JP2002081543A - 金属製ガスケット - Google Patents
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種の孔を取り囲むように形成された溝の断
面形状と弾性シール材の形状との関係を特定して弾性シ
ール材を本来持っている弾性特性の範囲内で用いること
で、シール性の良い金属製ガスケットを提供する。 【解決手段】 金属製ガスケット1のボア孔等の孔の周
囲に形成された溝10,11内に配設される弾性シール
材15,16は、頂部19が金属板2a,2bの表面1
2よりも突出し、裾部21が溝10,11の各壁面14
まで達する断面形状を有する。弾性シール材15,16
が占める断面積は溝10,11が占める断面積以下とし
ているので、弾性シール材15,16は、金属製ガスケ
ット1の締付け状態において、本来している弾性の範囲
内で使用され、過不足のない締付け状態が維持され、早
期劣化や圧壊を防ぐことができる。
面形状と弾性シール材の形状との関係を特定して弾性シ
ール材を本来持っている弾性特性の範囲内で用いること
で、シール性の良い金属製ガスケットを提供する。 【解決手段】 金属製ガスケット1のボア孔等の孔の周
囲に形成された溝10,11内に配設される弾性シール
材15,16は、頂部19が金属板2a,2bの表面1
2よりも突出し、裾部21が溝10,11の各壁面14
まで達する断面形状を有する。弾性シール材15,16
が占める断面積は溝10,11が占める断面積以下とし
ているので、弾性シール材15,16は、金属製ガスケ
ット1の締付け状態において、本来している弾性の範囲
内で使用され、過不足のない締付け状態が維持され、早
期劣化や圧壊を防ぐことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのシリ
ンダヘッドガスケットのように、流体通過用等のボア孔
が形成された金属板から成り、ボア孔周りにおいて対向
面間でのシールを確実にするため金属板に形成された溝
内に弾性シール材が配設された金属製ガスケットに関す
る。
ンダヘッドガスケットのように、流体通過用等のボア孔
が形成された金属板から成り、ボア孔周りにおいて対向
面間でのシールを確実にするため金属板に形成された溝
内に弾性シール材が配設された金属製ガスケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧配管の継手部分は、各配管の
対向する端部に形成されているフランジ間にガスケット
を挟むことによって密封されている形式のものがある。
このガスケットの一例として、フランジの対向面に形成
された溝部(凹部)に内装されるOリングがある。内装
されるOリング自体の形状、溝形状及びOリングの溝か
らのはみ出し隙間などの条件は、従来から検討され且つ
規格化されている。また、エンジンの金属板から成るシ
リンダヘッドガスケットにおいて、冷却水等の通過のた
めに金属板に形成される水孔などのシールを目的とし
て、金属板表面の一部に凹部を形成し、その内部にゴム
または樹脂などの弾性シール材を例えばプリントにより
配設することも行われている。
対向する端部に形成されているフランジ間にガスケット
を挟むことによって密封されている形式のものがある。
このガスケットの一例として、フランジの対向面に形成
された溝部(凹部)に内装されるOリングがある。内装
されるOリング自体の形状、溝形状及びOリングの溝か
らのはみ出し隙間などの条件は、従来から検討され且つ
規格化されている。また、エンジンの金属板から成るシ
リンダヘッドガスケットにおいて、冷却水等の通過のた
めに金属板に形成される水孔などのシールを目的とし
て、金属板表面の一部に凹部を形成し、その内部にゴム
または樹脂などの弾性シール材を例えばプリントにより
配設することも行われている。
【0003】しかしながら、近年の、シリンダヘッドガ
スケットにおけるボルト締付け力の低下、エンジンの高
圧燃焼化、オールアルミニウム合金化、及びシリンダヘ
ッドガスケットの1枚化を含む積層枚数減少等の趨勢下
では、シリンダヘッドガスケットの最適な設計条件は、
まだ充分明らかになっていない。特に、Oリングが適用
される従来分野と異なり、エンジンでは、その運転中に
ボア外側の水孔部周囲はもとより、締付けボルトの近傍
といえども、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間
のシール隙間には、微小と雖も拡縮が発生している。
スケットにおけるボルト締付け力の低下、エンジンの高
圧燃焼化、オールアルミニウム合金化、及びシリンダヘ
ッドガスケットの1枚化を含む積層枚数減少等の趨勢下
では、シリンダヘッドガスケットの最適な設計条件は、
まだ充分明らかになっていない。特に、Oリングが適用
される従来分野と異なり、エンジンでは、その運転中に
ボア外側の水孔部周囲はもとより、締付けボルトの近傍
といえども、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間
のシール隙間には、微小と雖も拡縮が発生している。
【0004】ゴム又は樹脂等の弾性シール材の断面積が
過大であると、締付け時に静的シール面圧は高くなる。
しかし、はみ出し隙間によってシール隙間がなくならな
いこと、及び弾性シール材の歪みやフロー発生が起こる
ことによって、シールそのものが上記シリンダヘッドと
シリンダブロックとの間の拡縮に的確に追従できずに漏
れが発生し、また、繰返し応力負荷によって弾性シール
材の早期劣化や圧壊が生じる。上記断面積が過少である
ときには、シールそのものが成立しない可能性が高くな
る。即ち、ゴム、樹脂等の弾性シール材の弾性特性範囲
での使用という重要な条件がなかなか達成できない。
過大であると、締付け時に静的シール面圧は高くなる。
しかし、はみ出し隙間によってシール隙間がなくならな
いこと、及び弾性シール材の歪みやフロー発生が起こる
ことによって、シールそのものが上記シリンダヘッドと
シリンダブロックとの間の拡縮に的確に追従できずに漏
れが発生し、また、繰返し応力負荷によって弾性シール
材の早期劣化や圧壊が生じる。上記断面積が過少である
ときには、シールそのものが成立しない可能性が高くな
る。即ち、ゴム、樹脂等の弾性シール材の弾性特性範囲
での使用という重要な条件がなかなか達成できない。
【0005】従来、金属ガスケットにおけるボルト孔周
囲のシールとしては、ボルト孔周囲の金属板に折返し部
を形成し、定寸締め付けが可能な単層金属ガスケットが
提案されている(特開平8−200506号公報、又は
本出願人による特願2000−92021号)。ボルト
孔周囲のシールは、基本的には、折返し部又はハーフビ
ードによって構成されている。また、本出願人は、ボル
ト孔周囲に同一のシール構造を配置したアルミニウム材
から成るガスケットを既に提案している(特願平200
0−83442号)。ただし、このガスケットにおい
て、凹部と弾性シール材との形状関係までは考慮されて
いない。
囲のシールとしては、ボルト孔周囲の金属板に折返し部
を形成し、定寸締め付けが可能な単層金属ガスケットが
提案されている(特開平8−200506号公報、又は
本出願人による特願2000−92021号)。ボルト
孔周囲のシールは、基本的には、折返し部又はハーフビ
ードによって構成されている。また、本出願人は、ボル
ト孔周囲に同一のシール構造を配置したアルミニウム材
から成るガスケットを既に提案している(特願平200
0−83442号)。ただし、このガスケットにおい
て、凹部と弾性シール材との形状関係までは考慮されて
いない。
【0006】また、シリンダヘッドガスケットにおい
て、ガスケットのベースシート表面に凹溝を形成し、こ
の凹溝内にプリントシールをベースシート表面から突出
するように付着し、シリンダヘッドをシリンダヘッドガ
スケットを介してシリンダブロックにボルト締めしたと
きに、ベースシート表面に形成された凹溝によって、プ
リントシールが破壊することなくベースシートに充分め
り込む形で変形させてシール性を改善したものが提案さ
れており(実開平5−30628号公報)、更に凹溝の
全底面をカバーするように、シール材の幅を凹溝の幅と
等しくしたシリンダーヘッドガスケットも開示されてい
る(特開平8−200503号公報)。
て、ガスケットのベースシート表面に凹溝を形成し、こ
の凹溝内にプリントシールをベースシート表面から突出
するように付着し、シリンダヘッドをシリンダヘッドガ
スケットを介してシリンダブロックにボルト締めしたと
きに、ベースシート表面に形成された凹溝によって、プ
リントシールが破壊することなくベースシートに充分め
り込む形で変形させてシール性を改善したものが提案さ
れており(実開平5−30628号公報)、更に凹溝の
全底面をカバーするように、シール材の幅を凹溝の幅と
等しくしたシリンダーヘッドガスケットも開示されてい
る(特開平8−200503号公報)。
【0007】上記のような、凹溝内にプリントシールを
ベースシート表面から突出するように付着したシリンダ
ヘッドガスケットでは、突出のみの条件が示されるのみ
であり、シール材本来の弾性特性をうまく活用できるよ
うな信頼性の高いシールは達成できない構成である。ま
た、チェーンケースを備えたエンジンでは、積層金属ガ
スケットにおけるその部分の簡便で信頼性の高いシール
が要請される。その要請に応えるため、3枚積層ガスケ
ットが提案されている(例えば、特公平3−20626
号公報、又は本出願人による特開平7−119836号
公報)が、3枚積層ガスケットでは、チェーンケース部
の下面側金属板のシール強化という解決課題がある。
ベースシート表面から突出するように付着したシリンダ
ヘッドガスケットでは、突出のみの条件が示されるのみ
であり、シール材本来の弾性特性をうまく活用できるよ
うな信頼性の高いシールは達成できない構成である。ま
た、チェーンケースを備えたエンジンでは、積層金属ガ
スケットにおけるその部分の簡便で信頼性の高いシール
が要請される。その要請に応えるため、3枚積層ガスケ
ットが提案されている(例えば、特公平3−20626
号公報、又は本出願人による特開平7−119836号
公報)が、3枚積層ガスケットでは、チェーンケース部
の下面側金属板のシール強化という解決課題がある。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】そこで、特にシリンダ
ヘッドガスケットとして用いられる場合のように、シリ
ンダボア孔、水孔、油孔、及び締付けボルトが挿通され
る締付けボルト挿通孔のような各種の孔が形成される金
属製ガスケットにおいて、各孔周りのシール性能を確保
するため、各孔を取り囲むように形成された溝にゴムま
たは樹脂などの弾性シール材を配設するとき、溝の断面
形状と弾性シール材の形状との関係を特定して弾性シー
ル材を本来持っている弾性特性の範囲内で用いること
で、シール性の良い金属製ガスケットを得る点で解決す
べき課題がある。
ヘッドガスケットとして用いられる場合のように、シリ
ンダボア孔、水孔、油孔、及び締付けボルトが挿通され
る締付けボルト挿通孔のような各種の孔が形成される金
属製ガスケットにおいて、各孔周りのシール性能を確保
するため、各孔を取り囲むように形成された溝にゴムま
たは樹脂などの弾性シール材を配設するとき、溝の断面
形状と弾性シール材の形状との関係を特定して弾性シー
ル材を本来持っている弾性特性の範囲内で用いること
で、シール性の良い金属製ガスケットを得る点で解決す
べき課題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、特に
シリンダヘッド用金属製ガスケットの場合において、ボ
ア孔周りに形成された溝に弾性シール材を配設する場合
において、溝と弾性シール材との相互の形状関係を明ら
かにし、弾性シール材をその弾性特性範囲内で使用する
シールが達成可能であり、安価で且つシール性のよい単
層又は積層金属ガスケットを提供することである。更
に、シリンダブロックとシリンダブロックに付設される
チェーンケース部とに跨がってシリンダヘッドとの間に
適用される三面シールガスケットにおいて、安価で信性
の高いシール構造を得ることができる金属製ガスケット
を提供することである。
シリンダヘッド用金属製ガスケットの場合において、ボ
ア孔周りに形成された溝に弾性シール材を配設する場合
において、溝と弾性シール材との相互の形状関係を明ら
かにし、弾性シール材をその弾性特性範囲内で使用する
シールが達成可能であり、安価で且つシール性のよい単
層又は積層金属ガスケットを提供することである。更
に、シリンダブロックとシリンダブロックに付設される
チェーンケース部とに跨がってシリンダヘッドとの間に
適用される三面シールガスケットにおいて、安価で信性
の高いシール構造を得ることができる金属製ガスケット
を提供することである。
【0010】この発明は、流体通過用のボア孔と、締付
けボルト挿通用のボルト孔と、前記ボア孔及び前記ボル
ト孔の少なくとも一方の孔の周りを取り囲む溝とが形成
された金属板、並びに前記溝に配設された弾性シール材
から成り、前記溝は、前記金属板の表面から窪んだ状態
に形成された底面、及び前記底面と前記金属板の表面と
を接続する壁面とから形成されており、前記弾性シール
材は、前記溝と交差する方向の垂直切断面において、非
締付け状態では、前記溝の全底面を覆う底部から前記金
属板の表面の高さを超えた高さにまで突出する頂部に延
び且つ前記壁面に達する裾部を持つ外側に向かって凸状
に形成されていると共に、前記弾性シール材が占める断
面積は前記溝が占める断面積以下であり、締付け状態で
は、前記弾性シール材は前記溝内に弾性限度内で変形す
ることから成る金属製ガスケットに関する。
けボルト挿通用のボルト孔と、前記ボア孔及び前記ボル
ト孔の少なくとも一方の孔の周りを取り囲む溝とが形成
された金属板、並びに前記溝に配設された弾性シール材
から成り、前記溝は、前記金属板の表面から窪んだ状態
に形成された底面、及び前記底面と前記金属板の表面と
を接続する壁面とから形成されており、前記弾性シール
材は、前記溝と交差する方向の垂直切断面において、非
締付け状態では、前記溝の全底面を覆う底部から前記金
属板の表面の高さを超えた高さにまで突出する頂部に延
び且つ前記壁面に達する裾部を持つ外側に向かって凸状
に形成されていると共に、前記弾性シール材が占める断
面積は前記溝が占める断面積以下であり、締付け状態で
は、前記弾性シール材は前記溝内に弾性限度内で変形す
ることから成る金属製ガスケットに関する。
【0011】この金属製ガスケットによれば、溝に交差
する垂直切断面において、金属板に形成された溝内に配
設される弾性シール材は溝の壁面まで達する断面形状に
し、弾性シール材が占める断面積を溝が占める断面積以
下としているので、金属製ガスケットが、例えばシリン
ダヘッド及びシリンダブロックと対向面間に配置されて
ボルト孔に挿通させた締付けボルトにて締め付けられた
ときに、ゴムや樹脂等の弾性シール材が本来している弾
性の範囲内で弾性シール材が使用される。即ち、弾性シ
ール材の金属板の表面より上に出る部分は、コルゲート
ビードと同様なビード相当部分として機能し、金属板の
表面より溝内に埋もれる部分は、ビード相当部分を支え
る弾性体の基部として作用し、弾性シール材が変形して
も溝内で弾性変形するのみであり、弾性シール材が破壊
されるようなことはない。
する垂直切断面において、金属板に形成された溝内に配
設される弾性シール材は溝の壁面まで達する断面形状に
し、弾性シール材が占める断面積を溝が占める断面積以
下としているので、金属製ガスケットが、例えばシリン
ダヘッド及びシリンダブロックと対向面間に配置されて
ボルト孔に挿通させた締付けボルトにて締め付けられた
ときに、ゴムや樹脂等の弾性シール材が本来している弾
性の範囲内で弾性シール材が使用される。即ち、弾性シ
ール材の金属板の表面より上に出る部分は、コルゲート
ビードと同様なビード相当部分として機能し、金属板の
表面より溝内に埋もれる部分は、ビード相当部分を支え
る弾性体の基部として作用し、弾性シール材が変形して
も溝内で弾性変形するのみであり、弾性シール材が破壊
されるようなことはない。
【0012】前記ボア孔は、エンジンのシリンダブロッ
クに形成されたシリンダボアに対応するシリンダボア
孔、冷却水が通過する水孔、エンジンオイルが通過する
油孔、及び前記エンジンに付設されるチェーンケース孔
から成る一群の孔から選択される孔である。即ち、ボア
孔は、締付けボルトが挿通するボルト孔以外に金属板に
形成される孔である。
クに形成されたシリンダボアに対応するシリンダボア
孔、冷却水が通過する水孔、エンジンオイルが通過する
油孔、及び前記エンジンに付設されるチェーンケース孔
から成る一群の孔から選択される孔である。即ち、ボア
孔は、締付けボルトが挿通するボルト孔以外に金属板に
形成される孔である。
【0013】前記金属板は、単一の金属板、又は複数枚
の金属板を積層した積層金属板である。単一の金属板で
ある場合には、溝は、片方の表面、又は両表面に形成さ
れる。複数枚の金属板を積層した積層金属板である場合
には、溝は、最も外側を占める金属板の片方又は両方の
外側の表面に形成される。
の金属板を積層した積層金属板である。単一の金属板で
ある場合には、溝は、片方の表面、又は両表面に形成さ
れる。複数枚の金属板を積層した積層金属板である場合
には、溝は、最も外側を占める金属板の片方又は両方の
外側の表面に形成される。
【0014】前記弾性シール材の前記裾部が前記溝の前
記壁面に達する高さの上限は、前記溝の深さの約2/3
である。弾性シール材の断面積が溝の断面積以内に納ま
りつつ、締付け状態での弾性シール材の弾性変形を保証
するには、弾性シール材の裾部が壁面に達する高さは、
溝の深さの約2/3までとするのが好ましい。
記壁面に達する高さの上限は、前記溝の深さの約2/3
である。弾性シール材の断面積が溝の断面積以内に納ま
りつつ、締付け状態での弾性シール材の弾性変形を保証
するには、弾性シール材の裾部が壁面に達する高さは、
溝の深さの約2/3までとするのが好ましい。
【0015】前記弾性シール材の前記頂点が占める前記
金属板の前記表面からの高さは、0.1〜1.0mmの
範囲、望ましくは0.1〜0.5mmの範囲にある。弾
性シール材の断面積が溝の断面積以内に納まりつつ、締
付け状態での弾性シール材の弾性変形を保証するには、
変形すべき高さ、即ち、金属板の表面から弾性シール材
の頂点までの高さには限界があり、その高さの範囲は上
記に特定される範囲である。
金属板の前記表面からの高さは、0.1〜1.0mmの
範囲、望ましくは0.1〜0.5mmの範囲にある。弾
性シール材の断面積が溝の断面積以内に納まりつつ、締
付け状態での弾性シール材の弾性変形を保証するには、
変形すべき高さ、即ち、金属板の表面から弾性シール材
の頂点までの高さには限界があり、その高さの範囲は上
記に特定される範囲である。
【0016】前記溝の前記断面積から前記弾性シール材
の前記非締付け状態における前記断面積までの減少した
断面積の前記溝の前記断面積に対する割合は、25%程
度、望ましくは約20%程度である。弾性シール材の断
面積が溝の断面積以内に納まりつつ、締付け状態での弾
性シール材の弾性変形を保証するには、断面積の減少率
として見た場合、25%程度、望ましくは約20%程度
である。
の前記非締付け状態における前記断面積までの減少した
断面積の前記溝の前記断面積に対する割合は、25%程
度、望ましくは約20%程度である。弾性シール材の断
面積が溝の断面積以内に納まりつつ、締付け状態での弾
性シール材の弾性変形を保証するには、断面積の減少率
として見た場合、25%程度、望ましくは約20%程度
である。
【0017】前記溝は、前記金属板の外側に面する前記
両表面において、対応した位置、又は互いにずれた位置
に形成されている。
両表面において、対応した位置、又は互いにずれた位置
に形成されている。
【0018】前記弾性シール材は、樹脂、ゴム、粘着性
高分子材料等の弾性とシール性とを有する材料から成形
される。即ち、弾性シール材は、対向面間で締め付けら
れた状態では、対向面からの押さえ力によって弾性変形
し、且つ対向面に対して密封性を以て押さえられる材料
から成形される。
高分子材料等の弾性とシール性とを有する材料から成形
される。即ち、弾性シール材は、対向面間で締め付けら
れた状態では、対向面からの押さえ力によって弾性変形
し、且つ対向面に対して密封性を以て押さえられる材料
から成形される。
【0019】前記弾性シール材は、プリント、接着、塗
布又はインクジェット等の付着手段によって前記溝に付
着されている。弾性シール材を付着にて溝内に付着する
ことにより、簡単に溝内に安定した状態で付着される。
布又はインクジェット等の付着手段によって前記溝に付
着されている。弾性シール材を付着にて溝内に付着する
ことにより、簡単に溝内に安定した状態で付着される。
【0020】前記ボア孔の周縁と前記溝との間の領域に
は、前記金属板の板厚より増厚された増厚部が形成され
ている。金属製ガスケットの締付け状態では、増厚部に
おいて対向面との面圧が高くなるので、弾性シール材に
よる面圧との分担や調節が可能になる。また、前記増厚
部は、前記金属板に形成されたビード、前記ボア孔の周
縁部を折り返して形成された折返し部、内部に空洞部を
備えた中空膨出部、又は前記ボア孔の周縁部を挟み付け
るグロメットである。
は、前記金属板の板厚より増厚された増厚部が形成され
ている。金属製ガスケットの締付け状態では、増厚部に
おいて対向面との面圧が高くなるので、弾性シール材に
よる面圧との分担や調節が可能になる。また、前記増厚
部は、前記金属板に形成されたビード、前記ボア孔の周
縁部を折り返して形成された折返し部、内部に空洞部を
備えた中空膨出部、又は前記ボア孔の周縁部を挟み付け
るグロメットである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1及び図2に基づいて、この発
明による金属製ガスケットの実施例を説明する。図1は
シリンダヘッド用ガスケットとして適用されたこの発明
による金属製ガスケットの一実施例を示す平面図、図2
は図1に示す金属製ガスケットが非締付け状態にあると
きの溝及び弾性シール材の配置構成を示す垂直断面図で
ある。
明による金属製ガスケットの実施例を説明する。図1は
シリンダヘッド用ガスケットとして適用されたこの発明
による金属製ガスケットの一実施例を示す平面図、図2
は図1に示す金属製ガスケットが非締付け状態にあると
きの溝及び弾性シール材の配置構成を示す垂直断面図で
ある。
【0022】図1に示す金属製ガスケット1は、エンジ
ンのシリンダヘッドとシリンダブロックとの対向面8,
9(図2参照。但し、対向面8,9は締付け前の状態に
ある)間において、シリンダヘッド用ガスケットとして
締め付けられて適用される金属製ガスケットである。金
属製ガスケット1は、エンジンの各シリンダボアに対応
した一連の複数のシリンダボア孔3が形成されている内
側基板2aと、内側基板2aの周囲において、シリンダ
ボア孔3の周囲に隔置して形成されている一連の水孔4
を隔てて取り巻く外側基板2bとから成るが、各基板2
a,2bは連続した一枚の平坦な単層金属板から成って
いる。水孔4には、シリンダヘッドとシリンダブロック
とに対して紙面に垂直方向に冷却水が流れる。
ンのシリンダヘッドとシリンダブロックとの対向面8,
9(図2参照。但し、対向面8,9は締付け前の状態に
ある)間において、シリンダヘッド用ガスケットとして
締め付けられて適用される金属製ガスケットである。金
属製ガスケット1は、エンジンの各シリンダボアに対応
した一連の複数のシリンダボア孔3が形成されている内
側基板2aと、内側基板2aの周囲において、シリンダ
ボア孔3の周囲に隔置して形成されている一連の水孔4
を隔てて取り巻く外側基板2bとから成るが、各基板2
a,2bは連続した一枚の平坦な単層金属板から成って
いる。水孔4には、シリンダヘッドとシリンダブロック
とに対して紙面に垂直方向に冷却水が流れる。
【0023】内側基板2aにおいて、シリンダボア孔3
の周囲をシールして、シリンダ内の高温高圧の燃焼ガス
が外部に漏れるのを防止するため、ボアシール部5が形
成されている。ボアシール部5は、後述するように、例
えば、ビード、折返し部、中空膨出部、又はグロメット
から構成することができる。ボアシール部5は、図1で
は、便宜上、1本の一点鎖線で示されているが、後述す
るように径方向の所定の幅を有するものである。締付け
ボルトによる締付け状態では、ボアシール部5は、シリ
ンダボア孔3の周囲における金属製ガスケット1のシリ
ンダブロック27及びシリンダヘッド28の対向面8,
9に対する面圧を高め、燃焼ガスがシリンダボア孔3か
ら外部に漏れるのを防止する。内側基板2aには、一連
の水孔4に沿った位置において、一条の凹状の溝10
(図では点線でその幅を示す)が形成され、その内部に
弾性シール材15(図では点線に挟まれた一点鎖線で示
す)が配設されている。
の周囲をシールして、シリンダ内の高温高圧の燃焼ガス
が外部に漏れるのを防止するため、ボアシール部5が形
成されている。ボアシール部5は、後述するように、例
えば、ビード、折返し部、中空膨出部、又はグロメット
から構成することができる。ボアシール部5は、図1で
は、便宜上、1本の一点鎖線で示されているが、後述す
るように径方向の所定の幅を有するものである。締付け
ボルトによる締付け状態では、ボアシール部5は、シリ
ンダボア孔3の周囲における金属製ガスケット1のシリ
ンダブロック27及びシリンダヘッド28の対向面8,
9に対する面圧を高め、燃焼ガスがシリンダボア孔3か
ら外部に漏れるのを防止する。内側基板2aには、一連
の水孔4に沿った位置において、一条の凹状の溝10
(図では点線でその幅を示す)が形成され、その内部に
弾性シール材15(図では点線に挟まれた一点鎖線で示
す)が配設されている。
【0024】外側基板2bには、金属製ガスケット1を
シリンダブロック27とシリンダヘッド28との対向面
8,9間に締め付けるための締付けボルトが挿通される
ボルト孔6、及びオイルが流れる油孔7が、それぞれ複
数個形成されている。外側基板2bには、一連の水孔4
に沿った位置において、一条の凹状の溝11(図では点
線でその幅を示す)が形成され、その内部に弾性シール
材16(図では点線に挟まれた一点鎖線で示す)が配設
されている。シリンダボア孔3、水孔4、油孔7は、金
属製ガスケット1に形成された流体通過孔である。
シリンダブロック27とシリンダヘッド28との対向面
8,9間に締め付けるための締付けボルトが挿通される
ボルト孔6、及びオイルが流れる油孔7が、それぞれ複
数個形成されている。外側基板2bには、一連の水孔4
に沿った位置において、一条の凹状の溝11(図では点
線でその幅を示す)が形成され、その内部に弾性シール
材16(図では点線に挟まれた一点鎖線で示す)が配設
されている。シリンダボア孔3、水孔4、油孔7は、金
属製ガスケット1に形成された流体通過孔である。
【0025】図2には、非締め付け状態における金属板
の溝及び弾性シール材の配置構成が断面図として示され
ている。金属板である内側基板2a及び外側基板2bに
おいて、それぞれ水孔4に沿った位置に形成される溝1
0,11と、溝10,11内に配設される弾性シール材
15,16の構造が、図2に拡大断面図として示されて
いる。図2に示すように、溝10,11は、金属板の両
表面12から互いに整列した位置において、板厚Tの1
/2未満の深さHで形成されている。溝10,11の底
面13は幅Wで形成された平坦な面であり、底面13か
ら表面12へは、表面12に向かって開いた傾斜壁面1
4となっている。
の溝及び弾性シール材の配置構成が断面図として示され
ている。金属板である内側基板2a及び外側基板2bに
おいて、それぞれ水孔4に沿った位置に形成される溝1
0,11と、溝10,11内に配設される弾性シール材
15,16の構造が、図2に拡大断面図として示されて
いる。図2に示すように、溝10,11は、金属板の両
表面12から互いに整列した位置において、板厚Tの1
/2未満の深さHで形成されている。溝10,11の底
面13は幅Wで形成された平坦な面であり、底面13か
ら表面12へは、表面12に向かって開いた傾斜壁面1
4となっている。
【0026】弾性シール部材15,16の垂直断面形状
の輪郭は、なだらかな円弧状を有している。弾性シール
材15,16は、溝10,11内に位置するシール基部
17と、シール基部17の上部に繋がり金属板2a,2
bの表面12から突出する部分であるビード相当部18
とからなる。即ち、ビード相当部18の頂点19は金属
板2a,2bの表面12よりも高い位置に設定されてい
る(弾性シール材15,16の高さSHは、溝10,1
1の深さHよりも大きい)。また、弾性シール材15,
16のシール基部17の底部20は底面13の幅W全体
を蔽い、円弧状表面の裾部21は傾斜壁面14に達して
いる。
の輪郭は、なだらかな円弧状を有している。弾性シール
材15,16は、溝10,11内に位置するシール基部
17と、シール基部17の上部に繋がり金属板2a,2
bの表面12から突出する部分であるビード相当部18
とからなる。即ち、ビード相当部18の頂点19は金属
板2a,2bの表面12よりも高い位置に設定されてい
る(弾性シール材15,16の高さSHは、溝10,1
1の深さHよりも大きい)。また、弾性シール材15,
16のシール基部17の底部20は底面13の幅W全体
を蔽い、円弧状表面の裾部21は傾斜壁面14に達して
いる。
【0027】図2において、シール基部17の断面積S
Bとビード相当部18の断面積STとの和である弾性シ
ール材15,16の断面積(ST+SB)は、溝10,
11の断面積RSと等しいか、又は溝10,11の断面
積RSよりも小さく設定されている。溝10,11の断
面積RSから弾性シール材15,16の断面積(ST+
SB)までの減少率は、非締め付け状態で25%程度が
望ましい。更に望ましい減少率は約20%程度である
が、個々の具体的な減少率は弾性値及び所要シール面圧
等により適宜選択される。ビード相当部18の突出高さ
(SH−H)、即ち頂点19の表面12からの高さは
0.1〜1.0mmの範囲に設定される。突出高さにつ
いては、可能であれば、0.1〜0.5mmに調整し
て、通常の金属板2a,2b上のコルゲートビード高さ
と略々同一程度にするのが最も望ましい。面圧調整上、
必要に応じてシリンダボア孔3周りで頂点19の表面1
2からの高さを部分的に変化させてもよい。頂点19の
高さのみを変更するのが困難であれば、弾性シール材1
5,16の全高さを変化させる対策を講じてもよい。こ
の対策は、特に近接したシリンダボア孔3周辺の水孔部
4については有効である。弾性シール材15,16の裾
部21が達する傾斜壁面14の位置が底面20から占め
る高さには上限を設けるのが好ましく、その望ましい上
限は、溝10,11の深さHの約2/3である。
Bとビード相当部18の断面積STとの和である弾性シ
ール材15,16の断面積(ST+SB)は、溝10,
11の断面積RSと等しいか、又は溝10,11の断面
積RSよりも小さく設定されている。溝10,11の断
面積RSから弾性シール材15,16の断面積(ST+
SB)までの減少率は、非締め付け状態で25%程度が
望ましい。更に望ましい減少率は約20%程度である
が、個々の具体的な減少率は弾性値及び所要シール面圧
等により適宜選択される。ビード相当部18の突出高さ
(SH−H)、即ち頂点19の表面12からの高さは
0.1〜1.0mmの範囲に設定される。突出高さにつ
いては、可能であれば、0.1〜0.5mmに調整し
て、通常の金属板2a,2b上のコルゲートビード高さ
と略々同一程度にするのが最も望ましい。面圧調整上、
必要に応じてシリンダボア孔3周りで頂点19の表面1
2からの高さを部分的に変化させてもよい。頂点19の
高さのみを変更するのが困難であれば、弾性シール材1
5,16の全高さを変化させる対策を講じてもよい。こ
の対策は、特に近接したシリンダボア孔3周辺の水孔部
4については有効である。弾性シール材15,16の裾
部21が達する傾斜壁面14の位置が底面20から占め
る高さには上限を設けるのが好ましく、その望ましい上
限は、溝10,11の深さHの約2/3である。
【0028】弾性シール材15,16の材質は、樹脂、
ゴム、粘着性高分子材料等の弾性及びシール性を有する
ゴム、樹脂等であれば任意である。但し、発泡体を用い
る場合は、気泡の多い柔軟すぎるものは適さないので、
気泡が極く小さく、ゴム、樹脂に近い高弾性であるもの
が選択される。この場合、断面積の計算において気泡部
分を略々無視してもよい。また、弾性シール材15,1
6の付着方法も任意であり、プリント、接着、塗布また
はインクジェット等、適宜の付着手段を採用することが
できる。更に、内外の基板2a、2bを構成する金属材
料は、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム
合金、チタン−アルミニウム合金等であり、特に望まし
い鋼は、SUS304よりも高強度・高耐熱性を有し、
しかも冷間加工時にマルテンサイトを誘起しない高Mn
−低Ni−N系の非磁性ステンレス鋼である。基板2
a、2bの表面には、部分的に又は全面的に、ミクロシ
ール用コーティングや軟質シール材が適用することがで
きる。
ゴム、粘着性高分子材料等の弾性及びシール性を有する
ゴム、樹脂等であれば任意である。但し、発泡体を用い
る場合は、気泡の多い柔軟すぎるものは適さないので、
気泡が極く小さく、ゴム、樹脂に近い高弾性であるもの
が選択される。この場合、断面積の計算において気泡部
分を略々無視してもよい。また、弾性シール材15,1
6の付着方法も任意であり、プリント、接着、塗布また
はインクジェット等、適宜の付着手段を採用することが
できる。更に、内外の基板2a、2bを構成する金属材
料は、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム
合金、チタン−アルミニウム合金等であり、特に望まし
い鋼は、SUS304よりも高強度・高耐熱性を有し、
しかも冷間加工時にマルテンサイトを誘起しない高Mn
−低Ni−N系の非磁性ステンレス鋼である。基板2
a、2bの表面には、部分的に又は全面的に、ミクロシ
ール用コーティングや軟質シール材が適用することがで
きる。
【0029】上記のように構成することにより、弾性シ
ール材15,16を塗布によって形成する場合には、溝
10,11の深さ方向では塗布はそれほど超精密である
必要がないので、弾性シール材の塗布施工を容易に行う
ことができる。更に、突出部であるビード相当部18が
締付け運転中において過剰にも過小にもなることなく、
ビード相当部18はより大きな断面積SBを占めるシー
ル基部17にしっかり支えられて、シール作用を果た
す。また、締付け時に、弾性シール材15,16が変形
することによる材料のフローがなくなるとともに、弾性
シール材15,16全体に弾性としての特性を維持させ
ることができる。溝10,11、及び弾性シール部材1
5,16は、金属板である基板2a,2bの中心線に対
して上下に完全対称形状でなくてもよい。また、ボルト
孔6及び油孔7の周囲にも、溝10,11と同様の溝、
及びその内部に、弾性シール材15,16と同様の弾性
シール材を配設することができるが、溝なしで、外側基
板2bに形成したハーフビードを用いてもよい。図2に
示す例は、基板2a,2bにビードが存在せず、締付け
時には厚さ一定の定寸締めが採用される構成である。
ール材15,16を塗布によって形成する場合には、溝
10,11の深さ方向では塗布はそれほど超精密である
必要がないので、弾性シール材の塗布施工を容易に行う
ことができる。更に、突出部であるビード相当部18が
締付け運転中において過剰にも過小にもなることなく、
ビード相当部18はより大きな断面積SBを占めるシー
ル基部17にしっかり支えられて、シール作用を果た
す。また、締付け時に、弾性シール材15,16が変形
することによる材料のフローがなくなるとともに、弾性
シール材15,16全体に弾性としての特性を維持させ
ることができる。溝10,11、及び弾性シール部材1
5,16は、金属板である基板2a,2bの中心線に対
して上下に完全対称形状でなくてもよい。また、ボルト
孔6及び油孔7の周囲にも、溝10,11と同様の溝、
及びその内部に、弾性シール材15,16と同様の弾性
シール材を配設することができるが、溝なしで、外側基
板2bに形成したハーフビードを用いてもよい。図2に
示す例は、基板2a,2bにビードが存在せず、締付け
時には厚さ一定の定寸締めが採用される構成である。
【0030】従来の構成では、弾性シール材15,16
の裾部21が溝10,11の底部20のみにあり、裾部
21と傾斜壁面14との間に隙間が設けられている構造
である。弾性シール材15,16の形成には精密な塗布
が必要であり、また、締付け時において弾性シール材1
5,16の歪みやフローか起こり易い構造になってい
る。本発明による金属製ガスケット1では、水孔4周り
のシール部が精密さを要求されることなく塗布により形
成され、且つ、締付け時及びシール隙間に拡縮が発生す
るような運転条件下においても弾性シール材15,16
のフローの発生がなく、過不足のない締付け状態が維持
でき、弾性シール材15,16の弾性特性範囲内で使用
され、弾性シール材15,16の過酷な変形が生じな
い。
の裾部21が溝10,11の底部20のみにあり、裾部
21と傾斜壁面14との間に隙間が設けられている構造
である。弾性シール材15,16の形成には精密な塗布
が必要であり、また、締付け時において弾性シール材1
5,16の歪みやフローか起こり易い構造になってい
る。本発明による金属製ガスケット1では、水孔4周り
のシール部が精密さを要求されることなく塗布により形
成され、且つ、締付け時及びシール隙間に拡縮が発生す
るような運転条件下においても弾性シール材15,16
のフローの発生がなく、過不足のない締付け状態が維持
でき、弾性シール材15,16の弾性特性範囲内で使用
され、弾性シール材15,16の過酷な変形が生じな
い。
【0031】図3は、図1に示す金属製ガスケット1の
線I−Iについての断面図である。図3に示す実施例で
は、金属製ガスケット1の内側基板2aのシリンダボア
孔3を取り囲むボアシール部5がビード26によって形
成されている。ビード26は、この実施例では、一方の
表面12側に突出するフルビードである。外側基板2b
の両表面12,12には、ボルト孔6の周囲において、
溝10,11の断面形状に類似した環状の溝22,22
が形成されており、溝22,22には、弾性シール材1
5,16と同様の断面形状を有する弾性シール部材2
3,23が付着されており、ボルト孔6の周りでのシー
ルを果たしている。図3に示された実施例、及び図4〜
図6に基づいて後述する実施例において、溝22と弾性
シール部材23との構成及び機能、その他同等の機能を
奏する部品及び部位については、図2に示すものと同じ
符号を付すことで再度の説明を省略する。
線I−Iについての断面図である。図3に示す実施例で
は、金属製ガスケット1の内側基板2aのシリンダボア
孔3を取り囲むボアシール部5がビード26によって形
成されている。ビード26は、この実施例では、一方の
表面12側に突出するフルビードである。外側基板2b
の両表面12,12には、ボルト孔6の周囲において、
溝10,11の断面形状に類似した環状の溝22,22
が形成されており、溝22,22には、弾性シール材1
5,16と同様の断面形状を有する弾性シール部材2
3,23が付着されており、ボルト孔6の周りでのシー
ルを果たしている。図3に示された実施例、及び図4〜
図6に基づいて後述する実施例において、溝22と弾性
シール部材23との構成及び機能、その他同等の機能を
奏する部品及び部位については、図2に示すものと同じ
符号を付すことで再度の説明を省略する。
【0032】図4は、この発明による金属製ガスケット
の別の実施例を示す図3と同様の断面図である。図4に
示す実施例では、金属製ガスケット30の内側基板32
aのシリンダボア孔3を取り囲むボアシール部35は、
ビード36と、ビード36の内側においてシリンダボア
孔3の周縁部をビード36の形成側において内側基板3
2aに重なるように外側に折り返すことで形成された折
返し部37とによって形成されている。ビード36は、
この実施例では、一方の表面12側に突出するフルビー
ドである。また、折返し部37を形成する基板部分の板
厚は、元の内側基板32aの板厚と比較して薄くされて
いるが、折り重なった折返し部37は、その合計厚さが
元の内側基板32aの板厚よりも厚い増厚部となってお
り、ビード36のヘたり防止機能を確保し面圧を調節す
るストッパとして機能している。
の別の実施例を示す図3と同様の断面図である。図4に
示す実施例では、金属製ガスケット30の内側基板32
aのシリンダボア孔3を取り囲むボアシール部35は、
ビード36と、ビード36の内側においてシリンダボア
孔3の周縁部をビード36の形成側において内側基板3
2aに重なるように外側に折り返すことで形成された折
返し部37とによって形成されている。ビード36は、
この実施例では、一方の表面12側に突出するフルビー
ドである。また、折返し部37を形成する基板部分の板
厚は、元の内側基板32aの板厚と比較して薄くされて
いるが、折り重なった折返し部37は、その合計厚さが
元の内側基板32aの板厚よりも厚い増厚部となってお
り、ビード36のヘたり防止機能を確保し面圧を調節す
るストッパとして機能している。
【0033】図5は、この発明による金属製ガスケット
の他の実施例を示す図3と同様の断面図である。図5に
示す実施例では、金属製ガスケット40の内側基板42
aのシリンダボア孔3を取り囲むボアシール部45は、
内部に空間部47を有する中空膨出部46によって構成
されている。環状の中空膨出部46は、内側基板42a
に例えば溶着等の手段によって取り付けられる。中空膨
出部46の締付け前の断面形状は、図5に示すように、
基板面内方向の寸法が基板垂直方向の寸法よりも大きい
楕円形である。金属製ガスケット40をシリンダヘッド
とシリンダブロックとの対向面8,9間に適用して締め
付けた場合、中空膨出部46は潰される変形を受ける
が、シリンダボア孔3の周りで板厚の増厚部となり、対
向面8,9との間でばね力で圧接された高い面圧を生じ
てシール機能を高めている。
の他の実施例を示す図3と同様の断面図である。図5に
示す実施例では、金属製ガスケット40の内側基板42
aのシリンダボア孔3を取り囲むボアシール部45は、
内部に空間部47を有する中空膨出部46によって構成
されている。環状の中空膨出部46は、内側基板42a
に例えば溶着等の手段によって取り付けられる。中空膨
出部46の締付け前の断面形状は、図5に示すように、
基板面内方向の寸法が基板垂直方向の寸法よりも大きい
楕円形である。金属製ガスケット40をシリンダヘッド
とシリンダブロックとの対向面8,9間に適用して締め
付けた場合、中空膨出部46は潰される変形を受ける
が、シリンダボア孔3の周りで板厚の増厚部となり、対
向面8,9との間でばね力で圧接された高い面圧を生じ
てシール機能を高めている。
【0034】図6は、この発明による金属製ガスケット
の更に他の実施例を示す図3と同様の断面図である。図
6に示す実施例では、金属製ガスケット50の内側基板
52aのシリンダボア孔3を取り囲むボアシール部55
は、内側基板52aの内縁部57をシリンダボア孔3側
から挟み込むグロメット56によって構成されている。
内縁部57とグロメット56とはシリンダボア孔3の周
りで板厚の増厚部となり、対向面8,9との間で高い面
圧を生じてシール機能を高めている。
の更に他の実施例を示す図3と同様の断面図である。図
6に示す実施例では、金属製ガスケット50の内側基板
52aのシリンダボア孔3を取り囲むボアシール部55
は、内側基板52aの内縁部57をシリンダボア孔3側
から挟み込むグロメット56によって構成されている。
内縁部57とグロメット56とはシリンダボア孔3の周
りで板厚の増厚部となり、対向面8,9との間で高い面
圧を生じてシール機能を高めている。
【0035】図7はこの発明によるチェーンケースを備
えたシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に適用さ
れる三面シール構造を備えた金属製ガスケットの一例を
示す斜視図、図8は図7に示す金属製ガスケットのシリ
ンダボア孔周りに形成される主シール部の拡大断面図、
図9は図7に示す金属製ガスケットのチェーンケース周
りに形成される副シール部の拡大断面図である。図7〜
図9に示すチェーンケース付きエンジンに適用される金
属製ガスケット60は、シリンダブロック27及びチェ
ーンケース80と、シリンダヘッド(図示せず)との対
向面間をシールする三面シール構造を有する。チェーン
ケース80は、軽量化のため、シリンダブロック27と
は別部品として、シリンダブロック27への取付け側面
が開放し水平断面で見てコ字状に形成されるものであ
り、シリンダブロック27の側面29に対して二つの箇
所において接合面にて取り付けられる。チェーンケース
80の内壁面とシリンダブロック27の側面29とで、
チェーンが走行するためのチェーンケース空間82が構
成される。
えたシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に適用さ
れる三面シール構造を備えた金属製ガスケットの一例を
示す斜視図、図8は図7に示す金属製ガスケットのシリ
ンダボア孔周りに形成される主シール部の拡大断面図、
図9は図7に示す金属製ガスケットのチェーンケース周
りに形成される副シール部の拡大断面図である。図7〜
図9に示すチェーンケース付きエンジンに適用される金
属製ガスケット60は、シリンダブロック27及びチェ
ーンケース80と、シリンダヘッド(図示せず)との対
向面間をシールする三面シール構造を有する。チェーン
ケース80は、軽量化のため、シリンダブロック27と
は別部品として、シリンダブロック27への取付け側面
が開放し水平断面で見てコ字状に形成されるものであ
り、シリンダブロック27の側面29に対して二つの箇
所において接合面にて取り付けられる。チェーンケース
80の内壁面とシリンダブロック27の側面29とで、
チェーンが走行するためのチェーンケース空間82が構
成される。
【0036】金属製ガスケット60は、主シール部62
と、主シール部62から一体的に連続して延長された副
シール部63とから成る。主シール部62は、シリンダ
ブロック27の上面65とシリンダヘッドの下面67と
の間に挟まれて配置されるシール部であり、燃焼室孔即
ちシリンダボア孔3、油穴、水穴、ボルト穴等の各種の
穴の周囲をシールする。副シール部63がシールする対
向面の一方は、チェーンケース空間82の開口上面、即
ちチェーンケース80の上面81とチェーンケース80
が取り付けられたシリンダブロック27の側面29に隣
接する上面縁部66とであり、対向面の他方は、シリン
ダヘッド28の下面67である。
と、主シール部62から一体的に連続して延長された副
シール部63とから成る。主シール部62は、シリンダ
ブロック27の上面65とシリンダヘッドの下面67と
の間に挟まれて配置されるシール部であり、燃焼室孔即
ちシリンダボア孔3、油穴、水穴、ボルト穴等の各種の
穴の周囲をシールする。副シール部63がシールする対
向面の一方は、チェーンケース空間82の開口上面、即
ちチェーンケース80の上面81とチェーンケース80
が取り付けられたシリンダブロック27の側面29に隣
接する上面縁部66とであり、対向面の他方は、シリン
ダヘッド28の下面67である。
【0037】金属製ガスケット60の主シール部62
は、図8では、シリンダブロック27の側に位置するス
トッパ板68及びシリンダヘッド28の側に位置するビ
ード板69に、ガスケットの補強と厚さ管理のため両板
の間に挟まれた調整板70を加えた3枚の弾性金属薄板
を積層した構成として示されている。調整板70につい
ては、必ずしも用いる必要がない。ビード板69は、シ
リンダブロック27に比べてより変形し易いシリンダヘ
ッド28に追従し易いように、加工性の良いものを使用
するのが好ましい。ビード板69、ストッパ板68及び
調整板70は、材料をそれぞれSUS301,SUS3
04,SUS304又はSUS430として形成されて
いる。図示していないが、金属製ガスケット60は、熱
処理を施し、その表裏両面に対しては、耐熱性及び耐油
性のゴム(例えば、フッ素ゴム)、樹脂等の非金属材料
で、例えば厚さが10μm〜50μm程度のコーティン
グを施すことによって、シリンダヘッド28及びシリン
ダブロック27対して金属対金属の接触状態を回避し、
金属製ガスケット60としての耐腐食性や耐久性及び強
度を確保することができる。
は、図8では、シリンダブロック27の側に位置するス
トッパ板68及びシリンダヘッド28の側に位置するビ
ード板69に、ガスケットの補強と厚さ管理のため両板
の間に挟まれた調整板70を加えた3枚の弾性金属薄板
を積層した構成として示されている。調整板70につい
ては、必ずしも用いる必要がない。ビード板69は、シ
リンダブロック27に比べてより変形し易いシリンダヘ
ッド28に追従し易いように、加工性の良いものを使用
するのが好ましい。ビード板69、ストッパ板68及び
調整板70は、材料をそれぞれSUS301,SUS3
04,SUS304又はSUS430として形成されて
いる。図示していないが、金属製ガスケット60は、熱
処理を施し、その表裏両面に対しては、耐熱性及び耐油
性のゴム(例えば、フッ素ゴム)、樹脂等の非金属材料
で、例えば厚さが10μm〜50μm程度のコーティン
グを施すことによって、シリンダヘッド28及びシリン
ダブロック27対して金属対金属の接触状態を回避し、
金属製ガスケット60としての耐腐食性や耐久性及び強
度を確保することができる。
【0038】ストッパ板68及びビード板69には、そ
れぞれ、シリンダブロック27のチェーンケース空間8
2に対応して整合したチェーンケース孔71a及びチェ
ーンケース孔71bと、シリンダボア孔72a及びシリ
ンダボア孔72b等が形成されている。ビード板69に
は、シリンダボア孔72bの内端縁から半径方向に僅か
に離れた位置に、断面山形状のビード73がストッパ板
68側に向かって形成されている。ビード73は、シリ
ンダボア孔72bと同心に且つ環状に取り巻くフルビー
ドであり、調整板70を介してストッパ板68に当接し
ている。ストッパ板68は、シリンダボア孔72aの周
囲においてビード板69側に折り返して形成した折返し
部74を有している。折返し部74は、ビード73と干
渉しない位置に形成されており、シリンダボア孔72
a,72bの内端縁においてビード板69の変位を規制
し、ビード板69のヘタリ対策として有効である。折返
し部74の厚さは、薄肉化、又は折返し加工の際の塑性
変形量を加減することにより調節可能である。調整板7
0は、シリンダボア孔72a,72bの回りにおいて、
折返し部74の領域におけるストッパ板68の板厚、及
びビード73の高さについて相対的な調整をするもので
ある。
れぞれ、シリンダブロック27のチェーンケース空間8
2に対応して整合したチェーンケース孔71a及びチェ
ーンケース孔71bと、シリンダボア孔72a及びシリ
ンダボア孔72b等が形成されている。ビード板69に
は、シリンダボア孔72bの内端縁から半径方向に僅か
に離れた位置に、断面山形状のビード73がストッパ板
68側に向かって形成されている。ビード73は、シリ
ンダボア孔72bと同心に且つ環状に取り巻くフルビー
ドであり、調整板70を介してストッパ板68に当接し
ている。ストッパ板68は、シリンダボア孔72aの周
囲においてビード板69側に折り返して形成した折返し
部74を有している。折返し部74は、ビード73と干
渉しない位置に形成されており、シリンダボア孔72
a,72bの内端縁においてビード板69の変位を規制
し、ビード板69のヘタリ対策として有効である。折返
し部74の厚さは、薄肉化、又は折返し加工の際の塑性
変形量を加減することにより調節可能である。調整板7
0は、シリンダボア孔72a,72bの回りにおいて、
折返し部74の領域におけるストッパ板68の板厚、及
びビード73の高さについて相対的な調整をするもので
ある。
【0039】シリンダブロック27とシリンダヘッド2
8との対向面65,67間に金属製ガスケット60を挟
んで締め付けると、シリンダボア孔72a,72bの周
囲において,ビード板69のビード73は対向面65,
67に対して接触して環状シール部を形成し、ストッパ
板68の折返し部74のために板厚が増大している分だ
け対向面65,67に対するシール圧力が高くなってシ
ール線を作る。これらの二段構えの環状シール部によっ
て、シリンダボア孔72a,72bからの高温高圧の燃
焼ガスが両対向取付面に漏れ出るのを阻止することがで
きる。環状シール部の増加と上記対向取付面の不整の吸
収により、内燃機関の爆発・膨張行程の燃焼サイクル時
の繰り返しで発生するシリンダヘッド28の歪み量が抑
制される。締付け力はビード73と折返し部74とに分
担して支持されるので、締め付け時においてビード73
に発生する応力は軽減されて全圧縮が防止され、ビード
73のヘタリや亀裂の発生が防止できる。
8との対向面65,67間に金属製ガスケット60を挟
んで締め付けると、シリンダボア孔72a,72bの周
囲において,ビード板69のビード73は対向面65,
67に対して接触して環状シール部を形成し、ストッパ
板68の折返し部74のために板厚が増大している分だ
け対向面65,67に対するシール圧力が高くなってシ
ール線を作る。これらの二段構えの環状シール部によっ
て、シリンダボア孔72a,72bからの高温高圧の燃
焼ガスが両対向取付面に漏れ出るのを阻止することがで
きる。環状シール部の増加と上記対向取付面の不整の吸
収により、内燃機関の爆発・膨張行程の燃焼サイクル時
の繰り返しで発生するシリンダヘッド28の歪み量が抑
制される。締付け力はビード73と折返し部74とに分
担して支持されるので、締め付け時においてビード73
に発生する応力は軽減されて全圧縮が防止され、ビード
73のヘタリや亀裂の発生が防止できる。
【0040】副シール部63は、主シール部62を構成
しているストッパ板68、ビード板69及び調整板70
の3枚の金属薄板をチェーンケース空間82の開口上面
の周囲にまで延長したものである。断面図である図9に
示すように、ストッパ板68、ビード板69及び調整板
70は、チェーンケース空間82の開口周囲の上面にま
で延びているが、チェーンケース空間82の実質的に開
口境界線の寸法に打ち抜かれている。また、ビード板6
9は、チェーンケース孔71bに沿ってハーフビード7
5が形成されている。ストッパ板68のシリンダブロッ
ク27の上面65に対向する面76には、チェーンケー
ス孔71aの周りを取り巻くように、溝77が形成され
ており、溝77には、図1〜図6に示した弾性シール部
材15、23と同様の弾性シール部材78が塗布等によ
って付着配設されている。弾性シール部材78により、
チェーンケース孔71a,71b回りのシール強化が図
られている。チェーンケース空間82の回りでの金属製
ガスケット60の締め付けには、定寸締めが可能であ
る。
しているストッパ板68、ビード板69及び調整板70
の3枚の金属薄板をチェーンケース空間82の開口上面
の周囲にまで延長したものである。断面図である図9に
示すように、ストッパ板68、ビード板69及び調整板
70は、チェーンケース空間82の開口周囲の上面にま
で延びているが、チェーンケース空間82の実質的に開
口境界線の寸法に打ち抜かれている。また、ビード板6
9は、チェーンケース孔71bに沿ってハーフビード7
5が形成されている。ストッパ板68のシリンダブロッ
ク27の上面65に対向する面76には、チェーンケー
ス孔71aの周りを取り巻くように、溝77が形成され
ており、溝77には、図1〜図6に示した弾性シール部
材15、23と同様の弾性シール部材78が塗布等によ
って付着配設されている。弾性シール部材78により、
チェーンケース孔71a,71b回りのシール強化が図
られている。チェーンケース空間82の回りでの金属製
ガスケット60の締め付けには、定寸締めが可能であ
る。
【0041】図10は、この発明による金属製ガスケッ
トがチェーンケース付きエンジンに適用された更に別の
実施例を示す断面図である。図10に示す金属製ガスケ
ット90は、図7〜図9に示す金属製ガスケット60と
同様に、チェーンケース80を備えたシリンダブロック
27とシリンダヘッド28との間に適用される金属製ガ
スケットであり、具体的には、シリンダヘッド28の下
面67と、シリンダブロック27の上面65及びチェー
ンケース80の上面81との間をシールする三面シール
構造の金属製ガスケットである。金属製ガスケット90
は、ビード板91と調整板92との2枚構造の金属板か
ら成る。調整板92はチェーンケース80の上面81に
まで延びており、シリンダヘッド28の下面67とチェ
ーンケース80の上面81とに対向する面93,94に
は、それぞれ位置をずらして溝95,96が形成されて
いる。溝95,96には、それぞれ、図9に示す弾性シ
ール部材78と同様の弾性シール材97,98が塗布等
の手段にて付着されており、シリンダヘッド28の下面
67との間で、チェーンケース空間82の周囲のシール
強化が図られている。溝95,96と弾性シール材9
7,98との形状関係は、図2に特に示す溝10,11
と弾性シール材15,16と同様であるので、再度の説
明を省略する。
トがチェーンケース付きエンジンに適用された更に別の
実施例を示す断面図である。図10に示す金属製ガスケ
ット90は、図7〜図9に示す金属製ガスケット60と
同様に、チェーンケース80を備えたシリンダブロック
27とシリンダヘッド28との間に適用される金属製ガ
スケットであり、具体的には、シリンダヘッド28の下
面67と、シリンダブロック27の上面65及びチェー
ンケース80の上面81との間をシールする三面シール
構造の金属製ガスケットである。金属製ガスケット90
は、ビード板91と調整板92との2枚構造の金属板か
ら成る。調整板92はチェーンケース80の上面81に
まで延びており、シリンダヘッド28の下面67とチェ
ーンケース80の上面81とに対向する面93,94に
は、それぞれ位置をずらして溝95,96が形成されて
いる。溝95,96には、それぞれ、図9に示す弾性シ
ール部材78と同様の弾性シール材97,98が塗布等
の手段にて付着されており、シリンダヘッド28の下面
67との間で、チェーンケース空間82の周囲のシール
強化が図られている。溝95,96と弾性シール材9
7,98との形状関係は、図2に特に示す溝10,11
と弾性シール材15,16と同様であるので、再度の説
明を省略する。
【0042】この発明による単層金属製ガスケットは、
上記の実施例では、エンジンのシリンダブロックとシリ
ンダヘッドとの対向面間に適用されるシリンダヘッド用
金属製ガスケットとして示したが、エンジンのシリンダ
ヘッドと給排気用のマニホルドとの対向面間に適用され
るマニホルド用金属製ガスケットとしても適用できるこ
とは明らかである。
上記の実施例では、エンジンのシリンダブロックとシリ
ンダヘッドとの対向面間に適用されるシリンダヘッド用
金属製ガスケットとして示したが、エンジンのシリンダ
ヘッドと給排気用のマニホルドとの対向面間に適用され
るマニホルド用金属製ガスケットとしても適用できるこ
とは明らかである。
【0043】
【発明の効果】この発明による金属製ガスケットは、上
記のように構成されているので、次のような効果を奏す
る。即ち、この発明による金属製ガスケットでは、特に
シリンダヘッド用金属製ガスケットの場合において、ボ
ア孔周りに形成された溝に弾性シール材を配設する場合
において、溝と弾性シール材との相互の形状関係を明ら
かにした。従って、締付け状態及びシール隙間に拡縮が
発生するような運転条件下においても、弾性シール材の
フローの発生がなく、弾性シール材をその弾性特性範囲
内で使用して、過不足のない締付け状態が維持され、早
期劣化や圧壊を防ぐことができ、簡便で、安価で、且つ
シール性能に優れた金属製ガスケットを得ることができ
る。更に、シリンダブロックとシリンダブロックに付設
されるチェーンケースとに跨がってシリンダヘッドとの
間に適用される三面シールガスケットにおいても、安価
で信性の高いシール構造を得られる金属製ガスケットが
提供される。
記のように構成されているので、次のような効果を奏す
る。即ち、この発明による金属製ガスケットでは、特に
シリンダヘッド用金属製ガスケットの場合において、ボ
ア孔周りに形成された溝に弾性シール材を配設する場合
において、溝と弾性シール材との相互の形状関係を明ら
かにした。従って、締付け状態及びシール隙間に拡縮が
発生するような運転条件下においても、弾性シール材の
フローの発生がなく、弾性シール材をその弾性特性範囲
内で使用して、過不足のない締付け状態が維持され、早
期劣化や圧壊を防ぐことができ、簡便で、安価で、且つ
シール性能に優れた金属製ガスケットを得ることができ
る。更に、シリンダブロックとシリンダブロックに付設
されるチェーンケースとに跨がってシリンダヘッドとの
間に適用される三面シールガスケットにおいても、安価
で信性の高いシール構造を得られる金属製ガスケットが
提供される。
【図1】シリンダヘッド用ガスケットとして適用された
この発明による金属製ガスケットの一実施例を示す平面
図である。
この発明による金属製ガスケットの一実施例を示す平面
図である。
【図2】図1に示す金属製ガスケットが非締め付け状態
にあるときの溝及び弾性シール材の配置構成を示す垂直
断面図である。
にあるときの溝及び弾性シール材の配置構成を示す垂直
断面図である。
【図3】図1に示す金属製ガスケットの線I−Iについ
ての断面図である。
ての断面図である。
【図4】この発明による金属製ガスケットの別の実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図5】この発明による金属製ガスケットの他の実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図6】この発明による金属製ガスケットの更に他の実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
【図7】この発明によるチェーンケースを備えたシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に適用される三面シ
ール構造を備えた金属製ガスケットの一例を示す斜視図
である。
ダブロックとシリンダヘッドとの間に適用される三面シ
ール構造を備えた金属製ガスケットの一例を示す斜視図
である。
【図8】図7に示す金属製ガスケットのシリンダボア孔
周りに形成される主シール部の拡大断面図である。
周りに形成される主シール部の拡大断面図である。
【図9】図7に示す金属製ガスケットのチェーンケース
周りに形成される副シール部の拡大断面図である。
周りに形成される副シール部の拡大断面図である。
【図10】この発明による金属製ガスケットがチェーン
ケース付きエンジンに適用された更に別の実施例を示す
断面図である。
ケース付きエンジンに適用された更に別の実施例を示す
断面図である。
1,30,40,50,60 金属製ガスケット 2a 内側基板 2b 外側基板 3 シリンダボア孔(流体通過孔) 4 水孔 5,35,45,55 ボアシール部 6 ボルト孔 7 油孔 8,9 対向面 10,11,22,77 溝 12 表面 13 底面 14 壁面 15,16,23,78 弾性シール材 19 頂部 20 底部 21 裾部 27 シリンダブロック 28 シリンダヘッド 36,73 ビード 37,74 折返し部 71 チェーンケース孔 70 調整板 68 ストッパ板 69 ビード板 46 中空膨出部 56 グロメット SB+ST 弾性シール材が占める断面積 RS 溝が占める断面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 剛 大阪府東大阪市加納2丁目1番1号 日本 ガスケット株式会社内 (72)発明者 吉島 一也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J040 AA12 BA04 EA07 EA26 FA01 FA06 HA08 HA11 HA17
Claims (11)
- 【請求項1】 流体通過用のボア孔と、締付けボルト挿
通用のボルト孔と、前記ボア孔及び前記ボルト孔の少な
くとも一方の孔の周りを取り囲む溝とが形成された金属
板、並びに前記溝に配設された弾性シール材から成り、
前記溝は、前記金属板の表面から窪んだ状態に形成され
た底面、及び前記底面と前記金属板の表面とを接続する
壁面とから形成されており、前記弾性シール材は、前記
溝と交差する方向の垂直切断面において、非締付け状態
では、前記溝の全底面を覆う底部から前記金属板の表面
の高さを超えた高さにまで突出する頂部に延び且つ前記
壁面に達する裾部を持つ外側に向かって凸状に形成され
ていると共に、前記弾性シール材が占める断面積は前記
溝が占める断面積以下であり、締付け状態では、前記弾
性シール材は前記溝内に弾性限度内で変形することから
成る金属製ガスケット。 - 【請求項2】 前記ボア孔は、エンジンのシリンダブロ
ックに形成されたシリンダボアに対応するシリンダボア
孔、冷却水が通過する水孔、エンジンオイルが通過する
油孔、及び前記エンジンに付設されるチェーンケース孔
から成る一群の孔から選択される孔であることから成る
請求項1に記載の金属製ガスケット。 - 【請求項3】 前記金属板は、単一の金属板、又は複数
枚の金属板を積層した積層金属板であることから成る請
求項1に記載の金属製ガスケット。 - 【請求項4】 前記弾性シール材の前記裾部が前記溝の
前記壁面に達する高さの上限は、前記溝の深さの約2/
3であることから成る請求項1に記載の金属製ガスケッ
ト。 - 【請求項5】 前記弾性シール材の前記頂点が占める前
記金属板の前記表面からの高さは、0.1〜1.0mm
の範囲、望ましくは0.1〜0.5mmの範囲にあるこ
とから成る請求項1に記載の金属製ガスケット。 - 【請求項6】 前記溝の前記断面積から前記弾性シール
材の前記非締付け状態における前記断面積までの減少し
た断面積の前記溝の前記断面積に対する割合は、25%
程度、望ましくは約20%程度であることから成る請求
項1に記載の金属製ガスケット。 - 【請求項7】 前記溝は、前記金属板の外側に面する前
記両表面において、対応した位置、又は互いにずれた位
置に形成されていることから成る請求項1に記載の金属
製ガスケット。 - 【請求項8】 前記弾性シール材は、樹脂、ゴム、粘着
性高分子材料等の弾性とシール性とを有する材料から成
形されることから成る請求項1に記載の金属製ガスケッ
ト。 - 【請求項9】 前記弾性シール材は、プリント、接着、
塗布又はインクジェット等の付着手段によって前記溝に
付着されていることから成る請求項1に記載の金属製ガ
スケット。 - 【請求項10】 前記ボア孔の周縁と前記溝との間の領
域には、前記金属板の板厚より増厚された増厚部が形成
されていることから成る請求項1に記載の金属製ガスケ
ット。 - 【請求項11】 前記増厚部は、前記金属板に形成され
たビード、前記ボア孔の周縁部を折り返して形成された
折返し部、内部に空洞部を備えた中空膨出部、又は前記
ボア孔の周縁部を挟み付けるグロメットであることから
成る請求項10に記載の金属製ガスケット。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000267540A JP2002081543A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 金属製ガスケット |
US09/941,856 US6575473B2 (en) | 2000-09-04 | 2001-08-30 | Metallic gasket |
EP01307488A EP1184608A3 (en) | 2000-09-04 | 2001-09-03 | Metallic gasket |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000267540A JP2002081543A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 金属製ガスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002081543A true JP2002081543A (ja) | 2002-03-22 |
Family
ID=18754451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000267540A Pending JP2002081543A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 金属製ガスケット |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6575473B2 (ja) |
EP (1) | EP1184608A3 (ja) |
JP (1) | JP2002081543A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005004264A1 (ja) * | 2003-07-08 | 2005-01-13 | Nok Corporation | 燃料電池用セパレータ |
JP2011506859A (ja) * | 2007-12-06 | 2011-03-03 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 高圧ポンプのためのガスケット及び該ガスケットを有する高圧ポンプ |
JP2014074453A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-24 | Uchiyama Manufacturing Corp | ガスケット |
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US20030115934A1 (en) * | 2001-12-20 | 2003-06-26 | Kenji Matsumoto | Cylinder head gasket and combustion state detector using the same |
JP2003184605A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-07-03 | Uchiyama Mfg Corp | シリンダヘッドガスケットと燃焼状態検出装置 |
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