JP2500010B2 - 自動車パネル用アルミニウム合金表面制御板の製造方法 - Google Patents
自動車パネル用アルミニウム合金表面制御板の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用アルミニウム
合金板に関し、より詳しくは、りん酸亜鉛処理が塗装の
下地として施されて、フード、フェンダー等の自動車用
パネル材に適用されるアルミニウム合金板並びにその製
造方法に関する。
合金板に関し、より詳しくは、りん酸亜鉛処理が塗装の
下地として施されて、フード、フェンダー等の自動車用
パネル材に適用されるアルミニウム合金板並びにその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
用のフードやフェンダー等のパネル材としては、近年、
軽量化に対する要請に応じアルミニウム板材が採用され
つつあり、このようなアルミニウム板材としてはJIS
H4000に規定されているAl−Mg系合金(5182
等)が使用される場合が多い。その場合、プレス成形が
施されるため、絞りや曲げ加工性が必要であることか
ら、軟質材が用いられるのが一般的である。
用のフードやフェンダー等のパネル材としては、近年、
軽量化に対する要請に応じアルミニウム板材が採用され
つつあり、このようなアルミニウム板材としてはJIS
H4000に規定されているAl−Mg系合金(5182
等)が使用される場合が多い。その場合、プレス成形が
施されるため、絞りや曲げ加工性が必要であることか
ら、軟質材が用いられるのが一般的である。
【0003】しかし、Al−Mg系合金は強度等で優れた
特性を有しているが、りん酸亜鉛処理性の点において
は、必ずしも満足できるものではなく、りん酸亜鉛皮膜
の均一化、結晶の微細化等の改善が望まれていた。
特性を有しているが、りん酸亜鉛処理性の点において
は、必ずしも満足できるものではなく、りん酸亜鉛皮膜
の均一化、結晶の微細化等の改善が望まれていた。
【0004】すなわち、りん酸亜鉛皮膜の生成のバラツ
キが大きかったり、結晶が粗大であると、塗装後の耐食
性は所望の品質が期待できず、更に、塗装外観に不具合
を来たすことがあった。
キが大きかったり、結晶が粗大であると、塗装後の耐食
性は所望の品質が期待できず、更に、塗装外観に不具合
を来たすことがあった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、りん酸亜鉛処理の際に、りん酸亜鉛皮膜の
生成速度が速く、しかも、均一でかつ、結晶が緻密なり
ん亜鉛皮膜が得られると共に、りん酸亜鉛処理液を工夫
することによって、りん酸亜鉛処理後の塗装後の耐食性
に優れたアルミニウム合金表面制御板を得ることができ
る自動車パネル用アルミニウム合金表面制御板の製造方
法を提供することを目的とする。
のであって、りん酸亜鉛処理の際に、りん酸亜鉛皮膜の
生成速度が速く、しかも、均一でかつ、結晶が緻密なり
ん亜鉛皮膜が得られると共に、りん酸亜鉛処理液を工夫
することによって、りん酸亜鉛処理後の塗装後の耐食性
に優れたアルミニウム合金表面制御板を得ることができ
る自動車パネル用アルミニウム合金表面制御板の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者等は、Al−Mg系合金のりん酸亜鉛処理性
が良くない原因を究明すると共に、その対策について鋭
意研究を重ねた。その結果、りん酸亜鉛処理性は合金の
表面性状と密接な関係があることが判明した。
め、本発明者等は、Al−Mg系合金のりん酸亜鉛処理性
が良くない原因を究明すると共に、その対策について鋭
意研究を重ねた。その結果、りん酸亜鉛処理性は合金の
表面性状と密接な関係があることが判明した。
【0007】すなわち、Mgを含有するアルミニウム合
金の場合、特に加熱して軟質化した場合は、その表面層
にはMgが濃縮した酸化皮膜が生成することが知られて
いるが、この酸化皮膜は自動車材の塗装下地として実施
されているりん酸亜鉛処理に対して悪影響があることが
判明した。
金の場合、特に加熱して軟質化した場合は、その表面層
にはMgが濃縮した酸化皮膜が生成することが知られて
いるが、この酸化皮膜は自動車材の塗装下地として実施
されているりん酸亜鉛処理に対して悪影響があることが
判明した。
【0008】そこで、本発明者等は、この原因究明の結
果に基づいて酸化皮膜の悪影響を解消する方策について
種々研究を重ねた結果、表面層の性状を制御することに
よってこの問題を解決できることを見い出し、ここに本
発明をなしたものである。
果に基づいて酸化皮膜の悪影響を解消する方策について
種々研究を重ねた結果、表面層の性状を制御することに
よってこの問題を解決できることを見い出し、ここに本
発明をなしたものである。
【0009】本発明に係る自動車パネル用アルミニウム
合金表面制御板の製造方法は、3.5〜5%のMgを含
有するアルミニウム合金板を、アルカリ系の水溶液で洗
浄する等して、表面層のMg/Al比を0.035〜
0.5の範囲に制御し、次いで、フリー弗素を75〜8
00ppm含有するりん酸亜鉛浴でりん酸亜鉛処理する
ことを特徴とする。なお、本明細書で、組成をあらわす
%は、重量%である。
合金表面制御板の製造方法は、3.5〜5%のMgを含
有するアルミニウム合金板を、アルカリ系の水溶液で洗
浄する等して、表面層のMg/Al比を0.035〜
0.5の範囲に制御し、次いで、フリー弗素を75〜8
00ppm含有するりん酸亜鉛浴でりん酸亜鉛処理する
ことを特徴とする。なお、本明細書で、組成をあらわす
%は、重量%である。
【0010】
【0011】以下に本発明を更に詳述する。
【0012】
【作用】まず、本発明でアルミニウム合金中のMg添加
量を3.5〜5%の範囲としたのは、自動車用パネル材
としての強度、成形性及び耐食性を確保するためであ
る。Mg量が3.5%未満では必要な強度が得られず、ま
た5%を超えると耐食性が低下し或いは圧延が困難とな
って板材の製造が経済的に不利となる。
量を3.5〜5%の範囲としたのは、自動車用パネル材
としての強度、成形性及び耐食性を確保するためであ
る。Mg量が3.5%未満では必要な強度が得られず、ま
た5%を超えると耐食性が低下し或いは圧延が困難とな
って板材の製造が経済的に不利となる。
【0013】なお、本発明において対象とするアルミニ
ウム合金はMgを上記添加範囲で必須成分とするが、本
発明の目的乃至効果を阻害しない範囲内でSi、Fe、C
u、Mn、Cr、Zn、Ti等々を含んでいても差し支えな
い。例えば、Si、Fe、Mn、Cr、Znはそれぞれ0.2
%程度まで、Cuは0.5%程度まで、Tiは0.1%まで
の添加が許容される。
ウム合金はMgを上記添加範囲で必須成分とするが、本
発明の目的乃至効果を阻害しない範囲内でSi、Fe、C
u、Mn、Cr、Zn、Ti等々を含んでいても差し支えな
い。例えば、Si、Fe、Mn、Cr、Znはそれぞれ0.2
%程度まで、Cuは0.5%程度まで、Tiは0.1%まで
の添加が許容される。
【0014】表面層のMg/Al比が0.5を超えると、
りん酸亜鉛皮膜の生成が不均一となり、更にりん酸亜鉛
の結晶が粗大になって塗装材の耐糸錆性等、耐食性が低
下し、一方、Mg/Al比が0.035未満の場合には、
りん酸亜鉛皮膜の生成速度が遅くなる傾向が認められ
る。したがって、本発明においては表面層のMg/Al比
を0.035〜0.5の範囲に制御するのである。なお、
表面層のMg/Al比は光電子分光分析により測定でき
る。
りん酸亜鉛皮膜の生成が不均一となり、更にりん酸亜鉛
の結晶が粗大になって塗装材の耐糸錆性等、耐食性が低
下し、一方、Mg/Al比が0.035未満の場合には、
りん酸亜鉛皮膜の生成速度が遅くなる傾向が認められ
る。したがって、本発明においては表面層のMg/Al比
を0.035〜0.5の範囲に制御するのである。なお、
表面層のMg/Al比は光電子分光分析により測定でき
る。
【0015】表面層のMg/Al比を制御する方法として
は、Mg/Al比を上記範囲に調整できる方法であれば特
に制限されない。しかし、工業的な生産を考慮した場
合、アルカリ系水溶液による化学的な処理(洗浄)が最も
好ましい手段である。アルカリ系水溶液としては、例え
ば、りん酸ソーダ系水溶液等の弱アルカリ水溶液が挙げ
られる。硝酸等の酸水溶液は、Al−Mg系合金に生成し
た酸化皮膜を除去する有効な処理液ではあるが、Mg/
Al比を上記範囲に制御することは著しく困難である。
は、Mg/Al比を上記範囲に調整できる方法であれば特
に制限されない。しかし、工業的な生産を考慮した場
合、アルカリ系水溶液による化学的な処理(洗浄)が最も
好ましい手段である。アルカリ系水溶液としては、例え
ば、りん酸ソーダ系水溶液等の弱アルカリ水溶液が挙げ
られる。硝酸等の酸水溶液は、Al−Mg系合金に生成し
た酸化皮膜を除去する有効な処理液ではあるが、Mg/
Al比を上記範囲に制御することは著しく困難である。
【0016】なお、下地処理として適用されるりん酸亜
鉛浴は、フリー弗素として75〜800ppm添加した浴
である場合に本発明の効果が顕著である。75ppm未満
ではりん酸亜鉛の結晶は粗大になると共に所望の皮膜量
が得られない。また、800ppmを超えると金属に対す
る溶解性が増大し、浴槽や配管材料を腐食し易くなると
共にアルミニウムの溶解が優先し、りん酸亜鉛皮膜の生
成が困難となる。フリー弗素はHF、NaF或いはKF
の形で添加できる。
鉛浴は、フリー弗素として75〜800ppm添加した浴
である場合に本発明の効果が顕著である。75ppm未満
ではりん酸亜鉛の結晶は粗大になると共に所望の皮膜量
が得られない。また、800ppmを超えると金属に対す
る溶解性が増大し、浴槽や配管材料を腐食し易くなると
共にアルミニウムの溶解が優先し、りん酸亜鉛皮膜の生
成が困難となる。フリー弗素はHF、NaF或いはKF
の形で添加できる。
【0017】次に本発明の実施例を示す。
【0018】
【実施例1】
【表1】 に示す化学成分を有するアルミニウム合金を用いて常法
により供試材(板材)を作成した。但し、最終熱処理とし
て370℃×3時間のバッチ焼鈍或いは550℃×20
秒の連続焼鈍を施して軟質化した。
により供試材(板材)を作成した。但し、最終熱処理とし
て370℃×3時間のバッチ焼鈍或いは550℃×20
秒の連続焼鈍を施して軟質化した。
【0019】各供試材の板厚を1mmとし、70mm×15
0mmの矩形の板材を以下の条件のりん酸亜鉛処理に供し
た。試験数10枚のりん酸亜鉛皮膜の付着量、バラツキ
(標準偏差)及び結晶の生成状態を走査電子顕微鏡によっ
て観察した。
0mmの矩形の板材を以下の条件のりん酸亜鉛処理に供し
た。試験数10枚のりん酸亜鉛皮膜の付着量、バラツキ
(標準偏差)及び結晶の生成状態を走査電子顕微鏡によっ
て観察した。
【0020】 〔りん酸亜鉛処理条件〕 脱 脂:弱アルカリ液(pH=10.5)、40℃にて
2分浸漬表面調整:コロイダルチタン水溶液1.5g/l、
室温にて15秒浸漬りん酸亜鉛処理:りん酸亜鉛水溶液
(全酸度22ポイント、遊離酸度0.8ポイント、フリー
弗素150ppm)、42℃にて2分浸漬
2分浸漬表面調整:コロイダルチタン水溶液1.5g/l、
室温にて15秒浸漬りん酸亜鉛処理:りん酸亜鉛水溶液
(全酸度22ポイント、遊離酸度0.8ポイント、フリー
弗素150ppm)、42℃にて2分浸漬
【0021】なお、表面調整は、りん酸亜鉛皮膜結晶を
微細化するために実施するものであり、本実施例で示し
た他に通常の鋼板用に用いられるているものであれば適
用可能である。また、フリー弗素はHFの形で投入し
た。
微細化するために実施するものであり、本実施例で示し
た他に通常の鋼板用に用いられるているものであれば適
用可能である。また、フリー弗素はHFの形で投入し
た。
【0022】また、表面層のMg/Al比は、光電子分光
分析器(島津製作所製ESCA850M)によりMgとAl
のピーク高さを求めて、Mg/Al比を算出した。
分析器(島津製作所製ESCA850M)によりMgとAl
のピーク高さを求めて、Mg/Al比を算出した。
【0023】更に、耐食性は、りん酸亜鉛処理した供試
材をカチオン電着(30μm)後、中塗り(40μm)、上塗
り(40μm)した塗装板にカッターで十字傷を入れ、次
の条件で腐食試験を1000時間実施し、最大糸錆長さ
を求めて評価した。
材をカチオン電着(30μm)後、中塗り(40μm)、上塗
り(40μm)した塗装板にカッターで十字傷を入れ、次
の条件で腐食試験を1000時間実施し、最大糸錆長さ
を求めて評価した。
【0024】 〔腐食試験条件〕 塩水噴霧(JIS Z2371)24時間 ↓ 純水浸漬1秒 ↓ 湿潤 50℃×80%RH 10日 ↓ 5%食塩水浸漬1秒 (湿潤→食塩水浸漬を繰り返す)
【0025】これらの結果を
【表2】 に示す。表2より明らかなように、本発明材はいずれ
も、従来材や比較材に比べ、りん酸亜鉛処理性が優れて
おり、更に耐食性も優れている。
も、従来材や比較材に比べ、りん酸亜鉛処理性が優れて
おり、更に耐食性も優れている。
【0026】
【実施例2】りん酸亜鉛浴中のフリー弗素量を
【表3】 に示すように種々変え、他の条件は実施例1と同様と
し、表1に示した供試材についてりん酸亜鉛処理性及び
耐食性を調べた。その結果は、表3に示すとおり、本発
明材は顕著な効果が得られていることがわかる。
し、表1に示した供試材についてりん酸亜鉛処理性及び
耐食性を調べた。その結果は、表3に示すとおり、本発
明材は顕著な効果が得られていることがわかる。
【0027】一方、りん酸亜鉛処理浴として、HFを用
いてフリー弗素を各々50ppm、1200ppm含有させた
浴を用い、同様の要領にて腐食試験を行なったが、いず
れの比較材も、りん酸亜鉛の皮膜量が0.5g/m2未満と
なり、糸錆最大長さが4mm以上で、所望の耐糸錆び性が
得られなかった。
いてフリー弗素を各々50ppm、1200ppm含有させた
浴を用い、同様の要領にて腐食試験を行なったが、いず
れの比較材も、りん酸亜鉛の皮膜量が0.5g/m2未満と
なり、糸錆最大長さが4mm以上で、所望の耐糸錆び性が
得られなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リン酸亜鉛処理の際に、リン酸亜鉛皮膜の生成速度が速
く、しかも、均一でかつ結晶が緻密なリン酸亜鉛皮膜が
得られると共に、リン酸亜鉛処理後の塗装後の耐食性が
優れたアルミニウム合金表面制御板の製造方法が得られ
る。この本発明方法により製造されたアルミニウム合金
表面制御板は、自動車パネル用材料として好適である。
リン酸亜鉛処理の際に、リン酸亜鉛皮膜の生成速度が速
く、しかも、均一でかつ結晶が緻密なリン酸亜鉛皮膜が
得られると共に、リン酸亜鉛処理後の塗装後の耐食性が
優れたアルミニウム合金表面制御板の製造方法が得られ
る。この本発明方法により製造されたアルミニウム合金
表面制御板は、自動車パネル用材料として好適である。
フロントページの続き (72)発明者 中務幹郎 広島県安芸郡府中町柳ヶ丘38−22 (72)発明者 宮崎直治 広島県広島市中区江波南1−9−2 (56)参考文献 特開 平2−57655(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 3.5〜5重量%のMgを含有するアル
ミニウム合金板を、表面層のMg/Al比を0.035
〜0.5の範囲に制御し、次いで、フリー弗素を75〜
800ppm含有するりん酸亜鉛浴でりん酸亜鉛処理す
ることを特徴とする自動車パネル用アルミニウム合金表
面制御板の製造方法。 - 【請求項2】 3.5〜5重量%のMgを含有するアル
ミニウム合金板を、アルカリ系の水溶液を用いて洗浄し
て、表面層のMg/Al比を0.035〜0.5の範囲
に制御し、次いで、フリー弗素を75〜800ppm含
有するりん酸亜鉛浴でりん酸亜鉛処理することを特徴と
する自動車パネル用アルミニウム合金表面制御板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19914131382 DE4131382A1 (de) | 1990-09-21 | 1991-09-20 | Oberflaechenbehandeltes aluminiumlegierungsblech fuer den automobilbau und verfahren zu dessen herstellung |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25389390 | 1990-09-21 | ||
JP2-253893 | 1990-09-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04214835A JPH04214835A (ja) | 1992-08-05 |
JP2500010B2 true JP2500010B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17257567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3042933A Expired - Fee Related JP2500010B2 (ja) | 1990-09-21 | 1991-02-15 | 自動車パネル用アルミニウム合金表面制御板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500010B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6143431B2 (ja) | 2012-09-20 | 2017-06-07 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金板、これを用いた接合体および自動車用部材 |
JP6290042B2 (ja) * | 2014-08-27 | 2018-03-07 | 株式会社神戸製鋼所 | 接着耐久性に優れたアルミニウム合金材および接合体、または自動車部材 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3631759A1 (de) * | 1986-09-18 | 1988-03-31 | Metallgesellschaft Ag | Verfahren zum erzeugen von phosphatueberzuegen auf metalloberflaechen |
JPH01240675A (ja) * | 1988-03-19 | 1989-09-26 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Al製自動車ボデーパネルの表面処理方法 |
JPH07116629B2 (ja) * | 1988-06-17 | 1995-12-13 | 株式会社神戸製鋼所 | 脱脂性に優れたMg含有アルミニウム合金板の製造方法 |
JPH0257655A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 表面処理特性にすぐれた成形用アルミニウム合金板材の製造方法 |
-
1991
- 1991-02-15 JP JP3042933A patent/JP2500010B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04214835A (ja) | 1992-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |