JPS633014B2 - - Google Patents

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JPS633014B2
JPS633014B2 JP7832284A JP7832284A JPS633014B2 JP S633014 B2 JPS633014 B2 JP S633014B2 JP 7832284 A JP7832284 A JP 7832284A JP 7832284 A JP7832284 A JP 7832284A JP S633014 B2 JPS633014 B2 JP S633014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zincate
film
treatment
aluminum alloy
components
Prior art date
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Expired
Application number
JP7832284A
Other languages
English (en)
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JPS60224734A (ja
Inventor
Tetsuji Iwama
Tsuyoshi Katsumata
Koji Mitamura
Isao Takeuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP7832284A priority Critical patent/JPS60224734A/ja
Publication of JPS60224734A publication Critical patent/JPS60224734A/ja
Publication of JPS633014B2 publication Critical patent/JPS633014B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジンケート処理(亜鉛置換処理)に
適したもので、被覆されるジンケート皮膜が均一
で密着性に優れた表面を有するアルミニウム合金
に関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 一般にアルミニウム又はアルミニウム合金(以
下単にアルミニウム合金という)のジンケート処
理はアルミニウム合金の板材又は型材に、Cu、
Ni、Cr、Sn等の重金属のメツキを行うに当たり
下地用前処理として実施されたり、あるいは、ア
ルミニウム材料が自動車などの熱交換器部材とし
て利用される場合、カソード防食用犠牲陽極層付
与のため等に利用されている。 現在行われているジンケート処理法では均一で
密着性の優れたジンケート皮膜を得るため、エツ
チング等の前処理条件、浴組成などのジンケート
処理条件、あるいは二重又は三重のジンケート処
理を行つたりしているが、必らずしも十分満足の
ゆくものではない。 〔発明の開示〕 本発明者等は、アルミニウム合金表面に均一で
密着性に優れたジンケート皮膜を得るため種々検
討する段階で、ジンケート皮膜の良好な生成のた
めには、アルミニウム合金表面の酸化皮膜による
バリヤー性とカソード分極特性が深く関連すると
いう知見を得た。 すなわち、 Cu:0.02〜0.13wt% Zn:0.02〜0.13wt% Ni:0.02〜0.13wt% Mn:0.02〜0.13wt% の上記成分の中より選ばれた2種以上を含有し、
かつ、該含有成分の合計量が0.04〜0.15wt%であ
り、さらに、 Fe:0.20〜0.6wt% Si:0.05〜0.5wt%であり、かつ、Fe+Siが0.29
〜1.0wt%であるように含有し残りが、不可避不
純物とアルミニウムより構成したことを特徴とす
るアルミニウム合金を、苛性ソーダでエツチング
した後中和するか付着油分を有機溶剤等で除去し
た後で、ジンケート処理することにより、該アル
ミニウム合金表面に均一で極めて密着性の優れた
ジンケート皮膜を得て本発明を完成した。 以下本発明のアルミニウム合金成分につき、そ
の成分範囲限定理由を説明する。 (1) Fe、Si、及びFe+Siの含有成分範囲 Feにあつては、0.2%未満、Siにあつては
0.05%未満ではアルミニウム合金表面のジンケ
ート皮膜形成に対して効果が表われず、また、
Feにあつては0.6%及びSiにあつては0.5%を超
えて含有されても、かえつてジンケート皮膜の
不均一性が生じたり、密着性不良等の支障が出
るようになるからであり、また、 Fe+Siを上記の様にしたのは、Fe+Si含有
成分が0.29%より低い場合には、地金コストの
面で有利でなく、また、1.00%より高い場合
は、変形抵抗が大となり、ビツクアツプ、ダイ
マーク等の表面欠陥が起き易く適当でない。 (2) Cu、Zn、Ni、Mnの含有成分範囲 上記各成分が0.02%未満では、ジンケート処
理性に対して含有の効果が表われず、また、
0.13%を超えると、変形抵抗が大きく、表面欠
陥が起き易くなるといつた問題が出る。さらに
上記含有成分の中より選ばれる2種以上の成分
の含有量が0.04%未満の場合には、均一で極め
て密着性に優れたジンケート皮膜が得ずらく、
0.15%を越えると変形抵抗が大きくなるためそ
の含有成分範囲を0.04〜0.15%と定めた。ま
た、含有成分を2種以上としたのは、単独含有
成分ではジンケート皮膜の望ましい均一性と密
着性が得られないからである。 尚、本発明アルミニウム合金は、不可避不純
物として、Mg、Ti、Ga等の各種成分をそれ
ぞれ0.01%以下含有してもよい。 実施例 1 各種アルミニウム地金を熔製して巾:150mm、
長さ:200mm、厚さ;30mmのスラブを第1表に示
す成分範囲でそれぞれ製造した。これらの各スラ
ブを580℃で8時間均熱化処理後、500℃で熱間圧
延し、中間焼鈍を施しながら0.2mm迄冷間圧延し
た。このようにして得た冷間圧延板を50×150mm
に切断した。ついで、これら試験片につき、下記
条件でそれぞれジンケート皮膜処理及びNiメツ
キ処理した。すなわち、トリクロールエチレン蒸
気中で約5分間の溶剤脱脂を行い、ついで、70℃
の10%苛性ソーダ溶液に30秒間浸漬し水洗後に、
室温に保つた10%硝酸溶液にて30秒間中和処理し
た。このように処理した試験片を水洗後、70gの
酸化亜鉛と350gの苛性ソーダを1の純水に溶
解し、25℃に保つた水溶液中で1分間処理して各
試験片上にジンケート皮膜を作つた。さらにこれ
らの試験片を水洗後、250gの硫酸ニツケル
(NiSO4、6H2O)、55gの塩化ニツケル(NiCl2
6H2O)及び38gのホウ酸(H3BO3)を1の純
水に溶解して55℃に保つた水溶液中で、電流密度
3A/dm2でNiメツキを行つた。 第1表に示す如く、本発明アルミニウム合金上
へのジンケート皮膜は、均一で極めて密着性の優
れたものであり、その後のNiメツキ皮膜の密着
性も優れたものであつた。 実施例 2 各種アルミニウム地金を熔製して、第2表に示
すような成分範囲の直径、:178mm、長さ:500mm
のビレツトをそれぞれ製造した。これらのビレツ
トを450℃で加熱した後、抽出法により第1図の
如きカークーラーコンデンサ用9穴偏平管を製造
した。 これらの材料を200mmの長さに切断後、トリク
ロールエチレン蒸気中で5分間処理して脱脂し
た。ついで、純水1中に酸化亜鉛80gと苛性ソ
ーダ500gを溶解して50℃に保持したジンケート
処理液中で5分間処理した。本発明のアルミニウ
ム合金試験片(No.16〜18)はいずれも第2表中に
示した如く、均一で極めて密着性の優れたジンケ
ート皮膜で被覆されていた。尚ジンケート皮膜、
Niメツキ皮膜等の密着性の評価は、セロテープ
剥離で行い、皮膜の均一性については、光学顕微
鏡下で目視にて行つた。表中試験結果は、 〇……良好な表面 △……やゝ不十分な表面 ×……フクレ等の欠陥の生じた表面 で表示した。また、ジンケート皮膜量の測定は、
30%硝酸中で1分間浸漬後被覆皮膜を溶解除去し
て重量法で算出した。さらにジンケート処理後、
600℃で10分間加熱処理したアルミニウム合金に
対して、500時間のCASS試験を行い耐孔食性を
調べた。孔食がZn拡散層内(100μ)で止つてい
るものを〇、Zn拡散層を越えてすゝんでいるも
のを犠牲陽極効果不十分として×で表わした。
【表】
【表】
〔発明の効果〕
第1表及び第2表より明らかな如く、本発明合
金はジンケート処理を行つた場合、被覆皮膜量の
多少に関係なく、ジンケート皮膜は、均一で極め
て密着性に優れたものとなり、Niメツキ等のメ
ツキ処理やフラツクスろう付け等の拡散熱処理を
行つた後でも前記皮膜を維持できるので各種のメ
ツキ用下地としたり、熱交換器部材に耐孔食性を
付与する場合等に有効に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のカークーラーコンデン
サ用9穴偏平管の説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Cu:0.02〜0.13wt% Zn:0.02〜0.13wt% Ni:0.02〜0.13wt% Mn:0.02〜0.13wt% の上記成分の中より選ばれた2種以上を含有し、
    かつ、該含有成分の合計量が0.04〜0.15wt%であ
    り、さらに、 Fe:0.20〜0.6wt% Si:0.05〜0.5wt%であり、 かつ、Fe+Siが0.29〜1.0wt%であるように含
    有し、 残りが、不可避不純物とアルミニウムより構成
    したことを特徴とするジンケート処理に適したア
    ルミニウム合金。
JP7832284A 1984-04-20 1984-04-20 ジンケ−ト処理に適したアルミニウム合金 Granted JPS60224734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7832284A JPS60224734A (ja) 1984-04-20 1984-04-20 ジンケ−ト処理に適したアルミニウム合金

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JP7832284A JPS60224734A (ja) 1984-04-20 1984-04-20 ジンケ−ト処理に適したアルミニウム合金

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Publication Number Publication Date
JPS60224734A JPS60224734A (ja) 1985-11-09
JPS633014B2 true JPS633014B2 (ja) 1988-01-21

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ID=13658716

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JP7832284A Granted JPS60224734A (ja) 1984-04-20 1984-04-20 ジンケ−ト処理に適したアルミニウム合金

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JP (1) JPS60224734A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220161920A (ko) 2021-05-31 2022-12-07 주식회사 엘지화학 이소프로필 알코올 제조방법
KR20220161915A (ko) 2021-05-31 2022-12-07 주식회사 엘지화학 이소프로필 알코올 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220161920A (ko) 2021-05-31 2022-12-07 주식회사 엘지화학 이소프로필 알코올 제조방법
KR20220161915A (ko) 2021-05-31 2022-12-07 주식회사 엘지화학 이소프로필 알코올 제조방법

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Publication number Publication date
JPS60224734A (ja) 1985-11-09

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