JPH11196553A - ブラシ装置 - Google Patents
ブラシ装置Info
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- JPH11196553A JPH11196553A JP36888497A JP36888497A JPH11196553A JP H11196553 A JPH11196553 A JP H11196553A JP 36888497 A JP36888497 A JP 36888497A JP 36888497 A JP36888497 A JP 36888497A JP H11196553 A JPH11196553 A JP H11196553A
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Abstract
に適正に係止させる。 【解決手段】 ブラシ24の背面26にはトーションス
プリング22の作用側端部22aを係止するための係止
溝25が、断面形状が略V字状に没設されている。この
係止溝25の開口端の幅Bはブラシホルダのトーション
スプリング用切欠部18の開口端の幅Aよりも広く設定
されている。トーションスプリング22の作用側端部2
2aは係止溝25に係止され、係止柱21に反力を取っ
てブラシ24をコミテータ23に押し付ける。 【効果】 係止溝の開口端の幅Bがトーションスプリン
グ用切欠部の開口端の幅Aよりも広く形成されているの
で、トーションスプリングの作用側端部はV字溝の傾斜
面に案内されてブラシの側面側に係止されることなく、
係止溝に確実に係止される。
Description
の回転電機に使用されるブラシ装置、特に、ブラシがト
ーションスプリングによってコミテータに押し付けられ
る構造のものに関し、例えば、車載用モータに利用して
有効なブラシ装置に関する。
て、一端部にトーションスプリング用切欠部が形成され
たブラシホルダにブラシが摺動自在に挿入されており、
ブラシのコミテータと反対側の端面に没設されたトーシ
ョンスプリング係止溝にトーションスプリングの作用側
端部がトーションスプリング用切欠部を通して係止され
て、ブラシがトーションスプリングの弾発力によりコミ
テータに押接されているものがある。トーションスプリ
ングが使用されたブラシ装置は、ブラシを押すためのブ
ラシスプリングをブラシの側方に配置することができる
ため、ブラシスプリングがブラシの後方に配置される場
合に比べてブラシの寿命ひいてはモータの寿命を延ばす
ことができる。そのため、車載用モータに広く採用され
ている。
ある例としては、実開昭61−189765号公報があ
る。ここには、ブラシの基端側端面全体に断面略V字形
状のトーションスプリング係止溝を形成することによ
り、トーションスプリングを係止し易くする技術が開示
されている。
が使用されたブラシ装置においては、トーションスプリ
ングの組み付け方によってはトーションスプリングの作
用側端部がトーションスプリング係止溝に正規に係止せ
ずに、ブラシの不適切な部位を押圧してしまうという不
具合が発生する。このため、従来のブラシ装置において
は、トーションスプリングの組み付け時に、その作用側
端部がトーションスプリング係止溝に係止しているか否
かを確認する作業の実施が余儀なくされている。
作用側端部をブラシの正規の位置に確実に係止させるこ
とができるブラシ装置を提供することにある。
は、一端部にトーションスプリング用切欠部が形成され
たブラシホルダにブラシが摺動自在に挿入されており、
ブラシのコミテータと反対側の端面に没設されたトーシ
ョンスプリング係止溝にトーションスプリングの作用側
端部が前記トーションスプリング用切欠部を通して係止
されて、ブラシがトーションスプリングの弾発力により
コミテータに押接されているブラシ装置において、前記
トーションスプリング係止溝は前記ブラシのコミテータ
と反対側の端面の一部を開口端として開口端に行くに従
って広がる溝形状に形成されているとともに、その開口
端の幅が前記トーションスプリング用切欠部の開口端の
幅よりも広く設定されていることを特徴とする。
幅がトーションスプリング用切欠部の開口端の幅よりも
広く形成されているため、トーションスプリングの反力
側端部がトーションスプリング係止柱に係止されてトー
ションスプリングの弾発力によって作用側端部がトーシ
ョンスプリング用切欠部を通してトーションスプリング
係止溝に係止しようとする時には、トーションスプリン
グの作用側端部がブラシの不適切な部位を押圧してしま
うという不具合を生じることなく、トーションスプリン
グ係止溝に案内されて自動的かつ確実に係止される。
ブラシ装置の主要部を示しており、(a)は組立前の一
部省略斜視図、(b)は組立後の一部省略斜視図であ
る。図2はそのブラシ装置を示す斜視図である。図3
(a)は同じく正面図、(b)は(b)は(a)のb−
b線に沿う断面図である。図4はそのブラシ装置のモー
タへの組付作業を示す分解斜視図である。
装置は、車載用モータに使用されるものとして構成され
ている。ブラシ装置10は樹脂が使用されて略U字形の
板形状に一体成形(モールディング)されたブラシホル
ダステー(以下、ステーという。)11を備えている。
ステー11の外形はモータハウジングの内形に対応され
ており、内周によってコミテータ23に対応したコミテ
ータ挿通部12が形成されている。
る。)にはプラス側ブラシホルダ13およびマイナス側
ブラシホルダ14が、コミテータ挿通部12を挟んで互
いに対向するように配されて、それぞれ垂直方向上向き
に突設されている。プラス側ブラシホルダ13とマイナ
ス側ブラシホルダ14は同一形状に形成されて、コミテ
ータ挿通部12の中心線を基準に対称形状にそれぞれ配
置されているので、以下、構成は一方のプラス側ブラシ
ホルダ13について代表的に説明する。
された本体15を備えており、本体15はステー11の
上面に筒心がコミテータ挿通部12の法線に一致するよ
うに配されて、長方形が縦長になるように直角に立設さ
れている。本体15の筒内径によってブラシ収容室16
が形成されており、ブラシ収容室16は後記するブラシ
を筒心方向(以下、内外方向とする。)に摺動自在に嵌
入されて保持し得る大きさに形成されているとともに、
その内外両端面はそれぞれ開放されている。本体15の
ブラシ収容室16内の底面にはブラシの温度上昇を防止
するブラシ冷却用溝17が、内外方向に延在するように
一定幅一定深さに没設されている。また、本体15の両
側の側壁にはトーションスプリング用切欠部18および
ピグテール引出し用切欠部19が内外方向に延在するよ
うに一体的にそれぞれ開設されており、各切欠部18、
19の外側端は側壁の外側端においてそれぞれ開口され
ている。
13、14の側方の片脇には同一の円柱形状のトーショ
ンスプリング保持柱(以下、保持柱という。)20が一
対、それぞれ直角に突設されており、各保持柱20には
トーションスプリング22が外側に装着されてそれぞれ
保持されている。ステー11の上面における各保持柱2
0に隣接した位置には各トーションスプリング係止柱
(以下、係止柱という。)21がそれぞれ直角に突設さ
れており、各係止柱21には各トーションスプリング2
2の反力側端部22bがそれぞれ係止されている。
テータ23に摺接するブラシ24が内外方向に摺動自在
に収納されている。ブラシ24はブラシ粒子が成形型
(図示せず)によって略長方形の平盤形状に突き固めら
れて焼成されており、内側端面がコミテータ23に当接
され、外側端面(以下、背面という。)26にトーショ
ンスプリング22の作用側端部22aが係止されるよう
になっている。
リング22の作用側端部22aを係止するためのトーシ
ョンスプリング係止溝(以下、係止溝という。)25
が、断面形状が開口端に行くに従って広がるV字溝形状
に没設されている。係止溝25はブラシ24の背面26
において短辺方向に延在するように形成されており、係
止溝25の開口端の幅Bはトーションスプリング用切欠
部18の開口端の幅Aよりも広くなるように設定されて
いる。
22の作用側端部22aが係止されており、トーション
スプリング22の反力側端部22bは係止柱21に係止
されている。トーションスプリング22は反力側端部2
2bにおいて係止柱21に反力を取って、作用側端部2
2aにおいてブラシ24に弾発力を付勢することによ
り、ブラシ24の反対側端面をコミテータ23に押し付
けている。
8の一端部が、係止溝25から下方にずらされた(オフ
セットされた)位置に配線されている。すなわち、一端
部がブラシ24の内部に埋め込まれて電気的に配線され
ているピグテール28は、ブラシ24の背面に最も近い
位置であってブラシ24の内部に埋め込まれた先端が係
止溝25から露出しないように配線されている。つま
り、ピグテール28は係止溝25に干渉しない範囲内
で、ブラシ24の有効長を最も確保することができる位
置に配線されている。
の組立作業およびモータへの組付作業並びに作用効果を
説明する。
24がブラシ収容室16内に背面開口側から挿入され、
トーションスプリング22が保持柱20に上側から挿入
されて同心的に装着される。この際、トーションスプリ
ング22の作用側端部22aは両方のブラシホルダ1
3、14の背面側においてトーションスプリング用切欠
部18を通して係止溝25の底に臨んだ状態になる。こ
の状態においては、トーションスプリング22の反力側
端部22bは係止柱21に係止されていないため、作用
側端部22aは遊動し得る状態になっている。
されているように、ブラシ装置10はエンドブラケット
30に当接されてビス31によって締結される。なお、
前記したブラシ装置10の組立作業はブラシ装置10の
エンドブラケット30への組付作業の後に実施してもよ
い。
シ装置10の外側にはヨーク50との絶縁を維持するた
めのカバー40が嵌合される。続いて、コミテータ23
がブラシ装置10の両方のブラシホルダ13、14間に
上方から挿入される(図2参照)。コミテータ23が所
定の位置まで挿入されてエンドブラケット30の軸受
(図示せず)によって支持された状態になると、両方の
ブラシホルダ13、14に挿入されたブラシ24の端面
はコミテータ23の外周面に臨んだ状態になる。
に、トーションスプリング22の反力側端部22bがト
ーションスプリング係止柱21にトーションスプリング
22を撓ませながら係止される。反力側端部22bがト
ーションスプリング係止柱21に係止されると、トーシ
ョンスプリング22の撓みによる弾発力が作用側端部2
2aに伝達され、作用側端部22aがブラシ24の係止
溝25の底に自動的に滑り込むように係止される。この
際、係止溝25の開口端の幅Bがトーションスプリング
用切欠部18の開口端の幅Aよりも広く形成されている
ので、トーションスプリング22の作用側端部22aは
ブラシ24の側面24bに係止されることなく、案内さ
れるようにして係止溝25の底にに確実に係止される。
40が嵌合されているため、ブラシ24はブラシホルダ
13、14に対してあまり後退することができない状態
になっている。したがって、トーションスプリング22
の作用側端部22aがトーションスプリング用切欠部1
8に位置するブラシ24の側面24bに臨む事態は起こ
り得ず、トーションスプリング22の作用側端部22a
はカバー40内の内側においてV字形状の係止溝25の
底に臨んだ状態を維持することができる。これにより、
トーションスプリング22の作用側端部22aはトーシ
ョンスプリング用切欠部18の内側において係止溝25
の傾斜面に常に案内される状態になるため、係止溝25
の底に常に係止することになる。
置の主要部を示しており、(a)は一部省略斜視図、
(b)は側面図、(c)は平面断面図である。
係止溝25Aの底に傾斜面27Aがトーションスプリン
グ用切欠部18側からピグテール引出し用切欠部19側
へ向かって次第に浅くなるように形成されている点であ
る。係止溝25Aのブラシ24Aの背面26における開
口縁はピグテール引出し用切欠部19側からトーション
スプリング用切欠部18に向かって広がるV字形状にな
っており、V字形状の開口縁のブラシ24Aの側面との
接点間の幅すなわち係止溝25Aの最大の幅Bは、トー
ションスプリング用切欠部18の開口端の幅Aよりも広
く設定されている。
Bはトーションスプリング用切欠部18の開口端の幅A
よりも広く設定されているため、トーションスプリング
22の作用側端部22aは反力側端部22bの係止柱2
1への係止に伴って、係止溝25Aに滑り込むように案
内されて自動的かつ確実に係止されることになる。
ピグテール引出し用切欠部19側において浅くなってい
るため、ピグテール28はブラシ24の背面26寄りに
配置することができる。つまり、ピグテール28は係止
溝25Aに干渉せずにブラシ24Aの有効長を長く設定
することができる。
運転中にブラシにはコミテータとの摺動抵抗やコミテー
タの凹凸の影響によって振動や衝撃が加わるため、ブラ
シ音が発生する。しかし、ブラシ24Aのようにトーシ
ョンスプリング22の作用側端部22aの接触面が傾斜
面27Aに形成されると、このブラシの振動や衝撃によ
るブラシ音の発生は防止される。すなわち、図5(c)
に示されているように、トーションスプリング22のブ
ラシ24Aへの付勢状態において、トーションスプリン
グ22の作用側端部22aは係止溝25Aにおける傾斜
面27Aを直角に付勢する状態になるため、トーション
スプリング22の弾発力Fは、コミテータ23の法線方
向の分力(以下、コミテータ側分力という。)f1 と、
ブラシ24Aをブラシホルダ13の保持柱20と反対側
の側壁内面に押接させる分力(以下、ホルダ側分力とい
う。)f2 との分力となる。したがって、ブラシ24A
はホルダ側分力f2 によってブラシ収容室16の側壁内
面に押し付けられることより遊動を抑止されるため、ブ
ラシ音の発生は防止された状態になる。
置の主要部を示しており、(a)は組立前の一部省略斜
視図、(b)は組立後の一部省略斜視図である。
係止溝25Bがトーションスプリング用切欠部18側で
幅を広くされた面取り部29Bが形成され、ピグテール
引出し用切欠部19側で幅を狭く形成されている。二つ
の幅を有する係止溝25Bは幅の広い側の最大幅Bがト
ーションスプリング用切欠部18の開口端の幅Aよりも
広く設定されている。
けるトーションスプリング用切欠部18側の幅Bはトー
ションスプリング用切欠部18の開口端の幅Aよりも広
く設定されているため、トーションスプリング22の作
用側端部22aは反力側端部22bの係止柱21への係
止に伴って、係止溝25Bに滑り込むように案内されて
自動的かつ確実に係止されることになる。
止溝25Bの底部を除く両端部に形成されているため、
一端部がブラシ24の内部に埋め込まれて電気的に配線
されているピグテール28は、ブラシ24の内部に埋め
込まれた先端が係止溝25Bから露出することがなく、
想像線で示されているピグテール28Bのようにブラシ
24のコミテータ軸方向中央かつ背面26寄りに配置す
ることができる。つまり、ピグテール28は係止溝25
Bに干渉せずにブラシ24Bの有効長を長く設定するこ
とができる。さらにブラシの方向性をなくすことになっ
て、歩留りや部品点数を少なくすることができる。
置の主要部を示しており、(a)は組立前の一部省略斜
視図、(b)は組立後の一部省略斜視図である。
係止溝25Cが開口端に行くに従って広がる略U字溝形
状に形成されており、この係止溝25Cのトーションス
プリング用切欠部18側の端部には面取り部29Cが形
成され、その面取り部29Cの最大幅Bがトーションス
プリング用切欠部18の開口端の幅Aよりも広く設定さ
れている点である。
取り部29Cの幅Bはトーションスプリング用切欠部1
8の開口端の幅Aよりも広く設定されているため、トー
ションスプリング22の作用側端部22aは反力側端部
22bの係止柱21への係止に伴って、係止溝25Cに
滑り込むように案内されて自動的かつ確実に係止される
ことになる。
切欠部19側の幅は狭くなっているため、ピグテール2
8はブラシ24の中央部の背面26寄りに配置すること
ができる。つまり、ピグテール28は係止溝25Cに干
渉せずにブラシ24Cの有効長を長く設定することがで
きる。
置の主要部を示しており、(a)は一部省略斜視図、
(b)、(c)はその作用を説明するための各平面断面
図である。
ブラシ24Dの背面が傾斜面(以下、第1傾斜面とい
う。)26Dに形成され、第1傾斜面26Dに係止溝2
5Dが形成されているとともに、係止溝25Dの底に傾
斜面(以下、第2傾斜面という。)27Dがトーション
スプリング用切欠部18側からピグテール引出し用切欠
部19側を向かって次第に浅くなるように形成されてお
り、さらに、係止溝25Dのトーションスプリング用切
欠部18側の端部に面取り部29Dが形成されている点
である。面取り部29Dの最大幅Bがトーションスプリ
ング用切欠部18の開口端の幅Aよりも広く設定されて
いる。
直交する平面(以下、直交面という。)を基準にしてコ
ミテータ23の外周面の接線面方向に傾斜されて背面の
全体にわたって形成されており、第1傾斜面26Dの直
交面に対する傾斜角θ1 は、10〜15度に設定されて
いる。係止溝25Dの底に形成された第2傾斜面27D
の第1傾斜面26Dに対する傾斜角θ2 は、15度に設
定されている。したがって、第2傾斜面27Dの直交面
に対する全体としての傾斜角θは重畳された関係になっ
ており、θ1 +θ2 、により、25〜30度になってい
る。溝底面が第2傾斜面27Dを構成するように没設さ
れているため、係止溝25Dは第2傾斜面27Dの傾斜
が深くなる方向に従って末広がりとなるテーパ形状にな
っている。
ーションスプリング用切欠部18側の幅Bはトーション
スプリング用切欠部18の開口端の幅Aよりも広く設定
されているため、トーションスプリング22の作用側端
部22aは反力側端部22bの係止柱21への係止に伴
って、係止溝25Aに滑り込むように案内されて自動的
かつ確実に係止されることになる。
Dおよび係止溝25Dの底の第2傾斜面27Dはピグテ
ール引出し用切欠部19側において浅くなっているた
め、ピグテール28はブラシ24のコミテータ23から
最も離反した位置に配置することができる。つまり、ピ
グテール28は係止溝25Dに干渉せずにブラシ24D
の有効長を長く設定することができる。
の作用側端部22aの接触面が第2傾斜面27Dに形成
されているため、ブラシの振動や衝撃によるブラシ音の
発生は防止される。すなわち、図8(b)に示されてい
るように、トーションスプリング22のブラシ24Dへ
の付勢状態において、トーションスプリング22の作用
側端部22aは係止溝25Dの第2傾斜面27Dを直角
に付勢する状態になるため、トーションスプリング22
の弾発力Fは、コミテータ側分力f1 と、ブラシ24を
ブラシホルダ13の保持柱20と反対側の側壁内面に押
接させるホルダ側分力f2 との分力となる。したがっ
て、ブラシ24Dはホルダ側分力f2 によってブラシ収
容室16の側壁内面に押し付けられることより遊動を抑
止されるため、ブラシ音の発生は防止された状態にな
る。しかも、第2傾斜面27Dの傾斜角θは、25〜3
0度に設定されているため、ブラシ24Dは収容室16
の側壁内面に最適の力をもって押し付けられた状態にな
る。つまり、第2傾斜面27Dによるブラシ音防止効果
は最大限に発揮されることになる。
傾斜角を30度以上に設定すると、傾斜角の先端部分に
クラック等が発生し易くなるため、ブラシを成形型によ
って成形することが困難になる。しかし、図8(c)に
示されているように、ブラシ24Dの第1傾斜面26D
の傾斜角θ1 は、10〜15度に設定されているため、
ブラシ24Dは成形型によって容易に成形することがで
きる。すなわち、傾斜角θ1 が10〜15度である第1
傾斜面26Dを有するブラシ24Dが成形型によって突
き固められて成形される際には、ブラシ粒子が成形型の
キャビティーの側面に倣って整列整列する性質によって
整列方向が若干不均一になったとしても、傾斜角が少な
いことによって内部応力の発生が抑制されるため、ブラ
シ24Dにクラック等が発生することはない。
係止溝の開口端の幅をトーションスプリング用切欠部の
開口端の幅よりも広く設定することにより、トーション
スプリングの反力側端部がトーションスプリング係止柱
に係止されてトーションスプリングの弾発力によって作
用側端部がトーションスプリング用切欠部を通してトー
ションスプリング係止溝に係止しようとする際には、ト
ーションスプリングの作用側端部をトーションスプリン
グ係止溝に自動的かつ確実に係止させることができるた
め、確認作業を省略ないしは厳格性を緩和することがで
きる。
を示しており、(a)は組立前の一部省略斜視図、
(b)は組立後の一部省略斜視図である。
b線に沿う断面図である
解斜視図である。
を示しており、(a)は一部省略斜視図、(b)は側面
図、(c)は平面断面図である。
を示しており、(a)は組立前の一部省略斜視図、
(b)は組立後の一部省略斜視図である。
を示しており、(a)は組立前の一部省略斜視図、
(b)は組立後の一部省略斜視図である。
を示しており、(a)は一部省略斜視図、(b)、
(c)はその作用を説明するための各平面断面図であ
る。
コミテータ挿通部、13…プラス側ブラシホルダ、14
…マイナス側ブラシホルダ、15…本体、16…ブラシ
収容室、17…ブラシ冷却用溝、18…トーションスプ
リング用切欠部、19…ピグテール引出し用切欠部、2
0…トーションスプリング保持柱、21…トーションス
プリング係止柱、22…トーションスプリング、22a
…作用側端部、22b…反力側端部、23…コミテー
タ、24…ブラシ、25、25A、25B、25C、2
5D…トーションスプリング係止溝、26…背面、26
D…第1傾斜面(背面傾斜面)、27A、27D…溝底
傾斜面、28…ピグテール、29B、29C、29D…
面取り部、30…エンドブラケット、31…ビス、40
…カバー、50…ヨーク。
Claims (7)
- 【請求項1】 一端部にトーションスプリング用切欠部
が形成されたブラシホルダにブラシが摺動自在に挿入さ
れており、ブラシのコミテータと反対側の端面に没設さ
れたトーションスプリング係止溝にトーションスプリン
グの作用側端部が前記トーションスプリング用切欠部を
通して係止されて、ブラシがトーションスプリングの弾
発力によりコミテータに押接されているブラシ装置にお
いて、 前記トーションスプリング係止溝は前記ブラシのコミテ
ータと反対側の端面の一部を開口端として開口端に行く
に従って広がる溝形状に形成されているとともに、その
開口端の幅が前記トーションスプリング用切欠部の開口
端の幅よりも広く設定されていることを特徴とするブラ
シ装置。 - 【請求項2】 前記トーションスプリング係止溝はV字
形状溝に形成されていることを特徴とする請求項1に記
載のブラシ装置。 - 【請求項3】 前記トーションスプリング係止溝はU字
形状溝に形成されていることを特徴とする請求項1に記
載のブラシ装置。 - 【請求項4】 前記係止溝の底が、前記トーションスプ
リング用切欠部側から反対側に向かって次第に浅くなる
傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1、2
または3に記載のブラシ装置。 - 【請求項5】 前記係止溝はトーションスプリング用切
欠部側の幅が広く形成され、反対側の幅が狭く形成され
ており、幅の広い側の最大幅が前記トーションスプリン
グ用切欠部の開口端の幅よりも広く設定されていること
を特徴とする請求項1、2または3に記載のブラシ装
置。 - 【請求項6】 前記係止溝はトーションスプリング用切
欠部側の端部に面取り部を形成され、その面取り部を含
めた係止溝の最大幅がトーションスプリング用切欠部の
開口端の幅よりも広く設定されていることを特徴とする
請求項1、2または3に記載のブラシ装置。 - 【請求項7】 前記ブラシのコミテータと反対側の端面
が傾斜面に形成され、この傾斜面に前記係止溝が形成さ
れているとともに、この係止溝の底には前記トーション
スプリング用切欠部側から反対側に向かって次第に浅く
なる傾斜面が形成されており、さらに、前記係止溝のト
ーションスプリング用切欠部側の端部に面取り部が形成
され、面取り部を含めた係止溝の最大幅がトーションス
プリング用切欠部の開口端の幅よりも広く設定されてい
ることを特徴とする請求項1、2または3に記載のブラ
シ装置。
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---|---|---|---|
JP36888497A JP3512999B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ブラシ装置 |
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JP36888497A JP3512999B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ブラシ装置 |
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JPH11196553A true JPH11196553A (ja) | 1999-07-21 |
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JP36888497A Expired - Fee Related JP3512999B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ブラシ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3512999B2 (ja) |
Cited By (6)
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