JPS6328919B2 - - Google Patents

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JPS6328919B2
JPS6328919B2 JP55090150A JP9015080A JPS6328919B2 JP S6328919 B2 JPS6328919 B2 JP S6328919B2 JP 55090150 A JP55090150 A JP 55090150A JP 9015080 A JP9015080 A JP 9015080A JP S6328919 B2 JPS6328919 B2 JP S6328919B2
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JP
Japan
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spider mite
mites
active ingredient
formula
Prior art date
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Expired
Application number
JP55090150A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5714597A (en
Inventor
Naoki Tsuji
Kazuo Nagashima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shionogi and Co Ltd filed Critical Shionogi and Co Ltd
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Publication of JPS5714597A publication Critical patent/JPS5714597A/ja
Publication of JPS6328919B2 publication Critical patent/JPS6328919B2/ja
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  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリエーテル系抗生物質K−41の新規
誘導体に関するものであり、さらにこのK−41誘
導体およびその製薬上許容される塩を有効成分と
して含有する殺ダニ剤および抗コクシジウム剤を
提供する。 抗生物質K−41は、ストレプトマイセス・ハイ
グロスコピカスK−41により産生される抗生物質
で、その生産方法および理化学的性状は特許公告
公報昭52−21077号に記載されており、またその
構造もX線解析、核磁気共鳴スペクトルなどによ
り解明されている(J.C.S.Chem.Comm.1978
682〜683)。また、K−41は優れた殺ダニ作用や
抗コクシジウム作用を有しており、殺ダニ剤およ
び抗コクシジウム剤の有効成分として利用される
(特許公開公報昭53−20420号、特許公開公報55−
27115号)。 抗性物質K−41のC(29)位の水酸基は容易に
エーテル化することができ、下記の一般式()
で示されるK−41・C(29)エーテルが得られる。 式中、Meはメチル、Rはアルキルを表わす。 上記一般式において、アルキルとは直鎖または
分枝の低級アルキルを意味し、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチルな
どが例示される。 本発明にかかるK−41・C(29)アルキルエー
テルは、通常のエーテル化法を用いて合成するこ
とができる。例えば、所望のアルキル基を有する
アルコール中にK−41を溶かし、室温または加熱
下で数時間放置すると、K−41・C(29)アルキ
ルエーテルが得られる。 かくして得られるK−41・C(29)アルキルエ
ーテルは殺ダニ作用および抗コクシジウム作用を
有しており、動植物薬として有用である。 次に本発明にかかるK−41誘導体の殺ダニ作用
の試験結果を示す。 殺ダニ作用 試験方法 各試験検体25mgにジメチルホルムアミ
ド0.5mlを加えて溶解させた後、蒸留水30.75ml
を加えて800ppmの溶液を調製する。これを希
釈して所望濃度の溶液をつくる。 インゲンマメの初生葉を径2cmの円にくり抜
き0.25%寒天ゲル上に置き、これにニセナミハ
ダニ(Tetranychus cinnabarinus)雌成虫を
約15頭/1葉あて接種し、25℃に一昼夜保持
後、死虫および衰弱虫を除去した。その後、先
の濃度の溶液2mlを散布塔にて処理した。これ
を再び25℃に保ち、24および48時間後に死虫数
を調べた。 試験結果 表1に示す。
【表】 * ポリオキシエチレン ノニル フエニル
エーテル 600ppm含有
さらにK−41・C(29)メチルエーテルのアイ
メリア・テネラに対する作用を調べた結果、オー
シストの産生量を減少し、抗コクシジウム作用を
有することが認められた。 本発明のK−41誘導体は前記の如く、殺ダニ効
果を有しており、作物または家畜、家禽類につく
ダニ類、たとえばニセナミハダニ、ミカンハダ
ニ、リンゴハダニ、コウノシロハダニ、ミヤケハ
ダニ、オウトウハダニ、ナミハダニ、クローバハ
ダニ、ニセクローバハダニ、スミスハダニ、カン
ザワハダニなどのハダニ類、ブドウヒメハダニ、
カキヒメハダニなどのヒメハダニ類、ミカンサビ
ダニ、ブドウサビダニなどのフシダニ類、ネダニ
などのコナダニ類、マダニ類およびチリダニ類な
どを防除対象としうる。 前記の一般式で示されるK−41・C(29)エ
ーテルおよびその製薬上許容される塩、例えばナ
トリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウ
ム、アンモニウムおよび鉄塩などが単独で、また
は組合せて殺ダニ剤の有効成分として用いうる。
これら化合物は、必要に応じて適当な担体と混合
して、乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、油剤、エアゾ
ールなどの剤型で使用する。例えば、有効成分を
ベンゼン、キシレン、トルエン、ナフサのような
ケトン類また各種アルコールなどに溶かし、界面
活性剤を加えて均一に溶解混合して乳剤または水
溶剤にするか、たとえば、タルク、クレー、ベン
トナイト、パイロフイライト、けい藻土などの鉱
物質粉末で増量後、界面活性剤、分散剤などを加
えて混合、均一とし、さらに微粉砕して水和剤と
する。これら薬剤は、水で所望濃度に希釈し、散
布するとよい。また、上記の鉱物質粉末で増量後
均一に混合粉砕して粉剤として使用することがで
きる。さらに、各種農薬、たとえば、殺虫剤、殺
菌剤、除草剤、植物生長調整剤、他の殺ダニ剤な
どや、肥料、外用動物薬、忌避剤などを併用する
こともできる。 本発明のK−41誘導体およびその塩を有効成分
とする殺ダニ剤は、防除対象とするダニの成長の
適当な時期に合せて、土壌処理、葉面散布または
畜舎、鶏舎などへの残留噴霧、局所塗布などの方
法により使用する。その使用量は防除対象や散布
時期に応じて異なるが、植物に寄生するダニの防
除の場合は、通常10アールあたり、有効成分を10
〜100gの割合で用いうる。また動物に寄生する
ダニ剤の防除を目的とする場合は通常1〜
200ppmの割合で用いるとよい。 一方、抗コクシジウム剤として本発明にかかる
K−41誘導体またはその塩を用いる場合は、単味
または通常この種の薬剤に使用される適当な担体
と共に、場合により、崩解剤、滑沢剤、安定剤、
矯味剤、湿潤剤、着色剤、保存剤、芳香剤などを
加えて、散剤、粒剤、液剤、懸濁剤、プレミツク
ス、カプセル剤、乳剤、錠剤などの剤型にして使
用する。担体としては、家禽用薬剤に通常使用さ
れているものが使用でき、例えば、水、乳糖、蔗
糖、タルク、コロイド状シリカ、大豆油粕、でん
ぷん、酵母、小麦、脱脂米ぬか、脱脂大豆、とう
もろこし、ふすま、その他市販の家禽用飼料など
が挙げられる。 かかる抗コクシジウム剤は、家禽飼料、飲料水
に配合して与えてもよいし、直接に経口投与して
もよい。液剤、懸濁剤、乳剤などは飼料や飲料水
に添加するのに便利であり、カプセル剤や錠剤は
そのまま経口投与するのに適している。飼料に配
合する場合は、K−41誘導体が0.001〜0.05重量
%になるように、飲料水に配合する場合には
0.0005〜0.03重量%になるように添加すればよ
い。経口投与の場合は1回20〜200mg/Kg体重に
なるように与える。 なお、本剤と共に、既知の家禽用コクシジウム
剤や寄生虫駆除剤などの動物用医薬を投与するこ
ともできる。 以下に実施例により本発明の実施態様を示す
が、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。 実施例 1 K−41ナトリウム塩1gをベンゼン30mlに溶か
し、5%酒石酸水溶液、水で洗浄後綿で脱水し、
溶媒を留去する。得られた無色無定形残渣1.139
gをメタノール50mlに溶かし、室温で3.5時間放
置後メタノールを留去する。得られた残渣をベン
ゼンに溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄する。次いで水洗、乾燥後溶媒を留去し、残
渣にヘキサン5mlを加えると、直ちにK−41・C
(29)メチルエーテル・ナトリウム塩の無色結晶
983mgが得られる。 mp.223〜224℃(発泡着色) 元素分析:C49H83O18Na・1/2H2O 計算値:C、59.31;H、8.53;Na、2.32 実験値:C、59.39;H、8.63;Na、2.35 赤外線吸収スペクトル:第1図参照 実施例 2 K−41・C(29)メチルエーテル・ナトリウム
塩10重量%、キシレン40重量%、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル50重量%を均一に
混合溶解して乳剤原液とする。使用時水で適当に
希釈して散布する。 実施例 3 K−41・C(29)メチルエーテル・ナトリウム
塩15重量%、けい藻土80重量%、リグニンスルホ
ン酸塩2重量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩
3重量%を均一に混合後微粉砕して水和剤とす
る。使用時に水で適当に希釈して散布する。 実施例 4 K−41・C(29)エチルエーテル・ナトリウム
塩3重量%とタルク97重量%を均一に混合粉砕し
て粉剤とする。 実施例 5 K−41・C(29)メチルエーテル・ナトリウム
塩10重量%を乳糖90%とよく混合し、10倍散とす
る。使用時にこれを飼料で0.001%〜0.05%の有
効物質濃度に希釈して使用する。 実施例 6 K−41・C(29)イソプロピルエーテル・25重
量%と小麦粉75重量%をよく混和して粉剤とす
る。使用時にこれを飼料で0.001〜0.05%の有効
物質濃度に希釈する。 実施例 7 K−41・C(29)ブチルエーテル・ナトリウム
塩1重量%を乳糖99重量%とよく混和し、100倍
散とする。水で0.005%〜0.03%の有効物質濃度
に希釈し、鶏の飲料水とする。
【図面の簡単な説明】
第1図はK−41・C(29)メチルエーテルナト
リウム塩のクロロホルム中で測定した赤外線吸収
スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の一般式で表わされるK−41誘導体およ
    びその製薬上許容される塩。 式中、Meはメチル、Rはアルキルを表わす。 2 下記の一般式で表わされるK−41誘導体およ
    びその製薬上許容される塩を有効成分として含有
    することを特徴とする殺ダニ剤。 式中、Meはメチル、Rはアルキルを表わす。 3 下記の一般式で表わされるK−41誘導体およ
    びその製薬上許容される塩を有効成分として含有
    することを特徴とする抗コクシジウム剤。 式中、Meはメチル、Rはアルキルを表わす。
JP9015080A 1980-07-01 1980-07-01 K-41 derivative Granted JPS5714597A (en)

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JP9015080A JPS5714597A (en) 1980-07-01 1980-07-01 K-41 derivative

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JPS5714597A JPS5714597A (en) 1982-01-25
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JPH01193285A (ja) * 1988-01-27 1989-08-03 Shionogi & Co Ltd K−41誘導体

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JPS5714597A (en) 1982-01-25

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