JPH083759Y2 - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH083759Y2
JPH083759Y2 JP1992004389U JP438992U JPH083759Y2 JP H083759 Y2 JPH083759 Y2 JP H083759Y2 JP 1992004389 U JP1992004389 U JP 1992004389U JP 438992 U JP438992 U JP 438992U JP H083759 Y2 JPH083759 Y2 JP H083759Y2
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JP
Japan
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oil seal
slinger
shaft
lip
seal
Prior art date
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JP1992004389U
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English (en)
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JPH0557523U (ja
Inventor
貞和 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、相互に回転運動する部
材間に装着され、該部材間の内部と外部とを密封する密
封装置に関し、具体的には複数の部材を組み合わせてな
るオイルシールの形状改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのクランクシャフト等に
使用されるオイルシールは、一般的にまずハウジングに
オイルシールが圧入され、その後軸に装着される。この
種のものの一般的な一例を図面を参照しつつ詳述する
と、図3に示すような外周側に嵌合部を持ち、これに連
なる内周側にラジアルリップ(4)及びダストリップ
(3)等の複数のシール手段を具備する簡単なオイルシ
ールが用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このオイルシ
ールの装着の際発生する恐れのあるシールリップ反転及
び軸面取部のバリ等によるリップ損傷が、オイルシール
の不具合の上位を占めている。一方、エンジンの小形化
・高性能化によりシール環境はますます厳しさを増し、
オイルシールのシールリップ材料も従来のゴム弾性体よ
りPTFE等の樹脂材料にグレードアップする動きがあ
るが、樹脂材料の場合上記装着時の問題、及び弾性がゴ
ム等より数段落ちるため不注意に大変形させるとシール
性能を失う等の問題がその採用を阻む要因となってい
る。また、市場でのメンテナンスを考えた場合にも取扱
に細心の注意を必要とする樹脂材料では十分な信頼性が
確保できないでいるのが現状である。
【0004】本考案はこのような重大な欠点を除去し、
シール性能向上のためシールリップにPTFE等の取扱
に注意を要する材料を使用しながら、取扱は従来通りで
信頼性は従来以上のオイルシールを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案を図面に基づいて
説明すると、図2に示すように、ハウジング(1)と軸
(2)間に装着され該二部材(1)(2)間の密封をな
す複数の部材からなったオイルシールであって、図1に
示すように、前記ハウジング(1)に装着され大気側に
位置するダストリップ(3)及び奥方のPTFEよりな
るラジアルリップ(4)を有したシール要素(A)と、
前記ラジアルリップ(4)が接触し軸(2)との嵌合を
なす筒部(5)を有すると共に該筒部(5)の奥端が折
り返されてダンパー部(6)が形成されその端部が前記
シール要素(A)に近接してなるスリンガー(B)とを
組合せ、前記スリンガー(B)の大気側の筒部(5)へ
前記ダストリップ(3)と近接する径方向に延びた振切
板(7)を嵌合せしめて前記シール要素(A)と一体化
したことを特長としている。また、図1に示すように前
記スリンガー(B)の筒部(5)の内周をゴム等の弾性
体で被覆し、その嵌合面に小突起(8)を形成して軸
(2)との締代を持たしめ、該スリンガー(B)の圧入
力をシール要素(A)の嵌合力より小さく設定したこと
を特徴としている。
【0006】
【作用】本考案は、上記した構造をもって下記に示す優
れた作用をなす。すなわち、図1に示す組合せがなされ
たオイルシールはPTFEからなるラジアルリップ
(4)がスリンガー(B)により保護された形状となっ
ており、該ラジアルリップ(4)の過大変形、傷付き等
を防止している。また、その装着に際しては、図2に示
すように、まずハウジング(1)に該オイルシールを装
着せしめた後、ハウジング(1)を機関本体へ取付ける
と同時にスリンガー(B)の筒部(5)を軸(2)へ挿
入する。この時、該スリンガー(B)は外部側に押され
て小移動するが、該スリンガー(B)の筒部(5)の奥
端の折り返されたダンパー部(6)がシール要素(A)
に接してその移動を阻止するため、両者(A)及び
(B)は一体となって移動し軸(2)に筒部(5)が挿
入される。次に、前記軸(2)へ外部側から装着される
フライホイールあるいはプーリー等のボス(9)をスリ
ンガー(B)の振切板(7)に押し当て装着(矢印)
し、該スリンガー(B)を適正位置に導き前記ボス
(9)とオイルシールの装着固定を同時に完了する。
【0007】
【実施例】前記したハウジング(1)へのオイルシール
の取付けにあっては、スリンガー(B)の振切板(7)
がシール要素(A)を抱持する一体組合せ形状であるの
で、シール要素(A)をハウジング(1)へ圧入できる
簡単な挿入治具で事足り、また軸(2)への装着におい
ても前記スリンガー(B)の筒部(5)に通すことで挿
入固定でき、ボス(9)の嵌入によって適正位置に配置
されるので極めて容易に装着をなすことができる。な
お、ダンパー部(6)の形状は、簡単な筒形状に造形す
る構造の他、図1、図2に示す如く切り欠きあるいは凹
凸を設けて軽量化を図ることも可能である。
【0008】前記オイルシールを装着しての運転におい
ては、外部端側(大気側)に位置する振切板(7)がダ
ストの侵入と泥水付着を阻止し、内方に位置するダスト
リップ(3)が強い密封力を見せる。さらに、その奥方
に配置されたPTFEよりなるラジアルリップ(4)が
内方の潤滑油の漏洩防止を図りその摺動面で発生する摩
擦熱はダンパー部(6)及び振切板(7)により直ちに
発散冷却され強力な密封力と耐久力を発揮し、全体とし
て高い性能を持つオイルシールを構成する。また、前記
シール要素(A)とダンパー部(6)の隙間を運転時の
最大偏心量に設定すると、ラジアルリップ(4)がその
間隙以上の過大に変形することを防止するので有用な寸
法設定となる。
【0009】
【考案の効果】本考案によると、簡単な装着治具をもっ
て正確に固定装着が可能となり、その装着作業において
は、弾性体製のシールリップ(4)を大きく変形・損傷
せしめることなく安全・短時間に装着され、高い密封性
能を発揮する故長寿命さえも実現し得たものである。こ
の効果は熟練した専門作業員でなくてもその装着を可能
とし、保守管理に及ぼす影響は大きい。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案を装着する実施例を示す断面図である。
【図3】本考案を使用しない従来構造の断面図である。
【0011】
【符号の説明】 A シール要素 B スリンガー 1 ハウジング 2 軸 3 ダストリップ 4 ラジアルリップ 5 筒部 6 ダンパー部 7 振切板 8 小突起 9 ボス

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(1)と軸(2)間に装着さ
    れ該二部材(1)(2)間の密封をなす複数の部材から
    なったオイルシールにおいて、ハウジング(1)に装着
    され大気側に位置するダストリップ(3)及び奥方のP
    TFE等の樹脂材料よりなるラジアルリップ(4)を有
    したシール要素(A)と、前記ラジアルリップ(4)が
    接触する軸(2)との嵌合をなす筒部(5)を有すると
    共に該筒部(5)の奥端が折り返されその端部が前記シ
    ール要素(A)に近接するダンパー部(6)を形成した
    スリンガー(B)とを組合せ、前記スリンガー(B)の
    大気側の筒部(5)へ前記ダストリップ(3)と近接す
    る振切板(7)を嵌合せしめて一体化したことを特徴と
    するオイルシール。
  2. 【請求項2】 前記スリンガー(B)の嵌合面に弾性体
    からなる小突起(8)を形成して軸(2)との締代を持
    たしめ、該スリンガー(B)の圧入力をシール要素
    (A)の嵌合力より小さく設定したことを特徴とする請
    求項1記載のオイルシール。
  3. 【請求項3】 前記シール要素(A)とスリンガー
    (B)は振切板(7)により一体化されていることを特
    徴とする請求項1ないし2記載のオイルシール。
  4. 【請求項4】 前記シール要素(A)とダンパー部
    (6)の隙間を運転時の最大偏心量に設定したことを特
    徴とする請求項1ないし2ないし3記載のオイルシー
    ル。
JP1992004389U 1992-01-10 1992-01-10 オイルシール Expired - Lifetime JPH083759Y2 (ja)

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JPH0557523U JPH0557523U (ja) 1993-07-30
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DE102005024006B4 (de) 2005-05-25 2015-09-03 Ab Skf Kompressordichtung
WO2006137182A1 (ja) 2005-06-21 2006-12-28 Nok Corporation オイルシールおよびその製造方法
CN103335106B (zh) * 2008-11-28 2016-01-20 Nok株式会社 密封装置
JP2015212567A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 日本精工株式会社 転がり軸受

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