JPS6329505B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 特に内燃機関の始動装置のための電気式の機
械であつて、この機械のケーシング内で湾曲せし
められた永久磁石が内壁に接触していてかつ、ア
ーチ効果を活用して、隣接する２つの永久磁石の
縦側に接触する弾性的な保持部分を用いてケーシ
ング内に固定されている形式のものにおいて、各
保持部分１３；１４；４７が、隣接する２つの永
久磁石３〜８の縦側３７，３８に接触する弾性的
な保持区分１５；２５；４９に接続して、ケーシ
ング２を一方の端面１０で閉鎖する支承カバー３
９に支持されたスペーサ２３；３２と、隣接する
２つの永久磁石３から８の一方の端面４０に弾性
的に接触する突起２１，２２；２９，３０；４８
とを有しており、ケーシング２の他方の端面４１
に配置された支承部分４２；４３に突起４５が形
成されており、これらの突起が永久磁石３から８
の他方の端面４６に接触しており、２つの保持部
分１４；４７を固定部材４４が貫通して支承部分
４２；４３及び支承カバー３９をケーシング２に
固定していることを特徴とする電気式の機械。

２ 保持部分１４；４７が弾性的な合成樹脂から
形成されている請求の範囲第１項記載の電気式の
機械。

３ 保持部分１３が金属から成形されている請求
の範囲第１項記載の電気式の機械。

４ 固定部材４４が弾性的な合成樹脂から成る保
持部分１４を通して導かれており、残りの保持部
分１３が金属から成形されている請求の範囲第１
項から第３項までのいずれか１項記載の電気式の
機械。

５ 保持部分１３；１４；４７の弾性的な区分１
５；２５；４９がほぼ４角形の横断面を有してい
る請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１
項記載の電気式の機械。

６ 保持部分１３；４７の弾性的な区分１５；４
９が機械の縦軸に向いた側で開いていてかつ、隣
接する永久磁石３から８の縦側３７，３８に面接
触する脚部１７，１８内へ移行しており、開いた
側とは逆の側に位置する底部１６；３１がケーシ
ング２の内壁９に案内されている請求の範囲第１
項から第５項までのいずれか１項記載の電気式の
機械。

７ 保持部分１３；１４；４７がケーシング２の
内壁９に接触する底部１６；３１に、保持部分１
３；１４；４７の全長にわたつて延びる案内溝を
有している請求の範囲第１項から第６項までのい
ずれか１項記載の電気式の機械。

８ 保持部分１４が永久磁石３から８の端面４０
に接触する突起２９，３０を介して互いに結合さ
れている請求の範囲第１項又は第２項記載の電気
式の機械。

背景技術 本発明は請求の範囲第１項の上位概念に記載の
形式の電気式の機械から出発している。すでに公
知の電気モーターにおいては２つの永久磁石組が
ケーシング内に取付けられており、互いに接触す
る２つの永久磁石が一方の縦側において溝・キー
結合の形式で接触しているのに対して、隣接する
２つの永久磁石の他方の縦側に弾性的な保持部分
の脚部が接触している。永久磁石の両方の端面を
越えて突出する保持部分は周方向で一体成形され
た耳片を有しており、この耳片はそれぞれ隣接す
る２つの永久磁石の端面に対して曲げられてい
る。しかしながらこの場合、欠点として磁石が耳
片間で多かれ少なかれ締込まれ、従つて磁石長さ
の製作誤差に対する補償が不可能であり、永久磁
石が損傷せしめられる。さらに保持部分は一方の
側で、永久磁石の一方の端面に接触する耳片を越
えて突出していてかつ、電気モータのブラシ保持
器を受容するための側方のスリツトを備えた保持
区分で終つている。従つて公知の電気モータにお
いては永久磁石をケーシング内に縦方向で固定す
るためにさらに特別な機構が設けられねばならな
いという欠点がある。さらにブラシ保持器と永久
磁石のための保持部分とは自動車の過酷な運転に
際し振動しないように申し分なく結合されていな
い。

発明の利点 それに対して、請求の範囲第１項に記載した特
徴を備えた本発明による電気式の機械は、永久磁
石の保持部分が同時にケーシング内で縦方向及び
周方向で永久磁石を固定するために用いられ、永
久磁石が保持部分の剛性的な耳片間に締込まれる
ことはなく、弾性的に従つて製作誤差を補償する
ように、ケーシングの端面を閉鎖する部分に支持
されており、自動車の過酷な運転に際して温度の
影響及び振動加速に無関係に永久磁石が保持され
る。

従属項に記載した処置により、請求の範囲第１
項に記載した電気式の機械の有利な構成が可能で
ある。特に、少なくとも保持部分を弾性的な合成
樹脂から構成して、この保持部材によつて固定部
材が案内されており、この固定部材を用いて支承
カバー及び駆動支承部が電気式の機械のケーシン
グに固定されていると有利である。

図面 本発明の実施例は図面に示してある。第１図は
電気式の機械の縦断面図、第２図は第１図の―
線に沿つた横断面図、第３図は第１図の保持部
分の変化実施例を備えた電気装置の部分的な縦断
面図、第４図は第３図の―線に沿つた横断面
図である。

実施例の説明 内燃機関用の始動装置はケーシング２を備えた
電気モータ１を有しており、ケーシング内には湾
曲した６つの永久磁石３〜８が取付けられてい
る。ケーシング２の内壁９には端面１０の近くの
第１の範囲及び永久磁石３〜８の長さの中央の第
２の範囲に、半径方向の等しい間隔をおいて配置
されかつ縦方向で整合するそれぞれ６つの案内突
起１１若しくは１２が形成されている。永久磁石
３〜８はケーシング２の内壁９の案内突起１２間
で案内突起に対して側方の距離をおいて位置して
いる。永久磁石３〜８は弾性的な保持部分１３及
び１４によつて固定されている。

保持部分１３は耐熱性の弾性的な薄板から成形
されている。保持部分は、ほぼ４角形に曲げられ
た横断面を備えた保持区分１５を有している。保
持区分１５の底部１６からは４角形の辺を形成す
る脚部１７及び１８が曲出されている。脚部１７
及び１８の端部１９，２０は互いに向き合う方向
に曲げられ、４角形のスリツトの切られた第４の
辺を形成している。保持区分１５は永久磁石３〜
８とほぼ同じ長さである。保持部分１３の保持区
分１５には２つの耳片２１及び２２が接続してい
る。耳片は脚部１７若しくは１８の長さよりも狭
幅に構成され、かつ脚部１７，１８から直角に曲
出されほぼＳ字状に曲変形されている。底部１６
は保持区分１５の耳片２１及び２２を有する端部
をはるかに越えて突出するスペーサ２３として延
長されている。底部１６及び接続するスペーサ２
３内には一貫した案内溝２４が形成されている。

保持部分１４は射出成形部分として耐熱性の弾
性的な合成樹脂から形成されている。この保持部
分の保持区分２５は同じく４角形の横断面を有し
かつ縦孔２６を備えている。保持区分２５の側部
分２７及び２８の端部には同じくほぼＳ字状の側
方の耳片２９及び３０が一体成形されている。底
部３１はスペーサ３２として構成された延長部と
同様に外側に案内溝３３を有している。保持部分
１４は保持区分２５に導入傾斜部３４を備えてい
る。

永久磁石３〜８の縦側３５及び３６はそれぞれ
平らな面３７若しくは３８を備えている。永久磁
石３〜８の面３７と３８とは、60゜よりもいくら
か小さい鋭角を成している。鋭角の大きさは主と
してケーシングの直径及び永久磁石の数に関連し
ており、この数は永久磁石間のアーチ効果を可能
にする。

保持部分１３及び１４は内壁９に接触するよう
にケーシング２内に差込まれている。この場合保
持部分１３及び１４の案内溝２４及び３３はケー
シング２の案内突起１１及び１２に沿つて滑動す
る。保持区分１５及び２５は隣接するそれぞれ２
つの永久磁石３〜８の縦側３５と３６との間に差
はめられており、この場合脚部１７及び１８若し
くは側部分２７及び２８はばね応力下で永久磁石
３〜８の平らな面２７及び２８に接触している。
案内溝２４及び３３内に係合する案内突起１１及
び１２によつて保持部分１３及び１４、ひいては
永久磁石３〜８はケーシング２内に周方向で固定
されている。ケーシング２は端部側１０において
支承カバー３９によつて閉じられている。支承カ
バー３９には保持部分１３及び１４のスペーサ２
３及び３２の端部が接触している。保持部分１３
の耳片２０，２１及び保持部分１４の耳片２９及
び３０は、隣接するそれぞれ２つの永久磁石３〜
８の、支承カバー３９と向かい合つている方の端
面４０に接触している。

ケーシング２の他方の端面４１には駆動支承部
４２がフランジ結合されており、この駆動支承部
内には公知の図示していない形式で始動装置の作
動伝動装置が取付けられている。ケーシングの端
面４１と駆動支承部４２との間には中間支承部４
３が差はめられている。ケーシング２の端面１０
及び４１にフランジ結合された支承カバー３９並
びに中間支承部４３及び駆動支承部４２は抗張ボ
ルト４４によつてケーシング２に固定されてい
る。抗張ボルト４４は合成樹脂から成る保持部分
１４の縦孔２６を通してケーシング２内に差込ま
れている。合成樹脂から成る保持部分１４は磁化
可能な材料から成る比較的長い抗張ボルト４４の
組立てを容易にする。

合成樹脂から成る中間支承部４３にはケーシン
グ２に面した側に周方向で均一な間隔をおいて６
つの突起４５が一体成形されている。突起は永久
磁石３〜８の、突起と向かい合つた端面４６に接
触していて永久磁石を保持し長手方向でケーシン
グ２に固定している。同時に突起４５は製作誤差
を補償するように永久磁石３〜８を保持部分１３
及び１４の弾性的な耳片２１，２２及び２９，３
０に対して押付けている。従つて永久磁石３〜８
はケーシング２内で保持部分１３及び１４の弾性
的な保持区分によつて、アーチ効果を活用して周
方向に緊締されると同時に、支承カバー３９に支
持されたスペーサ２３及び、保持部分１３，１４
の、永久磁石３〜８の端面４０に弾性的に接触す
る耳片２１，２２若しくは２９，３０並びに、中
間支承部４３の、永久磁石３〜８の端面４６に接
触する突起４５によつて、製作誤差を補償するよ
うに縦方向でかつ振動しないようにケーシング２
内に保持されている。

中間支承部を有していない実施例においては突
起４５が駆動支承部４２の、永久磁石３〜８に向
いた側に形成されている。永久磁石３〜８のため
の、第３図及び第４図に示した変化実施例の保持
部分４７は保持部分１４と同じように射出成形部
分として合成樹脂から製作されている。保持部分
４７は、永久磁石３〜８の端面４０に接触するＳ
字状の耳片２９及び３０の箇所に隣接する２つの
保持部分４７を結合するほぼＷ字状の膨張ループ
部分４８を有しており、この膨張ループ部分はそ
の中央区分で、２つの保持部分４７間にそれぞれ
位置する永久磁石３〜８の端面４０に製作誤差を
補償するように接触している。従つてすべての保
持部分４７は永久磁石３〜８のための組立ての容
易な唯一の保持リングにまとめられている。保持
部分４７の保持区分４９は周方向で必要な弾性作
用を得るために、スリツトを切つて構成されてい
る。