JP2549378Y2 - バルブステム用シール - Google Patents

バルブステム用シール

Info

Publication number
JP2549378Y2
JP2549378Y2 JP1991050453U JP5045391U JP2549378Y2 JP 2549378 Y2 JP2549378 Y2 JP 2549378Y2 JP 1991050453 U JP1991050453 U JP 1991050453U JP 5045391 U JP5045391 U JP 5045391U JP 2549378 Y2 JP2549378 Y2 JP 2549378Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
packing
guide
valve stem
pressure fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991050453U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04137203U (ja
Inventor
林 伸 之 小
形 忍 宗
内 浩 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP1991050453U priority Critical patent/JP2549378Y2/ja
Publication of JPH04137203U publication Critical patent/JPH04137203U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2549378Y2 publication Critical patent/JP2549378Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動車用エン
ジンの吸気・排気系統に用いられるバルブステム用シー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のこの種のバルブステム用シ
ールを示す。シリンダヘッド100には筒状のガイド1
01が上下方向に沿って設けられており、このガイド1
01内にはヘッド102を有するバルブステム103が
往復動自在に挿入してある。また、ガイド101とバル
ブステム103との間であって、変圧流体(高温の混合
ガス)室104に臨む位置には、ゴム状弾性体製のオイ
ルシール(パッキン)105を設けてある。
【0003】上記構成において、バルブステム103が
往復動して変圧流体室104と燃焼室106とを結ぶポ
ート107の開閉が行なわれる。また、この作動中ガイ
ド101とバルブステム103との間には上部から潤滑
油(エンジンオイル)が供給され、その摺動面の潤滑を
行なう。また、オイルシール105は、供給された潤滑
油が変圧流体室104側へと漏れることを防止してい
る。
【0004】ここで、オイルシール105をガイド10
1の最も下方、即ち、変圧流体室104寄りに設けたの
は、摺動面に万遍なく潤滑油を供給するとともに、その
漏れ量を極力抑えることでバルブステム103等のデボ
ジットが生成されるのを少なくするためである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、 潤滑油の自重や振動、或いはバルブステム103の往
復動によるかき落し作用によって潤滑油が徐々にオイル
シール105の直上付近に溜って当該部位の潤滑油の圧
力が高くなり、漏れ量を抑えるのに限界がある。
【0006】ポート107の開閉に伴う変圧流体室1
04の圧力変動(正圧〜負圧)をオイルシール105が
直接受けて弾性変形する。
【0007】オイルシール105を構成する加硫ゴム
が変圧流体、即ち、高温の混合ガスに接触することで劣
化(弾性力低下等)する。
【0008】という三つの理由によりオイルシール10
5のシール性が低下して潤滑油が変圧流体室104、或
いは燃焼室106へと多量に漏れ込む虞れがあった。
【0009】この考案は上記課題を解決するためのもの
で、パッキンから漏れた潤滑油が変圧流体室に漏れるこ
とを防止できるとともに、変圧流体室の変圧流体とパッ
キンとを遮断できるバルブステム用シールを提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この考案は、筒状のガイドの一端側を変圧流体室に臨ん
で配置し、このガイド内にバルブステムを往復動自在に
挿入するとともに、変圧流体室に臨む位置に、ガイドの
他端側から当該ガイドとバルブステムとの摺動面に供給
される潤滑油をシールすバルブステム用シールにおい
て、前記ガイドの内周面に密接するシール部と、前記バ
ルブステムの外周面に摺接するシールリップとを有した
ゴム状弾性体製のパッキンと、該パッキンよりも前記変
圧流体室側に、パッキンと変圧流体とを遮断する樹脂製
シールリングと、を設けた。
【0011】
【作用】上記構成に基づくこの考案は、ガイドとバルブ
ステムとの間に供給される潤滑油はまずパッキンによっ
てシールされ、パッキンから漏れた潤滑油は樹脂シール
リングによってシールされる。
【0012】また、変圧流体室の圧力が変動した際には
樹脂製シールリングが圧力変動を吸収するため、パッキ
ンへの圧力変動の影響を小さくすることができるし、変
圧流体が直にパッキンに接触しない。
【0013】
【実施例】次に、この考案の実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図1,図2は、この考案を自動車用エン
ジンの吸気・排気系統に用いた第一実施例を示してい
る。シリンダヘッド1には筒状のガイド2が上下方向に
沿って設けられており、その一端側(下方)が変圧流体
(高温の混合ガス)室5に臨んでいる。このガイド2の
ステム孔2a内にはヘッド3を有するバルブステム4が
往復動自在に挿入してある。
【0014】また、ガイド2とバルブステム4との間で
あって下側、即ち、混合ガスの通る変圧流体室5に臨む
位置には、パッキンとしてのリップパッキン6を設けて
ある。このリップパッキン6は図中上方、即ち、ガイド
2の他端側からガイド2とバルブステム4との間に供給
される潤滑油(エンジンオイル)をシールするためのも
ので、ガイド2の内周面に設けた取付溝7内へと圧入し
てある。更に、リップパッキン6はニトリルゴム,アク
リルゴム,シリコーンゴム等からなるゴム状弾性体製の
ものであって、シールリップ8がバルブステム4の外周
面に接触している。
【0015】上記ガイド2とバルブステム4との間であ
ってリップパッキン6よりも変圧流体室5寄りの位置に
は、混合ガスとリップパッキン6とを遮断する樹脂(四
ふっ化エチレン樹脂等)製シールリングとしてのバック
アップシール9を設けてある。バックアップシール9の
外周面は、ガイド2の取付溝7内に圧入してある。この
バックアップシール9はリップパッキン6よりも軸方向
の剛性、即ち、強度が大きい。また、バックアップシー
ル9の内周面には図2に示すように、円周上均一な角溝
10を複数本形成してある。
【0016】なお、変圧流体室5の下方には、ポート1
1を介して燃焼室12が設けられている。
【0017】次に、上記実施例の作用を説明する。バル
ブステム4が往復動してポート11が開閉し、混合ガス
の吸気,排気が行なわれる。また、この作動中、ステム
孔2a内には上部から潤滑油(エンジンオイル)が供給
され、ガイド2とバルブステム4との摺動面の潤滑を行
なう。
【0018】ここで、リップパッキン6のシールリップ
8はバルブステム4の外周面の油膜を切り、変圧流体室
5側への漏れを防いでいるが、エンジン本体の振動や潤
滑油の自重、或いはバルブステム4によって潤滑油が徐
々に下方へとかき落される等の理由でリップパッキン6
の直上付近の圧力が高まると、シールリップ8だけでは
漏れを抑えきれなくなり、バルブステム4の表面を伝っ
て下方へと漏れることがある。
【0019】しかし、リップパッキン6の下方にはバッ
クアップシール9を設けてあるため、当該バックアップ
シール9の角溝10のエッジ部によって漏れた潤滑油膜
がさらに切られ、変圧流体室5,燃焼室12側への漏れ
を少なくすることができる。
【0020】また、ポート11の開閉動作に伴って変圧
流体室5内の混合ガスの圧力が変動(正圧〜負圧)する
と、この圧力変動はバックアップシール9の端面側に対
して軸方向に加わる。ここで、高温の混合ガスを遮断し
て、混合ガスがリップパッキン6に直接接触することを
防止する。また、バックアップシール9は強度が大きい
樹脂であるためこの圧力変動を吸収し、リップパッキン
6側に圧力変動が及ぶことを防止できる。従って、リッ
プパッキン6は混合ガスによって劣化することがなく、
また、変圧流体室5の圧力変動によって弾性変形するこ
ともなく、リップパッキン6のシール性を常時安定させ
ておくことができる。
【0021】図3は第二実施例を示す。即ち、従来から
使用されているオイルシール13をパッキンとして取付
溝7内に嵌合してある。このオイルシール13はゴム状
弾性体製のシールリップ14、金属環15を備えてお
り、その内周側にバックアップシール9を圧入して、オ
イルシール13とバックアップシールとを一体化してい
る。その他は第一実施例と同様に構成してあり、第一実
施例と同様の作用効果を得られる。
【0022】図4は第三実施例である。パッキンとして
のオイルシール20は金属環21とゴム状弾性体製のシ
ール本体23とを焼付けてなる。金属環21はガイド2
の外周に嵌合した円筒部24の一端側に内向きのフラン
ジ25を形成してある。シール本体23の内周側にはガ
イド2側へ傾斜したシールリップ26を形成してあると
ともに、シール本体23の外周側にはスプリング27を
装着してある。
【0023】30はシール本体23を取り囲むように配
置した樹脂製シールリングであり、円筒部31の一端側
に内向きのフランジ32を形成してある。円筒部31は
オイルシール20の円筒部24の外周に嵌合固定してあ
り、フランジ32の内周端に形成した屈曲部33はバル
ブステム4に対して所定の締め代で密封接触している。
【0024】このように構成した第三実施例でも第一実
施例と同様の作用効果が得られる。また、第三実施例で
はオイルシール20の金属環21をガイド2の外周へ嵌
合する構成であるため、第一実施例のように取付溝7を
設ける必要がなく、製造が容易という利点がある。
【0025】図5は第四実施例である。ガイド2の下端
側には、金属製の保持環40を固定してある。保持環4
0は取付溝7の内周に嵌合された小径部41と、小径部
41の一端に形成した外向きフランジ42と、外向きフ
ランジ42の外周端から変圧流体室5側へ伸びた大径部
43と、大径部43の変圧流体室5側の端部に形成した
内向きフランジ44とを有する。外向きフランジ42は
ガイド2の端面に当接している。
【0026】大径部43の内周には金属環45を設けて
あり、金属環45の内周に沿ってゴム状弾性体製のパッ
キン46を焼付けてある。パッキン46のシールリップ
47はバルブステム4に接触している。金属環45の一
方の端面、即ち、取付溝7側の端面は保持環40の外向
きフランジ42に当接している。
【0027】また、パッキン46と内向きフランジ44
との間には、樹脂製シールリング48を設けてあり、そ
のシールリップ49は上方、即ち、パッキン46側へと
傾斜している。なお、樹脂製シールリング48と内向き
フランジ44との間に金属製の環状プレート50を設け
ることで、前記金属環45,パッキン46及び樹脂製シ
ールリング48を軸方向に位置決めしている。
【0028】図6は第五実施例であり、樹脂製シールリ
ング48のシールリップ49が変圧流体室5側へ傾斜し
ている点を除き、第四実施例と同様に構成してある。
【0029】上記第四,第五実施例においても、第一実
施例と略同じ作用効果(角溝10の作用効果はない)を
得られる。
【0030】また、第四,第五実施例では金属環45,
パッキン46,樹脂製シールリング48を保持環40の
内周へと一体的に組付けてあるため、保持環40を取付
溝7内へと嵌合するだけでガイド2への装着が完了で
き、装着作業性もよい。
【0031】また、第一,第二,第四,第五実施例で
は、パッキン及び樹脂製シールリングを取付溝7の内周
へ嵌合する構成を採用し、極力ガイド2の外径の小型化
を図っている。これは、変圧流体室5内の混合ガスの流
れを極力乱さないようにするためである。
【0032】なお、上記第一〜第五実施例のガイド2
は、シリンダヘッド1へと組付けた後にステム孔2a,
取付溝7を加工したものである。
【0033】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したもので
あるから、パッキンにより抑えきれなかった潤滑油が変
圧流体室へ漏れることを防止できるとともに、変圧流体
の圧力変動、及び変圧流体自体を樹脂製シールリングで
遮断し、パッキンの弾性変形、劣化を防止できる。従っ
て、変圧流体室の圧力変動及び変圧流体の温度等に関り
なく、常時パッキンのシール性を安定維持できるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自動車用エンジンの吸気・排気系統に
用いた第一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図。
【図3】第二実施例を示す拡大断面図。
【図4】第三実施例を示す拡大断面図。
【図5】第四実施例を示す拡大断面図。
【図6】第五実施例を示す拡大断面図。
【図7】従来の自動車用エンジンの吸気・排気系統に用
いられているバルブステム用シールの構成を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 ガイド 2a ステム孔 3 ヘッド 4 バルブステム 5 変圧流体室 6 リップパッキン(パッキン) 7 取付溝 8,14,26,47 シールリップ 9 バックアップシール(樹脂製シールリング) 10 角溝 11 ポート 12 燃焼室 13,20 オイルシール(パッキン) 15,21,45 金属環 23 シール本体 24,31 円筒部 25,32 フランジ 27 スプリング 30,48 樹脂製シールリング 33 屈曲部 40 保持環 41 小径部 42 外向きフランジ 43 大径部 44 内向きフランジ 49 シールリップ 50 プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−158507(JP,U) 実開 昭54−158910(JP,U) 実開 昭57−193001(JP,U) 実開 昭56−11306(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のガイドの一端側を変圧流体室に臨
    んで配置し、このガイド内にバルブステムを往復動自在
    に挿入するとともに、変圧流体室に臨む位置に、ガイド
    の他端側から当該ガイドとバルブステムとの摺動面に供
    給される潤滑油をシールすバルブステム用シールにお
    いて、前記ガイドの内周面に密接するシール部と、前記バルブ
    ステムの外周面に摺接するシールリップとを有したゴム
    状弾性体製のパッキンと、 該パッキンよりも 前記変圧流体室側に、パッキンと変圧
    流体とを遮断する樹脂製シールリングと、を設けたバル
    ブステム用シール。
JP1991050453U 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール Expired - Lifetime JP2549378Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991050453U JP2549378Y2 (ja) 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-96427 1990-09-13
JP9642790 1990-09-13
JP3-31785 1991-04-08
JP3178591 1991-04-08
JP1991050453U JP2549378Y2 (ja) 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04137203U JPH04137203U (ja) 1992-12-21
JP2549378Y2 true JP2549378Y2 (ja) 1997-09-30

Family

ID=31950358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991050453U Expired - Lifetime JP2549378Y2 (ja) 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2549378Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4253924B2 (ja) * 1999-05-18 2009-04-15 Nok株式会社 バルブステムシール

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158507U (ja) * 1987-04-03 1988-10-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04137203U (ja) 1992-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7753376B2 (en) Plunger seal for pump
KR100238502B1 (ko) 밸브스템 밀봉 조립체
US4399783A (en) Interference fit cylinder liner
US5584271A (en) Valve stem seal
JP5927748B2 (ja) 内燃エンジンのバルブ用のガスケット及び内燃エンジン用のバルブ
CA2020191C (en) Frustoconical valve stem sealing element
JPH08170733A (ja) 往復動用密封装置
US4995623A (en) Sealing device for reciprocating member
CN108368938B (zh) 气门油封
WO2017094597A1 (ja) 密封装置
JP6868559B2 (ja) バルブステムシール及び密封構造
US4280708A (en) Sealing device for engine piston
JP2549378Y2 (ja) バルブステム用シール
JP5064537B2 (ja) インテークマニホールド用フランジ
JPH04134607U (ja) バルブステム用シール
JP3890750B2 (ja) バルブステムシール
JP2004019852A (ja) バルブステムシール
JP6703740B2 (ja) バルブステムシール
JP4609636B2 (ja) 密封装置
JPH09210213A (ja) 往復動用密封装置
RU193610U1 (ru) Поршень ускорительного насоса карбюратора
WO2024075648A1 (ja) バルブステムシール用密封装置
JP4324782B2 (ja) 密封装置
JPS6131588Y2 (ja)
JPH0529414Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970415