JPS63290192A - 誘導電動機の低騒音駆動方法 - Google Patents

誘導電動機の低騒音駆動方法

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JPS63290192A
JPS63290192A JP62123039A JP12303987A JPS63290192A JP S63290192 A JPS63290192 A JP S63290192A JP 62123039 A JP62123039 A JP 62123039A JP 12303987 A JP12303987 A JP 12303987A JP S63290192 A JPS63290192 A JP S63290192A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はPWMインバータによる誘導電動機の制御方式
に関するもので、被駆動誘導電動機の運転速度にかかわ
らずそのPWMインバータを構成する各スイッチング素
子のスイッチング周波数を略−走化保持することにより
、電流の高調波周波数が電動機の種々の機械共振周波数
と重なることから生じる騒音の増加を防止する制御方法
ζこ関するものである。
〔従来の技術〕
本発明の適用対象となるトルク制御方式は、電気学会論
文誌Bの106巻1号第9ページの「瞬時すべり周波数
制御に基づく誘導電動機の新高速トルク制御法」なる論
文に記載されている。
この論文は、電動機入力電圧を検出し、これを制御回路
内で積分したものを電動機磁束としている。すなわち、
いわゆる磁束演算形の制御方式であり、磁束ベクトルの
長さが与えられた磁束指令に追従し、かつ円軌跡を描く
ようなインバータ出力電圧を選ぶ。
また、電動機発生トルクを前記磁束と電動機入力電流の
ベクトル積として演算し、その大きさが与えられたトル
ク指令ζこ追従するようなインバータ出力電圧を選ぶ。
制御は磁束およびトルクの瞬時値が所定の誤差内に保持
されるよう行われ、インバータ出力電圧は高速度で時々
刻々更新される。
第2図は上記論文に記載された制御方式に、本出願人が
先に特願昭61−99228号により提案したPWMイ
ンバータの出力電圧検出方式を採用したトルク制御系の
ブロック図であり、直流電圧源1より正母線1aおよび
負母線1bを経て、3相PWMインバータ3を介して3
相誘導電動機6に給電する。制御回路7は指令および検
出された電流、電圧信号を処理し、PWMインバータ3
のスイッチング素子の通電信号を発生する。
PWMインバータ3はトランジスタなどのスイ、チング
素子とダイオードをそれぞれ逆並列接続してなる6個の
アームから構成されているが、3個の切換スイッチSu
、 Sv、 Swとして表すことができる。
PWMインバータ3の各出力端子から電流検出器5u 
e 5V * 5Wを経て3相誘導電動機に給電すると
共lこ、直流側正負母線1a 、 lb間に電圧検出器
2が接続され、これら検出器と後述するスイッチ状態変
数表から各相電流および各相電圧が検出できるようにな
っている。
3相かご形誘導電動機の1次端子電圧および電穣 d、q2軸変夷された量のベクトル表示であり。
例えばvlはd軸成分をVld r Q軸成分をY 1
 qとすると Vl=vld+jVlq・・・・・・・惨・°φ・拳・
・・・◆・φ拳◆拳拳・中・■で示され、11 * 1
2も同様に定義される。なお、■式左辺のOはct、q
両軸成分ともOの場合を表し、かご形回転子の場合2次
電圧はこのように0となる。
式■における定数は Rs : 1次巻線抵抗 R1重;1次インダクタンス R2;2次巻線抵抗 R4;2次インダクタンス M ;相互インダクタンス 0mは回転角速度、pは微分演算子、jはベクトル積を
表す。
一方、磁束の定義として、1次磁束φ1は式■の第1行
を展開して 式■を代入し、整理すると 両辺を積分すると j、=J(シーR1音)dt・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・■すなわち、電動機1次
磁束は式■の積分演算により求められる。
各切換スイッチSu* Sv* Swは、正母線la側
に倒れる場合と負母線lb側に倒れる場合とがあり、中
間位置をとることはない。前者を状態1.後者を状態O
とするとインバータの出力状態は下に示すスイッチ状態
変数表ですべてを表すことができる。
スイッチ状態変数表 ここに、kは切換スイッチ状態を示す番号で、この8通
りしか存在しない。また、Vd + Vqはd。
qz軸成分で表したスイッチ状態変数で、実際のと表せ
る。
先のスイッチ状態変数表を図示したのが第3図であり、
vlの横の括弧内は切換スイッチSu、Sv。
〜の状態を示しており、kが増加する−こ従って時計方
向ξこ60’ずつステップする電圧ベクトルを表してい
る。
なお、k=1およびに=7は零ベクトルと呼ばれるもの
で1図では原点に一致する。k=0およびに=7はそれ
ぞれインバータの出力を決定する第2図の切換スイッチ
Su、 Sv、 Swがすべて正母線la側に倒れるか
、または負母線lb側に倒れるかの違いはあるが、誘導
電動機6の線間電圧はいずれも0となり、3相短絡モー
ドである。また、U。
v、w相の基順軸は後述する式■により、それぞれに=
1 、に=3 、に=5の方向に対応する。
瞬時トルクTは式■の1吹出束φ1と1次電流ifのベ
クトル積として式■により求められる・T=φ5Xit
=φtdX1xq−φtq X itd ・・・・・・
・・・・・・■ここで、φ1d、φ1qおよびlld 
* ltqはそれぞ解したときの各成分である。
プロ、り701および703bは切換スイッチSu、5
vlSWの状態と電圧検出器2で検出した直流電圧源1
の電圧Vとから1次端子電圧Ylを算出するブロックで
あり、スイッチ状態変数表と式■とから算出される。
プロ、り702は電流検出器5u+ 5v + 5wに
より検出された3相電流iu + ’v e 1wを、
次式によりd。
巻線抵抗R1を乗じ、プロ、り704において1次端子
電圧v1から1次−巻線抵抗R,と1次電流11の積を
減算する。
プロ、り705は式■に従って磁束を積分演算するプロ
、りであり、1吹出束φ1のd、q両軸成分−1d+φ
1qが求められ、ブロック7101こて磁束ベクトル長
φ1が次式により求められる。
−1= 413+dsq   ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・■更に、ブロック7
10では、第4図の磁束状態図に示すように、1次磁束
φlベクトルのd軸を基準とする時計方向の回転角θが
、境界線として30°。
90’ + 150°、210°、 270’ 、 3
30”(7) 60°毎ニ仕切うれるどの領域に属して
いるかによって制御フラグf0を次のように発生する。
一30°≦0〈30°:f#=I 30°≦6< 90’ : to=H 90°≦6 < 150°H(e−41150°≦σ〈
210°;fθ=■ 210o≦8<270” : fe=V270’ ≦8
 < 330’ : fa =VI第6図はヒステリシ
スコンパレータの状態図で、磁束ベクトル長φ1が磁束
指令値φlに対し、誤差限界Δφを用いて * Δφ   * Δφ φ1−一くφl〈φl+ 2 となるように制御するための制御フラグfφを発生する
。すなわち、磁束ベクトル長φ1が増加して上* Δφ 限であるφ1 + 2に達すると減磁を指令する制御フ
ラグfφ=Oを発生し、また磁束ベクトル長φ1が減*
 Δφ 少して下限であるφ12に達すると増磁を指令する制御
フラグfφ=1を発生する。
かくして、磁束ベクトル長φ1は第6図に示される矢印
の方向にリミットサイクルを描くようにして制御される
こと馨どなるが、実際には、プロ、り706で式0によ
り算出された磁束ベクトル長φ1が* ブロック708において磁束指令値φlから減算され、
ブロック711に詔いて第6図の状態制御図に従い制御
フラグfφ;1.Oを発生する。
第6図に示した磁束のリミットサイクルは、第4図に関
していえば、1吹出束φ1のベクトルの頭部が常に図示
された円環部分に存在するように制御されていることに
対応する。
第6図による制御フラグfφと第4図で説明した制御フ
ラグfφとが組み合わされて、例えばfφ=1゜f#=
夏の制御フラグが立っているとすると、領域が一30″
≦#<30”における増磁モードを意味するから、1吹
出束φ1ベクトルに積分されるべき1次電圧町ベクトル
は円の外向き成分を持ったものとなり、第3図からに=
1.2.6のいずれかのみが選ばれる可能性がある。
プロ、り707はプロ、り702 、705の両出力の
ベクトル積を式■により演算し瞬時トルクTを算出する
ブロックであり、プロ、り709においてト* ルク指令Tから瞬時トルクTを減算し、トルク指* 令Tと式■により求められた瞬時トルクTとの差が所定
の誤差限界以内に押えられるように、ブロック712に
おいて第7図の状態制御図に従って制御フラグftを発
生する。
第7図は3値ヒステリシスコンパレータの状態率 図で、電動機力行時はトルク偏差T −Tが上限値ΔT
t (jTt>0 ) iこ達すると、加速モードの制
御フラグfτ=1を発生する。電動機が加速されてトル
ク偏差が下限値−ΔT2(ΔT2 < 0 )に達する
と、零ベクトルモードの制御フラグry=oを発生し、
トルクが漸減して再び偏差が増加し上限値ΔTlに達す
ると加速モードに移り、第7図の上半部のヒステリシス
ループを矢印方向に周回するリミットサイクルを描く。
これを時間領域にて表すと第5図のトルク波形図に示す
ごとく瞬時トルクTは変動し、トルク指* 令Tを挾んで上、下の偏差分の和ΔTs + a’rl
である許容誤差Eの帯域内を、最大値TI+最小値T2
として往復する。
次に、電動機が回生制動を行っている時は第7図の下半
部のヒステリシスループを描くことになり、トルク偏差
が負の下限値ΔTs (jTt > O)に達すると減
速モードの制御フラグft=−1を発生する。以下、カ
行時と同様1こ矢印の方向のリミットサイクルを繰り返
えす。かくしてブロック712は制御フラグfr= 1
 、0、−1を出力する。
ブロック713はブロック710 、711 、712
から出力される3個の制御フラグfθ、fφ、 ftの
各組み合わせIこ最も適したインバータ出力電圧を決定
するプロ、りであり、第4図で説明した1次磁束φ1の
ベクトル長と回転方向および速度をこれら3個の制御フ
ラグfa 、 fφ、 ftが制御する。
例えば前述のごとく制御フラグfφ=1.fa−1の場
合には、電圧ベクトルをスイッチ状態変数表のkに従っ
てVl (k)で表すとすると、電圧ベクトルとして選
ばれる可能性があるのはに=1.2.6のいずれかであ
るが、このとき制御フラグfr=1ならば、時計方向に
回転する成分を持つベクトルに=2すなわち出力電圧ベ
クトルv1(2)が選ばれる。
もしfr=−1のときはvl(6)、ft=0のときは
零ベクトルで、vs(01またはvt (7)が選ばれ
る。
次lこ示すスイッチングテーブルは、3個の制御フラグ
fφ、 fa 、 fvのすべての組み合わせについて
出力電圧ベクトルの番号にの値を示したものであるO スイッチングテーブル 各演算サイクル毎にブロック713においてこのスイッ
チングテーブルを参照することにより、インバータ3ヘ
スイ、チング信号を送り、磁束およびトルクの瞬時制御
が行われる@ インバータ周波数は第4図の1吹出束φ1ベクトルの回
転速度と考えることができるが、これは外部から与えら
れるものではなく、式■による電圧ベクトルの積算結果
として生じるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般にPWMインバータのスイッチング周波数は電動機
の速度と共に上昇するが、周波数の変動途中で電動機電
流の高調渡分の周波数が電動機の磁気回路を含む構造体
の共振周波数に一致すると、共鳴状態となり騒音が著し
く増大する欠点があった。
前述の新高速トルク制御法におけるインバータにおいて
も、平均スイッチング周波数は速度と共に変化し、低速
で低く電動機の加速と共に高くなり、高速領域では再び
低くなる。通常スイッチング周波数はインバータを構成
するスイッチング素子1個当りについての値であり、電
動機電流の高調波周波数はスイッチング周波数の2.4
.6・・・・・・2n倍周波数を中心とする側帯波群で
構成される。その2倍周波数の高調波を基本脈動周波数
と呼ぶことにする。
第8図は前述の制御法において定常運転時lこ発生する
電流高調波スペクトラムを示す。本方式のような瞬時値
制御の場合は時々刻々スイッチング周期が変化するため
、定立したスペクトルは現れ難く、分析期間で平均化し
た周波数が現れるため、ピークの前後に分散したスペク
トルとなる。
第8図1こおいて、f、はインバータ周波数であり、f
2は基本脈動周波数、fsはその倍周波の一つを示し、
それぞれピークの前後1こ分散した周波数を含んでいる
。faおよびfbは構造体の共振周波数を示すO 第9図は電動機電流の基本脈動周波数f、が速度に対し
て変化する様子を示すグラフであり、トルクの3値ヒス
テリシスコンパレータの許容誤差ノ黒すなわち上、下の
偏差分の和ΔT* + IT意をパラメータとしている
。上側からA、B、O,D、E。
Fの[1こ許容誤差ΔTが小さい場合を示し、曲線人は
許容誤差JTが最も小さく、曲線Vは許容誤差が最も大
きい場合を示す。
実数の結果、磁束のヒステリシスコンパレータの許容誤
差限界Δφをパラメータとしても、略同様の基本脈動周
波数特性が得られた。
電動機の中間速度域において基本脈動周波数f意が大き
くなる理由は次のように解釈される。すなわち、1次電
流11は概路次に示す式[相]、■により与えられる。
電圧印加時すなわち電流増加時 dπ 慮s  +R411=vl−el   …・・・・・・
…………[相]t 3相短絡モ一ド時すなわち電流減少時 dπ 11    +  R111=   el      
  ・・・・・・・・・・・・・・−・・・・・・■t ここに、 11;1次巻線漏れイシダクタンス R1;1次巻線抵抗 vl;1次端子電圧 el;電動機誘起電圧 である。
1吹出束φ1ベクトルは略円軌跡を画き、その値は急変
しないため、式■で与えられる瞬時トルクTの値はほぼ
式[株]、■による1次電流11の挙動と等しく、指数
関数状−こ増減を反復し最大値T1と最小値T、の間を
往復する。
第10図は第5図のトルク波形図をより詳細に示したも
ので(a)は低速時、(b)は中速時、(C)は高速時
における瞬時トルク波形図である。1次電圧の絶対値1
v11は常に一定であるから、電動機誘起電圧の絶対値
1 el Iが小さい低速時においてはトルクの増加は
急峻で減衰は緩慢であるのに対し、高速時においては電
動機誘起電圧の絶対値1e11が大きくなるのでトルク
の増加は緩慢で減衰は急峻となる。
また、中速時にはトルクの増加および減小時共に低速時
と高速時のほぼ中間の状況となり、従って平均スイッチ
ング周波数は低速時および高速時よりも高くなる。
以上詳細に説明したように、従来の磁束勿よびトルクの
瞬時制御方式によ名と、電動機速度の変化に伴いPWM
インバータとしての基本脈動周波数も変動し、高調波電
流の周波数も変動するため、これが構造体の機械的共振
周波数に一致したとき共鳴状態となり、騒音が著しく増
大するという欠点を有していたのである。
すなわち、第9図に示したように、トルクの許容誤差Δ
Tが比較的小さい3曲線の場合は、構造体の共振周波数
faについては常用速度範囲外で共鳴を生ずることにな
るが、構造体の共振周波数fbについては常用速度範囲
内で共鳴を生じてしまう。
また、トルクの許容誤差JTが比較的大きい8曲線の場
合は、構造体の共振周波数fbには基本脈動周波数は達
しないが、構造体の共振周波数f、については常用速度
範囲内で共鳴を生じてしまう。
このように、トルクの許容誤差ノTを適宜に選ぶこさで
は、電動機の磁気回路を含む構造体の共振周波数に共鳴
する状態を生じることを避けることはできなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明にかかる誘導電動機の低騒音駆動方法は、従来の
瞬時磁束および瞬時トルク制御方法において、トルクま
たは磁束の許容誤差を変更することにより、電動機速度
に対する基本脈動周波数の関係が変化することに注目し
、電動機速度の関数信号によって瞬時磁束および瞬時ト
ルクの指令値に対する許容誤差のうち少なくともいずれ
か一方を可変制御することにより、電動機速度の低速域
から高速域にわたってインバータの平均スイッチング周
波数が略一定となるよう制御することを特徴とするもの
である。
PWMインバータの基本脈動周波数rzが電動機構造体
の機械的共振周波数’a w fb等に合致しないよう
、これら共振周波数fa * fb等より上または下の
周波数帯域に限定して用いれば、共鳴状態を生じること
なく低騒音化が実現できる。
トルクの許容誤差ΔTを可変制御する場合を例にとって
第9図を用いて説明すると、電動機構造体の機械的共振
周波数faおよびfbよりも高い基本脈動周波数(、l
付近で常にPWMインバータ3を運転するためには、曲
線人が電動機電流基本脈動周波数f2’を通過する点P
xbよびP4における電動機速度においては、曲線Aの
場合のトルク許容誤差JTとすればよく、曲線Bが周波
数f、Lを通過する点P2およびP3における電動機速
度においては1曲線Bの場合のトルク許容誤差ΔTとす
ればよい。
第9図に示した電動機電流の基本脈動周波数f!の電動
機速度に対する変化を、パラメータであるトルクの許容
誤差ΔTをより細分して実測して描くことにより、第1
1図に示した電動機速度に対するトルク許容誤差の関係
グラフのごとく、滑らかな曲線を得ることができる。図
中の点P1〜P4は第9図の点P1〜P4に対応するト
ルク許容誤差を示し。
曲線上の他の点は前記のより詳細な測定および内挿法に
より求めたものである。
同様に、電動機構造体の共振周波数faおよびfbのい
ずれよりも低い基本脈動周波数f、II付近で常にPW
Mインバータ3を運転するため番こは、第9図の曲線り
、B、Fがそれぞれ電動機電流基本脈動周波数f、11
を通過する点Ql −Qa 、Q! 、 Qs 、 Q
s 、 Q4の各点にセける電動機速度において、それ
ぞれ曲線り、B、Fの場合のトルク許容誤差とすればよ
い。
基本脈動周波数f!′の場合と同様に、基本脈動周波数
f2“付近で常にPWMインバータ3を運転するための
電動機速度に対するトルク許容誤差JTの関係を第11
図に示す。図中の点Q1〜Q−は第9図の点Q1〜Q−
に対応するトルク許容誤差JTを示している。
前記のようにして得て第11図に示した電動機速度に対
するトルク許容誤差の関係を記憶しておき、何らかの方
法によって得た電動機速度の関数信号からトルク許容誤
差を決定して制御することにより、基本脈動周波数f2
をほぼ一定にして運転することができる。
なお、基本脈動周波数f2が電動機構造体の共振周波数
fa、 fl)等に近付かなければよいのであるから、
第11図の関数はさほど高精度でなくてもよい。
電動機の速度信号を得る方法は、速度計発電機を付属し
ておきこの出力を利用してもよいが、1吹出束φlの単
位時開−こおける回転角度を内部的iこ演算すること1
こよっても得られる。
以上、トルクの許容誤差ΔTを可変制御する場合につい
て詳細に説明したが、磁束の誤差限界Δφを可変制御す
ることによっても、はぼ同様の効果を得ることができる
。この場合には第9図の電動機電流の基本脈動周波数f
、の電動機速度に対する関係のパラメータがトルク許容
誤差ΔTであったのに代えて、パラメータを磁束の許容
誤差限界Δφとして測定しておき、これによって第11
図に示したトルク許容誤差と電動機速度の関係に代えて
、磁束の許容誤差と電動機速度の関係を得て記憶してお
けばよい。
同様に、トルク許容誤差と磁束許容誤差に所定の関係を
持たせておけば、前記の手法によって両者を可変制御す
ることが可能なことは明らかであるO 〔作 用〕 前記のごとくにしてPWMインバータの瞬時磁束および
瞬時トルクの指令値に対する許容誤差のうち少なくとも
一方を可変制御することにより、電動機電流の基本脈動
周波数は電動機構造体の共振周波数fa、 fb等を避
けた高周波帯f、lまたは低周波帯fs″にほぼ一定に
保持することができる。
従って基本脈動周波数の倍周波もほぼ一定周波数となり
、電動機構造体の共振周波数に一致することを避けるこ
とができ、共鳴現象による騒音の発生を防止できる。
〔実 施 例〕
M1図は本発明にかかる誘導電動機の低騒音駆動方法の
一実施例のブロック図である。本実施例の第2図と異な
るところは、ブロック712の内蔵する3値ヒステリシ
スコンパレータを許容誤差が可変のものに置き代えてブ
ロック712′としたこと、前回の演算サイクルにおけ
る1吹出束φ1を記憶し、今回の1吹出束φ1と比較し
て1吹出束φlベクトルの回転速度ωmを演算するブロ
ック714と、第11図に示した各電動機速度における
トルク許容誤差の関数テーブルを記憶したブロック71
5とを追加したことである。
本実施例においてもプロ、り713においてブロック7
10 、711および712′から送られる3個の制御
フラグf# 、 fφおよびf!により、スイッチング
テーブルを参照して最適のインバータ出力電圧を決定し
、インバータ3ヘスイ、チング信号を送り、磁束セよび
トルクの瞬時制御が行われるのは第2図に示した従来方
法の場合と同じである。
ただし、本実施例においてはブロック714において電
動機速度とほぼ等価の1吹出束φ!ベクトルの回転速度
ωtr+、を算出し、その出力によってプロ。
り715においてトルクの許容誤差ΔTを選定してプロ
、り712’に送り、ブロック712′に内蔵する3値
ヒステリシスコンパレータの上限値ノT1および下限値
ΔT2を変更しているので、電動機電流の基本脈動周波
数はプロ、り715において選定した周波数f2’また
はf2“のいずれ力)のほぼ一定値で運転される。
本実施例ではプロ、り714において電動機速度の近似
値を内部的に算出しプロ、り715へ送ったが、電動様
に速度計発電機を取り付ける等により直接的速度関数信
号を外部からブロック715へ送ってもよい。
以上説明した本実施例はトルクの許容誤差ΔTを可変制
御するものであるが、プロ、り711に内薦する磁束の
ヒステリシスコンパレータの誤差限界Δφを可変とし、
ブロック715番こ記憶する関数テーブルを各電動機速
度における磁束許容誤差の関数テーブルに代えることに
より、磁束の許容誤差ノφを可変制御することによって
もほぼ同様の効果を得ることができる。
また、先にも述べたが同様の考え方により、トルクおよ
び磁束の両許容誤差を可変制御とすることも可能である
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したようlこ、本発明にかかる誘導電動
機の低騒音駆動方法によれば、磁束およびトルクの指令
値ζこ対する許容誤差のうち少なくともいずれか一方を
電動機速度の関数信号によって連続可変することにより
、インバータのスイッチング周波数を略一定Iこ保ち、
電動機電流の高調波周波数−が電動機構造体の機械的共
振周波数と一致することにより生じる騒音の増大を防止
することができる。
本方法によれば、インバータを構成するスイッチング素
子として高速素子を使用し、10〜40 kHzの高周
波スイッチングを行うことにより低騒音化を行う方式に
比べて、特にスイッチング周波数を高めることなく低騒
音化が実現できる。
従って、高周波スイッチング素子の利用が困難とされる
中〜大容量の誘導電動機の低騒音化に適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる誘導電動機の低騒音駆動方法の
一実施例のブロック図、第2図は従来の瞬時磁束および
トルク制御系の一例のプロ、り図、第3図はスイッチ状
態変数表によるインバータの出力電圧ベクトル図、第4
図は電動機の1吹出束ベクトルの瞬時制御方法を示す磁
束状態図、第5図はトルク波形図、第6図は磁束のヒス
テリシスコンパレータの状態図、第7図はトルクの3値
ヒステリシスコンパレータの状態図、第8図は定常運転
時に発生する電流高調波スペクトラム、第9図は電動機
速度に対する電動機電流基本脈動周波数のグラフ、第1
0図は第5図のトルク波形図をより詳細に示したもので
、(a)は低速時、(b)は中速時。 (C)は高速時における瞬時トルク波形図であり、第1
1図は電動機速度に対するトルク許容誤差の関係を示す
グラフである。 1・・・・・・直流電圧源、2・・・・・・電圧検出器
、3・・・・・・PWMインバータ’ 5ul 5y 
l 5y・・・・・・電流検出器、6・・・・・・誘導
電動機、7・°°・°°制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、電圧および電流信号から誘導電動機の瞬時磁束およ
    び瞬時トルクを演算し、この演算された瞬時磁束および
    瞬時トルクがそれぞれ所定の許容誤差内で与えられた指
    令値に追従するようにヒステリシスコンパレータを用い
    てインバータ出力電圧のスイッチング状態を瞬時制御す
    る誘導電動機制御方式において、電動機速度の関数信号
    によって前記瞬時磁束および瞬時トルクの指令値に対す
    る許容誤差のうち少なくともいずれか一方を可変制御す
    ることにより、電動機速度の低速域から高速域にわたっ
    てインバータの平均スイッチング周波数が略一定となる
    ように制御することを特徴とする誘導電動機の低騒音駆
    動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5798628A (en) * 1995-06-08 1998-08-25 Nippondenso Co., Ltd. Inverter control system which dynamically varies a voltage vector applied to the inverter based on primary flux and torque deviations
JP2011530968A (ja) * 2008-08-07 2011-12-22 キャリア コーポレイション ユニットの容量制御のための個別の周波数を用いた動作

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JP2011530968A (ja) * 2008-08-07 2011-12-22 キャリア コーポレイション ユニットの容量制御のための個別の周波数を用いた動作
US9890982B2 (en) 2008-08-07 2018-02-13 Carrier Corporation Discrete frequency operation for unit capacity control

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