JPH06221441A - 内燃機関のシール構造 - Google Patents

内燃機関のシール構造

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JPH06221441A
JPH06221441A JP1124593A JP1124593A JPH06221441A JP H06221441 A JPH06221441 A JP H06221441A JP 1124593 A JP1124593 A JP 1124593A JP 1124593 A JP1124593 A JP 1124593A JP H06221441 A JPH06221441 A JP H06221441A
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JP
Japan
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gasket
cylinder head
rocker cover
end portion
lubricating oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP1124593A
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English (en)
Inventor
Toru Imanaka
徹 今中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP1124593A priority Critical patent/JPH06221441A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2重シールによる良好なシール性能を確保し
つつガスケットの空気と潤滑油による劣化を防止する。 【構成】 シリンダヘッド11の上端部12とロッカカ
バー13の下端部14との間をガスケット22によりシ
ールするシール構造である。前記NBR等からなるガス
ケット22をロッカカバー下端部14の保持溝18底面
18aに固定すると共に、該ガスケット22の内側と外
側にACM等からなるゴム製の弾性部材23,24を設
けて、ガスケット22に対する空気と潤滑油との接触を
遮断する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダヘッドとロッ
カカバーとの間をシールする内燃機関のシール構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に例えば自動車用内燃機関にあって
は、図4に示すようにシリンダヘッド1と、該シリンダ
ヘッド1の上端部2にボルトにより取り付けられるロッ
カカバー3との間には、環状のゴム材からなるガスケッ
ト4が挾圧されて、該ガスケット4により前記シリンダ
ヘッド上端部2とロッカカバー下端部5との間がシール
されるようになっている。
【0003】即ち、前記ロッカカバー3は、シリンダヘ
ッド上端部2の平坦な上面2aと対向する下端部5に横
断面略コ字形の保持溝6が形成されており、この保持溝
6内にガスケット4が嵌合保持されている。このガスケ
ット4は、図示の如く横断面略逆L字形に折曲形成さ
れ、シリンダヘッド上面2aとロッカカバー下面との間
に挾圧される水平な上端部7の上面に、前記保持溝6内
に嵌合する突起部7aが設けられていると共に、該上端
部7の内端縁に前記ロッカカバー下端部5の内側垂下壁
8とシリンダヘッド上端部2内端面間に挾圧される垂下
部9が設けられている。したがって、ガスケット4は、
突起部7aを介して保持溝6内に予め保持されると共
に、ロッカカバー3のシリンダヘッド1への取り付け後
は、上端部7と垂下部9によって両者1,3間を効果的
にシールするようになっている(実開昭63−1869
54号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
シール構造にあっては、単に1つのガスケット4をシリ
ンダヘッド上端部2とロッカカバー下端部5との間に挾
圧保持するようになっているため、外部に露呈した上端
部7の外面7bが外気に晒されている一方、ロッカカバ
ー3内に露呈した垂下部9の下端面9aには動弁機構の
作動に伴い飛散した潤滑油が付着する。したがって、ガ
スケット4は、長期間使用後に空気と潤滑油とによって
ゴム劣化し易くなり、シール性能が悪化して耐久性の低
下を招く惧れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、シリンダヘッドの上端
部と、該上端部に取り付けられるロッカカバーの下端部
との間を、ガスケットによってシールするシール構造に
おいて、前記ガスケットをロッカカバー下端部の下面略
中央に設けると共に、該ガスケットのロッカカバー内側
と外側にシール用の弾性部材を設けたことを特徴として
いる。
【0006】
【作用】前記構成の本発明によれば、シリンダヘッドと
ロッカカバーとの間は、ガスケットと該ガスケット内外
側の弾性部材との2重シールにより、確実なシール性能
が発揮されることは勿論のこと、該ガスケットは各弾性
部材によって空気や潤滑油との接触が遮断されるので、
長期間の使用後においても劣化の発生が防止される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0008】図1は本発明に係る内燃機関のシール構造
の第1実施例を示している。即ち、アルミ合金製のシリ
ンダヘッド11は、上端部12が円環状に立設している
と共に、該上端部12の上面12aが平坦状に形成され
ている。一方、繊維強化プラスチック材(FRP)で形
成されたロッカカバー13は、前記上端部12と対向す
る円環状の下端部14が横断面略コ字形状に形成されて
いる。つまり、この下端部14は、前記上面12aと対
向する水平な上壁部15と該上壁部15の内外端に垂下
された両側壁部16,17と、該各壁部15〜17の内
部に形成された保持溝18とから構成されている。前記
両側壁部16,17は、その対向内端面間の長さL1が
前記シリンダヘッド上端部12の巾寸法より若干大きく
設定されていると共に、該各内端面に略円弧状の嵌合溝
19,20が形成されている。また、前記保持溝18
は、底面18aの周方向の中央位置に横断面略半円状の
係合溝21が全周に亘って形成されている。
【0009】そして、前記保持溝18の底面18aにゴ
ム製の環状ガスケット22が設けられていると共に、各
嵌合溝19,20内にゴム製の弾性部材23,24が嵌
合固定されている。
【0010】前記ガスケット22は、柔軟性の高い例え
ばニトリルゴム(NBR)やクロロプレンゴム(CR)
材で横断面略円形状に形成され、上端部に前記係合溝2
1内に係合固定される横断面半円形状の突起部25が一
体に設けられている。
【0011】前記弾性部材23,24は、耐熱性,耐油
性を有する例えばアクリルゴムやフッ素ゴムあるいはシ
リコンゴム等で一体に形成され、前記嵌合溝19,20
の横断面形状と略同形状に形成されていると共に、その
巾寸法が嵌合溝19,20の巾寸法よりも若干大きく設
定されている。
【0012】したがって、この実施例によれば、まず、
各弾性部材23,24を予めロッカカバー13の成形時
に各嵌合溝19,20内に一体に嵌合固定しておく。ま
た、該ロッカカバー13をシリンダヘッド11に取り付
ける際に、予めガスケット22を突起部25と係合溝2
1との係合を得て保持溝18底面18aに固定してお
く。したがって、ガスケット22は、保持溝18からの
不用意な脱落が確実に防止される。
【0013】その後、ロッカカバー13をシリンダヘッ
ド11上に位置決めしつつ、下端部14を両側壁部1
6,17を介してシリンダヘッド上端部12に挟み込む
ように押し込むと、各弾性部材23,24の対向内端面
23a,24aがシリンダヘッド上端部12の内外両側
面に弾接すると共に、ガスケット22の下端部がシリン
ダヘッド上端部12の上面12aに弾接する。次に、図
外の複数のボルトをロッカカバー13の上方から締め付
けると、ガスケット22は、図示のように保持溝18の
空間部26内を自由に圧縮変形しながら前記シリンダヘ
ッド上面12aと保持溝底面18aに夫々圧接すると共
に、両弾性部材23,24によって空間部26内で外部
との接触が遮断される。
【0014】このように、本実施例では、シリンダヘッ
ド上端部12とロッカカバー下端部14との間を、ガス
ケット22と両弾性部材23,24によって、内外2重
のシールが行えるため、該シール機能が十分に発揮さ
れ、ロッカカバー13内から外部への潤滑油の漏れ等が
確実に防止される。
【0015】しかも、ガスケット22は、材質の異なる
両弾性部材23,24によって空気と潤滑油との接触が
確実に遮断される。この結果、ガスケット22の長期間
に亘る使用後においても、ゴム劣化の発生が防止され、
良好なシール性能が維持できる。特に、ガスケット22
を柔軟なNBRやCRなどによって形成したため、シリ
ンダヘッド上面12aや保持溝底面18aに対する密着
性が向上し、優れたシール性能が発揮される。一方、弾
性部材23,24は、耐油性,耐熱性に優れたゴムを使
用しているため、耐久性の向上が図れる。
【0016】また、ガスケット22は、保持溝18の空
間部26内で何ら規制されることなく、自由に圧縮変形
することが可能になるため、前記密着面積が大きくな
り、シール性能がさらに向上する。
【0017】更に、各弾性部材23,24の弾性力によ
ってシリンダヘッド上端部12とロッカカバー下端部1
4とのわずかな組み付けや加工寸法等の誤差を吸収する
ため、両者11,13の結合性が向上する。
【0018】尚、ロッカカバー13は、樹脂材で形成さ
れているため、軽量化が図れることは云うまでもない。
【0019】図2及び図3は本発明の第2実施例を示
し、内側弾性部材23の内端面23a及び内側一側壁部
16の下端部に油溝27を形成し、前記シリンダヘッド
上端部12とロッカカバー下端部14との比較的大きな
組み付け誤差等に起因して内側の空間部26aに侵入し
た潤滑油を排出するようにしたものである。即ち、前記
油溝27は、弾性部材23の内端面23a及び一側壁部
16の下端部に上下方向に沿って複数並設され、長手方
向へ一定間隔に配置されていると共に、その上端部27
aが空間部26a内に臨み、下端部27bがロッカカバ
ー13内に臨んでいる。
【0020】したがって、前述のように大きな組み付け
誤差等に起因して、シリンダヘッド上端部12の内側面
と弾性部材23の内周面23aとの間から空間部26a
に侵入した少量の潤滑油は、空間部26a内に留どまる
ことなく、油溝27を通ってシリンダヘッド11の上部
に速やかに戻される。このため、ガスケット22は、浸
漬された形での潤滑油の付着が防止されるので、該ガス
ケット22の潤滑油によるゴム劣化が効果的に防止され
る。
【0021】尚、各油溝27の途中に該油溝27を逆流
して空間部26aに侵入しようとする潤滑油の流入を阻
止する舌片状の逆止弁を設けることも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る内燃機関のシール構造によれば、ガスケットと両弾
性部材による内外2重のシール作用によってシリンダヘ
ッドとロッカカバー間のシール性能の向上が図れること
は勿論のこと、両弾性部材によってガスケットの空気や
潤滑油との接触が遮断されるため、該ガスケットの長期
間使用後における劣化の発生が防止される。
【0023】この結果、良好なシール性能が維持される
と共に、耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部断面図。
【図2】本発明の第2実施例を示す要部断面図。
【図3】第2実施例の要部斜視図。
【図4】従来の内燃機関のシール構造を示す横断面積。
【符号の説明】
11…シリンダヘッド 12…シリンダヘッド上端部 13…ロッカカバー 14…下端部 16,17…両側壁部 18…保持溝 22…ガスケット 23,24…弾性部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドの上端部と、該上端部に
    取り付けられるロッカカバーの下端部との間を、ガスケ
    ットによってシールするシール構造において、前記ガス
    ケットをロッカカバー下端部の下面略中央に設けると共
    に、該ガスケットのロッカカバー内側と外側にシール用
    の弾性部材を設けたことを特徴とする内燃機関のシール
    構造。
JP1124593A 1993-01-27 1993-01-27 内燃機関のシール構造 Pending JPH06221441A (ja)

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JP1124593A JPH06221441A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 内燃機関のシール構造

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JP1124593A JPH06221441A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 内燃機関のシール構造

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JPH06221441A true JPH06221441A (ja) 1994-08-09

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JP1124593A Pending JPH06221441A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 内燃機関のシール構造

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100708516B1 (ko) * 2002-02-13 2007-04-16 피피지 인더스트리즈 오하이오 인코포레이티드 기판상에 다층 복합 코팅을 형성하기 위한 코팅 라인 및방법
EP1288476B1 (de) * 2001-08-24 2007-10-10 Federal-Mogul Sealing Systems Bretten GmbH Gehäusedeckel mit akustisch entkoppeltem Anschlag
EP1288475B1 (de) * 2001-08-24 2007-10-10 Federal-Mogul Sealing Systems Bretten GmbH Gehäusedeckel mit Einrichtung zur Absicherung der Dichtkräfte
EP1900979A1 (de) * 2006-09-13 2008-03-19 Mann+Hummel Gmbh Dichtungssystem zwischen zwei Bauteilen

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