JPH04137203U - バルブステム用シール - Google Patents

バルブステム用シール

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JPH04137203U
JPH04137203U JP1991050453U JP5045391U JPH04137203U JP H04137203 U JPH04137203 U JP H04137203U JP 1991050453 U JP1991050453 U JP 1991050453U JP 5045391 U JP5045391 U JP 5045391U JP H04137203 U JPH04137203 U JP H04137203U
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pressure fluid
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林 伸 之 小
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内 浩 山
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エヌオーケー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッキンから漏れたエンジンオイルが混合ガ
ス室に漏れることを防止できるとともに、混合ガス室の
混合ガスとパッキンとを遮断できるバルブステム用シー
ルを提供する。 【構成】 筒状のガイド2の一端側を混合ガス室5に臨
んで配置し、このガイド2内にバルブステム4を往復動
自在に挿入するとともに、混合ガス室5に臨む位置に、
ガイド2の他端側から当該ガイド2のバルブステム4と
の摺動面に供給されるエンジンオイルをシールすべくゴ
ム状弾性体製のリップパッキンを設けたバルブステム用
シールにおいて、前記混合ガス室5側に、リップパッキ
ン6と混合ガスとを遮断する樹脂製のバックアップシー
ル9を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば自動車用エンジンの吸気・排気系統に用いられるバルブス テム用シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のこの種のバルブステム用シールを示す。シリンダヘッド100に は筒状のガイド101が上下方向に沿って設けられており、このガイド101内 にはヘッド102を有するバルブステム103が往復動自在に挿入してある。ま た、ガイド101とバルブステム103との間であって、変圧流体(高温の混合 ガス)室104に臨む位置には、ゴム状弾性体製のオイルシール(パッキン)1 05を設けてある。
【0003】 上記構成において、バルブステム103が往復動して変圧流体室104と燃焼 室106とを結ぶポート107の開閉が行なわれる。また、この作動中ガイド1 01とバルブステム103との間には上部から潤滑油(エンジンオイル)が供給 され、その摺動面の潤滑を行なう。また、オイルシール105は、供給された潤 滑油が変圧流体室104側へと漏れることを防止している。
【0004】 ここで、オイルシール105をガイド101の最も下方、即ち、変圧流体室1 04寄りに設けたのは、摺動面に万遍なく潤滑油を供給するとともに、その漏れ 量を極力抑えることでバルブステム103等のデボジットが生成されるのを少な くするためである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、 潤滑油の自重や振動、或いはバルブステム103の往復動によるかき落し作 用によって潤滑油が徐々にオイルシール105の直上付近に溜って当該部位の潤 滑油の圧力が高くなり、漏れ量を抑えるのに限界がある。
【0006】 ポート107の開閉に伴う変圧流体室104の圧力変動(正圧〜負圧)をオ イルシール105が直接受けて弾性変形する。
【0007】 オイルシール105を構成する加硫ゴムが変圧流体、即ち、高温の混合ガス に接触することで劣化(弾性力低下等)する。
【0008】 という三つの理由によりオイルシール105のシール性が低下して潤滑油が変 圧流体室104、或いは燃焼室106へと多量に漏れ込む虞れがあった。
【0009】 この考案は上記課題を解決するためのもので、パッキンから漏れた潤滑油が変 圧流体室に漏れることを防止できるとともに、変圧流体室の変圧流体とパッキン とを遮断できるバルブステム用シールを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの考案は、筒状のガイドの一端側を変圧流体室に臨 んで配置し、このガイド内にバルブステムを往復動自在に挿入するとともに、変 圧流体室に臨む位置に、ガイドの他端側から当該ガイドとバルブステムとの摺動 面に供給される潤滑油をシールすべくゴム状弾性体製のパッキンを設けたバルブ ステム用シールにおいて、前記変圧流体室側に、パッキンと変圧流体とを遮断す る樹脂製シールリングを設けた。
【0011】
【作用】
上記構成に基づくこの考案は、ガイドとバルブステムとの間に供給される潤滑 油はまずパッキンによってシールされ、パッキンから漏れた潤滑油は樹脂シール リングによってシールされる。
【0012】 また、変圧流体室の圧力が変動した際には樹脂製シールリングが圧力変動を吸 収するため、パッキンへの圧力変動の影響を小さくすることができるし、変圧流 体が直にパッキンに接触しない。
【0013】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図1〜図6に基づいて説明する。図1,図2は、こ の考案を自動車用エンジンの吸気・排気系統に用いた第一実施例を示している。 シリンダヘッド1には筒状のガイド2が上下方向に沿って設けられており、その 一端側(下方)が変圧流体(高温の混合ガス)室5に臨んでいる。このガイド2 のステム孔2a内にはヘッド3を有するバルブステム4が往復動自在に挿入して ある。
【0014】 また、ガイド2とバルブステム4との間であって下側、即ち、混合ガスの通る 変圧流体室5に臨む位置には、パッキンとしてのリップパッキン6を設けてある 。このリップパッキン6は図中上方、即ち、ガイド2の他端側からガイド2とバ ルブステム4との間に供給される潤滑油(エンジンオイル)をシールするための もので、ガイド2の内周面に設けた取付溝7内へと圧入してある。更に、リップ パッキン6はニトリルゴム,アクリルゴム,シリコーンゴム等からなるゴム状弾 性体製のものであって、シールリップ8がバルブステム4の外周面に接触してい る。
【0015】 上記ガイド2とバルブステム4との間であってリップパッキン6よりも変圧流 体室5寄りの位置には、混合ガスとリップパッキン6とを遮断する樹脂(四ふっ 化エチレン樹脂等)製シールリングとしてのバックアップシール9を設けてある 。バックアップシール9の外周面は、ガイド2の取付溝7内に圧入してある。こ のバックアップシール9はリップパッキン6よりも軸方向の剛性、即ち、強度が 大きい。また、バックアップシール9の内周面には図2に示すように、円周上均 一な角溝10を複数本形成してある。
【0016】 なお、変圧流体室5の下方には、ポート11を介して燃焼室12が設けられて いる。
【0017】 次に、上記実施例の作用を説明する。バルブステム4が往復動してポート11 が開閉し、混合ガスの吸気,排気が行なわれる。また、この作動中、ステム孔2 a内には上部から潤滑油(エンジンオイル)が供給され、ガイド2とバルブステ ム4との摺動面の潤滑を行なう。
【0018】 ここで、リップパッキン6のシールリップ8はバルブステム4の外周面の油膜 を切り、変圧流体室5側への漏れを防いでいるが、エンジン本体の振動や潤滑油 の自重、或いはバルブステム4によって潤滑油が徐々に下方へとかき落される等 の理由でリップパッキン6の直上付近の圧力が高まると、シールリップ8だけで は漏れを抑えきれなくなり、バルブステム4の表面を伝って下方へと漏れること がある。
【0019】 しかし、リップパッキン6の下方にはバックアップシール9を設けてあるため 、当該バックアップシール9の角溝10のエッジ部によって漏れた潤滑油膜がさ らに切られ、変圧流体室5,燃焼室12側への漏れを少なくすることができる。
【0020】 また、ポート11の開閉動作に伴って変圧流体室5内の混合ガスの圧力が変動 (正圧〜負圧)すると、この圧力変動はバックアップシール9の端面側に対して 軸方向に加わる。ここで、高温の混合ガスを遮断して、混合ガスがリップパッキ ン6に直接接触することを防止する。また、バックアップシール9は強度が大き い樹脂であるためこの圧力変動を吸収し、リップパッキン6側に圧力変動が及ぶ ことを防止できる。従って、リップパッキン6は混合ガスによって劣化すること がなく、また、変圧流体室5の圧力変動によって弾性変形することもなく、リッ プパッキン6のシール性を常時安定させておくことができる。
【0021】 図3は第二実施例を示す。即ち、従来から使用されているオイルシール13を パッキンとして取付溝7内に嵌合してある。このオイルシール13はゴム状弾性 体製のシールリップ14、金属環15を備えており、その内周側にバックアップ シール9を圧入して、オイルシール13とバックアップシールとを一体化してい る。その他は第一実施例と同様に構成してあり、第一実施例と同様の作用効果を 得られる。
【0022】 図4は第三実施例である。パッキンとしてのオイルシール20は金属環21と ゴム状弾性体製のシール本体23とを焼付けてなる。金属環21はガイド2の外 周に嵌合した円筒部24の一端側に内向きのフランジ25を形成してある。シー ル本体23の内周側にはガイド2側へ傾斜したシールリップ26を形成してある とともに、シール本体23の外周側にはスプリング27を装着してある。
【0023】 30はシール本体23を取り囲むように配置した樹脂製シールリングであり、 円筒部31の一端側に内向きのフランジ32を形成してある。円筒部31はオイ ルシール20の円筒部24の外周に嵌合固定してあり、フランジ32の内周端に 形成した屈曲部33はバルブステム4に対して所定の締め代で密封接触している 。
【0024】 このように構成した第三実施例でも第一実施例と同様の作用効果が得られる。 また、第三実施例ではオイルシール20の金属環21をガイド2の外周へ嵌合す る構成であるため、第一実施例のように取付溝7を設ける必要がなく、製造が容 易という利点がある。
【0025】 図5は第四実施例である。ガイド2の下端側には、金属製の保持環40を固定 してある。保持環40は取付溝7の内周に嵌合された小径部41と、小径部41 の一端に形成した外向きフランジ42と、外向きフランジ42の外周端から変圧 流体室5側へ伸びた大径部43と、大径部43の変圧流体室5側の端部に形成し た内向きフランジ44とを有する。外向きフランジ42はガイド2の端面に当接 している。
【0026】 大径部43の内周には金属環45を設けてあり、金属環45の内周に沿ってゴ ム状弾性体製のパッキン46を焼付けてある。パッキン46のシールリップ47 はバルブステム4に接触している。金属環45の一方の端面、即ち、取付溝7側 の端面は保持環40の外向きフランジ42に当接している。
【0027】 また、パッキン46と内向きフランジ44との間には、樹脂製シールリング4 8を設けてあり、そのシールリップ49は上方、即ち、パッキン46側へと傾斜 している。なお、樹脂製シールリング48と内向きフランジ44との間に金属製 の環状プレート50を設けることで、前記金属環45,パッキン46及び樹脂製 シールリング48を軸方向に位置決めしている。
【0028】 図6は第五実施例であり、樹脂製シールリング48のシールリップ49が変圧 流体室5側へ傾斜している点を除き、第四実施例と同様に構成してある。
【0029】 上記第四,第五実施例においても、第一実施例と略同じ作用効果(角溝10の 作用効果はない)を得られる。
【0030】 また、第四,第五実施例では金属環45,パッキン46,樹脂製シールリング 48を保持環40の内周へと一体的に組付けてあるため、保持環40を取付溝7 内へと嵌合するだけでガイド2への装着が完了でき、装着作業性もよい。
【0031】 また、第一,第二,第四,第五実施例では、パッキン及び樹脂製シールリング を取付溝7の内周へ嵌合する構成を採用し、極力ガイド2の外径の小型化を図っ ている。これは、変圧流体室5内の混合ガスの流れを極力乱さないようにするた めである。
【0032】 なお、上記第一〜第五実施例のガイド2は、シリンダヘッド1へと組付けた後 にステム孔2a,取付溝7を加工したものである。
【0033】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したものであるから、パッキンにより抑えきれな かった潤滑油が変圧流体室へ漏れることを防止できるとともに、変圧流体の圧力 変動、及び変圧流体自体を樹脂製シールリングで遮断し、パッキンの弾性変形、 劣化を防止できる。従って、変圧流体室の圧力変動及び変圧流体の温度等に関り なく、常時パッキンのシール性を安定維持できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自動車用エンジンの吸気・排気系統に
用いた第一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図。
【図3】第二実施例を示す拡大断面図。
【図4】第三実施例を示す拡大断面図。
【図5】第四実施例を示す拡大断面図。
【図6】第五実施例を示す拡大断面図。
【図7】従来の自動車用エンジンの吸気・排気系統に用
いられているバルブステム用シールの構成を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 ガイド 2a ステム孔 3 ヘッド 4 バルブステム 5 変圧流体室 6 リップパッキン(パッキン) 7 取付溝 8,14,26,47 シールリップ 9 バックアップシール(樹脂製シールリング) 10 角溝 11 ポート 12 燃焼室 13,20 オイルシール(パッキン) 15,21,45 金属環 23 シール本体 24,31 円筒部 25,32 フランジ 27 スプリング 30,48 樹脂製シールリング 33 屈曲部 40 保持環 41 小径部 42 外向きフランジ 43 大径部 44 内向きフランジ 49 シールリップ 50 プレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のガイドの一端側を変圧流体室に臨
    んで配置し、このガイド内にバルブステムを往復動自在
    に挿入するとともに、変圧流体室に臨む位置に、ガイド
    の他端側から当該ガイドとバルブステムとの摺動面に供
    給される潤滑油をシールすべくゴム状弾性体製のパッキ
    ンを設けたバルブステム用シールにおいて、前記変圧流
    体室側に、パッキンと変圧流体とを遮断する樹脂製シー
    ルリングを設けたバルブステム用シール。
JP1991050453U 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール Expired - Lifetime JP2549378Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991050453U JP2549378Y2 (ja) 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9642790 1990-09-13
JP3178591 1991-04-08
JP3-31785 1991-04-08
JP2-96427 1991-04-08
JP1991050453U JP2549378Y2 (ja) 1990-09-13 1991-06-03 バルブステム用シール

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Publication Number Publication Date
JPH04137203U true JPH04137203U (ja) 1992-12-21
JP2549378Y2 JP2549378Y2 (ja) 1997-09-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329234A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Nok Corp バルブステムシール

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158507U (ja) * 1987-04-03 1988-10-18

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JP2000329234A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Nok Corp バルブステムシール

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