JPH10292865A - 三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット - Google Patents
三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットInfo
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- JPH10292865A JPH10292865A JP9115075A JP11507597A JPH10292865A JP H10292865 A JPH10292865 A JP H10292865A JP 9115075 A JP9115075 A JP 9115075A JP 11507597 A JP11507597 A JP 11507597A JP H10292865 A JPH10292865 A JP H10292865A
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- elastic
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- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F11/00—Arrangements of sealings in combustion engines
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/062—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces characterised by the geometry of the seat
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
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- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J15/0825—Flat gaskets laminated
-
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- F16J2015/085—Flat gaskets without fold over
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
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- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
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- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J2015/0856—Flat gaskets with a non-metallic coating or strip
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、シリンダーブロックとチェーンケ
ースとの対向面に生じる段差を良好にシールするため、
弾性体を弾性金属板のフルビードの凹部に配置した三面
合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットを提供す
る。 【解決手段】 この金属ガスケットは、弾性金属板５の
フルビード７の凸部３０が弾性金属板６に当接するよう
に積層されている。弾性金属板５には、カムシャフト駆
動用チェーンが走行する開口部４に沿ったハーフビード
８と、三面合わせ部の対向面２６，２７に対応する領域
に位置するフルビード７とが形成されている。三面合わ
せ部の対向面２６，２７に発生する段差２０をシールす
るため、フルビード７の凹部９には三面合わせ部に位置
するように弾性体１０が配置されている。
ースとの対向面に生じる段差を良好にシールするため、
弾性体を弾性金属板のフルビードの凹部に配置した三面
合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットを提供す
る。 【解決手段】 この金属ガスケットは、弾性金属板５の
フルビード７の凸部３０が弾性金属板６に当接するよう
に積層されている。弾性金属板５には、カムシャフト駆
動用チェーンが走行する開口部４に沿ったハーフビード
８と、三面合わせ部の対向面２６，２７に対応する領域
に位置するフルビード７とが形成されている。三面合わ
せ部の対向面２６，２７に発生する段差２０をシールす
るため、フルビード７の凹部９には三面合わせ部に位置
するように弾性体１０が配置されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、チェー
ンケースを備えたシリンダブロックとシリンダヘッドと
から成る三面合わせ部の対向面間をシールするための複
数の金属板から成る三面合わせ部シール構造を備えた金
属ガスケットに関する。
ンケースを備えたシリンダブロックとシリンダヘッドと
から成る三面合わせ部の対向面間をシールするための複
数の金属板から成る三面合わせ部シール構造を備えた金
属ガスケットに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、金属ガスケットとして、シリンダ
ブロックとチェーンケースを隣接状態に取り付け、これ
らの上面とシリンダヘッドの下面との間の気密且つ液密
に保持するものが知られている。該金属ガスケットは、
高いシール面圧を必要とする燃焼室回りをシールする主
シール部と比較的低いシール面圧で足りるチェーンケー
ス回りの副シール部とを備えている。上記金属ガスケッ
トは、シール面圧の低い副シール部を主シール部を形成
する積層した金属薄板の少なくとも一枚を延長して基材
とし、片面又は両面にビータシート、グラファイトシー
ト、コンプレスドシート等の軟質シートを接着した構造
を有している。このような金属積層形ガスケットとし
て、実開昭６３−４８０５９号公報に開示されているも
のがある。
ブロックとチェーンケースを隣接状態に取り付け、これ
らの上面とシリンダヘッドの下面との間の気密且つ液密
に保持するものが知られている。該金属ガスケットは、
高いシール面圧を必要とする燃焼室回りをシールする主
シール部と比較的低いシール面圧で足りるチェーンケー
ス回りの副シール部とを備えている。上記金属ガスケッ
トは、シール面圧の低い副シール部を主シール部を形成
する積層した金属薄板の少なくとも一枚を延長して基材
とし、片面又は両面にビータシート、グラファイトシー
ト、コンプレスドシート等の軟質シートを接着した構造
を有している。このような金属積層形ガスケットとし
て、実開昭６３−４８０５９号公報に開示されているも
のがある。
【０００３】また、チェーンケース付きエンジンに適用
される金属ガスケットとして、特開平８−７４６５９号
公報に開示されたものがある。該金属ガスケットは、シ
リンダーブロックとチェーンケースとの対向面に生じる
段差に、チェーンケースに付着した油がチェーンの走行
に伴って飛散して付着しようとしても、該段差への油の
侵入を確実に防ぐことができるものである。上記金属ガ
スケットは、カムシャフト駆動用チェーンが走行する開
口部に沿ってビードが形成された第１弾性金属板、孔が
形成された中間板、及び該中間板に積層された第２弾性
金属板から構成されている。中間板には、チェーンケー
スとシリンダブロックとの対向面に発生する段差をシー
ルするシール部材が配置されている。第２弾性金属板
は、シール部材の位置する領域を切り取った切欠き部が
形成されている。中間板の孔は、対向面よりチェーンケ
ース側に延びている。
される金属ガスケットとして、特開平８−７４６５９号
公報に開示されたものがある。該金属ガスケットは、シ
リンダーブロックとチェーンケースとの対向面に生じる
段差に、チェーンケースに付着した油がチェーンの走行
に伴って飛散して付着しようとしても、該段差への油の
侵入を確実に防ぐことができるものである。上記金属ガ
スケットは、カムシャフト駆動用チェーンが走行する開
口部に沿ってビードが形成された第１弾性金属板、孔が
形成された中間板、及び該中間板に積層された第２弾性
金属板から構成されている。中間板には、チェーンケー
スとシリンダブロックとの対向面に発生する段差をシー
ルするシール部材が配置されている。第２弾性金属板
は、シール部材の位置する領域を切り取った切欠き部が
形成されている。中間板の孔は、対向面よりチェーンケ
ース側に延びている。
【０００４】また、実開昭６１−１４８９６２号公報に
は、三面合わせ部のガスケットが開示されている。該ガ
スケットは、第１部材と第２部材との間にビードを有す
るガスケットを挟持し、これらと第３部材との間に液状
シール剤を介装した三面合わせ部において、該三面合わ
せ部における前記ガスケット端部のビード部に、前記液
状シール剤とは別のシール部材を充填したものである。
は、三面合わせ部のガスケットが開示されている。該ガ
スケットは、第１部材と第２部材との間にビードを有す
るガスケットを挟持し、これらと第３部材との間に液状
シール剤を介装した三面合わせ部において、該三面合わ
せ部における前記ガスケット端部のビード部に、前記液
状シール剤とは別のシール部材を充填したものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＯＨＣ
型、ＤＯＨＣ型のエンジンでは、図１０に示すように、
カムシャフト駆動用チェーンを収納するチェーンケース
１９をシリンダブロック１８とは別に製作し、チェーン
ケース通路２３を備えたチェーンケース１９を気筒即ち
燃焼室２５を備えたシリンダブロック１８に隣接してボ
ルトにより締結した構造に構成しているのが一般的であ
る。また、シリンダヘッドとチェーンケース１９及びシ
リンダブロック１８との間には金属ガスケットが配置さ
れている。図中２２はボルト穴を示している。しかも、
エンジンの軽量化の目的として、チェーンケース１９の
取付側面は開放形としてチェーンケース１９の重量を軽
減し、チェーン走行用のチェーンケース通路２３は、チ
ェーンケース１９のチェーンケース通路２３の内壁とシ
リンダブロック１８の側面とで形成した構造に構成され
ている。
型、ＤＯＨＣ型のエンジンでは、図１０に示すように、
カムシャフト駆動用チェーンを収納するチェーンケース
１９をシリンダブロック１８とは別に製作し、チェーン
ケース通路２３を備えたチェーンケース１９を気筒即ち
燃焼室２５を備えたシリンダブロック１８に隣接してボ
ルトにより締結した構造に構成しているのが一般的であ
る。また、シリンダヘッドとチェーンケース１９及びシ
リンダブロック１８との間には金属ガスケットが配置さ
れている。図中２２はボルト穴を示している。しかも、
エンジンの軽量化の目的として、チェーンケース１９の
取付側面は開放形としてチェーンケース１９の重量を軽
減し、チェーン走行用のチェーンケース通路２３は、チ
ェーンケース１９のチェーンケース通路２３の内壁とシ
リンダブロック１８の側面とで形成した構造に構成され
ている。
【０００６】上記エンジンでは、別部品同志の固定構造
のため、シリンダブロック１８の上面２４とチェーンケ
ース１９の上面２１がたとえ平面に仕上げられても、シ
リンダブロック１８とチェーンケース１９との合わせ目
即ち対向面２６において、両上面間には、僅かではある
が段差２０が形成されることは避けられず、更にエンジ
ンの長期間にわたる使用によって段差２０が拡大するこ
とも避けられない。このように、両上面間に段差２０が
生じると、チェーンケース１９内でカムシャフト駆動の
ためチェーンが走行するに伴って、潤滑油等の油が撥ね
飛ばされて段差部にかかり、その段差部から侵入し、油
がその部分からチェーンケース外部に漏れ出たり、シリ
ンダブロック１８とシリンダヘッドとの対向面間に侵入
していくという問題が生じる。
のため、シリンダブロック１８の上面２４とチェーンケ
ース１９の上面２１がたとえ平面に仕上げられても、シ
リンダブロック１８とチェーンケース１９との合わせ目
即ち対向面２６において、両上面間には、僅かではある
が段差２０が形成されることは避けられず、更にエンジ
ンの長期間にわたる使用によって段差２０が拡大するこ
とも避けられない。このように、両上面間に段差２０が
生じると、チェーンケース１９内でカムシャフト駆動の
ためチェーンが走行するに伴って、潤滑油等の油が撥ね
飛ばされて段差部にかかり、その段差部から侵入し、油
がその部分からチェーンケース外部に漏れ出たり、シリ
ンダブロック１８とシリンダヘッドとの対向面間に侵入
していくという問題が生じる。
【０００７】また、上記金属ガスケットは、シリンダブ
ロック１８側で積層されている金属製薄板を延長して基
材とし、その片面に軟質シートを接着したものは段差２
０による気密及び液密を保持することができず、更に、
中間に位置する金属製薄板を延長して基材としその両面
に軟質シートを接着したものでは、段差２０が極めて小
さい場合には気密液密を保持することができるが、段差
２０が大きくなると、そのシール性能を確保するため、
軟質シート自体の厚さが必要となり、主シール部の厚さ
をこの軟質シートの厚さを考慮して金属板の積層を設計
する必要が生じる。一般に、軟質シートを構成するビー
タシート、グラファイトシート、コンプレスドシート等
は最低でも０．５ｍｍ程度の厚みを当初から持っている
ため、主シール部の厚さをそれに合わせた厚さとする必
要があり、このため主シール部において高い面圧を確保
するには金属薄板の積層枚数を増やす必要があった。
ロック１８側で積層されている金属製薄板を延長して基
材とし、その片面に軟質シートを接着したものは段差２
０による気密及び液密を保持することができず、更に、
中間に位置する金属製薄板を延長して基材としその両面
に軟質シートを接着したものでは、段差２０が極めて小
さい場合には気密液密を保持することができるが、段差
２０が大きくなると、そのシール性能を確保するため、
軟質シート自体の厚さが必要となり、主シール部の厚さ
をこの軟質シートの厚さを考慮して金属板の積層を設計
する必要が生じる。一般に、軟質シートを構成するビー
タシート、グラファイトシート、コンプレスドシート等
は最低でも０．５ｍｍ程度の厚みを当初から持っている
ため、主シール部の厚さをそれに合わせた厚さとする必
要があり、このため主シール部において高い面圧を確保
するには金属薄板の積層枚数を増やす必要があった。
【０００８】また、前掲特開平８−７４６５９号公報に
開示された金属ガスケットでは、シール部材を中間板と
は別体に設け、シール部材を配設するため弾性金属板の
一部を切欠き加工し、その切欠き部にシール部材を配置
している。そのため、弾性金属板の切欠き加工を行い、
切欠き部へシール部材を安定して組み込まなければなら
ない。また、シール部材を別体に構成して中間板の孔に
配置するため、シール部材は金属板の枚数、中間板の厚
さ等の積層構造に制約を受けることになる。また、上記
金属ガスケットは、中間板への孔加工、弾性金属板への
切欠き加工等が必要になると共に、組み付け工数等でコ
スト上、不利になる。
開示された金属ガスケットでは、シール部材を中間板と
は別体に設け、シール部材を配設するため弾性金属板の
一部を切欠き加工し、その切欠き部にシール部材を配置
している。そのため、弾性金属板の切欠き加工を行い、
切欠き部へシール部材を安定して組み込まなければなら
ない。また、シール部材を別体に構成して中間板の孔に
配置するため、シール部材は金属板の枚数、中間板の厚
さ等の積層構造に制約を受けることになる。また、上記
金属ガスケットは、中間板への孔加工、弾性金属板への
切欠き加工等が必要になると共に、組み付け工数等でコ
スト上、不利になる。
【０００９】上記チェーンケース付き金属ガスケットに
おいては、シリンダヘッド下面が平らな連続下面である
のに対して、シリンダブロックの上面とチェーンケース
の上面との間に段差を生じても、ガスケットの製作コス
トを著しく高くすることになる金属薄板の積層枚数の増
加という手段を取ることなく、チェーンケース内の油が
段差部分に侵入するのを防止するという点に解決すべき
課題があった。
おいては、シリンダヘッド下面が平らな連続下面である
のに対して、シリンダブロックの上面とチェーンケース
の上面との間に段差を生じても、ガスケットの製作コス
トを著しく高くすることになる金属薄板の積層枚数の増
加という手段を取ることなく、チェーンケース内の油が
段差部分に侵入するのを防止するという点に解決すべき
課題があった。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、三種の別部材、特に、シ
リンダブロック、シリンダヘッド及びチェーンケースの
三面合わせ部の対向面間をシールするものであり、シリ
ンダブロックとチェーンケースとの隣接面に段差があっ
たとしても、該段差の領域における弾性金属板のフルビ
ードにシール部材を確実に配置し、段差からの油等の漏
洩を防ぐことができ、三面合わせ部のシール性を向上さ
せ、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間で面圧を
容易に調整でき、製造コストが安価で信頼性に富んだ三
面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットを提供す
ることにある。
の課題を解決することであり、三種の別部材、特に、シ
リンダブロック、シリンダヘッド及びチェーンケースの
三面合わせ部の対向面間をシールするものであり、シリ
ンダブロックとチェーンケースとの隣接面に段差があっ
たとしても、該段差の領域における弾性金属板のフルビ
ードにシール部材を確実に配置し、段差からの油等の漏
洩を防ぐことができ、三面合わせ部のシール性を向上さ
せ、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間で面圧を
容易に調整でき、製造コストが安価で信頼性に富んだ三
面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットを提供す
ることにある。
【００１１】この発明は、三種の異なった部材によって
形成される三面合わせ部の対向面間をシールするために
適用される複数の金属板から成る金属ガスケットにおい
て、前記金属板には燃焼室孔と該燃焼室孔に隣接した開
口部が形成され、前記金属板は、少なくとも第１弾性金
属板と該第１弾性金属板に積層された第２弾性金属板と
から成り、前記第１弾性金属板には前記開口部に沿って
延びるビードと前記三面合わせ部の対向面に対応する領
域に位置するフルビードが形成され、前記第１弾性金属
板は前記フルビードの凸部が前記第２弾性金属板に当接
するように積層され、前記フルビードの凹部には前記三
面合わせ部に位置するように弾性体が配置されているこ
とを特徴とする三面合わせ部シール構造を備えた金属ガ
スケットに関する。
形成される三面合わせ部の対向面間をシールするために
適用される複数の金属板から成る金属ガスケットにおい
て、前記金属板には燃焼室孔と該燃焼室孔に隣接した開
口部が形成され、前記金属板は、少なくとも第１弾性金
属板と該第１弾性金属板に積層された第２弾性金属板と
から成り、前記第１弾性金属板には前記開口部に沿って
延びるビードと前記三面合わせ部の対向面に対応する領
域に位置するフルビードが形成され、前記第１弾性金属
板は前記フルビードの凸部が前記第２弾性金属板に当接
するように積層され、前記フルビードの凹部には前記三
面合わせ部に位置するように弾性体が配置されているこ
とを特徴とする三面合わせ部シール構造を備えた金属ガ
スケットに関する。
【００１２】また、前記フルビードの前記凹部は、断面
台形、断面円弧形、断面略三角形の形状に形成されてい
る。更に、前記フルビードの中心ラインは、前記三面合
わせ部の合わせ面に沿って延びている。
台形、断面円弧形、断面略三角形の形状に形成されてい
る。更に、前記フルビードの中心ラインは、前記三面合
わせ部の合わせ面に沿って延びている。
【００１３】また、前記フルビードの中心ラインは前記
第１弾性金属板に前記三面合わせ部の前記対向面に沿っ
て延びるように形成され、前記弾性体は前記三面合わせ
部の前記対向面に沿って延びるように前記フルビードの
前記凹部に配置されている。或いは、前記フルビードの
中心ラインは前記第１弾性金属板に前記三面合わせ部の
前記対向面に跨がって垂直に延びるように形成され、前
記弾性体は前記三面合わせ部の前記対向面に跨がって垂
直に延びるように前記フルビードの前記凹部に配置され
ている。
第１弾性金属板に前記三面合わせ部の前記対向面に沿っ
て延びるように形成され、前記弾性体は前記三面合わせ
部の前記対向面に沿って延びるように前記フルビードの
前記凹部に配置されている。或いは、前記フルビードの
中心ラインは前記第１弾性金属板に前記三面合わせ部の
前記対向面に跨がって垂直に延びるように形成され、前
記弾性体は前記三面合わせ部の前記対向面に跨がって垂
直に延びるように前記フルビードの前記凹部に配置され
ている。
【００１４】また、前記フルビードの前記凹部に配置さ
れた前記弾性体は、合成樹脂で作製されている。又は、
前記弾性体は加硫されたゴム材から作製されている。或
いは、前記弾性体は、未加硫のゴム材から作製され、使
用時に加熱されて前記ゴム材が加硫されるものである。
未加硫のゴム材を使用する場合には、ゴム材をフルビー
ドの凹部への侵入を良好にして整合状態にフィットして
配置されると共に、金属ガスケットをエンジンに組み込
んだ時に、弾性体がシリンダヘッド、シリンダブロック
及びチェーンケースの三面合わせ部に良好に配置され
る。そこで、エンジンの駆動した時に、エンジンで発生
する熱によってゴム材は加硫されて適正な硬度に転化さ
れ、シール性を向上させることができる。
れた前記弾性体は、合成樹脂で作製されている。又は、
前記弾性体は加硫されたゴム材から作製されている。或
いは、前記弾性体は、未加硫のゴム材から作製され、使
用時に加熱されて前記ゴム材が加硫されるものである。
未加硫のゴム材を使用する場合には、ゴム材をフルビー
ドの凹部への侵入を良好にして整合状態にフィットして
配置されると共に、金属ガスケットをエンジンに組み込
んだ時に、弾性体がシリンダヘッド、シリンダブロック
及びチェーンケースの三面合わせ部に良好に配置され
る。そこで、エンジンの駆動した時に、エンジンで発生
する熱によってゴム材は加硫されて適正な硬度に転化さ
れ、シール性を向上させることができる。
【００１５】また、前記フルビードの前記凹部に配置さ
れた前記弾性体は、前記第１弾性金属板に塗布又は接着
によって固定されている。
れた前記弾性体は、前記第１弾性金属板に塗布又は接着
によって固定されている。
【００１６】前記開口部に沿って形成された前記ビード
は、前記開口部に沿って連続して延びるハーフビードに
形成されている。
は、前記開口部に沿って連続して延びるハーフビードに
形成されている。
【００１７】また、この発明は、燃焼室を備えたシリン
ダブロック、前記シリンダブロックに取り付けられ且つ
チェンが走行するための通路が形成されたチェーンケー
ス、及び前記チェーンケースと前記シリンダブロックと
に取り付けられたシリンダヘッドから成る三面合わせ部
の対向面間をシールするために適用される複数の金属板
から成る金属ガスケットにおいて、前記金属板には前記
燃焼室に対応する位置に形成された燃焼室孔と該燃焼室
孔に隣接し且つ前記通路に対応する位置に形成された開
口部とが形成され、前記金属板は前記チェーンケースと
前記シリンダブロックとの対向面側に配置して適用され
る第１弾性金属板と前記第１弾性金属板に積層され且つ
前記シリンダヘッド側に配置して適用される第２弾性金
属板とを有し、前記第１弾性金属板は前記開口部に沿っ
て形成されたビードと前記チェーンケースと前記シリン
ダブロックとの対向面に対応する領域に形成されたフル
ビードとを備え、前記第１弾性金属板に形成された前記
フルビードの凹部には、前記チェーンケースと前記シリ
ンダブロックとの前記対向面の領域に位置するように弾
性体が配置されていることを特徴とする三面合わせ部シ
ール構造を備えた金属ガスケットに関する。
ダブロック、前記シリンダブロックに取り付けられ且つ
チェンが走行するための通路が形成されたチェーンケー
ス、及び前記チェーンケースと前記シリンダブロックと
に取り付けられたシリンダヘッドから成る三面合わせ部
の対向面間をシールするために適用される複数の金属板
から成る金属ガスケットにおいて、前記金属板には前記
燃焼室に対応する位置に形成された燃焼室孔と該燃焼室
孔に隣接し且つ前記通路に対応する位置に形成された開
口部とが形成され、前記金属板は前記チェーンケースと
前記シリンダブロックとの対向面側に配置して適用され
る第１弾性金属板と前記第１弾性金属板に積層され且つ
前記シリンダヘッド側に配置して適用される第２弾性金
属板とを有し、前記第１弾性金属板は前記開口部に沿っ
て形成されたビードと前記チェーンケースと前記シリン
ダブロックとの対向面に対応する領域に形成されたフル
ビードとを備え、前記第１弾性金属板に形成された前記
フルビードの凹部には、前記チェーンケースと前記シリ
ンダブロックとの前記対向面の領域に位置するように弾
性体が配置されていることを特徴とする三面合わせ部シ
ール構造を備えた金属ガスケットに関する。
【００１８】この金属ガスケットは、上記のように構成
されているので、前記チェーンケースと前記シリンダブ
ロックとの対向面の三面合わせ部に位置する弾性体は、
三面合わせ部に発生する段差を十分に吸収するシール部
材としての機能を果たし、しかも前記弾性体と前記フル
ビードとが共働してシール性を向上できる。また、前記
弾性体が前記三面合わせ部に発生する段差に接して段差
部や隙間に食い込むように侵入し、前記弾性体と前記フ
ルビードとの共働による面圧を適正に調整してシール性
を向上させることができる。更に、前記弾性体は、前記
第１弾性金属板に塗布したり、或いは接着することによ
って前記第１弾性金属板に組み込むことができ、前記弾
性体の組み付け性や作業性を向上でき、加工工数の低減
やコストの低減を図ることができる。また、この金属ガ
スケットは、前記弾性体の厚さ、硬さ、長さを適正に調
整し、前記フルビードの高さ、長さ及び幅を適正に調整
することによって、シール性の向上を達成することがで
きる。
されているので、前記チェーンケースと前記シリンダブ
ロックとの対向面の三面合わせ部に位置する弾性体は、
三面合わせ部に発生する段差を十分に吸収するシール部
材としての機能を果たし、しかも前記弾性体と前記フル
ビードとが共働してシール性を向上できる。また、前記
弾性体が前記三面合わせ部に発生する段差に接して段差
部や隙間に食い込むように侵入し、前記弾性体と前記フ
ルビードとの共働による面圧を適正に調整してシール性
を向上させることができる。更に、前記弾性体は、前記
第１弾性金属板に塗布したり、或いは接着することによ
って前記第１弾性金属板に組み込むことができ、前記弾
性体の組み付け性や作業性を向上でき、加工工数の低減
やコストの低減を図ることができる。また、この金属ガ
スケットは、前記弾性体の厚さ、硬さ、長さを適正に調
整し、前記フルビードの高さ、長さ及び幅を適正に調整
することによって、シール性の向上を達成することがで
きる。
【００１９】従って、この金属ガスケットは、前記弾性
体による燃焼室孔への悪影響がほとんど無く、前記燃焼
室孔内で生じる高温高圧の燃焼ガスの対向面間から外部
への漏洩の発生を防止すると共に、水穴、油穴等の穴の
内部を流れる液体の対向面間からの漏洩の発生を防止
し、金属ガスケットに対する高いシール面圧で対向面間
を確実にシールすることができる。また、この金属ガス
ケットは、チェーンケース内のオイルがチェーンの運転
走行に伴ってチェーンから飛散し、前記対向面の段差へ
侵入することが防止され、オイルの外部への飛散が防止
される。また、前記シリンダブロックと前記シリンダヘ
ッドとの対向面における段差が大きくなってシール面圧
が低くなっても、前記弾性体の厚さを調整して段差領域
の良好なシール性能を確保することができる。
体による燃焼室孔への悪影響がほとんど無く、前記燃焼
室孔内で生じる高温高圧の燃焼ガスの対向面間から外部
への漏洩の発生を防止すると共に、水穴、油穴等の穴の
内部を流れる液体の対向面間からの漏洩の発生を防止
し、金属ガスケットに対する高いシール面圧で対向面間
を確実にシールすることができる。また、この金属ガス
ケットは、チェーンケース内のオイルがチェーンの運転
走行に伴ってチェーンから飛散し、前記対向面の段差へ
侵入することが防止され、オイルの外部への飛散が防止
される。また、前記シリンダブロックと前記シリンダヘ
ッドとの対向面における段差が大きくなってシール面圧
が低くなっても、前記弾性体の厚さを調整して段差領域
の良好なシール性能を確保することができる。
【００２０】
【実施例】以下、図１〜図８を参照して、この発明によ
るチェーンケース付き金属ガスケットの一実施例を説明
する。図１はこの発明による三面合わせ部シール構造を
備えた金属ガスケットの一実施例を示す部分平面図、図
２は図１の符号Ｅの領域の拡大平面図、図３は図２の線
Ａ−Ａにおける断面図、図４は図２の線Ｂ−Ｂにおける
断面図、図５はこの金属ガスケットのエンジンへ装着し
た時の締め付け状態を示す図２の線Ａ−Ａにおける断面
図、図６は図１の金属ガスケットが装着されるシリンダ
ブロックとチェーンケースとを示す平面図、及び図７は
図６の符号Ｆの領域の拡大平面図である。
るチェーンケース付き金属ガスケットの一実施例を説明
する。図１はこの発明による三面合わせ部シール構造を
備えた金属ガスケットの一実施例を示す部分平面図、図
２は図１の符号Ｅの領域の拡大平面図、図３は図２の線
Ａ−Ａにおける断面図、図４は図２の線Ｂ−Ｂにおける
断面図、図５はこの金属ガスケットのエンジンへ装着し
た時の締め付け状態を示す図２の線Ａ−Ａにおける断面
図、図６は図１の金属ガスケットが装着されるシリンダ
ブロックとチェーンケースとを示す平面図、及び図７は
図６の符号Ｆの領域の拡大平面図である。
【００２１】この実施例の三面合わせ部シール構造を備
えた金属ガスケットは、カムシャフト駆動用チェーンが
走行するチェーンケース１９を取り付けたシリンダブロ
ック１８とシリンダヘッド１６との間に組み込まれて使
用されるものであり、主シール部１と主シール部１を構
成する弾性金属板５，６の一部を一体延長した副シール
部２とから構成されている。即ち、この金属ガスケット
は、燃焼室２５を備えたシリンダブロック１８、シリン
ダブロック１８に取り付けられ且つ動弁機構のカムシャ
フトを駆動するチェンが走行するためのチェーンケース
通路２３が形成されたチェーンケース１９、及びチェー
ンケース１９とシリンダブロック１８とに取り付けられ
たシリンダヘッド１６から成る三面合わせ部の対向面間
をシールするために適用される。
えた金属ガスケットは、カムシャフト駆動用チェーンが
走行するチェーンケース１９を取り付けたシリンダブロ
ック１８とシリンダヘッド１６との間に組み込まれて使
用されるものであり、主シール部１と主シール部１を構
成する弾性金属板５，６の一部を一体延長した副シール
部２とから構成されている。即ち、この金属ガスケット
は、燃焼室２５を備えたシリンダブロック１８、シリン
ダブロック１８に取り付けられ且つ動弁機構のカムシャ
フトを駆動するチェンが走行するためのチェーンケース
通路２３が形成されたチェーンケース１９、及びチェー
ンケース１９とシリンダブロック１８とに取り付けられ
たシリンダヘッド１６から成る三面合わせ部の対向面間
をシールするために適用される。
【００２２】この金属ガスケットにおいて、主シール部
１は、シリンダブロック１８の上面（対向面）２４とシ
リンダヘッド１６の下面（対向面）２８との間に介在し
て配置されるシール部であり、エンジンの気筒即ち燃焼
室２５に対応して形成されている燃焼室孔３、ボルト穴
１４、オイル穴、ノック孔、水穴等の各種の穴１５の周
囲をシールするものであり、例えば、燃焼室孔３の回り
にはビード１１がそれぞれ形成され、主シール部１の周
辺には周辺ビード１３が形成されている。また、副シー
ル部２は、チェーンケース通路２３を形成するチェーン
ケース１９の上面（対向面）２１及びチェーンケース１
９を取り付けたシリンダブロック１８の上面２４と、連
続して平面となっているシリンダヘッド１６の下面２８
との間に配置されるシール部であり、副シール部２の周
辺には周辺ビードとしてハーフビード８が形成されてい
る。この実施例では、主シール部１と副シール部２とが
一体的に連続して形成された弾性金属板５，６から構成
されている。
１は、シリンダブロック１８の上面（対向面）２４とシ
リンダヘッド１６の下面（対向面）２８との間に介在し
て配置されるシール部であり、エンジンの気筒即ち燃焼
室２５に対応して形成されている燃焼室孔３、ボルト穴
１４、オイル穴、ノック孔、水穴等の各種の穴１５の周
囲をシールするものであり、例えば、燃焼室孔３の回り
にはビード１１がそれぞれ形成され、主シール部１の周
辺には周辺ビード１３が形成されている。また、副シー
ル部２は、チェーンケース通路２３を形成するチェーン
ケース１９の上面（対向面）２１及びチェーンケース１
９を取り付けたシリンダブロック１８の上面２４と、連
続して平面となっているシリンダヘッド１６の下面２８
との間に配置されるシール部であり、副シール部２の周
辺には周辺ビードとしてハーフビード８が形成されてい
る。この実施例では、主シール部１と副シール部２とが
一体的に連続して形成された弾性金属板５，６から構成
されている。
【００２３】この金属ガスケットは、特に、三種の異な
った部材、即ち、シリンダブロック１８及びチェーンケ
ース１９とシリンダヘッド１６とによって形成される三
面合わせ部の対向面間をシールするために適用され、複
数の金属板、実施例では、２枚の弾性金属板５，６から
構成されている。この金属ガスケットは、複数の金属板
として弾性金属板や中間板から構成した３枚以上の積層
金属板から構成できることは勿論である。また、この金
属ガスケットにおいて、三面合わせ部の対向面は、シリ
ンダヘッド１６の下面２８とチェーンケース１９の上面
２１、シリンダヘッド１６の下面２８とシリンダブロッ
ク１８の上面２４、及びシリンダブロック１８の対向面
２６とチェーンケースの対向面２７によって構成される
領域である。
った部材、即ち、シリンダブロック１８及びチェーンケ
ース１９とシリンダヘッド１６とによって形成される三
面合わせ部の対向面間をシールするために適用され、複
数の金属板、実施例では、２枚の弾性金属板５，６から
構成されている。この金属ガスケットは、複数の金属板
として弾性金属板や中間板から構成した３枚以上の積層
金属板から構成できることは勿論である。また、この金
属ガスケットにおいて、三面合わせ部の対向面は、シリ
ンダヘッド１６の下面２８とチェーンケース１９の上面
２１、シリンダヘッド１６の下面２８とシリンダブロッ
ク１８の上面２４、及びシリンダブロック１８の対向面
２６とチェーンケースの対向面２７によって構成される
領域である。
【００２４】チェーンケース１９は、シリンダブロック
１８とは別部品として形成され、シリンダブロック１８
の側面に対して取り付けられる。チェーンケース１９
は、その軽量化のため、シリンダブロック１８への取付
側面が開放形に形成されている。チェーンケース１９
は、水平断面で見てコ字状をしており、二つの箇所にお
いてシリンダブロック１８と合わせ面即ち対向面２６，
２７を形成している。チェーンケース１９の内壁面とシ
リンダブロック１８の側面とで、カムシャフトを駆動す
るためのチェーンが走行するためのチェーンケース通路
２３が形成されている。
１８とは別部品として形成され、シリンダブロック１８
の側面に対して取り付けられる。チェーンケース１９
は、その軽量化のため、シリンダブロック１８への取付
側面が開放形に形成されている。チェーンケース１９
は、水平断面で見てコ字状をしており、二つの箇所にお
いてシリンダブロック１８と合わせ面即ち対向面２６，
２７を形成している。チェーンケース１９の内壁面とシ
リンダブロック１８の側面とで、カムシャフトを駆動す
るためのチェーンが走行するためのチェーンケース通路
２３が形成されている。
【００２５】この金属ガスケットにおいて、弾性金属板
５，６には、シリンダブロック１８の燃焼室２５に対応
する位置に形成された燃焼室孔３と、燃焼室孔３に隣接
し且つチェーンケース１９のチェーンケース通路２３に
対応する位置に形成された開口部４が形成されている。
この金属ガスケットは、弾性金属板５（第１弾性金属
板）と、弾性金属板５に積層された弾性金属板６（第２
弾性金属板）とから成る。弾性金属板５は、チェーンケ
ース１９とシリンダブロック１８との対向面２６，２７
側に配置して適用される。弾性金属板６は、シリンダヘ
ッド１６側に配置して適用される。
５，６には、シリンダブロック１８の燃焼室２５に対応
する位置に形成された燃焼室孔３と、燃焼室孔３に隣接
し且つチェーンケース１９のチェーンケース通路２３に
対応する位置に形成された開口部４が形成されている。
この金属ガスケットは、弾性金属板５（第１弾性金属
板）と、弾性金属板５に積層された弾性金属板６（第２
弾性金属板）とから成る。弾性金属板５は、チェーンケ
ース１９とシリンダブロック１８との対向面２６，２７
側に配置して適用される。弾性金属板６は、シリンダヘ
ッド１６側に配置して適用される。
【００２６】この金属ガスケットは、特に、弾性金属板
５には、開口部４に沿ったビードと、チェーンケース通
路２３に対応する開口部４の両端側における三面合わせ
部の対向面に対応する領域に沿ったフルビード７とが形
成されており、フルビード７の凹部９には三面合わせ部
の対向面側に位置するように弾性体１０が配置されてい
る。弾性金属板５は、そのフルビード７の凸部３０が弾
性金属板６の平らな面に当接する状態で、弾性金属板６
に積層されている。弾性体１０は、特に、シリンダブロ
ック１８とチェーンケース１９との対向面２６，２７間
に発生する可能性のある段差２０の領域をシールするも
のである。また、フルビード７の凹部９は、断面台形、
断面円弧形、断面略三角形の形状に形成されている。更
に、フルビード７の中心ラインは、三面合わせ部の合わ
せ面に沿って延びている。この金属ガスケットでは、チ
ェーンケース通路２３を走行するチェーンが通る開口部
４に沿って形成されたビードは、開口部４に沿って連続
して延びるハーフビードに形成されている。
５には、開口部４に沿ったビードと、チェーンケース通
路２３に対応する開口部４の両端側における三面合わせ
部の対向面に対応する領域に沿ったフルビード７とが形
成されており、フルビード７の凹部９には三面合わせ部
の対向面側に位置するように弾性体１０が配置されてい
る。弾性金属板５は、そのフルビード７の凸部３０が弾
性金属板６の平らな面に当接する状態で、弾性金属板６
に積層されている。弾性体１０は、特に、シリンダブロ
ック１８とチェーンケース１９との対向面２６，２７間
に発生する可能性のある段差２０の領域をシールするも
のである。また、フルビード７の凹部９は、断面台形、
断面円弧形、断面略三角形の形状に形成されている。更
に、フルビード７の中心ラインは、三面合わせ部の合わ
せ面に沿って延びている。この金属ガスケットでは、チ
ェーンケース通路２３を走行するチェーンが通る開口部
４に沿って形成されたビードは、開口部４に沿って連続
して延びるハーフビードに形成されている。
【００２７】また、弾性体１０は、耐熱性の合成樹脂、
ブタジエンアクリルニトリルゴム（ＮＢＲ）、シリコー
ンゴム、フッ素ゴム等のゴム材から成る非金属材料で作
製されている。弾性体１０をゴム材で作製する場合に
は、加硫されたゴム材或いは未加硫のゴム材から作製す
ることができる。また、弾性体１０は、弾性金属板５に
塗布又は接着によって固定されている。弾性体１０は、
シリンダヘッド１６、シリンダブロック１８及びチェー
ンケース１９を互いに締結することによって、図５に示
すように、それらの三面合わせ部の隙間１２を埋める状
態に良好に配置される。
ブタジエンアクリルニトリルゴム（ＮＢＲ）、シリコー
ンゴム、フッ素ゴム等のゴム材から成る非金属材料で作
製されている。弾性体１０をゴム材で作製する場合に
は、加硫されたゴム材或いは未加硫のゴム材から作製す
ることができる。また、弾性体１０は、弾性金属板５に
塗布又は接着によって固定されている。弾性体１０は、
シリンダヘッド１６、シリンダブロック１８及びチェー
ンケース１９を互いに締結することによって、図５に示
すように、それらの三面合わせ部の隙間１２を埋める状
態に良好に配置される。
【００２８】弾性体１０を未加硫のゴム材から作製する
場合には、使用時に加熱されてゴム材が加硫されるもの
である。図５に示すように、金属ガスケットをエンジン
に組み込んで締め付け状態にした時に、未加硫のゴム材
をフルビード７の凹部９への侵入を良好にして整合状態
にフィットして配置されると共に、弾性体１０がシリン
ダヘッド１６、シリンダブロック１８及びチェーンケー
ス１９の三面合わせ部に良好に配置される。そこで、エ
ンジンを駆動した時に、エンジンで発生する熱によっ
て、未加硫のゴム材は加硫されて適正な硬度に転化さ
れ、シール性を向上させることができる。
場合には、使用時に加熱されてゴム材が加硫されるもの
である。図５に示すように、金属ガスケットをエンジン
に組み込んで締め付け状態にした時に、未加硫のゴム材
をフルビード７の凹部９への侵入を良好にして整合状態
にフィットして配置されると共に、弾性体１０がシリン
ダヘッド１６、シリンダブロック１８及びチェーンケー
ス１９の三面合わせ部に良好に配置される。そこで、エ
ンジンを駆動した時に、エンジンで発生する熱によっ
て、未加硫のゴム材は加硫されて適正な硬度に転化さ
れ、シール性を向上させることができる。
【００２９】金属ガスケットをエンジンに組み込んで締
め付け状態にした時には、図５に誇張して図示している
が、弾性体１０は、弾性金属板５とチェーンケース１９
の上面２１との間に配置される第１弾性部、弾性金属板
５とシリンダブロック１８の上面２４との間に配置され
る第２弾性部、及びシリンダブロック１８とチェーンケ
ース１９との隣接面２６，２７の隙間１２に配置される
第３弾性部から成るように、圧縮変形される。また、シ
リンダブロック１８とチェーンケース１９との隣接面２
６，２７の隙間１２は、例えば、０．３〜０．５ｍｍ程
度であり、隙間１２には、例えば、０．３〜０．５ｍｍ
程度のガスケット３１が配置され、シール性を確保して
いる。
め付け状態にした時には、図５に誇張して図示している
が、弾性体１０は、弾性金属板５とチェーンケース１９
の上面２１との間に配置される第１弾性部、弾性金属板
５とシリンダブロック１８の上面２４との間に配置され
る第２弾性部、及びシリンダブロック１８とチェーンケ
ース１９との隣接面２６，２７の隙間１２に配置される
第３弾性部から成るように、圧縮変形される。また、シ
リンダブロック１８とチェーンケース１９との隣接面２
６，２７の隙間１２は、例えば、０．３〜０．５ｍｍ程
度であり、隙間１２には、例えば、０．３〜０．５ｍｍ
程度のガスケット３１が配置され、シール性を確保して
いる。
【００３０】この金属ガスケットは、上記のように、弾
性体１０を弾性金属板５に取り付けるため、弾性金属板
５に形成されたフルビード７の凹部９を利用するので、
従来のような弾性金属板に特別の切欠き加工や取り付け
のための部材を必要とせず、安定して配置することがで
き、また、弾性金属板５，６の積層構造や積層枚数に制
約を受けることがなく、弾性金属板５，６や弾性体１０
の部品点数そのものを低減できると共に、弾性体１０の
金属ガスケットへの組み付け工数や弾性金属板５，６へ
の加工工数を低減でき、コストを大幅に低減できる。
性体１０を弾性金属板５に取り付けるため、弾性金属板
５に形成されたフルビード７の凹部９を利用するので、
従来のような弾性金属板に特別の切欠き加工や取り付け
のための部材を必要とせず、安定して配置することがで
き、また、弾性金属板５，６の積層構造や積層枚数に制
約を受けることがなく、弾性金属板５，６や弾性体１０
の部品点数そのものを低減できると共に、弾性体１０の
金属ガスケットへの組み付け工数や弾性金属板５，６へ
の加工工数を低減でき、コストを大幅に低減できる。
【００３１】また、この金属ガスケットを構成する弾性
金属板５，６は、シリンダブロック１８及びチェーンケ
ース１９に比較して変形し易いシリンダヘッド１６に追
従し易いように、シリンダヘッド１６側に位置する弾性
金属板６には加工性の良い材料を使用して積層金属製薄
板間で洩れ経路を少なくするのが好ましい。弾性金属板
５，６は、例えば、ＳＵＳ３０１等の硬度Ｈｖ３００〜
５００程度の材料で作製されている。また、弾性金属板
５，６は、金属製薄板に熱処理を施し、その表裏両面に
対して、例えば、フッ素ゴム及びアクリルシリコーンの
非金属材料をコーティングすることによって、金属製薄
板５，６間及びシリンダヘッド１６とシリンダブロック
１８やチェーンケース１９に対して金属対金属の接触状
態を回避し、金属ガスケットとしての耐腐食性や耐久性
及び強度を確保することができる。また、金属ガスケッ
トは、機械加工面に凹凸が存在していても上記非金属材
料が凹凸をカバーして充分なシール機能を果たすことが
できる。
金属板５，６は、シリンダブロック１８及びチェーンケ
ース１９に比較して変形し易いシリンダヘッド１６に追
従し易いように、シリンダヘッド１６側に位置する弾性
金属板６には加工性の良い材料を使用して積層金属製薄
板間で洩れ経路を少なくするのが好ましい。弾性金属板
５，６は、例えば、ＳＵＳ３０１等の硬度Ｈｖ３００〜
５００程度の材料で作製されている。また、弾性金属板
５，６は、金属製薄板に熱処理を施し、その表裏両面に
対して、例えば、フッ素ゴム及びアクリルシリコーンの
非金属材料をコーティングすることによって、金属製薄
板５，６間及びシリンダヘッド１６とシリンダブロック
１８やチェーンケース１９に対して金属対金属の接触状
態を回避し、金属ガスケットとしての耐腐食性や耐久性
及び強度を確保することができる。また、金属ガスケッ
トは、機械加工面に凹凸が存在していても上記非金属材
料が凹凸をカバーして充分なシール機能を果たすことが
できる。
【００３２】図８及び図９を参照して、この発明による
三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットの別の
実施例を説明する。図８はこの発明による三面合わせ部
シール構造を備えた金属ガスケットの別の実施例を示す
部分平面図、及び図９は図８の符号Ｇの領域の拡大平面
図である。この実施例は、上記実施例と比較して、フル
ビードの形成方向とフルビードの凹部に配置される弾性
体１０の配置位置が相違する以外は全く同一の構成を有
するので、同一の部品には同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。
三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケットの別の
実施例を説明する。図８はこの発明による三面合わせ部
シール構造を備えた金属ガスケットの別の実施例を示す
部分平面図、及び図９は図８の符号Ｇの領域の拡大平面
図である。この実施例は、上記実施例と比較して、フル
ビードの形成方向とフルビードの凹部に配置される弾性
体１０の配置位置が相違する以外は全く同一の構成を有
するので、同一の部品には同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。
【００３３】この実施例では、弾性金属板５のフルビー
ド１７の中心ラインは、三面合わせ部の対向面２６，２
７に跨がって垂直に延びるように、弾性金属板５に形成
されている。また、弾性体１０は、三面合わせ部の対向
面２６，２７に跨がって垂直に延びるように、フルビー
ド１７の凹部９に配置されている。この実施例では、上
記実施例のフルビード７に配置された弾性体１０に比較
して、シール幅が小さく、弾性体１０の端部がシリンダ
ブロック１８に僅かにかかる程度であるが、三面合わせ
部に配置するためのフルビード１７の加工精度は、フル
ビード７の加工精度に比較してそれほど精度を要求され
ず、しかも、シリンダブロック１８とチェーンケース１
９との対向面２６，２７との間に発生する可能性のある
段差２０をシールするには十分な程度である。
ド１７の中心ラインは、三面合わせ部の対向面２６，２
７に跨がって垂直に延びるように、弾性金属板５に形成
されている。また、弾性体１０は、三面合わせ部の対向
面２６，２７に跨がって垂直に延びるように、フルビー
ド１７の凹部９に配置されている。この実施例では、上
記実施例のフルビード７に配置された弾性体１０に比較
して、シール幅が小さく、弾性体１０の端部がシリンダ
ブロック１８に僅かにかかる程度であるが、三面合わせ
部に配置するためのフルビード１７の加工精度は、フル
ビード７の加工精度に比較してそれほど精度を要求され
ず、しかも、シリンダブロック１８とチェーンケース１
９との対向面２６，２７との間に発生する可能性のある
段差２０をシールするには十分な程度である。
【００３４】
【発明の効果】この発明による三面合わせ部シール構造
を備えた金属ガスケットは、上記のように、弾性体を弾
性金属板に取り付けるため、弾性金属板に形成されたフ
ルビードの凹部を利用するので、従来のような弾性金属
板に特別の切欠き加工や取り付けのための部材を必要と
せず、安定して配置することができ、また、弾性金属板
の積層構造や積層枚数に制約を受けることがなく、弾性
金属板や弾性体の部品そのものを低減できると共に、弾
性体の金属ガスケットへの組み付け工数や弾性金属板へ
の加工工数を低減でき、コストを大幅に低減できる。
を備えた金属ガスケットは、上記のように、弾性体を弾
性金属板に取り付けるため、弾性金属板に形成されたフ
ルビードの凹部を利用するので、従来のような弾性金属
板に特別の切欠き加工や取り付けのための部材を必要と
せず、安定して配置することができ、また、弾性金属板
の積層構造や積層枚数に制約を受けることがなく、弾性
金属板や弾性体の部品そのものを低減できると共に、弾
性体の金属ガスケットへの組み付け工数や弾性金属板へ
の加工工数を低減でき、コストを大幅に低減できる。
【００３５】この金属ガスケットは、チェーンケースと
シリンダブロックとの対向面に段差が存在しても前記弾
性体が前記段差に直接接触し、前記段差が比較的に大き
くなったとしても、前記ビードと前記弾性体とで該段差
を十分に吸収して確実にシールでき、シール性を向上さ
せ、チェーンケース内から外部へオイルが漏出すること
がない。また、前記弾性体の長さは、前記段差が存在す
る場合には前記弾性体がシリンダヘッドとチェーンケー
スとの間で圧縮されて圧縮変形してシール性を確保で
き、前記段差に生じるシリンダヘッドとチェーンケース
との間の面圧低下によるシール性の低下をカバーするこ
とができる。しかも、この金属ガスケットは、金属ガス
ケット自体の構造が簡単であり容易に製作でき、製造コ
ストを低減できる。
シリンダブロックとの対向面に段差が存在しても前記弾
性体が前記段差に直接接触し、前記段差が比較的に大き
くなったとしても、前記ビードと前記弾性体とで該段差
を十分に吸収して確実にシールでき、シール性を向上さ
せ、チェーンケース内から外部へオイルが漏出すること
がない。また、前記弾性体の長さは、前記段差が存在す
る場合には前記弾性体がシリンダヘッドとチェーンケー
スとの間で圧縮されて圧縮変形してシール性を確保で
き、前記段差に生じるシリンダヘッドとチェーンケース
との間の面圧低下によるシール性の低下をカバーするこ
とができる。しかも、この金属ガスケットは、金属ガス
ケット自体の構造が簡単であり容易に製作でき、製造コ
ストを低減できる。
【図１】この発明による三面合わせ部シール構造を備え
た金属ガスケットの一実施例を示す部分平面図である。
た金属ガスケットの一実施例を示す部分平面図である。
【図２】図１の符号Ｅの領域の拡大平面図である。
【図３】図２の線Ａ−Ａにおける断面図である。
【図４】図２の線Ｂ−Ｂにおける断面図である。
【図５】この金属ガスケットのエンジンへ装着した時の
締め付け状態を示す図２の線Ａ−Ａにおける断面図であ
る。
締め付け状態を示す図２の線Ａ−Ａにおける断面図であ
る。
【図６】図１の金属ガスケットが装着されるシリンダブ
ロックとチェーンケースとを示す平面図である。
ロックとチェーンケースとを示す平面図である。
【図７】図６の符号Ｆの領域の拡大平面図である。
【図８】この発明による三面合わせ部シール構造を備え
た金属ガスケットの別の実施例を示す部分平面図であ
る。
た金属ガスケットの別の実施例を示す部分平面図であ
る。
【図９】図８の符号Ｇの領域の拡大平面図である。
【図１０】チェーンケース付きシリンダブロックの一例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
３ 燃焼室孔 ４ 開口部 ５ 弾性金属板（第１弾性金属板） ６ 弾性金属板（第２弾性金属板） ７，１７ フルビード ８ ビード（ハーフビード） ９ 凹部 １０ 弾性体 １２ 隙間 １６ シリンダヘッド １８ シリンダブロック １９ チェーンケース ２０ 段差 ２１ チェーンケース上面（対向面） ２３ チェーンケース通路 ２４ シリンダブロック上面（対向面） ２５ 燃焼室 ２６，２７ 対向面 ２８ シリンダヘッド下面（対向面） ３０ 凸部
Claims (10)
- 【請求項１】 三種の異なった部材によって形成される
三面合わせ部の対向面間をシールするために適用される
複数の金属板から成る金属ガスケットにおいて、前記金
属板には燃焼室孔と該燃焼室孔に隣接した開口部が形成
され、前記金属板は、少なくとも第１弾性金属板と該第
１弾性金属板に積層された第２弾性金属板とから成り、
前記第１弾性金属板には前記開口部に沿って延びるビー
ドと前記三面合わせ部の対向面に対応する領域に位置す
るフルビードが形成され、前記第１弾性金属板は前記フ
ルビードの凸部が前記第２弾性金属板に当接するように
積層され、前記フルビードの凹部には前記三面合わせ部
に位置するように弾性体が配置されていることを特徴と
する三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット。 - 【請求項２】 前記フルビードの前記凹部は、断面台
形、断面円弧形、断面略三角形の形状に形成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の三面合わせ部シール
構造を備えた金属ガスケット。 - 【請求項３】 前記フルビードの中心ラインは前記第１
弾性金属板に前記三面合わせ部の前記対向面に沿って延
びるように形成され、前記弾性体は前記三面合わせ部の
前記対向面に沿って延びるように前記フルビードの前記
凹部に配置されていることを特徴とする請求項１に記載
の三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット。 - 【請求項４】 前記フルビードの中心ラインは前記第１
弾性金属板に前記三面合わせ部の前記対向面に跨がって
垂直に延びるように形成され、前記弾性体は前記三面合
わせ部の前記対向面に跨がって垂直に延びるように前記
フルビードの前記凹部に配置されていることを特徴とす
る請求項１に記載の三面合わせ部シール構造を備えた金
属ガスケット。 - 【請求項５】 前記フルビードの前記凹部に配置された
前記弾性体は、合成樹脂で作製されていることを特徴と
する請求項１に記載の三面合わせ部シール構造を備えた
金属ガスケット。 - 【請求項６】 前記フルビードの前記凹部に配置された
前記弾性体は加硫されたゴム材から作製されていること
を特徴とする請求項１に記載の三面合わせ部シール構造
を備えた金属ガスケット。 - 【請求項７】 前記フルビードの前記凹部に配置された
前記弾性体は、未加硫のゴム材から作製され、使用時に
加熱されて前記ゴム材が加硫されることを特徴とする請
求項１に記載の三面合わせ部シール構造を備えた金属ガ
スケット。 - 【請求項８】 前記フルビードの前記凹部に配置された
前記弾性体は、前記第１弾性金属板に塗布又は接着によ
って固定されていることを特徴とする請求項１に記載の
三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット。 - 【請求項９】 前記開口部に沿って形成された前記ビー
ドは、前記開口部に沿って連続して延びるハーフビード
に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の三
面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット。 - 【請求項１０】 燃焼室を備えたシリンダブロック、前
記シリンダブロックに取り付けられ且つチェンが走行す
るための通路が形成されたチェーンケース、及び前記チ
ェーンケースと前記シリンダブロックとに取り付けられ
たシリンダヘッドから成る三面合わせ部の対向面間をシ
ールするために適用される複数の金属板から成る金属ガ
スケットにおいて、前記金属板には前記燃焼室に対応す
る位置に形成された燃焼室孔と該燃焼室孔に隣接し且つ
前記通路に対応する位置に形成された開口部とが形成さ
れ、前記金属板は前記チェーンケースと前記シリンダブ
ロックとの対向面側に配置して適用される第１弾性金属
板と前記第１弾性金属板に積層され且つ前記シリンダヘ
ッド側に配置して適用される第２弾性金属板とを有し、
前記第１弾性金属板は前記開口部に沿って形成されたビ
ードと前記チェーンケースと前記シリンダブロックとの
対向面に対応する領域に形成されたフルビードとを備
え、前記第１弾性金属板に形成された前記フルビードの
凹部には、前記チェーンケースと前記シリンダブロック
との前記対向面の領域に位置するように弾性体が配置さ
れていることを特徴とする三面合わせ部シール構造を備
えた金属ガスケット。
Priority Applications (3)
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|---|---|---|---|
| JP9115075A JPH10292865A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット |
| EP98302506A EP0872671A3 (en) | 1997-04-18 | 1998-03-31 | Metal gasket having seal structure for three-surface combining portion |
| US09/052,950 US6056296A (en) | 1997-04-18 | 1998-04-01 | Metal gasket having seal structure for three-surface combining portion |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9115075A JPH10292865A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10292865A true JPH10292865A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14653567
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9115075A Pending JPH10292865A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 三面合わせ部シール構造を備えた金属ガスケット |
Country Status (3)
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| EP (1) | EP0872671A3 (ja) |
| JP (1) | JPH10292865A (ja) |
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