし
て、部分的に又は完全に水素添加がされたポリブタジエ
ンセグメントとするのが好ましく、この場合、該ブロッ
ク共重合体中のポリエステルセグメント含有率を、不飽
和ポリエステルとの相溶性乃至分散性に配慮しつつでき
るだけ低くする。また成形物の熱間強度の改良すなわち
成形物の曲げや引っ張り強度の温度依存性を低くして、
且つ成形物の表面特性を維持することが主目的のときに
は、ブロック共重合体中のポリエステルセグメント含有
率を少し高めにするのが好ましい。
本発明に係る組成物に用いるブロック共重合体中の部分
的に又は完全に水素添加がされたポリジエンセグメント
の数平均分子量は1000〜5000の範囲が好まし
く、更に好ましくは1000〜3000であって、一般
に該ブロック共重合体中のポリエステルセグメント含有
率は10〜60重量%とするのが好ましい。
本発明に係る組成物は以上説明したようなブロック共重
合体と不飽和ポリエステルとを含有しており、且つ該ブ
ロック共重合体を不飽和ポリエステル固形分に対し20
〜50重量%含有するものである。それには、該ブロッ
ク共重合体を通常25〜40重量%の重合性単量体例え
ばスチレンモノマー溶液となし、この溶液を固形分濃度
が通常60〜70重量%に調製された不飽和ポリエステ
ルの溶液と混合して、該ブロック共重合体の割合が不飽
和ポリエステル固形分に対し20〜50重量%となるよ
うに用いるのが普通である。もっとも、ブロック共重合
体の種類によって不飽和ポリエステルへ添加するに前も
って、スチレンモノマー等の重合性単量体に溶解してお
く必要はなく、不飽和ポリエステルに所要量の重合性単
量体を加え、それにブロック共重合体を添加してもよ
い。
本発明に係る組成物に有利に使用できる不飽和ポリエス
テルは、α,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸とグリ
コール類の縮合型ポリエステル又は該縮合型ポリエステ
ルに含まれる不飽和基に共役ジエン系化合物が付加され
た変性不飽和ポリエステルの他に、ノボラック型不飽和
ポリエステルやビニルエステル型不飽和ポリエステルが
あるが、本発明は不飽和ポリエステルの内容に何等制限
を加えるものではない。これらの不飽和ポリエステルに
含まれる溶剤としては、スチレン、メタクリル酸エステ
ル、ジアリルフタレート等の重合性単量体があるが、普
通スチレンが用いられ、固形分が60〜65重量%に調
製されているものが使用し易い。
以上説明したように、本発明に係る組成物中の溶剤は普
通スチレンモノマーであるが、成形物に難燃性を付与す
るためには、その一部又は全部をクロルスチレンモノマ
ーとすることもでき、また成形物の耐候性や光沢を向上
するためには、スチレンモノマーの一部をメタクリル酸
メチルとすることもできる。その他、目的に応じて種々
の重合性単量体を組成物中に存在させることができる。
本発明に係る組成物の最も簡単な組成は前述したように
ブロック共重合体と不飽和ポリエステルとの混合物であ
る。成形方法がマッチドダイ法、樹脂圧入法(RIM
法)、ハンドレーアップ法、フィラメントワインディン
グ法等である場合には、このような最も簡単な組成に適
宜硬化触媒や離型剤等の微量添加物を加えたものが用い
られるが、この際必要に応じて従来公知の高分子化合物
を添加してもよい。SMCやBMC等のプレミックス成
形材料としては更に、充填剤として炭酸カルシウム等、
要すれば増粘剤としてアルカリ土類金属の酸化物や水酸
化物又はジイソシアネート等、、補強剤としてガラス繊
維等、成形目的に応じて種々のものが添加されるが、こ
れらの混合割合や混合方法等は従来公知の組成物の場合
と特に異なるところはない。
以下、本発明をより具体的にするため、ブロック共重合
体の製造参考例、実施例等を挙げるが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
<実施例等> ・製造参考例1 フタル酸無水物52.3g(0.35モル)、コハク酸
無水物82.5g(0.82モル)、触媒として塩化リ
チウム0.7g及び水素添加α,ω−1,2−ポリブタ
ジエングリコール(Nisso PB−GI1000、
数平均分子量1400、ヨウ素価6、日本曹達社製)7
00g(0.5モル)をオートクレーブに仕込み、反応
系を窒素ガス置換した後、撹拌しながら130℃にまで
加熱した。次いでプロピレンオキサイド42.7g
(0.74モル)を1時間かけて圧入した。130℃で
2時間熟成を行ない、反応を完結させ、淡黄色透明粘液
状の生成物875gを得た。ここで得られた水添ポリブ
タジエン−ポリエステルブロック共重合体の分子量は1
755(計算値、以下分子量は計算値)、ポリエステル
セグメントの比率は20.2重量%、酸価28、水酸基
価39であった。
・製造参考例2 製造参考例1で得られたブロック共重合体786g
(0.448モル)及びコハク酸無水物54.2g
(0.54モル)をフラスコに仕込み、120〜125
℃の温度下、窒素気流中にて、2時間反応させた。内容
物を50℃に冷却後、スチレンモノマー210gを加え
て、ブロック共重合体80重量%を含むスチレン溶液を
調製した。このブロック共重合体を含むスチレン溶液の
酸価51.5、水酸基価0.8であり、ポリエステルセ
グメントの末端基がカルボキシル変性された水添ポリブ
タジエン−ポリエステルブロック共重合体が得られた。
・実施例1 製造参考例1、同2で得られた2種のブロック共重合体
の33重量%スチレン溶液を調製した。各溶液40重量
部と、以下の不飽和ポリエステル60重量部とを混合
し、相溶性乃至分散性を試験した。用いた不飽和ポリエ
ステルは、いずれも固形分濃度が65重量%に調製され
た、ユピカ7507(日本ユピカ社製)、ポリセット9
120,ポリセット9107、ポリセット2212、ポ
リセット6200(以上4点は日立化成社製)の5種で
ある。製造参考例2のブロック共重合体とポリセット9
107の組合わせの場合のみ、24時間で10%程度の
相分離を認めたが、他の組合わせはいずれも、増粘剤な
しでも、相分離は認められなかった。
したがって、上記のような組合わせの組成物は全て、種
々の成形方法で表面の光沢が均一の美しい成形物を与え
ることが予想された。
そこで、2種のブロック共重合体について各々33重量
%スチレン溶液40重量部に対し、ユピカ7507を6
0重量部、ターシャリーブチルパーベンゾエート1.5
重量部及びステアリン酸亜鉛3.0重量部の液をバンバ
リーミキサー中に用意し、それに200重量部の炭酸カ
ルシウム粉末を加え、よく均一にした後に、1/2イン
チ長のガラス繊維60重量部を添加して、1分後にバン
バリーミキサーを停止し、プレミックスを作った。この
プレミックスは本発明の組成物に基づくものであるが、
これを型温145℃で成形したところ、ともに均一な表
面光沢を呈する成形物が得られた。その成形収縮率は、
製造参考例1のブロック共重合体を用いた場合に0.0
04%弱、製造参考例2のブロック共重合体を用いた場
合に0.005%弱であり、またアイゾット衝撃強度
(ノッチ付)は、製造参考例1のブロック共重合体を用
いた場合に17.0フィート・ポンド/インチ、製造参
考例2のブロック共重合体を用いた場合に17.3フィ
ート・ポンド/インチであった。
・比較例1 ブロック共重合体に代えて水素添加α,ω−1,2−ポ
リブタジエングリコール(製造参考例1に記載のもの)
を用いたこと以外は全て実施例1の場合と同一条件で作
られたプレミックスの場合、その成形物の表面は光沢斑
が著しく、またアイゾット衝撃強度(ノッチ付)は1
1.7フィート・ポンド/インチであった。
・実施例2 製造参考例1、同2で得られた2種のブロック共重合体
の33重量%スチレン溶液500重量部に対し、不飽和
ポリエステルとして固形分濃度が70重量%に調製され
たポリライトPC−670(大日本インキ社製)を50
0重量部加え、更にナフテン酸コバルト60重量部を溶
解し、粘度830センチポイズの液を得た。この液を、
予めガラスマットをセットしてある樹脂射出金型(RI
M又はRTMと通称される)へ送入するに当り、アセチ
ルアセトンパーオキサイドを該送入液の1重量%となる
ように混合しつつ金型へポンプで送入した。その際、金
型の液受入れ口は直径20mmであり、送入時の型温は2
5℃であった。2時間後、型温は重合熱で上昇をはじ
め、その後3時間で最高温度70℃に達した。更に3時
間経過後、金型を開いて、成形物を取り出した。成形物
の外観は一様であって特に光沢斑はなく、ブロック共重
合体を用いないで他は全て同一にして得た成形物に比
べ、表面は滑らかで、ガラス繊維の浮き出しは殆ど認め
られなかった。
<発明の効果> 各実施例からも明らかなように、以上説明した本発明に
は、充分な相溶乃至分散性を持ち、成形作業性がよく、
その成形物に表面特性や低収縮性更には耐衝撃性等の面
で優れた物性改良を施すことができるという効果があ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの部分的に又は完全に水素添加がされ
    たポリジエンセグメントに一つ又は二つ以上のポリエス
    テルセグメントがエステル結合したブロック共重合体で
    あって、該ポリエステルセグメントが部分的に又は完全
    に水素添加がされた変性ポリジエンに存在するカルボキ
    シル基又は水酸基を出発基質としてこれに飽和脂肪族ジ
    カルボン酸無水物及び飽和脂環族ジカルボン酸無水物並
    びに芳香族ジカルボン酸無水物から選ばれる1種又は2
    種以上の有機ジカルボン酸無水物と1,2−エポキシド
    とを交互に縮合形成させたものであるブロック共重合
    体、及び不飽和ポリエステルの双方を含有しており、且
    つ該ブロック共重合体を不飽和ポリエステル固形分に対
    し20〜50重量%含有することを特徴とする不飽和ポ
    リエステル硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項の記載において、ポ
    リジエンセグメントがポリブタジエンセグメントである
    不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項の記載に
    おいて、有機ジカルボン酸無水物がコハク酸無水物及び
    /又はフタル酸無水物である不飽和ポリエステル硬化性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    一つの項の記載において、1,2−エポキシドがエチレ
    ンオキサイド及びプロピレンオキサイド並びにブチレン
    オキサイドから選ばれる1種又は2種以上のものである
    不飽和ポリエステル硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか
    一つの項の記載において、ポリエステルセグメントの末
    端基の50モル%以上がカルボン酸基である不飽和ポリ
    エステル硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項の記載において、カ
    ルボン酸基がポリエステルセグメントの末端の水酸基と
    コハク酸無水物及び/又はフタル酸無水物との反応によ
    り得られるものである不飽和ポリエステル硬化性樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれか
    一つの項の記載において、ブロック共重合体中の10〜
    60重量%がポリエステルセグメントである不飽和ポリ
    エステル硬化性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれか
    一つの項の記載において、不飽和ポリエステルがα,β
    −エチレン系不飽和ポリエステル及びノボラック型不飽
    和ポリエステル並びにビニルエステル型不飽和ポリエス
    テルから選ばれる1種又は2種以上のものである不飽和
    ポリエステル硬化性樹脂組成物。
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JPS633056A (ja) 1988-01-08

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