JPS6328632B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 複数個のレールとまくら木から成るおもちや
の列車用の線路組立体であつて、該まくら木がレ
ールの端をまくら木に取外し自在に装着するため
の結合装置を有し、前記レールが上面と底面、こ
の上面と一体になつた長手方向に延びるレール形
成リブ、及び前記底面に設けた長手方向に延びる
くぼみを有する細長いほぼ棒状の要素であり、ま
くら木が底面、及び上向きに延びる結合スタツド
を備えた頂面を有する矩形の板要素である線路組
立体において、 ａ 前記レールに、レールの各端に隣接した前記
くぼみの底の孔（底孔）と、前記リブを貴通し
て横方向に延び、この底孔と連通している別の
孔（リブ孔）が設けてあり、 ｂ 前記まくら木に、線路の軌間に相当する距離
だけ隔たつて少なくとも一対の上向きに延びる
ばねクリツプが設けてあり、各ばねクリツプが
レールの前記くぼみの幅にほぼ等しい幅を有す
るソケツトと、このソケツトを前記くぼみに押
し込んでまくら木をレールと取外し自在に結合
したときに前記リブ孔に入るようになつている
一対の上向きに延びる弾性変形可能な舌片とを
包含する。

ことを特徴とする線路組立体。

２ 請求の範囲第１項記載の線路組立体のための
まくら木要素において、前記弾性変形可能な舌片
の上端に外向きに延びる突起が設けてあり、これ
らの突起が、前記ばねクリツプのソケツトをレー
ルの前記くぼみに押し込んでまくら木をレールと
取外し自在に結合したときに前記底孔の対向縁付
近でレールの上面と係合するようになつているこ
とを特徴とするまくら木要素。

３ 請求の範囲第１項記載の線路組立体のための
まくら木要素であつて、底面に側、端壁が設けて
あり、該側、端壁がまくら木要素を支持構体の頂
面にある相補的スタツドに取外し自在に装着する
ための複数個の結合スタツドを包含するくぼみを
画成しているまくら木において、少なくとも一つ
の側壁の底縁付近に長手方向に延びる凹所が設け
てあり、まくら木の前記くぼみ内の前記結合スタ
ツドと係合するようになつている上向きに延びる
結合スタツドを有するまくら木支持構体の水平頂
面に対して傾いた位置にまくら木を取付できるよ
うにしたことを特徴とするまくら木要素。

明細書 本発明はおもちやの列車のための線路、いつそ
う詳しくは、熱可塑性材料の射出成形で作つた複
数個のレール、まくら木を包含し、またレールの
両端をまくら木に取外し自在に装着する連絡装置
を備える線路組立体に関する。

この分野の従来技術が米国特許第3464624号に
開示されており、この米国特許の記載する線路組
立体は、細長いほぼ棒状の要素の形をしていてそ
の上面に一体に形成した長手方向に延びるレール
形成リブおよび底面に設けた長手方向に延びるく
ぼみを有する複数本のレールと、矩形板要素の形
をしていてレールの端付近のくぼみ内に設けた相
補的な連結スタツドと係合するようになつている
上方に延びる連結スタツドを備えた複数個のまく
ら木とを包含する。この線路組立体では、まくら
木の頂面にある一対のスタツドを、レールのくぼ
みにあるスタツドと係合させかつレールの端春く
ぼみに隣接した側、端壁と係合させることによつ
てレールをまくら木に取外し自在に装着する。

本発明はこの従来技術の改良をなすものであ
り、その主目的は或る種のスナツプ錠止装置によ
つて結合効果を高めるようにした、レールとまく
ら木間の改良結合装置を提供することにある。

本発明の別の目的は、このようなレールとまく
ら木要素を含む組立セツトで遊ぶ子供でも容易か
つ簡単に構成品を組立て、分解することができる
ようにすることにある。

本発明によれば、これらの各良は以下の特徴の
結合を含むように従来のレールとまくら木要素を
改造することによつて達成される。すなわち、 ａ レールにおいて、各端付近でくぼみの底に孔
（底孔）を設け、また、リブを横方向に貫いて
おりかつ底孔と連通する別の孔（リブ孔）を設
け、 ｂ まくら木において、線路の軌間に相当する距
離だけ隔たつた少なくとも一対の上向きに延び
たばねクリツプを設け、各ばねクリツプがレー
ルのくぼみの幅にほぼ等しい幅を有するソケツ
トと、このソケツトをレールのくぼみに押し込
んでまくら木をレールと取外し自在に結合した
ときにリブ孔に入るようになつている一対の上
向きに延びた弾性変形可能な舌片とを包含する という特徴である。

本発明の好ましい実施例においては、まくら木
要素は、弾性変形可能な舌片の上端が外方に延び
る突起を備えており、ばねのソケツトのソケツト
をレールのくぼみに押し込んでまくら木をレール
と取外し自在に結合したときに、これらの突起が
底孔の向い合つた縁付近でレールの上面と係合す
るようになつていることを特徴とする。

まくら木要素を支持構造の頂面にある相補的ス
タツドに取外し自在に装着するための複数個の結
合スタツドを包含するくぼみを画成している側、
端壁が底面に設けられている本発明によるまくら
木要素の別の実施例では、少なくとも１つの側壁
にその底縁に隣接して長手方向に延びる凹所が設
けてあつて、まくら木のくぼみ内の結合スタツド
と係合するようになつている上向きに延びる結合
スタツドを有するまくら木支持構体の水平頂面に
対して傾いた姿勢でまくら木を装着できるように
していることを特徴とする。

以下、添付図面を参照しながら本発明を詳しく
説明する。

第１図は線路組立体の平面図である。

第２図、第３図、及び第４図は、それぞれ、上
から、下から、片側から見た、本発明によるレー
ル要素を示す。

第５図と第６図は、それぞれ、上から、下から
見た本発明によるまくら木要素を示す。

第７図は第６図の―線に沿つた断面を示
す。

第８図は第２図の―線に沿つたレール要素
の拡大断面図で、それを対応するまくら木要素の
一部の片側上方の位置で示す図である。

第９図は第８図の相互結合したレールとまくら
木要素の、第１図の―線に沿つた拡大断面図
である。

第１０図は第５，６，７図に示すまくら木要素
の側面図である。

第１１図は支持構体の水平頂面に対して傾斜し
た位置に装着したまくら木要素の端面図である。

第１２図は第１１図のまくら木要素と支持構体
の側面図である。

第１３図は勾配の付いた線路組立体の一部を示
す。

第１４図はまくら木要素に装着した一対のレー
ル要素の端部斜視図で、一方のレール要素を部分
的に断面で示す図である。

第１図に示す線路組立体は全体的に１０で示す
一対のレールと、全体的に２０で示す一対のまく
ら木とを包含する。これらのレールは、第１図で
は見えない本発明による結合装置によつてまくら
木に取外し自在に装着してある。結合装置は、後
に、第２―１４図、特に第１図の―線に沿つ
た断面図である第９図を参照しての説明であらわ
れる。

第２，３，４図には、本発明によるレール要素
の一端が示してあり、レール要素は上面１０ａ、
底面１０ｂを有する細長い、ほぼ棒状の本体１０
を包含する。上面１０ａと一体に形成したレール
形成リブ１１がレールの長手方向に延びており、
底面１０ｂには側壁１５、端壁１６が設けてあつ
て長手方向のくぼみ１２を構成している。このく
ぼみの底面には、端壁１６に隣接して以後、底孔
と言う孔１３が設けてあり、この底孔の上方には
リブ１１に以後、リブ孔と言う孔１４が設けてあ
る。このリブ孔は、第８図に詳細に示すように、
リブを貫いて横方向に延びておりかつ底孔１３と
連通している。底孔１３は矩形であると好まし
く、一方、リブ孔１４は比較的狭いスリツトであ
る。このような形状にする理由はまくら木要素の
結合装置に関連して後に説明する。

第５―１２図に示すまくら木要素は、頂面２０
ａと、端壁２６、側壁２７の下端面によつて構成
される底面２０ｂとを有する矩形の板２０から成
る。これらの壁はくぼみ２０ｃを構成しており、
このくぼみは板要素２０の頂面２０ａにある二対
の円筒形結合スタツド２１ａの間に嵌合するよう
になつている一列の管状結合スタツド２８を包含
する。側壁２７は長手方向に延びる凹所２９を備
えており、これの機能について第１０―１３図を
参照しながら説明する。

まくら木２０の頂面２０ａには、線路の軌間に
相当する距離だけ隔てて、二列の円筒形結合スタ
ツド２１ａと二対の上向きのばねクリツプ２１と
が設けてある。各ばねクリツプは脚部あるいはソ
ケツト２２から成り、このソケツトにはそれと一
体に一対の上向きに延びる弾性変形可能な舌片２
３が形成してある。これらの舌片は狭いスリツト
２５で分離されており、上端には外向きに延びる
突起２４が設けてある。

レールの端をまくら木と取外し自在に結合する
ための結合装置は第８，９図に最も明瞭に示す要
領で協働する。

第８図に示すように、レール要素１０，１１は
その端壁１６（第３図参照）に隣接して３つの相
互連通するくぼみを備えている。すなわち、レー
ルの底部にある長手方向に延びるくぼみ１２と、
底孔１３と、リブ１１を横方向に貫通するリブ孔
すなわちスリツト１４とである。

まくら木要素のばねクリツプ２１は先に述べた
結合手段２２，２３，２４を包含し、ソケツト２
２の幅はくぼみ１２の幅にほぼ等しく、突起２４
の下面２４ａとソケツト２２の上面２２ａとの距
離Ｘは好ましくはレールの底壁の厚みに等しい
か、あるいはそれよりやや大きい。レール要素１
０とまくら木要素２０を第９図に示す位置に相互
に押し付けることによつてこれらの要素を結合し
たとき、ソケツト２２は端壁１６と側壁１５間で
くぼみ１２内にしつかり留められることになる。
同時に、突起２４は、底孔１３を通過するとき
に、弾性変形可能な舌片２３を圧縮させ、最終的
に底孔１３を通つてレールの上面１０ａに達す
る。この最終位置で、舌片２３は再び広がり、突
起２４の下面２４ａをレールの頂面１０ａにしつ
かり係合させる。

こうして、ソケツト２２のくぼみ１２の壁面と
の協働作用、突起２４の下面２４ａの頂面１０ａ
との協働作用、および少なくとも或る程度の、舌
片２３の側面の、底孔１３の壁面に加える圧力に
より、結合効果が大いに高められる。

第５―７、１０―１３図に示す実施例におい
て、まくら木要素２０は第１０図に示すような勾
配を持つ線路を作るようになつている。

米国特許第3464624号に記載されているような
従来技術において、このような勾配を得るには、
レールに傾斜端面を形成しなければならなかつた
のである。このような面倒は、支持体の水平頂面
に対して傾きを持つてこの支持体上にまくら木要
素を位置決めすることによつて避けることができ
る。これを可能とする特徴は、第６，１０，１２
図に示すように、側壁２７の底面２０ｂに凹所２
９を設けたことである。

これらの図に示すまくら木要素２０は支持構体
３０の水平頂面３１に対して傾斜した位置に配置
してあり、この支持構体はおもちや組立セツトの
１つの組立ブロツクでも、また結合された複数の
組立ブロツクであつてもよい。支持構体の頂面３
１には結合スタツド３１ａが設けてあり、これら
の結合スタツドはまくら木２０のスタツド２１ａ
と同じものであり、まくら木のくぼみ２０ｃ内の
管状スタツド２８と係合するようになつている。
第１２図に示すように、凹所２９の長さは支持構
体３０の長さとほぼ同じか、あるいはそれよりも
やや大きくなつている。このようにして、まくら
木２０を支持構体３０の水平頂面３１に対して、
この頂面の片縁が凹所２９の底面２９ａと一致す
る位置まで傾けることができる。支持構体３０上
のまくら木２０のこの傾斜位置において、結合ス
タツド３１ａは、スタツド２８に対してやや変位
しているけれどもそれとの係合状態に維持されて
いる。